JP2007269889A - 缶用水性塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レトルト処理にも耐え得る耐水性を有し、缶の搬送過程で傷つきにくい高硬度で、しかも加工性に優れた塗膜を形成する缶用水性塗料を提供すること。
【解決手段】 カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と、メラミン樹脂及び/又はベンゾグアナミン樹脂とオキサゾリン基含有化合物からなる架橋剤(B)及びシリコーン系添加剤(C)を含有する水性塗料で、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計100質量部に対して、特定のシリコーン系添加剤(C)を0.1〜10質量部含有することを特徴とする缶用水性塗料組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ウェットインキ上でのヌレ性が良好な為に仕上り性に優れ、レトルト処理にも耐え得る耐水性を有し、高硬度の塗膜であるため缶の搬送過程で傷つき難く、しかも加工性に優れた塗膜を形成する缶用水性塗料組成物に関する。
各種飲料物や食品類を包装する容器として金属缶が広く一般的に利用されており、この金属缶の外面は外部環境に由来する腐食の防止、また美観、内容物の表記を目的に、UV硬化型のシルバー印刷、インキによる印刷、該印刷インキ上に、クリヤ塗料の塗装が一般に行われている。この種のクリヤ塗料としては、アクリル樹脂/アミノ系樹脂、ポリエステル/アミノ系樹脂、さらにこれらの樹脂にエポキシ樹脂が添加された樹脂系などの有機溶剤溶液が広く用いられている。
従来、水性アクリル樹脂20〜80重量部、水性アミノ樹脂20〜50重量部およびエポキシ化合物にアミンを付加したアミン変性エポキシ樹脂5〜30重量部を樹脂成分として含む水性塗料が開示されている(特許文献1)。
他に、カルボキシル基含有単量体を共重合してなる重合体、カルボキシル基含有ポリエステル及びオキサゾリン基含有重合体を含有することを特徴とする金属缶用塗料組成物が開示されている(特許文献2)。
しかし特許文献1ではアミン変性エポキシ樹脂の水性塗料化時の貯蔵安定性低下の問題があり、特許文献2では、カルボキシル基含有ポリエステルの水性塗料化時の貯蔵安定性に加えて、レトルト処理後の耐水性が十分でない等の問題があった。
特開平5−239404号公報 特開平7−150111号公報
本発明の目的は、レトルト処理にも耐え得る耐水性を有し、缶の搬送過程で傷つきにくい高硬度な塗膜で、しかも加工性に優れた塗膜を形成できる水性塗料を提供することである。
本発明は下記構成よりなる。
(1)カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と、メラミン樹脂及びベンゾグアナミン樹脂から選ばれる少なくとも1種と数平均分子量を1,500以上でかつ40,000未満のオキサゾリン基含有化合物とからなる架橋剤(B)及びシリコーン系添加剤(C1)を含有する水性塗料で、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計100質量部に対して、下記一般式(1)で示されるシリコーン系添加剤(C1)を0.1〜10質量部含有することを特徴とする缶用水性塗料組成物。
一般式(1):
Figure 2007269889
(式中、Yは、−OH、−OR又はH−O−(CO)−、H−O−(CO)−又は
Figure 2007269889

で表される一価の基、
=アルキル基、R=アルキル基又は水素原子、R=アルキル基、R=水素原子又はアルキル基、a=0〜100、b=0〜100、c=0〜100、d=0〜100、m=0〜100及びk=0〜100である)
(2) カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と、メラミン樹脂及びベンゾグアナミン樹脂から選ばれる少なくとも1種と数平均分子量を1,500以上でかつ40,000未満のオキサゾリン基含有化合物とからなる架橋剤(B)及びシリコーン系添加剤(C2)を含有する水性塗料で、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計100質量部に対して、下記一般式(2)で表されるシリコーン系添加剤(C2)を0.1〜10質量部含有することを特徴とする缶用水性塗料組成物。
一般式(2):
Figure 2007269889


(式中、Rはメチル基、又は
Figure 2007269889

Figure 2007269889

で表される一価の基であり、単位aの合計=0〜100、単位bの合計=0〜15であり、
その際、基Rにおいて、a=0である場合にはb>1であり、b=0である場合にはa>5である)
(3) カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と、メラミン樹脂及びベンゾグアナミン樹脂から選ばれる少なくとも1種と数平均分子量を1,500以上でかつ40,000未満のオキサゾリン基含有化合物とからなる架橋剤(B)及びシリコーン系添加剤(C3)を含有する水性塗料で、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計100質量部に対して、下記一般式(3)で表されるシリコーン系添加剤(C3)を0.1〜10質量部含有することを特徴とする缶用水性塗料組成物。
一般式(3):
Figure 2007269889

(式中、R=C1〜C4のアルキル基又はアリル基で、Rは下記式を表し、
Figure 2007269889

=水素原子又はアルキル基、
=水素原子又はアルキル基又はカルボキシル基
a=1〜3 b=0〜2 c=1〜20、d=0〜50、e=0〜50の範囲の整数を示す)
以下、本発明の缶用水性塗料組成物について、詳細に説明する。
[缶用水性塗料組成物]
カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A):
カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)は、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体とその他のラジカル重合性不飽和単量体をラジカル共重合することによって得られる。カルボキシル基含有重合性不飽和単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸等の単量体が挙げられ、これらは単独もしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
その他のラジカル重合性不飽和単量体は、カルボキシル基含有単量体と共重合可能であれば特に限定されないが、具体的に例示すると、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン、スチレンスルホン酸およびその塩等のスチレン誘導体類;(メタ)アクリルアミド、N−モノメチル(メタ)アクリルアミド、N−モノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド誘導体類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸とC1〜C18のアルコールのエステル化により合成される(メタ)アクリレート類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸とポリプロピレングリコールもしくはポリエチレングリコールとのモノエステル等のヒドキシル基含有(メタ)アクリレート類;エチレン、プロピレン、n−ブテン等のオレフィン類;2−スルホン酸エチル(メタ)アクリレートおよびその塩、ビニルスルホン酸およびその塩等の不飽和スルホン酸類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のビニルエステル類;(メタ)アクリロニトリル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテルのビニルエーテル類;(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロリドン等の塩基性不飽和単量体類;(メタ)アクリル酸とエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の多価アルコールとのエステル等の分子内に重合性不飽和基を2個以上有する多官能(メタ)アクリレート類;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシ(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類;ビニルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルアリルアミン等の有機ケイ素含有不飽和単量体類;グリシジル(メタ)アクリレート、2−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有重合性単量体類;(メタ)アクリロイルアジリジン、2−アジリジニルエチル(メタ)アクリレート等のアジリジニル基含有重合性単量体類;弗化ビニル、弗化ビニリデン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート;4−(メタ)アクロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン等の単量体類等が挙げられ、これらの1種以上を使用することができる。
上記カルボキシル基含有単量体とその他のラジカル重合性不飽和単量体によるラジカル共重合反応は周知の方法によることができ、例えば溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法、乳化重合法等が挙げられる。
溶液重合法を採用する場合、重合溶媒としては、トルエン、キシレン等の高沸点の芳香族系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール等のアルコール系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールエーテル類を単独もしくは混合で用いることができる。
重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス2−メチルブチロニトリル等のアゾ系化合物;ベンゾイルパーオキサイド、ジ(ターシャリーブチル)パーオキサイド等の過酸化物系化合物等のラジカル重合開始剤を用いることができ、重合性単量体成分総量に対して0.1〜10重量%の使用が好ましい。反応温度は通常室温から200℃、好ましくは40〜150℃、反応時間は、30分間〜8時間、好ましくは2〜4時間程度である。
上記反応によって得られたカルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)は、酸価が10〜100mgKOH/g、好ましくは40〜90mgKOH/g、水酸基価が20〜200mgKOH/g、好ましくは30〜90mgKOH/g、重量平均分子量が1,000〜50,000程度、特に2,000〜20,000程度の樹脂である。
本明細書において、重量平均分子量は、JIS K0124-83に準じて、分離カラムにTSKGEL4000HXL+G3000HXL+G2500HXL+G2000HXL(東ソー株式会社製)を用いて40℃で流速1.0ml/分、溶離液にGPC用テトラヒドロフランを用いて、RI屈折計で得られたクロマトグラムとポリスチレンの検量線から計算により求めるものとする。
カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)は、塩基性化合物で樹脂中のカルボキシル基の少なくとも一部を中和することによって水性媒体中に分散可能となる。上記カルボキシル基の中和に用いられる塩基性化合物としては、アミン類やアンモニアが好適に使用される。上記アミン類の代表例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミンなどのアルキルアミン類;ジメチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノールなどのアルカノールアミン類;モルホリンなどの環状アミン類などを挙げることができる。
カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)の中和程度は、特に限定されるものではないが、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)中のカルボキシル基に対して通常0.1〜3.0当量中和の範囲であることが好ましい。
架橋剤(B):
本発明の缶用水性塗料組成物は、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と、メラミン樹脂及びベンゾグアナミン樹脂から選ばれる少なくとも1種と数平均分子量を1,500以上でかつ40,000未満のオキサゾリン基含有化合物とからなる架橋剤(B)を樹脂成分として含有し、該樹脂成分が水性媒体中に安定に溶解ないしは分散されてなるものである。
メラミン樹脂としては、メチロール化メラミンのメチロール基の一部又は全部を炭素数1〜8の1価アルコール、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノール等で、エーテル化した部分エーテル化又はフルエーテル化メラミン樹脂が挙げられる。メラミン樹脂の市販品としては、例えばサイメル202、サイメル232、サイメル235、サイメル238、サイメル254、サイメル266、サイメル267、サイメル272、サイメル285、サイメル301、サイメル303、サイメル325、サイメル327、サイメル350、サイメル370、サイメル701、サイメル703、サイメル1141(以上、日本サイテックインダストリーズ社製)、ユーバン20SE60(三井化学社製)等が挙げられる。
架橋剤(B)のベンゾグアナミン樹脂の市販品としては、としては、例えばサイメル1123(日本サイテックインダストリーズ社製)、ニカラックSB−355、ニカラックBX−4000(三和ケミカル社製)、メラン5070-80(日立化成工業社製)等が市販されている。
架橋剤(B)のオキサゾリン基含有化合物としては、下記一般式(4)
Figure 2007269889
(一般式(4)中、R10 、R11、R12 、R13はそれぞれ同一または異なって水素、ハロ
ゲン、アルキル基、アラルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、または置換アリール基を示し、R14 はアルケニル基またはシクロアルケニル基を示す。)で表される付加重合性オキサゾリンを必須成分として含む単量体成分を重合することによって得られる。
付加重合性オキサゾリンとは、R14の部分にラジカル付加重合可能な二重結合を有する
ものであり、具体例としては、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−エチル−2−オキサゾリン等を挙げることができ、これらの群から選ばれる1種あるいは2種以上の混合物を使用することができる。中でも、2−イソプロペニル−2−オキサゾリンが工業的に入手し易く好適である。
オキサゾリン基含有化合物は、上記付加重合性オキサゾリンを必須成分として含む単量体成分から合成されるが、単量体成分に必要に応じて含まれる、付加重合性オキサゾリン以外の重合性単量体としては、付加重合性オキサゾリンと共重合可能で、かつカルボキシル基を含有しないものであれば、特に制限されず用いることができる。
具体的には、前述のカルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)を製造する際に必要に応じて用いられる単量体成分として例示した単量体を1種または2種以上用いることができる。合成方法もカルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)を合成する手段と同様の方法を用いることができる。
なお、単量体成分中の付加重合性オキサゾリンの割合は、5〜100重量%とすることが好ましい。5重量%より少ないと、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)との反応に実質有効量となり得ず、耐水性、密着性、加工性に劣った塗膜しか得られない。
上記オキサゾリニル基含有化合物は、数平均分子量を1,500以上 40,000未満とすることが好ましい。重合反応を行う際に、ラウリルメルカプタン、2−メルカプトエタノール、四塩化炭素等の連鎖移動剤や調整剤を用いれば、数平均分子量の調節ができる。数平均分子量が1,500より小さいと、塗膜の加工性と硬度のバランスを取ることが難しくなる。また、数平均分子量が40,000以上になると、塗料として適正な粘度に希釈するための多量の有機溶剤や水が必要となり、塗料固形分が低くなり過ぎて有効な膜厚が得られない。
本発明の缶用水性塗料組成物において、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)との配合比率は、通常、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)との合計固形分100質量部中、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)が30〜80質量部、さらに好ましくは40〜70質量部の範囲内であり、架橋剤(B)が20〜70質量部、さらに好ましくは30〜60質量部の範囲内である。
さらに架橋剤(B)は、メラミン樹脂及び/又はベンゾグアナミン樹脂及びオキサゾリン基含有化合物を併用することによって、レトルト処理にも耐え得る耐水性を有し、缶の搬送過程で傷つきにくい高硬度塗膜で、しかも加工性に優れた塗膜を得るためにも好ましい。この場合、架橋剤(B)の固形分合計に対し、[メラミン樹脂及び/又はベンゾグアナミン樹脂]:オキサゾリン基含有化合物=99:1(質量%)〜50:50(質量%)程度用いることが、レトルト処理にも耐え得る耐水性を有し、缶の搬送過程で傷つきにくい高硬度で、しかも加工性に優れた塗膜が得られる。
シリコーン系添加剤(C):
本発明の缶用水性塗料組成物は、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計100質量部に対して、下記一般式(1)で表されるシリコーン系添加剤(C1)、一般式(2)で表されるシリコーン系添加剤(C2)及び一般式(3)で表されるシリコーン系添加剤(C3)から選ばれる少なくとも1種のシリコーン系添加剤(C)を0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜8質量部、さらに好ましくは1〜5質量部含有する。シリコーン系添加剤を配合することによって、ウェットインキ上でのヌレ性が良好な為に仕上り性に優れる塗膜を得ることができる。
一般式(1):
Figure 2007269889
(一般式(1)中、Yは−OH、−OR又はH−O−(CO)−、H−O−(CO)−又は
Figure 2007269889


で表される一価の基、R=アルキル基、特にメチル基又はエチル基、R=アルキル基又は水素原子、R=アルキル基、R=水素原子又はアルキル基、a=0〜100、b=0〜100、c=0〜100、d=0〜100、m=0〜100及びk=0〜100である)
一般式(2):
Figure 2007269889


(一般式(2)中、R=メチル基又は
Figure 2007269889
又は
Figure 2007269889


で表される一価の基であり、単位aの合計=0〜100、単位bの合計=0〜15であり、
a=0である場合にはb>1であり、b=0である場合にはa>5である)
一般式(3):
Figure 2007269889

(一般式(3)中、R=C〜Cのアルキル基、又はアリル基であり、Rは下記式を表し、
Figure 2007269889

=水素原子又はアルキル基、
=水素原子又はアルキル基又はカルボキシル基
a=1〜3 b=0〜2 c=1〜20、d=0〜50、e=0〜50の範囲の整数を示す)
さらに、上記のシリコーン系添加剤(C1)、シリコーン系添加剤(C2)、シリコーン系添加剤(C3)には、適宜、アクリル系コポリマー(注2)やイソシアネートとジオールとの反応により生成できるポリウレタン増粘剤も添加することもできる。
(注2)アクリル系コポリマー:下記(1)〜(3)の3つのブロックから構成されている。(1)アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸と、(2)エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート及びイソブチルメタクリレート(3)少なくとも8個の炭素原子のメチルビニルエーテル、
シリコーン系添加剤(C)については、例えば特開2006−2152号公報、米国特許第4,804,737号、米国特許第6,858,663号に記載されている化合物等を適用できる。
例えばシリコーン系添加剤(C)の市販品としては、Foamex1488、同7447、同800、同805、同815N、同822、同825、同845、同1500W、同1495、同810、同830、同832、同835、同840、同842、同855、Twin4000、ADDID820(以上、TEGO社製、商品名)、フローレンTW4000(共栄社化学社製、商品名)等、が挙げられる。この中でも(C3)に相当するTwin4000、フローレンTW4000がウェットインキ適性の向上に好ましい。
本発明の缶用水性塗料組成物における、シリコーン系添加剤(C)の含有量としては、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計に対して0.1〜10質量部、好ましくは0.5〜8質量部が、さらに好ましくは1〜5質量部である。0.1質量部未満では、ウェットインキ上でのヌレ性を確保出来なくなり、10質量部を越えるとレトルト処理後の耐水白化、硬度の低下を招く。
本発明の缶用水性塗料組成物は、シリコーン系添加剤(C)の添加によって、レトルト処理にも耐え得る耐水性を有し、缶の搬送過程で傷つきにくい高硬度で、しかも加工性に優れた塗膜を形成する。
上記シリコーン系添加剤(C)を添加した塗料を塗装し、被塗物到達温度270℃で10秒間焼付け硬化してなる塗膜は、表面自由エネルギー(以下、「表面エネルギー」と称することもある)(注3)を18〜28mN/m、好ましくは20〜24mN/mとすることができる。
ここで表面エネルギーを上記範囲とすることによって、インク被膜上に、本塗料を塗装して塗膜を形成した場合、インク被膜面との密着性を低下することなく、特に缶の搬送過程で傷つきにくい高硬度で、しかも加工性に優れた塗膜を形成することを見出した。
(注3)表面エネルギー:表面エネルギーは、被塗物に対して、水及びパラフィンの接触角から以下の式(1)〜式(4)によって求められる。
なお測定条件は、20℃の試験板上に、0.03mlの水及びパラフィンを滴下し、1分間後にコンタクタングルメーターDCAA型、協和化学(株)を用いて、接触角を測定した。
水の接触角:θ水 、 γ:塗膜の表面張力、パラフィンの接触角:θパ 、γsL:塗膜と液体の界面張力、γ:液体の表面張力とした場合、
水において、γ=γsL水 +γL水COSθ式(1)…Youngの式
及び、
γsL水=γ+γL水−2( γ γL水 0.5−2(γ γL水 0.5
式(2)…Fowkesの式
パラフィンにおいて、γ=γsLパ +γLパCOSθ 式(3)
及びγsL水 γ+γLパ−2( γ γLハ゜ 0.5 式(4)
γ =72.8,γ =29.1, γ =43.7,γ=24.4
式(1)〜式(4)から γ (極性成分)γ (分散成分)を算出し、表面エネルギーを求めた。
γ(表面エネルギー)=γ (極性成分)+γ (分散成分)
[缶用水性塗料組成物]
本発明の缶用水性塗料組成物は、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と少なくとも1種類のオキサゾリン基含有化合物を含有する架橋剤(B)とシリコーン系添加剤(C)を含有し、水性媒体中に安定に溶解ないしは分散させたものであり、中和に使用される上記塩基成分は特に制限されるものではないが、一般的には揮発性を有するアミン類、なかでも3級アミンが好適に使用される。3級アミンとしては、例えば、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、モルホリン等が挙げられる。塩基成分によるカルボキシル基に対する中和当量は0.5〜3.0、特に0.6〜2.0の範囲内であることが適当である。
本発明の缶用水性塗料組成物は、さらに必要に応じて、硬化触媒、香料、反応性希釈剤、付着性付与剤、消泡剤、潤滑剤等を添加することができる。上記硬化触媒としては、酸触媒、例えば、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸等、あるいは、これらの酸のアミン中和物等をあげることが出来る。
本発明の缶用水性塗料組成物を塗装する被塗物は、特に限定されるものではないが、缶用途に使用する場合には、アルミニウム、ブリキ、ティンフリースチールなど缶の基材として使用される金属類及びこれらの金属類の表面に塗膜形成した塗装金属類やこれら金属類又は塗装金属類に印刷を施したものなどを好適に使用できる。被塗物の形状は成形された缶状であっても、成形前のシート状であっても良い。また塗装物への塗装手段としては、ロールコート、カーテンフローコート、スプレー塗装、静電スプレー塗装などの公知の手段により行うことが出来る。
本発明の缶用水性塗料組成物を用いてクリア塗膜を缶外面に形成するには、必要に応じてホワイトコートやインキが施された缶外面(缶状に加工した缶外面又は缶外面となるシート)に乾燥膜厚が約2〜15μmとなるように塗装し、通常素材到達温度が、140〜260℃となる条件で10秒〜20分間程度焼き付ける。
本発明によって、ウェットインキ上でのヌレ性が良好な為に仕上り性に優れ、さらにレトルト処理にも耐え得る耐水性や、高硬度塗膜であるため缶の搬送過程で傷つき難く、しかも加工性に優れた塗膜の有する缶体が得られる。
本発明を実施例により、さらに具体的に説明する。以下、「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を意味する。
製造例1 共重合体溶液No.1の製造
撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下漏斗および窒素導入口を備えた4つ口フラスコにプロピレングリコールモノメチルエーテル110部、3−メトキシ−3−ブタノール40部を加え、窒素ガスを導入しつつかき混ぜながら、125℃に加熱した。次にスチレン5.0部、メタクリル酸メチル25.6部、アクリル酸エチル23.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート20部、N−nブトキシメチルアクリルアミド10部、アクリル酸6.4部、2,2‘−アゾビスエチルバレロニトリル8部の混合物を滴下槽から3時間にわたって滴下した。滴下終了後、同温で0.5時間保持した後、さらにプロピレングリコールモノメチルエーテル4部に2,2’−アゾビスエチルバレロニトリル0.5部を溶解した溶液4.5部を30分間かけて滴下した。ついで2時間熟成した後、脱溶剤工程を経て固形分70%の共重合体溶液No.1を得た。得られた共重合体は、樹脂酸価50mgKOH/g、樹脂水酸基価86mgKOH/g、重量平均分子量5,700を有していた。
製造例2 オキサゾリン基含有化合物No.1の製造
撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートおよび窒素ガス導入管の付いた四つ口フラスコにエチレングリコールモノブチルエーテル66.7部を仕込み、100℃まで昇温した。そこへ窒素ガスを吹き込みながら、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン25部、メチルメタクリレート40部、スチレン20部、エチルアクリレート5部、ブチルアクリレート10部およびアゾビスイソブチロニトリル2.0部からなる混合物を2時間に亘って滴下ロートより滴下し、さらに100℃で4時間保持した後、室温まで冷却してオキサゾリニル基含有化合物No.1の溶液を得た。
製造例3 オキサゾリン基含有化合物No.2の製造
撹拌機、温度計、冷却器、滴下ロートおよび窒素ガス導入管の付いた四つ口フラスコにエチレングリコールモノブチルエーテル66.7部を仕込み、100℃まで昇温した。そこへ窒素ガスを吹き込みながら、2−ビニル−2−オキサゾリン6部、メチルメタクリレート10部、スチレン10部、エチルアクリレート50部、ブチルアクリレート24部およびアゾビスイソブチロニトリル2.0部からなる混合物を2時間に亘って滴下ロートより滴下し、さらに100℃で4時間保持した後、室温まで冷却してオキサゾリニル基含有化合物No.2の溶液を得た。
実施例1 缶外面用塗料No.1の製造
製造例1で得た共重合体溶液No.1を75部(固形分)に、ニカラックBX-4000を12.5部(注4)、製造例2で得られたオキサゾリン基含有化合物No.1を12.5部及びシリコーン系添加剤A(注7)1.0部(固形分)、NACURE5225(注11)を0.5部(固形分)、脱イオン水を混合して調整し、固形分50質量%の缶外面用塗料No.1を作成した。
実施例2〜10 缶外面用塗料No.2〜No.10の製造
表1の配合内容とする以外は、実施例1と同様にして、缶外面用塗料No.2〜缶外面用塗料No.10を得た。
Figure 2007269889
(注4)ニカラックBX-4000:株式会社三和ケミカル製、メチル・ブチル混合エ
ーテル化ベンゾグアナミン樹脂
(注5)サイメル1123:三井サイテック株式会社製、メチルエチルエーテル化ベン
ゾグアナミン樹脂。
(注6)サイメル303:日本サイテックインダストリーズ株式会社製、メチルエーテル化メラミン樹脂
(注7)シリコーン系添加剤A:下記の化学式で表されるシリコーン系添加剤を用いた。
Figure 2007269889

(式中、Yは、H−O−(CO)20−、Rは、CH−、R=C−、a=10、b=15、c=20、d=1を表す)
(注8)TEGO Foamex822:TEGO社製、商品名、シリコーン系添加剤
(注9)TEGO Foamex845:TEGO社製、商品名、シリコーン系添加剤
(注10)フローレンTW4000:共栄社化学社製、商品名、シリコーン系添加剤
(注11)NACURE5225:米国、キングインダストリイズ社製、アミンブロックしたドデシルベンゼンスルフォン酸溶液、硬化触媒
比較例1 缶外面用塗料No.11の製造
製造例1で得た共重合体溶液No.1を75部(固形分)に、ニカラックBX-4000(注4)を25部、NACURE5225(注11)を0.5部(固形分)、脱イオン水を混合して調整し、固形分50質量%の缶外面用塗料No.11を作成した。
比較例2〜14 缶外面用塗料No.12〜No.24の製造
表2の配合内容とする以外は、比較例1と同様にして、缶外面用塗料No.12〜缶外面用塗料No.24を得た。
Figure 2007269889
試験板の作成
各缶用外面塗料を板厚0.26mmのアルミニウム板に、ロールコート法によって乾燥膜厚が5μmになるように塗装し、アルミニウム板温が200℃で90秒間保持されるように焼付して試験板を得た。試験条件は、下記の内容に従って行った。実施例の結果を表1に、比較例の結果を表2に併せて示す。
(注12)密着性:試験板の塗膜面にナイフにてアルミニウム板の素地に達する縦横各11本の傷を碁盤目状にいれて、1mm角のマス目を100個作成した。この碁盤目部にセロハン粘着テープを密着させて瞬時にテープを剥がした際の塗膜の剥離程度を下記基準により評価した。
○:塗膜の剥離が全く認められない
△:塗膜の剥離が少し認められる
×:塗膜の剥離が著しい。
(注13)鉛筆硬度:JIS K5400 8.4.2(1990)に規定する鉛筆引っかき試験を三菱ユニ(鉛筆引っかき値試験用、三菱鉛筆社製)を用いて試験板の塗膜に、20℃の室内と80℃の温水中で行い、評価はやぶれ法にて行った。
(注14)耐レトルト性:試験板をオートクレーブ中にて、125℃で30分間加圧蒸気処理(レトルト処理)を行い、処理後の塗膜について、塗膜の密着状態の試験、白化状態の観察を行った。密着性は、前記密着性の試験と同様にして試験及び評価を行った。塗膜の白化状態は、下記基準にて評価した
◎:塗膜にブリスター、白化は全く認められない。
○:塗膜にブリスター、白化はほとんど認められない。
△:塗膜にブリスター、白化が少し認められる
×:塗膜にブリスター、白化が著しく認められる。
(注15)衝撃加工性:JIS K5400 8.3.2(1990)デュポン式耐衝撃性試験に準じて、尖端直径約9.5mm(3/8インチ)、落錘荷重300g、落下距離20cmの条件にて、試験板の塗膜が凸側になるように加工を行い、次いで、オートクレーブ中にて、125℃で30分間加圧蒸気処理(レトルト処理)を行い、処理後の塗膜の割れ状態を下記基準にて判定した。
○:塗膜の割れが認められない。
△:塗膜の割れが少し認められる。
×:塗膜に著しい割れが認められる。
(注16)ウェットインキ適性:
試験板上に油性インキを転写し、各缶用外面塗料を塗装したときの塗面状態(ヌレ性)を下記基準にて判定した。
◎:ウェット塗膜にハジキが認められず、かつ下層インキの色味に変化がない。
○:ウェット塗膜にハジキが認められず、かつ下層インキの色味に変化がわずかに認められるが製品としては問題ない。
△:ウェット塗膜にハジキが少し認められ、かつ下層インキの色味に変化が認められる
×:ウェット塗膜にハジキが著しく認められ、かつ下層インキの色味に変化が著しい。
(注17)表面エネルギー:試験板上に、水及びパラフィンの液滴を滴らし、塗板との接触角を測定することによる方法(注3参照)によって表面エネルギーを求めた。
ウェットインキ上でのヌレ性が良好な為に仕上り性に優れ、さらにレトルト処理にも耐え得る耐水性を有し、缶の搬送過程で傷つきにくい高硬度の塗膜で、しかも加工性に優れた塗膜を形成する缶体が得られる。






























Claims (3)

  1. カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と、メラミン樹脂及びベンゾグアナミン樹脂から選ばれる少なくとも1種と数平均分子量を1,500以上でかつ40,000未満のオキサゾリン基含有化合物とからなる架橋剤(B)及びシリコーン系添加剤(C1)を含有する水性塗料で、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計100質量部に対して、下記一般式(1)で表されるシリコーン系添加剤(C1)を0.1〜10質量部含有することを特徴とする缶用水性塗料組成物。
    一般式(1):
    Figure 2007269889
    (式中、Yは、−OH、−OR又はH−O−(CO)−、H−O−(CO)−又は
    Figure 2007269889

    で表される一価の基、
    =アルキル基、R=アルキル基又は水素原子、R=アルキル基、R=水素原子又はアルキル基、a=0〜100、b=0〜100、c=0〜100、d=0〜100、m=0〜100及びk=0〜100である)
  2. カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と、メラミン樹脂及びベンゾグアナミン樹脂から選ばれる少なくとも1種と数平均分子量を1,500以上でかつ40,000未満のオキサゾリン基含有化合物とからなる架橋剤(B)及びシリコーン系添加剤(C2)を含有する水性塗料で、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計100質量部に対して、下記一般式(2)で表されるシリコーン系添加剤(C2)を0.1〜10質量部含有することを特徴とする缶用水性塗料組成物。
    一般式(2):
    Figure 2007269889



    (式中、Rはメチル基、又は
    Figure 2007269889

    Figure 2007269889

    で表される一価の基であり、単位aの合計=0〜100、単位bの合計=0〜15であり、
    その際、基Rにおいて、a=0である場合にはb>1であり、b=0である場合にはa>5である)
  3. カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と、メラミン樹脂及びベンゾグアナミン樹脂から選ばれる少なくとも1種と数平均分子量を1,500以上でかつ40,000未満のオキサゾリン基含有化合物とからなる架橋剤(B)及びシリコーン系添加剤(C3)を含有する水性塗料で、カルボキシル基含有ビニル共重合体樹脂(A)と架橋剤(B)の固形分合計100質量部に対して、下記一般式(3)で表されるシリコーン系添加剤(C3)を0.1〜10質量部含有することを特徴とする缶用水性塗料組成物。
    一般式(3):
    Figure 2007269889

    (式中、R=C1〜C4のアルキル基又はアリル基で、Rは下記式を表し、
    Figure 2007269889

    =水素原子又はアルキル基、
    =水素原子又はアルキル基又はカルボキシル基
    a=1〜3 b=0〜2 c=1〜20、d=0〜50、e=0〜50の範囲の整数を示す)
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