JP2601863B2 - Vプーリ用チェーンベルト - Google Patents

Vプーリ用チェーンベルト

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JP2601863B2
JP2601863B2 JP63065382A JP6538288A JP2601863B2 JP 2601863 B2 JP2601863 B2 JP 2601863B2 JP 63065382 A JP63065382 A JP 63065382A JP 6538288 A JP6538288 A JP 6538288A JP 2601863 B2 JP2601863 B2 JP 2601863B2
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洋一 小島
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、Vプーリ用のチェーンベルトに係わり、特
に、一対のVプーリを備えた無段変速機に用いられるチ
ェーンベルトに関するものである。
[従来の技術] 一般に、例えば車輌に用いられる無断変速機として、
一対のVプーリと、これらVプーリ間に巻回されたチェ
ーンベルトとによって構成されたものが知られている。
そして、前記チェーンベルトの一従来例として、第1
図および第2図に示す構造のものが挙げられる。
このチェーンベルト1は、ほぼY字状に形成され、対
称的に設けられた2つの突部のそれぞれに板厚方向に沿
う貫通孔2aが形成されたメインリンクプレート2と、ル
ーツ羽根形状に形成され、前記メインリンクプレート2
の貫通孔2aのピッチと同一ピッチで形成された貫通孔3a
を有するサブリンクプレート3と、これらのメインリン
クプレート2およびサブリンクプレート3の貫通孔2a・
3a内に貫挿されてこれらを回動自在に連結し、かつ、扇
形状の接触面面を備えた2本1組のロッカーピン4・5
と、一対のメインリンクプレート2の残余の突部を板厚
方向に貫通して一体に設けられたブロック6とを備えて
いる。
そして、前記一対のメインリンクプレート2間に、前
記サブリンクプレート3の複数枚を、それぞれの貫通孔
3aがメインリンクプレート2の貫通孔2aと同一線上に位
置するように等間隔に配置して、第2図に示すように第
1ユニットAを構成し、また、この第1ユニットAの各
リンクプレート2・3の間隔を保持しつつサブリンクプ
レート3の一つを省いた状態で第2ユニットBを構成
し、これらの第1ユニットAおよび第2ユニットBを交
互に、かつ、前記貫通孔2a・3aのピッチ分だけずらした
状態で噛み合わせるように重畳させ、さらに、重畳させ
られた各リンクプレート2・3の貫通孔2a・3aに、一方
のロッカーピン4をその接触面が第1ユニットAの各貫
通孔2aの間の内側へ向かうように挿入するとともに、他
方のロッカーピン5を前記ロッカーピン4と逆向きに挿
入して両者の接触面を相互に当接させ、次いで、隣接す
る第1ユニットAのロッカーピン4を両第1ユニットA
をまたいで配設されたサブリンクプレート3によって連
結し、以降、同様にして第1ユニットAおよび第2ユニ
ットBの多数を、第1図に示すように、順次連結するこ
とにより、無端状のチェーンベルト1を構成するように
なっている。
そして、前記両ロッカーピン4・5は、同一の貫通孔
2a・3a内において、その一方が貫通孔2a・3aの内面に係
合させられることによりリンクプレート2・3との相対
回動が拘束され、また、他方が相対回動可能に貫挿され
ることにより、リンクプレート2・3に対して相対回動
可能となされている。
したがって、前記リンクプレート2・3は、前記両ロ
ッカーピン4・5が相互に転動させられることにより、
各ユニットA・Bを単位として相対回動可能となされて
いる。
さらに、前記両ロッカーピン4・5は、第1図に示す
ように、各ユニットA・Bを直線状に配置した状態にお
いて、各接触面の中間位置で接触するように各リンクプ
レート2・3に保持され、また、前記ブロック6は、前
記各ロッカーピン4・5を結ぶチェーンラインLよりも
内側に保持され、第2図に示すように、VプーリPに巻
回した状態において、このVプーリPにチェーンライン
Lより小さな回転半径で接触させられようになってい
る。
このように構成されたチェーンベルト1は、第3図に
示すように一対のVプーリP間に巻回されるとともに、
第2図に示すように、そのブロック6の長さ方向の端面
をVプーリPの動力伝達面に圧接させ、この時に発生す
るVプーリPとの摩擦力によって一方のVプーリPから
他のVプーリPへ動力を伝達するようになっているとと
もに、各VプーリPとの巻回半径を変化させることによ
り、両VプーリP間に回転差を生じさせて、無段階に変
速を行うようになっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前述したような構成のチェーンベルト1と
VプーリPを用いた無段階変変速機であると、Vプーリ
Pにおけるチェーンベルト1の巻き込み時において、騒
音が発生しやすいといった不具合がある。
この騒音は、次のような現象に起因して発生するもの
と考えられる。
すなわち、変速比を一定とした場合、チェーンベルト
1の速度Vは一定となり、その一定速度が、チェーンラ
インLの上の速度として見なされる。
一方、前記ブロック6は、各VプーリP間においては
(このVプーリPと非接触状態にあるブロックを第4図
の概略図において符号6aにて示した)、チェーンライン
Lと同速度Vで移動させられる。
しかしながら、第4図の概略図で示すように、前記ブ
ロック6がVプーリPに巻き込まれると(VプーリPと
接触した時点におけるブロックを符号6bにて示した)、
このブロック6bの速度は、VプーリPの回転速度とVプ
ーリPとの接触点とVプーリPの回転中心P0との距離RB
とにより一義的に求められる速度Vbへと変化する。
そして、この例においては、ブロック6がチェーンラ
インLよりも距離S分内側にあることからV>Vbとな
り、この速度変化分がブロック6とVプーリPとの衝突
エネルギとなって騒音を発生すると考えられる。換言す
ればチェーンラインLとブロック6bとの速度差に起因し
て騒音が発生するものと考えられる。
これは、チェーンラインLとブロック6bとの相対速度
と騒音との関係を実験的に求めた第5図に示す結果から
も裏付けられる。
そして、ブロック6をチェーンラインLよりも外側に
することで、騒音低減に効果があることを発見したが、
さらなる騒音低減を図る必要があり、本発明は、このよ
うな課題を解決しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前述した課題を有効に解決し得るVプーリ
用チェーンベルトを提供せんとするもので、請求項1記
載の発明は、Vプーリ間に巻回されて動力の伝達をなす
チェーンベルトであって、リンクプレートと、隣り合う
リンクプレート同士を回動可能に係合させるロッカーピ
ンと、Vプーリの動力伝達面に当接するブロックと、を
備え、前記ブロックを、そのVプーリとの当接面をロッ
カーピンを結ぶチェーンラインに対して外側にオフセッ
トさせて前記リンクプレートに取り付けてなるVプーリ
用チェーンベルトであり、Vプーリへの巻込時に巻角に
応じてリンクプレート間のピッチを変化させるチェーン
ピッチ変化手段を設けてなり、該チェーンピッチ変化手
段は、前記ロッカーピンを、互いに接触する一対のもの
で構成しかつそれぞれの接触面の曲面形状により、Vプ
ーリへの巻込時に巻角に応じてリンクプレート間のピッ
チを広げる方向に変化させることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明に関し
て、前記チェーンピッチ変化手段は、前記ロッカーピン
の各接触面を楕円状に形成してなることを特徴としてい
る。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の発明に関し
て、前記リンクプレートを直線状に配置した場合に、前
記ロッカーピンの各接触面は、それぞれの楕円の軸を所
定の角度互いに傾けて接触していることを特徴としてい
る。
[作用] 請求項1記載の発明は、チェーンピッチ変化手段によ
り、リンクプレート間のピッチすなわちチェーンピッチ
をVプーリへの巻込時に巻角に応じて変化させることに
なるため、Vプーリへの巻込時に、ロッカーピンを結ぶ
チェーンラインの速度を巻角に応じて変化させて、Vプ
ーリの動力伝達面に当接するブロックとの相対速度を巻
角に応じて減少させることができる。しかも、チェーン
ピッチ変化手段が、ロッカーピンを、互いに接触する一
対のもので構成しかつそれぞれの接触面の曲面形状によ
り、Vプーリへの巻込時にチェーンピッチを変化させる
ものであるため、部品点数を増加させることなく、簡単
な構成で実現できる。
また、請求項2記載の発明は、チェーンピッチ変化手
段が、ロッカーピンの各接触面を楕円状に形成してなる
ため、製作容易な形状でリンクプレート間のピッチを変
化させることができる。
さらに、請求項3記載の発明は、ロッカーピンの各接
触面が、リンクプレートを直線状に配置した場合に、そ
れぞれの楕円の軸を所定の角度互いに傾けて接触してい
るため、前記角度を変えることにより、チェーンの巻込
時の角度に対するチェーンピッチの変化量を変化させる
ことができる。
[実施例] 以下本発明の一実施例について第6図ないし第12図に
基づき説明する。
第6図は本実施例が適用された無段変速機の概略図で
ある。
図中、符号10は無段変速機を示し、適宜間隔をおいて
配設された一対のVプーリP1・P2と、これらのVプーリ
P1・P2間に巻回された無端状の本実施例に係わるチェー
ンベルト11とによって構成されている。
このチェーンベルト11は、第7図ないし第9図に示す
ように、一対の貫通孔12aが形成されかつ前記Vプーリ
P(P1・P20)の動力伝達面に当接させられるブロック1
3が取り付けられた複数のリンクプレート12を、前記貫
通孔12aの一つが合致するようにずらして重畳させると
ともに、この合致させられた貫通孔12a内に、楕円状の
接触面14aを有する一対のロッカーピン14をその接触面1
4aを当接させた状態で貫挿し、各ロッカーピン14のそれ
ぞれを、重畳状態にある前記複数のリンクプレート12に
一つおきに交互に係合させ、かつ、一方のロッカーピン
14が係合させられているリンクプレート12の貫通孔12a
内面に他方のロッカーピン14を相対回動可能に貫挿する
ことにより、前記複数のリンクプレート12を相対回動自
在に無端状に連結してなり、前記各リンクプレート12を
直線状に配置した状態において、第9図に示すように、
両ロッカーピン14の接触点Cが各接触面14aの中間位置
よりもチェーンベルト11の巻回中心側に位置するように
両ロッカーピン14を保持し、かつ、前記ブロック13を前
記ロッカーピン14を結ぶチェーンラインLより外側に配
置した構成となっている。
これらについて詳述すれば、前記リンクプレート12
は、従来と同様に構成されており、第7図ないし第9図
に示すように、対称位置に設けられた両突部のそれぞれ
に前記貫通孔12aが形成され、かつ、残余の突部に前記
ブロック13が一体に取り付けられたメインリンクプレー
ト15と、第7図および第8図に示すように、このメイン
リンクプレート15の側面に、所定間隔をおいて重畳させ
られるサブリンクプレート16とを備え、このサブリンク
プレート16には、メインリンクプレート15に形成された
貫通孔12aと同一形状の貫通孔16aが形成されている。
前記メインリンクプレート15およびサブリンクプレー
ト16に形成されている貫通孔12a・16aの、チェーンベル
ト11の長さ方向の前後に位置する部分には、貫通孔12a
・16aの内部へ向かって突出する係止突起17・18が形成
されており、これらの係止突起17・18は、前記貫通孔12
a・16a内に貫挿される一方のロッカーピン14の内面側に
係合して、このロッカーピン14と前記メインリンクプレ
ート15およびサブリンクプレート16との相対回動を拘束
するとともに、チェーンベルト11を直線状に保持した状
態において、両ロッカーピン14の接触位置が前述した位
置となるように、メインリンクプレート15やサブリンク
プレート16との位置関係を設定するようになっている。
前記各ロッカーピン14の接触面14aの形状は、本実施
例においては、第10図に示すように、楕円の長径側の突
部を利用しており、両ロッカーピン14を接触させた状態
で転動させた際における、両者の接触点の移動軌跡が次
式を満足するように設定されている。
R=(a4+b4+c2)/(a2+b2+c2) ……(1) 但し、 R:ロッカーピン14の仮想中心(A・B)から接触点Cま
での距離 a;楕円長径 b;楕円短径 c;tanθ θ;ロッカーピン14の回転角 そして、チェーンベルト11を直線状に保持した状態に
おける前記両ロッカーピン14の接触点C(以下この接触
点Cを初期接触点C0と称し、この位置における各部材の
位置を初期位置と称す)を設定する際の基準となる接触
面14aの中央部を、本実施例においては、第10図に示す
ように、前記楕円の最大径部としている。
一方、前記初期接触点C0を得るためには、両ロッカー
ピン14をその接触面14aの中央部において接触させた状
態、すなわち、両ロッカーピン14の長径aに沿う軸線が
同一直線上に位置させられ、かつ、短径bに沿う軸線が
相互に平行となされた状態(以下、この位置を中立位置
と称す)から、両ロッカーピン14を、短径bに沿う軸線
の上端(チェーンベルト11の外方側の端部)が相互に離
間するように、所定角度回転させた状態とすればよい
(以下この回転角度を傾き角と称す)。
このような初期接触点C0を設定した場合における、リ
ンクプレート12の初期位置からの回動に伴いチェーンピ
ッチZが漸次変化する。このチェーンピッチZの変化に
ついて以下に説明する。
まず、第10図に示すように、中立位置における両ロッ
カーピン14の接触点をOとし、接触点Oを通る長径aに
沿う軸をX軸とし、前記接触点Oを通りX軸と直交する
軸をY軸とし、初期位置における一方のロッカーピン14
の仮想中心Aの座標を前記接触点Oに対して(Xa,Ya)
とし、また、初期位置を得るため必要なロッカーピン14
の傾き角をαとし、さらに、チェーンピッチZをX軸な
らびにY軸に沿って分解した場合のX軸方向ピッチをZ
x、Y軸方向ピッチをZyとする。
ここで、一方の両ロッカーピン14を、第10図に実線で
示すような初期位置から、それぞれ角度θ回転させた状
態とすると、両ロッカーピン14の相対関係が両者の接触
点がC1となり、仮想中心で見た場合A・Dの関係とな
り、これより次式が、成り立つ。
β=θ−tan-1(c・b/a2) …(2) l=(Xa2+Ya21/2 …(3) Zx=R0・cosβ−R・cos(θ−β) −R・cos(θ+β)+l・cos(2θ+α)+Z・cos2
θ …(4) Zy=R0・cosβ・tanα+R・sin(θ−β) +R・sin(θ+β)−l・sin(2θ+α) −Z・sin2θ …(5) Z=(Zx2+Zy21/2 …(6) そして、前記傾き角αを3゜としてチェーンピッチZ
チェーン巻き角2θとの関係を見てみると、第11図に曲
線aで示すような変化が得られた。この図において曲線
bは、前記傾き角a=0とした場合のチェーンピッチZ
の変化を示す。
このように、両ロッカーピン14に前記傾き角αを与え
ることにより、チェーンベルト11のVプーリPへの巻き
込みに際し、このチェーンベルト11のチェーンピッチZ
が一旦伸ばされたのちに再度標準ピッチに戻されるよう
に変化する。
次いで、このように構成された本実施例のチェーンベ
ルト11の作用について説明する。
第9図に示すように、チェーンベルト11は矢印方向に
回転するVプーリPに対し接線方向から巻き込まれる。
そして、チェーンベルト11のチェーンラインL上の部
位は、全体的に見てほぼ一定速度VのままVプーリPと
ともに回転する。
一方、ブロック13はチェーンラインLよりも外側にお
いてVプーリPと接触することから、前記チェーンライ
ンLの速度Vより加速された速度VbにてVプーリPとと
もに回転する。
ここで、前記チェーンベルト11の巻き込みによるロッ
カーピン14同志の転動により、巻き込みの初期におい
て、前述したようにチェーンピッチZが伸ばされる現象
が生じることから、この巻き込みの初期においてチェー
ンピッチL上の部位が加速される。
この結果、チェーンラインL上の部位の速度とブロッ
ク13の速度とが接近させられて、両者の相対速度が小さ
くなり、巻き込み時における騒音が減少させられる。
ところで、前述した相対速度は、ブロック13とVプー
リPの接触位置とVプーリPの回転中心との距離RB、お
よび、ブロック13の前記接触位置とチェーンラインLと
の距離(以下オフセット量Fと称す)にも左右される。
すなわち、前記距離RBと相対速度との関係は、次式で
近似される。
但し、x4y4は第4図において、VプーリPにおいて
の回転中心P0を通りチェーンラインLと平行な軸X軸と
し、このX軸と直交する軸をY軸とした場合のブロック
6aの座標である。
このことから、ブロックの巻回半径を大きくとること
が騒音に対して有効となることが理解されるが、この場
合には前記半径の拡大に伴い、遠心力が起因した張力の
増加が問題となるために、これらを考慮する必要があ
る。
また、前記オフセット量Fと相対速度との関係は、第
12図に示す実験結果によって示される。
この図において、正がチェーンラインLよりも内側
を、また、負がチェーンラインLの外側のオフセット量
Fをそれぞれ示し、曲線cないしdは、以下の条件によ
って設定した結果を示す。
曲線c 接触面14aの形状;楕円 傾き角α;3゜ 曲線d 接触面14aの形状;円 傾き角α;0 曲線e 接触面14aの形状;円 傾き角α;3゜ この結果から、同一オフセット量Fである場合には、
チェーンラインLよりも外側にブロック13を配置するこ
とが有効であることが理解できる。この現像を利用する
ことにより前記チェーンラインLの速度変更による相対
速度の軽減作用との相乗作用により、一層効果的な騒音
防止効果を得ることが可能となる。
なお、前記実施例において示した各構成部材の諸形状
や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更
可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、請求項1記載の発明は、チェー
ンピッチ変化手段により、リンクプレート間のピッチす
なわちチェーンピッチをVプーリへの巻込時に巻角に応
じて変化させることになるため、Vプーリへの巻込時
に、ロッカーピンを結ぶチェーンラインの速度を巻角に
応じて変化させて、Vプーリの動力伝達面に当接するブ
ロックとの相対速度を巻角に応じて減少させることがで
きる。したがって、Vプーリへの巻込時において発生す
る騒音を抑制することができる。しかも、チェーンピッ
チ変化手段が、ロッカーピンを、互いに接触する一対の
もので構成しかつそれぞれの接触面の曲面形状により、
Vプーリへの巻込時にチェーンピッチを変化させるもの
であるため、部品点数を増加させることなく、簡単な構
成で実現できる。したがって、コスト増を抑えることが
できる。
また、請求項2記載の発明は、チェーンピッチ変化手
段が、ロッカーピンの各接触面を楕円状に形成してなる
ため、製作容易な形状でリンクプレート間のピッチを変
化させることができる。したがって、さらにコスト増を
抑えることができる。
さらに、請求項3記載の発明は、ロッカーピンの各接
触面が、リンクプレートを直線状に配置した場合に、そ
れぞれの楕円の軸を所定の角度互いに傾けて接触してい
るため、前記角度を変えることにより、チェーンの巻込
時の角度に対するチェーンピッチの変化量を変化させる
ことができる。したがって、チェーンの巻込時の角度に
対するチェーンピッチの変化量を適切に設定することが
容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は従来のチェーンベルトの一構成例
を示すもので、第1図は側面図、第2図は第1図のII−
II線に沿う矢視断面図、第3図は一対のVプーリ間に巻
回した状態を示す概略側面図、第4図は作動を説明する
ための概略側面図、第5図はチェーンライン速度とブロ
ック速度の相対速度に対する騒音の大きさ示す図、第6
図ないし第12図は本発明の一実施例を示すもので、第6
図はVプーリ間に巻回した状態を示す概略側面図、第7
図は一部破断平面図、第8図は縦断面図、第9図は作動
を説明するための概略側面図、第10図はロッカーピンの
接触面の形状説明図、第11図はチェーンの巻き角に対す
るチェーンピッチの変化量を示す図、第12図はブロック
とチェーンラインとの距離と相対速度との関係を示す図
である。 10……無段変速機、11……チェーンベルト、12……リン
クプレート、12a……貫通孔、13……ブロック、14……
ロッカーピン、14a……接触面、P……Vプーリ。
フロントページの続き (72)発明者 桑原 博幸 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 小島 洋一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 合議体 審判長 鍛冶沢 実 審判官 高橋 美実 審判官 木原 裕 (56)参考文献 特開 昭60−164041(JP,A) 特開 昭56−97648(JP,A) 特開 昭61−82041(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Vプーリ間に巻回されて動力の伝達をなす
    チェーンベルトであって、 リンクプレートと、 隣り合うリンクプレート同士を回動可能に係合させるロ
    ッカーピンと、 Vプーリの動力伝達面に当接するブロックと、 を備え、 前記ブロックを、そのVプーリとの当接面をロッカーピ
    ンを結ぶチェーンラインに対して外側にオフセットさせ
    て前記リンクプレートに取り付けてなるVプーリ用チェ
    ーンベルトであり、 Vプーリの巻込時に巻角に応じてリンクプレート間のピ
    ッチを変化させるチェーンピッチ変化手段を設けてな
    り、 該チェーンピッチ変化手段は、前記ロッカーピンを、互
    いに接触する一対のもので構成しかつそれぞれの接触面
    の曲面形状により、Vプーリへの巻込時に巻角に応じて
    リンクプレート間のピッチを広げる方向に変化させるこ
    とを特徴とするVプーリ用チェーンベルト。
  2. 【請求項2】前記チェーンピッチ変化手段は、前記ロッ
    カーピンの各接触面を楕円状に形成してなることを特徴
    とする請求項1に記載のVプーリ用チェーンベルト。
  3. 【請求項3】前記リンクプレートを直線状に配置した場
    合に、前記ロッカーピンの各接触面は、それぞれの楕円
    の軸を所定の角度互いに傾けて接触していることを特徴
    とする請求項2に記載のVプーリ用チェーンベルト。
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