JP2602315B2 - 化学ルミネセンス性アクリジン誘導体 - Google Patents

化学ルミネセンス性アクリジン誘導体

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JP2602315B2 JP1036428A JP3642889A JP2602315B2 JP 2602315 B2 JP2602315 B2 JP 2602315B2 JP 1036428 A JP1036428 A JP 1036428A JP 3642889 A JP3642889 A JP 3642889A JP 2602315 B2 JP2602315 B2 JP 2602315B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化学ルミネセンス性アクリジン誘導体、その
製法およびルミネセンスイムノアツセイにおけるその使
用に関する。
ルミネセンス性化合物はすでに多くの分野で使用され
ている。これら化合物はバイオアツセイ、エンザイムノ
ムノアツセイおよびルミネセンスイムノアツセイにおけ
るインジケーターとして使用されるし(W.P.Collins“A
lternative Immunoassays"、John Wiley & Sons Ltd.
出版、(Chichester、1985参照)、核酸ハイブリダイゼ
ーシヨンアツセイにおいても使用される(J.A.Metthews
他、“Analytical Biochemistry"、151、205〜209、198
5参照)その他、化学ルミネセンス性化合物はフローイ
ンジエクシヨンアナリシス、液体クロマトグラフイーに
おけるポストカラム検出器、フローリサーチおよび人工
光源においても使用される。
化学ルミネセンスイムノアツセイにおいては、特に2
種類の構造の化学ルミネセンス性標識物質が比較的重要
である。そのうちの一方はルミノールまたはイソルミノ
ール誘導体であつてこれらはH.R.Schroeder他、“Metho
ds in Enzymology"、Academic Press Inc.、New York、
Vol.LVII、1978、424以下、ならびに英国特許第2008247
号および2041920号、西ドイツ特許第2618419号および26
18511号、ならびにヨーロツパ特許出願第135071号に記
載されている。ルミネセンスインジケーターとしてのイ
ソルミノール化合物の実際的な使用に関する概説はW.G.
Wood、J.Clin.Chem.Clin.Biochem.22、1984 905〜918に
見られる。
一方アクリジニウムエステル化合物も化学ルミネセン
ス性標識物質として使用されている。かかるアクリジニ
ウムエステルは米国特許第3352791号、英国特許第13163
63号および1461877号、ならびにヨーロッパ特許出願第8
2636号から知られている。イムノアツセイにおける標識
物質としてのアクリジニウムエステルの使用はWeeks
他、Clin.Chem.29/8(1983)、1474〜1479に記載されて
いる。ルミネセンスイムノアツセイにおける標識物質と
してのフエナントリジニウムエステルの使用もヨーロツ
パ特許出願第170,415号に記載されている。
アクリジニウムエステルの化学ルミネセンスはアルカ
リ性H2O2溶液の添加により開始されうる。化学ルミネセ
ンスのメカニズムに関してはF.McCapraがAcc.Chem.Res.
9、201、1976に説得性のある説明を記載している。それ
によれば光収量にとつてならびに加水分解安定性にとつ
て明らかに離脱基の性質が決定的である。
これまですでに知られているアクリジニウムエステル
はルミノールおよびイソルミノール化合物に比較して光
収量が比較的高くかつそれがインジケーターに結合した
タンパク質によつても損われないという長所を有する
(Weeks他、Clin.Chem.29/8(1983)、1474〜1479)。
ヨーロツパ特許出願第82636号に記載されるアクリジ
ニウムフエニルエステルは緩和な酸化剤により化学ルミ
ネセンスが励起される場合に検出感度の高いことがきわ
立つているとしても、それらは実際上の使用に障害とな
る欠点を有する。とりわけフエニルエステル結合は水性
系中では室温ですらも非常に不安定である。その上、そ
こに記載される酸化条件下ではアクリジニウムフエニル
エステルは約10秒後にやつと実質的に、すなわち95%以
上が消失するような発光しか示さない。これに比較して
他の非アイソトープアツセイ法ではさらにはるかに測定
時間が短かく従つて検体スループツトをより高くでき
る。
光収量が高くかつより速やかな反応力学を有し従つて
ルミネセンスイムノアツセイに要する測定時間を短かく
できる化学ルミネセンス性アクリジニウム誘導体の使用
は既に提案されている(西ドイツ特許出願第P3628573.0
号参照)。それらは式 〔式中RAは水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキ
ル、アルケニルまたはアルキニル基、またはベンジル基
またはアリール基であり、RBおよびRCは水素、1〜4個
の炭素原子を有するアルキル基、置換または未置換アミ
ノ基、カルボキシル基、アルコキシ基、シアノ基、ニト
ロ基またはハロゲンであり、RDはスルホンアミド基が窒
素を介して直接にカルボニル基に結合している基である
か、または式−S−Y−RE(式中Yは分枝状または直鎖
状の脂肪族またはヘテロ原子をも含有していることがで
きる芳香族基であり、そしてREは生物学的に重要な物質
中のアミノ、カルボキシル、チオールまたはその他の官
能基と緩和な条件下に選択的に反応しうる反応基であ
る)を有するチオアルキルまたはチオアリール基であ
り、そしてA は化学ルミネセンスを損わないアニオン
である〕を有するアクリジニウム誘導体の形態をしてい
る。
今、特定のアクリジニウム誘導体がそのすぐれた安定
性および予想外に高い検出感度ゆえに化学ルミネセンス
性化合物としての使用に特に適することが判明した。そ
れゆえ本発明は式I を有する化学ルミネセンス性アクリジニウム誘導体およ
び四級アンモニウム化合物に関する。
ここで上式I中、 R1は水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキル、ア
ルケニルまたはアルキニル基、またはベンジル基または
アリール基であり、 R2およびR3は水素、1〜4個の炭素原子を有するアル
キル基、置換または未置換アミノ基、カルボキシル基、
アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基またはハロゲンであ
り、 R4は式IIまたはIII を有する基であり、 R5は生物学的に重要な物質中のアミノ、カルボキシ
ル、チオールまたはその他の官能基と緩和な条件下に選
択的に結合しうる反応性の基であり、 R6は水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキル、ア
ルケニルまたはアルコキシ基、置換アミノ基、ベンジル
基、アリール基、ヘテロアルキル基または複素環式基で
あつてこれらはまたヒドロキシル、アミノ、1〜4個の
炭素原子を有するアルキルアミノ、アルキル、アルケニ
ルまたはアルコキシ基、ポリアルコキシ基またはアリー
ルオキシ基または複素環式基で置換されていてもよく、
またここでこれら置換基はそれら自身が複素環式化合物
またはアミンで置換されていることができるしまたは一
緒になつてOおよび/またはSおよび/またはNHまたは
N−アルキルを有する複素環を形成することもできるも
のとし、そして Xは直接にかまたはアルキレン基もしくはオキシアル
キレン基を介して窒素原子または硫黄原子に結合し、か
つアルキレン基またはオキシアルキレン基を介してR5
に結合しているアリーレン基(これはまたアルキル、ア
ルケニル、ヒドロキシル、アミノ、アルコキシ、ポリア
ルコキシまたはアリールオキシ基および/またはヘテロ
原子の1個またはそれ以上で置換されていることができ
る)であるかまたは脂肪族、芳香脂肪族または芳香族の
必ずしも天然でないアミノカルボン酸の残基を意味する
か、またはR6が(C1−C6)−アルキルの1つまたはそれ
以上で置換されたフエニル基である場合はフエニレン基
である。
特に本発明は前記式I中、 R1は水素または1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基であり、 R2およびR3は水素または1〜4個の炭素原子を有する
アルキル基であり、 R4は式IIまたはIII を有する基であり、上記式IIおよび式III中、 n=1〜4であり、 R5は−C(O)−O−R7(ここでR7は水素、低級アル
キル基、1個以上のメチルまたはフェニル基によって置
換され得る置換メチル基またはスクシンイミジル基であ
る)であり、 R6はフェニルまたは置換フェニル基であって、それは
1個以上のアルキルもしくはアルコキシ基またはエチレ
ンジオキシ基もしくはモルホリノエトキシ基により置換
されることができ、そして A は化学ルミネセンスを損なわないアニオンであ
る、化学ルミネセンス性アクリジニウム誘導体および第
4級アンモニウム化合物に関する。
生物学的に重要な物質とは特に抗原を意味することが
理解されるべきである。この用語には例えばホルモン、
ステロイド、医薬、医薬代謝産物、トキシン、アルカロ
イドおよび抗体も包含される。
アミノカルボン酸として適当なものをあげれば例えば
グリシン、アラニン、セリン、フエニルアラニン、ヒス
チジン、α−アミノ酪酸、メチオニン、バリン、ノルバ
リン、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、アスパ
ラギン酸、グルタミン酸、4−アミノ安息香酸、4−ア
ミノフエニル酢酸、4−アミノフエノキシ酢酸および3
−(4−アミノ)−フエニルプロピオン酸である。
化学ルミネセンスを損わないアニオンは例えばテトラ
フルオロポレート、パークロレート、ハライド、アルキ
ルスルフエート、ハロスルフエート、アルキルスルホネ
ートまたはアリールスルホネートアニオンであることが
できる。化学ルミネセンスを消光または弱化させない限
り他のどのアニオンも使用できる。
ヘテロアルキル基または複素環式基は本発明による化
合物の水溶性の増大に寄与しうるヘテロ原子、例えば窒
素、酸素、硫黄、燐またはそれらの組み合せを含有する
のが好ましい。特に適当な複素環の例をあげればモルホ
リン、ピペラジン、ピペリジン、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等である。
本発明によるアクリジニウム誘導体の使用可能性にと
つて特に重要なのは置換基R5である。この基を適当に選
択することにより、反応性が非常に高くて緩和な条件下
ですらも検出すべき生物学的物質の官能基と選択的に結
合しうるアクリジニウム誘導体が得られる。
R5が式V を有する基である本発明のアクリジニウム誘導体が多く
の場合に適当であることが判つた。
さらに、式VIを有するアクリジニウム化合物が特に適
当であることが判明した。
ここで上式中Xは式VII (n=2または4)を有する基でありそして R12およびR13は相互に独立して水素、1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基、 (−O−CH2−CH2)n−OR基(ここでnは0〜8でありそ
してRはモルホリノエチルまたは1〜4個の炭素原子を
有するアルキル基またはN,N−ジメチルアミノエチル基
である)または一緒になつてエチレンジオキシ基であ
り、そして A は前記した意味を有する。これら化合物は水に容
易に溶解する生成物である。
ここにあげた式VIIを有する化合物のうち、Xがp−
エチレンフエニル基であり、R12=HでありそしてR13
p−メトキシ基であるか、またはR12=オルトメトキシ
でありそしてR13=p−メトキシ基であるか、またはR12
およびR13が一緒になつて3,4−エチレンジオキシ基であ
る化合物、例えば式 を有する化合物が特に好ましい。
もう一つの特に適当なアクリジニウム誘導体は式VIII で示される。ここで上式VIII中R6は1〜4個の炭素原子
を有するアルキル基またはフエニル基(これはそれぞれ
1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ
基の3個までによつて、1個の(−O−CH2−CH2)n−OR
基(n=0〜8そしてRはモルホリノエチルまたはN,N
−ジメチルアミノエチル基または1〜4個の炭素原子を
有するアルキル基である)によつてまたはエチレンジオ
キシ基によつて置換されていることができる)でありそ
してXが前記した意味を有するか、またはR6がそれぞれ
1〜4個の炭素原子を有する3個までのアルキル基で置
換されていることができるフエニル基でありそしてXが
o−、m−またはp−フエニレン基であるものとする。
これら化合物も水に容易に溶解しうる生成物である。
アミド窒素のところでスルホニルにより置換されたア
クリジニウム−9−カルボキサミドが優れた化学ルミネ
センスを有することは驚くべきことである、何故ならア
クリジニウム−9−カルボキサミドはアクリジニウム−
9−カルボン酸エステルと反対に何ら化学ルミネセンス
を示さないことが知られているからである(F.McCapra
in W.CarruthersおよびJ.K.Sutherland:Progress in Or
ganic Chem.、Vol.8、231〜277、1973、Butterworth、L
ondon参照)。
ヨーロツパ特許出願第82,636号に記載のアクリジニウ
ムフエニルエステルに比較した本発明によるアクリジニ
ウム化合物の重要な利点は発光反応が相当に迅速なこと
である(P3628573.0参照)。
もう一つの利点は本発明による化合物を用いて調製さ
れるトレーサーの安定性により与えられる。第1図は高
められた温度(50℃)で貯蔵後にそれぞれの化学ルミネ
センスシグナルの強度を測定した安定性試験の結果を示
す。曲線はそれぞれ a) 化合物N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4
−(2−スクシンイミジルオキシカルボニルエチル)−
ベンゼンスルホニル〕−10−メチルアクリジニウム−9
−カルボキサミド−フルオロスルホネート(6)、 b) 化合物N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4
−(4−スクシンイミジルオキシカルボニルブチル)ベ
ンゼンスルホニル〕−10−メチルアクリジニウム−9−
カルボキサミド−フルオロスルホネート(11)、および c) 化合物4−(2−スクシンイミジルオキシカルボ
ニルエチル)−フエニル−10−メチルアクリジニウム−
9−カルボキシレート−メトスルフエート(ヨーロツパ
特許出願第82636、第10頁) から調製されたトレーサーに関する。
化合物a)およびb)から得られる本発明によるトレ
ーサーが化合物c)からの対応するトレーサーより安定
であることが明らかに認められる。
4℃での相当する試験においても同様の結果が得られ
る。第2図は4℃で貯蔵後のシグナル強度を示す。ここ
でも化合物a)から調製されたトレーサーが化合物c)
から得られるものより明確に安定であることが判る。
本発明によるアクリジニウムスルホンアミド誘導体は
アクリジン−9−カルボニルクロライド(IX)から出発
して製造されうる。この後者を製造するには、例えばア
クリジンをLehmstedtおよびHunder tmarkのBer.63、122
9(1930)記載の方法に従いエタノール/氷酢酸中でシ
アン化カリウムと反応させて9−シアノアクリジンとな
す。このものから好ましくは再結晶後にLehmstedtおよ
びWirthのBer.61、2044(1928)記載の方法に従い硫酸
および亜硝酸ナトリウムと反応させてアクリジン−9−
カルボン酸を得る。このアクリジン−9−カルボン酸を
例えばチオニルクロライドと反応させることにより式IX (式中Yは塩素を意味する)を有する化合物が得られ
る。ハロゲンの代りに式IX中のYのところにヒドロキシ
カルボニルアルキル、ヒドロキシカルボニルアリールま
たはイミダゾリド基を導入することもできる。
次にこの酸クロライド(IX)を式X または式XI を有する保護されたスルホンアミドカルボン酸と反応さ
せることができる。ここで上式中XおよびR6は前記した
意味を有しそしてZはあとで除去されるカルボキシル保
護基である。例えばこの反応にはN−(4−ベンゾキシ
カルボニルフエニル)−N−4−トルエンスルホンアミ
ドが用いられうる。第三ブチルエステルの使用が好都合
であり、その保護基は特別に緩和な条件下に導入および
再び除去されうる。保護基の除去後に形成される酸を次
に適当な化合物例えばN−ヒドロキシスクシンイミドを
用いて基R5に変換する。このものから10−位の窒素原子
をアルキル化することにより化学ルミネセンス性アクリ
ジン化合物が得られる。
得られるアクリジニウム化合物はそこで生物学的に重
要な物質、例えば抗原、抗体、ホルモン、医薬、医薬代
謝産物、トキシンまたはアルカロイドと反応してルミネ
センス性化合物を生成することができる。その場合、ア
クリジニウム誘導体を直接にかまたは架橋分子例えばア
ミノ酸、オリゴアミノ酸、ポリアミノ酸、ペプチドまた
は合成ポリマーを介して生物学的に重要な物質に結合さ
せて安定した免疫学的に活性な接合体を形成させる。こ
の複合体はまたトレーサーとも呼ばれ、以下に記載され
るルミネセンスイムノアツセイに用いられる。液体検体
中の抗原物質を競合法またはサンドイツチ法により測定
するための本発明によるルミネセンスイムノアツセイに
は固相に固定された少くとも1種の免疫学的に活性な成
分およびそれに加えルミネセンス性トレーサーが必要で
ある。
免疫反応の終了および場合により必要とされる洗浄工
程後に1種またはそれ以上の試薬を逐次的にまたは同時
に添加することにより発光を開始させ、その際少くとも
1種の試薬は酸化剤を結合されたかまたは結合されない
形態で含有する。ルミネセンスイムノアツセイは種々の
方法で実施することができる。
一つの可能な方法は、抗原と特異的に反応するもので
あつて固定された抗体を、検査すべき液体検体、および
抗原と化学ルミネセンス性アクリジニウム誘導体(抗原
−トレーサー)とからなる接合体とインキユベートし、 検体および結合されなかつたトレーサーを分離し、 結合されたトレーサーを発光を惹起させるに必要な試
薬と接触させ、そして 測定された発光強度から存在する抗原量を測定する、 ことにある。
ルミネセンスイムノアツセイを実施するもう一つの可
能な方法は 抗原と特異的に反応するものであつて固定された抗体
を、検査すべき液体検体、および第2の特異的に反応す
る抗体と化学ルミネセンス性アクリジニウム誘導体とか
らなる接合体とインキユベートし、 検体および結合されなかつた標識された接合体を分離
し、 結合された標識された結合体を発光に必要な試薬と接
触させ、そして 測定された発光強度から存在する抗原量を測定する、 ことからなる。
前記ルミネセンスイムノアツセイはまた標識された接
合体の添加に先立ち、検査すべき液体を固定された抗体
から分離するやり方で実施することもできる。
本発明により実施されうるもう一つのルミネセンスイ
ムノアツセイにおいては抗体でなく抗原が固定される。
従つて抗体と特異的に反応するものであつて固定された
抗原を、検査すべき液体検体、および抗体と化学ルミネ
センス性アクリジニウム誘導体とからなる接合体の溶液
とインキユベートし、次に検体および結合されなかつた
標識された接合体を分離し、そして次に結合された標識
された接合体を必要な試薬と接触させることができる。
そうすると発光が生じ、その強度から存在する抗原量が
測定されうる。
さらにもう一つの方法は、 抗体と特異的に反応するものであつて固定された抗原
を、抗体と化学ルミネセンス性アクリジニウム誘導体と
からなる接合体の溶液とインキユベートし、 未反応の標識された接合体を分離し、 検査すべき液体の検体を添加し、 次に検体を再び分離し、 結合された標識された接合体を発光を惹起させるに必
要な試薬と接触させそして次に 発光から存在する抗原量を測定する、 ことにある。
終りにルミネセンスイムノアツセイはまた、 抗体と特異的に反応するものであつて固定された抗原
を、抗体と化学ルミネセンス性アクリジニウム誘導体と
からなる接合体の溶液とインキユベートし、 検査すべき液体の検体を添加し、 検体および結合されなかつた接合体を分離し、 結合された標識された接合体を必要な試薬と接触さ
せ、そして次に 測定された発光強度から存在する抗原量を測定する、 やり方で実施することもできる。
本発明によるアクリジニウム化合物の製造を下記実施
例1〜7により詳細に説明する。
実施例 1 N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(2−ベン
ジルオキシカルボニルエチル)ベンゼンスルホニル〕ア
クリジン−9−カルボキサミド(3) ジクロロメタン400ml中のベンジル4′−〔N−(4
−メトキシフエニル)スルフアミド〕−3−フエニルプ
ロピオネート(1)17gに4−(N9Nジメチルアミノ)
ピリジン460mgおよびトリエチルアミン22.1mlを加え、1
0分後にアクリジン−9−カルボニルクロライド塩酸塩
(2)11.12gを加え、この混合物を6時間還流する。冷
却された溶液を2N NaOHと短時間攪拌し、有機相を分離
し、H2Oで洗い、硫酸マグネシウムで乾燥しそして濃縮
する。残留物をカラムクロマトグラフイーにより精製す
る。
収率:60% 融点:130〜132℃ NMR(DMSO,100MHz):δ=2.7−3.0ppm(d,br,2H)、δ
=3.0−3.3ppm(d,br,2H)、δ=3.5ppm(s,br,3H)、
δ=5.1ppm(s,2H)、δ=6.5ppm(d,br,2H)、δ=7.1
ppm(d,br,2H)、δ=7.35ppm(s,5H)、δ=7.5−8.3p
pm(m,12H) N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(2−カル
ボキシエチル)ベンゼンスルホニル〕−アクリジン−9
−カルボキサミド−臭化水素酸塩(4) 6.3gの(3)を33%HBr/氷酢酸30ml中60℃に2時間加
熱し、冷却後にこれにジイソプロピルエーテル60mlを加
え、沈殿を吸引過しそして真空下に乾燥する。収率:9
0%、融点:237℃(分解)。
NMR(DMSO,100MHz):δ=2.7ppm(d,br,2H)、δ=3.1
ppm(d,br,2H)、δ=3.5ppm(s,br,3H)、δ=6.5ppm
(d,br,2H)、δ=7.0−8.4ppm(m,15H) N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(2−スク
シンイミジルオキシカルボニルエチル)−ベンゼンスル
ホニル〕アクリジン−9−カルボンキサミド(5) テトラヒドロフラン50ml中の(4)3.1gにトリエチル
アミン1.41mlを加え、この混合物を−20℃に冷却しそし
てクロロ蟻酸エチル0.474mlを加える。20分間攪拌した
のちこれにN−ヒドロキシスクシンイミド575mgを加
え、−20℃で3時間で攪拌しそして攪拌下に一夜放置し
て室温まで戻す。沈殿を吸引過し、液を濃縮し、残
留物をジクロロメタンまたは酢酸エチル中にとり、得ら
れる溶液を水、NaHCO3溶液および水で洗いそしてMgSO4
で乾燥する。有機相を濃縮しそして残留物をトルエンか
ら再結晶する。
収率:50% NMR(DMSO,100MHz):δ=2.8ppm(s,4H)、δ=3.2ppm
(s,br,4H)、δ=3.5ppm(s,Br,3H)、δ=6.5ppm(d,
br,2H)、δ=7.2ppm(d,dr,2H)、δ=7.6−8.4ppm
(m,12H)。
IR:3400cm-1(br)、3060、2930、1815(w)、1780
(w)、1740(s)、1690(m)、1600(w)、1510
(m)、1370(m)、1250(m)、1203(m)、1175
(m)。
N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(2−スク
シンイミジルオキシカルボニルエチル)−ベンゼンスル
ホニル〕−10−メチルアクリジニウム−9−カルボキサ
ミド−フルオロスルホネート(6) ジクロロメタン60ml中の(5)1.27gに−20℃でメチ
ルフルオロスルホネート0.4mlを加える。この混合物を
−20℃で2時間攪拌し、そして室温で一夜放置して解凍
させる。トルエンを添加すると黄色固形物が沈殿し、こ
れを吸引過しそして真空下に乾燥する。収量:80% NMR(DMSO,100NHz):δ=2.9ppm(s,4H)、δ=3.2ppm
(s,br,4H)、δ=3.5ppm(s,br,3H)、δ=4.8ppm(s,
br,3H)、δ=6.5ppm(br,2H)、δ=7.2ppm(br,2
H)、δ=7.6−9.0ppm(m,12H) IR:3400cm-1(br)、3160、2970、1810(w)、1785
(w)、1740(s)、1695(m)、1600(w)、1555
(w)、1510(m)、1370(m)、1290(m)、1250
(m)、1210(m)、1170(m) マススペクトル:m/Z:652M+(カチオン) 実施例 2 N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(4−ス
クシンイミジル−オキシカルボニルブチル)ベンゼンス
ルホニル〕−10−メチルアクリジニウム−9−カルボキ
サミド−フルオロスルホネート(11)はベンジル4′−
〔N−(4−メトキシフエニル)スルフアミド〕−5−
フエニルバレレート(7)およびアクリジン−9−カル
ボニルクロライド塩酸塩(2)から出発して(6)の合
成と同様にして製造される。それぞれの合成段階での収
率および分光特性を以下に示す。
N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(4−ベン
ジルオキシカルボニルブチル)−ベンゼンスルホニル〕
アクリジン−9−カルボキサミド(8) 収率:40%、粘稠な油状物、一部凝固。
NMR(CDCl3,100MHz):δ=2.85(m,4H)、δ=2.45ppm
(t,br,2H)、δ=2.8ppm(t,br,2H)、δ=3.5ppm(s,
3H)、δ=5.15ppm(s,2H)、δ=6.3ppm(d,2H)、δ
=6.9ppm(d,2H)、δ=7.3−8.3ppm(m,17H) N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(4−カル
ボキシブチル)ベンゼンスルホニル〕−アクリジン−9
−カルボキサミド臭化水素酸塩(9) 収率:95%、融点:153〜5℃(分解)。
NMR(DMSO,100MHz):δ=1.7ppm(s,br,4H)、δ=2.3
ppm(t,br,2H)、δ=2.8ppm(s,br,2H)、δ=3.5ppm
(s,br,3H)、δ=6.5ppm(br,2H)、δ=7.05ppm(br,
2H)、δ=7.5−8.5ppm(m,12H) N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(4−スク
シンイミジルオキシカルボニルブチル)−ベンゼンスル
ホニル〕アクリジン−9−カルボキサミド(10) 収率:25%、融点:75〜80℃(分解)。
NMR(DMSO,100MHz):δ=1.8ppm(br,4H)、δ=2.3pp
m(s,2H)、δ=2.85ppm(s,br,6H)、δ=3.5ppm(s,b
r,3H)、δ=6.5ppm(d,br,2H)、δ=7.05ppm(d,br,2
H)、δ=7.5−8.3ppm(m,12H) N−(4−メトキシフエニル)−N−〔4−(4−スク
シンイミジルオキシカルボニルブチル)−ベンゼンスル
ホニル〕−10−メチルアクリジニウム−9−カルボキサ
ミド−フルオロスルホネート(11) 収率:90% NMR(DMSO,100MHz):δ=1.8ppm(br,4H)、δ=2.3pp
m(s,br,2H)、δ=2.8ppm(s,br,6H)、δ=3.5ppm
(s,br,3H)、δ=4.8ppm(dr,3H)、δ=6.5ppm(br,2
H)、δ=7.05ppm(br,2H)、δ=7.5−9.0ppm(m,12
H) IR:3340cm-1(br)、3060(w)、2930(m)、2870
(w)、1810(w)、1785(w)、1740(s)、1695
(m)、1600(w)、1550(w)、1510(m)、1460
(w)、1370(m)、1290(s)、1250(s)、1205
(s)、1170(s) マススペクトル:m/z=680+(カチオン) 実施例 3 N−(2,4−ジメトキシフエニル)−N−〔4−(2
−スクシンイミジルオキルカルボニルエチル)ベンゼン
スルホニル〕−10−メチル−アクリジニウム−9−カル
ボキサミド−フルオロスルホネート(16a)はベンジル
4′−〔N−(2,4−ジメトキシフエニル)スルフアミ
ド〕−3−フエニルプロピオネート(12a)およびアク
リジン−9−カルボニルクロライド−塩酸塩(2)から
出発して(6)の合成と同様にして製造される。
それぞれの合成段階での収率および分光特性を以下に
示す。
N−(2,4−ジメトキシフエニル)−N−〔4−(2−
ベンジルオキシカルボニルエチル)−ベンゼンスルホニ
ル〕アクリジン−9−カルボキサミド(13a) 収率:50%、融点:74℃ NMR(DMSO,100MHz):δ2.9ppm(d,br,2H)、δ=3.1pp
m(d,br,2H)、δ=3.3ppm(s,3H)、δ=3.4ppm(s,3
H)、δ=5.1ppm(s,2H)、δ=5.9−6.2ppm(m,2H)、
δ=7.0ppm(d,1H)、δ=7.35ppm(s,5H)、δ=7.5−
8.2ppm(m,12H) N−(2,4−ジメトキシフエニル)−N−〔4−(2−
カルボキシエチル)ベンゼンスルホニル〕−アクリジン
−9−カルボキサミド臭化水素酸塩(14a) 収率:95% NMR(DMSO,100MHz):δ=2.75ppm(d,br,2H)、δ=3.
05ppm(d,br,2H)、δ=3.3ppm(s,3H)、δ=3.5ppm
(s,3H)、δ=5.95−6.3ppm(m,2H)、δ=7.05ppm
(d,1H)、δ=7.6−8.6ppm(m,12H)、δ=9.2ppm(s,
br,2H) N−(2,4−ジメトキシフエニル)−N−〔4−(2−
スクシンイミジルオキシカルボニルエチル)−ベンゼン
スルホニル〕アクリジン−9−カルボキサミド(15a) 収率:45%、融点:〜105℃(分解)。
NMR(DMSO,100MHz):δ=2.9ppm(s,4H)、δ=3ppm
(br,2H)、δ=3.2ppm(s,3H)、δ=3.4ppm(s,3
H)、δ=5.9−6.3ppm(m,2H)、δ=7.0ppm(d,1H)、
δ=7.5−8.4ppm(m,12H) IR(KBr−デイスク):3440cm-1(br)、3060(w)、2
930(w)、2850(w)、1815(w)、1785(w)、174
0(s)、1695(m)、1600(w)、1510(m)、1460
(w)、1440(w)、1365(m)、1320(w)、1290
(w)、1240(m)、1210(s)、1165(m)、1085
(m) N−(2,4−ジメトキシフエニル)−N−〔4−(2−
スクシンイミジルオキシ−カルボニルエチル)ベンゼン
スルホニル〕−10−メチルアクリジニウム−9−カルボ
キサミド−フルオロスルホネート(16a) 収率:80%、融点:〜135℃(分解)。
NMR(DMSO,100MHz):δ=2.9ppm(s,4H)、δ=2.95−
4.2ppm(m,10H)、δ=4.8−5.0ppm(s,s,3H)、δ=6.
05−6.25ppm(m,1H)、δ=7.6−9.0ppm(m,14H) IR(KBr−デイスク):3430cm-1(m)、2950(w)、2
870(w)、2825(w)、1810(w)、1780(w)、175
0(s)、1695(m)、1610(m)、1555(w)、1510
(m)、1465(m)、1380(m)、1285(m)、1250
(m)、1210(s)、1170(m) 実施例 4 N−(3,4−エチレンジオキシフエニル)−N−〔4
−(2−スクシンイミジルオキシカルボニルエチル)ベ
ンゼンスルホニル〕−10−メチルアクリジニウム−9−
カルボキサミド−フルオロスルホネート(16b)はベン
ジル4′−〔N−(3,4−エチレンジオキシフエニル)
スルフアミド〕−3−フエニルプロピオネート(12b)
およびアクリジン−9−カルボニルクロライド塩酸塩
(2)から出発して実施例1と同様にして合成される。
それぞれの工程の収率ならびに分光特性を以下に示す。
N−(3,4−エチレンジオキシフエニル)−N−〔4−
(2−ベンジルオキシカルボニルエチル)−ベンゼンス
ルホニル〕アクリジン−9−カルボキサミド(13b) 収率:50%、融点:91.5℃。
NMR(DMSO,100MHz):δ=2.9ppm(d,br,2H)、δ3.1pp
m(d,br,2H)、δ=4.0ppm(s,Br,4H)、δ=5.1ppm
(s,2H)、δ=6.3−6.8ppm(m,3H)、δ=7.3ppm(s,5
H)、δ=7.6−8.3ppm(m,12H)。
N−(3,4−エチレンジオキシフエニル)−N−〔4−
(2−カルボキシエチル)−ベンゼンスルホニル〕アク
リジン−9−カルボキサミド−臭化水素酸塩(14b) 収率:95%、融点:>200℃。
NMR(DMSO,100MHz):δ=2.7ppm(m,2H)、δ3.05ppm
(m,2H)、δ=4.0ppm(s,br,4H)、δ=6.3−6.8ppm
(m,3H)、δ=7.5−8.6ppm(m,12H)、δ=9.6ppm(s,
br,2H)。
N−(3,4−エチレンジオキシフエニル)−N−〔4−
(2−スクシンイミジルオキシカルボニル−エチル)ベ
ンゼンスルホニル〕アクリジン−9−カルボキサミド
(15b) 収率:45%、融点:140℃(分解)。
NMR(DMSO,100MHz):δ=2.7−2.9ppm(d,s,オーバー
ラツプ,6H)、δ=3.0ppm(d,2H)、δ=4.0ppm(s,br,
4H)、δ=6.3−6.8ppm(m,3H)、δ=7.5−8.4ppm(m,
12H) IR(KBr−デイスク:3420cm-1(br)、3060(m)、298
0(m)、2930(m)、1810(w)、1790(w)、1740
(m)、1695(s)、1590(m)、1460(w)、1430
(w)、1410(w)、1370(m)、1300(m)、1225
(s)、1175(s) N−(3,4−エチレンジオキシフエニル)−N−〔4−
(2−スクシンイミジルオキシ−カルボニルエチル)ベ
ンゼンスルホニル〕−10−メチルアクリジニウム−9−
カルボキサミド−フルオロスルホネート(16b) 収率:80%、融点:〜110℃(分解)。
NMR(DMSO,100MHz):δ=2.85ppm(s,4H)、δ=3.0−
3.3ppm(s,s,br,4H)、δ=3.8−4.5ppm(m,br,4H)、
δ=4.75−5.1ppm(s,肩のあるbr,3H)、δ=6.3−9.0p
pm(m,15H) 参考例 N−(4−カルボキシフエニル)−4−トルエンスルホ
ンアミド(5-1) 水2.5l中の炭酸水素ナトリウム252g(3モル)および
4−アミノ安息香酸139.1g(1モル)の混合物中にイソ
プロピルエーテル300ml中の4−トルエンスルホニルク
ロライド190.5g(1モル)の混合物を20〜30℃で滴下す
る。この混合物をスルホニルクロライドが消費されるま
ではげしく2〜4時間攪拌する。水溶液を分離し、濃塩
酸を用いてpH1に調整しそして沈殿を酢酸プロピル中に
とる。抽出液を2n塩酸で2回そして水で1回洗い、硫酸
ナトリウムで乾燥しそして蒸発させる。240g(理論量の
82.5%)のN−(4−カルボキシフエニル)−4−トル
エンスルホンアミドが得られる。1 H‐NMR(DMSO d6):δ=2.3(s,CH3);7.1(d,芳香
族、2H);7.3(d,芳香族,2H);7.6−7.9(m,芳香族,4
H);10.75(巾広);12.7(巾広) N−(4−ベンジルオキシカルボニルフエニル)−4−
トルエンスルホンアミド(5-2) ジメチルホルムアミド100ml中の11.64g(40ミリモ
ル)のN−(4−カルボキシフエニル)−4−トルエン
スルホンアミド、5.06g(40ミリモル)のベンジルクロ
ライドおよび5.20g(44ミリモル)のジイソプロピルエ
チルアミンの溶液を140℃で4時間加熱する。反応終了
後混合物を真空下に蒸発させ、残留物を酢酸プロピル中
にとり、この溶液を2n塩酸で2回、そして飽和NaHCO3
液で2回洗い、硫酸ナトリウムで乾燥しそして蒸発させ
る。11.8g(理論量の78%)のN−(4−ベンジルオキ
シカルボニルフエニル)−4−トルエンスルホンアミド
が得られ、これをメタノールから再結晶する。1 H‐NMR(DMSO d6):δ=2.3(s,CH3);5.3(s,CH3);
7.1−7.3(dd,4芳香族H);7.4(s,C6H5);7.7−7.9(d
d,4芳香族H);10.8(巾広、NH) N−(4−ベンジルオキシカルボニルフエニル)−N−
(4−トルエンスルホニル)−アクリジン−9−カルボ
キサミド(5-3) 無水テトラヒドロフラン20ml中の1.5g(4ミリモル)
のN−(4−ベンジルオキシカルボニルフエニル)−4
−トルエンスルホンアミド、1.23g(4.4ミリモル)のア
クリジンカルボニルクロライド塩酸塩および0.02gのジ
メチルアミノピリジンの溶液中にテトラヒドロフラン10
ml中の2.1ml(15ミリモル)のトリエチルアミンを25℃
で滴下する。温度を60℃まで上昇させる。反応終了後晶
出した生成物をメタノールと攪拌して吸引過しそして
酢酸エチルから再結晶する。収量:1.57g(理論量の67.0
%)。1 H‐NMR(CDCl3):δ=2.5(s,CH3);5.2(s,CH2);7.
3(s,C6H5)、7.0−8.2(m,16芳香族H) N−(4−カルボキシフエニル)−N−(4−トルエン
スルホニル)−アクリジン−9−カルボキサミド臭化水
素酸塩(5-4) 1.17g(2ミリモル)のN−(4−ベンジルオキシカ
ルボニルフエニル)−N−(4−トルエンスルホニル)
−アクリジン−9−カルボキサミドを33%HBr/氷酢酸溶
液10mlと攪拌下に60℃に4時間加熱する。冷却後沈殿を
吸引過しそして真空下に乾燥する。収量:1.00g(理論
量の87%)。1 H‐NMR(TFA):δ:2.6(s,CH3);7.3−8.6(m,16芳香
族H);11.65(s,NH);MS:496(M+)3 N−(4−スクシンイミジルオキシカルボニルフエニ
ル)−N−(4−トルエンスルホニル)−アクリジン−
9−カルボキサミド(5-5) 無水テトラヒドロフラン25ml中の0.57g(1ミリモ
ル)のN−(4−カルボキシフエニル)−N−(4−ト
ルエンスルホニル)−アクリジン−9−カルボキサミド
臭化水素酸塩および0.21g(2ミリモル)のトリエチル
アミンの溶液に−15℃で攪拌しながら0.11g(1ミリモ
ル)のクロロ蟻酸エチルを加える。この混合物を同じ温
度で1時間攪拌し次に0.12g(1ミリモル)のN−ヒド
ロキシスクシンイミドを加える。さらに1時間後反応混
合物を室温で15時間放置する。これを真空下に蒸発さ
せ、残留物を酢酸エチル中にとり、この溶液を水、炭酸
水素ナトリウム溶液および水で洗いそして硫酸ナトリウ
ムで乾燥する。蒸発させると目的化合物0.42g(理論量
の70.8%)が得られる。1 H‐NMR(TFA):δ−2.6(s,CH3)、3.1(s,CH2−C
H2)、7.0−8.6(m,16芳香族H) N−(4−スクシンイミジルオキシカルボニルフエニ
ル)−N−(4−トルエンスルホニル)−10−メチルア
クリジニウム−9−カルボキサミドフルオロスルホネー
ト(5-6) 1,2−ジクロロエタン20ml中の0.59g(1ミリモル)の
N−(4−スクシンイミジルオキシカルボニルフエニ
ル)−N−(4−トルエンスルホニル)−アクリジン−
9−カルボキサミドの溶液中に攪拌下に25℃で0.85g
(7.5ミリモル)のメチルフルオロスルホネートを加え
る。反応生成物は4時間内で沈殿する。吸引過し乾燥
すると目的化合物0.43g(理論量の60.8%)が得られ
る。1 H‐NMR(TFA):δ=2.6(s,Ar-CH3);3.1(s,CH2−CH
2);4.9(s,N−CH3);7.3−8.8(m,16芳香族H) 実施例 6 実施例5と同じ方法でN−(4−カルボキシメチルフ
エニル)−4−トルエンスルホンアミドからN−(4−
スクシンイミジルオキシカルボニルメチルフエニル)−
N−(4−トルエンスルホニル)−10−メチルアクリジ
ニウム−9−カルボキサミドフルオロスルホネートが得
られる。
N−(4−カルボキシメチルフエニル)−4−トルエン
スルホンアミド(6-1) 1H‐NMR(DMSO):δ=2.3(s,CH3);3.5(s,CH2);7.0
(AB,C6H4);7.3−7.6(AB;C6H4);10.2(s,NH) N−(4−ベンジルオキシカルボニルメチルフエニル)
−4−トルエンスルホンアミド(6-2) 収率:理論量の35%。1 H‐NMR(DMSO):δ=2.3(s,CH3);3.6(s,COCH2);
5.1(s,OCH2);6.9−7.7(m,13芳香族H);10.2(s,N
H) N−(4−ベンジルオキシカルボニルメチルフエニル)
−N−(4−トルエンスルホニル)−アクリジン−9−
カルボキサミド(6-3) 収率:理論量の35%1 H‐NMR(CDCH3):δ=2.55(s,CH3);3.3(s,COC
H2);5.0(s,O-CH2)、6.7−8.2(m,21芳香族H) N−(4−カルボキシメチルフエニル)−N−(4−ト
ルエンスルホニル)−アクリジン−9−カルボキサミド
−臭化水素酸塩(6-4) 収率:理論量の95%。1 H‐NMR(TFA);δ=2.65(s,CH3);3.55(s,CH2);6.
8−8.6(m,16芳香族H) N−(4−スクシンイミジルオキシカルボニルメチルフ
エニル)−N−(4−トルエンスルホニル)−アクリジ
ン−9−カルボキサミド(6-5) 収率:理論量の71%。1 H‐NMR(TFA):δ=2.65(s,トルエン−CH3);3.0
(s,CH2‐CH2);3.6(巾広、COCH2);6.9−8.5(m,芳香
族) N−(4−スクシンイミジルオキシカルボニルメチルフ
エニル)−N−(4−トルエンスルホニル)−10−メチ
ルアクリジニウム−9−カルボキサミド−フルオロスル
ホネート(6-6) 収率:理論量の80%。1 H‐NMR(TFA):δ=2.6(s,トルエン−CH3);2.9(s,
CH2‐CH2);3.6(巾広、COCH2);4.9(s,N-CH3);6.8−
8.9(m,芳香族) 実施例 7 実施例5におけると同じ方法でN−〔4−(2−カル
ボキシエチル)−フエニル〕−4−トルエンスルホンア
ミドからN−〔4−(2−スクシンイミジルオキシカル
ボニルエチル)−フエニル〕−N−(4−トルエンスル
ホニル)−10−メチル−アクリジニウム−9−カルボキ
サミド−フルオロスルホネートが得られる。N−〔4−
(2−カルボキシエチル)−フエニル〕−4−トルエン
スルホンアミド(7-1) 収率:理論量の44%。1 H‐NMR(DMSO):δ=2.3(s,CH3);2.4−2.8(m,CH2
‐CH2);7.0(AB,4H);7.2−7.8(AB,4H);10.1(s,N
H) N−〔4−(2−ベンジルオキシカルボニルエチル)−
フエニル〕−4−トルエンスルホンアミド(7-2) 収率:理論量の78%。1 H‐NMR(CDCl3):δ=2.35(s,CH3);2.4−3.0(m,CH
2‐CH2);5.1(s,O-CH2);7.0−7.8(13芳香族H,NH) N−〔4−(2−ベンジルオキシカルボニルエチル)−
フエニル〕−N−(4−トルエンスルホニル−アクリジ
ン−9−カルボキサミド(7-3) 収率:理論量の77%。1 H‐NMR(CDCl3):δ=2.2−2.8(m,7H);5.0(s,C
H2);6.65−7.0(AB,4芳香族H);7.3−8.3(m,17芳香
族H)、 N−〔4−(2−カルボキシエチル)−フエニル〕−N
−(4−トルエンスルホニル)−アクリジン−9−カル
ボキサミド−臭化水素酸塩(7-4) 収率:理論量の65%。1 H‐NMR(CD3OD):δ=2.1−2.8(m,CH2‐CH2);2.5
(s,CH3);6.7−8.5(16芳香族H) N−(4−(2−スクシンイミジルオキシカルボニルエ
チル)−フエニル)−N−(4−トルエンスルホニル−
アクリジン−9−カルボキサミド(7-5) 収率:理論量の90%1 H‐NMR(CDCl3):δ=2.6(s,CH3);2.7(巾広,CH2
‐CH2);2.8(s,CH2‐CH2);6.6−8.3(16芳香族H) N−〔4−(2−スクシンイミジルオキシカルボニルエ
チル)−フエニル〕−N−(4−トルエンスルホニル)
−10−メチル−アクリジニウム−9−カルボキサミド−
フルオロスルホネート(7-6) 収率:理論量の84%。1 H‐NMR(TFA):δ=2.6(s,CH3);2.3−)3.3(巾広
バツククラウンド、11H;s,3.1);4.9(s,N-CH3);6.7−
8.8(16芳香族H) 実施例 7a 前出実施例におけると同様にしてN−〔4−(N−メ
チルモルホリノ−N−2−エトキシ)−フエニル〕−N
−〔4−(2−スクシンイミジルオキシカルボニルエチ
ル)−フエニルスルホニル〕−10−メチルアクリジン−
9−カルボキサミド−ジイウム−ジ−フルオロスルホネ
ートが得られる。この方法における異なる工程を以下の
反応において記載する。
3−(4−クロロスルホニルフエニル)−プロピオン酸
第三ブチルエステル(7-a1) 25g(0.1モル)の3−(4−クロロスルホニルフエニ
ル)−プロピオン酸、12mlの第三ブタノール、60mlのイ
ソブテンおよび3mlの濃硫酸を−15℃で混合しそしてオ
ートクレーブ中室温で24時間はげしく攪拌する。反応混
合物を再び−15℃に冷却し、過剰の炭酸水素ナトリウム
溶液中にかきまぜ入れ、次にこれをメチレンクロライド
で抽出しそして終りに抽出液を真空下に蒸発させる。収
率:20.4g(理論量の67%)。この生成物をヘキサンから
再結晶する。1 H‐NMR(CDCl3):δ=1.4(s);2.6(m);3.7
(t);7.4(m);7.95(m) 3−(4−クロルスルホニルフエニル−プロピオン酸
は2−フエニルプロピオン酸およびクロルスルホン酸か
ら知られた方法で調製した。4−(モルホリノ−N−2
−エトキシ)アニリン(7-a2) 4−(モルホリノ−N−2−エトキシ)−ニトロベン
ゼン25g(0.1モル)を50%濃塩酸400ml中亜鉛顆粒75gと
4時間還流する。この混合物を冷却後33%塩酸400ml中
に注入し、このとき混合物をイソプロピルエーテルで抽
出しそして有機相を乾燥し蒸発させる。目的化合物20g
(理論量の90%)が得られる。1 H‐NMR(CDCl3):δ=2.5(t);2.7(t);3.5(巾
広);3.7(t);4.0(t);6.6(m) ニトロ化合物をメタノール中パラジウム/獣炭を用い
て水素添加することによつても同じ化合物が得られる。
このニトロ化合物はBull.Soc.Chim.France 1955、1353
〜62の記載に従い調製された。
N−〔4−(モルホリノ−N−2−エトキシ)−フエニ
ル〕−N−〔4−(2−第三ブトキシカルボニルエチ
ル)−フエニルスルホンアミド〕(7-a3) メチレンクロライド150ml中の9.3g(30ミリモル)の
第三ブチル4−クロロスルホニルフエニルプロピオネー
ト、6.9gの4−(モルホリノ−N−2−エトキシ)−ア
ニリンおよび0.3gのジメチルアミノピリジンの溶液を室
温で10時間放置した透明なものを飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液で洗い、1/3まで濃縮しそして90%メチレンクロ
ライドおよび10%メタノールの混合物を用いてシリカゲ
ルカラムでクロマトグラフイーする。溶出液の主フラク
シヨンを蒸発させる。収量:9g(理論量の61.2%)。1 H‐NMR(CDCl3):δ=1.35(s);2.5(m);2.7−3.
0(m);3.7(m);4.0(t);6.7−7.0(m);7.2−7.
7(m) N−〔4−(モルホリノ−N−2−エトキシ)−フエニ
ル〕−N−〔4−(2−第三ブトキシカルボニルエチ
ル)−フエニルスルホニル〕−9−アクリジンカルボキ
サミド(7-a4) メチレンクロライド50ml中の2.0g(4.1ミリモル)の
N−〔4−(モルホリノ−N−2−エトキシ)−フエニ
ル〕−N−〔4−(2−第三ブトキシカルボニルエチ
ル)−フエニルスルホンアミド〕のはげしく攪拌されて
いる溶液に33%水酸化ナトリウム水溶液50ml、ジメチル
アミノピリジン30mg、テトラブチルアンモニウムクロラ
イド1.2gおよび9−アクリジンカルボニルクロライド塩
酸塩1.55g(5.6ミリモル)を順次加える。6時間後、有
機相を分離し、水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥しそして
蒸発させる。収量:2.8g(理論量の98%)。1 H‐NMR(CDCl3):δ:1.4(s);2.3−2.5(m);2.5
−2.8(m);3.0−3.3(t);3.6−3.9(m);6.3
(d);6.9(d);7.4−8.3(m) N−〔4−(モルホリノ−N−2−エトキシ)−フエニ
ル〕−N−〔4−(2−カルボキシエチル)−フエニル
スルホニル〕−9−アクリジンカルボキサミド(7-a5) 0.7g(1ミリモル)のN−〔4−モルホリノ−2−エ
トキシ)−フエニル〕−N−〔4−(2−第三ブトキシ
カルボニルエチル)−フエニルスルホニル〕−9−アク
リジンカルボキサミドをトリフルオロ酢酸5ml中に溶解
させ、室温で一夜放置する。この混合物を水流ポンプ真
空下に蒸発させ、残留物を水に溶解させそして過した
溶液を酢酸ナトリウムを用いてpH4に中和する。得られ
る生成物をメチレンクロライドで抽出し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥しそして蒸発させる。収量:0.6g(理論量の94
%)。1 H‐NMR(DMSO):δ=2.6−3.0(m);3.0−3.3
(m);3.6−4.0(m);4.0−4.4(m);5.8−6.6
(m);6.8−7.0(m);7.3−8.4(m) N−〔4−モルホリノ−N−2−エトキシ)−フエニ
ル〕−N−〔4−(2−スクシン−イミジルオキシカル
ボニルエチル)−フエニルスルホニル〕−9−アクリジ
ンカルボキサミド(7-a6) 収率:理論量の95%。1 H‐NMR(CDCl3):δ=2.3−2.7(m);2.8(s);2.9
−3.4(m);3.5−3.9(m);3.9−4.3(m);6.2−7.0
(m);7.3−8.3(m) MS:736(M+) N−〔4−(N−メチルモルホリノ−N−2−エトキ
シ)−フエニル〕−N−〔4−(2−スクシンイミジル
オキシカルボニルエチル)−フエニル−スルホニル〕−
10−メチル−アクリジン−9−カルボキサミドジイウム
−ジ−フルオロスルホネート(7-a7) 収率:理論量の84% この化合物は水中に黄色透明に溶解しうる。1 H‐NMR(DMSO):δ=2.85(s);3.1(s);3.2−4.4
(m);4.75(s);6.4−8.3(m) 実施例 8 TSH化学ルミネセンスイムノアツセイのためのトレーサ
ーの調製 抗体91μl(100μg)、実施例1で調製されたアク
リジニウム誘導体(化合物(6))(アセトニトリル中
1mg/ml)20μgおよび接合緩衝液(0.01M燐酸塩、pH8.
0)600μlを15分間インキユベートする。次にリジン
(接合緩衝液中10mg/ml)200μlを加えそしてこの混合
物をさらに15分間インキユベートする。この反応混合物
をPD10カラム(Sephadex G-25メデイウム、ビーズ状
の架橋デキストランゲル、Pharamacia社製、スウエーデ
ン)に加え、移動相としてpH6.3の0.1M燐酸塩を用いて
溶離する。1フラクシヨン当り10滴を集める。個々のフ
ラクシヨンを適当に希釈したのち化学ルミネセンス活性
について検査する(酸化剤:0.1NNaOH中0.1%H2O2、350
μl)。トレーサーフラクシヨン(第1の活性ピーク)
をプールし、4℃で貯蔵する。h-TSH化学ルミネセンス
イムノアツセイにすぐ使用できるトレーサーは燐酸塩緩
衝液〔0.1M燐酸塩(pH6.3)、1%ツイーンTween 20
(ポリエチレンソルビタンモノラウレート、例えばICI
American Inc.製、米国)、0.1%ウシ血清アルブミン、
0.1M NaCl、0.01%NaN3〕で適当に希釈することにより
調製される。
実施例 9 h-TSH化学ルミネセンスイムノアツセイ操作 標準物/検体50μlおよびトレーサー200μlを抗−T
SHモノクローナル抗体で被覆された試験管中室温で2時
間振盪した。次に緩衝液および蒸留水を用い1mlずつ3
回洗浄した。それぞれ300μlずつの活性化試薬(pH1緩
衝液、0.5%H2O2および300μlの開始剤(0.2N NaOH)
をルミノメーター中に2個の分配器から試験管に添加す
ることにより発光させた。測定時間は1秒である。
第3図はヒト甲状腺刺激ホルモン(h-TSH)に関する
イムノ化学ルミノメトリツクアツセイ(ICMA)の標準プ
ロツトの代表的カーブを示す。
【図面の簡単な説明】 第1図は高められた温度(50℃)で貯蔵後にそれぞれの
化学ルミネセンスシグナルの強度を測定した安定性試験
結果を示す。曲線はa)およびb)が本発明によるトレ
ーサー、c)は従来法によるトレーサーに関する。 第2図は4℃で貯蔵後のシグナル強度を示す。ここでも
化合物a)から調製されたトレーサーが化合物c)から
得られるものより決定的に安定であることが判る。 第3図はヒト甲状腺刺激ホルモン(h-TSH)に関するイ
ムノ化学ルミノメトリツクアツセイ(ICMA)の標準プロ
ツトの代表的カーブを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/532 G01N 33/532 B 33/536 33/536 D (72)発明者 ゲルト・シュノル ドイツ連邦共和国デー‐6368バートヴイ ルベル.アウフデムラテイヒコプフ23 (72)発明者 ハインツ・ユルゲン・スクルツイプツイ ーク ドイツ連邦共和国デー‐6232バートゾー デン・アム・タウヌス.アム・シエルベ ルク16 (56)参考文献 特開 昭63−112564(JP,A) 特公 平6−99401(JP,B2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 〔式中、 R1は水素または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基
    であり、R2およびR3は水素または1〜4個の炭素原子を
    有するアルキル基であり、 R4は式IIまたはIII を有する基であり、上記式IIおよび式III中、 n=1〜4であり、 R5は−C(O)−O−R7(ここでR7は水素、低級アルキ
    ル基、1個以上のメチルまたはフェニル基によって置換
    され得る置換メチル基またはスクシンイミジル基であ
    る)であり、 R6はフェニルまたは置換フェニル基であって、それは1
    個以上のアルキルもしくはアルコキシ基またはエチレン
    ジオキシ基もしくはモルホリノエトキシ基により置換さ
    れることができ、そしてA は化学ルミネセンスを損な
    わないアニオンである〕 を有する化学ルミネセンス性アクリジニウム誘導体およ
    び第4級アンモニウム化合物。
  2. 【請求項2】式I中、R1は水素またはメチル基であり、
    R2およびR3は水素であり、R4は式IIまたはIII を有する基であり、上記式IIまたは式III中、nは1〜
    4であり、R5 であり、R6 または (ここでR8は水素または低級アルキルである)であり、
    そして A はSO3F-である請求項1記載のアクリジニウム誘導
    体および第4級アンモニウム化合物。
  3. 【請求項3】式 を有する化合物を式 または式 を有する保護されたスルホンアミドカルボン酸(ここで
    Yはハロゲン、ヒドロキシカルボニルアルキル、ヒドロ
    キシカルボニルアリールまたはイミダゾリド基であり、
    R6は請求項1記載の意味を有しそしてZはあとで除去さ
    れるカルボキシル保護基である)と反応させ、そしてそ
    れにより形成される酸を基R5を含有する所望のアクリジ
    ニウム誘導体に変換し、これをさらにアクリジン核の窒
    素を四級化することからなる請求項1記載の化合物の製
    法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のアクリジニウム誘導体また
    は第4級アンモニウム化合物をタンパク質、ポリペプチ
    ドまたは生物学的に重要な他の物質に直接にかまたは架
    橋分子を介して結合させて安定した免疫学的に活性な接
    合体を形成させることからなるルミネセンス性化合物。
  5. 【請求項5】競合法またはサンドイッチ法において免疫
    学的に活性な成分の少なくとも1種を固相に固定させ、
    そして少なくとも1種の他の成分、すなわちトレーサー
    が請求項4記載のルミネセンス性化合物であることから
    なる、液体検体中の抗原物を測定するためのルミネセン
    スイムノアッセイ。
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