JP3368826B2 - 巻線部品およびその製造方法 - Google Patents
巻線部品およびその製造方法Info
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Description
インバータトランス等に適用するに好適な巻線部品およ
びその製造方法に関するものである。
の胴部に線材を巻き、その線材の端部を端子に絡げて半
田付けし、ボビンの胴部の周囲および内部にコアを設け
て磁路を形成したものが多用されていた。
ような不都合があった。
部に並んで突出しているので、特に自動巻線機を用いて
線材を端子に絡げるためには、隣接する2個の端子間に
一定の間隔をおく必要があり、そのためボビンの幅が広
くなってしまう。
際に、半田の熱によるストレスで線材が細くなり、断線
しやすくなる。
型化を図る場合、ボビンの幅が広いと、当然それだけ幅
広の基板が必要となる。
業に支障を来すことなくボビンの幅を狭めることが可能
で、半田の熱に起因する線材の断線を回避でき、しかも
細い基板にも落とし込むことが可能な巻線部品およびそ
の製造方法を提供することを目的とする。
巻線部品の発明は、胴部(2a)と端子埋設部(2b、
2c)とが連設されたボビン(2)を有し、このボビン
の端子埋設部に端子(4)をその絡げ側端部(4b)が
当該端子埋設部の側面から突出するように埋設し、前記
ボビンの胴部に線材(3)を巻き、この線材の端部を前
記端子の絡げ側端部に絡げて半田付けし、前記ボビンに
コア(5、6)を組み付けて磁路を形成した巻線部品
(1)において、前記端子の絡げ側端部より熱伝導度の
大きい放熱部材(7)を当該絡げ側端部に添設して構成
される。
b、2c)の底面に基板落込部(2d、2e)を当該ボ
ビンの胴部(2a)の幅に合わせて形成して構成され
る。
発明は、上述した巻線部品(1)の製造方法であって、
線材(3)の端部を端子(4)の絡げ側端部(4b)に
絡げて半田付けする際に、前記線材の端部を前記端子の
絡げ側端部に絡げ、その後、半田液(9)の上方で前記
端子が当該半田液に対向するようにボビン(2)をその
長さ方向が当該半田液の液面に直交する形で保持し、こ
の状態で、前記ボビンを下降させて前記端子の絡げ側端
部を前記半田液に浸漬するようにして構成される。
する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発明
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこ
とは「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
基づいて説明する。
を示す分解斜視図、図2は図1に示す巻線部品を基板に
落とし込んだ状態を示す図であり、(a)はその側面
図、(b)はその正面図、図3は本発明に係る巻線部品
の製造方法の一実施形態を示す図であり、(a)は端子
を半田液に浸漬する前の状態を示す正面図、(b)は
(a)の右側面図、(c)は端子を半田液に浸漬した状
態を示す拡大正面図である。
うに、ボビン2、線材3、端子4、ロ形のコア5および
I形のコア6から構成されている。ボビン2は胴部2a
を有しており、胴部2aの両側にはそれぞれ端子埋設部
2b、2cが形成されている。各端子埋設部2b、2c
には複数本の端子4がその基板側端部4aをボビン2の
長さ方向に突出させた形で埋設されており、各端子4の
絡げ側端部4bは端子埋設部2b、2cの側面からボビ
ン2の幅方向に突出している。この絡げ側端部4bに
は、図3に示すように、合成樹脂製の放熱部材7が添設
されている。そして、ボビン2の胴部2aには線材3が
巻設されており、線材3の両端部は端子4の絡げ側端部
4bおよび放熱部材7に絡げられて半田付けされてい
る。また、ボビン2の各端子埋設部2b、2cの底面に
はそれぞれ基板落込部2d、2eが、ボビン2の胴部2
aの幅に合わせて形成されている。さらに、ボビン2の
胴部2aには、その周囲にロ形のコア5が、その内部に
I形のコア6が組み付けられている。
成を有するので、この巻線部品1を製造する際には次の
手順による。
ボビン2の胴部2aに線材3を巻き、この線材3の両端
部を端子4の絡げ側端部4bおよび放熱部材7に絡げ
る。この際、端子4の絡げ側端部4bは端子埋設部2
b、2cの側面からボビン2の幅方向に突出しているの
で、端子4の基板側端部4aが邪魔になって線材3を円
滑に絡げることができないという状況は生じない。
子4の絡げ側端部4bに半田付けする。それには、図3
(a)に示すように、半田液9の上方で、端子4が半田
液9に対向するようにボビン2をその長さ方向が半田液
9の液面に直交する形で保持し、この状態でボビン2を
下降させる。すると、図3(c)に示すように、端子4
の絡げ側端部4bが半田液9に浸漬され、半田付けが行
われる。この際、端子4の絡げ側端部4bおよび放熱部
材7に絡げられた線材3の両端部をすべて半田液9に浸
漬するのではなく、その一部が半田液9の液面より上に
残るようにする。すると、半田の熱によるストレスが低
減され、線材3が断線しにくくなる。その上、端子4の
絡げ側端部4bには放熱部材7が添設されているので、
半田の熱の一部が放熱部材7に移動することから、半田
の熱によるストレスを一層低減し、線材3が断線する事
態を抑制することができる。
形のコア6を組み付けて磁路を形成する。すると、巻線
部品1が出来上がり、ここで巻線部品1の製造が終了す
る。
を基板10に装着する際には、図2に示すように、基板
10に長方形状の貫通孔10aを形成し、この貫通孔1
0aにボビン2を落とし込むようにして巻線部品1を基
板10に搭載する。すると、巻線部品1のボビン2の胴
部2aと基板落込部2d、2eが貫通孔10aに落ち込
み、その分だけ基板10上の巻線部品1の高さが低くな
り、薄型化に寄与する。しかも、基板10の貫通孔10
aに落ち込むのは、巻線部品1のボビン2の胴部2aと
基板落込部2d、2eのみであるので、ボビン2の幅W
1と同程度の幅W2を有する基板10を採用することが
できる。
の絡げ側端部4bより熱伝導度の大きい放熱部材として
合成樹脂製の放熱部材7を用いた場合について説明した
が、端子4の絡げ側端部4bより熱伝導度の大きいもの
である限り、合成樹脂以外の材質からなる放熱部材を採
用することも可能である。
部品の発明によれば、胴部2aと端子埋設部2b、2c
とが連設されたボビン2を有し、このボビン2の端子埋
設部2b、2cに端子4をその絡げ側端部4bが当該端
子埋設部2b、2cの側面から突出するように埋設し、
前記ボビン2の胴部2aに線材3を巻き、この線材3の
端部を前記端子4の絡げ側端部4bに絡げて半田付け
し、前記ボビン2にコア5、6を組み付けて磁路を形成
した巻線部品1において、前記端子4の絡げ側端部4b
より熱伝導度の大きい放熱部材7を当該絡げ側端部4b
に添設して構成したので、端子4の基板側端部4aが線
材3の円滑な絡げ作業を妨げることがないことから、線
材3の絡げ作業に支障を来すことなくボビン2の幅を狭
めることができるのは勿論のこと、線材3の端部を端子
4の絡げ側端部4bに半田付けする際に、半田の熱の一
部が放熱部材7に移動することから、半田の熱に起因す
る線材3の断線を回避することが可能となる。
cの底面に基板落込部2d、2eを当該ボビンの胴部2
aの幅に合わせて形成して構成したので、薄型化を狙っ
て巻線部品1を基板10に落とし込んで装着する際に、
ボビン2の胴部2aと基板落込部2d、2eのみを落と
し込むことにより、ボビン2の幅W1と同程度の幅W2
を有する細い基板10を採用することができる。
発明によれば、上述した巻線部品1の製造方法であっ
て、線材3の端部を端子4の絡げ側端部4bに絡げて半
田付けする際に、前記線材3の端部を前記端子4の絡げ
側端部4bに絡げ、その後、半田液9の上方で前記端子
4が当該半田液9に対向するようにボビン2をその長さ
方向が当該半田液9の液面に直交する形で保持し、この
状態で、前記ボビン2を下降させて前記端子4の絡げ側
端部4bを前記半田液9に浸漬するようにして構成した
ので、端子4の絡げ側端部4bに絡げられた線材3の端
部の一部を半田液9の液面より上に残すことにより、半
田の熱に起因する線材3の断線を回避することができ
る。
斜視図である。
を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はその正
面図である。
を示す図であり、(a)は端子を半田液に浸漬する前の
状態を示す正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)
は端子を半田液に浸漬した状態を示す拡大正面図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 胴部(2a)と端子埋設部(2b、2
c)とが連設されたボビン(2)を有し、 このボビンの端子埋設部に端子(4)をその絡げ側端部
(4b)が当該端子埋設部の側面から突出するように埋
設し、 前記ボビンの胴部に線材(3)を巻き、 この線材の端部を前記端子の絡げ側端部に絡げて半田付
けし、 前記ボビンにコア(5、6)を組み付けて磁路を形成し
た巻線部品(1)において、 前記端子の絡げ側端部より熱伝導度の大きい放熱部材
(7)を当該絡げ側端部に添設した ことを特徴とする巻
線部品。 - 【請求項2】 ボビン(2)の端子埋設部(2b、2
c)の底面に基板落込部(2d、2e)を当該ボビンの
胴部(2a)の幅に合わせて形成したことを特徴とする
請求項1に記載の巻線部品。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の巻線部
品(1)の製造方法であって、 線材(3)の端部を端子(4)の絡げ側端部(4b)に
絡げて半田付けする際に、 前記線材の端部を前記端子の絡げ側端部に絡げ、 その後、半田液(9)の上方で前記端子が当該半田液に
対向するようにボビン(2)をその長さ方向が当該半田
液の液面に直交する形で保持し、 この状態で、前記ボビンを下降させて前記端子の絡げ側
端部を前記半田液に浸漬するようにしたことを特徴とす
る巻線部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13158498A JP3368826B2 (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 巻線部品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13158498A JP3368826B2 (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 巻線部品およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11329864A JPH11329864A (ja) | 1999-11-30 |
JP3368826B2 true JP3368826B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP13158498A Expired - Fee Related JP3368826B2 (ja) | 1998-05-14 | 1998-05-14 | 巻線部品およびその製造方法 |
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Families Citing this family (5)
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1998
- 1998-05-14 JP JP13158498A patent/JP3368826B2/ja not_active Expired - Fee Related
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