JP2599589Y2 - 建設機械の上部ガードの構造 - Google Patents

建設機械の上部ガードの構造

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JP2599589Y2 JP1993010586U JP1058693U JP2599589Y2 JP 2599589 Y2 JP2599589 Y2 JP 2599589Y2 JP 1993010586 U JP1993010586 U JP 1993010586U JP 1058693 U JP1058693 U JP 1058693U JP 2599589 Y2 JP2599589 Y2 JP 2599589Y2
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重之 小田
一孝 山地
清 小川
久之 伊藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧ショベルなど建設
機械,作業車両の車体上面部を覆っている上部ガードの
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来技術の第1実施例油圧ショ
ベル1の側面図である。図において、2は油圧ショベル
1の車体である上部旋回体、3は下部走行体、4は運転
室、5は上部旋回体2の上面を覆っている上部ガード、
6はカウンタウエイトである。油圧ショベル1では、上
部旋回体2の上面に沿って複数個(複数個の図示はして
いない)の板材である上部ガード5が配設されている。
そして油圧ショベル1の運転室(4)内より運転者が後
方下部を目視する場合には、側面視で水平線(H.
L.)以下の視角が角度aであった。また、複数個の板
材である上部ガード5は水平面状態に配設されている。
【0003】図3における油圧ショベル1の視角aはか
なり小さいので、上部旋回体2の後方下部の確認が困難
であった。そのために上記視角aを大きくするような改
善手段が、種々勘案されている。図4は、従来技術の第
2実施例油圧ショベル7の側面図である。図において、
8は油圧ショベル7の車体である上部旋回体、9は下部
走行体、10は運転室、11は上部旋回体8の上面を覆
っている上部ガード、12はカウンタウエイトである。
油圧ショベル7では、上部旋回体8の後面イを側面視で
前後の傾斜状態にしたので、後方視角bを図3における
油圧ショベル1の視角aよりかなり大きくすることがで
きた。したがって、上部旋回体8の後方下部の目視をよ
り良く行うことができる。また複数個の板材である上部
ガード11は、図3における油圧ショベル1と同様に、
水平状態に配設されている。なお図5は、図4における
油圧ショベル7の要部斜視図である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来より油圧ショベル
では、上部旋回体の後方下部の目視確認をより確実に行
うために、水平面(側面視で水平線H.L.)以下の視
界を拡大する手段が種々講じられている。しかし上部旋
回体の上面を覆っている上部ガードは水平状態に配設さ
れているので、上部旋回体の内部スペースは狭小で、各
種機器のレイアウト及びメンテナンスに支障を生じてい
た。本考案は、上部旋回体の後方視角の下側で、上部ガ
ードの上側に存在する外部空間部(図4に示す符号ロの
斜線部分)を有効活用して上部旋回体内部スペースを拡
大できる上部ガードの構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上部旋回体に備えられる
運転室とカウンタウエイトとの間に各種機器が配置され
るとともにこの各種機器を上部ガードにて覆う構成から
なる建設機械において、前記上部ガードの運転室側端部
の側面視高さを運転者の後方目視位置高さより若干低め
に設定し、かつ前記上部ガードの上面及びカウンタウエ
イトの上面を前記上部ガードの運転室側端部より後方に
向けて連続した下り勾配になるように形成した。或いは
また、前記上部ガードの内部側の高さを、前記上部旋回
体の後方側より前方側を高くした。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本考案の一実施例の上部ガード1
3をそなえた油圧ショベル14の側面図である。図にお
いて、15は油圧ショベル14の上部旋回体、16は下
部走行体、17は運転室、18はカウンタウエイトであ
る。図2は、図1における上部旋回体15の要部斜視図
である。
【0007】次に、本考案の一実施例の上部ガード13
の構造を図1及び図2について述べる。本実施例の上部
ガード13は、上部旋回体15の上面に沿って複数個の
板材であるガードを配設している上部ガードであって、
図1に示すように上部ガード13の前端側の側面視高さ
hを、運転者の後方目視位置高さHより寸法lだけ低目
に設定し、かつ上部ガード13の上面が上部ガード13
の前端部より後端部へ向けて下り勾配になるように形成
して、構成した。
【0008】次に、本考案の一実施例の上部ガード13
の構造の作用について述べる。本実施例では上部ガード
13の前端側の側面視高さhを、運転者の後方目視位置
高さHよりわずか寸法lだけ低目に設定し、かつ上部ガ
ード13の上面が上部ガード13の前端部より後端部へ
向けて下り勾配に形成したので、運転者の後方下部視角
を角度cに設定することができた。この角度cは、図3
における従来技術の油圧ショベル1の後方下部視角の角
度aに比べてかなり大きい角度である。したがって、運
転者の後方下部視界をに十分確保することができた。
らに、カウンタウエイト18も上部ガードと面樵に後方
へ向けて下り勾配にしたので、カウンタウエイト18が
後方下部視界を遮ることもない。しかも上部ガード13
の位置が後方下部視角(角度c)のすぐ下側になるの
で、その位置の高さまで上部旋回体(13)内部スペー
スを十分に拡大することができた。したがって、上部旋
回体15の内部に装備している各種機器のレイアウト性
及びメンテナンス性を向上させることができる。
【0009】
【考案の効果】本考案の建設機械の上部ガードの構造で
は、運転者の後方下部視界を十分に確保することができ
た。しかも上部ガードの位置が後方下部視界のすぐ下側
になるので、その位置の高さまで上部旋回体の内部スペ
ースを十分に拡大することができた。したがって本考案
の上部ガードの構造をそなえた建設機械,作業車両で
は、運転者の後方下部目視確認性と、上部旋回体内部に
装備している各種機器のレイアウト性及びメンテナンス
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の上部ガードをそなえた油圧
ショベルの側面図である。
【図2】図1における上部旋回体の要部斜視図である。
【図3】従来技術の第1実施例油圧ショベルの側面図で
ある。
【図4】従来技術の第2実施例油圧ショベルの側面図で
ある。
【図5】図4における油圧ショベルの要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,7,14 油圧ショベル 2,8,15 上部旋回体 3,9,16 下部走行体 4,10,17 運転室 5,11,13 上部ガード 6,12,18 カウンタウエイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 深田 高義 (56)参考文献 実開 昭64−19659(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/08

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体に備えられる運転室とカウン
    タウエイトとの間に各種機器が配置されるとともに、こ
    の各種機器を上部ガードにて覆う構成からなる建設機械
    において、前記上部ガードの運転室側端部の側面視高さ
    を運転者の後方目視位置高さより若干低めに設定し、か
    つ前記上部ガードの上面及びカウンタウエイトの上面を
    前記上部ガードの運転室側端部より後方に向けて連続し
    た下り勾配になるように形成したことを特徴とする建設
    機械の上部ガードの構造。
  2. 【請求項2】 前記上部ガードの内部側の高さを、前記
    上部旋回体の後方側より前方側を高くしたことを特徴と
    する請求項1記載の建設機械の上部ガードの構造。
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