JP5938158B2 - 溶着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱による溶着が可能な素材同士を溶着するための溶着装置に関し、更に具体的には、略筒状体同士の溶着装置に関するものである。
放射性物質の検出器のセンサーが入る部分を有するマリネリ容器用の内袋の製造方法としては、例えば、下記特許文献1に記載の技術がある。当該技術によれば、少なくとも雄型と雌型とからなる金型を用いてマリネリ容器の内側底部構造に対応した形状に底部を成型する工程と、該底部に連結する筒状胴部を軟質ポリプロピレン樹脂で形成する工程と、前記底部に前記筒状胴部をヒートシールして一体に連結する工程とからなり、前記底部は、ポリプロピレン樹脂にオレフィン系樹脂を混合した樹脂材で保形性を有するように成型されることを特徴としている。
特開2013−205057号公報
しかしながら、上述した背景技術には、前記製造方法を実現するためのヒートシール用の装置構造は詳述されていない。従って、製造されたマリネリ容器の気密性が十分に確保できているか不明である。
本発明は、以上のような点に着目したもので、加熱により溶着可能な略筒状の素材同士を、気密に、かつ、加熱ムラのないように溶着することができる溶着装置を提供することを、その目的とする。
本発明は、略円筒状の筒体の解放した端部に、略筒状に拡張可能な袋用素体の解放した端部を溶着する溶着装置であって、前記筒体の外周面が露出するように上端側で前記筒体を支持するとともに、前記袋用素体が外周面に沿って装着される略円筒状の支持手段と、該支持手段に支持された前記筒体の端部と、前記支持手段の外周面に装着された前記袋用素体の端部の重なり部分に当接して、これら端部同士を溶着する溶着手段と、を備えており、前記溶着手段は、前記支持手段の軸心と略直交する方向に進退可能であり、前記支持手段の外周面に沿って当接可能な略円弧状の加熱面を有する一対のヘッドと、該一対のヘッドを、前記支持手段の外周面に対して進退させる駆動機構と、前記一対のヘッドの各ヘッドの端部を冷却する冷却機構と、を有しており、前記支持手段と前記一対のヘッドが、前記支持手段の軸心を中心として、相対的に回転可能であることを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記支持手段を支持する台を有しており、該台に対して前記支持手段を回転可能に支持することで、前記支持手段と前記一対のヘッドを相対的に回転可能としたことを特徴とする。他の形態は、前記支持手段を、該支持手段の軸心方向と、前記一対のヘッドの進退方向との双方に対して略直交する方向に進退させるスライド機構,を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記一対のヘッドの各ヘッドの加熱面の周方向の長さが、前記支持手段の外周の1/2よりも短く、かつ、前記外周の1/4よりも長いことを特徴とする
更に他の形態は、前記支持手段と前記一対のヘッドとの相対的な回転のタイミングに応じて、前記加熱面による加熱温度を切り替える温度切替機構,を設けたことを特徴とする。更に他の形態は、前記支持手段の上端部に対して着脱可能であって、該支持手段の外周面への前記袋用素体の装着をガイドするガイド手段,を備えたことを特徴とする。更に他の形態は、前記筒体と前記袋用素体とを溶着した袋体が、マリネリ容器の内側に装着されるマリネリ容器用の内袋であることを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、略円筒状の筒体の外周面が露出するように、略円筒状の支持手段の上端側で前記筒体を支持するとともに、略筒状に拡張可能な袋用素体が前記支持手段の外周面に装着される。そして、前記支持手段に装着された前記筒体と袋用素体の重なり部分を、前記支持手段に対して進退可能な一対のヘッドの略円弧状の加熱面で加熱する。その際、前記支持手段と前記一対のヘッドが、前記支持手段の軸心を中心として相対的に回転するようにした。このため、前記一対のヘッドでの1回目の加熱ののち、前記支持手段と前記一対のヘッドを相対的に回転させ、2回目の加熱を行うことにより、前記筒体と袋用素体の重なり部分を気密にムラなく密着できるという効果がある。また、前記一対のヘッドの各ヘッドの端部を冷却する冷却機構を設けたので、1回目の溶着と2回目の溶着の双方で前記ヘッドにより溶着される部分の過度の加熱を防止できる。
本発明の実施例1の溶着装置の全体構成を示す外観斜視図である。 前記図1を矢印F2方向から見た外観斜視図である。 前記実施例1を示す図であり、(A)は前記図1を矢印F3方向から見た平面図,(B)は溶着ヘッドの拡大図である。 前記実施例1の作用を示す図である。 前記実施例1の作用を示す図である。 前記実施例1の作用を示す図である。 前記実施例1の作用を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図7を参照しながら、本発明の実施例1を説明する。本発明は、加熱溶着可能な略筒状の素材同士を溶着するための装置である。本実施例では、放射性物質測定用のマリネリ容器の内側に装着される内袋の製作を例に挙げて説明する。図1は、本実施例の溶着装置の全体構成を示す外観斜視図である。図2は、前記図1を矢印F2方向から見た外観斜視図である。図3(A)は前記図1を矢印F3方向から見た平面図,図3(B)は溶溶着ヘッドの拡大図である。図4〜図7は、本実施例の作用を示す図である。
図4(A)に示すように、本実施例の溶着装置10によって溶着するのは、筒体80と、袋用素体84であって、いずれも熱溶着が可能な素材によって形成されている。前記筒体80は、一端が開放した略円筒状であって、底部80Aと側面80Bを有している。前記底部80Aの中央部には、マリネリ容器と同形状となるように解放端部に向けて突出した天面を有する略円筒状の凸部82が形成されている。このような凸部82を設けることにより、図示しないマリネリ容器と同形状となるため、マリネリ容器の内側に装着したときに隙間が生じない。なお、前記マリネリ容器の底部に凸部を設けるのは、検出器のセンサを入れるためである。また、前記袋用素体84は、略筒状に拡張可能なシートないしフィルムによって形成されており、両端部84A,84Bが開放している。前記筒体80及び袋用素体84としては、加熱による溶着が可能な公知の各種の素材が用いられる。前記筒体80の側面80Bの解放端側と、前記袋用素体84の一方の端部(図示の例では端部84A)を溶着することにより、マリネリ容器用の内袋が形成される。
次に、本実施例の溶着装置10の構成について説明する。図1に示すように、溶着装置10は、ベース12の上面に設けられた一対のレール14A,14Bと、該レール14A,14Bに沿ってスライド可能な台16と、該台16の上に立設された略円筒状の支持体22を備えている。前記レール14A,14Bは、前記ベース12の正面12Aから背面12Bにかけて延設されており、前記台16は、前記レール14A,14Bに沿って、溶着装置10の手前から奥にかけてスライド可能となっている。また、前記ベース12の正面12A側には、前記台16が当接するストッパ15が設けられている。前記ベース12の背面12B側には、支持体22を挟むように、一対のサイドフレーム30A,30Bが配置されており、これらサイドフレーム30A,30Bの上部に、加熱溶着するための溶着ヘッド48A,48Bが設けられている。また、前記ベース12の上には、前記サイドフレーム30A,30Bの近傍にセンサ72A,72Bが設けられている。更に、前記ベース12の後方には、後述する各種制御を行うための制御ボックス44が設けられている。
前記支持体22は、前記台16の上に円板18を介して立設されている。前記円板18は、前記台16に対して、図示しないベアリング等によって回転可能となっている。そして、前記円板18の側面にはレバー20が設けられている。該レバー20は、前記支持体22をその軸を中心に回転させる操作を行うとともに、前記台16をレール14A,14Bに沿って前後方向(前記支持体22の軸と直交する方向)にスライドさせる操作を行うためのものである。前記支持体22は、側面に放熱用の複数の穴24が設けられており、上端側の受部26は、耐熱性部材により形成されている。前記受部26には、図4(D)に示すように、テーパ面92を有する略三角錐状のガイド部材90が着脱可能に装着される。該ガイド部材90は、前記袋用素体84を前記支持体22の外周面に装着しやすくするためのガイドである。
次に、サイドフレーム30A側の構成について説明する。前記サイドフレーム30Aは、その天板32の上のプレート33に、前記溶着ヘッド48Aを前記支持体22に対して進退させるためのエアシリンダ34を備えている。該エアシリンダ34のシリンダ本体36からは、伸縮するロッド38が突出しており、該ロッド38の先端にはスライダ40が固定されている。該スライダ40は、前記ロッド38の伸縮に伴い、前記シリンダ本体36の上面に沿って進退する。本実施例では、前記スライダ40の進退方向は、前記支持体22の軸方向と、該支持体22のベース12上でのスライド方向の双方に対して略直交する方向である。前記シリンダ本体36には、図2に示すように、チューブ42A,42Bが接続されており、該チューブ42A,42Bは前記制御ボックス44に接続されている。そして、該制御ボックス44により前記チューブ42A,42Bを介して給気・排気を行い、前記ロッド38及びスライダ40を進退させる。
前記スライダ40の上面には、略長方形の取付板46が固定されており、該取付板46の長手方向の一端側には、溶着ヘッド48Aが設けられている。該溶着ヘッド48Aは、前記支持体22の外周面に沿って当接可能な略円弧状の加熱面50を有している。該加熱面50の周方向の長さは、前記支持体22の外周の1/2よりも短く、1/4よりも長く設定されている(図3(A)参照)。これは、後述するように、一対の溶着ヘッド48A,48Bで1回目の溶着を行ったのち、支持体22を約90°回転させて2回目の溶着を行うことにより、1回目の溶着により溶着した部分の端部に溶着ヘッド48A,48Bが重なることで、筒体80と袋用素体84を隙間なく溶着するためである。
前記溶着ヘッド48の加熱面50には、図3(B)に示すように、発熱プレートとしてニクロム板56が設けられている。該ニクロム板56は、前記加熱面50に沿うように設けられ、その両端部56A,56Bは前記加熱面50の端部から延長し、ボルト60によってニクロム線58A,58Bに接続されている。該ニクロム線58A,58Bは、例えば、コイルバネ62によって前記取付板46の後方に固定されている(図2参照)。このようなニクロム板56及びニクロム線58A,58Bには、クリップ64A,64B,66A,66Bが取り付けられている。クリップ64A,64Bは、前記ニクロム板56の端部56A,56B付近に取り付けられ、他のクリック66A,66Bは、前記ニクロム線58A,58Bの端部近傍に取り付けられる。前記クリップ64A,64B,66A,66Bには、リード線68A,68B,70A,70Bが接続され、これらリード線は前記制御ボックス44に接続している。前記制御ボックス44によって、前記リード線68A,68B及びクリップ64A,64Bを介した通電と、前記リード線70A,70B及びクリップ66A,66Bを介した通電を切り替えることができる。
このように、複数のクリップ64A,64B,66A,66Bを用い、そのいずれに通電するかによって、加熱面50の発熱量が異なる。すなわち、図5(B-1)に示すように、溶着ヘッド48A,48Bに近いクリップ64A,64Bから通電する場合よりも、図6(B-1)に示すように、溶着ヘッド48A,48Bに遠いクリップ66A,66Bに通電すれば、前記クリップ64A,64Bと、クリップ66A,66Bの間のニクロム線58の長さの分だけ抵抗が増える。すると、長くする前よりも小さな電流が流れる。電圧が一定であれば、電力は電流が大きくなるほど大きくなり、発熱量は電力に比例するので、抵抗体の長さが長くなると発熱量は小さくなる。これを利用して、1回目の溶着のときは、リード線68A,68Bとクリップ64A,64Bを介して通電することで、抵抗体の長さを短くして発熱量を大きくする。これに対し、2回目の溶着のときは、すでに支持体22側も加熱されて熱くなっているため、1回目と同じ発熱量では加熱しすぎとなってしまう。そこで、リード線70A,70Bと、クリップ66A,66Bを介して通電することで、抵抗体の長さを長くし、発熱量を小さくすることで加熱しすぎを防止する。
一方、上述した通電位置の調整により発熱量の調整をした上で2段階の加熱を行ったとしても、1回目の加熱と2回目の加熱の双方で加熱面50が接触する部分(図6(B-1)参照)は、温度が上がりがちである。このため、本実施例では、図1及び図2に示すように、前記加熱ヘッド48Aの両端に、冷却用の水を通すチューブ52を設けている。該チューブ52の一端側は、前記溶着ヘッド48Aの一方の端部を貫通し、チューブ54Aに接続している。また、前記チューブ52の他端側は、前記溶着ヘッド48Aの他方の端部を貫通し、他のチューブ54Bに接続している。前記チューブ54A,54Bのいずれか一方からチューブ52に給水し、他方から排水することで、これらチューブ54,54A,54Bを通過する水により、溶着ヘッド48Aの端部のみを、その他の部分に比べて冷却することができる。前記チューブ54A,54Bによる給水,排水も、前記制御ボックス44により制御される。なお、ここまでは、一方のサイドフレーム30A側の構成について説明したが、他方のサイドフレーム30B側の構成についても、溶着ヘッド48Bが支持体22側を向くように対称に配置されるほかは、基本的には前記サイドフレーム30Aと同様の構成となっている。
次に、サイドフレーム30A,30Bの下側に設けられたセンサ72A,72Bについて説明する。前記センサ72A,72Bは、前記支持体22の回転操作やスライド操作を行うレバー20と接触するスイッチ74A,74Bを備えており、これらスイッチ74A,74Bはコード76A,76Bによって前記制御ボックス44に接続されている。前記スイッチ74A,74Bにレバー20が当たったら、検知信号が前記制御ボックス44に送られ、該制御ボックス44により各部が所定の動作を行うように制御される。なお、各部の動作については以下に説明する。
次に、図4〜図7も参照しながら本実施例の作用を説明する。まず、図4(A)に示すように、前記筒体80と袋用素体84を用意し、図4(B)に示すように、レバー20の操作により、台16及び支持体22をベース12の前方へ引き出す。このとき、前記レバー20は、いずれのスイッチ74A,74Bにも接触していない。本実施例では、レバー20がスイッチ74A,74Bと接触していないときには、前記制御ボックス44により、前記溶着ヘッド48A,48Bが離間し、かつ、前記溶着ヘッド48A,48Bへの通電も停止している。次に、図4(C)に示すように、前記支持体22の上部の受部26に、前記筒体80を、その開口部が下向きになるように被せ、外周面を露出させる。そして、図4(D)に示すように、前記支持体22の上端に、前記ガイド部材90を取り付け、図4(E)に示すように前記ガイド部材90のテーパ面92に沿って、前記袋用素体84の一方の端部84A側から、前記支持体22の外周面に沿って袋用素体84を装着する。すると、図5(A-2)に示すように、筒体80の外周面の縁部と、前記袋用素体84の端部84B側が、所定幅で重なり合った状態となる。
次に、図5(A-1)に示すように、レバー20を操作して、支持体22を前記一対のサイドフレーム30A,30Bの溶着ヘッド48A,48Bの間に移動させる(矢印FAa)。完全に奥まで移動させたら、図5(B-1)に示すように、前記レバー20を、スイッチ74A,74Bのいずれか一方に接触するまで回転させる(図示の例では、スイッチ74A側に接触させている)。スイッチ74Aとレバー20の接触が検知されると、制御ボックス44では、前記リード線68A,68B及びクリップ64A,64Bを介して前記ニクロム板56に通電し、溶着ヘッド48A,48Bの加熱面50を加熱する。また、同時に、前記制御ボックス44は、前記チューブ52への給水と排水を開始する。更に、制御ボックス44は、前記溶着ヘッド48A,48Bの加熱とその端部の冷却の開始と同時に、前記エアシリンダ34を駆動し、溶着ヘッド48A,48Bで支持体22を挟み込む。すると、支持体22に装着された前記筒体80の端部と、袋用素体84の端部の重なり部分86が、溶着ヘッド48A,48Bにより1回目の加熱溶着がされる(図5(B-1),(B-2))。
1回目の加熱溶着として所定の時間が経過したら、図6(A-1)及び(A-2)に示すように、レバー20を回転させてスイッチ74Aから離すと(矢印FBb)、前記制御ボックス44により、溶着ヘッド48A,48Bが離間する方向に、前記エアシリンダ34を駆動する。続けて更にレバー20を回転させ、図6(B-1)に示すように、反対側のスイッチ74Bに接触させると、制御ボックス44は、リード線70A,70B及びクリップ66A,66Bを介してニクロム板56へ通電するように切り替えた上で、前記溶着ヘッド48A,48Bが支持体22を挟み込むように、エアシリンダ34を駆動する(矢印FCa)。すると、溶着ヘッド48A,48Bにより、支持体22に装着された前記筒体80の端部と、袋用素体84の端部の重なり部分86の2回目の溶着がされる(図6(B-1),(B-2))。
このとき、第1回目の加熱溶着によって、支持体22自体が加熱されているが、前記ニクロム板56への通電位置を遠くして抵抗体の長さを長くすることにより、発熱量が1回目の通電のときよりも小さくなる。このため、2回目の溶着部分88Bが、1回目の溶着部分88Aより加熱されすぎるという加熱ムラを防止できる。なお、本実施例では、加熱ヘッド48A,48Bの加熱面50の周方向の長さが、前記支持体22の外周の1/2よりも短く、1/4よりも長くなるように設定されているため、前記レバー20を約90°回転させることにより、1回目の溶着と2回目の溶着により加熱する部分の一部が重なるようになる(図6(B-1)参照)。この重なり部分89については、前記チューブ52に水を流して冷却することで、過度な加熱を防止している。そして、2回目の溶着として所定の時間が経過したら、図7(A-1)及び(A-2)に示すように、レバー20を回転させてスイッチ74Bから離すと(矢印FBa)、前記制御ボックス44により溶着ヘッド48A,48Bが離間する方向(矢印FCb)に、前記エアシリンダ34を駆動する。最後に、図7(C-1)に示すように、レバー20の操作により支持体22を手前に引き出し、図7(C-2)に示すように、前記筒体80と袋用素体84が溶着した内袋100を支持体22から取り外す。前記内袋100は、筒体80と袋用素体84の重なり部分86が、リング状のシール部102によってシールされている。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)略円筒状の筒体80の外周面が露出するように、略円筒状の支持体22の上端側で前記筒体80を支持するとともに、略筒状に拡張可能な袋用素体84が前記支持体22の外周面に装着される。そして、前記支持体22に装着された筒体80と袋用素体84の重なり部分86を、前記支持体22に対して進退可能であって、略円弧状の加熱面50を有する一対の溶着ヘッド48A,48Bで挟み込んで加熱する。その際、前記支持体22を、その軸心を中心として回転可能な構成としたので、前記溶着ヘッド48A,48Bによる1回目の溶着の後、前記支持体22を約90°回転させてから2回目の溶着を行うことにより、前記筒体80と袋用素体84の重なり部分86を気密に溶着できるという効果がある。
(2)前記溶着ヘッド48A,48Bの加熱面50を加熱するためのニクロム板56への通電距離を切り替え、1回目の溶着よりも、2回目の溶着のときの発熱量を小さくすることで、1回目の溶着により加熱された支持体22との間に、筒体80及び袋用素体84を挟み込んで2回目の溶着をしても加熱しすぎることがなく、ムラなく溶着できる。
(3)前記溶着ヘッド48A,48Bのそれぞれの両端部に、チューブ52によって水を流して冷却することとしたので、1回目の溶着と2回目の溶着の双方で溶着ヘッド48A,48Bにより溶着される部分の過度の加熱を防止できる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法,材質は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。
(2)前記実施例では、台16に対して支持体22を回転可能に立設することで、支持体22と一対の溶着ヘッド48A,48Bが、前記支持体22の軸心を中心に相対的に回転可能としたが、これも一例であり、溶着ヘッド48A,48B側を回転させる構成としてもよい。
(3)前記実施例では、台16に載せた支持体22をベース12の手前に引き出せる構成としたがこれも一例であり、溶着ヘッド48A,48B側が移動する構成としてもよい。
(4)前記実施例では、溶着ヘッド48A,48Bの加熱面50の周方向の長さを、前記支持体22の外周の1/4よりもやや大きい程度としたが、これも一例であり、前記外周の1/2よりも短く、1/4よりも長ければ、必要に応じて寸法の増減は可能である。
(5)前記実施例で示した制御ボックス44による制御や、前記センサ72A,72Bによる切替のタイミングも一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜設計変更可能である。
(6)前記実施例で示した溶着手順も一例であり、同様の効果を奏する範囲内であれば、適宜変更可能である。
(7)前記実施例では、筒体80と袋用素体84の溶着によって、マリネリ容器の内側に装着する内袋100を得ることとしたが、これも一例であり、本発明の溶着装置は、加熱溶着可能な略筒状の素材同士の溶着全般に適用可能である。
本発明によれば、略円筒状の筒体の外周面が露出するように、略円筒状の支持手段の上端側で前記筒体を支持するとともに、略筒状に拡張可能な袋用素体が前記支持手段の外周面に装着される。そして、前記支持手段に装着された前記筒体と袋用素体の重なり部分を、前記支持手段に対して進退可能な一対のヘッドの略円弧状の加熱面で加熱する。その際、前記支持手段と前記一対のヘッドが、前記支持手段の軸心を中心として相対的に回転するようにした。そして、前記一対のヘッドでの1回目の加熱ののち、前記支持手段と前記一対のヘッドを相対的に回転させ、2回目の加熱を行うとともに、前記一対のヘッドの各ヘッドの端部を冷却する冷却機構を設けて、1回目の溶着と2回目の溶着の双方で前記ヘッドにより溶着される部分の過度の加熱を防止することにより、前記筒体と袋用素体の重なり部分を気密に溶着できるため溶着装置の用途に適用できる。特に、マリネリ容器の内側に装着されるマリネリ容器用の内袋を製作するための溶着装置の用途に好適である。
10:溶着装置
12:ベース
12A:正面
12B:背面
14A,14B:レール
15:ストッパ
16:台
18:円板
20:レバー
22:支持体
24:穴
26:受部
30A,30B:サイドフレーム
32:天板
33:プレート
34:エアシリンダ
36:シリンダ本体
38:ロッド
40:スライダ
42A,42B:チューブ
44:制御ボックス
46:取付板
48A,48B:溶着ヘッド
50:加熱面
52,54A,54B:チューブ
56:ニクロム板
56A,56B:端部
58:ニクロム線
60:ボルト
62:コイルバネ
64A,64B,66A,66B:クリップ
68A,68B,70A,70B:リード線
72A,72B:センサ
74A,74B:スイッチ
76A,76B:コード
78:チューブ
80:筒体
80A:底部
80B:側面
82:凸部
84:袋用素体
84A,84B:端部
86:重なり部分
88A,88B:溶着部
89:重なり部分
90:ガイド部材
92:テーパ面
100:マリネリ容器用内袋
102:シール部

Claims (7)

  1. 略円筒状の筒体の解放した端部に、略筒状に拡張可能な袋用素体の解放した端部を溶着する溶着装置であって、
    前記筒体の外周面が露出するように上端側で前記筒体を支持するとともに、前記袋用素体が外周面に沿って装着される略円筒状の支持手段と、
    該支持手段に支持された前記筒体の端部と、前記支持手段の外周面に装着された前記袋用素体の端部の重なり部分に当接して、これら端部同士を溶着する溶着手段と、
    を備えており、
    前記溶着手段は、
    前記支持手段の軸心と略直交する方向に進退可能であり、前記支持手段の外周面に沿って当接可能な略円弧状の加熱面を有する一対のヘッドと、
    該一対のヘッドを、前記支持手段の外周面に対して進退させる駆動機構と、
    前記一対のヘッドの各ヘッドの端部を冷却する冷却機構と、
    を有しており、
    前記支持手段と前記一対のヘッドが、前記支持手段の軸心を中心として、相対的に回転可能であることを特徴とする溶着装置。
  2. 前記支持手段を支持する台を有しており、
    該台に対して前記支持手段を回転可能に支持することで、
    前記支持手段と前記一対のヘッドを相対的に回転可能としたことを特徴とする請求項1記載の溶着装置。
  3. 前記支持手段を、該支持手段の軸心方向と、前記一対のヘッドの進退方向との双方に対して略直交する方向に進退させるスライド機構,
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の溶着装置。
  4. 前記一対のヘッドの各ヘッドの加熱面の周方向の長さが、
    前記支持手段の外周の1/2よりも短く、かつ、前記外周の1/4よりも長いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の溶着装置。
  5. 前記支持手段と前記一対のヘッドとの相対的な回転のタイミングに応じて、前記加熱面による加熱温度を切り替える温度切替機構,
    を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の溶着装置。
  6. 前記支持手段の上端部に対して着脱可能であって、該支持手段の外周面への前記袋用素体の装着をガイドするガイド手段,
    を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の溶着装置。
  7. 前記筒体と前記袋用素体とを溶着した袋体が、マリネリ容器の内側に装着されるマリネリ容器用の内袋であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の溶着装置。
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