JP2603501Y2 - ステッピングモータ用ダンパ - Google Patents

ステッピングモータ用ダンパ

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JP2603501Y2
JP2603501Y2 JP1991067865U JP6786591U JP2603501Y2 JP 2603501 Y2 JP2603501 Y2 JP 2603501Y2 JP 1991067865 U JP1991067865 U JP 1991067865U JP 6786591 U JP6786591 U JP 6786591U JP 2603501 Y2 JP2603501 Y2 JP 2603501Y2
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JP
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motor
inertia
stepping motor
vibration
damper
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JP1991067865U
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裕 斉藤
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Fukoku Co Ltd
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Fukoku Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は、事務機器等に組込まれ
るステッピングモータ用ダンパに関し、特にステッピン
グモータの振動が事務機器の作動機構の固有振動と共振
しないようにしたものである。 【0002】 【従来の技術】従来、パルスモータ等のステップ作動時
にモータ自身を振動して起きるトルク減少をなくすた
め、図5に示すステッピングモータ用ダンパが使用され
ている(特開昭61−9156号公報)。このステッピ
ングモータ用ダンパでは、モータの出力軸aに固定する
フランジb、共振を押えるために用いる慣性体cが弾性
材d介して固着した構造になっている。このためモータ
を回転させると、弾性材dの部分では、ロータ等に起き
る振動を弾性変形によって吸収するとともに、慣性体c
の部分ではロータの回転力と逆向きの慣性力を作用させ
て防振させている。そして上記のダンパ付きのステッピ
ングモータにより、コピー機やファクシミリ等の事務機
器の作動機構を駆動させている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】従来のステッピングモ
ータに取付けられているダンパはモータ自身の振動を低
減させているだけであるため、ステッピングモータの振
動が事務機器の作動機構、例えばコピー機のスキャナ駆
動機構と共振して、コピー機での複写画像がぼけるなど
事務機器の作動精度が低下するという問題があった。そ
こで本考案は、ステッピングモータの振動が事務機器の
作動機構と共振しないようにして事務機器の作動精度を
向上し、しかもステッピングモータ自体の振動をも低減
できるようにすることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本願考案は上記の目的を
達成するため、事務器等の作動機構を駆動するためのス
テッピングモータの出力軸に、イナーシャーと弾性材と
を同心状に配置してなる円盤状の防振体を取り付けると
ともに、モータの出力軸に防振体とは少し離れて円盤状
の重り部分を取り付け、この重り部材のイナーシャーに
対する慣性モーメントのが0.7〜1.25の範囲内
にあるステッピングモータ用ダンパを提供する。 【0005】 【作用】上記の事務機器等に組込まれるステッピングモ
ータ用ダンパでは、防振体によりモータ自身の振動を低
減できるので、モータのトルク低減を防止できる。また
重り部材によりモータの固有振動数を低下するので、事
務機器の作動機構は、ステッピングモータ用の固有振動
数と相違することになり、共振するようなことがなく、
事務機器の作動機構の作動精度を向上する。 【0006】 【実施例】本考案の実施例をコピー機のスキャナの移動
機構に適用した場合について、図1〜4により説明す
る。ステッピングモータ1の出力軸にボス2を介して円
盤状の防振体3が取付けられ、モータ自身の駆動時の振
動を低減するようになっている。防振体3は、リング形
の弾性材4の外周にリング形のイナーシャー5が同心状
に一体に構成された構成であり、本実施例では、弾性材
4の両面に多数の孔6が環状に配置され、またイナーシ
ャー5の外表面は弾性材により覆われている。さらにボ
ス2にはその軸方向に防振体3から少し離れて円盤状の
重り部材7が取付けられ、モータの固有振動数を低減さ
せている。 【0007】上記ダンパ付きステッピングモータ1は、
図3に示すようにコピー機のスキャナ移動機構に取付け
られる。スキャナの移動機構は、スキャナ11の両端に
それぞれワイヤロープ12が連結され、各ワイヤロープ
はスキャナ11の移動方向の前後位置にそれぞれ設けら
れたローラ13a、13b及び駆動ローラ14に掛け回
されて、各ローラの回動によりワイヤロープ12が移動
し、同時にスキャナ11を前後に平行移動させるように
なっている。なおステッピングモータ1の出力軸に、防
振体3と重り部材7とが取付けられ、ステッピングモー
タ1の駆動力により駆動ローラ14を介してワイヤロー
プ12を移動できるようになっている。 【0008】上記のスキャナの移動機構において、重り
部材7の慣性モーメントを種々変えてコピー機により複
写を行ない、スキャナの移動機構の動き始め、すなわち
モータ起動時にその反動によってモータ自身に生じる振
動、および、スキャナ11側に生じる振動を測定したと
ころ図4に示す通りであった。これによれば、モータ起
動時に生じるモータ自身の振動は、重り部材7のイナー
シャー5に対する慣性モーメント比率が大きくなるにつ
れて大きくなり、一方、モータ起動時に生じるスキャナ
の振動は、重り部材7のイナーシャー5に対する慣性モ
ーメント比率が大きくなるにつれて小さくなることがわ
かる。すなわち両者の振動は、重り部材の慣性モーメン
トの変化につれて相違なる方向にあるといえる。また、
複写画像の鮮明度のランクをも測定して図4に示した
が、それは両者の振動の小さい場合が良いことがわかっ
た。すなわち図4から、重り部材7のイナーシャー5に
対する慣性モーメントのはおよそ0.7〜1.25の
範囲にすれば、ステッピングモータ1自身の振動とスキ
ャナ11側の振動が共にある程度小さくて複写画像のぼ
けがなく、望ましいことがわかる。 【0009】 【考案の効果】本考案の事務機器等に組込まれるステッ
ピングモータ用ダンパは、防振体と重り部材がモータ出
力軸に取付けられるので、モータ自身の振動を減衰して
モータトルクの低減を防止するとともに、固有振動数を
も変えるので事務機器などの作動機構と共振するような
ことがなく、作動機構の作動精度を向上することができ
る。しかも、重り部材の慣性モーメントMに対するイナ
ーシャーの慣性モーメントI比(M/I)を0.7〜
1.25の範囲内とすることで、モータ起動時および事
務機器使用時に、モータおよびスキャナ両方の振動を低
減でき、良好な画像を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案のステッピングモータ用ダンパの断面図
である。 【図2】本考案のステッピングモータ用ダンパの正面図
である。 【図3】ダンパ付きステッピングモータを組込んだスキ
ャナの移動機構を示す説明図である。 【図4】重り部材の慣性モーメントを変えた場合のモー
タとスキャナの各振動とスキャナの精度状態を示す関係
図である。 【図5】従来のステッピングモータダンパの正面図と断
面図である。 【符号の説明】 1 ステッピングモータ 3 防振体 7 重り部材 11 スキャナ

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 ステッピングモータの出力軸に、イナーシャーと弾性材
    とを同心状に配置してなる円盤状の防振体を取り付ける
    とともに、モータの出力軸に防振体とは少し離れて円盤
    状の重り部材を取り付け、かつ、Mを上記重り部材の慣性モーメントとし、Iを上
    記イナーシャーの慣性モーメントとするとき、M/Iで
    示される慣性モーメント比 が0.7〜1.25の範囲に
    あることを特徴とするステッピングモータ用ダンパ。
JP1991067865U 1991-07-31 1991-07-31 ステッピングモータ用ダンパ Expired - Lifetime JP2603501Y2 (ja)

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JPH0512797U JPH0512797U (ja) 1993-02-19
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JPS5820749U (ja) * 1981-08-01 1983-02-08 ヤマハ発動機株式会社 捩り振動ダンパ−
JPH0667173B2 (ja) * 1985-02-28 1994-08-24 株式会社シアック ステッピイングモータのダンパ
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JPH0185552U (ja) * 1987-11-27 1989-06-07

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