JP3045757B2 - 等速ジョイント用ブーツ - Google Patents

等速ジョイント用ブーツ

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JP3045757B2 JP2288652A JP28865290A JP3045757B2 JP 3045757 B2 JP3045757 B2 JP 3045757B2 JP 2288652 A JP2288652 A JP 2288652A JP 28865290 A JP28865290 A JP 28865290A JP 3045757 B2 JP3045757 B2 JP 3045757B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は等速ジョイント用ブーツに関するものであ
る。
[従来の技術] 自動車の駆動輪車軸には一般に等速ジョイントが使用
されている。この種の等速ジョイントに装備されるブー
ツ20は、第5図に示すように環状の大径嵌合部21及び環
状の小径嵌合部22が両端に設けられ、量嵌合部21,22の
間に従動軸の揺動に伴うブーツ20の変形を吸収するため
の蛇腹部23が設けられた構成となっている。又、従来ブ
ーツ20の素材として一般にクロロプレンゴムが使用され
ていたが、近年メンテナンスフリー、軽量化、高速化等
の目的でポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等
の熱可塑性エラストマーがそれに代わる素材として採用
され始めている。
熱可塑性エラストマー製のブーツはブロー成形、イン
ジェクション成形あるいはインジェクションブロー成形
等の成形方法により製造される。又、蛇腹部23は各山23
a、各谷23bの形状がほぼ同じに形成され、肉厚もほぼ均
一に形成されている。しかし、山径と谷径との差には成
形性から限界があり、成形形状のまま等速ジョイントに
組付けた場合には、蛇腹部の必要膜長が確保できない場
合がある。このような場合ブーツを組付け長さより長く
成形し、圧縮状態で等速ジョイントに組付けて膜長を確
保するとともに耐疲労性を向上させる手段がとられてい
る。
[発明が解決しようとする課題] 従来のブーツ20は蛇腹部23の各山23a、谷23bの形状が
ほぼ等しく、かつ肉厚がほぼ均一なため、ジョイント本
体24と従動軸25との間に圧縮状態で組付けられた際、第
6図に示すように蛇腹部23の小径側の山23a、谷23bが大
きく圧縮された状態となる。そして、この状態から第7
図に示すようにジョイント角θ(従動軸25の軸心と駆動
軸(図示せず)の軸心とのなす角)の値が大きくなる位
置まで従動軸25が回動されると、蛇腹部23の引張り側で
は組付け時に圧縮された小径側の山23a、谷23bは圧縮状
態からほとんど開かず、大径側の山23a、谷23bが大きく
開くことによりブーツ20の変形が吸収される。すなわ
ち、大径側の山23a、谷23bの歪みが大きくなり、従動軸
の揺動に伴ってブーツ20が変形を繰り返したときに大径
側の山23a、谷23bが早期に疲労し、ブーツの耐久性(寿
命)が短くなるという問題がある。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的はブーツの素材に熱可塑性エラストマーを
使用した場合、従動軸の揺動に伴ってブーツが変形する
際における蛇腹部の歪を小さくして、耐疲労性を向上さ
せることができる等速ジョイント用ブーツを提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため本発明においては、ジョイ
ント本体と従動軸とを備えた等速ジョイントに、圧縮さ
れた状態で組付けられる等速ジョイント用ブーツであっ
て、前記ジョイント本体に取付けられる環状の大径側端
部と、前記従動軸に取付けられる環状の小径側端部と、
その間に設けられた蛇腹部とを熱可塑性エラストマーで
一体的に形成し、等速ジョイントに組付けられた状態
で、蛇腹部の中央より大径側端部寄りの山、谷が、小径
側端部寄りの山、谷よりも大きく圧縮されるように、大
径側端部寄りに存在する少なくとも一個の山、谷の角度
を小径側端部寄りの山、谷の角度より小さくした。
[作用] 本発明のブーツは、等速ジョイントに組付けられた状
態では従来のものと異なり蛇腹部の大径側の山、谷が大
きく圧縮された状態となる。そして、ジョイント角が0
゜の状態を中心にして従動軸が揺動されると、蛇腹部の
引張り側においては、圧縮状態にあった大径側の山、谷
が従動軸の揺動に伴って開き、ブーツの変形が吸収され
る。小径側の山、谷はジョイント角が0゜の状態におい
て開いた状態にあり、従動軸が揺動されても開いた状態
に保持される。すなわち、従動軸の揺動に伴うブーツの
変形時に蛇腹部の引張り側における各山、谷の伸張率が
全ての山、谷で均一化され、大径側の山、谷の歪みが小
さくなる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を第1〜3図に従
って説明する。
ブーツ1は等速ジョイントのジョイント本体2(第2,
3図に図示)に取付けられる環状の大径側端部3と、従
動軸4(第2,3図に図示)に取付けられる環状の小径側
端部5と、その間に設けられた蛇腹部6とから構成され
ている。ブーツ1はポリエステル系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂等の熱可塑性エラストマーを材料として、ブロ
ー成形、インジェクション成形あるいはインジェクショ
ンブロー成形等の成形方法により全体が一体的に形成さ
れている。
蛇腹部6は山6aを6個、谷6bを5個有し、大径側端部
3寄りに存在する3個の山6a、及び2個の谷6bの角度θ
1,θ2が小径側の山6a、谷6bの角度θ1,θ2より小さく
なるように形成されている。又、各山6a、谷6bの肉厚は
全長にわたってほぼ均一に形成されている。
前記のように構成されたブーツ1は、第2図に示すよ
うに大径側端部3がジョイント本体2に、小径側端部5
が従動軸4にそれぞれ嵌合されるとともにクランプ7,8
で締付け固定される。組付けは第1図に示す成形時形状
(フリーの状態)ではなく、圧縮された状態でジョイン
ト本体2と従動軸4との間に組付けられる。そして、従
来と異なりジョイント角θが0゜の状態では、第2図に
示すように蛇腹部6の大径側の山、谷が大きく圧縮され
た状態となる。
そして、第2図に示すジョイント角が0゜の状態から
従動軸4が反時計方向に回動されると、蛇腹部6の引張
り側においては、圧縮状態にあった大径側の山6a、谷6b
が従動軸4の回動に伴って開き、ブーツ1の変形が吸収
される。小径側の山6a、谷6bはジョイント角が0゜の状
態において開いた状態であり、従動軸4が揺動されても
開いた状態に保持される。すなわち、従動軸4の揺動に
伴うブーツ1の変形時に蛇腹部6の引張り側における各
山6a、谷6bの伸張率が全ての山6a、谷6bで均一化され、
大径側の山6a、谷6bの歪みが小さくなる。一方、蛇腹部
6の圧縮側における変形状態は従来のものとほぼ同じと
なる。従って、従動軸の揺動に伴ってブーツ1が変形を
繰り返したときに大径側の山6a、谷6bが早期に疲労する
ことが防止される。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、第4図に示すように蛇腹部6を大径側端部
3寄りに存在する山6a、谷6bの角度θ1,θ2が小径側の
山6a、谷6bの角度θ1,θ2より小さくなるように形成す
るとともに、大径側端部3寄りの肉厚を小径側の肉厚よ
り薄く形成してもよい。この場合にはブーツ1を等速ジ
ョイントに圧縮状態で組付けた時に、より確実に蛇腹部
6の大径側の山6a、谷6bが圧縮状態となり、前記実施例
の場合と同様な作用効果を発揮する。又、蛇腹部6の山
6a、谷6bの数を増減したり、角度θ1,θ2を小さくする
山6a、谷6bの数を増減してもよい。又、大径側端部3の
形状をジョイント本体2に嵌合可能な筒状ではなくジョ
イント本体2の端面に固定可能なフランジ状に形成して
もよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、従動軸の揺動に
伴うブーツの変形時に、蛇腹部の引張り側における各
山、谷の伸張率が全ての山、谷で均一化されて大径側の
山、谷の歪みが小さくなり、蛇腹部の特定箇所において
歪が大きくなることが確実に防止されるので、耐疲労性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明を具体化した一実施例を示し、第1
図はブーツの断面図、第2図はブーツを圧縮状態で等速
ジョイントに組付けた状態の断面図、第3図はジョイン
ト角が大きな値となる位置に従動軸が配置されたときの
断面図、第4図は変更例のブーツの断面図、第5〜7図
は従来例を示し、第5図はブーツの部分破断正面図、第
6図はブーツを圧縮状態で等速ジョイントに組付けた状
態の断面図、第7図はジョイント角が大きな値となる位
置に従動軸が配置されたときの断面図である。 1……ブーツ、2……ジョイント本体、3……大径側端
部、4……従動軸、5……小径側端部、6……蛇腹部、
6a……山、6b……谷、θ1……山の角度、θ2……谷の
角度、θ……ジョイント角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−30570(JP,A) 特開 昭61−244925(JP,A) 特開 昭62−52220(JP,A) 特開 昭60−193620(JP,A) 特開 平3−153965(JP,A) 実開 平1−141929(JP,U) 実開 昭60−14353(JP,U) 特表 昭61−502138(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 3/84 F16J 3/00 - 3/06 F16J 15/16 - 15/30 F16J 15/46 - 15/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジョイント本体(2)と従動軸(4)とを
    備えた等速ジョイントに、圧縮された状態で組付けられ
    る等速ジョイント用ブーツであって、 前記ジョイント本体(2)に取付けられる環状の大径側
    端部(3)と、前記従動軸(4)に取付けられる環状の
    小径側端部(5)と、その間に設けられた蛇腹部(6)
    とを熱可塑性エラストマーで一体的に形成し、等速ジョ
    イントに組付けられた状態で、蛇腹部(6)の中央より
    大径側端部(3)寄りの山(6a)、谷(6b)が、小径側
    端部(5)寄りの山(6a)、谷(6b)よりも大きく圧縮
    されるように、大径側端部(3)寄りに存在する少なく
    とも一個の山(6a)、谷(6b)の角度(θ1,θ2)を小
    径側端部(5)寄りの山(6a)、谷(6b)の角度(θ1,
    θ2)より小さくしたことを特徴とする等速ジョイント
    用ブーツ。
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