JPH0337534B2 - - Google Patents

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JPH0337534B2
JPH0337534B2 JP6123782A JP6123782A JPH0337534B2 JP H0337534 B2 JPH0337534 B2 JP H0337534B2 JP 6123782 A JP6123782 A JP 6123782A JP 6123782 A JP6123782 A JP 6123782A JP H0337534 B2 JPH0337534 B2 JP H0337534B2
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JP
Japan
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acid
salt
crystals
excess
dimethylcyclopropanecarboxylic acid
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JP6123782A
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English (en)
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JPS58177935A (ja
Inventor
Masayoshi Minamii
Tadashi Katsura
Kazuhiko Hamada
Takeo Suzukamo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Priority to US06/482,259 priority patent/US4542235A/en
Priority to DE8383301925T priority patent/DE3366389D1/de
Priority to EP83301925A priority patent/EP0093511B1/en
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、デヒドロペプチダーゼ阻害剤の中
間体などとして、あるいは光学分割剤として有用
なd−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン
酸の取得方法に関する。
従来より、d−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボン酸の製造方法としては、dl−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボン酸を光学分割す
る方法が知られており、分割方法として1)キニ
ンによる分割(特開昭55−51023号公報)、2)d
−またはl−α−フエネチルアミンによる分割
(英国特許第1260847号明細書)が公知である。
しかし、前者の方法は分割剤としては非常に高
価で、しかもその供給が不安定なキニンを使用し
なければならないうえ、収率も低いという問題が
あり、また後者の方法は旋光度が+65゜という光
学純度の低いd−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボン酸しか得られないという問題があり、
これらの方法はいずれも光学純度の高いd−2,
2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸を工業的
に有利に得る方法とは言えない。
このようなことから、本発明者らは光学的純度
の高いd−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸を好収率で、工業的有利に製造すべく検討
の結果、本発明に至つた。
すなわち本発明は、d−体を過剰に含む2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボン酸に、正の旋
光度を有する一般式() (式中、R1およびR2は水素原子または低級ア
ルキル基を示す。) で示される光学活性アミンを作用させて光学分割
することを特徴とするd−2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボン酸の製造方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
出発原料として用いられるd−体を過剰に含む
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸はた
とえば米国特許第4029690号明細書に記載される
ような方法により容易に得ることができる。
ここで、d−体過剰率すなわち光学純度は任意
であるが、通常15%以上、好ましくは30%以上が
よい。
d−体を過剰に含む2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボン酸の光学分割処理は、該カルボン
酸と前記一般式()で示される光学活性アミン
とを溶媒中で反応させて、ジアステレオマー塩を
形成せしめ、反応混合物を徐冷してd−体のジア
ステレオマー塩を析出させ、これを分離したのち
分解することにより行われる。
ジアステレオマー塩の生成反応において用いら
れる光学活性アミンの使用量は、d−体を過剰に
含む2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
に対して通常1.2倍モル以下、好ましくは0.5〜1
倍モルである。
ここで一般式()で示される光学活性アミン
としては、たとえば(+)−α−フエニル−β−
(p−トリル)−エチルアミン、(+)−α−(p−
トリル)−β−フエニル−エチルアミン、(+)−
α−フエニル−β−フエニル−エチルアミンなど
があげられる。
上記反応で使用される有機溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、n−プ
ロパノール、アセトンおよびそれらの水溶液また
は酢酸エチル、トルエン、ベンゼン、クロロホル
ム、ヘキサン、テトラヒドロフランあるいはそれ
らの混合溶媒等が例示される。
反応温度については−20℃〜使用溶媒の沸点の
範囲で任意であるが、生成したジアステレオマー
塩が析出する温度以上が好ましい。
上記の反応によつてジアステレオマー塩を生成
せしめたのち、反応混合物を徐冷し、目的とする
d−体のジアステレオマー塩を析出させる。
もし必要とあらば取得した結晶はさらに再結晶
を繰りかえし精製することができる。
このようにして得た結晶はこれを別し、さら
に必要ならば乾燥させたのち、酸あるいはアルカ
リによつてこれを分解する。酸を用いる場合は塩
酸、硫酸、リン酸、酢酸等が用いられ、遊離する
d−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
は有機溶媒(たとえばトルエン、ベンゼン、クロ
ロホルム、酢酸エチルエステル、エチルエーテル
など)で抽出単離される。
分解反応にアルカリを用いる場合は苛性ソーダ、
苛性カリ等が用いられ、分解反応液を有機溶媒で
抽出することにより、分割剤として使用した光学
活拙アミンが有機溶媒層に移行し、当該光学活性
カルボン酸は塩として水層に移行する。この水層
に酸を加えて中和し、有機溶媒で抽出するとd−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸が有
機層に抽出される。
このときの酸および抽出有機溶媒としては、前
記と同様のものが用いられる。
かくしてd−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボン酸が効率よく得られ、また使用した光学
活性アミンも回収することができる。
次に実施例をあげて本発明を説明する。
実施例 1 2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
(d体過剰率58.4%)30g、d−α−フエニル−β
−(p−トリル)−エチルアミン55.5gおよびベン
ゼン2lをフラスコに仕込み1時間還流する。その
後30〜40℃で、別途に調製したd−2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボン酸とd−α−フエニ
ル−β−(p−トリル)エチルアミンのジアステ
レオマー塩の結晶を種晶として少量加え、10℃ま
で徐冷し、析出した結晶を別する。
得られる結晶はさらに18倍重量部のベンゼンで
再結晶を行い、44.1gの結晶を得た。
次にここで得た塩43.0g、エチルエーテル200ml
および水50mlの混合液に10%塩酸水56gを加えて
塩を分解し、d−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボン酸を有機層に抽出する。有機層を水洗
し、エーテルを留去したのち、蒸留によりd−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
14.6g(収率50%、対仕込カルボン酸)を得た。
〔α〕20 D145.1゜(C=1、クロロホルム) d体過剰率98.4%(過剰率はl−メントールと
のエステルにし、ジアステレオマーとしてガスク
ロマトグラフイーにより測定した。) 実施例 2 フラスコに2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボン酸(d体過剰率73.9%)15g、イソプロピ
ルアルコール240ml、水320mlおよびd−α−フエ
ニル−β−(p−トリル)−エチルアミン27.8gを
加え、30分還流する。その後45〜50℃で実施例1
と同じ種晶を少量加え、15℃まで徐冷し、析出し
た結晶を別する。塩30.5gを得た。
次にここで得た塩25g、エチルエーテル120ml
および水30mlをフラスコに仕込み、10%塩酸32g
を加え、塩を分解する。以下実施例1に準じて後
処理、精製し、得られる残渣を蒸留する。
得量8.63g(収率70.2%対仕込カルボン酸) 〔α〕20 D146.4゜(C=1、クロロホルム) d体過剰率 99.8%、含量 98.9% 実施例 3 2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
(d体過剰率81.5%)11.4g、d−α−フエニル−
β−(p−トリル)−エチルアミン21.1gおよびト
ルエン500mlをフラスコに仕込み1時間還流する。
その後55〜60℃にて種晶を少量加え、20℃まで徐
冷し、析出した結晶を別する。
得られる結晶はさらに15倍重量部のトルエンで
再結晶を行い、20.5gの結晶を得た。
次にここで得た結晶、トルエン50mlおよび水30
mlをフラスコに仕込み、10%塩酸27gを加え、塩
を分解する。以下実施例1および2に準じて後処
理、精製する。
得量7.81g(収率68.5%) d体過剰率 98.3% 実施例 4 実施例3においてトルエン500mlをメタノ−ル
60ml、水600mlに変更する以外は実施例3と同様
に反応し、70〜80℃にて接種、20℃まで徐冷す
る。析出した結晶は19.7gであつた。
次にここで得た塩19g、トルエン50mlおよび水
30mlをフラスコに仕込み、10%塩酸26gを加え、
塩を分解する。以下実施例2に準じて後処理精製
する。
得量6.63g(60.3%) d体過剰率 97.8% 実施例 5 フラスコに2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボン酸(d体過剰率75.1%)22.8g、d−α−
フエニル−β−(p−トリル)−エチルアミン
38.0g、水400mlおよびイソプロピルアルコール
400mlを加え30分還流する。その後45℃で実施例
1と同じ種晶を少量加え、15℃まで徐冷し、析出
した結晶を別する。塩44.9gを得た。
次にここでで得た塩32.5g、トルエン150mlおよ
び水50mlをフラスコに仕込み、20%苛性ソーダ
24gを加え、塩を分解する。水層を分液し、10%
塩酸46.8gを加え、遊離するカルボン酸をエチル
エーテル80mlにて抽出する。以下実施例1に準じ
て後処理、精製し得られる残渣を蒸留する。トル
エン層からはd−α−フエニル−β−(p−トリ
ル)−エチルアミンを回収する。
得量11.28g(収率68.3%対仕込カルボン酸) 〔α〕20 D146.1゜(C=1、クロロホルム) d体過剰率 99.7%、含量 98.7%

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 d−体を過剰に含む2,2−ジメチルシクロ
    プロパンカルボン酸に、正の旋光度を有する一般
    (式中、R1およびR2は水素原子または低級ア
    ルキル基を示す。) で示される光学活性アミンを作用させて光学分割
    することを特徴とするd−2,2−ジメチルシク
    ロプロパンカルボン酸の製造方法。
JP6123782A 1982-04-12 1982-04-12 d−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸の製造方法 Granted JPS58177935A (ja)

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JP6123782A JPS58177935A (ja) 1982-04-12 1982-04-12 d−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸の製造方法
US06/482,259 US4542235A (en) 1982-04-12 1983-04-05 Method for producing an optically active 2,2-dimethylcyclopropanecarboxylic acid
DE8383301925T DE3366389D1 (en) 1982-04-12 1983-04-06 Method for producing and optically active 2,2-dimethylcyclopropanecarboxylic acid
EP83301925A EP0093511B1 (en) 1982-04-12 1983-04-06 Method for producing and optically active 2,2-dimethylcyclopropanecarboxylic acid

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