JP2605095B2 - アクリル樹脂で被覆した水性塗料用金属顔料 - Google Patents

アクリル樹脂で被覆した水性塗料用金属顔料

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアクリル樹脂で被覆した水性塗料用金属顔料
およびそれを配合した水性塗料に関する。
(従来の技術およびその課題) 金属顔料、特に粉末化またはフレーク化したアルミニ
ウムを塗料組成物中に配合して、光沢のある仕上げをす
ることが知られている。従来このようなメタリック塗料
は溶剤をベースにしたものが多い。しかしながら、揮発
性溶媒を使用した場合環境汚染の問題があり、分散媒と
して水を使用することが提案されている。
ところが、金属顔料を分散媒として水を用いる水性塗
料中に配合した場合、水と金属が反応して水素が発生
し、ひどい場合には爆発等を起こす危険がある。この問
題は自動車工業において使用される塗料について通常行
なわれる如く、塗料組成物を使用前、密閉容器内に長期
間貯蔵する場合に特に顕著に認められる。
この問題を解決するために、ヨーロッパ特許AI−1336
44号にはアルキルフェノールの燐酸エステルのアミン中
和物によって金属顔料の表面を疎水性にして安定化する
方法が開示されている。しかしながら、この方法によれ
ば顔料の凝集が起こり易く、塗膜の平滑性が悪くなり、
更に接着性などが悪化する欠点がある。これを改良する
ために界面活性剤を多量に配合することが行なわれてい
るが、逆に耐水性が悪くなり好ましくない。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記問題点が特定のアクリル樹脂を金属
顔料上に被覆した場合に解決されることを見出し、本発
明を成すに至った。
すなわち本発明は、数平均分子量5000以上およびOH価
20以上を有しかつ樹脂1分子当たり1個以上のアルコキ
シシラン基を含有するアクリル樹脂を金属顔料/上記ア
クリル樹脂の重量比1/0.01〜1/2.0で金属顔料上に被覆
した表面張力30〜50dyn/cmを有するアクリル樹脂で被覆
した水性塗料用金属顔料を提供する。
更に本発明は、上記アクリル樹脂で被覆した水性塗料
用金属顔料の製法およびそれを用いた水性塗料を提供す
る。
本発明に用いるアクリル樹脂はアクリル酸、メタクリ
ル酸、エタアクリル酸、プロピルアクリル酸等のアクリ
ル酸系モノマーおよびそれらのエステルと他の共重合性
モノマーとの反応により得られる。本発明のアクリル樹
脂では数平均分子量5000以上およびOH価20以上のもので
あり、樹脂1分子当たり1個以上のアルコキシシラン基
を有する。数平均分子量が5000未満では金属顔料を長期
間保存した場合に、被覆膜が剥がれ易くなる。OH価が20
より少ない場合には塗膜の硬化反応が不十分で、耐水性
が悪くなる。アルコキシシラン基は通常アルコキシシラ
ン基を有するアクリル単量体を用いて樹脂中に導入す
る。アルコキシシランを有するアクリル単量体の典型的
な例としては一般式: [R1は水素またはメチル基、R2は炭素数1〜6のアルキ
レン基、R3は炭素数1〜10の炭化水素基、OR4は炭素数
1〜4の炭化水素基であり、nは0,1または2を示
す。]で示される化合物である。これらの具体的化合物
の例を以下に示す。
β−アクリロキシエチルトリメトキシシラン、β−ア
クリロキシエチルトリプロポキシシラン、β−アクリロ
キシエチルトリブトキシシラン、γ−アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルト
リエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリプロ
ポキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリブトキシ
シラン、β−アクリロキシエチルメチルジメトキシシラ
ン、β−アクリロキシエチルメチルジエトキシシラン、
β−アクリロキシエチルメチルジプロポキシシラン、β
−アクリロキシエチルメチルジブトキシシラン、γ−ア
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アク
リロキシプロピルメチルジエトキシシランγ−アクリロ
キシプロピルメチルジプロポキシシラン、γ−アクリロ
キシプロピルメチルジブトキシシラン、β−アクリロキ
シエチルエチルジメトキシシラン、β−アクリロキシエ
チルエチルジエトキシシラン、β−アクリロキシエチル
エチルジプロポキシシラン、β−アクリロキシエチルエ
チルジブトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルエチ
ルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルエチル
ジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルエチルジ
プロポキシシラン、γ−アクリロキシプロピルエチルジ
ブトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルプロピルジ
メトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルプロピルジ
エトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルプロピルジ
プロポキシシラン、γ−アクリロキシプロピルプロピル
ジブトキシシラン、β−メタクリロキシエチルトリメト
キシシラン、β−メタクリロキシエチルトリエトキシシ
ラン、β−メタクリロキシエチルトリプロポキシシラ
ン、β−メタクリロキシエチルトリブトキシシラン、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリプロポキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリブトキシシラン、β−メタクリロキ
シエチルメチルジメトキシシラン、β−メタクリロキシ
エチルメチルジエトキシシラン、β−メタクリロキシエ
チルメチルジプロポキシシラン、βメタクリロキシエチ
ルメチルジブトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルメチルジプロポキシシラン、γ−メタクリロキシプロ
ピルメチルジブトキシシラン、β−メタクリロキシエチ
ルエチルジメトキシシラン、β−メタクリロキシエチル
エチルジエトキシシラン、β−メタクリロキシエチルエ
チルジプロポキシシラン、β−メタクリロキシエチルエ
チルジブトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルエ
チルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルエ
チルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルエ
チルジプロポキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
エチルジブトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
プロピルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルプロ
ピルジプロポキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
ジブトキシシラン。
また、ビニルアルコキシシランモノマーも使用するこ
とができ、その具体的化合物の例はビニルメチルジメト
キシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメ
チルジプロポキシシラン、ビニルメチルジブトキシシラ
ン、ビニルエチルジメトキシシラン、ビニルエチルジエ
トキシシラン、ビニルエチルジプロポキシシラン、ビニ
ルエチルジブトキシシラン、ビニルプロピルジメトキシ
シラン、ビニルプロピルジエトキシシラン、ビニルプロ
ピルジプロポキシシラン、ビニルプロピルじブトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリブト
キシシランが挙げられる。
上記のほか、式 [式中、R、OR4およびnは前記と同意義] で表される、エポキサイドと(メタ)アクリル酸との反
応生成物、アミノ基含有アルコキシシラン化合物とグリ
シジルメタクリレートとの反応生成物、ヒドロキシル基
含有シラン化合物と2−イソシアナートエチルメタクリ
レートまたはメタクリロイルイソシアナートとの反応生
成物なども使用することができる。
アクリル系モノマーと上記アルコキシシラン基の両者
と共重合し得る他の共重合性のモノマーはヒドロキシル
基を有するエチレン性モノマーであってもよい。そのよ
うなモノマーの例としてはアクリル酸ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロ
キシブチル、メタクリル酸ヒドロキシメチル、メタクリ
ル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ル、メタクリル酸ヒドロキシブチル、N−メチロールア
クリルアミド、アクリルアルコール等が挙げられる。
その他の共重合性モノマーの例としては油脂肪酸とオ
キシラン構造を有するアクリル酸またはメタクリル酸エ
ステルモノマーとの付加物(例えばステアリン酸とグリ
シジルメタクリレート付加物)、C3以上のアルキル基を
含むオキシラン化合物アクリル酸またはメタクリル酸と
の付加反応物(例えば日本特許第583185号、同第609322
号)、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチ
レン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−
ブチルスチレン、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ベ
ンジル、イタコン酸エステル(イタコン酸ジメチル)、
マレイン酸エステル(マレイン酸ジメチルなど)、フマ
ール酸エステル(フマール酸ジメチルなど)、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル等が挙げら
れる。
上記モノマーを通常の方法で重合することにより共重
合体が得られる。例えば、モノマー配合物を公知の重合
触媒と混合し、重合可能な温度に加熱した溶剤を含む反
応容器中へ滴加、熟成することにより共重合体が得られ
る。
本発明においては金属顔料と上記アクリル樹脂を重量
比1/0.01〜1/2.0で金属顔料上に被覆する。1/0.01より
多い場合は樹脂量が少ないため、被膜を形成することが
できず、水性組成物中でガスの発生が見られる。0.5/1
より小さい場合には樹脂量が多過ぎるため、アルミ含量
が凝集傾向にあり、塗膜外観および塗膜性能が悪くな
る。
また、得られた金属顔料は表面張力が30〜50dyn/cmを
有することを必要とする。30dyn/cmより小さいバインダ
ーとの濡れが悪く、塗膜硬化時凝集を起こし塗膜性能が
悪くなる。また、50dyn/cmより大きい場合はコーティン
グ剤の持続性が損なわれる。
表面張力は得られた粉末を成形器でペレットとし、水
および沃化メチレンの接触角を測定し、SOUHENG WUの式
により導き出した(ジャーナル・オブ・コロイド・アン
ド・インターフェース・サイエンス686〜680、第37冊、
No.4、1971)。
金属顔料としてはアルミニウム、ゴールドブロンズ、
金、鉄、ステンレススチール、ニッケル、錫、クロム、
鉛およびビスマス等およびこれらの金属から得られる合
金が用いられる。金属顔料の形状としては粉末、鱗片状
等特に限定はないが特に有用なものは鱗片状のものであ
る。アルミニウムの粉末は溶剤型塗料用アルミニウム顔
料でも水性塗料用アルミニウム顔料でもよい。通常市販
されているアルミニウム顔料をそのまままたは有機溶剤
で洗浄してから用いてもよい。
顔料表面に効率良く上記アクリル樹脂をコーティング
する方法としては、アクリル樹脂と揮発性有機溶剤から
なる溶液中に金属顔料を分散した金属スラリーから溶剤
を、好ましくは短時間に蒸発させる方法が好ましい。こ
の方法によると鱗片状顔料の形状を崩すことなく、均一
にコーティングされた顔料を分離することができる。こ
のとき、揮発溶剤が多量に残存すると塗料中での溶解、
脱落等の不具合が起こり易い。最も好ましい方法として
は固気分離室(減圧下)と導入口が1mmから1cmの径を有
する装置からなる長管状加熱管からなる濃縮機が好まし
い。このときの減圧条件は650mmHg〜760mmHgが好まし
い。加熱温度は50〜150℃で、固気分離室の温度が30〜1
00℃の状態が好ましい。この状態で濃縮すると金属顔料
の酸化劣化および形状変化等の不具合も解消され、金属
顔料に均一なコーティング被膜が形成される。勿論、被
覆方法は上記方法に限らず、スプレードライ法、凍結乾
燥法、通常の減圧濃縮法等の方法も可能である。
揮発性有機溶剤の例としては本発明のアクリル樹脂を
溶解できる全ての揮発性の有機溶剤が使用できる。その
ような溶剤の例としては芳香族炭化水素、例えばトルエ
ン、キシレン等;エステル、例えば酢酸エチル、酢酸ブ
チル等;ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等;アルコール、例えばメ
タノール、エタノール、n−ブタノール、イソプロパノ
ール等が挙げられる。これらは1種もしくは2種以上の
混合溶剤で使用してもよい。
本発明のアクリル樹脂で被覆した水性塗料用金属顔料
は水性塗料中に配合される。本発明の水性塗料組成物中
で使用される被膜形成性重合体は塗料の分野で使用され
る広範囲の重合体、例えば水性層に溶解または分散する
アクリル型付加重合体から選択し得る。これらの重合体
は酸性基をアンモニアまたはアミンで中和することによ
って可溶化し得る。また、被膜形成性重合体は縮合重合
体、例えばポリエステルまたはアルキド樹脂であること
ができ、この重合体も所望に応じてアンモニアまたはア
ミンにより中和し得る。本発明の被覆組成物は水性塗料
組成物の調製の最に通常使用される他の成分、例えば非
金属顔料、架橋剤、増粘剤、および充填剤を含有しても
よい。
本発明の水性塗料組成物は重合体と顔料とを水性分散
媒中に分散させた分散体であり、電着塗装、スプレー塗
装、浸漬塗装等によって塗布してもよい。塗料組成物の
配合は被膜形成性重合体に対し本発明の金属顔料を重量
部で100%まで添加すればよい。他の添加成分の使用量
は大きく変えてもよい。
(発明の効果) 本発明のアルコキシシラン基を有するポリマーを金属
顔料近傍に高濃度で存在させることにより、金属物質表
面のOH基と強い吸着もしくは反応する。水性塗料用バイ
ンダーとの間に介在し、反応することにより塗膜化した
時、強固に金属顔料と固定し、特に付着性および耐水性
といったような水性メタリック塗料の欠点をカバーす
る。
(実施例) 本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 顔料コーティング用ポリマーの合成 撹拌機、温度調節機、冷却管を備えた1反応容器に
キシレン300重量部を仕込み、更にメチルメタクリレー
ト63重量部、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート48
重量部、n−ブチルアクリレート99重量部、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン90重量部およびア
ゾビスイソブチロニトリル3重量部からなるモノマー溶
液61重量部を添加して撹拌下温度を105℃にした。上記
モノマー溶液242重量部を3時間で滴加した後、1時間
撹拌を継続した。得られたポリマーはOH価が70および数
平均分子量12000(不揮発分50%)であった。
このアクリルワニス20重量部とヘキサメトキシメチロ
ールメラミン(三井東圧社製「サイメル303」)3重量
部およびメチルエチルケトン500重量部およびアルミニ
ウム顔料ペーストAW666C(旭化成社から市販の金属含量
60%)83重量部を分散撹拌した。この懸濁液をCRUX4型
瞬間乾燥システム(オリエント化学工業株式会社製)で
濃縮した。この時の処理条件は導入口径2mmで長管加熱
管の温度は120℃、固気分離室温度60℃および圧力は700
mmHgで速度10cc/secであった。得られたアルミニウム顔
料は不揮発分96%の粉末であった。この粉末のペレット
を形成し表面張力を測定したところ32dyn/cmであった。
実施例2 実施例1で得た顔料コーティング用ポリマー20重量
部、サイメル303 3重量部、メチルエチルケトン500重量
部およびアルミニウム顔料ペーストAW660C(金属含量60
%)83重量部を良く分散撹拌した。この懸濁液をエバポ
レータで濃縮した。得られたアルミニウム顔料は不揮発
分87%の粉末であった。この粉末のペレットを形成し表
面張力を測定したところ33dyn/cmであった。
実施例3 メタリック塗料用樹脂の製造 撹拌機、温度調節機、冷却管を備えた1の反応容器
にエチレングリコールモノブチルエーテル76重量部を仕
込み、更にスチレン45重量部、メチルメタクリレート63
重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート48重量
部、n−ブチルアクリレート17重量部、メタクリル酸27
重量部およびアゾビスイソブチロニトリル3重量部から
なるモノマー溶液61重量部を添加して撹拌下温度を120
℃にした。上記モノマー溶液245重量部3時間で添加し
た後、1時間撹拌を継続した。更にジメチルエタノール
アミン28部と脱イオン水200部を添加して揮発分50%、
樹脂の数平均分子量12,000のアクリル樹脂ワニスを得
た。この樹脂の特数はOH価70、酸価58を有した。
この樹脂ワニスにサイメル303 30重量部を添加した。
メタリック塗料の調製 上記樹脂ワニスに実施例1および実施例2のアルミニ
ウム顔料を別々に撹拌混合し、次いで脱イオン水で希釈
しNo.4フォードカップで25〜30秒(20℃)になるまで希
釈しメタリック塗料とした。
製造例1 水性クリアー塗料の調製 実施例3のメタリック塗料樹脂と同様にn−ブチルア
クリレート65.8重量部、メチルメタクリレート11.8重量
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート16.2重量部、
メタクリル酸6.1重量部およびアゾビスイソブチロニト
リルから溶媒としてブチルジグリコールを用いて重合体
を合成した。この樹脂をジメチルエタノールアミンで10
0%中和した。この重合体の特徴はOH価70および酸価40
を有した。
得られた樹脂ワニスをサイメル303を架橋剤と使用
し、その樹脂固形分比が70/30となるように配合し、脱
イオン水を用いてNo.4フォードカップで30〜35秒(20
℃)になるまで希釈し、水性クリアー塗料とした。
塗装実験例1 中塗り鋼板に上記実施例3で調製したメタリック塗
料、次いで製造例1で調製したクリアー塗料を乾燥塗膜
で前者20μ、後者30μとなるように温度23℃、湿度60%
の環境下でエアースプレー塗装した。前者をインターバ
ル1分間でツーステージで塗布し、その後5分間の乾燥
をし、次いでワンステージで後者を塗装した後、7分間
セッティングした。次いで、塗装板を乾燥機で150℃20
分間焼き付けし、試験板を作成した。この塗膜の付着性
および耐水性を評価した。結果を表−1に示す。尚、中
塗り鋼板は脱脂化成処理を行なった磨き軟鋼板に自動車
用電着塗料を中塗り塗料ラインで塗布したものを使用し
た。
比較例 アルミニウム顔料にアクリル樹脂を被覆しない以外は
実施例3と同様に作成した塗料を用いて上記塗装例と同
様に塗装した。その塗膜の試験結果を表−1に示す。
付着性の評価方法 カッターナイフでクロスカットを入れテープによる剥
離テストを行なった。○は剥離なし、×は剥離有りを示
す。
耐水性の評価方法 温水浸漬を50℃で10日間行なった後、塗膜面の変化
(艶付け、変色)を目視した。○は良好、×艶付けある
いは変色が見られた。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均分子量5000以上およびOH価20以上を
    有しかつ樹脂1分子当たり1個以上のアルコキシシラン
    基を含有するアクリル樹脂を金属顔料/上記アクリル樹
    脂の重量比1/0.01〜1/2.0で金属顔料上に被覆した表面
    張力30〜50dyn/cmを含有する、アクリル樹脂で被覆した
    水性塗料用金属顔料。
  2. 【請求項2】数平均分子量5000以上およびOH価20以上を
    有しかつ樹脂1分子当たり1個以上のアルコキシシラン
    基を含有するアクリル樹脂と揮発性有機溶剤とを含有す
    る溶液中に金属顔料と上記アクリル樹脂の重量比が1/0.
    01〜1/2.0となるように金属顔料を分散し、次いで揮発
    成分を蒸発することを特徴とする請求項1記載の水性塗
    料用金属顔料の製法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の水性塗料用金属顔料を含有
    する水性塗料組成物。
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