JP2566771Y2 - 電子部品用スライダ - Google Patents

電子部品用スライダ

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JP2566771Y2
JP2566771Y2 JP1991104765U JP10476591U JP2566771Y2 JP 2566771 Y2 JP2566771 Y2 JP 2566771Y2 JP 1991104765 U JP1991104765 U JP 1991104765U JP 10476591 U JP10476591 U JP 10476591U JP 2566771 Y2 JP2566771 Y2 JP 2566771Y2
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slider
elastic piece
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JP1991104765U
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Inventor
正祥 経明
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北陸電気工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、直線摺動型の可変抵
抗器又はスイッチ等の電子部品に用いられるスライダに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直線摺動型可変抵抗器に用いられ
ているスライダは、ケース本体に形成された摺動溝内
に、摺動子を有したスライダがはめ込まれ、この溝内を
スライダが直線的に移動することにより、抵抗体基板上
を摺動子が移動し、抵抗値を変えているものである。
【0003】また、実公昭61−33608号公報に開
示されているように、ケース本体の摺動溝内でのスライ
ダのがたつきを無くし、適度な摺動力を得るために、ス
ライダ側面に弾性アームと弾性係止片とから成る弾性片
を、側面中央部に設けたものも提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術の前者
の場合、スライダの動作が軽いものしか得られず、適度
な摺動力を必要とし、動きもスムーズなものは得られな
いう問題があった。また、上記従来の技術の後者の場
合、スライダの摺動力はある程度重くすることができる
が、スライダの構造が複雑になり、成形金型の製造コス
トがかかるという問題があった。
【0005】この考案は、上記従来の技術の問題点に鑑
みて成されたもので、所望の摺動力が得られ、金型の製
造コストも安価であり、耐久性も高い電子部品用スライ
ダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、電子部品の
ケース本体に一体に設けられ断面コ字形で直線状の摺動
溝内を摺動する電子部品用スライダにおいて、この摺動
溝の側壁と接するスライダの一方の側面部に、この側面
の両角部から互いに対向するように内側に向かって上記
側壁の深さ方向と平行な方向に貫通して切り込まれた切
り込み部を設け、この切り込み部が形成された側の側面
部の両角部がこの側面の中央部より外側にわずかに突出
して一対の弾性片が形成され、この弾性片の先端部が上
記一方の側壁に対してその深さ方向に線接触し、上記ス
ライダの他方の側面部が上記摺動溝の他方の側壁に面接
触している電子部品用スライダである。また、上記スラ
イダは本体部とつまみ部が樹脂で一体成形され、上記ス
ライダの弾性片が上記本体部に一体に形成され、上記他
方の側面部は、上記本体部の一側面である。さらに、上
記スライダは、上記ケース本体と基板との間に収納さ
れ、上記スライダを上記基板方向に付勢する付勢部材を
有したものである。また、上記弾性片は、上記側壁の深
さ方向にこの弾性片を分ける切り込み部を有する
【0007】
【作用】この考案の電子部品用スライダは、本体側面の
一方に弾性片が形成され、他方の側面が摺動溝内に付勢
され、がたつきなく安定に摺動するものである。
【0008】
【実施例】以下この考案の実施例について図面に基づい
て説明する。この実施例は、可変抵抗器に用いられるス
ライダについてのもので、このスライダ10は、本体部
12とつまみ部14とが樹脂で一体に成形され、本体部
12の長辺側の一方の側面部に、一対の切り込み部16
が形成されている。切り込み部16は、本体部12の一
対の角部18から、側面部に平行な方向に貫通して切ら
れ、互いに対向するように中心部に向かうとともに、つ
まみ部14の基端部の方に向かってわずかに斜めに形成
されている。また、このつまみ部14の頭部には、動作
表示用のELD20が取り付けられており、つまみ部1
4内にはこのLED20用の図示しないリード端子が挿
通する透孔22が形成されている。この透孔22の底面
側には、LED20のリード端子を両側で保持するた
め、透孔22の壁面からわずかに突出した保持用凸部2
1が形成され、リード端子がこの保持用凸部21と透孔
22の側壁との間で保持される。
【0009】このスライダ10の切り込み部16が形成
された側の一側面は、図1、図2に示すように、その両
側の角部18が、この側面の中央部より外側の方向にわ
ずかに突出するように、上記切り込み部16と対応する
部分が、僅かに斜めに形成され弾性片25を形成してい
る。また、切り込み部16が形成された側とは反対側の
側面は平面状に形成され、またその上面側角部には、突
条38が形成され、ケース本体に取り付けられた状態で
ケース内面に当接可能に設けられている。
【0010】このスライダ10は、図3、図4に示すよ
うに、抵抗体が形成された基板24の表面を摺動し、こ
の抵抗体に摺接する摺動子26がスライダ10の裏面に
溶着等により固定されている。そして、スライダ10
は、可変抵抗器のケース本体28に一体に形成された断
面コ字形の摺動溝30の両側壁30aに沿って摺動す
る。摺動溝30内では、スライダ10の弾性片25の先
端部が溝30の一方の側壁30aの深さ方向に線接触
し、スライダ10の他方の側面が他方の側壁30aに面
接触している。そして、弾性片25の弾性力によりスラ
イダ10の他方の側面が摺動溝30の対面する側壁30
aに適度な圧力で圧接している。この圧力は、摺動溝3
0内では、外側に斜めに突出した弾性片25が摺動溝3
0の幅に抑えられ、内側にわずかに折れてはめ込まれ、
摺動溝30の内壁面に圧接することにより得られるもの
である。
【0011】また、ケース本体28に取り付けられた状
態で、摺動時に所定の位置でクリック的に停止可能なよ
うに、燐青銅板等のクリック用の弾性片32がスライダ
10の上面に取り付けられている。この弾性片32は、
ケース本体28の内側の所定の位置のクリック溝に係合
して、クリック感を出すものである。
【0012】この実施例のスライダ10によれば、摺動
溝30内で、弾性片25が比較的強い力で壁面に圧接
し、必要十分な摺動力が得られる。しかも、弾性片25
はスライダ10の本体部12に形成された切り込み部1
6によって形成されたものであり、弾性係数を大きく任
意に設定することができ、製造も容易なものである。さ
らに、比較的長いつまみ部14の操作においても、良好
な操作感覚を得ることができるものである。
【0013】また、この考案のスライダは、図5に示す
ように、弾性片25に横方向に切り込み部36を形成
し、この切り込み部36の先端部が弾性的にケース本体
とわずかに当接するように、図面a方向にわずかに湾曲
させて、軽い弾性を持たせるようにしても良い。これに
よって、スライダ10に取り付けられた摺動子は、摺動
子のばね力と切り込み部36による弾性力とのつりあい
により、適度の付勢力で基板上の抵抗体に当接する。ま
た、クリック用の弾性当接部をこのスライダの弾性片上
に設けることによって、弾性片の弾性により安定なクリ
ック感を得ることができる。さらに、図6に示すよう
に、切り込み部16は、スライダ10の4隅に形成され
ていてもよい。これによって、より柔軟な弾性が得ら
れ、振動等に対しても強いものになる。
【0014】また、図7のように、クリック用の突起4
2をスライダ10の弾性片25の上先端部に一体に成形
してもよい。これによって、安定したクリック感が得ら
れ、部品数を削減することができ、組み立ても容易にす
ることができる。さらに、図8に示すように、ケース本
体12に当接部38を平行に2本形成し、これによりバ
ランスをとり、弾性片25の上先端部に形成された突起
40をクリック用に使用してもよい。
【0015】なお、この考案のスライダは、上記実施例
以外に、直線摺動型のスイッチやその他の電子部品に利
用できるものである。また、切り込み部の形状や位置
は、適宜に設定できるものであり、必要な弾性力が得ら
れるように切り込み部を形成すればよい。また、表示用
のLEDがないものでもよく、LED以外の素子を付加
したものでもよい。
【0016】
【考案の効果】この考案の電子部品用スライダは、スラ
イダの一側面部に、この側面の両角部から互いに対向す
るように内側に向かって切り込まれた切り込み部を設
け、この切り込み部が形成された側の側面部の両角部が
この側面の中央部より外側にわずかに突出して弾性片を
形成しているので、ケース本体の摺動溝内に取り付けた
状態で、所望の摺動力と滑らかさが得られ、耐久性も高
くすることができる。さらに、弾性片が摺動溝の側壁に
線接触し、スライダの揺動方向のがたつきもなく、極め
て良好な使用感を得ることができる。特に、弾性片の付
勢方向が、一体に形成されたケースの溝幅方向であり、
基板とケース本体を分離する方向には強い力がかから
ず、長期間の使用によるがたつき等も生じないものであ
る。さらに、弾性片はスライダの一方の側面に形成し、
他方の側面は、摺動溝に面接触しているので、摺動がき
わめて安定であり、滑らかなものとなる。
【0017】また、本体部に切り込み部を設けるだけで
弾性片を一体成形することができ、製造工数及びコスト
がかからず、しかも、強度が高く摺動時の感触も良好で
あり、信頼性も高いものにすることができる。特に、L
EDが設けられたスライダのようにつまみ部の長いもの
において操作性等が良好になる。また、クリック付の場
合、クリック部での振動等に対しても、弾性片が振動を
吸収し、クリック感も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の電子部品用スライダの斜
視図である。
【図2】この実施例の電子部品用スライダの平面図であ
る。
【図3】この実施例の電子部品用スライダを電子部品の
ケース本体に取り付けた状態の図2におけるA−A線断
面図である。
【図4】この実施例の電子部品用スライダを電子部品の
ケース本体に取り付けた状態の図2におけるB−B線断
面図である。
【図5】この考案の他の実施例の電子部品用スライダの
斜視図である。
【図6】この考案のさらに他の実施例の電子部品用スラ
イダの斜視図である。
【図7】この考案のさらに他の実施例の電子部品用スラ
イダの斜視図である。
【図8】この考案のさらに他の実施例の電子部品用スラ
イダの斜視図である。
【符号の説明】
10 スライダ 12 本体部 16 切り込み部 18 角部 25 弾性片

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品のケース本体に一体に設けられ
    断面コ字形で直線状の摺動溝内を摺動する電子部品用ス
    ライダにおいて、この摺動溝の側壁と接するスライダの
    一方の側面部に、この側面の両角部から互いに対向する
    ように内側に向かって上記側壁の深さ方向と平行な方向
    に貫通して切り込まれた切り込み部を設け、この切り込
    み部が形成された側の側面部の両角部がこの側面の中央
    部より外側にわずかに突出して一対の弾性片が形成さ
    れ、この弾性片の先端部が上記一方の側壁に対してその
    深さ方向に線接触し、上記スライダの他方の側面部が上
    記摺動溝の他方の側壁に面接触しており、上記スライダ
    は本体部止つまみ部が樹脂で一体成形され、上記スライ
    ダの弾性片が上記本体部に一体に形成され、上記他方の
    側面部は、上記本体部の一側面である電子部品用スライ
    ダ。
  2. 【請求項2】 上記スライダは、上記ケース本体と基板
    との間に収納され、上記スライダを上記基板方向に付勢
    する付勢部材を有した請求項1記載の電子部品用スライ
    ダ。
  3. 【請求項3】 上記弾性片は、上記側壁の深さ方向にこ
    の弾性片を分ける切り込み部を有した請求項1または2
    記載の電子部品用スライダ。
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JPH0546003U JPH0546003U (ja) 1993-06-18
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JPS4832521U (ja) * 1971-08-27 1973-04-19

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