JP2599427Y2 - インダクタ - Google Patents
インダクタInfo
- Publication number
- JP2599427Y2 JP2599427Y2 JP1993058269U JP5826993U JP2599427Y2 JP 2599427 Y2 JP2599427 Y2 JP 2599427Y2 JP 1993058269 U JP1993058269 U JP 1993058269U JP 5826993 U JP5826993 U JP 5826993U JP 2599427 Y2 JP2599427 Y2 JP 2599427Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toroidal core
- flat cable
- circuit board
- printed circuit
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はインダクタを構成するト
ロイダルコアの巻線方法を含む構造に係り、特に電線を
巻回せずに構成したインダクタに関するものである。
ロイダルコアの巻線方法を含む構造に係り、特に電線を
巻回せずに構成したインダクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインダクタは、図3に示すように
トロイダルコア3への巻線は、銅線に絶縁材をコーティ
ングした電線13を使用し、1ターンずつ巻回している
が、特にトロイダルコア3の軸方向の長さが長いもの
は、電線を複数回巻回する場合、電線をトロイダルコア
の内径内を貫通させる巻回作業が困難であった。更にト
ロイダルコアの内径内で複数の電線が、交鎖したり、キ
ンク(ひねられて出来る小さな輪)が生じていた。
トロイダルコア3への巻線は、銅線に絶縁材をコーティ
ングした電線13を使用し、1ターンずつ巻回している
が、特にトロイダルコア3の軸方向の長さが長いもの
は、電線を複数回巻回する場合、電線をトロイダルコア
の内径内を貫通させる巻回作業が困難であった。更にト
ロイダルコアの内径内で複数の電線が、交鎖したり、キ
ンク(ひねられて出来る小さな輪)が生じていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のインダクタはト
ロイダルコアの内径内に1ターンずつ電線を貫通させる
作業を繰り返しおこない、電線の巻回作業に多くの時間
を要していた。更にトロイダルコアの軸方向の長さが長
いトロイダルコアへの電線の巻回は、軸方向の中心付近
に電線のたるみ、ならびにキンクが生じ、内径内の電線
の占有率が悪くなり、巻回数に限界があった。更に、電
線のたるみは、巻層間の接触となり、レヤーショート
(耐圧不良)の原因にもなっていた。一方、巻線の巻き
始め、巻き終わりの電線13の導体部がそのまま入出力
端子となるので、該インダクタを装置に組み込む作業中
に折れ曲がり、作業性を悪くしていた。
ロイダルコアの内径内に1ターンずつ電線を貫通させる
作業を繰り返しおこない、電線の巻回作業に多くの時間
を要していた。更にトロイダルコアの軸方向の長さが長
いトロイダルコアへの電線の巻回は、軸方向の中心付近
に電線のたるみ、ならびにキンクが生じ、内径内の電線
の占有率が悪くなり、巻回数に限界があった。更に、電
線のたるみは、巻層間の接触となり、レヤーショート
(耐圧不良)の原因にもなっていた。一方、巻線の巻き
始め、巻き終わりの電線13の導体部がそのまま入出力
端子となるので、該インダクタを装置に組み込む作業中
に折れ曲がり、作業性を悪くしていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、トロイダルコ
アの内径内に複数本の導体で形成された短冊状のフラッ
トケーブルを遊貫し、該フラットケーブルの両端の導体
の露出部を複数本の導体パターンを形成したプリント基
板の該導体パターンに結合し、該複数本の導体並びに導
体パターンが、該トロイダルコアを巻回して1本に連が
る導体に構成したインダクターにおいて、トロイダルコ
アの外径及び内径断面形状を矩形状に構成し、該トロイ
ダルコアの矩形状の内径の長尺方向に幅方向が位置する
ように該フラットケーブルを遊貫させ、一方該トロイダ
ルコアの外周辺に位置するプリント基板の両端のフラッ
トケーブルと接続する配線ランド部には該プリント基板
の該トロイダルコアと接する面の反対面に溝をもつ端子
台を構成する。
アの内径内に複数本の導体で形成された短冊状のフラッ
トケーブルを遊貫し、該フラットケーブルの両端の導体
の露出部を複数本の導体パターンを形成したプリント基
板の該導体パターンに結合し、該複数本の導体並びに導
体パターンが、該トロイダルコアを巻回して1本に連が
る導体に構成したインダクターにおいて、トロイダルコ
アの外径及び内径断面形状を矩形状に構成し、該トロイ
ダルコアの矩形状の内径の長尺方向に幅方向が位置する
ように該フラットケーブルを遊貫させ、一方該トロイダ
ルコアの外周辺に位置するプリント基板の両端のフラッ
トケーブルと接続する配線ランド部には該プリント基板
の該トロイダルコアと接する面の反対面に溝をもつ端子
台を構成する。
【0005】
【作用】本考案は、トロイダルコアへの巻線において、
フラットケーブルとプリント基板の導体によってコイル
を形成し該コイルの巻き初め、巻き終わりに相当する部
分に端子台を構成したもので、1回の巻回作業で同時に
複数回の巻線作業が出来、作業性の向上、信頼性の向上
が可能となる。
フラットケーブルとプリント基板の導体によってコイル
を形成し該コイルの巻き初め、巻き終わりに相当する部
分に端子台を構成したもので、1回の巻回作業で同時に
複数回の巻線作業が出来、作業性の向上、信頼性の向上
が可能となる。
【0006】
【実施例】図1は本考案による実施例を示す部品構成図
である。フラットケーブル1がU字状に形成してあり、
両端は絶縁被膜を除去した左右各1本ずつの導体露出部
7及び複数の導体露出部8が露出している。図面上左右
は対称である。フラットケーブル1の導体露出部7及び
8のピッチ5と、プリント基板2の穴つき配線ランド1
1の隣接する穴ピッチ6は同じ寸法とし、導体露出部
7、8は配線ランド11に容易に挿入できる構造並びに
寸法である。配線ランド11は、両面でも、あるいは、
導体パターン12が形成された面だけでもよい。トロイ
ダルコア3は外径に比較し、軸方向の長さが長く、外径
及び内径断面形状を矩形状に形成したものである。プリ
ント基板2の長尺方向寸法はトロイダルコア3の軸方向
の長さより長くなっている。4は端子台であり、左右各
1個が構成されている。フラットケーブル1の巻き始め
並びに巻き終わりに相当する左右各1本ずつの導体露出
部7は他の導体露出部8より長くしてある。端子台4は
左右各1本ずつの導体露出部7が貫通できる穴9、並び
にプリント基板2の配線ランド11を収納する溝10が
設けてある。
である。フラットケーブル1がU字状に形成してあり、
両端は絶縁被膜を除去した左右各1本ずつの導体露出部
7及び複数の導体露出部8が露出している。図面上左右
は対称である。フラットケーブル1の導体露出部7及び
8のピッチ5と、プリント基板2の穴つき配線ランド1
1の隣接する穴ピッチ6は同じ寸法とし、導体露出部
7、8は配線ランド11に容易に挿入できる構造並びに
寸法である。配線ランド11は、両面でも、あるいは、
導体パターン12が形成された面だけでもよい。トロイ
ダルコア3は外径に比較し、軸方向の長さが長く、外径
及び内径断面形状を矩形状に形成したものである。プリ
ント基板2の長尺方向寸法はトロイダルコア3の軸方向
の長さより長くなっている。4は端子台であり、左右各
1個が構成されている。フラットケーブル1の巻き始め
並びに巻き終わりに相当する左右各1本ずつの導体露出
部7は他の導体露出部8より長くしてある。端子台4は
左右各1本ずつの導体露出部7が貫通できる穴9、並び
にプリント基板2の配線ランド11を収納する溝10が
設けてある。
【0007】フラットケーブル1をトロイダルコア3の
内径内に遊貫させた後フラットケーブル両端の導体露出
部7、8をプリント基板2の配線ランド11の穴に挿入
する。フラットケーブル1の1ターン目の導体露出部8
はプリント基板2の最端部の配線ランド11に接続さ
れ、プリント基板2の配線パターン12によって2ター
ン目の巻き始めに相当する配線ランド11及び2ターン
目の導体露出部8に接続される。この関連をくり返すこ
とで複数回の巻線がトロイダルコア3に巻回されたこと
になる。プリント基板2とフラットケーブル1の接続は
平面状であるので半田ディップ等の方法によりプリント
基板2を1度に半田熔接処理できる。インダクタの巻き
始めと巻き終わりに相当する端子は、端子台4の穴9を
フラットケーブル1の導体露出部7を貫通させ、そのま
ま導体露出部7をインダクタの端子としている。導体露
出部7、8を半田熔接後はフラットケーブル1、プリン
ト基板2、トロイダルコア3並びに端子台4はそれぞれ
樹脂系接着剤で接着固定し一体化させる。
内径内に遊貫させた後フラットケーブル両端の導体露出
部7、8をプリント基板2の配線ランド11の穴に挿入
する。フラットケーブル1の1ターン目の導体露出部8
はプリント基板2の最端部の配線ランド11に接続さ
れ、プリント基板2の配線パターン12によって2ター
ン目の巻き始めに相当する配線ランド11及び2ターン
目の導体露出部8に接続される。この関連をくり返すこ
とで複数回の巻線がトロイダルコア3に巻回されたこと
になる。プリント基板2とフラットケーブル1の接続は
平面状であるので半田ディップ等の方法によりプリント
基板2を1度に半田熔接処理できる。インダクタの巻き
始めと巻き終わりに相当する端子は、端子台4の穴9を
フラットケーブル1の導体露出部7を貫通させ、そのま
ま導体露出部7をインダクタの端子としている。導体露
出部7、8を半田熔接後はフラットケーブル1、プリン
ト基板2、トロイダルコア3並びに端子台4はそれぞれ
樹脂系接着剤で接着固定し一体化させる。
【0008】
【考案の効果】以上述べたごとく、トロイダルコアの内
径内に遊貫したフラットケーブルの導体とトロイダルコ
アの外側に位置するプリント基板の導体パターンを接続
し端子台を構成することによって、信頼性が高く巻線作
業性の良いインダクタの提供が可能となった。
径内に遊貫したフラットケーブルの導体とトロイダルコ
アの外側に位置するプリント基板の導体パターンを接続
し端子台を構成することによって、信頼性が高く巻線作
業性の良いインダクタの提供が可能となった。
【図1】本考案の部品構成を示す外観斜視図。
【図2】本考案のインダクタの外観斜視図。
【図3】従来のインダクタを示す外観斜視図。
1 フラットケーブル 2 プリント基板 3 トロイダルコア 4 端子台 5 導体のピッチ 6 (配線ランド)穴ピッチ 7 (巻き始めに巻き終わり相当する)導体露出部 8 導体露出部 9 穴 10 溝 11 配線ランド 12 導体パターン 13 電線
Claims (1)
- 【請求項1】 トロイダルコアの内径内に、複数本の導
体で形成されたフラットケーブルを遊貫し、該トロイダ
ルコアの外周辺に位置するプリント基板の両端の配線ラ
ンド部に該フラットケーブルの両端の導体を接続し、該
トロイダルコアを巻回し1本に連がる導体に構成したこ
とを特徴とするインダタクにおいて、トロイダルコアの
外径及び内径断面形状を矩形状に構成し、該トロイダル
コアの矩形状の内径の長尺方向に幅方向が位置するよう
に該フラットケーブルを遊貫させ、一方該トロイダルコ
アの外周辺に位置するプリント基板の両端のフラットケ
ーブルと接続する配線ランド部には、該プリント基板の
該トロイダルコアと接する面の反対面に溝をもつ端子台
を構成したことを特徴とするインダクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993058269U JP2599427Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | インダクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993058269U JP2599427Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | インダクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727117U JPH0727117U (ja) | 1995-05-19 |
JP2599427Y2 true JP2599427Y2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=13079465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993058269U Expired - Fee Related JP2599427Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | インダクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599427Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9159487B2 (en) * | 2012-07-19 | 2015-10-13 | The Boeing Company | Linear electromagnetic device |
US9959967B2 (en) | 2014-05-15 | 2018-05-01 | Analog Devices, Inc. | Magnetic devices and methods for manufacture using flex circuits |
JP6332231B2 (ja) * | 2015-10-28 | 2018-05-30 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 現像装置及び画像形成装置 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP1993058269U patent/JP2599427Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0727117U (ja) | 1995-05-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |