JP2590436B2 - ジフェニルジスルホニルフルオライドの合成方法 - Google Patents
ジフェニルジスルホニルフルオライドの合成方法Info
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- JP2590436B2 JP2590436B2 JP6124328A JP12432894A JP2590436B2 JP 2590436 B2 JP2590436 B2 JP 2590436B2 JP 6124328 A JP6124328 A JP 6124328A JP 12432894 A JP12432894 A JP 12432894A JP 2590436 B2 JP2590436 B2 JP 2590436B2
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- Japan
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- diphenyldisulfonyl
- fluoride
- synthesizing
- present
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品、染料、エンジ
ニアリングプラスティックなどの原料として有用な芳香
族化合物のスルホン化法に関し、さらに詳しくは、ジフ
ェニルジスルホニルフルオライドの合成方法に関する。
ニアリングプラスティックなどの原料として有用な芳香
族化合物のスルホン化法に関し、さらに詳しくは、ジフ
ェニルジスルホニルフルオライドの合成方法に関する。
【0002】
【従来技術】芳香族スルホン化合物は、医薬品、染料な
どの合成中間体として、また、エンジニアリングプラス
ティックの製造原料として、工業上重要な化合物であ
る。
どの合成中間体として、また、エンジニアリングプラス
ティックの製造原料として、工業上重要な化合物であ
る。
【0003】従来から、芳香族化合物と硫酸とを反応さ
せて、芳香族化合物にスルホン基を導入する方法は、良
く知られている。しかしながら、多環芳香族化合物に2
つのフルオロスルホニル基を1段階で導入する様な合成
方法は、知られていない。
せて、芳香族化合物にスルホン基を導入する方法は、良
く知られている。しかしながら、多環芳香族化合物に2
つのフルオロスルホニル基を1段階で導入する様な合成
方法は、知られていない。
【0004】
【発明の目的】本発明は、多環芳香族化合物に2つのフ
ルオロスルホニル基を導入した化合物の合成方法を提供
することを目的とする。
ルオロスルホニル基を導入した化合物の合成方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【発明の開示】本発明者は、芳香族化合物のスルホン化
反応に関して研究を進めた結果、ジフェニル類などの多
環芳香族化合物とフルオロ硫酸とを加熱下で反応させる
ことにより、多環芳香族化合物に2つのフルオロスルホ
ニル基を導入しうることを見出し、本発明を完成するに
至った。
反応に関して研究を進めた結果、ジフェニル類などの多
環芳香族化合物とフルオロ硫酸とを加熱下で反応させる
ことにより、多環芳香族化合物に2つのフルオロスルホ
ニル基を導入しうることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち、本発明は、下記の化合物の合成
方法を提供する; 1.一般式
方法を提供する; 1.一般式
【化3】 (式中、R1は、HまたはC1〜C3のアルキル基を示
す。)で表されるジフェニルを加熱下フルオロ硫酸と反
応させることを特徴とする一般式
す。)で表されるジフェニルを加熱下フルオロ硫酸と反
応させることを特徴とする一般式
【化4】 (式中、R1は、HまたはC1〜C3のアルキル基を示
す。)で表されるジフェニルジスルホニルフルオライド
の合成方法。
す。)で表されるジフェニルジスルホニルフルオライド
の合成方法。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】本発明によれば、加熱下にフルオロ硫酸と
アルキルジフェニルとを反応させることにより、2つの
フルオロスルホニル基が導入されたジフェニルジスルホ
ニルフルオライドが得られる。
アルキルジフェニルとを反応させることにより、2つの
フルオロスルホニル基が導入されたジフェニルジスルホ
ニルフルオライドが得られる。
【0015】反応の一例を以下に示す。
【0016】
【化7】
【0017】本発明において、出発原料となりうるジフ
ェニル類としては、ジフェニル、4−メチルジフェニル
などが挙げられる。また、反応生成物は、これらの原料
に対応する2つのフルオロスルホニル基が導入されたジ
フェニルジスルホニルフルオライドである。
ェニル類としては、ジフェニル、4−メチルジフェニル
などが挙げられる。また、反応生成物は、これらの原料
に対応する2つのフルオロスルホニル基が導入されたジ
フェニルジスルホニルフルオライドである。
【0018】本発明による合成反応における芳香族化合
物とフルオロ硫酸との使用割合は、通常前者に対し後者
を5〜30倍モル量程度、より好ましくは10〜20倍
量程度とする。反応温度は、通常50〜150℃程度、
より好ましくは80〜100℃程度とする。
物とフルオロ硫酸との使用割合は、通常前者に対し後者
を5〜30倍モル量程度、より好ましくは10〜20倍
量程度とする。反応温度は、通常50〜150℃程度、
より好ましくは80〜100℃程度とする。
【0019】本発明においては、反応途中或いは反応終
了後に、例えば反応混合液を水中に注ぎ、次いでベンゼ
ンにより抽出して目的とするフルオロスルホニル基を2
つ導入したジフェニルジスルホニルフルオライドを回収
することができる。得られた目的化合物は、再結晶する
ことにより、精製することができる。
了後に、例えば反応混合液を水中に注ぎ、次いでベンゼ
ンにより抽出して目的とするフルオロスルホニル基を2
つ導入したジフェニルジスルホニルフルオライドを回収
することができる。得られた目的化合物は、再結晶する
ことにより、精製することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、フルオロスルホニル基
を2つ導入したジフェニルジスルホニルフルオライドを
簡単な手法で合成することができる。得られたジフェニ
ルジスルホニルフルオライドは、医薬品、染料、エンジ
ニアリングプラスティックなどの原料として有用であ
る。
を2つ導入したジフェニルジスルホニルフルオライドを
簡単な手法で合成することができる。得られたジフェニ
ルジスルホニルフルオライドは、医薬品、染料、エンジ
ニアリングプラスティックなどの原料として有用であ
る。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
ころをより一層明確にする。
【0022】なお、生成物の構造は、NMR、IRおよ
び質量分析により、確認した。
び質量分析により、確認した。
【0023】実施例1 フルオロ硫酸10.0g(100mmol)に対し、8
0℃でジフェニル1.54g(10mmol)を加え、
1時間撹拌した後、反応液を水中に注ぎ、ベンゼンで抽
出して、4,4´−フルオロスルホニルジフェニル0.
92g(収率29%)を得た。得られた4,4´−フル
オロスルホニルジフェニルの物性値を下記に示す。
0℃でジフェニル1.54g(10mmol)を加え、
1時間撹拌した後、反応液を水中に注ぎ、ベンゼンで抽
出して、4,4´−フルオロスルホニルジフェニル0.
92g(収率29%)を得た。得られた4,4´−フル
オロスルホニルジフェニルの物性値を下記に示す。
【0024】IR(cm-1):1580,1400,1
380,1180,7551 H−NMR δ(CDCl3):7.6〜8.4(m,
8H,aromaticH) MS:M+=318 融点:200〜202℃ 実施例2 フルオロ硫酸10.0g(100mmol)に対し、8
0℃で4−メチルジフェニル1.68g(10mmo
l)を加え、1時間撹拌した後、実施例1と同様に処理
し、3,4−フルオロスルホニルフル−4−メチルジフ
ェニル1.40g(収率42%)。得られた3,4−フ
ルオロスルホニルフル−4−メチルジフェニルの物性値
を下記に示す。
380,1180,7551 H−NMR δ(CDCl3):7.6〜8.4(m,
8H,aromaticH) MS:M+=318 融点:200〜202℃ 実施例2 フルオロ硫酸10.0g(100mmol)に対し、8
0℃で4−メチルジフェニル1.68g(10mmo
l)を加え、1時間撹拌した後、実施例1と同様に処理
し、3,4−フルオロスルホニルフル−4−メチルジフ
ェニル1.40g(収率42%)。得られた3,4−フ
ルオロスルホニルフル−4−メチルジフェニルの物性値
を下記に示す。
【0025】IR(cm-1):1580,1400,1
190,1180,755,7451 H−NMR δ(CDCl3):2.74(s,3H,
−CH3) 7.4〜8.4(m,7H,aromaticH) MS:M+=332 融点:142〜144℃
190,1180,755,7451 H−NMR δ(CDCl3):2.74(s,3H,
−CH3) 7.4〜8.4(m,7H,aromaticH) MS:M+=332 融点:142〜144℃
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 【化1】 【化2】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6124328A JP2590436B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | ジフェニルジスルホニルフルオライドの合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6124328A JP2590436B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | ジフェニルジスルホニルフルオライドの合成方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2323881A Division JPH06104655B2 (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | ナフタレンジスルホニルフルオライドおよびその合成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07149712A JPH07149712A (ja) | 1995-06-13 |
JP2590436B2 true JP2590436B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=14882624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6124328A Expired - Lifetime JP2590436B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | ジフェニルジスルホニルフルオライドの合成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590436B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4088482A (en) | 1971-07-13 | 1978-05-09 | The Dow Chemical Company | Organic photoconducting compositions containing aromatic sulfonyl fluorides and their use in electrophotographic processes |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49131449A (ja) * | 1973-04-12 | 1974-12-17 |
-
1994
- 1994-05-12 JP JP6124328A patent/JP2590436B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4088482A (en) | 1971-07-13 | 1978-05-09 | The Dow Chemical Company | Organic photoconducting compositions containing aromatic sulfonyl fluorides and their use in electrophotographic processes |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07149712A (ja) | 1995-06-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |