JP2603887Y2 - スイッチ構造 - Google Patents
スイッチ構造Info
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- JP2603887Y2 JP2603887Y2 JP1993054827U JP5482793U JP2603887Y2 JP 2603887 Y2 JP2603887 Y2 JP 2603887Y2 JP 1993054827 U JP1993054827 U JP 1993054827U JP 5482793 U JP5482793 U JP 5482793U JP 2603887 Y2 JP2603887 Y2 JP 2603887Y2
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- switch button
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】被取付部材にスイッチボタンを設
置する場合のスイッチ構造に係り、特に一つのスイッチ
ボタンで複数のスイッチを操作するスイッチ構造に関す
る。
置する場合のスイッチ構造に係り、特に一つのスイッチ
ボタンで複数のスイッチを操作するスイッチ構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりオーディオ機器等の電子機器に
おいては、機器の小型化により1つのスイッチボタンで
複数のスイッチを操作するタイプのスイッチ構造が広く
用いられている。このようなスイッチ、例えば一般にダ
ブルファンクションスイッチと呼ばれるものは、1つの
スイッチボタンの裏側に2つのスイッチを配置してスイ
ッチボタンが揺動するように取付けられ、スイッチボタ
ンの押圧位置によっていずれかのスイッチが操作される
ように構成されている。
おいては、機器の小型化により1つのスイッチボタンで
複数のスイッチを操作するタイプのスイッチ構造が広く
用いられている。このようなスイッチ、例えば一般にダ
ブルファンクションスイッチと呼ばれるものは、1つの
スイッチボタンの裏側に2つのスイッチを配置してスイ
ッチボタンが揺動するように取付けられ、スイッチボタ
ンの押圧位置によっていずれかのスイッチが操作される
ように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなタイプの従
来のスイッチ構造においては、スイッチボタンを平衡状
態に保持し、且つ押圧操作された後に元の状態に復帰さ
せるための構成が複雑であり、そのためにバネ,スポン
ジ,ゴム等の特別部品を必要とする欠点があった。 ま
た、ダブルファンクションをスライドスイッチにより実
現することも可能であるが、一般的に押圧スイッチとス
ライドスイッチでは構造が全く異なるため、押圧やスラ
イドの操作方法を変更しようとするとスイッチボタンは
もちろん、プリント基板上のスイッチや前面パネルなど
の被取付部材の形状等まで変更する必要があり、両方式
間でスイッチ構造の共通化を計ることは困難であった。
来のスイッチ構造においては、スイッチボタンを平衡状
態に保持し、且つ押圧操作された後に元の状態に復帰さ
せるための構成が複雑であり、そのためにバネ,スポン
ジ,ゴム等の特別部品を必要とする欠点があった。 ま
た、ダブルファンクションをスライドスイッチにより実
現することも可能であるが、一般的に押圧スイッチとス
ライドスイッチでは構造が全く異なるため、押圧やスラ
イドの操作方法を変更しようとするとスイッチボタンは
もちろん、プリント基板上のスイッチや前面パネルなど
の被取付部材の形状等まで変更する必要があり、両方式
間でスイッチ構造の共通化を計ることは困難であった。
【0004】しかし、同一機能の操作スイッチでも押圧
スイッチとスライドスイッチとでは全く違った感じを与
えることができ、スイッチボタンの操作方式の変更によ
る手軽な製品のデザイン変更のため、両方式間でスイッ
チ構造の共通化を計ることは強い要望がある。また、操
作性の面からもスイッチボタンの操作方法を簡単に変更
できるようにすることは重要である。
スイッチとスライドスイッチとでは全く違った感じを与
えることができ、スイッチボタンの操作方式の変更によ
る手軽な製品のデザイン変更のため、両方式間でスイッ
チ構造の共通化を計ることは強い要望がある。また、操
作性の面からもスイッチボタンの操作方法を簡単に変更
できるようにすることは重要である。
【0005】本考案は、簡単なスイッチ構造とし、尚か
つ、簡単にスイッチの操作方法を選択できるようにする
ことを目的とする。
つ、簡単にスイッチの操作方法を選択できるようにする
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案は、被取付部材に形成された開口部にスイッチボ
タンを取付け、該スイッチボタンを操作することにより
被取付部材の裏側に配置された複数のスイッチを個別に
動作されるスイッチ構造において、前記被取付部材の開
口部には、弾性を有する複数のスイッチ操作片が該被取
付部材と一体形成され、前記複数のスイッチ操作片をそ
れぞれ個別に押圧するため、前記スイッチボタンの裏面
の中央部には前記複数のスイッチ操作片間に向けて徐々
に突出した傾斜面を有する隆起部が設けられていること
を特徴とするものである。
本考案は、被取付部材に形成された開口部にスイッチボ
タンを取付け、該スイッチボタンを操作することにより
被取付部材の裏側に配置された複数のスイッチを個別に
動作されるスイッチ構造において、前記被取付部材の開
口部には、弾性を有する複数のスイッチ操作片が該被取
付部材と一体形成され、前記複数のスイッチ操作片をそ
れぞれ個別に押圧するため、前記スイッチボタンの裏面
の中央部には前記複数のスイッチ操作片間に向けて徐々
に突出した傾斜面を有する隆起部が設けられていること
を特徴とするものである。
【0007】また、被取付部材に形成された開口部にス
イッチボタンを取付けると共に、該スイッチボタンの上
部にボタンキャップを取付け、該ボタンキャップを操作
することにより被取付部材の裏側に配置された複数のス
イッチを個別に動作させるスイッチ構造において、前記
被取付部材の開口部には、該被取付部材と一体形成され
た弾性を有する複数のスイッチ操作片が形成され、前記
複数のスイッチ操作片をそれぞれ個別に押圧するため、
前記スイッチボタンの裏面の中央部には、前記複数のス
イッチ操作片間に向けて徐々に突出した傾斜面を有する
隆起部が設けられ、前記ボタンキャップの前記スイッチ
操作片上に位置する側方端部には下方に突出した突出部
が設けられ、該スイッチボタンの上面および前記ボタン
キャップの裏側表面には少なくとも一方に凸部が、また
他方に凸部または凹部が、スイッチボタンにボタンキャ
ップを取り付けたときある取付方向のみで対応する位置
に設けられていることを特徴とするものである。
イッチボタンを取付けると共に、該スイッチボタンの上
部にボタンキャップを取付け、該ボタンキャップを操作
することにより被取付部材の裏側に配置された複数のス
イッチを個別に動作させるスイッチ構造において、前記
被取付部材の開口部には、該被取付部材と一体形成され
た弾性を有する複数のスイッチ操作片が形成され、前記
複数のスイッチ操作片をそれぞれ個別に押圧するため、
前記スイッチボタンの裏面の中央部には、前記複数のス
イッチ操作片間に向けて徐々に突出した傾斜面を有する
隆起部が設けられ、前記ボタンキャップの前記スイッチ
操作片上に位置する側方端部には下方に突出した突出部
が設けられ、該スイッチボタンの上面および前記ボタン
キャップの裏側表面には少なくとも一方に凸部が、また
他方に凸部または凹部が、スイッチボタンにボタンキャ
ップを取り付けたときある取付方向のみで対応する位置
に設けられていることを特徴とするものである。
【0008】さらに、前述のスイッチ操作片は、前記隆
起部の傾斜面と当接するその先端部が球状に形成されて
いることを特徴とするものである。
起部の傾斜面と当接するその先端部が球状に形成されて
いることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】弾性を有し、複数のスイッチを個別に操作する
スイッチ操作片は、被取付部材と一体で樹脂により容易
に射出成形されるので、スイッチの部品点数を増やすこ
となく、また構造的にも簡略化できる。そして、スイッ
チボタンの裏面には、中央部に進むにつれて徐々に突出
した傾斜面を有する隆起部を備えることにより、スイッ
チボタンの一部を押圧操作すると、該スイッチボタンは
傾動すると共に前記隆起部の傾斜面によりスイッチ操作
片がそれぞれ個別に押圧され、この押圧されたスイッチ
操作片に対応するスイッチが押圧されてスイッチ動作が
なされる。
スイッチ操作片は、被取付部材と一体で樹脂により容易
に射出成形されるので、スイッチの部品点数を増やすこ
となく、また構造的にも簡略化できる。そして、スイッ
チボタンの裏面には、中央部に進むにつれて徐々に突出
した傾斜面を有する隆起部を備えることにより、スイッ
チボタンの一部を押圧操作すると、該スイッチボタンは
傾動すると共に前記隆起部の傾斜面によりスイッチ操作
片がそれぞれ個別に押圧され、この押圧されたスイッチ
操作片に対応するスイッチが押圧されてスイッチ動作が
なされる。
【0010】スイッチ動作後、スイッチボタンはスイッ
チ操作片の弾性によって押圧前の状態に自動復帰され
る。前述は押圧スイッチの場合であったが、次にスライ
ドスイッチとする場合では、スイッチボタンと被取付部
材に形成した開口部の間隔を、スイッチボタンがスライ
ドできる分だけ余分に設けられる。
チ操作片の弾性によって押圧前の状態に自動復帰され
る。前述は押圧スイッチの場合であったが、次にスライ
ドスイッチとする場合では、スイッチボタンと被取付部
材に形成した開口部の間隔を、スイッチボタンがスライ
ドできる分だけ余分に設けられる。
【0011】さらに、スイッチボタンの側方端部には下
方に突出した突出部が設けられ、該突出部により、スイ
ッチボタンが押圧方向に操作されても、スイッチ操作片
の基部に当接するためスイッチボタンは傾動しなくな
り、押圧方向には動作しなくなる。そして、押圧スイッ
チの場合と同様にスイッチボタンの裏面には、中央部に
進むにつれて徐々に突出した傾斜面を有する隆起部が設
けられるので、スイッチボタンをスライド動作させる
と、裏面の隆起部の傾斜面により、スライド方向にある
スイッチ操作片が個別に押圧され、該スイッチ操作片に
対応するスイッチが押圧され、スイッチ動作がなされ
る。
方に突出した突出部が設けられ、該突出部により、スイ
ッチボタンが押圧方向に操作されても、スイッチ操作片
の基部に当接するためスイッチボタンは傾動しなくな
り、押圧方向には動作しなくなる。そして、押圧スイッ
チの場合と同様にスイッチボタンの裏面には、中央部に
進むにつれて徐々に突出した傾斜面を有する隆起部が設
けられるので、スイッチボタンをスライド動作させる
と、裏面の隆起部の傾斜面により、スライド方向にある
スイッチ操作片が個別に押圧され、該スイッチ操作片に
対応するスイッチが押圧され、スイッチ動作がなされ
る。
【0012】スイッチ動作後、スイッチボタンはスイッ
チ操作片の弾性によってスライド前の状態に自動復帰さ
れる。このスイッチ構造では、スイッチボタン端部の形
状を僅かに変更するだけで、押圧スイッチまたはスライ
ドスイッチに適応することが可能となる。これを応用
し、スイッチボタンの上部にボタンキャップを取付ける
構造として、該ボタンキャップの側方端部には下方に突
出した突出部が形成され、またスイッチボタン上面およ
び前記ボタンキャップ裏面には、少なくとも一方に凸部
が、また他方には凸部または凹部が左右非対称に設けら
れる。
チ操作片の弾性によってスライド前の状態に自動復帰さ
れる。このスイッチ構造では、スイッチボタン端部の形
状を僅かに変更するだけで、押圧スイッチまたはスライ
ドスイッチに適応することが可能となる。これを応用
し、スイッチボタンの上部にボタンキャップを取付ける
構造として、該ボタンキャップの側方端部には下方に突
出した突出部が形成され、またスイッチボタン上面およ
び前記ボタンキャップ裏面には、少なくとも一方に凸部
が、また他方には凸部または凹部が左右非対称に設けら
れる。
【0013】これにより、ボタンキャップをスイッチボ
タンに取付ける方向によって、両者の凸部と凸部または
凹部とが嵌合する方向、或いは嵌合せず重なり合う方向
が生じる。この凸部と凸部または凹部とが嵌合する方向
と重なり合う方向では、ボタンキャップがスイッチボタ
ンが取付けられる高さ位置が異なるので、前記ボタンキ
ャプ側方端部に形成された突出部とスイッチ操作片の基
部との間隔が変わる。
タンに取付ける方向によって、両者の凸部と凸部または
凹部とが嵌合する方向、或いは嵌合せず重なり合う方向
が生じる。この凸部と凸部または凹部とが嵌合する方向
と重なり合う方向では、ボタンキャップがスイッチボタ
ンが取付けられる高さ位置が異なるので、前記ボタンキ
ャプ側方端部に形成された突出部とスイッチ操作片の基
部との間隔が変わる。
【0014】従って、ボタンキャップの取付け方向によ
り、同一構造で容易に押圧スイッチ構造またはスライド
スイッチ構造とすることができる。前述の被取付部材の
スイッチ操作片が、前記スイッチボタンの下面に設けら
れた突出した隆起部の傾斜面と接触する部分を、球状と
して備えることにより、スイッチ操作片と前記隆起部の
傾斜面との引っ掛かりを防止でき、信頼性が向上され
る。
り、同一構造で容易に押圧スイッチ構造またはスライド
スイッチ構造とすることができる。前述の被取付部材の
スイッチ操作片が、前記スイッチボタンの下面に設けら
れた突出した隆起部の傾斜面と接触する部分を、球状と
して備えることにより、スイッチ操作片と前記隆起部の
傾斜面との引っ掛かりを防止でき、信頼性が向上され
る。
【0015】
【実施例】本考案の一実施例を図1に示す。図1(a)
は本考案の実施例に係るスイッチ構造の平面図であり、
(b)は断面図である。本実施例は、オーディオ機器の
音量の大小等の相反する機能の調整に適応した例を示
す。10は合成樹脂からなるオーディオ機器の前面板を
構成する被取付部材で、11は板バネ状に形成され弾性
を有するスイッチ操作片で、被取付部材10に開口部1
2として形成されたスイッチボタン13の嵌入位置に、
本実施例では左右の対向するように被取付部材10と一
体的に射出成形される。
は本考案の実施例に係るスイッチ構造の平面図であり、
(b)は断面図である。本実施例は、オーディオ機器の
音量の大小等の相反する機能の調整に適応した例を示
す。10は合成樹脂からなるオーディオ機器の前面板を
構成する被取付部材で、11は板バネ状に形成され弾性
を有するスイッチ操作片で、被取付部材10に開口部1
2として形成されたスイッチボタン13の嵌入位置に、
本実施例では左右の対向するように被取付部材10と一
体的に射出成形される。
【0016】スイッチボタン13の裏面には、中央部に
進むにつれて徐々に突出した傾斜面を有する隆起部15
が形成され、またスイッチボタン13の両側面には被取
付部材10の開口部12に嵌合するための爪16が設け
られている。また、被取付部材10の裏側にはプリント
基板4が並行に設置され、プリント基板4上にはスイッ
チボタン13の取付け位置に応じてスイッチ操作片11
により押圧操作可能な位置にスイッチ3が半田付け実装
されている。
進むにつれて徐々に突出した傾斜面を有する隆起部15
が形成され、またスイッチボタン13の両側面には被取
付部材10の開口部12に嵌合するための爪16が設け
られている。また、被取付部材10の裏側にはプリント
基板4が並行に設置され、プリント基板4上にはスイッ
チボタン13の取付け位置に応じてスイッチ操作片11
により押圧操作可能な位置にスイッチ3が半田付け実装
されている。
【0017】さらに、スイッチ操作片11において、ス
イッチ操作片11のスイッチ押圧部分には、スイッチ3
を確実に押圧するため突出部14が設けられ、さらに、
スイッチボタン13の隆起部15の傾斜面に当接するス
イッチ操作片11の先端部は球状に形成されている。そ
して、スイッチボタン13は両側面の嵌合用の爪16に
よって被取付部材10の開口部12に設置される。
イッチ操作片11のスイッチ押圧部分には、スイッチ3
を確実に押圧するため突出部14が設けられ、さらに、
スイッチボタン13の隆起部15の傾斜面に当接するス
イッチ操作片11の先端部は球状に形成されている。そ
して、スイッチボタン13は両側面の嵌合用の爪16に
よって被取付部材10の開口部12に設置される。
【0018】以上のように構成されたスイッチ構造にお
いて、所望のスイッチを操作するためスイッチボタン1
3の一部分、例えば図2のように左側を押圧すると、ス
イッチボタン13の下面の隆起部15によってスイッチ
ボタン13は左側に傾動する。このため、隆起部15の
左側傾斜面によって左側のスイッチ操作片11だけが押
圧され、左側のスイッチ3が押圧操作される。
いて、所望のスイッチを操作するためスイッチボタン1
3の一部分、例えば図2のように左側を押圧すると、ス
イッチボタン13の下面の隆起部15によってスイッチ
ボタン13は左側に傾動する。このため、隆起部15の
左側傾斜面によって左側のスイッチ操作片11だけが押
圧され、左側のスイッチ3が押圧操作される。
【0019】尚、スイッチボタン13の端部には突出部
17が設けられ、スイッチボタン13の押圧操作による
傾動時において、スイッチボタン13の端部の突出部1
7がスイッチ操作片11の基部に当接することによりス
イッチボタン13の傾動範囲を規制しており、スイッチ
3並びにスイッチ操作片11等の破損を防止している。
17が設けられ、スイッチボタン13の押圧操作による
傾動時において、スイッチボタン13の端部の突出部1
7がスイッチ操作片11の基部に当接することによりス
イッチボタン13の傾動範囲を規制しており、スイッチ
3並びにスイッチ操作片11等の破損を防止している。
【0020】そして、スイッチ動作後は、スイッチ操作
片11の弾性により、スイッチボタン13は押し上げら
れ、押圧前の状態に自動復帰する。隆起部15との接触
部分であるスイッチ操作片11の先端部を球状とするこ
とにより、スイッチボタン13の押圧操作時におけるス
イッチ操作片11と隆起部15の傾斜面との引っ掛かり
を防止でき、スイッチ操作片11の押圧と復帰を滑らか
に行え、信頼性を向上できる。
片11の弾性により、スイッチボタン13は押し上げら
れ、押圧前の状態に自動復帰する。隆起部15との接触
部分であるスイッチ操作片11の先端部を球状とするこ
とにより、スイッチボタン13の押圧操作時におけるス
イッチ操作片11と隆起部15の傾斜面との引っ掛かり
を防止でき、スイッチ操作片11の押圧と復帰を滑らか
に行え、信頼性を向上できる。
【0021】図3は本考案に係るスイッチ構造をスライ
ドスイッチに適応した実施例であり、スイッチボタン2
3と被取付部材20に形成した開口部22の間隔をスイ
ッチボタン23がスライドできる分だけ余分に設けてい
る。さらに、本実施例ではスイッチボタン23の端部の
突出部分27とスイッチ操作片21の間隔を殆どなく
し、これによりスイッチボタン23を押圧してもスイッ
チボタン23とスイッチ操作部片21の基部とが当接し
ているため、スイッチボタン23は傾動せず、スイッチ
ボタン23に対する押圧操作ではスイッチ動作がなされ
ないようにしている。
ドスイッチに適応した実施例であり、スイッチボタン2
3と被取付部材20に形成した開口部22の間隔をスイ
ッチボタン23がスライドできる分だけ余分に設けてい
る。さらに、本実施例ではスイッチボタン23の端部の
突出部分27とスイッチ操作片21の間隔を殆どなく
し、これによりスイッチボタン23を押圧してもスイッ
チボタン23とスイッチ操作部片21の基部とが当接し
ているため、スイッチボタン23は傾動せず、スイッチ
ボタン23に対する押圧操作ではスイッチ動作がなされ
ないようにしている。
【0022】そして、スイッチボタン23の下面には、
図1で示した押圧スイッチボタンの場合と同様に中央部
に進むにつれて徐々に突出した傾斜面を有する隆起部2
5が形成され、スイッチボタン23をスライド操作、例
えば図4に示すように左側にスライド操作すると、スイ
ッチボタン23の裏面に設けられた隆起部25も左側に
スライドし、隆起部25の左側傾斜面によって左側のス
イッチ操作片21が押し下げられ、左側のスイッチ3が
押圧操作される。
図1で示した押圧スイッチボタンの場合と同様に中央部
に進むにつれて徐々に突出した傾斜面を有する隆起部2
5が形成され、スイッチボタン23をスライド操作、例
えば図4に示すように左側にスライド操作すると、スイ
ッチボタン23の裏面に設けられた隆起部25も左側に
スライドし、隆起部25の左側傾斜面によって左側のス
イッチ操作片21が押し下げられ、左側のスイッチ3が
押圧操作される。
【0023】スイッチ動作後は、スイッチ操作片21の
弾性により、スイッチボタン23は左右のスイッチ操作
片21の弾性の釣り合うスライド前の中央の安定な位置
に自動復帰する。スイッチボタン23の隆起部25がス
イッチ操作片21の横方向から接触するので、特に隆起
部25が接触するスイッチ操作片21の先端部を球状と
することにより、スイッチ操作片21が破損することな
く、スイッチ操作片21の押圧と復帰を滑らかに行え、
信頼性が向上できる。
弾性により、スイッチボタン23は左右のスイッチ操作
片21の弾性の釣り合うスライド前の中央の安定な位置
に自動復帰する。スイッチボタン23の隆起部25がス
イッチ操作片21の横方向から接触するので、特に隆起
部25が接触するスイッチ操作片21の先端部を球状と
することにより、スイッチ操作片21が破損することな
く、スイッチ操作片21の押圧と復帰を滑らかに行え、
信頼性が向上できる。
【0024】図5はスイッチボタンを示す正面図および
側面図であり、図5(a)は図1の実施例による押圧ス
イッチ方式におけるスイッチボタン13に対応し、図5
(b)は図3の実施例によるスライドスイッチ方式にお
けるスイッチボタン23に対応する。図6は、前述の押
圧スイッチとスライドスイッチにおけるスイッチボタン
の側方端部の突出部17,27の違いを応用し、同一部
材により押圧スイッチおよびスライドスイッチの両方に
適応できるように構成したスイッチ構造を示す断面図で
ある。
側面図であり、図5(a)は図1の実施例による押圧ス
イッチ方式におけるスイッチボタン13に対応し、図5
(b)は図3の実施例によるスライドスイッチ方式にお
けるスイッチボタン23に対応する。図6は、前述の押
圧スイッチとスライドスイッチにおけるスイッチボタン
の側方端部の突出部17,27の違いを応用し、同一部
材により押圧スイッチおよびスライドスイッチの両方に
適応できるように構成したスイッチ構造を示す断面図で
ある。
【0025】前述と同様にスイッチボタン33と被取付
部材30に形成した開口部32の間隔をスイッチボタン
33がスライドできる分だけ設け、スイッチボタン33
の裏面には中央部に進むにつれて徐々に突出した傾斜面
を有する隆起部35と、そして被取付部材30の開口部
32に嵌合するための爪36が形成されている。さらに
スイッチボタン33の上面には、左右非対称の凸部パタ
ーン38が形成される。
部材30に形成した開口部32の間隔をスイッチボタン
33がスライドできる分だけ設け、スイッチボタン33
の裏面には中央部に進むにつれて徐々に突出した傾斜面
を有する隆起部35と、そして被取付部材30の開口部
32に嵌合するための爪36が形成されている。さらに
スイッチボタン33の上面には、左右非対称の凸部パタ
ーン38が形成される。
【0026】このスイッチボタン33を上面から覆うよ
うにボタンキャップ40が取付けられる。このボタンキ
ャップ40の裏面内部には、スイッチボタン33の上面
に形成された凸部パターン38に、ある方向でのみ対応
する凸部パターン48が形成されている。従って、ボタ
ンキャップ40の取付け方向を180度変えることによ
って、スイッチボタン33の凸部パターン38とボタン
キャップ40の凸部パターン48とが嵌め合わされず重
なり合う方向(図6(a))と、嵌め合わされる方向
(図6(b))がある。
うにボタンキャップ40が取付けられる。このボタンキ
ャップ40の裏面内部には、スイッチボタン33の上面
に形成された凸部パターン38に、ある方向でのみ対応
する凸部パターン48が形成されている。従って、ボタ
ンキャップ40の取付け方向を180度変えることによ
って、スイッチボタン33の凸部パターン38とボタン
キャップ40の凸部パターン48とが嵌め合わされず重
なり合う方向(図6(a))と、嵌め合わされる方向
(図6(b))がある。
【0027】図6(a)に示すようにボタンキャップ4
0の凸部パターン48とスイッチボタン33の凸部パタ
ーン38とが重なり合う方向では、スイッチボタン33
がボタンキャップ40内に浅く取付けられ、ボタンキャ
ップ40端部の突出部分47は、下方に小さく突出する
ので、スイッチボタン33は傾動する押圧スイッチとな
る。
0の凸部パターン48とスイッチボタン33の凸部パタ
ーン38とが重なり合う方向では、スイッチボタン33
がボタンキャップ40内に浅く取付けられ、ボタンキャ
ップ40端部の突出部分47は、下方に小さく突出する
ので、スイッチボタン33は傾動する押圧スイッチとな
る。
【0028】図6(b)に示すようにボタンキャップ4
0とスイッチボタン33の両凸部パターンが嵌め合わさ
れる方向では、スイッチボタン33がボタンキャップ4
0内に深く取付けられ、ボタンキャップ40端部の突出
部47は、スイッチ操作片31の基部側に大きく突出す
るので、押圧方向には作用せずスライドスイッチとな
る。
0とスイッチボタン33の両凸部パターンが嵌め合わさ
れる方向では、スイッチボタン33がボタンキャップ4
0内に深く取付けられ、ボタンキャップ40端部の突出
部47は、スイッチ操作片31の基部側に大きく突出す
るので、押圧方向には作用せずスライドスイッチとな
る。
【0029】即ち、同一のスイッチ構成で、ボタンキャ
ップ40の装着方向を変えることにより、簡単に押圧ス
イッチまたはスライドスイッチとすることが可能とな
る。図7(a)はボタンキャップ40の裏面図であり、
同図のようにボタンキャップ40には、ボタンキャップ
40とスイッチボタン33との嵌合用にそれぞれの長さ
の異なる嵌合用の爪49,50が非対称に設けられてお
り、爪49,50の長さはそれぞれボタンキャップ40
の凸部パターン48とスイッチボタン33の凸部パター
ン38とが嵌め合わされたときのスイッチボタン33の
両側端部の下面までの長さ、および凸部パターン48と
凸部パターン38とが重なり合ったときのスイッチボタ
ン33の両側端部の下面までの長さに対応している。
ップ40の装着方向を変えることにより、簡単に押圧ス
イッチまたはスライドスイッチとすることが可能とな
る。図7(a)はボタンキャップ40の裏面図であり、
同図のようにボタンキャップ40には、ボタンキャップ
40とスイッチボタン33との嵌合用にそれぞれの長さ
の異なる嵌合用の爪49,50が非対称に設けられてお
り、爪49,50の長さはそれぞれボタンキャップ40
の凸部パターン48とスイッチボタン33の凸部パター
ン38とが嵌め合わされたときのスイッチボタン33の
両側端部の下面までの長さ、および凸部パターン48と
凸部パターン38とが重なり合ったときのスイッチボタ
ン33の両側端部の下面までの長さに対応している。
【0030】また、スイッチボタン33の両側端部に
は、ボタンキャップ40とスイッチボタン33との嵌合
に携わらない方の爪49または50の逃げ用として窪み
39が設けられている。このボタンキャップ40の嵌合
用の爪49,50により凸部パターン38,48が重な
り合う場合とそうでない場合とのそれぞれに対応して、
簡単に押圧スイッチまたはスライドスイッチとすること
ができる。
は、ボタンキャップ40とスイッチボタン33との嵌合
に携わらない方の爪49または50の逃げ用として窪み
39が設けられている。このボタンキャップ40の嵌合
用の爪49,50により凸部パターン38,48が重な
り合う場合とそうでない場合とのそれぞれに対応して、
簡単に押圧スイッチまたはスライドスイッチとすること
ができる。
【0031】尚、本実施例では、スイッチボタン33の
上面とボタンキャップ40の裏面の両方に凸部パターン
38,48を設けたが、いずれか一方を凹部パターンと
しても同様に押圧スイッチまたはスライドスイッチとす
ることができる。また、本実施例では左右2つのスイッ
チ構造であったが、さらに多くのスイッチが設置された
場合も同様である。
上面とボタンキャップ40の裏面の両方に凸部パターン
38,48を設けたが、いずれか一方を凹部パターンと
しても同様に押圧スイッチまたはスライドスイッチとす
ることができる。また、本実施例では左右2つのスイッ
チ構造であったが、さらに多くのスイッチが設置された
場合も同様である。
【0032】
【考案の効果】以上、本考案によれば、簡単なスイッチ
構造とし、尚かつ、スイッチボタンの変更、またはボタ
ンキャップの取付方向によって、簡単に押圧、スライド
などのスイッチの操作方法を選択することが可能とな
る。
構造とし、尚かつ、スイッチボタンの変更、またはボタ
ンキャップの取付方向によって、簡単に押圧、スライド
などのスイッチの操作方法を選択することが可能とな
る。
【図1】本考案の第一実施例の押圧スイッチの構造を示
す平面図及び断面図
す平面図及び断面図
【図2】本考案の第一実施例の押圧スイッチの動作を示
す断面図
す断面図
【図3】本考案の第二実施例のスライドスイッチの構造
を示す平面図及び断面図
を示す平面図及び断面図
【図4】本考案の第二実施例のスライドスイッチの動作
を示す断面図
を示す断面図
【図5】本考案の第一実施例と第二実施例のスイッチボ
タンを示す正面図及び側面図
タンを示す正面図及び側面図
【図6】本考案の第三実施例を示す平面図及び断面図
【図7】本考案の第三実施例のボタンキャップ及びスイ
ッチボタンを示す平面図
ッチボタンを示す平面図
【符号の説明】 3・・・スイッチ 4・・・プリント基板 10,20,30・・・被取付部材 11,21,31・・・スイッチ操作片 13,23,33・・・スイッチボタン 15,25,35・・・隆起部 17,27,47・・・突出部
Claims (3)
- 【請求項1】 被取付部材に形成された開口部にスイッ
チボタンを取付け、該スイッチボタンを操作することに
より被取付部材の裏側に配置された複数のスイッチを個
別に動作されるスイッチ構造において、 前記被取付部材の開口部には、弾性を有する複数のスイ
ッチ操作片が該被取付部材と一体形成され、 前記複数のスイッチ操作片をそれぞれ個別に押圧するた
め、前記スイッチボタンの裏面の中央部には前記複数の
スイッチ操作片間に向けて徐々に突出した傾斜面を有す
る隆起部が設けられていることを特徴とするスイッチ構
造。 - 【請求項2】 被取付部材に形成された開口部にスイッ
チボタンを取付けると共に、該スイッチボタンの上部に
ボタンキャップを取付け、該ボタンキャップを操作する
ことにより被取付部材の裏側に配置された複数のスイッ
チを個別に動作させるスイッチ構造において、 前記被取付部材の開口部には、該被取付部材と一体形成
された弾性を有する複数のスイッチ操作片が形成され、 前記複数のスイッチ操作片をそれぞれ個別に押圧するた
め、前記スイッチボタンの裏面の中央部には、前記複数
のスイッチ操作片間に向けて徐々に突出した傾斜面を有
する隆起部が設けられ、 前記ボタンキャップの前記スイッチ操作片上に位置する
側方端部には下方に突出した突出部が設けられ、 該スイッチボタンの上面および前記ボタンキャップの裏
側表面には少なくとも一方に凸部が、また他方に凸部ま
たは凹部が、スイッチボタンにボタンキャップを取り付
けたときある取付方向のみで対応する位置に設けられて
いることを特徴とするスイッチ構造。 - 【請求項3】 前記スイッチ操作片は、前記隆起部の傾
斜面と当接するその先端部が球状に形成されていること
を特徴とする請求項1または請求項2記載のスイッチ構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054827U JP2603887Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | スイッチ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054827U JP2603887Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | スイッチ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725540U JPH0725540U (ja) | 1995-05-12 |
JP2603887Y2 true JP2603887Y2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=12981509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993054827U Expired - Fee Related JP2603887Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | スイッチ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603887Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5254963B2 (ja) * | 2007-05-23 | 2013-08-07 | Idec株式会社 | スイッチの操作装置及び教示用ペンダント |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP1993054827U patent/JP2603887Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0725540U (ja) | 1995-05-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000114 |
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