JP2599591Y2 - 自動販売機における硬貨投入部の異物処理機構 - Google Patents
自動販売機における硬貨投入部の異物処理機構Info
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- JP2599591Y2 JP2599591Y2 JP1993020852U JP2085293U JP2599591Y2 JP 2599591 Y2 JP2599591 Y2 JP 2599591Y2 JP 1993020852 U JP1993020852 U JP 1993020852U JP 2085293 U JP2085293 U JP 2085293U JP 2599591 Y2 JP2599591 Y2 JP 2599591Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】券売機等の自動販売機において
は,硬貨を一枚毎に投入するものが一般的であったが,
最近,自動販売機の操作性及び効率向上を目的として複
数枚の硬貨を一度に投入して操作できる方式のものが開
発されている。本考案はこの種の複数枚の投入硬貨の処
理が可能な自動販売機等における硬貨投入部の異物処理
機構の改良に関するものである。
は,硬貨を一枚毎に投入するものが一般的であったが,
最近,自動販売機の操作性及び効率向上を目的として複
数枚の硬貨を一度に投入して操作できる方式のものが開
発されている。本考案はこの種の複数枚の投入硬貨の処
理が可能な自動販売機等における硬貨投入部の異物処理
機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動販売機における硬貨
投入部の異物処理機構としては,図6及び図7に示すも
のが知られいる。図6及び図7はそれぞれ自動販売機に
おける硬貨投入部の異物処理機構の主要部分の平面図及
び側面図である。各図においては,複数枚の硬貨の例と
して3枚の硬貨Cが一度に投入可能な構成の場合が示さ
れており,これらの硬貨は1対の第1フレ−ム1及び第
2フレ−ム2の間を,一本の搬送ベルト3,2個の搬送
ロ−ラ4a,4b及び逆転ロ−ラ10の連携動作によっ
て一枚づつ分離されて検銭装置5へ搬送される。この場
合,装置の側面を示す図7から明らかなように,硬貨C
は一対のガイド上面6とガイド下面7との間を通過する
が,その投入部には1対の投入検知フオトセンサ8a,
8bが,また,排出部には硬貨の通過を検知するための
1対の通過検知フオトセンサ9a,9bが設けられてい
る。なお,11は異物を硬貨通路から排除するために,
第1フレ−ム1の全体を回動させるためのヒンジであ
る。
投入部の異物処理機構としては,図6及び図7に示すも
のが知られいる。図6及び図7はそれぞれ自動販売機に
おける硬貨投入部の異物処理機構の主要部分の平面図及
び側面図である。各図においては,複数枚の硬貨の例と
して3枚の硬貨Cが一度に投入可能な構成の場合が示さ
れており,これらの硬貨は1対の第1フレ−ム1及び第
2フレ−ム2の間を,一本の搬送ベルト3,2個の搬送
ロ−ラ4a,4b及び逆転ロ−ラ10の連携動作によっ
て一枚づつ分離されて検銭装置5へ搬送される。この場
合,装置の側面を示す図7から明らかなように,硬貨C
は一対のガイド上面6とガイド下面7との間を通過する
が,その投入部には1対の投入検知フオトセンサ8a,
8bが,また,排出部には硬貨の通過を検知するための
1対の通過検知フオトセンサ9a,9bが設けられてい
る。なお,11は異物を硬貨通路から排除するために,
第1フレ−ム1の全体を回動させるためのヒンジであ
る。
【0003】上記構成において,3枚の硬貨Cが一度に
投入口から投入されると,その投入動作が投入検知フオ
トセンサ8a,8bで検知され,直ちに駆動モ−タ(図
示しない)が駆動されて,搬送ベルト3,搬送ロ−ラ4
a,4b及び逆転ロ−ラ10がそれぞれ矢印の方向に回
転する。それによって,硬貨Cは一枚づつ搬送されて検
銭装置5へと送られ硬貨の種類等が検知される。ここ
で,投入検知フオトセンサ8a,8bが硬貨投入を検知
し駆動モ−タが駆動されたにも拘わらず,所定の時間が
経過しても通過検知フオトセンサ9a,9bが硬貨によ
って遮光されない場合には,投入された物が通路途中で
詰まったと判断し,第1フレ−ム1がヒンジ11を回転
軸として回動されるので,異物は支えを失いその重力で
自然落下して受け皿(図示しない)へ落下し顧客側へ返
却される。
投入口から投入されると,その投入動作が投入検知フオ
トセンサ8a,8bで検知され,直ちに駆動モ−タ(図
示しない)が駆動されて,搬送ベルト3,搬送ロ−ラ4
a,4b及び逆転ロ−ラ10がそれぞれ矢印の方向に回
転する。それによって,硬貨Cは一枚づつ搬送されて検
銭装置5へと送られ硬貨の種類等が検知される。ここ
で,投入検知フオトセンサ8a,8bが硬貨投入を検知
し駆動モ−タが駆動されたにも拘わらず,所定の時間が
経過しても通過検知フオトセンサ9a,9bが硬貨によ
って遮光されない場合には,投入された物が通路途中で
詰まったと判断し,第1フレ−ム1がヒンジ11を回転
軸として回動されるので,異物は支えを失いその重力で
自然落下して受け皿(図示しない)へ落下し顧客側へ返
却される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで,本機のよう
に複数枚の硬貨投入用の自動販売機が採用された場合,
投入者のいたずらによる場合のほか,偶発的な原因によ
っても硬貨以外の異物が投入される可能性が増加すると
いう問題がある。即ち,硬貨の所定寸法より僅かに小さ
い物体は搬送ベルトによって検銭装置まで不都合にも搬
送されてしまい,更にガイド下面7と一本の搬送ベルト
3との間の間隔Aよりも小さな異物(例えば釘や鍵等)
が投入された場合には,搬送ベルト3と接触しないので
搬送ベルトによって運ばれることはないが斜面となって
いるガイド下面7を転がって通過してしまい,やはり検
銭装置5へ到達してしまうという不都合があった。そし
て,このような異物が検銭装置に到達されると,検銭装
置は異物によって破壊される恐れがあった。本考案は従
来技術の上記課題(問題点)を解決するようにした自動
販売機等における硬貨投入部の異物処理機構を提供する
ことを目的とする。
に複数枚の硬貨投入用の自動販売機が採用された場合,
投入者のいたずらによる場合のほか,偶発的な原因によ
っても硬貨以外の異物が投入される可能性が増加すると
いう問題がある。即ち,硬貨の所定寸法より僅かに小さ
い物体は搬送ベルトによって検銭装置まで不都合にも搬
送されてしまい,更にガイド下面7と一本の搬送ベルト
3との間の間隔Aよりも小さな異物(例えば釘や鍵等)
が投入された場合には,搬送ベルト3と接触しないので
搬送ベルトによって運ばれることはないが斜面となって
いるガイド下面7を転がって通過してしまい,やはり検
銭装置5へ到達してしまうという不都合があった。そし
て,このような異物が検銭装置に到達されると,検銭装
置は異物によって破壊される恐れがあった。本考案は従
来技術の上記課題(問題点)を解決するようにした自動
販売機等における硬貨投入部の異物処理機構を提供する
ことを目的とする。
【0005】本考案の自動販売機における硬貨投入部の
異物処理機構は,上記課題を解決するために,投入部に
配置されて投入された投入物が正規硬貨か否かを判定す
る投入物検知手段と,投入部から検銭装置に至る硬貨通
路の一部を形成する部材として配置され,投入物検知手
段により投入物が正規硬貨と判定されたときには閉ざさ
れて硬貨通路を形成し,正規硬貨でないと判定されたと
きは開かれて投入物を硬貨通路から排除するシャッター
手段と,硬貨通路におけるシャッター手段の後段に配置
され,投入物検知手段により投入物が正規硬貨と判定さ
れたときに作動してシャッター手段を通過した投入物を
検銭装置に向けて搬送する搬送ベルトと,搬送ベルトに
よる搬送経路中で,搬送される正規硬貨よりも小さい投
入物を硬貨通路から排除するための切り欠き部を有する
フレームとを具備するように構成した。この場合,前記
投入物検知手段は,投入硬貨の最小の直径よりもやや小
となる水平方向に離隔される距離だけ離して設けられた
2組の投入検知センサから構成され,両センサから同時
に検知信号があるときは正規硬貨と判定し,両センサか
ら同時に検知信号がないときは正規硬貨でない異物と判
定するように構成することができる。
異物処理機構は,上記課題を解決するために,投入部に
配置されて投入された投入物が正規硬貨か否かを判定す
る投入物検知手段と,投入部から検銭装置に至る硬貨通
路の一部を形成する部材として配置され,投入物検知手
段により投入物が正規硬貨と判定されたときには閉ざさ
れて硬貨通路を形成し,正規硬貨でないと判定されたと
きは開かれて投入物を硬貨通路から排除するシャッター
手段と,硬貨通路におけるシャッター手段の後段に配置
され,投入物検知手段により投入物が正規硬貨と判定さ
れたときに作動してシャッター手段を通過した投入物を
検銭装置に向けて搬送する搬送ベルトと,搬送ベルトに
よる搬送経路中で,搬送される正規硬貨よりも小さい投
入物を硬貨通路から排除するための切り欠き部を有する
フレームとを具備するように構成した。この場合,前記
投入物検知手段は,投入硬貨の最小の直径よりもやや小
となる水平方向に離隔される距離だけ離して設けられた
2組の投入検知センサから構成され,両センサから同時
に検知信号があるときは正規硬貨と判定し,両センサか
ら同時に検知信号がないときは正規硬貨でない異物と判
定するように構成することができる。
【0006】
【作用】本考案によれば,硬貨の寸法よりも小さな異物
が投入された場合,この異物は投入物検知手段(フォト
センサ)による正規硬貨ではないとの判定信号によって
シャッタ−手段が動作せず,開状態にあるシャッタ−手
段から直ちに排除されると共に,正規硬貨投入時のシャ
ッタ−手段の閉動作の直後に投入された釘等の小さな異
物は,後方の硬貨通路に配置されたフレ−ムに設けられ
た切り欠き部により自動的に硬貨通路から排除される。
が投入された場合,この異物は投入物検知手段(フォト
センサ)による正規硬貨ではないとの判定信号によって
シャッタ−手段が動作せず,開状態にあるシャッタ−手
段から直ちに排除されると共に,正規硬貨投入時のシャ
ッタ−手段の閉動作の直後に投入された釘等の小さな異
物は,後方の硬貨通路に配置されたフレ−ムに設けられ
た切り欠き部により自動的に硬貨通路から排除される。
【0007】
【実施例】以下図1乃至図5に示す一実施例により本考
案を具体的に説明する。図1乃至図5において,従来例
と同等の構成については図6及び図7と同一の符号を付
して示した。まず,本考案の構成の特徴を総括的に述べ
ると,異物を直接排除するための異物処理機構は図6及
び図7で述べた従来例と同様であるが,硬貨の所定寸法
よりも小さい物体を検知する投入物検知手段と,この投
入物検知手段の判定信号に基づいて作動し異物を硬貨通
路から排除するためのシャツタ−手段と,この異物より
も更に小さい投入物体を搬送途中で自動的に排除するた
めに切り欠き部を有するフレ−ムを設けるという異物排
除機構を二重に設けるようにした点に構成上の特徴があ
る。
案を具体的に説明する。図1乃至図5において,従来例
と同等の構成については図6及び図7と同一の符号を付
して示した。まず,本考案の構成の特徴を総括的に述べ
ると,異物を直接排除するための異物処理機構は図6及
び図7で述べた従来例と同様であるが,硬貨の所定寸法
よりも小さい物体を検知する投入物検知手段と,この投
入物検知手段の判定信号に基づいて作動し異物を硬貨通
路から排除するためのシャツタ−手段と,この異物より
も更に小さい投入物体を搬送途中で自動的に排除するた
めに切り欠き部を有するフレ−ムを設けるという異物排
除機構を二重に設けるようにした点に構成上の特徴があ
る。
【0008】投入物検知手段としては,それぞれ発光ダ
イオ−ド部と受光フオトセンサ部とからなる2組の第1
及び第2投入検知フオトセンサ12a,12b及び13
a,13bから構成される。なお,これらの各1対とな
る両フオトセンサ12a,12b及び13a,13bの
水平方向の間隔は投入硬貨の最小直径よりもわずか小の
値に設定されており,硬貨の通過に伴ってこれらの2つ
の投入検知フオトセンサ12a,12b;13a,13
bが同時に遮光されたときに,適正硬貨であるという判
定がなされ,その判定信号をシャッタ−手段14に対し
て発信するようになっている。従って,各投入検知フオ
トセンサ12a,12bまたは13a,13bが別々の
時点で遮光された場合には,正規硬貨でないもの,即
ち,正規硬貨の所定寸法よりも小さな物体(異物)と判
断されて,正規硬貨でないため正規硬貨の判定信号は出
されず,搬送ベルト3,搬送ロ−ラ4a,4b及び逆転
ロ−ラ10等は駆動を停止すると共に,後述のようにシ
ャッタ−手段14は閉動作を行わず,開状態のままであ
る。
イオ−ド部と受光フオトセンサ部とからなる2組の第1
及び第2投入検知フオトセンサ12a,12b及び13
a,13bから構成される。なお,これらの各1対とな
る両フオトセンサ12a,12b及び13a,13bの
水平方向の間隔は投入硬貨の最小直径よりもわずか小の
値に設定されており,硬貨の通過に伴ってこれらの2つ
の投入検知フオトセンサ12a,12b;13a,13
bが同時に遮光されたときに,適正硬貨であるという判
定がなされ,その判定信号をシャッタ−手段14に対し
て発信するようになっている。従って,各投入検知フオ
トセンサ12a,12bまたは13a,13bが別々の
時点で遮光された場合には,正規硬貨でないもの,即
ち,正規硬貨の所定寸法よりも小さな物体(異物)と判
断されて,正規硬貨でないため正規硬貨の判定信号は出
されず,搬送ベルト3,搬送ロ−ラ4a,4b及び逆転
ロ−ラ10等は駆動を停止すると共に,後述のようにシ
ャッタ−手段14は閉動作を行わず,開状態のままであ
る。
【0009】投入物検知手段のすぐ下方には,異物を硬
貨通路から排除(落下)させるためのシャツタ−手段1
4が設けられている。このシャッタ−手段14は正規硬
貨であるとの判定信号がない状態,即ち,投入硬貨がな
いか,又は,正規硬貨の投入でないときは,図3におい
て破線で示すように,スプリング16のばね圧でシャツ
タ−手段14が開かれており,硬貨通路が遮断されてい
るため硬貨は返却シュ−ト17へ落下されるようになっ
ているが,正規の硬貨が投入され,これが投入物検知手
段により正規硬貨であると判定されたときは,この判定
信号によって電磁ソレノイド15が駆動されてスプリン
グ16のばね圧に抗して,シャツタ−手段14が図3に
おいて実線で示すように移動し硬貨通路の一部を形成す
るので,硬貨はこのシャツタ−手段14の上を通過し得
るようになっている。
貨通路から排除(落下)させるためのシャツタ−手段1
4が設けられている。このシャッタ−手段14は正規硬
貨であるとの判定信号がない状態,即ち,投入硬貨がな
いか,又は,正規硬貨の投入でないときは,図3におい
て破線で示すように,スプリング16のばね圧でシャツ
タ−手段14が開かれており,硬貨通路が遮断されてい
るため硬貨は返却シュ−ト17へ落下されるようになっ
ているが,正規の硬貨が投入され,これが投入物検知手
段により正規硬貨であると判定されたときは,この判定
信号によって電磁ソレノイド15が駆動されてスプリン
グ16のばね圧に抗して,シャツタ−手段14が図3に
おいて実線で示すように移動し硬貨通路の一部を形成す
るので,硬貨はこのシャツタ−手段14の上を通過し得
るようになっている。
【0010】さらに,第1フレ−ム1には,図2及び図
4に示すように,搬送ベルト3のほぼ中央部の位置に切
り欠き部18が設けられている。この切り欠き部18の
高さは投入硬貨の直径よりも可成り小に選定するように
しているから,搬送ベルト3とガイド下面7との間隔A
よりも小さい物体(例えば釘等の異物)は搬送ベルト3
で運ばれずに,この切り欠き部18から返却シュ−ト1
7へ自然落下して顧客へ返却される。
4に示すように,搬送ベルト3のほぼ中央部の位置に切
り欠き部18が設けられている。この切り欠き部18の
高さは投入硬貨の直径よりも可成り小に選定するように
しているから,搬送ベルト3とガイド下面7との間隔A
よりも小さい物体(例えば釘等の異物)は搬送ベルト3
で運ばれずに,この切り欠き部18から返却シュ−ト1
7へ自然落下して顧客へ返却される。
【0011】次に,本考案の硬貨投入部の異物処理機構
の動作を,図5のフロ−チャ−トを参照して説明する。
硬貨Cが投入口19から複数枚投入されると,フロ−チ
ャ−トに示すように,まず,投入検知フオトセンサ12
a,12b及び13a,13bが同時にON(遮光)さ
れたかどうかがステップ51で検知される。この場合,
ONでない場合には,前述の通りシャツタ−手段14は
開いたままなので異物は自然落下し,駆動モ−タは作動
しないで,スタ−トに戻る。一方,同時ONが検知され
ると電磁ソレノイド15が作動して(ステップ52)硬
貨通路を形成するので,硬貨はシャツタ−手段14を通
過し,かつ駆動モ−タがON(ステップ53)とされ,
搬送ベルト3等が駆動される。次に,ステップ54では
投入検知フオトセンサ12a,12b及び13a,13
bが同時にONしてから一定時間内に通過検知フオトセ
ンサ9a,9bがONしたかどうかが検知される。一定
時間内にONしなかった場合には,従来例において述べ
たように,その状態を”詰まり”と判断して,第1フレ
−ム1の全体がヒンジ11を回転中心として回転して異
物を自然落下せしめる。そしてステップ56に移り,電
磁ソレノイド15はOFFされてシャツタ−手段14は
開いた状態となり,かつ駆動モ−タもOFFされて一連
の処理動作を終了する。一方,一定時間内にONした場
合には,ステップ55に移り,通過検知フオトセンサ9
a,9bの最終ONから一定時間ONにならないかどう
かが検知される。ONにならなかった場合にはステップ
56及びステップ57に移り前述の通りの動作を行う
が,ONになった場合には再びステップ55に戻ってO
Nにならなくなるまでこのステップ55を繰り返す。こ
のステップ55は,複数枚の硬貨Cが次ぎ次ぎに連続し
て,通過検知フオトセンサ9a,9bを通過する間は電
磁ソレノイド15及び駆動モ−タの動作を継続させるた
めのステップである。なお,このフロ−チャ−トは電気
信号系の動作のみが描かれているため省略されるが,釘
等の小さな異物がシャッタ−手段14を通過した場合に
は,第1フレ−ム1の切り欠き部18により落下するよ
うになっている。
の動作を,図5のフロ−チャ−トを参照して説明する。
硬貨Cが投入口19から複数枚投入されると,フロ−チ
ャ−トに示すように,まず,投入検知フオトセンサ12
a,12b及び13a,13bが同時にON(遮光)さ
れたかどうかがステップ51で検知される。この場合,
ONでない場合には,前述の通りシャツタ−手段14は
開いたままなので異物は自然落下し,駆動モ−タは作動
しないで,スタ−トに戻る。一方,同時ONが検知され
ると電磁ソレノイド15が作動して(ステップ52)硬
貨通路を形成するので,硬貨はシャツタ−手段14を通
過し,かつ駆動モ−タがON(ステップ53)とされ,
搬送ベルト3等が駆動される。次に,ステップ54では
投入検知フオトセンサ12a,12b及び13a,13
bが同時にONしてから一定時間内に通過検知フオトセ
ンサ9a,9bがONしたかどうかが検知される。一定
時間内にONしなかった場合には,従来例において述べ
たように,その状態を”詰まり”と判断して,第1フレ
−ム1の全体がヒンジ11を回転中心として回転して異
物を自然落下せしめる。そしてステップ56に移り,電
磁ソレノイド15はOFFされてシャツタ−手段14は
開いた状態となり,かつ駆動モ−タもOFFされて一連
の処理動作を終了する。一方,一定時間内にONした場
合には,ステップ55に移り,通過検知フオトセンサ9
a,9bの最終ONから一定時間ONにならないかどう
かが検知される。ONにならなかった場合にはステップ
56及びステップ57に移り前述の通りの動作を行う
が,ONになった場合には再びステップ55に戻ってO
Nにならなくなるまでこのステップ55を繰り返す。こ
のステップ55は,複数枚の硬貨Cが次ぎ次ぎに連続し
て,通過検知フオトセンサ9a,9bを通過する間は電
磁ソレノイド15及び駆動モ−タの動作を継続させるた
めのステップである。なお,このフロ−チャ−トは電気
信号系の動作のみが描かれているため省略されるが,釘
等の小さな異物がシャッタ−手段14を通過した場合に
は,第1フレ−ム1の切り欠き部18により落下するよ
うになっている。
【0012】
【考案の効果】本考案は上記のように構成されているか
ら,次のような優れた効果を有する。正規硬貨でない
異物は,第1段階としてシャッター手段により排除さ
れ,仮にシャッター手段により排除されなかった場合に
も第2段階として切り欠き部により排除され,検銭装置
に達して装置を故障させる危険性が少ない。また,投
入物検知手段は,シャッター手段の開閉と,搬送ベルト
の作動との制御に兼用されており,それぞれについてセ
ンサを設けるより部品点数を削減することができる。
さらに,搬送ベルトが作動するのは,投入物検知手段に
より投入物が正規硬貨であると判定された場合のみであ
り,異物の場合には搬送ベルトを作動させることなくシ
ャッター手段から排除できるため,搬送ベルトを駆動す
るモータの作動を必要最小限に抑え,消費電力を抑える
ことができる。
ら,次のような優れた効果を有する。正規硬貨でない
異物は,第1段階としてシャッター手段により排除さ
れ,仮にシャッター手段により排除されなかった場合に
も第2段階として切り欠き部により排除され,検銭装置
に達して装置を故障させる危険性が少ない。また,投
入物検知手段は,シャッター手段の開閉と,搬送ベルト
の作動との制御に兼用されており,それぞれについてセ
ンサを設けるより部品点数を削減することができる。
さらに,搬送ベルトが作動するのは,投入物検知手段に
より投入物が正規硬貨であると判定された場合のみであ
り,異物の場合には搬送ベルトを作動させることなくシ
ャッター手段から排除できるため,搬送ベルトを駆動す
るモータの作動を必要最小限に抑え,消費電力を抑える
ことができる。
【図1】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1に示す実施例の側面図である。
【図3】図2における線III−IIIに沿った断面でシャツ
タ−機構を示す側面図である。
タ−機構を示す側面図である。
【図4】図2における線IV−IVに沿った断面で切り欠き
部の構造を示す側面図である。
部の構造を示す側面図である。
【図5】本考案の実施例の動作を説明するためのフロ−
チャ−トである。
チャ−トである。
【図6】従来例の硬貨投入部の異物処理機構を示す平面
図である。
図である。
【図7】図6に示す異物処理機構の側面図である。
12a,12b:第1投入検知フオトセンサ 13a,13b:第2投入検知フオトセンサ 14:シャツタ−手段 15:電磁ソレノイド 16:スプリング 18:切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−14560(JP,U) 特公 昭57−43950(JP,B2) 実公 昭48−4957(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07F 9/00 107 G07D 5/02 101 G07F 1/02 105
Claims (2)
- 【請求項1】 同時に投入される複数枚の硬貨を一枚毎
に分離して検銭装置まで搬送し,搬送途中で異物を排除
するようにした自動販売機における硬貨投入部の異物処
理機構において,投入部に配置されて投入された投入物が正規硬貨か否か
を判定する 投入物検知手段と,前記投入部から前記検銭装置に至る硬貨通路の一部を形
成する部材として配置され,前記投入物検知手段により
投入物が正規硬貨と判定されたときには閉ざされて硬貨
通路を形成し,正規硬貨でないと判定されたときは開か
れて投入物 を硬貨通路から排除するシャッター手段と,前記硬貨通路における前記シャッター手段の後段に配置
され,前記投入物検知手段により投入物が正規硬貨と判
定されたときに作動して前記シャッター手段を通過した
投入物を前記検銭装置に向けて搬送する搬送ベルトと ,前記搬送ベルトによる搬送経路中で,搬送される正規硬
貨よりも小さい投入物を硬貨通路から 排除するための切
り欠き部を有するフレームとを具備することを特徴とす
る自動販売機における硬貨投入部の異物処理機構。 - 【請求項2】 前記投入物検知手段は,投入硬貨の最小
の直径よりもやや小となる水平方向に隔離される距離だ
け離して設けられた2組の投入検知センサから構成さ
れ,両センサから同時に検知信号があるときは正規硬貨
と判定し,両センサから同時に検知信号がないときは正
規硬貨でない異物と判定するようにした請求項1記載の
自動販売機における硬貨投入部の異物処理機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993020852U JP2599591Y2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 自動販売機における硬貨投入部の異物処理機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993020852U JP2599591Y2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 自動販売機における硬貨投入部の異物処理機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0675076U JPH0675076U (ja) | 1994-10-21 |
JP2599591Y2 true JP2599591Y2 (ja) | 1999-09-13 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2599591Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP1993020852U patent/JP2599591Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0675076U (ja) | 1994-10-21 |
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