JPS584698B2 - 2−(3−ベンゾイルフエニル)プロピオン酸の製造方法 - Google Patents
2−(3−ベンゾイルフエニル)プロピオン酸の製造方法Info
- Publication number
- JPS584698B2 JPS584698B2 JP4156779A JP4156779A JPS584698B2 JP S584698 B2 JPS584698 B2 JP S584698B2 JP 4156779 A JP4156779 A JP 4156779A JP 4156779 A JP4156779 A JP 4156779A JP S584698 B2 JPS584698 B2 JP S584698B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- benzoylphenyl
- propionic acid
- producing
- solvent
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/09—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides from carboxylic acid esters or lactones
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は顕著な抗炎症作用を有する2−(3−ベンゾイ
ルフエニル)−プロピオン酸およびその薬学的に許容し
得る塩の新規な製造方法に関する。
ルフエニル)−プロピオン酸およびその薬学的に許容し
得る塩の新規な製造方法に関する。
2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピオン酸とその
薬学的に許容し得る塩の製造方法の最初のものは、フラ
ンス特許第1546478号明細書に記載されている。
薬学的に許容し得る塩の製造方法の最初のものは、フラ
ンス特許第1546478号明細書に記載されている。
上記特許明細書およびその追加特許第94930号明細
書には以下に示す2つの製造方法が記載されている: (a)法: 上記方法における出発原料のアミンはF.Nerdel
およびL.Fischerの方法〔Ber.87、21
7(1954)〕により製造し得る。
書には以下に示す2つの製造方法が記載されている: (a)法: 上記方法における出発原料のアミンはF.Nerdel
およびL.Fischerの方法〔Ber.87、21
7(1954)〕により製造し得る。
上記特許明細書記載の2−(3−ベンゾイルフエニル)
−プロピオン酸の製造方法は7工程からなり、最終収率
は1.8%である。
−プロピオン酸の製造方法は7工程からなり、最終収率
は1.8%である。
フランス特許第2163875号明細書に記載される第
2の方法は工程がより短かく、つぎの式で示される: 出発原料のニトリルはJ.Org.Chem.31、6
02(1966)に記載のE.R.Biehiの方法に
従って、プロピオニトリルと2−クロル安息香酸とを反
応させることにより製造される;しかしながら、この方
法は実際上は実験室的規模での製造に限定され、従って
2−(3−ベンゾイルフエニル)一プロピオン酸の製造
をこの方法に従って工業的に行うことは困難であると考
えられる。
2の方法は工程がより短かく、つぎの式で示される: 出発原料のニトリルはJ.Org.Chem.31、6
02(1966)に記載のE.R.Biehiの方法に
従って、プロピオニトリルと2−クロル安息香酸とを反
応させることにより製造される;しかしながら、この方
法は実際上は実験室的規模での製造に限定され、従って
2−(3−ベンゾイルフエニル)一プロピオン酸の製造
をこの方法に従って工業的に行うことは困難であると考
えられる。
上記特許明細書に記載される値より僅かに過剰の原料を
用いた場合においても樹脂化 (resinification)が起り、収率と純度
が低下する。
用いた場合においても樹脂化 (resinification)が起り、収率と純度
が低下する。
この方法においては、−40℃の液体アンモニア中で操
作が行われ、また金属ナトリウムの使用によりナトリウ
ムアミドが形成されるために、大容量の冷却装置と複雑
な製造装置とを必要とする。
作が行われ、また金属ナトリウムの使用によりナトリウ
ムアミドが形成されるために、大容量の冷却装置と複雑
な製造装置とを必要とする。
今般、本発明者は新規化合物である3−プロピオニルベ
ンゾフエノンを出発原料とする、新規でかつ容易に行い
得る2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピオン酸の
製造方法を開発した。
ンゾフエノンを出発原料とする、新規でかつ容易に行い
得る2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピオン酸の
製造方法を開発した。
上記3−プロピオニルベンゾフエノンは次の方法で製造
される: 新規化合物である3−プロピオニル−ベンゾフエノンを
製造するための出発原料としては3−ブロムプロピオフ
エノン〔J.Org.Chem.23、1412(19
58)参照〕が使用される。
される: 新規化合物である3−プロピオニル−ベンゾフエノンを
製造するための出発原料としては3−ブロムプロピオフ
エノン〔J.Org.Chem.23、1412(19
58)参照〕が使用される。
本発明による式:
で表わされる2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピ
オン酸の新規な製造方法は、 (a)前記式(■)の3−プロピオニルベンゾフエノン
を、 (i)5O重量%までのメタノールを含有し得る、メタ
ノール/オルト蟻酸トリメチル混合物からなる溶剤系中
で硝酸タリウム(■)と反応混合物の還流温度で反応さ
せるか、または、(ii)四塩化炭素、ピリジンおよび
ヘキサンから選ばれた溶剤中で、酸性モンモリナイト土
上に担持された硝酸タリウム(■)と反応混合物の還流
温度で反応させ一ついで (b)かく得られた一般式: で表わされるエステルを加水分解して、目的化合物すな
わち、2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピオン酸
(■)を生成させることからなる。
オン酸の新規な製造方法は、 (a)前記式(■)の3−プロピオニルベンゾフエノン
を、 (i)5O重量%までのメタノールを含有し得る、メタ
ノール/オルト蟻酸トリメチル混合物からなる溶剤系中
で硝酸タリウム(■)と反応混合物の還流温度で反応さ
せるか、または、(ii)四塩化炭素、ピリジンおよび
ヘキサンから選ばれた溶剤中で、酸性モンモリナイト土
上に担持された硝酸タリウム(■)と反応混合物の還流
温度で反応させ一ついで (b)かく得られた一般式: で表わされるエステルを加水分解して、目的化合物すな
わち、2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピオン酸
(■)を生成させることからなる。
場合により、かく得られた式(■)の酸を薬学的に許容
し得る塩、すなわち、金属塩または窒素含有塩基の付加
塩に転化させる。
し得る塩、すなわち、金属塩または窒素含有塩基の付加
塩に転化させる。
反応は0.5〜6時間行わせるが、前記したごとく、予
め硝酸タリウム(■)をモンモリロン土(例えばK−1
0、Siid Chemie社製品)に担持させること
により反応を促進させ得る:この場合、溶剤はヘキサン
、ピリジンおよび四塩化炭素からなる群から選ばれる。
め硝酸タリウム(■)をモンモリロン土(例えばK−1
0、Siid Chemie社製品)に担持させること
により反応を促進させ得る:この場合、溶剤はヘキサン
、ピリジンおよび四塩化炭素からなる群から選ばれる。
この場合には反応は5分間〜2時間行われる。
硝酸タリウム(■)との反応は0℃〜反応混合物の還流
温度で行われるが、還流温度で行うことが好ましい。
温度で行われるが、還流温度で行うことが好ましい。
前記エステル(■)の加水分解は慣用の方法に従って、
強塩基または強酸を使用し、好ましくは適度に上昇させ
た温度例えば20〜80℃の温度で行われる。
強塩基または強酸を使用し、好ましくは適度に上昇させ
た温度例えば20〜80℃の温度で行われる。
この温度においては反応は5時間で完結する。
加水分解はメタノール/水混合物中において塩基、例え
ば水酸化ナトリウムまたはカリウム溶液の存在下または
酸例えば硫酸の存在下、還流温度(65〜70℃)でエ
ステル(■)を加熱することにより行うことが最も適当
である。
ば水酸化ナトリウムまたはカリウム溶液の存在下または
酸例えば硫酸の存在下、還流温度(65〜70℃)でエ
ステル(■)を加熱することにより行うことが最も適当
である。
この温度においては反応は2時間で完結する。
汚れた油の形で得られる粗2−(3−ベンゾイルフエニ
ル)−プロピオン酸(■)は慣用の方法により、例えば
、アセトニトリルまたは石油ベンゼン/ベンゼン、アセ
トン/水またはエタノール/水混合物から再結晶させる
ことにより精製する。
ル)−プロピオン酸(■)は慣用の方法により、例えば
、アセトニトリルまたは石油ベンゼン/ベンゼン、アセ
トン/水またはエタノール/水混合物から再結晶させる
ことにより精製する。
硝酸タリウム3水和物とオルト蟻酸トリメチルとの反応
により水和水が遊離し、この場合、酸性モンモリロン土
表面に吸着された硝酸タリウムとメタノールが反応剤と
なる。
により水和水が遊離し、この場合、酸性モンモリロン土
表面に吸着された硝酸タリウムとメタノールが反応剤と
なる。
担体土に吸着させた硝酸タリウムを用いて、オキシタレ
ーション(oxythallation)を経て酸化転
移を行う方法は既知である〔E.C.Taylor、C
.S.Chiang、A.Mc.Killop、J.F
.White、JACS.98、6750(1976)
およびJ.A.Walker.M.D.Pillai、
Tetrahedron Letters、42、37
07(1977)参照〕。
ーション(oxythallation)を経て酸化転
移を行う方法は既知である〔E.C.Taylor、C
.S.Chiang、A.Mc.Killop、J.F
.White、JACS.98、6750(1976)
およびJ.A.Walker.M.D.Pillai、
Tetrahedron Letters、42、37
07(1977)参照〕。
しかしながら、上記文献にはアセトフエノン、プロピオ
フエノンおよびある種のp−アルキル−またはハロ−置
換フエニルアルキル−ケトンについての反応しか記載さ
れていない。
フエノンおよびある種のp−アルキル−またはハロ−置
換フエニルアルキル−ケトンについての反応しか記載さ
れていない。
本発明者は分子中に2個のカルボニル基を含有する化合
物である3−プロピオニルベンゾフエノンのオキシタレ
ーションについて検討した結果、驚くべきことに、この
場合オキシタレーションはプロピオニル基に対してのみ
選択的に行われ、分子中のベンゾフエノン部分のカルボ
ニル基(α−位に水素原子がない)は反応に関与しない
ことを知見した。
物である3−プロピオニルベンゾフエノンのオキシタレ
ーションについて検討した結果、驚くべきことに、この
場合オキシタレーションはプロピオニル基に対してのみ
選択的に行われ、分子中のベンゾフエノン部分のカルボ
ニル基(α−位に水素原子がない)は反応に関与しない
ことを知見した。
従って分子中に2個またはそれ以上のカルボニル基を含
有する化合物のオキシタレーションは新規な方法であり
かつ前記文献記載の方法には包含されないものである。
有する化合物のオキシタレーションは新規な方法であり
かつ前記文献記載の方法には包含されないものである。
3−プロピオニルベンゾフエノンのオキシタレーション
は実際上定量的である(98%)。
は実際上定量的である(98%)。
担体(酸性モンモリロン土)に担持させた硝酸タリウム
を用いる本発明の3−プロピオニルベンゾフエノンのオ
キシタレーションは、メタノール性溶液中の硝酸タリウ
ム3水和物を使用する類似の方法より好ましい方法であ
る:その理由は後者の方法により得られる生成物中には
タリウムの残渣が認められるのに対し(原子吸着量:タ
リウム9ppm)、担体を使用した場合にはタリウムの
残渣を含まない生成物(原子吸着量:タリウム0ppm
)が得られるからである。
を用いる本発明の3−プロピオニルベンゾフエノンのオ
キシタレーションは、メタノール性溶液中の硝酸タリウ
ム3水和物を使用する類似の方法より好ましい方法であ
る:その理由は後者の方法により得られる生成物中には
タリウムの残渣が認められるのに対し(原子吸着量:タ
リウム9ppm)、担体を使用した場合にはタリウムの
残渣を含まない生成物(原子吸着量:タリウム0ppm
)が得られるからである。
本発明の方法においては2−(3−ベンゾイルフエニル
)−プロピオン酸の全収率は21%であり、これに対し
前記フランス特許記載の方法における収率は僅か1.8
%である。
)−プロピオン酸の全収率は21%であり、これに対し
前記フランス特許記載の方法における収率は僅か1.8
%である。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例1
3−プロピオニルベンゾフエノン(■)の製造500m
lフラスコに54gのCuCN、106.5gの3−ブ
ロムプロピオフエノンおよび75mlのジメチルホルム
アミドを装入し、155〜170℃で攪拌した。
lフラスコに54gのCuCN、106.5gの3−ブ
ロムプロピオフエノンおよび75mlのジメチルホルム
アミドを装入し、155〜170℃で攪拌した。
6時間後、反応混合物を200gのFeCl3・6H2
Oと300mlの水からなる溶液に注入し、50mlの
濃塩酸で酸性化した後、60〜70℃で20分間攪拌し
た。
Oと300mlの水からなる溶液に注入し、50mlの
濃塩酸で酸性化した後、60〜70℃で20分間攪拌し
た。
反応生成物を200mlのトルエンで4回抽出し、抽出
物を20容量%の塩酸125ml、水125mlおよび
1重量%のNaOH溶液で順次洗浄した。
物を20容量%の塩酸125ml、水125mlおよび
1重量%のNaOH溶液で順次洗浄した。
Na2SO4上で乾燥した後、溶剤を蒸発乾固させた。
3−シアノプロピオフエノン(■)の収量:62.3g
(収率78.3%);融点47〜51℃。
(収率78.3%);融点47〜51℃。
上記で得たニトリル50gをエタノール/水(1:1)
混合物539ml中に溶解しついで攪拌しながら36.
6gのKOHを添加した。
混合物539ml中に溶解しついで攪拌しながら36.
6gのKOHを添加した。
82℃で24時間還流させた後、溶媒を蒸発乾固させつ
いで900mlの水に溶解しそして5gの活性炭を添加
して15分間攪拌した。
いで900mlの水に溶解しそして5gの活性炭を添加
して15分間攪拌した。
活性炭を分離した後、5%塩酸を用いてpH=1として
生成物を沈澱させた。
生成物を沈澱させた。
沈澱した生成物をろ過し、真空加熱炉中において50℃
で乾燥して3−カルボキシプロピオフエノン(■)(融
点119〜124℃)42.1g(収率75.2%)を
得た。
で乾燥して3−カルボキシプロピオフエノン(■)(融
点119〜124℃)42.1g(収率75.2%)を
得た。
40gの3−カルボキシプロピオフエノンと150ml
の四塩化炭素からなる懸濁液に4.68gのPCl5を
添加しついで40℃に加熱した。
の四塩化炭素からなる懸濁液に4.68gのPCl5を
添加しついで40℃に加熱した。
30分後、CCl4とPOCl3とを蒸発させ、残渣を
蒸溜装置に移した。
蒸溜装置に移した。
(15mmHgの減圧下、125〜133℃において主
留分が溜出した。
留分が溜出した。
かくして、3−プロピオニルベンゾイルクロライド(■
)(融点73〜76℃)28.1gを得た。
)(融点73〜76℃)28.1gを得た。
収率63.6%。
3−プロピオニルベンゾイルクロライド27gを50m
lのベンゼンに溶解しついで36.7gのAlCl3(
粉末、無水)と120mlのベンゼンからなる懸濁液に
滴加した。
lのベンゼンに溶解しついで36.7gのAlCl3(
粉末、無水)と120mlのベンゼンからなる懸濁液に
滴加した。
温度は0〜−5℃の範囲に注意深く制御した。
滴下終了後、反応混合物を80℃で1時間加熱しついで
冷却した後、50mlの濃HClで酸性化した氷水中で
加水分解した。
冷却した後、50mlの濃HClで酸性化した氷水中で
加水分解した。
2時間攪拌した後、層を分離させ、有機層を50mlの
水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥しついで溶剤を蒸発
させた。
水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥しついで溶剤を蒸発
させた。
かくして油状の3−プロピオニルベンゾフエノン(■)
、31.5g(96.3%)を得た。
、31.5g(96.3%)を得た。
この生成物の再結晶後の融点は28〜33℃であった。
分析値:
1H:N.M.R.(CDCl3/TMS)δ(−CO
CH2CH3):6.90(q)δ(−COCH2CH
3):8.78(t)δ(9H):1.50to2.6
0(m)実施例2(本発明の方法) 攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた100フラス
コに、9.0gの Ti(NO3)3・3H20と、オルト蟻酸トリメチル
:メタノールの1:1混合物30mlとからなる溶液を
装入し、ついで、476gの3−プロピオニルベンゾフ
エノンと同量の上記溶剤混合物からなる溶液を添加した
。
CH2CH3):6.90(q)δ(−COCH2CH
3):8.78(t)δ(9H):1.50to2.6
0(m)実施例2(本発明の方法) 攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた100フラス
コに、9.0gの Ti(NO3)3・3H20と、オルト蟻酸トリメチル
:メタノールの1:1混合物30mlとからなる溶液を
装入し、ついで、476gの3−プロピオニルベンゾフ
エノンと同量の上記溶剤混合物からなる溶液を添加した
。
反応混合物を攪拌しつつ還流温度(約60℃)に加熱し
た。
た。
3時間後、反応混合物を冷却し、分離したTINO3を
ろ別した。
ろ別した。
ろ液を150mlの水で稀釈し、Na2SO4上で乾燥
しついでろ過し、溶剤を蒸発させた。
しついでろ過し、溶剤を蒸発させた。
かくして、純度91%(ガスクロマトグラフイ)、Tl
含有量9ppm(原子吸収)の淡黄色生成物5.0g(
収率93.3%)を得た。
含有量9ppm(原子吸収)の淡黄色生成物5.0g(
収率93.3%)を得た。
化合物(■)はTl(NO3)3/K−10反応剤〔E
.C.Tayler、C.S.Chiang、A.Mc
killop、J.F.White、JACS、98、
6750(1976)参照〕を用いる方法によっても製
造し得る:すなわち、10gの3−プロピオニルベンゾ
フエノンと170gのCCl4からなる溶液をモンモリ
ロン土(K−10)に吸着させた硝酸タリウム( ■
)(thallium trinitrate)72g
とともに500mlフラスコ中において還流温度(70
℃)で攪拌する。
.C.Tayler、C.S.Chiang、A.Mc
killop、J.F.White、JACS、98、
6750(1976)参照〕を用いる方法によっても製
造し得る:すなわち、10gの3−プロピオニルベンゾ
フエノンと170gのCCl4からなる溶液をモンモリ
ロン土(K−10)に吸着させた硝酸タリウム( ■
)(thallium trinitrate)72g
とともに500mlフラスコ中において還流温度(70
℃)で攪拌する。
1時間後、Tl(NO3)3/K−10反応剤をろ別し
、ろ液を50mlの水で2回洗浄し、Na2SO4上で
乾燥しついで蒸発乾固させる。
、ろ液を50mlの水で2回洗浄し、Na2SO4上で
乾燥しついで蒸発乾固させる。
かくして、2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピオ
ン酸メチルの淡黄色油状物10.3g(収率91.5%
)を得る。
ン酸メチルの淡黄色油状物10.3g(収率91.5%
)を得る。
純度:90%(ガスクロマトグラフィ)TIの含有量:
0ppm(原子吸収)。
0ppm(原子吸収)。
上記方法で得たエステル(■)5.0gをメタノール/
水(10/1)混合物53mlに溶解した後、3.26
gのKOHを攪拌しつつ添加し、還流温度(65〜70
℃)に加熱した。
水(10/1)混合物53mlに溶解した後、3.26
gのKOHを攪拌しつつ添加し、還流温度(65〜70
℃)に加熱した。
2時間後、溶剤を蒸発乾固させ、ついで残渣を50ml
の水に溶解させた後、25mlのエーテルで抽出しつい
で水性相を5%塩酸でpH=1に酸性化した。
の水に溶解させた後、25mlのエーテルで抽出しつい
で水性相を5%塩酸でpH=1に酸性化した。
樹脂状生成物を40mlのエーテルで2回抽出し、30
mlの水で洗浄しついでNa2SO4上で乾燥させた。
mlの水で洗浄しついでNa2SO4上で乾燥させた。
溶剤を蒸発させて樹脂状生成物3.8g(収率80.2
%)を得た。
%)を得た。
この生成物は24時間後に結晶化した(融点89〜93
.5℃)。
.5℃)。
この結晶をアセトニトリル(1.3ml/g)から再結
晶させて2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピオン
酸(■)(融点92.5〜95℃)3.04g(収率8
0%)を得た。
晶させて2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピオン
酸(■)(融点92.5〜95℃)3.04g(収率8
0%)を得た。
この生成物は痕跡量の不純物含有しているが(TLC)
、タリウムは全く含有していなかった。
、タリウムは全く含有していなかった。
純度:99.7%(滴定)
分析値:
1H:N.M.R.(CDCl3/TMS)δ(−CH
3):8.40ppm(d) δ(−CH−):6.05(q) δ(9H):2.70(m) δ(−OH):0.5(s)
3):8.40ppm(d) δ(−CH−):6.05(q) δ(9H):2.70(m) δ(−OH):0.5(s)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1(a)式: で表わされる3−プロピオニルベンゾフエノンを (i)50重量%までのメタノールを含有し得るメタノ
ール/オルト蟻酸トリメチル混合物からなる溶剤系中で
硝酸タリウム(■)と反応混合物の還流温度で反応させ
るか、または、(ii)四塩化炭素、ピリジンおよびヘ
キサンから選ばれた溶剤中で、酸性モンモリロナイト土
上に担持された硝酸タリウム(■)と反応混合物の還流
温度で反応させ;ついで (b)かく得られた式: で表わされるエステルを加水分解し、ついで場合により
、得られた一般式■の化合物をその薬学的に許容し得る
塩に転化することを特徴とする、式: で表わされる2−(3−ベンゾイルフエニル)−プロピ
オン酸およびその薬学的に許容し得る塩の製造方法。 2 工程(a)において、溶剤を過剰に使用する特許請
求の範囲第1項記載の方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
YU83578A YU39566B (en) | 1978-04-07 | 1978-04-07 | Process of preparing 2-(3-benzoyl-phenyl)-propionic acid |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54157540A JPS54157540A (en) | 1979-12-12 |
JPS584698B2 true JPS584698B2 (ja) | 1983-01-27 |
Family
ID=25551632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4156779A Expired JPS584698B2 (ja) | 1978-04-07 | 1979-04-07 | 2−(3−ベンゾイルフエニル)プロピオン酸の製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS584698B2 (ja) |
AT (1) | AT367730B (ja) |
DE (1) | DE2913770C2 (ja) |
FR (1) | FR2421865A1 (ja) |
GB (1) | GB2019393B (ja) |
PL (1) | PL114485B1 (ja) |
YU (1) | YU39566B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE8400239D0 (sv) * | 1984-01-19 | 1984-01-19 | Pharmacia Ab | Nya arylettiksyraderivat |
JPH07100678B2 (ja) * | 1987-03-12 | 1995-11-01 | 日本石油化学株式会社 | α−(3−ベンゾイルフエニル)プロピオン酸の製造方法 |
ES2050072B1 (es) * | 1992-07-28 | 1994-12-16 | Menarini Lab | "procedimiento para obtener acidos meta- y para-acilbenzoicos" |
ES2163986B1 (es) * | 1999-07-13 | 2003-02-16 | Menarini Lab | Acidos-alfa-arilpropionicos y arilaceticos como inhibidores de la ciclooxigenasa-ii. |
-
1978
- 1978-04-07 YU YU83578A patent/YU39566B/xx unknown
-
1979
- 1979-04-04 AT AT0247879A patent/AT367730B/de not_active IP Right Cessation
- 1979-04-05 DE DE19792913770 patent/DE2913770C2/de not_active Expired
- 1979-04-06 PL PL21474479A patent/PL114485B1/pl unknown
- 1979-04-06 GB GB7912148A patent/GB2019393B/en not_active Expired
- 1979-04-06 FR FR7908740A patent/FR2421865A1/fr not_active Withdrawn
- 1979-04-07 JP JP4156779A patent/JPS584698B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2019393A (en) | 1979-10-31 |
PL214744A1 (pl) | 1979-12-17 |
YU39566B (en) | 1984-12-31 |
DE2913770C2 (de) | 1983-03-10 |
AT367730B (de) | 1982-07-26 |
GB2019393B (en) | 1982-06-03 |
YU83578A (en) | 1982-10-31 |
JPS54157540A (en) | 1979-12-12 |
ATA247879A (de) | 1981-12-15 |
FR2421865A1 (fr) | 1979-11-02 |
DE2913770A1 (de) | 1979-10-11 |
PL114485B1 (en) | 1981-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0550313A1 (fr) | Nouveaux dérivés de 2-(tétrazol-5-yl)-(1,1'-biphényle), leur préparation et leur utilisation comme intermédiaires de synthèse | |
JPS584698B2 (ja) | 2−(3−ベンゾイルフエニル)プロピオン酸の製造方法 | |
JPH032134B2 (ja) | ||
JPS6045631B2 (ja) | フエニルグリオキザル酸エステの製造法 | |
JPS5949207B2 (ja) | ジエンの製造方法 | |
US4393008A (en) | 2-Cyano-2-(3-phenoxy-phenyl)-propionic acid amide and preparation thereof | |
US3910958A (en) | Process for preparing arylacetic acids and esters thereof | |
JP3229408B2 (ja) | 新規な4−アミノ−5−ヘキセン酸の製法 | |
JP2682687B2 (ja) | 新規チオフエン化合物およびそれらの製造 | |
JP2801647B2 (ja) | 6―フルオロクロモン―2―カルボン酸誘導体の製造法 | |
JPH0696564B2 (ja) | α−(ω−ヒドロキシアルキル)フルフリルアルコ−ル及びその製造法 | |
FR2696746A1 (fr) | Dérivés de l'acide benzèneborinique, leur préparation et leur utilisation comme intermédiaires de synthèse. | |
JPS5837299B2 (ja) | 2− ニトロベンズアルデヒドノ セイゾウホウ | |
JP2512958B2 (ja) | 1−ビフェニリルエタノ―ル誘導体およびその製法 | |
KR910002282B1 (ko) | 인덴 아세틱산 유도체의 제조방법 | |
JP4263427B2 (ja) | ハロゲノ−4−ジヒドロキシメチルピリジン、その製造法及びそれを用いたハロゲノ−4−ピリジンカルバルデヒドの製造法 | |
JP2708617B2 (ja) | 4,4―ジアルキル置換チアゾリジンチオンの製造方法 | |
JP2006509814A (ja) | 3−[2−(3,4−ジメトキシ−ベンゾイル)−4,5−ジメトキシ−フェニル]−ペンタン−2−オンの製法 | |
SU921462A3 (ru) | Способ получени 2-(3-бензоилфенил)-пропионовой кислоты | |
JP4294130B2 (ja) | α,β−不飽和ケトン化合物の製造方法 | |
JPH0576473B2 (ja) | ||
JP2508790B2 (ja) | 1−ビフェニリルエタノ―ル誘導体およびその製造法 | |
JPH0128734B2 (ja) | ||
CS210640B1 (cs) | Způsob výroby kyseliny 2-(3-benzoylfenyl)propionove | |
JPH041736B2 (ja) |