JP2598704B2 - スルホニウム化合物の製造方法 - Google Patents
スルホニウム化合物の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、下記一般式で表わされるスルホニウム化合
物の製造方法に関する。
物の製造方法に関する。
(ただし、式中R1は水素,アセチル基,メトキシカルボ
ニル基,エトキシカルボニル基,tert−ブトキシカルボ
ニル基,ベンゾイル基,ベンジルオキシカルボニル基,
フェノキシカルボニル基,4−メトキシベンジルオキシカ
ルボニル基,9−フルオレニルメトキシカルボニル基のい
ずれかを、R2は炭素数1〜4のアルキル基またはベンジ
ル基,YはSbF6,PF6,AsF6,BF4,のいずれかを示す。) 更に詳しくは、光および/または熱硬化組成物の重合
触媒として有用であり、特にエポキシ樹脂やスチレンな
どのカチオン重合性ビニル化合物の重合硬化触媒として
効果を有するスルホニウム化合物の製造方法に関する。
ニル基,エトキシカルボニル基,tert−ブトキシカルボ
ニル基,ベンゾイル基,ベンジルオキシカルボニル基,
フェノキシカルボニル基,4−メトキシベンジルオキシカ
ルボニル基,9−フルオレニルメトキシカルボニル基のい
ずれかを、R2は炭素数1〜4のアルキル基またはベンジ
ル基,YはSbF6,PF6,AsF6,BF4,のいずれかを示す。) 更に詳しくは、光および/または熱硬化組成物の重合
触媒として有用であり、特にエポキシ樹脂やスチレンな
どのカチオン重合性ビニル化合物の重合硬化触媒として
効果を有するスルホニウム化合物の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、スルホニウム化合物の製造方法としては、数多
く提案されている。例えば、特開昭55−125104号では、
ビス−[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スル
フィド ビスハライドを水溶液中でMY(式中Mはアルカ
リ金属,YはSbF6,PF6,AsF6を示す。)で表わされる化合
物と混合してイオン交換させる製造方法が開示されてい
る。しかしながら、この例に従って水溶液中でMYを作用
させると、特にMSbF6においては、水に対して非常に不
安定なため、反応中または後処理の段階で目的とするス
ルホニウム化合物が加水分解反応を起こして、得られる
スルホニウム化合物の収率が低いか、もしくはまったく
得られない場合がある。また、得られたとしても純度が
高いものが得られないため、精製工程を必要とする。
く提案されている。例えば、特開昭55−125104号では、
ビス−[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スル
フィド ビスハライドを水溶液中でMY(式中Mはアルカ
リ金属,YはSbF6,PF6,AsF6を示す。)で表わされる化合
物と混合してイオン交換させる製造方法が開示されてい
る。しかしながら、この例に従って水溶液中でMYを作用
させると、特にMSbF6においては、水に対して非常に不
安定なため、反応中または後処理の段階で目的とするス
ルホニウム化合物が加水分解反応を起こして、得られる
スルホニウム化合物の収率が低いか、もしくはまったく
得られない場合がある。また、得られたとしても純度が
高いものが得られないため、精製工程を必要とする。
また、出願人は、特願平1−4231号および特願平1−
89517号において、ベンジル−4−ヒドロキシフェニル
アルキルスルホニウムのポリフルオロ(亜)金属塩を塩
基の存在下で酸ハライドと反応させて、置換オキシフェ
ニルベンジルアルキルスルホニウムのポリフルオロ
(亜)金属塩を製造する方法を開示している。
89517号において、ベンジル−4−ヒドロキシフェニル
アルキルスルホニウムのポリフルオロ(亜)金属塩を塩
基の存在下で酸ハライドと反応させて、置換オキシフェ
ニルベンジルアルキルスルホニウムのポリフルオロ
(亜)金属塩を製造する方法を開示している。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、このスルホニウム化合物を製造するにあた
り、中間生成物である置換オキシフェニルベンジルアル
キルスルホニウム ハライド化合物を有機溶媒から単離
することなく、非求核性陰イオンを有するアルカリ金属
塩を粉末のまま加えて陰イオン交換反応させて、比較的
簡単でしかも高収率で置換オキシフェニルベンジルアル
キルスルホニウムのポリフルオロ(亜)金属塩を製造す
る方法を提供するものである。
り、中間生成物である置換オキシフェニルベンジルアル
キルスルホニウム ハライド化合物を有機溶媒から単離
することなく、非求核性陰イオンを有するアルカリ金属
塩を粉末のまま加えて陰イオン交換反応させて、比較的
簡単でしかも高収率で置換オキシフェニルベンジルアル
キルスルホニウムのポリフルオロ(亜)金属塩を製造す
る方法を提供するものである。
[問題点を解決する手段] 即ち本発明は、下記一般式[I]のスルフィド化合物
とベンジルハライドを有機溶媒中で反応させて、一般式
[II]のスルホニウム ハライド化合物を生成させ、次
に、この一般式[II]のスルホニウム ハライド化合物
を反応系外に単離することなく、MYで表わされる塩を作
用させて一般式[III]で表わされるスルホニウム化合
物の製造方法からなる。
とベンジルハライドを有機溶媒中で反応させて、一般式
[II]のスルホニウム ハライド化合物を生成させ、次
に、この一般式[II]のスルホニウム ハライド化合物
を反応系外に単離することなく、MYで表わされる塩を作
用させて一般式[III]で表わされるスルホニウム化合
物の製造方法からなる。
(ただし、式中R1,R2およびYは前記と同じであり、X
はハロゲン原子、Mはアルカリ金属を示す。) [作用] 本発明の実施にあたって、出発原料である置換オキシ
フェニルアルキルスルフィド化合物は、4−ヒドロキシ
フェニルアルキルスルフィドと酸ハライドまたは酸無水
物等をエステル化反応させて簡単に得ることができる。
はハロゲン原子、Mはアルカリ金属を示す。) [作用] 本発明の実施にあたって、出発原料である置換オキシ
フェニルアルキルスルフィド化合物は、4−ヒドロキシ
フェニルアルキルスルフィドと酸ハライドまたは酸無水
物等をエステル化反応させて簡単に得ることができる。
このスルフィドの具体例は、4−(アセトキシ)フェ
ニルメチルスルフィド,4−(メトキシカルボニルオキ
シ)フェニルメチルスルフィド,4−(ベンゾイルオキ
シ)フェニルメチルスルフィド,4−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ)フェニルメチルスルフィド,4−(フェ
ノキシカルボニルオキシ)フェニルメチルスルフィド,4
−(4−メトキシベンジルオキシカルボニルオキシ)フ
ェニルメチルスルフィド,4−(9−フルオレニルメトキ
シカルボニルオキシ)フェニルメチルスルフィド,4−
(tert−ブトキシカルボニルオキシ)フェニルメチルス
ルフィド,エチル−4−アセトキシフェニルスルフィ
ド,エチル−4−(メトキシカルボニルオキシ)フェニ
ルスルフィド,4−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)
フェニルプロピルスルフィド等がある。
ニルメチルスルフィド,4−(メトキシカルボニルオキ
シ)フェニルメチルスルフィド,4−(ベンゾイルオキ
シ)フェニルメチルスルフィド,4−(ベンジルオキシカ
ルボニルオキシ)フェニルメチルスルフィド,4−(フェ
ノキシカルボニルオキシ)フェニルメチルスルフィド,4
−(4−メトキシベンジルオキシカルボニルオキシ)フ
ェニルメチルスルフィド,4−(9−フルオレニルメトキ
シカルボニルオキシ)フェニルメチルスルフィド,4−
(tert−ブトキシカルボニルオキシ)フェニルメチルス
ルフィド,エチル−4−アセトキシフェニルスルフィ
ド,エチル−4−(メトキシカルボニルオキシ)フェニ
ルスルフィド,4−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)
フェニルプロピルスルフィド等がある。
このスルフィド類と反応させるベンジルハライドの具
体例は、塩化ベンジル,臭化ベンジル等がある。これら
をスルフィド類に対して1.0〜3.0モル比を使用する。好
ましくは1.0〜1.2モル比である。有機溶媒としては、メ
タノール,エタノール,プロパノール等から選ばれる一
種または二種以上のアルコール系混合溶媒が特に好まし
く、反応温度は40℃以下、好ましくは25〜35℃の温度範
囲で反応させる。反応時間は、3〜72時間であり、好ま
しくは24〜48時間である。
体例は、塩化ベンジル,臭化ベンジル等がある。これら
をスルフィド類に対して1.0〜3.0モル比を使用する。好
ましくは1.0〜1.2モル比である。有機溶媒としては、メ
タノール,エタノール,プロパノール等から選ばれる一
種または二種以上のアルコール系混合溶媒が特に好まし
く、反応温度は40℃以下、好ましくは25〜35℃の温度範
囲で反応させる。反応時間は、3〜72時間であり、好ま
しくは24〜48時間である。
生成した置換または非置換オキシフェニルベンジルア
ルキルスルホニウム ハライド化合物は反応溶媒から単
離,精製することなく、連続的に非求核性陰イオンを有
するアルカリ金属塩、例えばKSbF6,NaSbF6,NaBF4,LiB
F4,NaPF6,KPF6,NaAsF6,KAsF6等のいずれかと室温中で陰
イオン交換させて置換または非置換オキシフェニルベン
ジルアルキルスルホニウムのポリフルオロ(亜)金属塩
を得る。アルカリ金属塩の使用量は、スルホニウム ハ
ライド化合物との反応を完全に行うためには、過剰に用
いてもよいが、スルホニウム ハライド化合物に対して
0.8〜2.0モル比が好ましく、更に好ましくは0.9〜1.1モ
ル比である。
ルキルスルホニウム ハライド化合物は反応溶媒から単
離,精製することなく、連続的に非求核性陰イオンを有
するアルカリ金属塩、例えばKSbF6,NaSbF6,NaBF4,LiB
F4,NaPF6,KPF6,NaAsF6,KAsF6等のいずれかと室温中で陰
イオン交換させて置換または非置換オキシフェニルベン
ジルアルキルスルホニウムのポリフルオロ(亜)金属塩
を得る。アルカリ金属塩の使用量は、スルホニウム ハ
ライド化合物との反応を完全に行うためには、過剰に用
いてもよいが、スルホニウム ハライド化合物に対して
0.8〜2.0モル比が好ましく、更に好ましくは0.9〜1.1モ
ル比である。
反応後、有機溶媒を減圧下濃縮して留去し、残渣を酢
酸エチルで抽出,乾燥,濃縮する。残渣を常法により結
晶化させて、中間生成物である置換または非置換オキシ
フェニルアルキルスルホニウム ハライド化合物を単
離,精製することなく、容易に高収率で本発明の目的と
するスルホニウム化合物を得ることができる。
酸エチルで抽出,乾燥,濃縮する。残渣を常法により結
晶化させて、中間生成物である置換または非置換オキシ
フェニルアルキルスルホニウム ハライド化合物を単
離,精製することなく、容易に高収率で本発明の目的と
するスルホニウム化合物を得ることができる。
この具体例としては、4−アセトキシフェニルベンジ
ルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネー
ト,4−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウム
ヘキサフルオロアルセネート,4−アセトキシフェニルベ
ンジルメチルスルホニウム テトラフルオロボレート,4
−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウム ヘ
キサフルオロホスフェート,ベンジル−4−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート,ベンジル−4−(ベ
ンゾイルオキシフェニル)メチルスルホニウム ヘキサ
フルオロアンチモネート,ベンジルメチル−4−(フェ
ノキシカルボニルオキシ)フェニルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネート,ベンジル−4−(メトキシ
カルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネート,ベンジル−4−(4−メト
キシベンジルオキシカルボニルオキシ)フェニルメチル
スルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート,ベンジ
ル−4−(9−フルオレニルメトキシカルボニルオキ
シ)フェニルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアン
チモネート,ベンジルエチル−4−(エトキシカルボニ
ルオキサ)フェニルスルホニウム ヘキサフルオロアン
チモネート,ベンジル−4−(tert−ブトキシカルボニ
ルオキシ)フェニルメチルスルホニウム ヘキサフルオ
ロアンチモネート,ベンジルエチル−4−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)フェニルスルホニウム ヘキサ
フルオロアンチモネート等を挙げることができる。
ルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネー
ト,4−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウム
ヘキサフルオロアルセネート,4−アセトキシフェニルベ
ンジルメチルスルホニウム テトラフルオロボレート,4
−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウム ヘ
キサフルオロホスフェート,ベンジル−4−(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート,ベンジル−4−(ベ
ンゾイルオキシフェニル)メチルスルホニウム ヘキサ
フルオロアンチモネート,ベンジルメチル−4−(フェ
ノキシカルボニルオキシ)フェニルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネート,ベンジル−4−(メトキシ
カルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネート,ベンジル−4−(4−メト
キシベンジルオキシカルボニルオキシ)フェニルメチル
スルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート,ベンジ
ル−4−(9−フルオレニルメトキシカルボニルオキ
シ)フェニルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアン
チモネート,ベンジルエチル−4−(エトキシカルボニ
ルオキサ)フェニルスルホニウム ヘキサフルオロアン
チモネート,ベンジル−4−(tert−ブトキシカルボニ
ルオキシ)フェニルメチルスルホニウム ヘキサフルオ
ロアンチモネート,ベンジルエチル−4−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)フェニルスルホニウム ヘキサ
フルオロアンチモネート等を挙げることができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例を限定としてではなく、例示と
して挙げておく。
して挙げておく。
実施例1 4−アセトキシフェニルメチルスルフィド100gをメタ
ノール150gに溶解して、これに塩化ベンジル69.5gを加
えて、35℃に加温して24時間攪拌した。次に、生成した
4−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウム
クロライドを含むメタノール層を攪拌しながら、六フッ
化アンチモン酸カリウム150.6gを粉末のまま加え、室温
で更に1時間攪拌する。反応液を減圧下濃縮し、残渣を
酢酸エチルで抽出し、水洗,乾燥後、減圧下濃縮する。
残渣から白色の結晶物を得た。生成物は4−アセトキシ
フェニルベンジルメチルスルホニウム ヘキサフルオロ
アンチモネートであった。生成物はNMRスペクトルで確
認した。収量は205.2g,収率73.5%,融点115.0〜117.0
℃であった。
ノール150gに溶解して、これに塩化ベンジル69.5gを加
えて、35℃に加温して24時間攪拌した。次に、生成した
4−アセトキシフェニルベンジルメチルスルホニウム
クロライドを含むメタノール層を攪拌しながら、六フッ
化アンチモン酸カリウム150.6gを粉末のまま加え、室温
で更に1時間攪拌する。反応液を減圧下濃縮し、残渣を
酢酸エチルで抽出し、水洗,乾燥後、減圧下濃縮する。
残渣から白色の結晶物を得た。生成物は4−アセトキシ
フェニルベンジルメチルスルホニウム ヘキサフルオロ
アンチモネートであった。生成物はNMRスペクトルで確
認した。収量は205.2g,収率73.5%,融点115.0〜117.0
℃であった。
実施例2 4−(メトキシカルボニルオキシ)フェニルメチルス
ルフィド50gをメタノール75gに溶解し、これに塩化ベン
ジル32gを加え、35℃に加温して24時間攪拌した。次
に、生成したベンジル−4−(メトキシカルボニルオキ
シ)フェニルメチルスルホニウム クロライドを含むメ
タノール層を攪拌しながら、六フッ化アンチモン酸カリ
ウム69.3gを粉末のまま加え、室温にて更に1時間攪拌
した。
ルフィド50gをメタノール75gに溶解し、これに塩化ベン
ジル32gを加え、35℃に加温して24時間攪拌した。次
に、生成したベンジル−4−(メトキシカルボニルオキ
シ)フェニルメチルスルホニウム クロライドを含むメ
タノール層を攪拌しながら、六フッ化アンチモン酸カリ
ウム69.3gを粉末のまま加え、室温にて更に1時間攪拌
した。
反応液を減圧濃縮して、以下実施例1と同様な操作で
白色の結晶物を得た。生成物はベンジル−4−(メトキ
シカルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム ヘ
キサフルオロアンチモネートであった。生成物はNMRス
ペクトルで確認した。収量は203.6g,収率75.4%,融点7
2.0〜75.0℃であった。
白色の結晶物を得た。生成物はベンジル−4−(メトキ
シカルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム ヘ
キサフルオロアンチモネートであった。生成物はNMRス
ペクトルで確認した。収量は203.6g,収率75.4%,融点7
2.0〜75.0℃であった。
実施例3 4−(フェノキシカルボニルオキシ)フェニルメチル
スルフィド100gをメタノール150gに溶解して、これに塩
化ベンジル48.7gを加えて35℃に加温して24時間攪拌し
た。次に、生成したベンジルメチル−4−(フェノキシ
カルボニルオキシ)フェニルスルホニウム クロライド
を含むメタノール層を攪拌しながら、六フッ化アンチモ
ン酸カリウム105.5gを粉末のまま加え、室温にて1時間
攪拌した。反応液を減圧下濃縮して、以下実施例1と同
様な操作で白色結晶を得た。生成物は、ベンジルメチル
−4−(フェノキシカルボニルオキシ)フェニルスルホ
ニウム ヘキサフルオロアンチモネートであった。生成
物はNMRスペクトルで確認した。収量は192.5g,収率85.3
%,融点94.0〜96.0℃であった。
スルフィド100gをメタノール150gに溶解して、これに塩
化ベンジル48.7gを加えて35℃に加温して24時間攪拌し
た。次に、生成したベンジルメチル−4−(フェノキシ
カルボニルオキシ)フェニルスルホニウム クロライド
を含むメタノール層を攪拌しながら、六フッ化アンチモ
ン酸カリウム105.5gを粉末のまま加え、室温にて1時間
攪拌した。反応液を減圧下濃縮して、以下実施例1と同
様な操作で白色結晶を得た。生成物は、ベンジルメチル
−4−(フェノキシカルボニルオキシ)フェニルスルホ
ニウム ヘキサフルオロアンチモネートであった。生成
物はNMRスペクトルで確認した。収量は192.5g,収率85.3
%,融点94.0〜96.0℃であった。
実施例4 4−(ベンゾイルオキシ)フェニルメチルスルフィド
70gをメタノール105gに溶解して、これに塩化ベンジル3
5.5gを加え、35℃に加温して24時間攪拌した。次に生成
したベンジルメチル−4−(ベンゾイルオキシ)フェニ
ルスルホニウム クロライドを含むメタノール溶液を室
温にて攪拌しながら、六フッ化アンチモン酸カリウム77
gを粉末のまま加え、室温で1時間攪拌した。反応液を
減圧下濃縮して、以下実施例1と同様の操作を行って白
色の結晶物を得た。
70gをメタノール105gに溶解して、これに塩化ベンジル3
5.5gを加え、35℃に加温して24時間攪拌した。次に生成
したベンジルメチル−4−(ベンゾイルオキシ)フェニ
ルスルホニウム クロライドを含むメタノール溶液を室
温にて攪拌しながら、六フッ化アンチモン酸カリウム77
gを粉末のまま加え、室温で1時間攪拌した。反応液を
減圧下濃縮して、以下実施例1と同様の操作を行って白
色の結晶物を得た。
生成物はベンジルメチル−4−(ベンゾイルオキシ)
フェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート
であった。生成物はNMRスペクトルで確認した。収量は1
31.5g,収率82.2%,融点113.0〜115.0であった。
フェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート
であった。生成物はNMRスペクトルで確認した。収量は1
31.5g,収率82.2%,融点113.0〜115.0であった。
実施例5 4−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)フェニルメ
チルスルフィド100gをメタノール150gに溶解して、これ
に塩化ベンジル45.6gを加え、35℃に加温して24時間攪
拌した。次に生成したベンジル−4−(ベンジルオキシ
カルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム クロ
ライドを含むメタノール溶液を攪拌しながら、六フッ化
アンチモン酸カリウム98.9gを粉末のまま加え、室温で
1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮して、以下実施例
1と同様の操作を行って白色の結晶物を得た。生成物は
ベンジル−4−ベンジルオキシカルボニルオキシ)フェ
ニルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネー
トであった。生成物はNMRスペクトルで確認した。収量
は194.9部,収率90.0%,融点119〜120℃であった。
チルスルフィド100gをメタノール150gに溶解して、これ
に塩化ベンジル45.6gを加え、35℃に加温して24時間攪
拌した。次に生成したベンジル−4−(ベンジルオキシ
カルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム クロ
ライドを含むメタノール溶液を攪拌しながら、六フッ化
アンチモン酸カリウム98.9gを粉末のまま加え、室温で
1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮して、以下実施例
1と同様の操作を行って白色の結晶物を得た。生成物は
ベンジル−4−ベンジルオキシカルボニルオキシ)フェ
ニルメチルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネー
トであった。生成物はNMRスペクトルで確認した。収量
は194.9部,収率90.0%,融点119〜120℃であった。
実施例6 実施例5の手順を繰返した。ただし、本例では、六フ
ッ化アンチモン酸カリウムの代わりに六フッ化リン酸カ
リウム66.2gを使用した。ベンジル−4−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム
ヘキサフルオロホスフェートが収量160.4g,収率87.3%
で得られ、融点は114.0〜116.0℃であった。
ッ化アンチモン酸カリウムの代わりに六フッ化リン酸カ
リウム66.2gを使用した。ベンジル−4−(ベンジルオ
キシカルボニルオキシ)フェニルメチルスルホニウム
ヘキサフルオロホスフェートが収量160.4g,収率87.3%
で得られ、融点は114.0〜116.0℃であった。
比較例 六フッ化アンチモン酸カリウムの水溶液を加える以外
は、実施例4と同じ操作を繰り返してベンジルメチル−
4−(ベンゾイルオキシ)フェニルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネートの合成を行ったが、反応中ま
たは後処理中に加水分解を起こして、目的とするスルホ
ニウム化合物は得られなかった。
は、実施例4と同じ操作を繰り返してベンジルメチル−
4−(ベンゾイルオキシ)フェニルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネートの合成を行ったが、反応中ま
たは後処理中に加水分解を起こして、目的とするスルホ
ニウム化合物は得られなかった。
[発明の効果] 本発明の製造方法によれば、比較的簡単な操作で有機
溶媒から中間生成物を単離することなく、連続的にしか
も効果的に高収率で置換または非置換オキシフェニルベ
ンジルアルキルスルホニウムのポリフルオロ(亜)金属
化合物を製造することができる。
溶媒から中間生成物を単離することなく、連続的にしか
も効果的に高収率で置換または非置換オキシフェニルベ
ンジルアルキルスルホニウムのポリフルオロ(亜)金属
化合物を製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】下記一般式[I]のスルフィド化合物とベ
ンジルハライドを有機溶媒中で反応させて、一般式[I
I]のスルホニウム ハライド化合物を生成させ、次
に、この一般式[II]のスルホニウム ハライド化合物
を反応系外に単離することなく、MYで表わされる塩を作
用させて、陰イオン交換反応させることを特徴とする一
般式[III]で表わされるスルホニウム化合物の製造方
法。 (ただし、式中R1は水素,アセチル基,メトキシカルボ
ニル基,エトキシカルボニル基,tert−ブトキシカルボ
ニル基,ベンゾイル基,ベンジルオキシカルボニル基,
フェノキシカルボニル基,4−メトキシベンジルオキシカ
ルボニル基,9−フルオレニルメトキシカルボニル基のい
ずれかを、R2は炭素数1〜4のアルキル基またはベンジ
ル基,Xはハロゲン原子,Mはアルカリ金属,YはSbF6,PF6,A
sF6,BF4,のいずれかを示す。) - 【請求項2】有機溶媒がメタノール,エタノール,プロ
パノールから選ばれる一種または二種以上のアルコール
系溶媒である特許請求の範囲第一項記載の製造方法。 - 【請求項3】一般式[II]のスルホニウム ハライド化
合物を生成させる反応温度が25〜35℃である特許請求の
範囲第一項記載の製造方法。
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