JP5363854B2 - ガセット包装装置 - Google Patents
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Description
〔請求項1に係る発明〕
周方向に沿って延在する溶着部位が備えられた筒状フィルムの側面を、溶着部位の一部と共に内方に向けて押し込み、筒状フィルムの側面に折り目を付けてガセットを形成する押し込み部材と、
筒状フィルムにガセットが形成された状態で、筒状フィルムの溶着部位を加熱しつつ挟み込むことで溶着させる一対のヒートシール部材と、
を備えるガセット包装装置であって、
前記一対のヒートシール部材の加熱面側には、熱で融解するフィルムの付着を防止する付着防止膜が形成され、
前記付着防止膜の厚みは、溶着部位において、ガセット対応部分よりもガセット非対応部分のほうが厚くなるように形成され、
前記付着防止膜は、ガセット非対応部分がガセット対応部分よりも盛り上がっている、
ことを特徴とするガセット包装装置。
本請求項に係る発明は、周方向に沿って延在する溶着部位が備えられた筒状フィルムの側面を、溶着部位の一部と共に内方に向けて押し込み、筒状フィルムの側面に折り目を付けてガセットを形成する押し込み部材と、筒状フィルムにガセットが形成された状態で、筒状フィルムの溶着部位を加熱して挟み込み、筒状フィルムを溶着部位で溶着させる一対のヒートシール部材とを備えるガセット包装装置に係るものであり、一対のヒートシール部材の加熱面側には、熱で融解するフィルムの付着を防止する付着防止膜が形成され、付着防止膜の厚みは、溶着部位において、ガセット対応部分よりもガセット非対応部分のほうが厚くなるように形成され、前記付着防止膜は、ガセット非対応部分がガセット対応部分よりも盛り上がっている、ことを特徴としている。
また、溶着部位対応部分における盛り上がりを一対のヒートシール部材を盛り上げて形成するよりも、溶着部位対応部分における盛り上がりを付着防止膜によって形成する方が、盛り上がりを安価に形成することができる。
〔請求項2に係る発明〕
前記付着防止膜は、前後方向中央に、ヒートシール部材の長手方向に沿って延在する凹部が形成されている請求項1記載のガセット包装装置。
(作用効果)
加熱面が包装袋のフィルムに接触する際に、加熱面とフィルムとの間に存在する空気が凹部を通り抜けるため、この空気の存在によってフィルムの位置が溶着時にずれてしまうことを防止することができる。
前記付着防止膜は、ガセット非対応部分が角形状に盛り上がっている、請求項1または2に記載のガセット包装装置。
本請求項に係る発明では、ガセット非対応部分が角形状に盛り上がっているため、ガセット非対応部分とガセット対応部分との境界部分で溶着不良が生じることがない。
前記付着防止膜は、ガセット対応部分からガセット非対応部分にかけてなだらかに盛り上がっている、請求項1または2に記載のガセット包装装置。
本請求項に係る発明では、溶着部位対応部分が、ガセット対応部分からガセット非対応部分にかけてなだらかに盛り上がっているため、筒状フィルムの溶着部位と一対のヒートシール部材とが多少ずれてしまっても溶着不良が生じてしまうことを軽減することができる。
前記付着防止膜は、フッ素系樹脂からなる請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のガセット包装装置。
本請求項に係る発明のように溶着部位対応部分がフッ素系樹脂でコーティングされていると、筒状フィルムの加熱時に溶着部位対応部分に筒状フィルムの一部が付着してしまうことを防止することができる。
まず、本発明に係るガセット包装装置の第1実施形態を図1〜図7を参照しつつ説明する。図1に示すのは、本発明によって得られるガセット付き包装袋の一例である。図1に示される包装袋100は、熱可塑性樹脂製の筒状フィルムの前後を封緘して略直方体形に形成されており、相対向する側面101、101、上面102及び下面103を有している。側面101、101には、袋100の前後方向に延びる折り目104が形成されており、この折り目104に沿って側面101が内側に折り込まれるようになっている。包装袋100の前後面105、106には、包装袋100の周方向に沿って延在する溶着部位を溶着することによって封緘部107が形成されている。
押し込み部材8、8が相互に接近し、そのくさび形の先端で包装袋100における溶着部位を含む各側面101,101を押し込むことによって、各側面101,101が折り目104に沿って内側に押し込まれ、図3及び図4に示すように、包装袋100の開口部に一対のガセットG,Gが形成される。次に、各ヒートシール部材2、2を加熱手段で加熱すると共に、各ヒートシール部材2、2を相互に接近させて、加熱面3、3で包装袋100の溶着部位を一対のガセットG,Gと共に挟み込むことによって、フィルムが溶着して封緘部107が形成され、包装袋100が封緘されるようになっている。そして、封緘部107よりも前側に存在する包装袋100の余り部分を、ナイフ9を下方向にスライドさせて切断する。
包装袋100をガセット包装する場合、包装袋100のヒートシール部材2,2で挟み込まれる部分におけるガセットG,Gが存在しない部分は、ガセットG,Gが存在する部分に比して薄くなる。これに対して、本実施形態に係るガセット包装装置1では、一対の
ガセット非対応部分Aにおける凹部3a、3a両側の付着防止膜4、4が、ガセット対応部分B,Bにおける凹部3a、3a両側の付着防止膜4、4よりも盛り上がっている。このように構成されていることによって、包装袋100のヒートシール部材2,2の加熱面3,3で挟み込まれる部分を均一に挟み込むことができるようになっている。この結果、包装袋100のヒートシール部材2,2で挟み込まれる部分において溶着不良が生じてしまうことがない。
〔他の実施形態〕
図8に示すように、溶着部位対応部分は、ガセット対応部分B,Bからガセット非対応部分Aにかけてなだらかに盛り上がっていても良い。このように構成されていると、包装袋100の溶着部位と一対のヒートシール部材2,2とが多少ずれてしまっても溶着不良が生じてしまうことを軽減することができる。
2・・・ヒートシール部材
3・・・加熱面
4・・・付着防止膜
8・・・押し込み部材
A・・・ガセット非対応部分(溶着部位対応部分)
B・・・ガセット対応部分(溶着部位対応部分)
G・・・ガセット
Claims (5)
- 周方向に沿って延在する溶着部位が備えられた筒状フィルムの側面を、溶着部位の一部と共に内方に向けて押し込み、筒状フィルムの側面に折り目を付けてガセットを形成する押し込み部材と、
筒状フィルムにガセットが形成された状態で、筒状フィルムの溶着部位を加熱しつつ挟み込むことで溶着させる一対のヒートシール部材と、
を備えるガセット包装装置であって、
前記一対のヒートシール部材の加熱面側には、熱で融解するフィルムの付着を防止する付着防止膜が形成され、
前記付着防止膜の厚みは、溶着部位において、ガセット対応部分よりもガセット非対応部分のほうが厚くなるように形成され、
前記付着防止膜は、ガセット非対応部分がガセット対応部分よりも盛り上がっている、
ことを特徴とするガセット包装装置。 - 前記付着防止膜は、前後方向中央に、ヒートシール部材の長手方向に沿って延在する凹部が形成されている請求項1記載のガセット包装装置。
- 前記付着防止膜は、ガセット非対応部分が角形状に盛り上がっている、請求項1または2に記載のガセット包装装置。
- 前記付着防止膜は、ガセット対応部分からガセット非対応部分にかけてなだらかに盛り上がっている、請求項1または2に記載のガセット包装装置。
- 前記付着防止膜は、フッ素系樹脂からなる請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のガセット包装装置。
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