JP2525619Y2 - 自在継手用ブーツ - Google Patents

自在継手用ブーツ

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JP2525619Y2
JP2525619Y2 JP1990091760U JP9176090U JP2525619Y2 JP 2525619 Y2 JP2525619 Y2 JP 2525619Y2 JP 1990091760 U JP1990091760 U JP 1990091760U JP 9176090 U JP9176090 U JP 9176090U JP 2525619 Y2 JP2525619 Y2 JP 2525619Y2
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JP
Japan
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bellows
boot
diameter portion
universal joint
diameter
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JP1990091760U
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一治 加藤
進 木野
龍男 山田
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Fukoku Co Ltd
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Fukoku Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自在継手に使用されるジャバラ状のブーツに
関する。
〔従来の技術〕
自在継手は、自動車や各種産業機械における動力の伝
達に用いられ、駆動軸と従動軸とが屈曲角をもった状態
でも回転動力の伝達ができるようにしたものである。そ
して、自在継手の内部に砂塵などの異物が侵入するのを
防止するために、2軸の屈曲動作に追随して伸縮自在の
ジャバラ状ブーツで覆うようにしている。この種のブー
ツにおいて、ブーツの大径部側部分が自在継手の外輪開
口部にかみ込まれるのを防止するようにしたものが実開
昭58-142455号、実開昭58-178562号公報に記載されてい
る。これらのものは、第3図に示すように、自在継手の
外輪(5)に固定されるブーツの大径部(1)とジャバ
ラ(3)とを円筒状部(34)で連続させ、かつ、円筒状
部(34)の肉厚をジャバラ部(3)の内厚よりも厚くす
ることによって、自在継手が屈曲した時にジャバラ部
(3)が外輪開口部(5a)と干渉しないようにしてい
る。
また、従来この種のブーツはクロロプレンゴム(CR)
等のゴム材料で形成されたものが大半をしめていたが、
加工性や耐熱・耐寒性あるいは異物衝突に対する強度等
における信頼性から樹脂製ブーツが採用されつつある。
第4図は、従来の樹脂製ブーツを示す。このブーツは、
大径部(1)にて自在継手の外輪(5)にブーツバンド
(6)で固定され、小径部(2)にて駆動軸(7)にブ
ーツバンド(8)で固定される。大・小径部(1)
(2)間には、大径部(1)から直接連続したジャバラ
部(3)があって、ジャバラ部(3)には5つの谷部
(3a)と6つの山部(3b)、および谷部(3a)と山部
(3b)とを連続させる傾斜部(3c)とが形成されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
第3図に示すブーツは、大径部(1)とジャバラ部
(3)とを円筒状部(34)で連続させることによって、
ジャバラ部(3)と外輪開口部(5a)との干渉を避ける
ようにしている。そして、この効果を確実ならしめるた
めに、円筒状部(34)の肉厚をジャバラ部(3)よりも
厚くしてその剛性を高めている。しかし、円筒状部(3
4)の剛性を高くしたため、逆に継手が大きな屈曲角を
とった時に、屈曲側の円筒状部(34)がつっかえた状態
になり、剛性の低いジャバラ(3)の傾斜部同士の接触
面圧が高くなってしまう。この結果、傾斜部の摩耗が促
進され、ブーツの耐久性が低下する。
また、第4図に示す樹脂製ブーツは、その成形方法お
よび材料特性からゴム製ブーツに比べて形状がかなり大
きくなる。しかし、周辺物との干渉あるいは回転膨張特
性を考慮すると、樹脂製ブーツの汎用化を推進するにあ
たり、その形状のコンパクト化が不可欠となる。形状の
コンパクト化に際して、単に従来の形状のまま外径を縮
小しただけではジャバラ部の膜長が短くなり、継手が高
屈曲角をとった時の屈曲疲労性および耐凹み性が低下す
る。
そこで、本考案はブーツの継手外輪開口部へのかみ込
みを確実に防止すると共にブーツの耐久性低下を防止
し、さらに、樹脂性ブーツのコンパクト化を図ることを
その目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案では、ジャバラ部の最も大径部寄りの谷部から
大径部側に延びた傾斜部と大径部とを、筒状部で連続さ
せた。
ジャバラ部は、大径部と小径部との間に設けられ、複
数の谷部の山部、および谷部と山部に連続した傾斜部を
有する。
筒状部は、ジャバラ部の各谷部から小径部側に延びた
傾斜部よりも小さい傾斜角で、小径部に向って若干開い
た形状を有する。そして、このような形状を有すること
により、継手の屈曲時、ジャバラ部からの力を受けて外
側に撓み、ジャバラ部の傾斜部同士の接触面圧を低減し
つつ、ジャバラ部の外輪の開口部へのかみ込みを防止す
る。
上記構成のブーツを樹脂材料で形成すると共に、ジャ
バラ部が6つ以上の谷部を有するものとすることができ
る。
〔作用〕
ジャバラ部は筒状部を介して大径部に連続する。筒状
部は小径部に向かって若干開いた形状をもつから、継手
の屈曲時、第2図に示すように、屈曲側の筒状部(4)
は、ジャバラ部(3)からの力を受けて外側に撓ってジ
ャバラ部(3)の傾斜部同士の接触面圧を下げる。ま
た、従来の円筒状部は、ジャバラ部からの力を受けて内
側に屈曲する可能性があるが、筒状部(4)は必ず外側
に撓うため、ジャバラ部(3)の外輪開口部(5a)への
かみ込みは確実に防止される。
また、本考案に係る樹脂性ブーツは、ジャバラ部の谷
部の数が従来のものに比べて多くなっている(従来の樹
脂製ブーツは5つの谷部を有する)。このため、ブーツ
外径を縮小させた場合でも、ジャバラ部の膜長を十分に
確保することが可能となり、これによりブーツのコンパ
クト化に伴う屈曲疲労性および耐凹み性の低下が防止さ
れる。一方、谷部の増加によって、大径部側の谷部が外
輪開口部により接近した状態となるが、ジャバラ部と大
径部とが上記筒状部で連続するため、ジャバラ部の外輪
開口部へのかみ込みはおこらない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案に係る自在継手用ブーツを示す。こ
のブーツは、樹脂材料で形成され、大径部(1)と小径
部(2)との間にジャバラ部(3)を有する。そして、
大径部(1)を自在継手の外輪(5)にブーツバンド
(6)で固定され、小径部(2)を駆動軸(7)にブー
ツバンド(8)で固定される。ジャバラ部(3)は、6
つの谷部(3a)、6つの山部(3b)、および谷部(3a)
と山部(3b)とを連続させる傾斜部(3c)を有し、筒状
部(4)を介して大径部(1)に連続する。筒状部
(4)は小径部(2)側に向かって若干開いた形状を有
する。このブーツは、従来の樹脂性ブーツに比べて外径
を小さくしてコンパクト化を図っている。
〔考案の効果〕
本考案は以下に示す効果を有する。
筒状部が小径部に向かって若干開いた形状を有するた
め、ジャバラ部の外輪開口部へのかみ込みが確実に防止
されると共に、ジャバラ部の傾斜部同士の接触摩耗によ
るブーツの耐久性低下が防止される。
樹脂性ブーツにおいて、ジャバラ部の谷部の数を従来
のものよりも多くしたため、ブーツ外径を小さくした場
合でもジャバラ部の膜長を十分に確保することが可能に
なる。これにより、樹脂性ブーツのコンパクト化に伴う
屈曲疲労性および耐凹み性の低下を防止することができ
る。
谷部の数を増加させることによって、大径部側の谷部
が外輪開口部により接近した状態になるが、筒状部があ
るためにジャバラ部の外輪開口部へのかみ込みがおこら
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る樹脂製の自在継手用ブーツを示す
断面図、 第2図は筒状部のを示す拡大断面図、 第3図は従来の自在継手用ブーツの円筒状部を示す拡大
断面図、 第4図は従来樹脂製のブーツを示す断面図である。 1……大径部、2……小径部 3……ジャバラ部、4……筒状部 3a:谷部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自在継手の外輪に固定される大径部と、軸
    部に固定される小径部と、大径部と小径部との間に設け
    られ、複数の谷部と山部、および谷部と山部に連続した
    傾斜部を有するジャバラ部と、ジャバラ部の最も大径部
    寄りの谷部から大径部側に延びた傾斜部と大径部とを連
    続させる筒状部とを備えた自在継手用ブーツであって、 前記筒状部は、前記ジャバラ部の各谷部から小径部側に
    延びた傾斜部よりも小さい傾斜角で、前記小径部に向っ
    て若干開いた形状を有し、継手の屈曲時、前記ジャバラ
    部からの力を受けて外側に撓み、かつ、前記ジャバラ部
    の前記外輪の開口部へのかみ込みを防止するものである
    自在継手用ブーツ。
  2. 【請求項2】樹脂材料で形成された請求項1の自在継手
    用ブーツであって、 前記ジャバラ部が6つ以上の谷部を有する自在継手用ブ
    ーツ。
JP1990091760U 1990-08-31 1990-08-31 自在継手用ブーツ Expired - Lifetime JP2525619Y2 (ja)

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