JP4689343B2 - 駆動伝達装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかし、モータの回転による振動やギヤの噛合いによる振動などの駆動伝達系の振動の影響で、回転軸の速度が変動し、回転体の回転速度が安定せず回転ムラを起こしてしまう。回転体が感光体の場合、このような回転ムラが生じると、バンディングや色ずれを引き起こしてしまう。
また、請求項2の発明は、請求項1の駆動伝達装置において、上記突起部の一部を第2吸収部の外周から突出させたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の駆動伝達装置において、上記突起部を、第2吸収部に少なくとも3個以上等間隔に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの駆動伝達装置において、上記慣性体と当接する電荷除去部材を備えていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかの駆動伝達装置において、上記回転体を、上記軸から着脱可能に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、表面に静電潜像を形成し周方向に回転移動する像担持体と、駆動源からの回転駆動力を該像担持体に伝達する駆動伝達手段と、該像担持体上の静電潜像を顕像化する現像手段と、顕像化されるトナー像を記録材に転写する転写手段と、転写される記録材上のトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置において、上記駆動伝達手段として、請求項1乃至5いずれかの駆動伝達装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、上記像担持体と、現像手段と転写手段のうち少なくともひとつとを一体としてユニット化して装置本体から着脱可能に構成したことを特徴とするものである。
また、慣性体のイナーシャを大きくせずとも、回転体を含んだ駆動装置全体のねじり固有振動数を駆動源の回転による振動や伝達機構の噛合いによる振動の周波数と異ならせることができる。よって、慣性体のイナーシャを必要最低限にすることができ、装置の大型化や、重量増大による軸倒れを抑制することができる。また、慣性体の慣性モーメントを必要最低限に抑えることができるので、モータの負荷が増大するのを抑制することができるとともに、立ち上がり時の応答性を良くすることができ、回転体が所定速度となるまで時間を短縮することができる。
さらに弾性体は、軸に固定された固定部材と慣性体との間に挟まれてネジ止めされているだけであるので、回転体を含んだ駆動伝達装置全体のねじり固有振動数に応じて容易に弾性体を交換することができる。これにより、回転体を含んだ駆動伝達装置全体のねじり固有振動数を容易に、駆動源の回転による振動や伝達機構の噛合いによる振動の周波数と異ならせることができる。
以上、本実施形態の駆動伝達装置によれば、弾性体たるダンパが、軸に固定された固定部材たるフランジと慣性体たるフライホイールとの間に挟まれてネジ止めされている。これにより、回転体を含んだ駆動装置全体の剛性が変更され、回転体を含んだ駆動伝達装置全体のねじり固有振動を駆動源たる駆動モータの回転による振動や伝達機構たる各ギヤの噛合いによる振動の周波数と異ならせることができる。よって、回転体を含んだ駆動装置全体が駆動モータの回転による振動や各ギヤの噛合いによる振動の周波数と共振することがなくなる。その結果、回転体を安定的に回転させることができ、バンディングや色ずれを抑制することができる。
また、ダンパで回転体を含んだ駆動装置全体の剛性を変更することができるので、フライホイールのイナーシャを必要最低限にすることができる。その結果、装置の大型化や、重量増大による軸倒れを抑制することができる。また、フライホイールの慣性モーメントを必要最低限に抑えることができるので、駆動モータの負荷が増大するのを抑制することができるとともに、立ち上がり時の応答性を良くすることができ、回転体が所定速度となるまで時間を短縮することができる。
さらに、ダンパは、フランジとフライホイールとの間に挟まれてネジ止めされているだけであるので、回転体を含んだ駆動伝達装置全体のねじり固有振動数に応じて容易にダンパを交換することができる。これにより、回転体を含んだ駆動伝達装置全体のねじり固有振動数を容易に、駆動モータや各ギヤの駆動伝達系の振動数と異ならせることができる。
また、フランジの側面とフライホイールの側面とにダンパの吸収部を挟みこんで、回転体を含んだ駆動伝達装置全体の剛性Kを変更している。フライホイールの内周面とフランジの外周面との間にダンパを挟みこんで、回転体を含んだ駆動伝達装置全体の剛性Kを変更する場合、ダンパが周方向にねじれたときにフライホイールの回転偏差が大きくなる。その結果、フライホイールの偏心により、従動軸の回転速度が変動してしてしまうおそれがある。一方、フランジの側面とフライホイールの側面とにダンパの吸収部を挟みこむことで、ダンパがねじれてもフライホイールと従動軸との間の回転偏差が増大することがない。その結果、フライホイールの偏心により、従動軸の回転速度が変動するおそれがなく、回転体を一定の速度で回転させることができる。
(2)
また、本実施形態の駆動伝達装置によれば、ネジのネジ頭と上記フライホイールとの間にもダンパの吸収部が挟みこまれている。これにより、フランジとフライホイールとの間の吸収部及びネジ頭と上記フライホイールとの間の吸収部とが、ねじり変形する。よって、この2つの吸収部で回転体を含む全体の剛性を変更することができる。よって、ネジ頭と上記フライホイールとの間の吸収部の弾性係数と、フランジとフライホイールとの間の吸収部の弾性係数を変化させれば、様々な弾性係数を有するダンパを作成することができる。よって、回転体を含む全体のねじり固有振動数を、駆動モータや各ギヤの振動数に対して最も効果的な振動数にできるダンパを容易に作成することができる。
(3)
また、本実施形態の駆動伝達装置によれば、上記ダンパは、軸方向に突出する突起部を設けている。これにより、ダンパの吸収部がフライホイールとフランジまたはネジ頭との間に挟みこまれたときに、吸収部の周方向に隙間ができる。この隙間によって、吸収部の周方向の弾性性能を確保することができる。その結果、ダンパを所望の弾性係数を得るために柔らかい材質を用いなくても所望の弾性係数を得ることができる。よって、吸収部の材質が柔らかすぎてフライホイールを支持することができずに、フライホイールが傾いてしまうなどの問題を抑制することができる。
(4)
また、本実施形態の駆動伝達装置によれば、上記突起部の一部を、貫通孔から突出させている。これにより、貫通孔の孔径に対して直径の短いネジを突起部の貫通孔から突出した部分で案内することができる。よって、貫通孔の孔径に対して直径の短いネジが貫通孔に対して斜めに挿入されることが抑制され、容易にフランジにネジ止めすることができる。また、貫通孔の孔径と同一の直径を貫通孔に挿入してフランジにネジ止めしたものに比べて、ダンパの弾性係数を低くすることができる。
(5)
また、本実施形態の駆動伝達装置によれば、上記突起部の一部を、吸収部から突出させている。これにより、ネジやフライホイール、フランジなどと突起部が安定的に当接することができ、フライホイールを安定的に支持することができる。
(6)
また、本実施形態の駆動伝達装置によれば、軸方向に突出する突起は、上記ダンパの同一側面に少なくとも3個以上等間隔に設けている。これにより、ダンパの吸収部は、フライホイールの側面とフランジまたはネジ頭との間で均一に圧縮される。これにより、吸収部のねじれ変形を良好にすることができる。
(7)
また、本実施形態の駆動伝達装置によれば、フライホイールに電荷除去部材たるアース板を接触させて、フライホイールが帯電するのを防止している。これにより、フライホイールが放電して、装置の誤動作や、故障が発生するのを抑制することができる。また、フライホイールがアンテナとなって電磁波を発生するのを防止することができる。
(8)
また、本実施形態の駆動伝達装置によれば、回転体が従動軸に対して着脱可能となっている。これにより、回転体の交換作業を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
(9)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記(1)〜(7)の特徴を有する駆動伝達装置を像担持体たる感光体ベルトの駆動装置として用いるので、バンディングや色ずれが抑制された良好な画像を得ることができる。
(10)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、感光体ベルト1、帯電チャージャ4、中間転写ベルト10、感光体クリーニング装置15、中間転写ベルトクリーニング装置16を一体化し、プロセスカートリッジとして、本体に対して着脱可能に構成している。これにより、感光体ベルトや、帯電チャージャなどの交換作業を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
2 回動ローラ
4 帯電チャージャ
5 光書込ユニット
6a、6b、6c、6d カラー現像装置
10 中間転写ベルト
11、12 回動ローラ
13 バイアスローラ
14 2次転写ローラ
15 感光体クリーニング装置
16 中間転写ベルトクリーニング装置
17 給紙台(給紙カセット)
18 給紙ローラ
19a、19b 搬送ローラ対
20a、20b レジストローラ対
80 定着ユニット
81a、81b 排紙ローラ対
82 排紙スタック部
130 モータ
140 駆動ギヤ
150 従動軸
160 従動ギヤ
210 フライホイール
220 ダンパ
240 アース板
250 スペーサ
Claims (7)
- 駆動源と、該駆動源の駆動力を回転体に伝達する伝達機構と、該回転体とともに回転し慣性力を発揮する慣性体とを備えた駆動伝達装置において、
軸に固定された固定部材の側面と該慣性体の側面とに挟まれる第1吸収部と、上記慣性体を上記固定部材にネジ止めする段付きネジの段部の直径よりも大きい内径を有し、慣性体を貫通する貫通孔と、上記段付きネジのネジ頭と上記慣性体の固定部材側側面と反対側の側面とに挟まれる第2吸収部とを有する弾性体とを備え、
上記慣性体は、軸に固定された固定部材の側面と該慣性体の側面とに上記第1吸収部を挟み込み、上記段付きネジのネジ頭と上記慣性体の固定部材側側面と反対側の側面とに第2吸収部を挟み込んで、該固定部材に段付きネジによってネジ止めされ、
前記貫通孔の内周面よりも内側に突出して、上記段付きネジを貫通孔内へ案内するための突起部を第2吸収部のみに設けたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1の駆動伝達装置において、
上記突起部の一部を第2吸収部の外周から突出させたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1または2の駆動伝達装置において、
上記突起部を、第2吸収部に少なくとも3個以上等間隔に設けたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至3いずれかの駆動伝達装置において、
上記慣性体と当接する電荷除去部材を備えていることを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至4いずれかの駆動伝達装置において、
上記回転体を、上記軸から着脱可能に構成したことを特徴とする駆動伝達装置。 - 表面に静電潜像を形成し周方向に回転移動する像担持体と、駆動源からの回転駆動力を該像担持体に伝達する駆動伝達手段と、該像担持体上の静電潜像を顕像化する現像手段と、顕像化されるトナー像を記録材に転写する転写手段と、転写される記録材上のトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置において、
上記駆動伝達手段として、請求項1乃至5いずれかの駆動伝達装置を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6の画像形成装置において、
上記像担持体と、現像手段と転写手段のうち少なくともひとつとを一体としてユニット化して装置本体から着脱可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
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