JP2603873Y2 - 自在継手用蛇腹ブーツ - Google Patents
自在継手用蛇腹ブーツInfo
- Publication number
- JP2603873Y2 JP2603873Y2 JP1993010343U JP1034393U JP2603873Y2 JP 2603873 Y2 JP2603873 Y2 JP 2603873Y2 JP 1993010343 U JP1993010343 U JP 1993010343U JP 1034393 U JP1034393 U JP 1034393U JP 2603873 Y2 JP2603873 Y2 JP 2603873Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bellows
- universal joint
- bent portion
- peripheral edge
- bent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing Devices (AREA)
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Description
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本考案は、自在継手用蛇腹ブーツ
に関し、特に、曲折部を改良した自在継手用蛇腹ブーツ
に関するものである。
に関し、特に、曲折部を改良した自在継手用蛇腹ブーツ
に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の自在継手用蛇腹ブーツと
しては、図6および図7に示す自在継手用蛇腹ブーツが
存在する。図6および図7は、この蛇腹ブーツの谷側の
曲折部10Aを示すものであって、ハッチングから明ら
かなように蛇腹ブーツは樹脂材製である。樹脂材製の蛇
腹ブーツは、ゴム材製のように伸縮しないので、中子か
ら離型することが困難である。このため、中子を必要と
しないブロー成形により成形される。このブロー成形で
は、曲折部10Aの内径面側がブロー圧力に対する成形
材料の成形流れから厚肉に形成される(実開昭63−2
5824号公報の図面の第7図参照)。このため、厚肉
部の可撓性を良くするために曲折部10Aに彎曲面14
を設けることになる。この彎曲面14は、断面が半円形
状に形成されているため、半円形の彎曲面14の中心径
方向を境に両側が折り曲げられやすくなる。また、この
彎曲面14の中心径方向(内径に突出した部分)が厚肉
になると、図7にハッチングで示すように、彎曲面14
における半円形両側のハッチングが大きく形成されてい
る部分に応力が集中することになる。
しては、図6および図7に示す自在継手用蛇腹ブーツが
存在する。図6および図7は、この蛇腹ブーツの谷側の
曲折部10Aを示すものであって、ハッチングから明ら
かなように蛇腹ブーツは樹脂材製である。樹脂材製の蛇
腹ブーツは、ゴム材製のように伸縮しないので、中子か
ら離型することが困難である。このため、中子を必要と
しないブロー成形により成形される。このブロー成形で
は、曲折部10Aの内径面側がブロー圧力に対する成形
材料の成形流れから厚肉に形成される(実開昭63−2
5824号公報の図面の第7図参照)。このため、厚肉
部の可撓性を良くするために曲折部10Aに彎曲面14
を設けることになる。この彎曲面14は、断面が半円形
状に形成されているため、半円形の彎曲面14の中心径
方向を境に両側が折り曲げられやすくなる。また、この
彎曲面14の中心径方向(内径に突出した部分)が厚肉
になると、図7にハッチングで示すように、彎曲面14
における半円形両側のハッチングが大きく形成されてい
る部分に応力が集中することになる。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
の自在継手用蛇腹ブーツでは、蛇腹の曲折部10Aの縦
断面が2つの側面13a1 、13a2 とその側面13a
1 、13a2 の間を連結する1つの彎曲面14とを包有
しているに過ぎなかったので、(i) 自在継手に対して回
転軸が回動を反復するに際し蛇腹の曲折部10Aが図6
に比べて拡張されたとき図7にハッチングで示したごと
く蛇腹の曲折部10Aのうち側面と湾曲面との連結領域
に応力が集中し易い欠点があり、ひいては(ii)蛇腹の曲
折部に亀裂が早期に発生されてしまい易い欠点があっ
た。
の自在継手用蛇腹ブーツでは、蛇腹の曲折部10Aの縦
断面が2つの側面13a1 、13a2 とその側面13a
1 、13a2 の間を連結する1つの彎曲面14とを包有
しているに過ぎなかったので、(i) 自在継手に対して回
転軸が回動を反復するに際し蛇腹の曲折部10Aが図6
に比べて拡張されたとき図7にハッチングで示したごと
く蛇腹の曲折部10Aのうち側面と湾曲面との連結領域
に応力が集中し易い欠点があり、ひいては(ii)蛇腹の曲
折部に亀裂が早期に発生されてしまい易い欠点があっ
た。
【0005】本考案は、上述のような問題点に鑑みなさ
れたものであって、その技術的課題は、蛇腹ブーツの曲
折部の耐久性を向上させるとともに、曲折部分に亀裂が
発生するのを防止することにある。
れたものであって、その技術的課題は、蛇腹ブーツの曲
折部の耐久性を向上させるとともに、曲折部分に亀裂が
発生するのを防止することにある。
【0006】
【0007】
【問題点を解決するための手段】本考案の自在継手用蛇
腹ブーツは、上述の問題点を解決するために成されたも
のであって、その技術的手段は、以下のように構成され
ている。すなわち、軸継手の一方部に取り付けられる外
周縁部(11)と、軸継手の他方部に取り付けられる内
周縁部(12)と、外周縁部(11)と内周縁部(1
2)との間に形成されて複数に折曲げられた傾斜面の山
と谷とに曲折部(10A)を有する蛇腹部とを具備し、
曲折部(10A)の外周傾斜面の谷に外周傾斜面から凹
形面に形成された環状溝を有し、環状溝の底面(13b
1 、13b 2 )の断面が二平面を折曲げたV形面に形成
されているとともにV形面の折曲角に角が滑らかな面に
なる第1角無面(14b)を有し、且つ環状溝の側面
(13a 1 、13a 2 )と底面とが接続する折曲角に角
が滑らかな面になる第2角無面(14a 1 、14a 2 )
を有するものである。
腹ブーツは、上述の問題点を解決するために成されたも
のであって、その技術的手段は、以下のように構成され
ている。すなわち、軸継手の一方部に取り付けられる外
周縁部(11)と、軸継手の他方部に取り付けられる内
周縁部(12)と、外周縁部(11)と内周縁部(1
2)との間に形成されて複数に折曲げられた傾斜面の山
と谷とに曲折部(10A)を有する蛇腹部とを具備し、
曲折部(10A)の外周傾斜面の谷に外周傾斜面から凹
形面に形成された環状溝を有し、環状溝の底面(13b
1 、13b 2 )の断面が二平面を折曲げたV形面に形成
されているとともにV形面の折曲角に角が滑らかな面に
なる第1角無面(14b)を有し、且つ環状溝の側面
(13a 1 、13a 2 )と底面とが接続する折曲角に角
が滑らかな面になる第2角無面(14a 1 、14a 2 )
を有するものである。
【0008】
【作用】本考案の自在継手用蛇腹ブーツは、曲折部の少
なくとも谷の外周傾斜面に断面が凹形面に形成された環
状溝を有して環状溝の底面が断面V形面に形成されてい
るとともに、底面の折曲げられた角無面が滑らかに形成
されているものである。このため、環状溝の底面を形成
するV形面により形成される環状溝の幅を拡大できる肉
厚の長さと滑らかな第1角無面(14b)と環状溝の底
面と側面との接続する第2角無面(14a1 、14
a2 )とによる曲げ弾性力により、曲折部(10A)の
曲げに対する耐久性を発揮し、自在継手の一方部と他方
部とが折曲げて回転する状態でも曲折部(10A)の可
撓性と耐久性を発揮することができる。
なくとも谷の外周傾斜面に断面が凹形面に形成された環
状溝を有して環状溝の底面が断面V形面に形成されてい
るとともに、底面の折曲げられた角無面が滑らかに形成
されているものである。このため、環状溝の底面を形成
するV形面により形成される環状溝の幅を拡大できる肉
厚の長さと滑らかな第1角無面(14b)と環状溝の底
面と側面との接続する第2角無面(14a1 、14
a2 )とによる曲げ弾性力により、曲折部(10A)の
曲げに対する耐久性を発揮し、自在継手の一方部と他方
部とが折曲げて回転する状態でも曲折部(10A)の可
撓性と耐久性を発揮することができる。
【0009】
【実施例】次に、本考案にかかる自在継手用蛇腹ブーツ
について、その好ましい実施例を挙げ、添付図面を参照
しつつ、具体的に説明する。
について、その好ましい実施例を挙げ、添付図面を参照
しつつ、具体的に説明する。
【0010】しかしながら、以下に説明する実施例は、
本考案の理解を容易化ないし促進化するために記載され
るものであって、本考案を限定するために記載されるも
のではない。
本考案の理解を容易化ないし促進化するために記載され
るものであって、本考案を限定するために記載されるも
のではない。
【0011】換言すれば、以下に説明される実施例にお
いて開示される各要素は、本考案の精神ならびに技術的
範囲に属する全ての設計変更ならびに均等物置換を含む
ものである。
いて開示される各要素は、本考案の精神ならびに技術的
範囲に属する全ての設計変更ならびに均等物置換を含む
ものである。
【0012】(添付図面の説明)
【0013】図1は本考案にかかる自在継手用蛇腹ブー
ツの一実施例を示すための図2のI−I線にそった断面
図であって、自在継手30に自在継手用蛇腹ブーツを取
り付けた状態図である。
ツの一実施例を示すための図2のI−I線にそった断面
図であって、自在継手30に自在継手用蛇腹ブーツを取
り付けた状態図である。
【0014】図2は、図1に示した実施例のII−II線に
そった断面図である。
そった断面図である。
【0015】図3は図1に示した実施例の蛇腹ブーツの
曲折部の拡大断面図であって、図1に示した状態に対応
し蛇腹の曲折部10Aが拡張されていない状態を示して
いる。なお、図3は谷側の曲折部10Aであって、図示
省略された山側へ向かって徐々に薄肉に形成されている
ものである。これは、蛇腹ブーツが樹脂材(断面のハッ
チング参照)であるため、中子型をブロー内から抜けな
くなるので、ブロー成形することになるが、ブロー成形
すると谷部側が厚肉となるからである。
曲折部の拡大断面図であって、図1に示した状態に対応
し蛇腹の曲折部10Aが拡張されていない状態を示して
いる。なお、図3は谷側の曲折部10Aであって、図示
省略された山側へ向かって徐々に薄肉に形成されている
ものである。これは、蛇腹ブーツが樹脂材(断面のハッ
チング参照)であるため、中子型をブロー内から抜けな
くなるので、ブロー成形することになるが、ブロー成形
すると谷部側が厚肉となるからである。
【0016】図4は、図1に示した実施例の動作を説明
するための断面図であって、自在継手30ひいては回転
軸21Bに対し回転軸21Aが折曲げられて回動されて
いる状態を示している。
するための断面図であって、自在継手30ひいては回転
軸21Bに対し回転軸21Aが折曲げられて回動されて
いる状態を示している。
【0017】図5は、図1に示した蛇腹ブーツの谷の曲
折部の拡大断面図であって、図4に示した状態に対応し
蛇腹の曲折部10Aが拡張されている状態を示してい
る。
折部の拡大断面図であって、図4に示した状態に対応し
蛇腹の曲折部10Aが拡張されている状態を示してい
る。
【0018】(実施例の構成)
【0019】まず、図1および図2を参照しつつ、本考
案にかかる自在継手用蛇腹ブーツの一実施例について、
その構成を詳細に説明する。
案にかかる自在継手用蛇腹ブーツの一実施例について、
その構成を詳細に説明する。
【0020】10は、本考案にかかる自在継手用蛇腹ブー
ツであって、回転軸21A,21B を互いに連結するための自
在継手30の外側部材33の取付端部33A に取り付けられ固
定部材11A によって固定された外周縁部11と、回転軸21
A の外周面に対し取り付けられ固定部材12A によって固
定された内周縁部12とを包有しており、自在継手30とで
閉鎖された内部空間にはグリース(図示せず)が潤滑剤
として収容されている。
ツであって、回転軸21A,21B を互いに連結するための自
在継手30の外側部材33の取付端部33A に取り付けられ固
定部材11A によって固定された外周縁部11と、回転軸21
A の外周面に対し取り付けられ固定部材12A によって固
定された内周縁部12とを包有しており、自在継手30とで
閉鎖された内部空間にはグリース(図示せず)が潤滑剤
として収容されている。
【0021】本考案にかかる自在継手用蛇腹ブーツ10
は、樹脂膜(図3)またはゴム膜などの弾性膜によって
形成されており、蛇腹部における曲折部10Aの環状溝
の縦断面が2つの側面13a1 、13a2 、と折曲げら
れた二平面から成るV形面の底面13b1 、13b2 と
から形成されている。そして、底面13b 1 、13b 2
の二平面が折曲げられた折曲角が滑らかな面になる角無
面14bに形成されているとともに、底面13b 1 、1
3b 2 と側面13a 1 、13a 2 との接続する折曲角が
滑らかな第2角無面14a 1 、14a 2 に形成されてい
る。この各々の角無面14a 1 、14a 2 、14bは滑
らかな面にするため角の折曲げ面を円弧状に形成されて
いる(図3参照)。
は、樹脂膜(図3)またはゴム膜などの弾性膜によって
形成されており、蛇腹部における曲折部10Aの環状溝
の縦断面が2つの側面13a1 、13a2 、と折曲げら
れた二平面から成るV形面の底面13b1 、13b2 と
から形成されている。そして、底面13b 1 、13b 2
の二平面が折曲げられた折曲角が滑らかな面になる角無
面14bに形成されているとともに、底面13b 1 、1
3b 2 と側面13a 1 、13a 2 との接続する折曲角が
滑らかな第2角無面14a 1 、14a 2 に形成されてい
る。この各々の角無面14a 1 、14a 2 、14bは滑
らかな面にするため角の折曲げ面を円弧状に形成されて
いる(図3参照)。
【0022】自在継手30は、複数個 (ここでは6つ) の
ボール31と、回転軸21A の一端部に配設されており外周
面のうちボール31に対応する箇所が凹所とされた円筒面
からなる内側部材32と、内側部材32に対し複数個 (ここ
では6つ) のボール31を介して配置されかつ他の回転軸
21B に対して固着されており内周面のうちボール31に対
応する箇所が凹所とされた円筒面からなる外側部材33
と、内側部材32と外側部材33との間に配置されておりボ
ール31に対応する箇所が除去されかつ両極部が切除され
た部分球殻からなる中間部材34とを、備えている。
ボール31と、回転軸21A の一端部に配設されており外周
面のうちボール31に対応する箇所が凹所とされた円筒面
からなる内側部材32と、内側部材32に対し複数個 (ここ
では6つ) のボール31を介して配置されかつ他の回転軸
21B に対して固着されており内周面のうちボール31に対
応する箇所が凹所とされた円筒面からなる外側部材33
と、内側部材32と外側部材33との間に配置されておりボ
ール31に対応する箇所が除去されかつ両極部が切除され
た部分球殻からなる中間部材34とを、備えている。
【0023】ちなみに、本考案にかかる自在継手用蛇腹
ブーツ10には、外周縁部11の内周面に凸部11a が形成さ
れかつ内周縁部12の内周面に凸部12a が形成されている
ことが、好ましい。これに対応して、自在継手30の外側
部材33の取付端部33A には、本考案にかかる自在継手用
蛇腹ブーツ10の外周縁部11の内周面に形成された凸部11
a を係止するための配設溝33a が外周面に形成されてい
ることが、好ましい。また、回転軸21A の外周面には、
本考案にかかる自在継手用蛇腹ブーツ10の内周縁部12の
内周面に形成された凸部12a を係止するための配設溝21
a が形成されていることが、好ましい。
ブーツ10には、外周縁部11の内周面に凸部11a が形成さ
れかつ内周縁部12の内周面に凸部12a が形成されている
ことが、好ましい。これに対応して、自在継手30の外側
部材33の取付端部33A には、本考案にかかる自在継手用
蛇腹ブーツ10の外周縁部11の内周面に形成された凸部11
a を係止するための配設溝33a が外周面に形成されてい
ることが、好ましい。また、回転軸21A の外周面には、
本考案にかかる自在継手用蛇腹ブーツ10の内周縁部12の
内周面に形成された凸部12a を係止するための配設溝21
a が形成されていることが、好ましい。
【0024】(実施例の作用)
【0025】更に、図1ないし図5を参照しつつ、本考
案にかかる自在継手用蛇腹ブーツの一実施例について、
その作用を詳細に説明する。
案にかかる自在継手用蛇腹ブーツの一実施例について、
その作用を詳細に説明する。
【0026】本考案にかかる自在継手用蛇腹ブーツ10
は、蛇腹部の曲折部10Aの環状溝の縦断面が2つの側
面13a1 、13a2 とV形面に折曲げられた2つの平
面からなる底面13b1 、13b2 と、側面13a1 、
13a2 と底面13b1 、13b2 とをそれぞれ連結す
る2つの第2角無面14a1 、14a2 と底面13
b 1 、13b 2 の折曲げられた第1の角無面14bとを
包有しているので、(i) 自在継手30ひいては回転軸2
1Bに対し回転軸21Aが図4に示したごとく回動を反
復するに際しても図5にハッチングで示したごとく応力
が分散され蛇腹の曲折部10Aのうち角無面である連結
領域に応力が集中することを回避でき、ひいては(ii)蛇
腹の曲折部10Aに亀裂が早期に発生することを抑制で
きる。
は、蛇腹部の曲折部10Aの環状溝の縦断面が2つの側
面13a1 、13a2 とV形面に折曲げられた2つの平
面からなる底面13b1 、13b2 と、側面13a1 、
13a2 と底面13b1 、13b2 とをそれぞれ連結す
る2つの第2角無面14a1 、14a2 と底面13
b 1 、13b 2 の折曲げられた第1の角無面14bとを
包有しているので、(i) 自在継手30ひいては回転軸2
1Bに対し回転軸21Aが図4に示したごとく回動を反
復するに際しても図5にハッチングで示したごとく応力
が分散され蛇腹の曲折部10Aのうち角無面である連結
領域に応力が集中することを回避でき、ひいては(ii)蛇
腹の曲折部10Aに亀裂が早期に発生することを抑制で
きる。
【0027】そのため、本考案にかかる自在継手用蛇腹
ブーツ10によれば、自在継手30を従来例に比べて長寿命
化できる。
ブーツ10によれば、自在継手30を従来例に比べて長寿命
化できる。
【0028】ちなみに、自在継手30では、回転軸21A の
回転に際し、内側部材32および外側部材33が、ボール31
および中間部材34を介して同一速度で同一方向に回転せ
しめられるので、回転軸21B も回転軸21A と同一速度で
同一方向に回転される。
回転に際し、内側部材32および外側部材33が、ボール31
および中間部材34を介して同一速度で同一方向に回転せ
しめられるので、回転軸21B も回転軸21A と同一速度で
同一方向に回転される。
【0029】また、自在継手30では、ボール31および中
間部材34と外側部材33との間が滑動可能に形成されてい
るので、回転軸21A の軸方向移動が許容される。
間部材34と外側部材33との間が滑動可能に形成されてい
るので、回転軸21A の軸方向移動が許容される。
【0030】更に、自在継手30では、ボール31,内側部
材32および中間部材34と外側部材33との間が点接触され
ているので、回転軸21A,21B が平面内で交叉する方向に
延長可能とさ、併せて回転軸21A が回転軸21B ないし自
在継手30に対して回動可能とされている
材32および中間部材34と外側部材33との間が点接触され
ているので、回転軸21A,21B が平面内で交叉する方向に
延長可能とさ、併せて回転軸21A が回転軸21B ないし自
在継手30に対して回動可能とされている
【0031】
【考案の効果】本考案の蛇腹ブーツは、曲折部の少なく
とも外周傾斜面の谷にV形面の底面が形成されているか
ら、環状溝の幅を深さに対し大きくすることが可能にな
る。このため、曲折部の内径面側への肉厚が成形上から
設計通りの面に形成されなくとも、曲折部の可撓性を底
面のV形面の面長さとV形面の対向する角度とを設計す
ることにより可撓性を付与することができる。又、V形
面による底面と第1角無面と第2角無面との協働作用に
より耐久性能を発揮することができる。更に、V形面の
底面の長さ(環状溝の幅)と3箇所に配分された角無面
により作動時における曲折部の曲げを設計通りに配分す
ることが可能になるとともに、各角無面により極端に曲
げられるのを設計配分により防止することが可能にな
る。特に、ブロー成形などにより成形される蛇腹ブーツ
は曲折部が正確な肉厚に形成されないが、V形面の底面
を有する環状溝を少なくとも谷に設けることにより、曲
折部の可撓性を付与して環状溝に亀裂が発生するのを防
止する効果が期待できる。
とも外周傾斜面の谷にV形面の底面が形成されているか
ら、環状溝の幅を深さに対し大きくすることが可能にな
る。このため、曲折部の内径面側への肉厚が成形上から
設計通りの面に形成されなくとも、曲折部の可撓性を底
面のV形面の面長さとV形面の対向する角度とを設計す
ることにより可撓性を付与することができる。又、V形
面による底面と第1角無面と第2角無面との協働作用に
より耐久性能を発揮することができる。更に、V形面の
底面の長さ(環状溝の幅)と3箇所に配分された角無面
により作動時における曲折部の曲げを設計通りに配分す
ることが可能になるとともに、各角無面により極端に曲
げられるのを設計配分により防止することが可能にな
る。特に、ブロー成形などにより成形される蛇腹ブーツ
は曲折部が正確な肉厚に形成されないが、V形面の底面
を有する環状溝を少なくとも谷に設けることにより、曲
折部の可撓性を付与して環状溝に亀裂が発生するのを防
止する効果が期待できる。
【図1】本考案にかかる自在継手用蛇腹ブーツの一実施
例を示すためのI−I線にそった断面図である。
例を示すためのI−I線にそった断面図である。
【図2】図1実施例のII−II線にそった断面図である。
【図3】図1に示した実施例の動作を説明するための拡
大断面図である。
大断面図である。
【図4】図1に示した実施例の動作を説明するための断
面図である。
面図である。
【図5】図1に示した実施例の動作を説明するための拡
大断面図である。
大断面図である。
【図6】従来例を示すための拡大断面図である。
【図7】図6に示した従来例の動作を説明するための拡
大断面図である。
大断面図である。
10…自在継手用蛇腹ブーツ 11…外周縁部 11A…固定部材 11a…凸部 12…内周縁部 12A…固定部材 12a…凸部 10A…曲折部13a 1 、13a 2 …側面 13b 1 、13b 2 …底面 14a 1 、14a 2 …第2角無面 14b…第1角無面 14…湾曲部 21A、21B…回転軸 21a…配設溝30 …自在継手 31…ボール 32…内側部材 33…外側部材 33A…取付端部 33a…配設溝 34…中間部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 3/84 F16J 3/04 F16J 15/52
Claims (1)
- 【請求項1】軸継手の一方部に取り付けられる外周縁部
(11)と、前記軸継手の他方部に取り付けられる内周
縁部(12)と、前記外周縁部(11)と前記内周縁部
(12)との間に形成されて複数に折曲げられた傾斜面
の山と谷とに曲折部(10A)を有する蛇腹部とを具備
し、前記曲折部(10A)の外周傾斜面の谷に前記外周
傾斜面から凹形面に形成された環状溝を有し、前記環状
溝の底面(13b 1 、13b 2 )の断面が二平面を折曲
げたV形面に形成されているとともに前記V形面の折曲
角に角が滑らかな面になる第1角無面(14b)を有
し、且つ前記環状溝の側面(13a 1 、13a 2 )と前
記底面(13b 1 、13b 2 )とが接続する折曲角に角
が滑らかな面になる第2角無面(14a 1 、14a 2 )
を有することを特徴とする自在継手用蛇腹ブーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993010343U JP2603873Y2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 自在継手用蛇腹ブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993010343U JP2603873Y2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 自在継手用蛇腹ブーツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663935U JPH0663935U (ja) | 1994-09-09 |
JP2603873Y2 true JP2603873Y2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=11747548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993010343U Expired - Lifetime JP2603873Y2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 自在継手用蛇腹ブーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603873Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002039208A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-02-06 | Nok Corp | 自在継手用ブーツ |
-
1993
- 1993-02-16 JP JP1993010343U patent/JP2603873Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0663935U (ja) | 1994-09-09 |
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