JPH0120150B2 - - Google Patents

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JPH0120150B2
JPH0120150B2 JP7724481A JP7724481A JPH0120150B2 JP H0120150 B2 JPH0120150 B2 JP H0120150B2 JP 7724481 A JP7724481 A JP 7724481A JP 7724481 A JP7724481 A JP 7724481A JP H0120150 B2 JPH0120150 B2 JP H0120150B2
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JP
Japan
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reaction
diphenylmethyleneamino
glutarimide
formula
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP7724481A
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English (en)
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JPS57193458A (en
Inventor
Haruyo Sato
Shinzo Imamura
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Priority to EP81106970A priority patent/EP0047516B1/en
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アミノ酸製造用中間体の一種であ
り、新規化合物の3−(ジフエニルメチレンアミ
ノ)グルタルイミドおよびその製造法に関するも
のである。
従来からアミノ酸を製造する方法として種々の
方法が提案されているがその多くは、種々の中間
体を経由する方法である。たとえば、グルタミン
は、グルタミン酸から次式に示されるような種々
の中間体を経由して製造される。
この方法は安価なダルタミン酸を原料として使
用できる点においては優れているが、第1段反応
である酸触媒下での半エステル化収率が70〜90%
と低く、さらに第2段反応において二硫化炭素を
使用するため、火気の危険の問題、二硫化炭素自
体の悪臭の問題、二硫化炭素が分解して生じる硫
化水素の悪臭の問題などがあつた。しかもこの方
法は合成ステツプが極めて長いという問題があ
り、これらの問題点の改良が望まれているのであ
る。
そこで、本発明者らは上記改良を目的にアミノ
酸、特にグルタミンおよびグルタミン製造用中間
体の製法を鋭意研究したところ、極めて特異な中
間体の製法を見い出し本発明に到達した。
本発明の上記目的は、具体的には一般式(2) (上記(2)式において、Rは炭素原子数1〜4のア
ルキル基を示す。) で示されるN−(ジフエニルメチレン)グリシン
エステルとアクリルアミドを反応させて、式(1) で示される3−(ジフエニルメチレンアミノ)グ
ルタルイミドを得ることによつて達成される。
更に具体的に本発明を詳述する。
本発明に使用する出発原料である上記式(2)で示
されるN−(ジフエニルメチレン)グリシンエス
テルはグリシンと炭素原子数1〜4のアルコール
等との反応によつて得られたグリシンエステルと
ベンゾフエノンとの脱水反応によつて得られる。
他方アクリルアミドは、それ自体周知の方法に
よつて得られる。
次に、この二種の原料を反応させる。反応方法
としては均一溶媒系で反応させる方法と水相と有
機相との2相間で反応させる方法の2種がある
が、生成した3−(ジフエニルメチレンアミノ)
グルタルイミドが塩基によつて加水分解反応を受
け易く、2−(ジフエニルメチレンアミノ)−4−
カルバモイル酪酸となる為に、水の存在しない
系、すなわち、均一溶媒系での反応が好ましい。
反応溶媒としては、エタノールなどのアルコール
類、ジクロルメタンなどのハロゲン化炭化水素
類、エーテル類、ベンゼンなどの炭化水素類、ジ
メチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド
などを単独、または2種以上混合して使用する。
塩基としては水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
などのアルカリ金属水酸化物、金属ナトリウム、
金属リチウム等のアルカリ金属類、ナトリウムハ
イドライド等のアルカリ金属水素化物、ナトリウ
ムエチラートなどのアルカリアルコラート、1,
8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−
7などの有機塩基等が用いられる。この時の塩基
の添加量は通常、N−(ジフエニルメチレン)グ
リシンエステル1モルに対し、0.01〜6モル当量
である。この反応は−78℃以上、溶媒沸点以下、
好ましくは50℃以下で反応液を撹拌すれば円滑に
進行する。
上記反応は原則として化学量論量の出発物質が
使用されるが、好ましくはN−(ジフエニルメチ
レン)グリシンエステル1モルにつき0.9〜1.1モ
ルの割合のアクリルアミドが使用される。
反応は、常圧、加圧、減圧と種々の圧力下で可
能であるが、好ましくは常圧下で行なわれる。
反応には、回分式、連続式又は半連続式の任意
の方式が採用される。回分式で反応を行なわせる
場合、通常0.5〜5時間で反応は終了する。
反応終了後生成物を公知の方法で分取すると次
式(1)で示される3−(ジフエニルメチレンアミノ)
グルタルイミドが得られる。
以上のように本発明法によると工業的に有利に
得られる出発原料を用いて3−(ジフエニルメチ
レンアミノ)グルタルイミドを高収率で得られ
る。
3−(ジフエニルメチレンアミノ)グルタルイ
ミドからグルタミンを製造する工程は、次式に示
されるように酸またはアルカリで加水分解するこ
とからなり、本発明化合物から容易にグルタミン
が製造できる。
本発明化合物を用いることにより、短い合成ス
テツプで特殊な試薬を用いることなくグルタミン
が合成できる。また、グルタミン合成ステツプに
おいて副生するベンゾフエノンは本発明化合物の
合成原料として再使用できリサイクルが可能であ
る。
次に本発明法を実施例をもつて説明する。
実施例 1 撹拌器に装着したフラスコにN−(ジフエニル
メチレン)グリシンエチルエステル5.4g(0.02
モル)、アクリルアミド1.4g(0.02モル)、脱水
エタノール100mlおよびナトリウムエチラート1.4
g(0.02モル)を加え、室温中で1時間撹拌し
た。反応終了後、冷時エタノールを減圧除去した
のち濃縮物に水20mlとクロロホルム20mlを加えて
振とうした。クロロホルム層を分液後、水層を更
に20mlのクロロホルムで抽出した。抽出クロロホ
ルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥したのちク
ロロホルムを減圧除去して粗3−(ジフエニルメ
チレンアミノ)グルタルイミド5.3gを得た。収
率は90.8%であつた。
シクロヘキサン−酢酸エテルの混合溶媒で再結
晶し、精製3−(ジフエニルメチレンアミノ)グ
ルタルイミドの白色結晶を得た。
分析値は下記の通りである。
(1) 融点128〜9℃ (2) 元素分析値(C18H16N2O2として) C% H% N% 計算値 73.94 5.52 9.58 実測値 74.10 5.74 9.40 (3) 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) 3200、3100、2850、1720、1630、1360、1260、
1200(cm-1) (4) 1H核気共鳴スペクトル(CDCl3中)8
(ppm) 1.8〜2.3(2H)、2.4〜3.1(2H)、4.0〜4.3
(1H)、7.0〜7.7(10H)、7.8〜8.1(1H) (5) 13C核磁気共鳴スペクトル(CDCl3中)8
(ppm) 26(1C)、29(1C)、62(1C)、128〜139(12C)、
171(1C)、172(2C) 実施例 2 撹拌器を装着したフラスコにN−(ジフエニル
メチレン)グリシンブチルエステル5.9g(0.02
モル)、アクリルアミド1.4g(0.02モル)、脱水
ベンゼン100mlおよび金属ナトリウム0.1gを仕込
み室温中で5時間撹拌した。反応終了後、水10ml
を注意しながら加えたのち振とうした。
ベンゼン層を分液し、無水硫酸マグネシウムで
脱水したのち溶媒を除去して粗3−(ジフエニル
メチレンアミノ)グルタルイミド5.1gを得た。
収率は8.72%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式(1) で示される3−(ジフエニルメチレンアミノ)グ
    ルタルイミド。 2 一般式(2) (上記(2)式に於いてRは炭素原子数1〜4のアル
    キル基を示す。) で示されるN−(ジフエニルメチレン)グリシン
    エステルとアクリル酸アミドを塩基の存在下で反
    応させることを特徴とする式(1) で示される3−(ジフエニルメチレンアミノ)グ
    ルタルイミドの製造法。
JP7724481A 1980-09-04 1981-05-21 3-(diphenylmethyleneamino)glutarimide and its preparation Granted JPS57193458A (en)

Priority Applications (2)

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JP7724481A JPS57193458A (en) 1981-05-21 1981-05-21 3-(diphenylmethyleneamino)glutarimide and its preparation
EP81106970A EP0047516B1 (en) 1980-09-04 1981-09-04 Propylamine derivative and process of manufacturing the same

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JP7724481A JPS57193458A (en) 1981-05-21 1981-05-21 3-(diphenylmethyleneamino)glutarimide and its preparation

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Publication Number Publication Date
JPS57193458A JPS57193458A (en) 1982-11-27
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