JP2605478B2 - 半導体レーザ装置の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置の製造方法

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JP2605478B2 JP2286517A JP28651790A JP2605478B2 JP 2605478 B2 JP2605478 B2 JP 2605478B2 JP 2286517 A JP2286517 A JP 2286517A JP 28651790 A JP28651790 A JP 28651790A JP 2605478 B2 JP2605478 B2 JP 2605478B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、量子井戸構造の活性層を有する半導体レ
ーザ装置の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は従来のいわゆるリッジ型の半導体レーザ装置
を示す断面図であり、この図において、1はn型の(以
下、n−と略す)GaAs基板(なお、以下ではGaAs基板は
単に基板という。他のものについても繰り返し用いる場
合には同様とする。)、2はこの基板1上に設けられた
n−Al0.5Ga0.5As第1クラッド層、3は前記第1クラッ
ド層2上に設けられたp型(以下、p−と略す)のAl
0.15Ga0.85As活性層、、4はこの活性層3上に設けられ
たストライプ状の凸部11を有するp−Al0.5Ga0.5As第2
クラッド層、5はこの第2クラッド層4のストライプ状
の凸部11上に設けられたp−GaAsコンタクト層、6は前
記第2クラッド層4のストライプ状の凸部11上面以外の
領域に設けられたSiO2絶縁膜、7はp側電極、8はn側
電極であり、9,10は電流経路を示す。
次に、動作について説明する。
p側電極7とn側電極8の間に、p側電極7が正とな
るようなバイアスを印加する。両電極7,8間にSiO2絶縁
膜6が存在する領域には電流は流れず、第2クラッド層
4に形成されたストライプ状の凸部11を通ってのみ電流
が流れる。その電流経路は、図中9および10で示してあ
る。電流が流れることにより、活性層3に注入されたキ
ャリアは再結合して光を輻射する。注入するキャリアを
増していくと誘導輻射が始まり、レーザ発振に至る。レ
ーザ光は装置の上下方向では活性層3と第1クラッド層
2および第2クラッド層4の間の実屈折率差により閉じ
込められる。また、装置の横方向においては、注入キャ
リアの空間的分布による利得分布により閉じ込められ
る。この利得分布はストライプ状の凸部11下部で利得が
大きく、そこから離れるに従って急激に小さくなるよう
に分布している。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の半導体レーザ装置は以上のように構成されてい
るので、注入された電流のうちレーザ発振に寄与する電
流は、第3図中の電流経路9をたどるもののみであり、
電流経路10をたどる電流は無効電流となる。例えば、第
2クラッド層4の抵抗率を0.05Ωcm,ストライプ状の凸
部11以外の厚さを0.25μm,ストライプ状の凸部11の幅を
3.5μm,共振器長を400μmとして発振に必要な全電流を
50mAとすると、そのうち無効電流は約20mAとなる。実に
40%もの無効電流が存在する。
また、上記無効電流をなくすために、第4図に示すよ
うな活性層3をストライプ状の凸部11内に形成した半導
体レーザ装置も提案されているが、この構造において
は、レーザ光が半導体−絶縁膜の界面にも存在するた
め、そこで、発熱が生じ、装置の信頼性が悪いという問
題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためにな
されたもので、信頼性の高い半導体レーザ装置を簡便に
製造しうる半導体レーザ装置の製造方法を得ることを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る半導体レーザ装置の製造方法は、コン
タクト層上に形成されたシリコン窒化膜をエッチングマ
スクとして第1クラッド層のなかばまでエッチングを施
し、その後、ウエハ全面にシリコン酸化膜を形成して熱
処理することにより、シリコン酸化膜に接した量子井戸
構造よりなる活性層を無秩序化するものである。
〔作用〕
この発明におけるシリコン酸化膜は、熱処理によりGa
空格子点を結晶内に誘起して、量子井戸構造を無秩序化
する。
〔実施例〕 以下、この発明の一実施例を図面について説明する。
第1図はこの発明の半導体レーザ装置の製造方法によ
って得られた半導体レーザ装置の断面を示す図であり、
この図において、1はn−GaAs基板、2はこの基板1上
に設けられたストライプ状の凸部11を有するn−Al0.5G
a0.5As第1クラッド層、3はこの第1クラッド層2のス
トライプ状の凸部11内に設けられた量子井戸構造を有す
るp−Al0.15Ga0.85As活性層であり、側面部近傍は無秩
序化、すなわち混晶化された領域(以下、無秩序化領域
という)12となっている。4は前記量子井戸構造を有す
る活性層3上に設けられたp−Al0.5Ga0.5As第2クラッ
ド層、5はこの第2クラッド層4上に設けられたp−Ga
Asコンタクト層、6はこのコンタクト層5上部を除いた
ウエハ全面に設けられたSiO2絶縁膜、7はp側電極、8
はn側電極であり、9は電流経路を示している。
次に、動作について説明する。
p側電極7とn側電極8の間にp側電極7が正となる
ようにバイアスを印加する。電流は両電極7,8間にSiO2
絶縁膜6が介在する領域には流れず、ストライプ状の凸
部11にのみ選択的に流れる。また、このストライプ状の
凸部11内においても、活性層3の側面部近傍の無秩序化
領域12におけるpn接合の拡散電位は無秩序化されていな
い領域のそれよりも大きいために、無秩序化領域12には
電流は流れない。9は電流が流れる電流経路を示す。電
流が流れることにより、活性層3に注入されたキャリア
は再結合して光を輻射する。注入電流レベルを増加させ
ていくと、誘導輻射がはじまり、レーザ発振にいたる。
レーザ光は装置の上下方向では活性層3と第1クラッド
層2および第2クラッド層4の間の実屈折率差により閉
じ込められる。また、装置の横方向においては、活性層
3のうち無秩序化されていない領域の屈折率が無秩序化
領域12のそれよりも大きいことにより、無秩序化されて
いない領域内あるいはその近傍に閉じ込められる。した
がって、電流が選択的に注入される領域と、レーザ光が
閉じ込められる領域とはほぼ一致する。また、レーザ光
は半導体−絶縁体の界面、すなわち、無秩序化領域12と
SiO2絶縁膜6の界面には存在せずに、そこでの発熱も生
じない。
次に、この発明の半導体レーザ装置の製造方法を第2
図(a)〜(e)について説明する。第2図において、
13はストライプ状のシリコン窒化膜であり、その他は第
1図と同じものである。
まず、基板1上に第1クラッド層2,量子井戸構造を有
する活性層3,第2クラッド層4,およびコンタクト層5を
順次エピタキシャル成長する(第2図(a))。次に、
コンタクト層5上にストライプ状のシリコン窒化膜13を
形成する(第2図(b))。このシリコン窒化膜13をエ
ッチングマスクとして第1クラッド層2のなかばまでエ
ッチングすることによりストライプ状の凸部11を形成す
る(第2図(c))。次に、電子ビーム蒸着装置などに
よりウエハ全面にSiO2絶縁膜6を形成する(第2図
(d))。次に、熱処理することにより、SiO2絶縁膜6
に接した結晶中にGaの空格子点を誘起する。量子井戸構
造を有する活性層3中に誘起されたGaの空格子点は量子
井戸構造を無秩序化する。すなわち、無秩序化領域12が
形成される(第2図(e))。次に、シリコン窒化膜13
を用いてストライプ状の凸部11上に形成されているSiO2
絶縁膜6をリフトオフし、p側電極7およびn側電極8
を形成して第1図に示す半導体レーザ装置を得る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、コンタクト
層上に形成されたストライプ状のシリコン窒化膜をエッ
チングマスクとして第1クラッド層のなかばまでエッチ
ングを施し、その後、ウエハ全面にシリコン酸化膜を形
成して熱処理することにより、シリコン酸化膜に接した
量子井戸構造よりなる活性層を無秩序化するので、高信
頼性の半導体レーザ装置を簡便に製造することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の半導体レーザ装置の製造方法により
得られた半導体レーザ装置を示す断面図、第2図はこの
発明の一実施例による半導体レーザ装置の製造方法を示
す工程断面図、第3図および第4図は従来の半導体レー
ザ装置を示す断面図である。 図において、1はn−GaAs基板、2はn−Al0.5Ga0.5As
第1クラッド層、3はp−Al0.15Ga0.85As活性層、4は
p−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層、5はp−GaAsコンタ
クト層、6はSiO2絶縁膜、12は無秩序化領域、13はスト
ライプ状のシリコン窒化膜である。 なお、各図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電型の半導体基板上に、第1の導
    電型の第1クラッド層,量子井戸構造よりなる活性層,
    第2の導電型の第2クラッド層,第2の導電型のコンタ
    クト層を順次エピタキシャル成長する工程と、前記コン
    タクト層上にストライプ状のシリコン窒化膜をエッチン
    グマスクとして前記第1クラッド層のなかばまでエッチ
    ングする工程と、このエッチングの終了したウエハ全面
    にシリコン酸化膜を形成する工程と、このシリコン酸化
    膜が全面に形成されたウエハを熱処理することにより、
    前記シリコン酸化膜に接した量子井戸構造よりなる活性
    層を無秩序化する工程とを有することを特徴とする半導
    体レーザ装置の製造方法。
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