JPS6326746B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6326746B2
JPS6326746B2 JP15790481A JP15790481A JPS6326746B2 JP S6326746 B2 JPS6326746 B2 JP S6326746B2 JP 15790481 A JP15790481 A JP 15790481A JP 15790481 A JP15790481 A JP 15790481A JP S6326746 B2 JPS6326746 B2 JP S6326746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylbenzylamine
methoxy
malic acid
crystals
excess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15790481A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5859948A (ja
Inventor
Masayoshi Minamii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP15790481A priority Critical patent/JPS5859948A/ja
Publication of JPS5859948A publication Critical patent/JPS5859948A/ja
Publication of JPS6326746B2 publication Critical patent/JPS6326746B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性な2−メトキシ−α−メチル
ベンジルアミンの製法に関し、その目的とすると
ころは医薬、農薬等の重要な中間体、光学分割剤
(たとえば2−アリールプロピオン酸の分割)あ
るいは不斉合成の重要な原料として有用な光学純
度の高い光学活性な2−メトキシ−α−メチルベ
ンジルアミンの安価でかつ工業的に有利な製造法
を提供することにある。
従来、光学活性な2−メトキシ−α−メチルベ
ンジルアミンの製造法としては、たとえば(イ)
(+)マンデル酸を分割剤としてl−2−メトキ
シ−α−メチルベンジルアミンを得る方法(特開
昭54−154724号公報)、(ロ)L−リンゴ酸を用いて
d,l−2−メトキシ−α−メチルベンジルアミ
ンを分割する方法(特開昭54−125658号公報)な
どが知られている。
しかしながら、(イ)の方法においては分割剤とし
て高価な(+)マンデル酸を使用しなければなら
ない問題があり、また(ロ)の方法では原料アミン化
合物がd,l体であるために、得られたd−アミ
ン体の施光度が+3.7゜と極めて光学純度の低いも
のしか得られないという問題があり、これらの方
法は光学純度の高い光学活性な2−メトキシ−α
−メチルベンジルアミンを得るための工業的に有
利な方法とは言えない。
このようなことから、本発明者は安価にしかも
工業的に有利な光学純度の高い光学活性な2−メ
トキシ−α−メチルベンジルアミンの製造方法に
ついて検討の結果、l体あるいはd体が過剰に含
まれている2−メトキシ−α−メチルベンジルア
ミンにD−あるいはL−リンゴ酸を作用させる
と、l−あるいはd−2−メトキシ−α−メチル
ベンジルアミンが高収率、高純度で得られること
を見出し、本発明を完成するに至つた。
以下、本発明をl−2−メトキシ−α−メチル
ベンジルアミンを得る場合を例にとつて説明す
る。
l体が過剰に含まれる2−メトキシ−α−メチ
ルベンジルアミンとこれに対して通常、0.8〜1.2
モル倍、好ましくは0.9〜1.1モル倍のD−リンゴ
酸とを有機溶媒中で反応させ、ジアステレオマー
塩を形成させる。
ここで原料として用いられる2−メトキシ−α
−メチルベンジルアミンのl体過剰率即ち光学度
としては、15%以上任意であるが好ましくは30%
以上がよい。
上記反応で使用される有機溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、アセト
ンおよびそれらの水溶液あるまたは酢酸エチル、
トルエン、クロロホルムあるいはそれらの混合溶
媒等が例示される。
反応温度については−20℃〜使用溶媒の沸点の
範囲で任意であるが、生成したジアステレオアイ
ソマー塩が析出する温度以上が好ましい。
上記の反応によつてジアステレオアイソマー塩
を生成せしめたのち、反応混合物を徐冷し、光学
活性なl体のジアステレオアイソマー塩を析出さ
せる。
もし必要とあらば取得した結晶はさらに再結晶
を繰りかえし精製することができる。
このようにして得た結晶はこれをろ別乾燥さ
せ、アルカリ水溶液によつてこれを分解する。こ
こで使用されるアルカリは、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等であり、その使用量はろ別した結晶(ジアステ
レオアイソマー塩)に対して1モル以上任意であ
るが、通常約1〜1.2モルである。
分解液は、これを有機溶媒(たとえばトルエ
ン、クロロホルム、エーテル、ベンゼンなど)で
抽出を行ない、抽出油層は必要に応じて水洗した
のち、溶媒を留去することにより、l−2−メト
キシ−α−メチルベンジルアミンが得られる。
以上の例においてl体過剰の2−メトキシ−α
−メチルベンジルアミンをd体過剰のアミンにか
え、D−リンゴ酸のかわりにL−リンゴ酸を用い
て同様の操作を行えば、d−アミンを得ることが
できる。
本発明において原料として用いられるd−体ま
たはl−体が過剰に含まれている2−メトキシ−
α−メチルベンジルアミンは、d,l−2−メト
キシ−α−メチルベンジルアミンをたとえばd−
またはl−酒石酒、D−またはL−リンゴ酸等で
処理することにより得られる。この場合、d−酒
石酸またはD−リンゴ酸を用いればl−体過剰
の、l−酒石酸またはL−リンゴ酸を用いればd
−体過剰の2−メトキシ−α−メチルベンジルア
ミンが得られる。
次に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例 1 l体過剰の2−メトキシ−α−メチルベンジル
アミン45.3g(0.3モル)(光学純度35%)、D−
リンゴ酸42.2g(0.31モル)および200mlのメタ
ノール−エタノール−水(1:2:1)溶液をフ
ラスコに仕込み、1時間還流する。その後45〜55
℃で別途に調整したl−2−メトキシ−α−メチ
ルベンジルアミンとD−リンゴ酸のジアステレオ
アイソマー塩の結晶を種晶として少量加え、20℃
まで徐冷し、析出した結晶をろ別する。得られる
結晶はさらに2倍重量部のメタノールエタノール
水(1:2:1)溶液で再結晶する。ここで得た
塩を水100gに溶解し、30%苛性水溶性19gを加
え、塩を分解し、トルエン80mlにて抽出する。水
洗後、得られる有機層からトルエンを留去して、
l−2−メトキシ−α−メチルベンジルアミン
21.4g(収率70%) α25 D−54.7゜(neat) 光学純度100%を得た。
実施例 2 d体過剰の2−メトキシ−α−メチルベンジル
アミン45.3g(0.3モル)(光学純度40%)、L−
リンゴ酸42.2g(0.31モル)および200mlの10%
エタノール水溶液を仕込み、1時間還流する。そ
の後40〜50℃で別途に調整したd−2−メトキシ
−α−メチルベンジルアミンとL−リンゴ酸のジ
アステレオアイソマー塩の結晶を種晶として少量
加え、20℃まで徐冷し、析出した結晶をろ別す
る。得られる結晶はさらに2倍重量部の10%エタ
ノール水で再結晶する。ここで得た塩を水100g
に溶解し、エーテル80mlにて抽出する。水洗後、
得られる有機層からエーテルを留去して、d−2
−メトキシ−α−メチルベンジルアミン23.7g
(収率75%)を得た。α25 D+54.2゜(neat) 光学純度 99.3%

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 d−体またはl−体が過剰に含まれている2
    −メトキシ−α−メチルベンジルアミンにD−ま
    たはL−リンゴ酸を作用させることを特徴とする
    光学活性な2−メトキシ−α−メチルベンジルア
    ミンの製法。 2 l体が過剰に含まれている2−メトキシ−α
    −メチルベンジルアミンにD−リンゴ酸を作用さ
    せてl−2−メトキシ−α−メチルベンジルアミ
    ンを得る特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 d体が過剰に含まれている2−メトキシ−α
    −メチルベンジルアミンにL−リンゴ酸を作用さ
    せてd−2−メトキシ−α−メチルベンジルアミ
    ンを得る特許請求の範囲第1項に記載の方法。
JP15790481A 1981-10-02 1981-10-02 光学活性アミンの製造方法 Granted JPS5859948A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15790481A JPS5859948A (ja) 1981-10-02 1981-10-02 光学活性アミンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15790481A JPS5859948A (ja) 1981-10-02 1981-10-02 光学活性アミンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5859948A JPS5859948A (ja) 1983-04-09
JPS6326746B2 true JPS6326746B2 (ja) 1988-05-31

Family

ID=15659972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15790481A Granted JPS5859948A (ja) 1981-10-02 1981-10-02 光学活性アミンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5859948A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5510040B2 (ja) * 2010-04-28 2014-06-04 セントラル硝子株式会社 光学活性(r)−1−(4−フルオロフェニル)エチルアミンを得る光学分割

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5859948A (ja) 1983-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3733352A (en) Preparation of d-threo-1-p-methyl-sulfonylphenyl-2-dichloro-acet-amidopropane-1,3-diol
US1867274A (en) Resolution of ephedrine and its homologues and of mandelic acid, and certain intermediates
JPS6326746B2 (ja)
US3007940A (en) Method of preparing derivatives of 3, 3-pentamethylene-4-hydroxybutyric acid
US2848489A (en) Preparation of alkaline-earth salts of pantothenic acid
JPH0143731B2 (ja)
EP0093511A1 (en) Method for producing and optically active 2,2-dimethylcyclopropanecarboxylic acid
US4239912A (en) Process for resolving DL-Mandelic acid with novel 2-benzylamino-1-butanols
JP2696789B2 (ja) メルカプトカルボン酸エステルの合成
JPH0615514B2 (ja) 飽和脂肪族α,ω−ジアミノモノカルボン酸のN,ωトリフルオロアセチル化方法
US2870164A (en) Process for making d, l-methysticin and d, l-dihydromethysticin
US3102136A (en) Process of preparing diiodinated analogs of thyronine
JPS59128352A (ja) d−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸の製造方法
JPH0699473B2 (ja) グリシル―グルタミンの製造方法
JP2682713B2 (ja) 光学活性テトラヒドロフランの製法
US3440278A (en) Preparation of l-alpha-methyldopa
JPH0337534B2 (ja)
US2477158A (en) Method of preparing veratraldehyde from opianic acid
JP2917464B2 (ja) 光学活性1―メチル―3―フェニルプロピルアミンの製法
JP3257779B2 (ja) タートラニル酸類の製造法
JPH0368852B2 (ja)
JP2949930B2 (ja) 光学活性1−フェニル−2−(p−トリル)エチルアミンの精製方法
JP2856331B2 (ja) 2,2‐ジアミノ‐1,1‐ビナフチルの製造法
JP3028874B2 (ja) (±)−2,5,5,8a−テトラメチル−1−(カルボキシメチル)−2−ヒドロキシデカリンの光学分割方法
FR2511246A1 (fr) Nouveaux alpha-aminoderives cycliques du 1-(3',4'-methylene-dioxyphenyl)ethanol et procede de fabrication