JP2001188438A - 回転駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

回転駆動装置及び画像形成装置

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JP2001188438A
JP2001188438A JP37396999A JP37396999A JP2001188438A JP 2001188438 A JP2001188438 A JP 2001188438A JP 37396999 A JP37396999 A JP 37396999A JP 37396999 A JP37396999 A JP 37396999A JP 2001188438 A JP2001188438 A JP 2001188438A
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elastic body
vibration
drive device
rotary drive
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JP37396999A
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English (en)
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Masahiko Kato
昌彦 加藤
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Ricoh Co Ltd
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体駆動系に対してダイナミックダンパの
効果が得られ、振動が要因となる画像劣化を低減させ
る。 【解決手段】 回転体である感光体ドラム3と、感光体
ドラム3と一体に設けられたドラム軸4と、ギア列2を
介してドラム軸4に駆動連結される駆動モータ1とを有
する回転駆動装置において、感光体ドラム3の外周に、
慣性モーメントを有するリング状の慣性体6が、弾性体
7を介して取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体である感光
体ドラムを駆動する回転駆動装置及びその回転駆動装置
が搭載される、電子写真方式のレーザプリンタ、複写
機、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置に搭載される回転駆動装置
は、回転体である感光体ドラム、駆動軸及びこれらを回
転させるための駆動モータ及び駆動伝達系を有する。一
般にこのような回転駆動装置は、駆動モータの回転によ
る振動や、駆動伝達系であるギヤやベルトなどにより噛
み合いによる振動などが発生し、これが原因となり感光
体ドラムの表面に速度変動が生じる。このように感光体
ドラムの表面に速度変動が発生した場合、画像は一定間
隔の濃淡となり、濃度むらを生じることになる。
【0003】このような問題を回避するために従来より
種々の提案がなされている。例えば、特開平9−222
826号公報には、回転体(感光体ドラム)駆動系を持
つ画像出力機器において、回転体内部や駆動軸に特定周
波数の異なる2つのダイナミックダンパを設けることに
より、振動が要因となる感光体ドラムの速度変動を低減
させる技術が示されている。
【0004】また、特開平11−52764号公報に
は、感光体ドラム及び転写ドラムを備える電子写真方式
の画像形成装置において、転写ドラム内部に慣性体と弾
性要素を設けることにより、ダイナミックダンパを形成
し、駆動系の固有振動をアクティブに吸収することで振
動を低減させる技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子写真装置の高画質
化を阻害する要因の一つに、ジター、バンディングと呼
ばれる現象がある。特にディジタル技術の導入による画
質の向上に伴い、レーザによる書き込みの1ラインごと
の位置精度が厳しく要求されている。
【0006】位置精度を左右する要因の一つとして、回
転駆動系のねじり振動による感光体ドラム速度変動が挙
げられる。従って、この回転駆動系におけるねじり振動
の低減が、高品質な画像を得られる製品の開発上重要な
技術となる。上記従来技術の如く、回転体の回転振動を
抑制する技術は種々知られているが、さらに上記のねじ
り振動の低減要求が高まっている。
【0007】ところで、画像の可視感度と空間周波数の
関係は、人間の視覚系の特性から、可視化空間周波数が
凡そ0.3〜2ライン/mmの範囲での変化が目に付き
やすいと言われている。これと感光体の回転速度を考え
合わせると、数Hzから数百Hz程度の周波数領域にお
ける振動を回避することが要求される。
【0008】本発明はこのような背景の基になされたも
のであり、感光体駆動系に対してダイナミックダンパの
効果が得られ、振動が要因となる画像劣化を低減させる
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、回転体である感光体ドラム
と、感光体ドラムと一体に設けられた駆動軸と、駆動伝
達系を介して駆動軸に駆動連結される駆動モータとを有
する回転駆動装置において、感光体ドラムの外周に、慣
性モーメントを有するリング状の慣性体が、弾性体を介
して取り付けられていることを特徴とするものである。
【0010】また上記目的を達成するために、請求項2
記載の発明は、請求項1記載の回転駆動装置において、
リング状の慣性体及び弾性体は、感光体ドラムから取り
外し可能に設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0011】また上記目的を達成するために、請求項3
記載の発明は、請求項2記載の回転駆動装置において、
リング状の慣性体及び弾性体は、感光体ドラムに螺合さ
れることを特徴とするものである。
【0012】また上記目的を達成するために、請求項4
記載の発明は、回転体である感光体ドラムと、感光体ド
ラムと一体に設けられた駆動軸と、駆動伝達系を介して
駆動軸に駆動連結される駆動モータとを有する回転駆動
装置において、駆動軸に円板状のフライホイールを有
し、フライホイールの外周に、慣性モーメントを有する
リング状の慣性体が、弾性体を介して取り付けられてい
ることを特徴とするものである。
【0013】また上記目的を達成するために、請求項5
記載の発明は、請求項1記載の回転駆動装置において、
駆動モータの回転周波数と、慣性体及び弾性体により形
成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴と
するものである。
【0014】また上記目的を達成するために、請求項6
記載の発明は、請求項1記載の回転駆動装置において、
駆動伝達系の噛み合い周波数と、慣性体及び弾性体によ
り形成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特
徴とするものである。
【0015】また上記目的を達成するために、請求項7
記載の発明は、請求項1記載の回転駆動装置において、
駆動モータであるステッピングモータの回転周波数fs
及びモータ1回転当たりのステップ数smにより決定さ
れる(fs×sm)と、慣性体及び弾性体により形成さ
れる動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴とする
ものである。
【0016】また上記目的を達成するために、請求項8
記載の発明は、請求項1記載の回転駆動装置において、
駆動モータの極数k及び相数nにより決定される相励磁
切り替え周波数(k×n)と、慣性体及び弾性体により
形成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴
とするものである。
【0017】また上記目的を達成するために、請求項9
記載の発明は、請求項4記載の回転駆動装置において、
駆動モータの回転周波数と、慣性体及び弾性体により形
成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴と
するものである。
【0018】また上記目的を達成するために、請求項1
0記載の発明は、請求項4記載の回転駆動装置におい
て、駆動伝達系の噛み合い周波数と、慣性体及び弾性体
により形成される動吸振器の吸振周波数が一致すること
を特徴とするものである。
【0019】また上記目的を達成するために、請求項1
1記載の発明は、請求項4記載の回転駆動装置におい
て、駆動モータであるステッピングモータの回転周波数
fs及びモータ1回転当たりのステップ数smにより決
定される(fs×sm)と、慣性体及び弾性体により形
成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴と
するものである。
【0020】また上記目的を達成するために、請求項1
2記載の発明は、請求項4記載の回転駆動装置におい
て、駆動モータの極数k及び相数nにより決定される相
励磁切り替え周波数(k×n)と、慣性体及び弾性体に
より形成される動吸振器の吸振周波数が一致することを
特徴とするものである。
【0021】また上記目的を達成するために、請求項1
3記載の発明は、請求項1ないし12のいずれか記載の
回転駆動装置において、弾性体は、ゴム又は発泡体で構
成されていることを特徴とするものである。
【0022】また上記目的を達成するために、請求項1
4記載の発明の画像形成装置は、請求項1ないし13の
いずれか記載の回転駆動装置を搭載したことを特徴とす
るものである。
【0023】請求項1記載の発明では、感光体ドラムの
外周に、慣性モーメントを有するリング状の慣性体が、
弾性体を介して取り付けられているので、感光体上にダ
イナミックダンパを構成することが可能となり、特定周
波数の低減が可能となる。
【0024】請求項2記載の発明では、リング状の慣性
体及び弾性体は、感光体ドラムから取り外し可能に設け
られているので、消耗品である感光体ドラムの定期交換
時に、慣性体及び弾性体からなるダイナミックダンパを
再利用することができる。
【0025】請求項3記載の発明では、リング状の慣性
体及び弾性体は、感光体ドラムに螺合されるので、消耗
品である感光体ドラムの定期交換時に、容易にダイナミ
ックダンパ部を取り外すことが可能となる。また、この
ような構造とすることで組み付けも容易となる。
【0026】請求項4記載の発明では、駆動軸に円板状
のフライホイールを有し、フライホイールの外周に、慣
性モーメントを有するリング状の慣性体が、弾性体を介
して取り付けられているので、フライホイールにダイナ
ミックダンパの機構を付加することができる。
【0027】請求項5記載の発明では、駆動モータの回
転周波数と、慣性体及び弾性体により形成される動吸振
器の吸振周波数が一致するようにしたので、駆動モータ
の回転周波数が原因となる感光体表面の速度変動が低減
する。
【0028】請求項6記載の発明では、駆動伝達系の噛
み合い周波数と、慣性体及び弾性体により形成される動
吸振器の吸振周波数が一致するようにしたので、駆動伝
達系に多用されるギアの噛み合い周波数が原因となる感
光体表面の速度変動が低減する。
【0029】請求項7記載の発明では、駆動モータであ
るステッピングモータの回転周波数fs及びモータ1回
転当たりのステップ数smにより決定される(fs×s
m)と、慣性体及び弾性体により形成される動吸振器の
吸振周波数が一致するので、ステッピングモータの回転
に伴う振動成分を低減することが可能となる。
【0030】請求項8記載の発明では、駆動モータの極
数k及び相数nにより決定される相励磁切り替え周波数
(k×n)と、慣性体及び弾性体により形成される動吸
振器の吸振周波数が一致するので、駆動モータの相励磁
切り替え周波数振動を低減することが可能となる。
【0031】請求項9記載の発明では、フライホイール
による振動低減効果だけでなく、駆動モータの回転周波
数が原因となる感光体表面の速度変動が低減する。
【0032】請求項10記載の発明では、フライホイー
ルによる振動低減効果だけでなく、駆動伝達系に多用さ
れるギアの噛み合い周波数が原因となる感光体表面の速
度変動が低減する。
【0033】請求項11記載の発明では、フライホイー
ルによる振動低減効果だけでなく、ステッピングモータ
の回転に伴う振動成分を低減することが可能となる。
【0034】請求項12記載の発明では、フライホイー
ルによる振動低減効果だけでなく、駆動モータの相励磁
切り替え周波数振動を低減することが可能となる。
【0035】請求項13記載の発明では、弾性体は、ゴ
ム又は発泡体で構成されているので、弾性体の物性値は
容易に変化する。
【0036】請求項14記載の発明では、上記いずれか
の回転駆動装置を持つことにより、共振によるねじり振
動が低減されることによる感光体ドラム表面速度変動が
低減し、高品質な画像形成装置が得られる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図1は画像形成装置に搭載され
る回転駆動装置の基本的構成を示す斜視図である。
【0038】この回転駆動装置は、駆動モータ1、駆動
モータ1の駆動伝達系であるギア列(駆動モータ1の出
力軸、複数の中間ギア、ドラム軸に固定されたギアから
なる)2、感光体ドラム3、感光体ドラム3に一体に設
けられたドラム軸4、ドラム軸4の端部に取り付けられ
たフライホイール5を備えている。そして、駆動制御装
置の指令により回転する駆動モータ1のトルクがギア列
2を介して、ドラム軸4に伝達され、ドラム軸4及び感
光体ドラム3を回転させるようになっている。
【0039】このような構成の回転駆動系は、回転系振
動モードを持ち、その中で画像に影響を与える可能性が
高いものとして、ドラム軸4とドラムフランジを介する
ことにより発生する感光体ドラム3とフライホイール5
間のねじり振動モードなどがある。回転駆動系をイナー
シャとバネを用いた振動モデルに置き換えることによ
り、ねじり振動モードの共振周波数を算出することが可
能である。
【0040】f=1/2π・√(k/I)
【0041】上記式中の、fはねじり振動の固有振動
数、kは軸及びフランジなどのねじりバネ定数、Iは感
光体ドラム系の慣性モーメントである。この共振周波数
と、加振源となる駆動モータ1の回転振動や、駆動伝達
系であるギア列2の噛み合い周波数などが一致するか、
又は両者が近傍に存在する場合、回転駆動系は大きく共
振して画像劣化を引き起こす。
【0042】図2に減衰比0.01の場合における加振
周波数/共振周波数の振動伝達率を示した。同図に示す
ように、加振周波数/共振周波数が1のとき、即ち両者
が一致するときに振動伝達率は最大となり、この場合は
100倍となる。また、減衰比によって振動は1000
倍以上に増幅されることもある。
【0043】従って、このような共振を起こさないため
には、共振周波数と加振周波数が近傍に存在しないよう
にするか、加振となる振動成分を減衰させればよい。
【0044】図3は第1の実施形態を示す回転駆動装置
の斜視図、図4はその要部断面図である。第1の実施形
態の回転駆動装置は、感光体ドラム3の外周に、慣性モ
ーメントを有するリング状の慣性体6が弾性体7を介し
て取り付けられている。同図に示すような構成とするこ
とで、慣性体6と弾性体7は、ダイナミックダンパとし
ての機能を果たすことができる。また、ダイナミックダ
ンパを構成する慣性体6と弾性体7の取り付け位置は、
感光体ドラム3の画像形成範囲外である。
【0045】このように主振動系の感光体ドラム3に対
して、弾性体7を介して慣性体(イナーシャ)6を付加
することにより、付加した慣性体6の振動が主振動系で
ある駆動系の振動エネルギーを低減させるものである。
ここで用いられる慣性体6は、金属などの慣性が大きい
ものが好ましいが、ダイナミックダンパを設計した場合
に小さな慣性でも問題がないときは樹脂材料などでもよ
い。
【0046】また、ダイナミックダンパは、付加する慣
性体6の大きさや弾性体7のバネ定数減衰率などを考慮
することにより、ある特定の周波数に対する振動の低減
効果が得られる。従って、このような構成のダイナミッ
クダンパを用いることにより、駆動系において発生する
振動が原因となる感光体ドラム3の速度変動が低減さ
れ、精度の高い駆動が可能となる(以上、請求項1記載
の発明の内容)。
【0047】図5は慣性体及び弾性体を感光体ドラムに
対して着脱可能にした例を示す斜視図である。画像形成
装置における感光体ドラム3は、消耗品であり定期的に
交換が必要である。しかし、慣性体6及び弾性体7は交
換の必要がない。従って、慣性体6及び弾性体7を取り
外し出来るようにすることで、コストの削減が可能とな
る(以上、請求項2記載の発明の内容)。
【0048】図6は慣性体及び弾性体を感光体ドラムに
螺合する例を示す斜視図である。この例では、リング状
の慣性体6及び弾性体7がネジにより感光体ドラム3に
着脱可能な構成となっている。同図のように、感光体ド
ラム3の端部外周にネジ部8が形成されている。また、
このネジ部8に対応して弾性体7の内周にもネジ部9が
形成されている。このネジ部8、9を正回転及び逆回転
することで、感光体ドラム3に対して慣性体6及び弾性
体7を着脱することができる。このようにして消耗品で
ある感光体ドラム3の交換時、容易にダイナミックダン
パ部を取り外すことが可能となる。また、組み付けに関
しても容易である(以上、請求項3記載の発明の内
容)。
【0049】図7は第2の実施形態を示す回転駆動装置
の斜視図である。この実施形態は、フライホイール5の
外周に、リング状の慣性体6が弾性体7を介して取り付
けられているものである。同図のように、フライホイー
ル5にダイナミックダンパの機能を付加することで、フ
ライホイール5による振動抑制効果と、慣性体6及び弾
性体7から構成されるダイナミックダンパによる特定周
波数への振動の低減効果が得られ、感光体ドラム3の速
度変動の低減が可能となる(以上、請求項4記載の発明
の内容)。
【0050】なお、板状の円板をフライホイール5とし
て用いれば、板の枚数を変化させるだけの簡単な構成で
イナーシャを変化させることができ、振動による画像劣
化の低減が可能となる。また、唯単純にフライホイール
5のイナーシャを増やすだけでなく、振動特性に応じて
イナーシャの大きさを振動モデルにより予測して決定す
ることができ、フライホイール5の軽量化、小型化、フ
ライホイールレスに応用が可能である。
【0051】上述した図3〜図7におけるダイナミック
ダンパの弾性体7を、ゴム又は発泡体で構成することに
より、弾性体7の物性値を変化させることが容易とな
る。ゴム材料などは、多くのバネの特性を持ったものや
減衰率を持ったものがあり、駆動系の振動特性に対して
これらを選定することにより、あらゆる周波数に対して
も、ダイナミックダンパの効果を得ることが可能であ
る。また、これと同様に、発泡体の場合も安価な材料で
ゴムと同様な効果が得られ、材質を変化させることなく
発泡の度合いを変化させることで、簡単に最適なダイナ
ミックダンパを設計することが可能である(以上、請求
項13記載の発明の内容)。
【0052】感光体ドラム3の表面速度が変動すると画
像が劣化するが、この表面速度変動は、駆動モータ1の
回転周波数が原因となる場合がある。表面速度変動によ
る振動を低減させるために、慣性体6と弾性体7により
形成されるダイナミックダンパを用いて、吸振効果の得
られる周波数を駆動モータ1の回転周波数とすることに
より、駆動モータ1の回転周波数である振動成分を吸振
することができ、感光体ドラム3の表面速度変動を低減
することが可能となる(以上、請求項5記載の発明の内
容)。
【0053】駆動系に発生する振動成分の一つとして、
駆動伝達系であるギアなどの噛み合い周波数がある。ギ
アの歯数がz、ギアの回転数がw(rps)の場合、ギ
アの噛み合い周波数は、(z×w)により決定される。
【0054】従って、慣性体6と弾性体7により形成さ
れるダイナミックダンパを用いて、吸振効果の得られる
周波数をギアの噛み合い周波数とすることにより、噛み
合い周波数の振動成分を吸振(低減)することができ、
感光体ドラム3の表面速度変動を低減することが可能と
なる(以上、請求項6記載の発明の内容)。
【0055】感光体ドラム3の駆動モータ1にステッピ
ングモータを用いた場合、ある一定角度ずつ回転するモ
ータのステップにより振動が発生する。この振動の周波
数はステッピングモータの回転数をfs(rps)、1
回転当たりのステップ数をsmとした場合、(fs×s
m)により決定される。
【0056】従って、慣性体6と弾性体7により形成さ
れるダイナミックダンパを用いて、吸振効果の得られる
周波数を、ステッピングモータの回転により発生する周
波数とすることにより、この振動成分を吸振(低減)す
ることができ、感光体ドラム3の表面速度変動を低減す
ることが可能となる(以上、請求項7記載の発明の内
容)。
【0057】駆動モータ1の構成がk極n相の場合、そ
れぞれの励磁、切り替えの際に振動成分を持つことがあ
る。このような振動成分が、感光体ドラム3の表面速度
変動に影響を与え、画像劣化を引き起こすことがある。
ここで発生する相の励磁切り替え周波数は、(k×n)
によって決定される。
【0058】従って、慣性体6と弾性体7により形成さ
れるダイナミックダンパを用いて、吸振効果の得られる
周波数を相の励磁切り替え周波数とすることにより、こ
の振動成分を吸振(低減)することができ、感光体ドラ
ム3の表面速度変動を低減することが可能となる(以
上、請求項8記載の発明の内容)。
【0059】フライホイール5に構成されるダイナミッ
クダンパ(慣性体6と弾性体7)を用いて、吸振効果の
得られる周波数を、駆動モータ1の回転周波数とするこ
とにより、駆動モータ1の回転周波数である振動成分を
吸振することができ、感光体ドラム3の表面速度変動を
低減することが可能となる(以上、請求項9記載の発明
の内容)。
【0060】また、フライホイール5上に構成されるダ
イナミックダンパの内容を請求項6記載の発明の内容と
することで同様の効果が得られる(以上、請求項10記
載の発明の内容)。
【0061】また、フライホイール5上に構成されるダ
イナミックダンパの内容を請求項7記載の発明の内容と
することで同様の効果が得られる(以上、請求項11記
載の発明の内容)。
【0062】また、フライホイール5上に構成されるダ
イナミックダンパの内容を請求項8記載の発明の内容と
することで同様の効果が得られる(以上、請求項12記
載の発明の内容)。
【0063】また、本発明では、上述した回転駆動装置
を搭載することで信頼性の高い画像形成装置を提供する
ことができる(以上、請求項14記載の発明の内容)。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、感光体ド
ラムの外周に、慣性モーメントを有するリング状の慣性
体が、弾性体を介して取り付けられているので、感光体
上にダイナミックダンパを構成することが可能となり、
特定周波数の低減が可能となる。これにより、振動が要
因となる感光体ドラムの速度変動を低減することがで
き、高画質化が可能となる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、リング状の
慣性体及び弾性体は、感光体ドラムから取り外し可能に
設けられているので、消耗品である感光体ドラムの定期
交換時に、慣性体及び弾性体からなるダイナミックダン
パを再利用することができ、コストの削減が可能とな
る。
【0066】請求項3記載の発明によれば、リング状の
慣性体及び弾性体は、感光体ドラムに螺合されるので、
消耗品である感光体ドラムの定期交換時に、容易にダイ
ナミックダンパ部を取り外すことが可能となる。また、
このような構造とすることで組み付けも容易となる。さ
らに、ダイナミックダンパ部は感光体ドラムを交換して
も使用可能であり、リサイクルにも役立つ。
【0067】請求項4記載の発明によれば、駆動軸に円
板状のフライホイールを有し、フライホイールの外周
に、慣性モーメントを有するリング状の慣性体が、弾性
体を介して取り付けられているので、フライホイールに
ダイナミックダンパの機構を付加することができる。従
って、フライホイールの効果と慣性体及び弾性体から構
成されるダイナミックダンパによる特定周波数への振動
の低減効果が得られ、感光体ドラムの速度変動の低減に
よる高画質化が可能となる。
【0068】請求項5記載の発明によれば、駆動モータ
の回転周波数と、慣性体及び弾性体により形成される動
吸振器の吸振周波数が一致するようにしたので、駆動モ
ータの回転周波数が原因となる感光体表面の速度変動が
低減し、出力画像の高画質化が可能となる。
【0069】請求項6記載の発明によれば、駆動伝達系
の噛み合い周波数と、慣性体及び弾性体により形成され
る動吸振器の吸振周波数が一致するようにしたので、駆
動伝達系に多用されるギアの噛み合い周波数が原因とな
る感光体表面の速度変動が低減し、出力画像の高画質化
が可能となる。
【0070】請求項7記載の発明によれば、駆動モータ
であるステッピングモータの回転周波数fs及びモータ
1回転当たりのステップ数smにより決定される(fs
×sm)と、慣性体及び弾性体により形成される動吸振
器の吸振周波数が一致するので、ステッピングモータの
回転に伴う振動成分を低減することが可能となり、出力
画像の高画質化が可能となる。
【0071】請求項8記載の発明によれば、駆動モータ
の極数k及び相数nにより決定される相励磁切り替え周
波数(k×n)と、慣性体及び弾性体により形成される
動吸振器の吸振周波数が一致するので、駆動モータの相
励磁切り替え周波数振動を低減することが可能となり、
出力画像の高画質化が可能となる。
【0072】請求項9記載の発明によれば、フライホイ
ールによる振動低減効果だけでなく、駆動モータの回転
周波数が原因となる感光体表面の速度変動が低減し、出
力画像の高画質化が可能となる。
【0073】請求項10記載の発明によれば、フライホ
イールによる振動低減効果だけでなく、駆動伝達系に多
用されるギアの噛み合い周波数が原因となる感光体表面
の速度変動が低減し、出力画像の高画質化が可能とな
る。
【0074】請求項11記載の発明によれば、フライホ
イールによる振動低減効果だけでなく、ステッピングモ
ータの回転に伴う振動成分を低減することが可能とな
り、出力画像の高画質化が可能となる。
【0075】請求項12記載の発明によれば、フライホ
イールによる振動低減効果だけでなく、駆動モータの相
励磁切り替え周波数振動を低減することが可能となり、
出力画像の高画質化が可能となる。
【0076】請求項13記載の発明によれば、弾性体
は、ゴム又は発泡体で構成されているので、弾性体の物
性値を変化させることが容易になる。
【0077】請求項14記載の発明によれば、上記いず
れかの回転駆動装置を持つことにより、共振によるねじ
り振動が低減されることによる感光体ドラム表面速度変
動が低減し、高品質な画像形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置に搭載される回転駆動装置の基本
的構成を示す斜視図である。
【図2】減衰率0.01の場合における加振周波数/共
振周波数の振動伝達率を示す図である。
【図3】第1の実施形態を示す回転駆動装置の斜視図で
ある。
【図4】その要部断面図である。
【図5】慣性体及び弾性体を感光体ドラムに対して着脱
可能にした例を示す斜視図である。
【図6】慣性体及び弾性体を感光体ドラムに螺合する例
を示す斜視図である。
【図7】第2の実施形態を示す回転駆動装置の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 駆動モータ 2 ギア列 3 感光体ドラム 4 ドラム軸 5 フライホイール 6 慣性体 7 弾性体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体である感光体ドラムと、感光体ド
    ラムと一体に設けられた駆動軸と、駆動伝達系を介して
    駆動軸に駆動連結される駆動モータとを有する回転駆動
    装置において、 感光体ドラムの外周に、慣性モーメントを有するリング
    状の慣性体が、弾性体を介して取り付けられていること
    を特徴とする回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転駆動装置において、 リング状の慣性体及び弾性体は、感光体ドラムから取り
    外し可能に設けられていることを特徴とする回転駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の回転駆動装置において、 リング状の慣性体及び弾性体は、感光体ドラムに螺合さ
    れることを特徴とする回転駆動装置。
  4. 【請求項4】 回転体である感光体ドラムと、感光体ド
    ラムと一体に設けられた駆動軸と、駆動伝達系を介して
    駆動軸に駆動連結される駆動モータとを有する回転駆動
    装置において、 駆動軸に円板状のフライホイールを有し、フライホイー
    ルの外周に、慣性モーメントを有するリング状の慣性体
    が、弾性体を介して取り付けられていることを特徴とす
    る回転駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の回転駆動装置において、 駆動モータの回転周波数と、慣性体及び弾性体により形
    成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴と
    する回転駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の回転駆動装置において、 駆動伝達系の噛み合い周波数と、慣性体及び弾性体によ
    り形成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特
    徴とする回転駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の回転駆動装置において、 駆動モータであるステッピングモータの回転周波数fs
    及びモータ1回転当たりのステップ数smにより決定さ
    れる(fs×sm)と、慣性体及び弾性体により形成さ
    れる動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴とする
    回転駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の回転駆動装置において、 駆動モータの極数k及び相数nにより決定される相励磁
    切り替え周波数(k×n)と、慣性体及び弾性体により
    形成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴
    とする回転駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の回転駆動装置において、 駆動モータの回転周波数と、慣性体及び弾性体により形
    成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴と
    する回転駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の回転駆動装置におい
    て、 駆動伝達系の噛み合い周波数と、慣性体及び弾性体によ
    り形成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特
    徴とする回転駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項4記載の回転駆動装置におい
    て、 駆動モータであるステッピングモータの回転周波数fs
    及びモータ1回転当たりのステップ数smにより決定さ
    れる(fs×sm)と、慣性体及び弾性体により形成さ
    れる動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴とする
    回転駆動装置。
  12. 【請求項12】 請求項4記載の回転駆動装置におい
    て、 駆動モータの極数k及び相数nにより決定される相励磁
    切り替え周波数(k×n)と、慣性体及び弾性体により
    形成される動吸振器の吸振周波数が一致することを特徴
    とする回転駆動装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれか記載の
    回転駆動装置において、 弾性体は、ゴム又は発泡体で構成されていることを特徴
    とする回転駆動装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれか記載の
    回転駆動装置を搭載したことを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7294080B2 (en) 2003-08-29 2007-11-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Rotational drive device and processing device using the same
JP2008139427A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び駆動伝達軸継手
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