JP2604939Y2 - 防音フロア - Google Patents

防音フロア

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JP2604939Y2
JP2604939Y2 JP1993060174U JP6017493U JP2604939Y2 JP 2604939 Y2 JP2604939 Y2 JP 2604939Y2 JP 1993060174 U JP1993060174 U JP 1993060174U JP 6017493 U JP6017493 U JP 6017493U JP 2604939 Y2 JP2604939 Y2 JP 2604939Y2
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Japan
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foaming
floor
sheet
low
cushioning
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JP1993060174U
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JPH0723140U (ja
Inventor
正敏 大村
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株式会社ノダ
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  • Floor Finish (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防音効果の高い木質系
フロアに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、防音フロアにおいては、フロア基板
の裏面に防音・遮音性のある種々の緩衝材を貼着したも
のが用いられてきた。しかし、緩衝材に発泡体を用いた
フロアにおいては高発泡体を用いた場合は防音効果が高
いものの、歩行時の沈み込みが大きく歩行感が悪くな
り、沈み込み量を少なくするために低発泡体を用いると
防音性能が低下し、緩衝材の厚さを厚くしないと十分な
防音性能が得られない、といった相反する欠点が生じて
いた。
【0003】以上の欠点を解消するものとして、四周側
面に実加工が施された基材裏面に、基材とほぼ同形状の
緩衝材が貼着された床材において、発泡倍率が大きい長
尺の1枚の緩衝材と発泡倍率が小さい長尺の1枚の緩衝
材とが突き合わされて緩衝層が形成されてなる遮音性木
質系床材(実公平5−14994号公報参照)について
の提案がなされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記実公平5
−14994号の遮音性木質系床材では、1つの床材に
おいて、長尺の1枚の高発泡状態の緩衝材と、同じく長
尺の1枚の低発泡状態の緩衝材が1枚ずつ突き合わされ
て構成され、かつ緩衝層を構成する1枚1枚の緩衝材の
単位面積が大きいため、床材を敷きつめた場合に荷重へ
の反応が粗く、床材上を歩行した時に低発泡部分を踏ん
だときと、高発泡部分を踏んだときの沈み込み量が交互
に大きく異なり、良い歩行感覚を得ることができなかっ
た。
【0005】また、前記提案の床材を実際に施工した場
合に、床材同志の接合部においても、低発泡体と高発泡
体が突き合わされるため、接合部上を歩行する際、沈み
込み量の差によって段差ができ、実部分が破損したり、
化粧単板表面部の接合点の角部が摩耗しやすくなるとい
った欠点が新たに生じた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、「フロア基板
裏面に、低発泡緩衝シートと高発泡緩衝シートを交互に
しま模様状に配するとともに、その両端部に同倍率の低
発泡緩衝シートを配した緩衝材が貼着されてなる防音フ
ロア。」に係る。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいて説明する。図1は、本考
案防音フロアの斜視図である。1はフロア基板であり、
合板、木質繊維板、木削片板(パーティクルボード、フ
レークボード、ストランドボード、OSBなど)・単板
積層板等の木質系基板を使用し、フロア基板1の四周側
面に実部を設けることができる。必要に応じてフロア基
板1裏面に凹状溝を設けてもよい。
【0008】また、フロア基板1の表面には化粧層2を
形成することができる。化粧層2としては、天然木材を
切削して得られる天然突板、人工突板、および不織布・
紙・合成樹脂シートを裏打ちした突板シート、または化
粧紙・含浸紙・不織布・合成樹脂シート等の化粧シート
を接着剤を介してフロア基板1に接着形成するものであ
るが、床下地材などに用いる場合は、化粧層2は形成し
なくてもよい。
【0009】3は緩衝材であって、低発泡緩衝シート1
3aと高発泡緩衝シート3bを交互にしま模様になるよ
うに配し、緩衝材の両端部に同倍率の低発泡緩衝シート
3aを配して一体化したものである。この緩衝シート
は、緩衝効果を有し、防振・遮音性のあるものであれば
使用可能である。例をあげるならば、ポリオレフィン系
・ポリスチレン・ポリウレタンなどの合成樹脂発泡体や
ゴムなどの天然樹脂発泡体などをあげることができ、異
なる種類の樹脂発泡体を組み合わせて用いることもでき
るが、これらのものに限定されるものではない。この緩
衝材3の発泡倍率はポリエチレン樹脂発泡体を用いた場
合、低発泡緩衝シート3aには5〜15倍、高発泡緩衝
シート3bには20〜40倍が好ましいが、低発泡緩衝
シート3aの発泡倍率を5倍以下にすると、遮音性能が
悪くなり、高発泡緩衝シート3bのそれを40倍以上に
すると歩行感が悪くなる。いずれの樹脂発泡体を用いる
場合でも、低発泡緩衝シート3aと高発泡緩衝シート3
bの発泡倍率の差が5以上のものを組み合わせて使用す
ることが好ましい。
【0010】図2〜3は、フロア基板1として、長方形
状のものを用いた場合の緩衝材3の平面図である。図2
は低発泡緩衝シート3aと高発泡緩衝シート3bを長さ
方向に交互に配置したもの、図3は低発泡緩衝シート3
aと高発泡緩衝シート3bを幅方向に交互に配置したも
のを示す。図4は、フロア基板1として雁行形状のもの
を用いたときの緩衝材の例であるが、フロアの形状はこ
れに限定されるものではない。
【0011】図1、2を例に説明すると、フロアの幅方
向の両端の実については、交互に低発泡緩衝シート3a
と高発泡緩衝シート3bが組み合わされている。この場
合低発泡緩衝シート3aによって沈み込みが防止されて
いるので、実部に荷重が加わったとき段差が生じにく
く、実部の破損が防止される。また、長さ方向の両端の
実部4についてもフロア全体にわたり、交互に低発泡、
高発泡緩衝シート3a,3bが配されているので、フロ
ア全体の沈み込みが緩和され、実部4の破損が防止され
る。
【0012】図1〜7のように、緩衝材3の長さ方向あ
るいは幅方向に低発泡、高発泡緩衝シート3a,3bを
交互に配した場合、緩衝材3の両端部となるフロアの実
部4の両側隣接部位の緩衝シートは、同倍率の低発泡緩
衝シートを配する。これによって、フロア間の接合部5
における歩行時の沈み込み量を同等にすることができ、
実部4の破壊を防止できる。
【0013】図5は、緩衝材3のみの斜視図であって、
低発泡緩衝シート3aと高発泡緩衝シート3bの厚さ
は、同じものでも異なるものでも使用可能である。
【0014】図6,7は、低発泡緩衝シート3aと高発
泡緩衝シート3bの厚さを変えた場合を示す。高発泡緩
衝シート3bより低発泡緩衝シート3aの厚さを薄くす
ることによって、軽い衝撃がフロア表面に加わった時は
高発泡緩衝シート3b部分の緩衝機能により、衝撃をほ
とんど吸収することができ、加えて厚さの薄い低発泡緩
衝シート3a部分と下地材6との間に形成される密封さ
れた空間部7が、衝撃の伝達を防止する機能を持つもの
である。これに対して、強い衝撃がフロアにかかった場
合は、まず高発泡緩衝シート3bが衝撃を吸収しながら
収縮し、ついで厚さの薄い低発泡緩衝シート3aによっ
て、それ以上の沈み込みを食い止める効果を持つもので
ある。
【0015】
【考案の効果】本考案の防音フロアは、フロア基板1上
に必要に応じて化粧材2を貼り、低発泡緩衝シート3a
と高発泡緩衝シート3bの各々の緩衝シートを交互に組
み合わせて、しま模様状に配し、その両端部に同倍率の
高発泡緩衝シート3bを配した緩衝材3をフロア基板1
裏面に貼着したものである。
【0016】この構成を採用したことの効果として、ま
ず第1に発泡体を使用した防音フロアの歩行感覚の悪さ
を解消できたことがあげられる。本考案では、低発泡緩
衝シート3aと高発泡緩衝シート3bのピッチを小さく
することにより、従来技術の欠点であった1つのフロア
の緩衝材が低発泡と高発泡の2枚の長尺の緩衝シートが
突き合わされて構成されていることによって生じる、1
フロア内における歩行時の荷重による床材の沈み込みの
部分的な差を解消し、フロア上歩行時の良好な歩行感覚
を得ることができた。
【0017】次に、実部の両側隣接部位における緩衝シ
ートを同倍率の低発泡緩衝シートとすることによって、
沈み込み量の差をなくし、実部分の破損を防止できる。
また、緩衝材3裏面に凹部を設けたことによって、高発
泡緩衝シート3bがフロア表面に受けた衝撃を効果的に
吸収しつつ、低発泡緩衝シート3aが歩行時に沈み込む
のを防止して高い防音性能をもったフロアを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案防音フロアの斜視図、
【図2】低発泡、高発泡緩衝シート3a,3bを長さ方
向に交互に配した場合の平面図、
【図3】同じく幅方向に交互に配した場合の平面図、
【図4】フロア基板1として雁行形状のものを用いたと
きの緩衝材の平面図、
【図5】同じ厚さの低発泡、高発泡緩衝シート3a,3
bを用いた緩衝材3の斜視図
【図6】厚さの異なる低発泡、高発泡緩衝シート3a,
3bを用いた緩衝材3の斜視図
【図7】低発泡、高発泡緩衝シート3a,3bの厚さを
変えだ場合の緩衝材3の側面図
【符号の説明】
1:フロア基板 2:化粧層 3:緩衝材 3a:
低発泡緩衝シート 3b:高発泡緩衝シート 4:実部 5:接合部
6:下地材 7:空間部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロア基板裏面に、低発泡緩衝シートと
    高発泡緩衝シートを交互にしま模様状に配するととも
    に、その両端部に同倍率の低発泡緩衝シートを配した緩
    衝材が貼着されてなる防音フロア。
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JP3184093B2 (ja) * 1996-05-24 2001-07-09 東リ株式会社 シート状床材
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