JPH058361Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH058361Y2 JPH058361Y2 JP950288U JP950288U JPH058361Y2 JP H058361 Y2 JPH058361 Y2 JP H058361Y2 JP 950288 U JP950288 U JP 950288U JP 950288 U JP950288 U JP 950288U JP H058361 Y2 JPH058361 Y2 JP H058361Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- chains
- transmission belt
- load block
- power transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 17
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 17
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 15
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000002028 premature Effects 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本考案は、伝動ベルトに関するものである。
(ロ) 従来の技術
従来の伝動ベルトとして、リンク式のチエーン
に荷重ブロツクを組付けた形式のものがある。す
なわち、多数のリンクプレートを順次ピンによつ
て関節運動可能に連結して無端状とした2本のチ
エーンに、プーリに接触するテーパ面を有する多
数の荷重ブロツクを組付けたものである。2本の
チエーンはピンの配置位相を互いに1/2ピツチだ
けずらしてある。荷重ブロツクはチエーンの全周
に互いに密着した状態で組付けられる。
に荷重ブロツクを組付けた形式のものがある。す
なわち、多数のリンクプレートを順次ピンによつ
て関節運動可能に連結して無端状とした2本のチ
エーンに、プーリに接触するテーパ面を有する多
数の荷重ブロツクを組付けたものである。2本の
チエーンはピンの配置位相を互いに1/2ピツチだ
けずらしてある。荷重ブロツクはチエーンの全周
に互いに密着した状態で組付けられる。
(ハ) 考案が解決しようとする課題
しかしながら、上記のような従来の伝動ベルト
には、荷重ブロツクのチエーン挿入部において、
チエーンのリンクプレートとの干渉が発生し、ブ
ロツク又はチエーンの耐久性が低下したり、騒音
を発生したりするという問題点がある。すなわ
ち、2本のチエーンのピンの配置位相が1/2ピツ
チだけ相違しているため、同じ荷重ブロツクに対
して一方のチエーンではピンが荷重ブロツクと同
じ位置に位置しており、他方のチエーンではピン
間位置が荷重ブロツクに対応する位置に組付けら
れる。2本のチエーンはプーリに巻き付く際に
は、ピンを中心として関節運動をし多角形状とな
つている。このため、一方のチエーンと他方のチ
エーンとではプーリ中心からの距離が相違するこ
とになる。荷重ブロツクのチエーン挿入部のすき
まはブロツクの振動を防止するためできるだけ小
さくされおり、上述のように伝動ベルトがプーリ
に巻き付く際には、一方のチエーンではリンクプ
レートの回転半径が大きくなるため、リンクプレ
ートが荷重ブロツクのチエーン挿入部に干渉する
ことになる。このため、荷重ブロツクが早期に破
損したり、チエーンが破断したりすることにな
る。本考案は、このような問題点を解決すること
を目的としている。
には、荷重ブロツクのチエーン挿入部において、
チエーンのリンクプレートとの干渉が発生し、ブ
ロツク又はチエーンの耐久性が低下したり、騒音
を発生したりするという問題点がある。すなわ
ち、2本のチエーンのピンの配置位相が1/2ピツ
チだけ相違しているため、同じ荷重ブロツクに対
して一方のチエーンではピンが荷重ブロツクと同
じ位置に位置しており、他方のチエーンではピン
間位置が荷重ブロツクに対応する位置に組付けら
れる。2本のチエーンはプーリに巻き付く際に
は、ピンを中心として関節運動をし多角形状とな
つている。このため、一方のチエーンと他方のチ
エーンとではプーリ中心からの距離が相違するこ
とになる。荷重ブロツクのチエーン挿入部のすき
まはブロツクの振動を防止するためできるだけ小
さくされおり、上述のように伝動ベルトがプーリ
に巻き付く際には、一方のチエーンではリンクプ
レートの回転半径が大きくなるため、リンクプレ
ートが荷重ブロツクのチエーン挿入部に干渉する
ことになる。このため、荷重ブロツクが早期に破
損したり、チエーンが破断したりすることにな
る。本考案は、このような問題点を解決すること
を目的としている。
(ニ) 課題を解決するための手段
本考案は、チエーンと荷重ブロツクのチエーン
挿入部との間のすきまを、チエーンの位相の相違
に基づいて発生する回転半径の相違よりも大きく
することにより、上記問題点を解決する。すなわ
ち、本考案による伝動ベルトは、チエーンが挿入
される荷重ブロツクチエーン挿入部とチエーンと
のチエーン幅方向に直交する方向のすきまが、こ
の伝動ベルトが使用される最小半径状態のプーリ
に巻き付いた際のピンの配置位相の相違に基づく
リンクの回転半径差よりもわずかに大きい値とし
てある。
挿入部との間のすきまを、チエーンの位相の相違
に基づいて発生する回転半径の相違よりも大きく
することにより、上記問題点を解決する。すなわ
ち、本考案による伝動ベルトは、チエーンが挿入
される荷重ブロツクチエーン挿入部とチエーンと
のチエーン幅方向に直交する方向のすきまが、こ
の伝動ベルトが使用される最小半径状態のプーリ
に巻き付いた際のピンの配置位相の相違に基づく
リンクの回転半径差よりもわずかに大きい値とし
てある。
(ホ) 作用
荷重ブロツクのチエーン挿入部のリンクプレー
トとのすきまは、位相の相違する2以上のチエー
ンがプーリに巻き付く際の回転半径の差よりもわ
ずかに大きくしてある。従つて、伝動ベルトがプ
ーリに巻き付いた際にも、リンクプレートが荷重
ブロツクのチエーン挿入部に無理な力で押し付け
られることがなくなり、荷重ブロツク及びチエー
ンの耐久性を向上することができる。
トとのすきまは、位相の相違する2以上のチエー
ンがプーリに巻き付く際の回転半径の差よりもわ
ずかに大きくしてある。従つて、伝動ベルトがプ
ーリに巻き付いた際にも、リンクプレートが荷重
ブロツクのチエーン挿入部に無理な力で押し付け
られることがなくなり、荷重ブロツク及びチエー
ンの耐久性を向上することができる。
(ヘ) 実施例
第1〜4図に本考案の実施例を示す。この伝動
ベルトは、2本のチエーン10及び12と、これ
に組付けられる多数の荷重のブロツク14とから
構成されている。チエーン10はリンクプレート
16を交互に1/2ピツチずつずらした状態でピン
18によつて連結し、無端状としたものである。
チエーン12はチエーン10と同一のものであ
り、チエーン10とは位相を1/2ピツチだけ相違
させた状態で配置してある。荷重ブロツク14
は、第3図に示すように、チエーン10及び12
を受入れるチエーン挿入部20及び22を有して
いる。チエーン挿入部22側にはピン18を収容
するピン収納部24及び26が設けられている。
荷重ブロツク14は両側部にプーリと接触するた
めのテーパ面28及び30を有している。チエー
ン挿入部20とチエーン10との間には所定のす
きまが与えてある。すなわち、荷重ブロツク14
の幅方向に直交する方向、すなわち第3図中で上
下方向に、t1+t2のすきまが与えてある。チエー
ン12とチエーン挿入部22との間にも同様のす
きまが与えてある。このすきまt1+t2は後述の回
転半径差aの値よりもわずかに大きい値としてあ
る。
ベルトは、2本のチエーン10及び12と、これ
に組付けられる多数の荷重のブロツク14とから
構成されている。チエーン10はリンクプレート
16を交互に1/2ピツチずつずらした状態でピン
18によつて連結し、無端状としたものである。
チエーン12はチエーン10と同一のものであ
り、チエーン10とは位相を1/2ピツチだけ相違
させた状態で配置してある。荷重ブロツク14
は、第3図に示すように、チエーン10及び12
を受入れるチエーン挿入部20及び22を有して
いる。チエーン挿入部22側にはピン18を収容
するピン収納部24及び26が設けられている。
荷重ブロツク14は両側部にプーリと接触するた
めのテーパ面28及び30を有している。チエー
ン挿入部20とチエーン10との間には所定のす
きまが与えてある。すなわち、荷重ブロツク14
の幅方向に直交する方向、すなわち第3図中で上
下方向に、t1+t2のすきまが与えてある。チエー
ン12とチエーン挿入部22との間にも同様のす
きまが与えてある。このすきまt1+t2は後述の回
転半径差aの値よりもわずかに大きい値としてあ
る。
第4図にチエーン10及びチエーン12がプー
リに巻き付く際の状態を模式的に示してある。チ
エーン10及びチエーン12のピン18が同一の
曲率半径上に巻き付いていつたとすると、チエー
ン10とチエーン12とは巻き付く直前の状態で
a寸法だけ位置の相違を生ずることになる。第4
図に示すように、チエーン10及びチエーン12
のピン18のピツチをPとし、巻付き半径をRと
し、またチエーン10のピン18とチエーン12
のピン18とをプーリ中心から見る角度をθとす
ると、 a=R×(1−socθ) ただし、tanθ=P/R となる。
リに巻き付く際の状態を模式的に示してある。チ
エーン10及びチエーン12のピン18が同一の
曲率半径上に巻き付いていつたとすると、チエー
ン10とチエーン12とは巻き付く直前の状態で
a寸法だけ位置の相違を生ずることになる。第4
図に示すように、チエーン10及びチエーン12
のピン18のピツチをPとし、巻付き半径をRと
し、またチエーン10のピン18とチエーン12
のピン18とをプーリ中心から見る角度をθとす
ると、 a=R×(1−socθ) ただし、tanθ=P/R となる。
Rが小さいほどaが大きくなるので、Rの値と
しては無段変速機の使用変速域内で最も小さい値
を採用し、aの値を算出する。前述のすきまt1+
t2はこのaの値よりわずかに大きくしてある。
しては無段変速機の使用変速域内で最も小さい値
を採用し、aの値を算出する。前述のすきまt1+
t2はこのaの値よりわずかに大きくしてある。
上述のようにすきまt1+t2をaよりもわずかに
大きく設定すると、伝動ベルトが使用される最小
半径を形成して巻き付いた状態であつても、チエ
ーン10とチエーン挿入部20との間、及びチエ
ーン12とチエーン挿入部22との間には、すき
まが確保されることになる。これによりチエーン
10及びチエーン12から荷重ブロツク14にこ
れを傾斜させようとする力が作用することはな
く、荷重ブロツク14の十分な耐久性を確保する
ことができる。
大きく設定すると、伝動ベルトが使用される最小
半径を形成して巻き付いた状態であつても、チエ
ーン10とチエーン挿入部20との間、及びチエ
ーン12とチエーン挿入部22との間には、すき
まが確保されることになる。これによりチエーン
10及びチエーン12から荷重ブロツク14にこ
れを傾斜させようとする力が作用することはな
く、荷重ブロツク14の十分な耐久性を確保する
ことができる。
(ト) 考案の効果
以上説明してきたように、本考案によると、チ
エーンの位相差に基づいて発生するリンクプレー
ト位置の相違よりも荷重ブロツクのチエーン挿入
部とチエーンとの間のすきまを大きくしたので、
伝動ベルトがプーリに巻き付いた場合のチエーン
と荷重ブロツクとの干渉が防止され、荷重ブロツ
クを傾斜させようとする力が発生することはな
く、荷重ブロツク及びチエーンの十分な耐久性を
確保することができる。
エーンの位相差に基づいて発生するリンクプレー
ト位置の相違よりも荷重ブロツクのチエーン挿入
部とチエーンとの間のすきまを大きくしたので、
伝動ベルトがプーリに巻き付いた場合のチエーン
と荷重ブロツクとの干渉が防止され、荷重ブロツ
クを傾斜させようとする力が発生することはな
く、荷重ブロツク及びチエーンの十分な耐久性を
確保することができる。
第1図は本考案の実施例の伝動ベルトの部分断
面平面図、第2図は第1図の部分断面正面図、第
3図は第1図の−線に沿う断面図、第4図は
2つのチエーンの幾何学的関係を示す図である。 10……チエーン、12……チエーン、14…
…荷重ブロツク、16……リンクプレート、18
……ピン、20……チエーン挿入部、22……チ
エーン挿入部。
面平面図、第2図は第1図の部分断面正面図、第
3図は第1図の−線に沿う断面図、第4図は
2つのチエーンの幾何学的関係を示す図である。 10……チエーン、12……チエーン、14…
…荷重ブロツク、16……リンクプレート、18
……ピン、20……チエーン挿入部、22……チ
エーン挿入部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 多数のリンクプレートをピンによつて関節運動
可能に順次連結することにより無端状とした2列
以上のチエーンと、ピンの配置位相を互いにずら
した状態で並列に配列された上記2列以上のチエ
ーンに組付られる多数の荷重ブロツクと、から構
成される伝動ベルトにおいて、 チエーンが挿入される荷重ブロツクチエーン挿
入部とチエーンとのチエーン幅方向に直交する方
向のすきまが、この伝動ベルトが使用される最小
半径状態のプーリに巻き付いた際のピンの配置位
相の相違に基づくリンクの回転半径差よりもわず
かに大きい値としてあることを特徴とする伝動ベ
ルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP950288U JPH058361Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP950288U JPH058361Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01115043U JPH01115043U (ja) | 1989-08-02 |
JPH058361Y2 true JPH058361Y2 (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=31216297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP950288U Expired - Lifetime JPH058361Y2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058361Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP950288U patent/JPH058361Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01115043U (ja) | 1989-08-02 |
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