JPH0235083Y2 - - Google Patents

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JPH0235083Y2
JPH0235083Y2 JP3730686U JP3730686U JPH0235083Y2 JP H0235083 Y2 JPH0235083 Y2 JP H0235083Y2 JP 3730686 U JP3730686 U JP 3730686U JP 3730686 U JP3730686 U JP 3730686U JP H0235083 Y2 JPH0235083 Y2 JP H0235083Y2
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permanent magnet
pulse motor
vibration
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vibration damping
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、パルスモータやリニアパルスモータ
等の間欠駆動を行うモータに発生する振動を抑制
する制振装置に関する。
〔従来の技術〕
パルスモータやリニアパルスモータは、開ルー
プ制御で位置決めできることから、OA端末機器
内の各種駆動機構等に広く用いられている。これ
らのモータは、1回のパルス入力毎に所定の角度
(ステツプ角)だけステツプ運動を行うため、回
転は振動的になる。また、これらのモータの動作
は、モータのトルク発生原理上から、一種のバネ
動作と見なすことができ、ステツプ状の脈動トル
クにより加振されることで上記振動が増幅され
て、さらに、大きい振動が生じる。従つて、パル
スモータの用途如何では上記振動が非常に問題と
なり、振動を抑制することが要望されている。従
来、この振動を抑制する方法としては、モータ駆
動パルスのタイミング制御を行う電子的方法、モ
ータのシヤフトに摩擦負荷を取付けるか、あるい
は、摩擦負荷と慣性負荷を取付ける機械的方法等
が知られている。
第8図は上述した機械的方法の内、摩擦負荷と
慣性負荷とを併用した制振装置7の従来構成を示
す断面図である。この図において、符号1はパル
スモータ、2はシヤフトである。シヤフト2に
は、取付部3aを有する軟鋼円板3がねじ4によ
つて取付けられ、また、軟鋼円板3には環状の摩
擦板5が接着固定されている。この摩擦板5の他
方の面には環状の慣性部材6が当接して配設され
ており、同部材6は永久磁石6aとバツクプレー
ト6bとから構成されている。このバツクプレー
ト6bは永久磁石6aおよび軟鋼円板3との間に
磁路φ,φを形成すると共に、回転速度を平均化
するフライホイルの役目を果たすものである。そ
して、これらの軟鋼円板3、摩擦板5および慣性
部材6が制振装置7を構成している。
このような構成において、パルスモータ1を駆
動すると、同モータ1の加速度が小さい場合は、
永久磁石6aの磁力により、慣性部材6と軟鋼円
板3とが一体となつて回転する。一方、パルスモ
ータ1に水きな加速度が加わつた場合(加速時ま
たは停止時)は、慣性部材6は同部材6の慣性力
のためにシヤフト2の回転から取り残され、すべ
りを生じる。このすべりの発生により、余分な運
動エネルギが熱エネルギに変換される結果、パル
スモータ1の回転速度ムラおよび停止時の振動が
抑制される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上述した従来の制振装置において、
十分な振動抑制の効果を得るためには、慣性部材
6に大きなすべりを発生させて熱損失を生じさせ
る必要があり、このため、バツクプレート6bの
形状を大きくすると共に、同プレート6bの形状
に見合つた吸引力を有する永久磁石6aが必要と
なる。この結果、制振装置7の形状が大きくなる
と共に重量が増加し、パルスモータ1の加速特性
が悪化する問題が生じる。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、少
型かつ軽量で、しかも大きな振動抑制効果を得る
ことができる制振装置を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、パルスモータの可動体に取付固定さ
れた第1の永久磁石と、磁極配置を反対にして前
記第1の永久磁石に対向配置された第2の永久磁
石とを設け、前記第2の永久磁石の固有振動数を
前記第2の永久磁石を除外した前記パルスモータ
の可動体の固有振動数に略等しくしたことを特徴
とするものである。
〔作用〕
本考案によれば、第2の永久磁石の固有振動数
を前記第2の永久磁石を除外したパルスモータの
可動体の固有振動数を略等しくしたので、パルス
モータの可動体の振動と2の永久磁石の振動とが
ちようど打消し合うように作用し、これにより、
可動体の振動が急速に減衰する。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の各実施例による
制振装置について説明する。
第1図イは本考案の第1実施例の構成を示す断
面図である。この図において、パルスモータのシ
ヤフト2には、取付部13bを有する略円板状の
バツクプレート13が嵌合され、ねじ14によつ
て取付固定されている。このバツクプレート13
の垂直平板部13aには、環状の永久磁石10が
取付固定されており、この永久磁石10は第1図
ロに示すように2極着磁されている。また、この
永久磁石10の他方の面には、四フツ化エチレン
樹脂等のすべりのよい材質からなるスペーサ15
が取付けられており、このスペーサ15の他方の
面に当接して、永久磁石10と同形の慣性部材1
6が配置されている。この慣性部材16は、第1
図ハに示すように2極着磁された環状の永久磁石
12と、この永久磁石12に接着固定された、永
久磁石12と同形のバツクプレート17とから構
成されている。
次に、上記第1実施例の作用を第2図、第3図
を参照して説明する。第2図は永久磁石10,1
2の正規の対向位置(永久磁石10のS極と永久
磁石12のN極とが対向する位置)からの各磁石
10,12の相対的な回転角θと、上記各磁石1
0,12の間に働くトルクTとの関係を示す図で
ある。この図において、回転角θが0、すなわち
永久磁石10,12が正規の対向位置にある時
は、トルクTは0、回転角θが90゜の時は、トル
クTが最大となる。
さて、パルスモータの加速度が小さい時は、永
久磁石10と12とは正規の対向位置で対向(回
転角θ=0)しているためトルクTは0であり、
両者は一体となつて回転する。一方、ある程度以
上、加速が大きくなると、慣性部材16が同部材
16の慣性力のためにシヤフト2の回転から取残
されるため、永久磁石10と12の位置関係にズ
レが生じ、第2図に示すように回転角θに応じた
トルクTが各磁石10,12の間に発生する。そ
して、このトルクが求心力として作用し、磁石1
2が正規の対向位置へ復帰しようとする。その動
作は以下の様になる。すなわち、慣性部材16
は、T/θで決まるバネ定数Kと慣性部材16のイ ナーシヤJで決まる固有振動数 f1=(1/2π)√ で振動する。
一方、慣性部材16を除外したパルスモータの
ロータも上記式と全く同じ関係で成立する固有振
動数、すなわち、同モータのトルク定数およびロ
ータのイナーシヤで決まる固有振動数f2を有して
おり、この振動数f2によつてロータが振動する。
従つて、ロータの固有振動数f2と慣性部材16の
ロータの固有振動数f1を合致させてやれば、パル
スモータの振動を急速に減衰させることができ
る。この様子の概念図を第3図に示す。この図に
おいて、符号l1は慣性部材16を除外したパルス
モータのロータの変位を示す曲線、l2は慣性部材
16の変位を示す曲線、l3はロータの停止位置を
示す直線である。上記、慣性部材16を除外した
パルスモータのロータと慣性部材16とは、停止
位置l3を中心としてその各固有振動数f2,f1が略
等しく、かつ位相が相反する振動を行う。これに
より、同モータのロータの振動は、慣性部材16
の振動によつて打消され、同ロータが急速に停止
する。
しかして、上記第1実施例によれば、小型かつ
軽量な制振装置11によつて大きな振動抑制効果
を得ることができる。
なお、上記第1実施例では、駆動側の永久磁石
10、慣性部材側の永久磁石12を各々2極着磁
としたが、これに限られるものではなく、各磁石
11,12を各々第4図イ,ロに示すように多極
着磁としてもよい。これにより、慣性部材のバネ
定数を向上させることができる。また、永久磁石
10,12の断面形状を第5図に示すように各磁
石10,12の対向側の外周部を円弧状に形成し
てもよい。これにより、慣性部材の動きを更にス
ムースにすることができる。また、スペーサ15
は必ずしも必要でないが、このスペーサ15がな
いと、永久磁石10と永久磁石12との間の磁気
吸引力が強くなりすぎるので、設けた方が好まし
い。
次に、第6図、第7図は各々本考案の第2実施
例による制振装置30の構成を示す斜視図および
制振装置30を適用したリニアパルスモータ31
の構成を示す側面図である。これらの図におい
て、符号32は取付板であり、この取付板32の
下面には永久磁石33が接着固定されている。ま
た、34は永久磁石33と同形の制動部材であ
り、永久磁石35と該磁石35に接着固定された
バツクプレート36とから構成されている。この
制動部材34および制動部材34を除外したスラ
イダ38の各固有振動数を予め等しく設定してお
けば、制動部材34は、磁気吸引力による永久磁
石33に接合される。従つて、スライダ38の加
速度が小さい時は、永久磁石33と34とが一体
になつている。しかして、上記の取付板32、永
久磁石33および制動部材34が制振装置30を
構成している。
このような構成において、上述した第1実施例
と同様に、スライダ38の振動が制動部材34の
振動によつて打消される。すなわち、この第2実
施例においても第1実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、パルスモ
ータの可動体に取付固定された第1の永久磁石
と、磁極配置を反対にして前記第1の永久磁石に
対向配置された第2の永久磁石とを設け、前記第
2の永久磁石の固有振動数を前記第2の永久磁石
を除外した前記パルスモータの可動体の固有振動
数に略等しくする構成としたので、以下の効果を
奏することができる。
小型かつ軽量で、しかも大きな振動抑制効果
を得ることができる。
小型かつ軽量であるためパルスモータの特性
に及ぼす影響を最小限におさえることができ
る。
永久磁石のみでバネが構成できるので制振装
置の構造を簡単にすることができる。
単ステツプ送りを行う時、パルスモータの振
動制定時間が短縮されるため、プリンタ等に使
用した場合、印字品質の改善を図ることができ
る。
パルスモータを一定周波数で駆動する時、モ
ータの回転速度ムラが小さくなるため、スキヤ
ナ等に使用した場合、信頼性の高い読みとりが
可能となる。
パルスモータの振動が抑制される結果、外部
へ伝わる振動が低下し、低騒音を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図イは本考案の第1実施例の構成を示す側
面図、第1図ロ,ハは各々第1図イに示す永久磁
石10および12の構成を示す正面図、第2図、
第3図は第1実施例による制振装置11の動作を
説明するための図、第4図イ,ロは各々第1図
ロ,ハに示す永久磁石10および12を多極着磁
とした時の構成を示す正面図、第5図は第1図イ
に示す永久磁石10および12の他の実施例を示
す側面図、第6図、第7図は各々本考案の第2実
施例の構成を示す斜視図および側面図、第8図は
従来の制振装置7の構成を示す側面図である。 2……シヤフト、10,12,33,35……
永久磁石、11,30……制振装置、14,37
……ねじ、13,17,36……バツクプレー
ト、16,34……慣性部材、32……取付板、
38……スライダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. パルスモータの可動体に取付固定された第1の
    永久磁石と、磁極配置を反対にして前記第1の永
    久磁石に対向配置された第2の永久磁石とを設
    け、前記第2の永久磁石の固有振動数を前記第2
    の永久磁石を除外した前記パルスモータの可動体
    の固有振動数に略等しくしたことを特徴とする制
    振装置。
JP3730686U 1986-01-09 1986-03-14 Expired JPH0235083Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3730686U JPH0235083Y2 (ja) 1986-03-14 1986-03-14
EP87100059A EP0229013A3 (en) 1986-01-09 1987-01-05 Vibration damping apparatus for pulse motor
KR1019870000069A KR920010955B1 (ko) 1986-01-09 1987-01-08 펄스 모터의 진동 억제 장치
US07/247,067 US4938325A (en) 1986-01-09 1988-09-20 Vibration damping apparatus for pulse motor

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JP3730686U JPH0235083Y2 (ja) 1986-03-14 1986-03-14

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JPS62149653U JPS62149653U (ja) 1987-09-22
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