JP2597806B2 - 包装装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば多数積み重ねら
れた紙や長手方向へジグザグ形に折り重なった帯状の布
や織物などの変形可能な略直方体形状の内容物を包装シ
ートで被包する上包み包装装置、詳しくはサイズが異な
る複数種類の内容物を共通のエレベーター上に載置し、
この内容物のまわりに包装シートを折り込むものに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の包装装置として例えば実
開平３−３２００３号公報に開示される如く、エレベー
ターを水平方向へ伸縮移動自在に形成して、その伸長時
の幅寸法を内容物の幅寸法と同じにすることにより、サ
イズが異なる複数種類の内容物に対応してエレベーター
のサイズを調整可能にし、更にエレベーターの上限位置
と同じ高さに折り込みガイドを往復動自在に配設し、こ
の折り込みガイドをエレベーターの短縮動と連動して同
方向へ突出させることにより、短縮したエレベーターに
代わって折り込みガイドの上面が内容物の底面端部を支
持し、その結果として内容物の底面端部の垂れ下がりを
防止しながら、包装装シートが内容物の底面に沿って胴
巻きされるものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来の包装装置では、折り込みガイドの突出動に連動
してエレベーターを短縮動させるための駆動部が必要に
なるので、エレベーターの構造が複雑化して大型化する
という問題がある。

【０００４】本発明は斯かる従来事情に鑑み、エレベー
ターを伸縮移動させずに内容物の底面端部の垂れ下がり
を防止しながら内容物の底面に沿って包装シートを折り
込むことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講ずる技術的手段は、エレベーターに、それ
から突出した内容物の底面端部近くに当接して支持する
垂れ受け台を、該エレベーターと同じ高さ位置に連設
し、この垂れ受け台を、内容物のサイズ変更に対応して
内容物の底面端部の突出方向へ調整移動自在に支持する
と共にエレベーターと連動して昇降させ、該エレベータ
ー及び垂れ受け台により上昇した内容物の底面端部に沿
って弾性的に突出して支持するラッチと、この底面端部
に沿って往復動する折り込みガイドとを同じ高さ位置に
配設し、これらラッチと折り込みガイドの配設位置まで
エレベーター及び垂れ受け台を上昇してから下降させる
と共にこの下降後に折り込みガイドを底面端部に沿って
突出させる制御部を設けたことを特徴とするものであ
る。

【０００６】そして、エレベーターに、それから突出し
た内容物の底面端部近くに当接して支持する垂れ受け台
を、該エレベーターと同じ高さ位置に連設し、この垂れ
受け台を、内容物のサイズ変更に対応して内容物の底面
端部の突出方向へ調整移動自在に支持すると共にエレベ
ーターと連動して昇降させ、該エレベーター及び垂れ受
け台により上昇した内容物の底面端部に沿って往復動す
る折り込みガイドを配設し、この折り込みガイドの突出
方向へ屈曲可能な弾性体で上記垂れ受け台を、内容物の
底面端部に沿って往復動自在に支持し、上記折り込みガ
イドの配設位置までエレベーター及び垂れ受け台を上昇
してから折り込みガイドを底面端部に沿って突出させる
制御部を設けたことを特徴とするものである。

【０００７】

【０００８】

【作用】本発明は上記技術的手段によれば、内容物のサ
イズ変更に対応して垂れ受け台を調整移動させることに
より、垂れ受け台が内容物のサイズに関係なくエレベー
ターから突出した内容物の底面端部近くに当接して支持
し、この状態のまま垂れ受け台及びエレベーターを共に
ラッチと折り込みガイドの高さ位置まで上昇させること
により、上昇した内容物の底面端部沿いにラッチが突出
して内容物が支持され、その後、これらエレベーター及
び垂れ受け台を下降してから折り込みガイドを突出移動
させることにより、ラッチで支持された内容物の底面端
部沿いに包装シートが折り込まれるものである。

【０００９】そして、内容物のサイズ変更に対応して垂
れ受け台を調整移動させることにより、垂れ受け台が内
容物のサイズに関係なくエレベーターから突出した内容
物の底面端部近くに当接して支持し、この状態のまま垂
れ受け台及びエレベーターを共に折り込みガイドの高さ
位置まで上昇させてから、該折り込みガイドを突出移動
することにより、折り込みガイドの先端が垂れ受け台に
突き当たって弾性体が同方向へ屈曲し、内容物の底面端
部を支持したまま垂れ受け台が移動して内容物の底面端
部沿いに包装シートが折り込まれるものである。

【００１０】

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１２】この実施例は図１乃至図３に示す如く、エ
レベーター１の載置面１ａに沿って胴巻きされた内容物
Ｂをプッシャー２で水平に移送すると共に、該内容物Ｂ
の開口する平行な側面Ｂ１，Ｂ１から突出する両張出し
端部Ａ１，Ａ１のサイドフラップＡ２…を横折りガイド
３…で内方へ折り込んだ後に、下フラップＡ３，Ａ３を
上折りガイド４，４で折り上げてから、エレベーター１
の上昇により上フラップＡ４，Ａ４を折り込みガイド
５，５に突き当てて折り下げながら下フラップＡ３，Ａ
３の外側に重ね合わせ、特に折り下げた上フラップＡ
４，Ａ４の突出長さが内容物Ｂの高さ寸法より長い場合
には、折り込みガイド５，５の突出により上フラップＡ
４，Ａ４の先端を内容物Ｂの底面Ｂ５に沿って折り込
み、これら上フラップＡ４，Ａ４の先端を予め貼着した
粘着テープＣ２，Ｃ２にて封鎖するものである。

【００１３】エレベーター１は、上下方向へ往復動自在
に配設され、載置面１ａのプッシャー２で内容物Ｂが水
平移送される方向への幅寸法を、最大サイズの内容物Ｂ
が移送方向へ二個並列状に載せられるだけの大きさに形
成して、プッシャー２が貫通する通路１ｂを同方向へ貫
通開穿すると共に、この移送方向と水平に直交する左右
方向への長さ寸法を、移送方向下流側が上流側より左右
方向へ短くて最小サイズの内容物Ｂの左右方向への長さ
寸法と略同じか又はそれより短く形成し、この下流側の
下部には、左右方向外側へ突出するアーム１ｃ，１ｃを
連設する。

【００１４】これらアーム１ｃ，１ｃには、垂れ受け台
１ｄ，１ｄを屈曲不能な材質で左右方向へ往復動自在に
立設し、これら垂れ受け台１ｄ，１ｄの上面を上記載置
面１ａと同じ高さに配置すると共に、垂れ受け台１ｄ，
１ｄを連結片１ｅ，１ｅで例えば後述する折り込みガイ
ド５，５の支持フレーム５ｂ，５ｂに連係させることに
より、内容物Ｂの長さ寸法のサイズ変更に対応して垂れ
受け台１ｄ，１ｄの上面を内容物Ｂの底面Ｂ５の左右端
部近く、詳しくは内容物Ｂの左右端面から後述するラッ
チ６ａ…が進入する若干の隙間を開けた位置に当接させ
て支持する。

【００１５】更に、エレベーター１には、例えばステッ
ピングモーターなどの駆動部を連設して、この駆動部は
図示しない制御部により作動制御され、プッシャー２で
胴巻きされた内容物Ｂが水平移送される前の初期状態
で、この内容物Ｂの高さ寸法に関係なく後述する横折り
ガイド３…が両サイドフラップＡ２…の所定高さ位置と
対向するように載置面１ａ及び垂れ受け台１ｄ，１ｄを
昇降させ、プッシャー２の前進と上折りガイド４，４の
一回目の上昇が終了してから、載置面１ａ及び垂れ受け
台１ｄ，１ｄを折り込みガイド５，５の上面と同じ高さ
の上限位置まで上昇させ、これより所定時間が経過して
から載置面１ａ及び垂れ受け台１ｄ，１ｄを下降させて
初期状態に戻す。

【００１６】プッシャー２は、上記エレベーター１の通
路１ｂを上下貫通して内容物Ｂの閉鎖された上流側の側
面Ｂ２と対向状に開口する側面Ｂ１，Ｂ１の延長線方向
へ往復動自在に配設し、その垂直な押送面２ａの上端を
後述する折り込みガイド５，５より下方に配置すると共
に、例えばステッピングモーターなどの駆動部を連設
し、これら駆動部により押送面２ａを往復移動させる。

【００１７】プッシャー２の駆動部は、制御部により作
動制御され、その初期状態で押送面２ａを内容物Ｂの閉
鎖された上流側の側面Ｂ２と同一垂直面上に待機させ、
後述する上流側の横折りガイド３，３の前進と略同時に
押送面２ａを前進開始して、内容物Ｂの閉鎖された下流
側の側面Ｂ２が下流側の横折りガイド３，３の突き当て
部３ａ，３ａに突き当たる位置で停止させ、上流側の横
折りガイド３，３が開口する側面Ｂ１，Ｂ１の所定位置
まで前進してから同速度で押送面２ａを再び前進させ、
下流側の横折りガイド３，３の配設位置より下流側まで
前進したところで停止させ、エレベーター１の上昇途中
か、又は上昇終了直後に上流側へ後退させて初期状態に
戻す。

【００１８】横折りガイド３…は、胴巻きされた内容物
Ｂの開口する側面Ｂ１，Ｂ１と同一平面上に張出し端部
Ａ１，Ａ１の両サイドフラップＡ２…の上下中間位置と
対向して、内容物Ｂより上流側に位置する２つだけをプ
ッシャー２による内容物Ｂの移送方向へ往復動自在に配
設すると共に、内容物Ｂより下流側に位置する２つを内
容物Ｂの移送方向へ移動不能に配設し、夫々の横方向中
間位置をサイドフラップＡ２…の折り込み方向へ回転自
在に支持して、内容物Ｂと対向する直線的な内面の一半
部に内容物Ｂと離れた初期状態でその閉鎖された側面Ｂ
２，Ｂ２と略平行に対向する突き当て部３ａ…を形成
し、内面の他半部に内容物Ｂと離れた初期状態でサイド
フラップＡ２…と略平行に対向する折り込み部３ｂ…を
形成する。

【００１９】更に、これら横折りガイド３…は、突き当
て部３ａ…とサイドフラップＡ２…の当接に伴って夫々
の内面中間部が角部Ｂ３…をなぞりながら１／４回転す
るのに従って折り込み部３ｂ…を下フラップＡ３，Ａ３
へ向け所定高さだけ下降させ、各張出し端部Ａ１の張出
し長さが開口する各側面Ｂ１の幅寸法の半分より長い場
合には、胴巻き工程の終了後に下降した折り込み部３ｂ
…がサイドフラップＡ２…の上下中間位置と対向するよ
うにエレベーター１を昇降させ、各張出し端部Ａ１の張
出し長さが開口する各側面Ｂ１の幅寸法の半分より短い
場合には、下降した折り込み部３ｂ…の下端が内容物Ｂ
の底面Ｂ５まで到達するようにエレベーター１を昇降さ
せる。

【００２０】上流側の横折りガイド３，３には、例えば
ステッピングモーターなどの駆動部を連設し、これら駆
動部は図示しない制御部により作動制御され、その初期
状態で突き当て部３ａ，３ａと折り込み部３ｂ，３ｂを
エレベーター１による包装シートＡ及び内容物Ｂの下降
の邪魔にならない位置に待機させ、プッシャー２の前進
と略同時に突き当て部３ａ，３ａを同方向へ移動して、
内容物Ｂの閉鎖された上流側の側面Ｂ２へ突き当てるこ
とにより折り込み部３ｂ，３ｂを回転させ、回転した下
流側の横折りガイド３，３と接近した位置で前進停止さ
せ、プッシャー２による内容物Ｂの移送が終了してから
上流側へ後退させ、その後退途中で戻し突起３ｃ，３ｃ
に当接係合させることにより、折り込み方向と逆方向へ
強制的に回転して初期状態に戻す。

【００２１】下流側の横折りガイド３，３は、その近く
に例えば永久磁石や電磁石などの仮保持部３ｄ，３ｄを
固定配設して、プッシャー２により移送された内容物Ｂ
の閉鎖された下流側の側面Ｂ２と略平行に突き当て部３
ａ，３ａを待機させると共に、これら突き当て部３ｂ，
３ｂの下端に傾斜カム面３ｅ，３ｅを形成し、サイドフ
ラップＡ２，Ａ２の当接に伴って折り込み方向へ回転し
た傾斜カム面３ｅ，３ｅと、その後に上昇する上折りガ
イド４，４の上り傾斜辺４ａ，４ａとを当接係合させる
ことにより、これら横折りガイド３，３を折り込み方向
と逆方向へ強制的に回転して初期状態に戻す。

【００２２】また、必要に応じて内容物Ｂの上下高さ寸
法が高い場合には、下流側の横折りガイド３，３の回転
支持部から後述する上折りガイド４，４の配設位置に亙
って押さえ棒３ｆ，３ｆを略水平に横設し、この押さえ
棒３ｆ，３ｆと内容物Ｂの開口する側面Ｂ１，Ｂ１との
間に上折りガイド４，４が通過できるだけの隙間を形成
して、これら押さえ棒３ｆ，３ｆを折り込みの終了した
サイドフラップＡ２…に当接させることにより、サイド
フラップＡ２…の折り込み状態を上折りガイド４，４で
下フラップＡ３，Ａ３の折り上げが終了するまで保持し
ている。

【００２３】上折りガイド４，４は、内容物Ｂの開口す
る平行な側面Ｂ１，Ｂ１と略同一平面上で、しかも下流
側に位置する横折りガイド３，３の待機位置より下流側
に接近して上記垂れ受け台１ｄ，１ｄの外側に立設さ
れ、その上端に下フラップＡ３，Ａ３と対向する上り傾
斜辺４ａ，４ａを形成して上下動自在に支持し、この上
り傾斜辺４ａ，４ａをエレベーター１の昇降量と関係な
く載置面１ａより若干高くなるように調整移動させ、上
記プッシャー２の前進が終了してから内容物Ｂの開口す
る側面Ｂ１，Ｂ１に沿って上昇させることにより、プッ
シャー２で移送された下フラップＡ３，Ａ３に突き当て
て開口する側面Ｂ１，Ｂ１沿いに折り上げ、エレベータ
ー１の上昇時にそれと同速度で折り込みガイド５，５の
下端近くまで更に上昇させる。

【００２４】折り込みガイド５，５は、上折りガイド
４，４の上方に支持フレーム５ｂ，５ｂを内容物Ｂの長
さ寸法のサイズ変更に対応して左右方向へ調整移動自在
に配設し、これら支持フレーム５ｂ，５ｂに夫々の内端
５ａ，５ａを互いに接離させる左右方向へ往復動自在に
支持すると共に、この内端５ａ，５ａを互いに接近させ
る方向へ一定の圧力を与える重り部５ｃ，５ｃと、これ
ら内端５ａ，５ａの突出を不能にしながら前記エレベー
ター１の上昇で内容物Ｂの上面Ｂ４が当接することによ
り係合解除して内端５ａ，５ａの突出を可能にするスト
ッパー５ｄ，５ｄと、突出した内端５ａ，５ａを突出方
向と逆方向へ移動してストッパー５ｄ，５ｄに係合させ
る復帰手段５ｅ，５ｅを連設する。

【００２５】重り部５ｃ，５ｃは、例えばワイヤーなど
の線材を介して内端５ａ，５ａと連係し、この線材を上
記支持フレーム５ｂ，５ｂに設けた遊転自在なローラー
を介して吊持することにより、その重量で内端５ａ，５
ａを互いに接近させる方向へ常に押圧する。

【００２６】ストッパー５ｄ，５ｄは、上記支持フレー
ム５ｂ，５ｂに対しエレベーター１による内容物Ｂの上
昇途中でしかも内端５ａ，５ａと接離する上下方向へ移
動自在に配設され、例えばバネなどの弾性材で内端５
ａ，５ａと当接させる方向へ常に押圧すると共に、上昇
する内容物Ｂの上面Ｂ４の左右端部が突き当たることに
より、内端５ａ，５ａから離れる解除方向へ移動させ
る。

【００２７】復帰手段５ｅ，５ｅは、上記重り部５ｃ，
５ｃにより内端５ａ，５ａの突出が終了した後に作動開
始する例えばエレベーター１の下降動力やプッシャー２
の後退動力であり、本実施例の場合には、エレベーター
１の下部から左右方向へ突設したアーム１ｃ，１ｃに例
えばバネなどの弾性材やワイヤーなどの線材を介して内
端５ａ，５ａを連係させ、エレベーター１が上限位置か
ら所定高さ位置まで下降してから内端５ａ，５ａを互い
に離れる方向へ移動させて初期状態に戻す。

【００２８】更に、折り込みガイド５，５の内端５ａ，
５ａより下方には、下方へ向かうに従って内容物Ｂの開
口する側面Ｂ１，Ｂ１から離れる方向へ下り傾斜する傾
斜面５ｆ，５ｆを上記支持フレーム５ｂ，５ｂに連設す
るか、又は内端５ａ，５ａに一体形成すると共に、これ
ら傾斜面５ｆ，５ｆの下端を折り下げ前の上フラップＡ
４，Ａ４の幅方向中央と対向する中央部が最も上フラッ
プＡ４，Ａ４の折り下げ方向、即ち下方へ向け突出する
山形部５ｇ，５ｇを形成する。

【００２９】また、上記折り込みガイド５，５の近くに
は、前記エレベーター１で上昇した内容物Ｂの底面Ｂ５
に沿って弾性的に突出するラッチを配設し、このラッチ
は、折り込みガイド５，５の支持フレーム５ｂ，５ｂか
ら例えばスプリングなどの弾性体を介して底面Ｂ５の左
右端部へ向け突出する突出量が小さなラッチ６ａ…と、
載置面１ａの下流端に切欠形成した凹部１ｅへ出入りし
て底面Ｂ５の略中央へ向け突出する突出量が大きなラッ
チ６ｂからなり、これらラッチ６ａ…，６ｂの上端面を
折り込みガイド５，５の上面と略同じ高さ位置に配置し
て、その突出状態で内容物Ｂの底面Ｂ５を支持する。

【００３０】この突出量が大きなラッチ６ｂは、載置面
１ａ及び垂れ受け台１ｄ，１ｄの下限位置より低く配置
した基台６ｃ上に起立片６ｄをプッシャー２による内容
物Ｂの移送方向へ往復動自在に配設し、この起立片６ｄ
とフレーム７との間には、例えばバネなどの弾性体６ｅ
を介装して起立片６ｄを常に上流側へ押圧する。

【００３１】更に本実施例の場合、内容物Ｂに胴巻きさ
れる包装シートＡは、その先端部に粘着テープＣ１，Ｃ
２，Ｃ２を一部突出して貼着してから図６に示す如くエ
レベーター１の載置面１ａの上方に供給され、この供給
した包装シートＡ上に略直方体形状の内容物Ｂを載せ
て、これら包装シートＡ及び内容物Ｂをエレベーター１
で下降させることにより、包装シートＡを内容物Ｂの両
側面Ｂ２，Ｂ２に沿って略Ｕ字形に折り上げ、その後、
胴巻きガイド１１，１１を互いに接近する方向へ移動さ
せることにより、包装シートＡの両端部Ａ５，Ａ５を内
容物Ｂの上面Ｂ４沿いに折り込んで重ね合わせると同時
に、これら両端部Ａ５，Ａ５に亙り粘着テープＣ１，Ｃ
２，Ｃ２を貼り付け封鎖して胴巻き工程が終了する。

【００３２】また、前記制御部は、上述したエレベータ
ー１の駆動部、プッシャー２の駆動部、横折りガイド
３，３の駆動部、上折りガイド４，４の駆動部、折り込
みガイド５，５の駆動部、胴巻きガイド１１，１１の駆
動部など以外にも、シート繰り出し開始スイッチ及び包
装開始スイッチなどと夫々電気的に連通し、このシート
繰り出し開始スイッチを手動操作することにより、包装
シートＡを上限位置まで上昇した載置面１ａの上方に一
枚ずつ供給する。

【００３３】そして、この状態から包装シートＡ上に内
容物Ｂを載せて包装開始スイッチを手動操作することに
より、エレベーター１の駆動部、胴巻きガイド１１，１
１の駆動部、プッシャー２の駆動部、横折りガイド３，
３の駆動部、上折りガイド４，４の駆動部、折り込みガ
イド５，５の駆動部などを順次作動させて、この内容物
Ｂの包装を開始すると同時に、次の包装シートＡを載置
面１ａの上方に一枚供給する。

【００３４】次に、斯かる包装装置の作動について説明
する。

【００３５】先ず、シート繰り出し開始スイッチと包装
開始スイッチの操作により胴巻き工程が終了すると、プ
ッシャー２の前進により内容物Ｂが移送されて図４に示
す如くその閉鎖された下流側の側面Ｂ２を下流側の横折
りガイド３，３の突き当て部３ａ，３ａに突き当て、こ
の時点で一時停止したプッシャー２と仮保持部３ｄ，３
ｄにより仮保持された下流側の突き当て部３ａ，３ａと
の間に、内容物Ｂが移動不能に挟み込まれて位置決めさ
れる。

【００３６】この状態で、上流側の横折りガイド３，３
の前進により夫々の突き当て部３ａ，３ａが内容物Ｂの
胴巻き閉鎖された上流側の側面Ｂ２に突き当たって、夫
々の内面中間部が角部Ｂ３，Ｂ３をなぞりながら１／４
回転するに従って折り込み部３ｂ，３ｂが下フラップＡ
３，Ａ３へ向け下降し、これにより上流側のサイドフラ
ップＡ２，Ａ２全体を下方へ引っ張って、これらサイド
フラップＡ２，Ａ２の基端上部が角部Ｂ３，Ｂ３に圧接
しながら内容物Ｂの開口する側面Ｂ１，Ｂ１に沿ってタ
イトに折り込められる。

【００３７】その後、プッシャー２により再び内容物Ｂ
を移送して図５に示す如く下流側の横折りガイド３，３
の内面中間部が角部Ｂ３，Ｂ３をなぞりながら１／４回
転するに従って折り込み部３ｂ，３ｂが下フラップＡ
３，Ａ３へ向け下降し、これにより下流側のサイドフラ
ップＡ２，Ａ２全体を下方へ引っ張って、これらサイド
フラップＡ２，Ａ２の基端上部が角部Ｂ３，Ｂ３に圧接
しながらタイトに折り込められる。

【００３８】特に各張出し端部Ａ１の張出し長さが開口
する各側面Ｂ１の幅寸法の半分より長い場合には、上流
側の横折りガイド３，３が折り込み位置で停止したまま
プッシャー２で内容物Ｂが移送されると、折り込んだ上
流側のサイドフラップＡ２，Ａ２の上下中間部先端の外
側に下流側のサイドフラップＡ２，Ａ２の上下中間部先
端を重ね合わせると同時に、下フラップＡ３，Ａ３及び
上フラップＡ４，Ａ４の両側端の折り込みが途中で止ま
って、夫々が台形状となり水平状に突出する。

【００３９】また、各張出し端部Ａ１の張出し長さが開
口する各側面Ｂ１の幅寸法の半分より短い場合には、折
り込み部３ｂ，３ｂの下端が内容物Ｂの底面Ｂ５まで下
降し、その後のプッシャー２による内容物Ｂの移送で図
７（ａ）に示す如く下フラップＡ３，Ａ３の下流側基端
に夫々折り目を付ける。

【００４０】そして、これら当接回転した横折りガイド
３…の内面の間を内容物Ｂが通過して載置面１ａの左右
方向へ短い下流側へ案内され、この載置面１ａから突出
する内容物Ｂの底面Ｂ５の左右端部近くに垂れ受け台１
ｄ，１ｄの上面が当接して支持され、これにより底面Ｂ
５の左右端部近くが垂れ下がるのを防止し、これと同時
に下フラップＡ３，Ａ３の基端がエレベーター１の載置
面１ａより若干高い上折りガイド４，４の上り傾斜辺４
ａ，４ａに突き当たって折り上げられ、これにより折り
込んだサイドフラップＡ２…が緩むのを防止する。

【００４１】これに続いて、プッシャー２により移送し
た内容物Ｂの閉鎖された下流側の側面Ｂ２が、図５の二
点鎖線に示す如く上流端で待機する突出量が大きなラッ
チ６ｂの起立片６ｄに突き当たり、その後の移送で起立
片６ｄが閉鎖された下流側の側面Ｂ２に圧接したまま弾
性体６ｅを反押圧方向へ圧縮して起立片６ｄが下流側に
押送され、図２に示す如く内容物Ｂが所定位置まで到達
してからプッシャー２の前進が終了する。

【００４２】これと略同時に、上流側の横折りガイド
３，３が後退する途中で戻し突起３ｃ，３ｃと当接係合
し、これにより上流側の横折りガイド３，３が強制的に
反転回転されて初期状態に戻り、これに続いて上折りガ
イド４，４が上昇して図７（ｂ）に示す如く下フラップ
Ａ３，Ａ３を折り上げ、特に内容物Ｂの上下高さ寸法が
高い時には、押さえ棒３ｆ，３ｆで折り込み状態を保持
したサイドフラップＡ２…の外側に下フラップＡ３，Ａ
３を折り上げると同時に、上り傾斜辺４ａ，４ａが下流
側の横折りガイド３，３の傾斜カム面３ｅ，３ｅと当接
係合して、これにより図２に示す如く下流側の横折りガ
イド３，３が強制的に反転回転されて初期状態に戻す。

【００４３】その後、エレベーター１の載置面１ａ及び
垂れ受け台１ｄ，１ｄが上昇して、内容物Ｂを前進停止
した押送面２ａ及び突出量が大きなラッチ６ｂの起立片
６ｄと上昇した上折りガイド４，４に沿って押し上げ、
これにより図１及び図３の実線と図７（ｃ）に示す如く
折り下げ前の上フラップＡ４，Ａ４が折り込みガイド
５，５の山形部５ｇ，５ｇに突き当たって、上フラップ
Ａ４，Ａ４の幅方向中央がその折り込み方向である下方
へ最も突出するように押し広げ、これにより夫々の先端
部に貼着された粘着テープＣ２，Ｃ２の巻き込み接着や
上フラップＡ４，Ａ４のシワ発生が防止される。

【００４４】これと略同時に、上昇する内容物Ｂの上面
Ｂ４が傾斜面５ｆ，５ｆに案内されてその左右端部がス
トッパー５ｄ，５ｄに突き当たると、夫々のストッパー
５ｄ，５ｄが折り込みガイド５，５の内端５ａ，５ａか
ら離れて解除し、その結果、折り込みガイド５，５の内
端５ａ，５ａを重り部５ｃ，５ｃにより一定圧力で内容
物Ｂの開口する側面Ｂ１，Ｂ１に押し付ける。

【００４５】これにより上フラップＡ４，Ａ４が下方へ
撫で付けながら徐々に折り下げられ、この先端に貼着し
た粘着テープＣ２，Ｃ２の粘着面が、図１の二点鎖線と
図７（ｄ）に示す如く上折りガイド４，４の外面に突設
した例えばスポンジなどの係合部４ｂに貼り付けられ
る。

【００４６】この状態から、エレベーター１で上昇する
内容物Ｂと上折りガイド４，４が相対的に上下方向へ離
れて、該上フラップＡ４，Ａ４を下方へ向け引っ張りな
がら折り上げた下フラップＡ３，Ａ３の外側に重ね合わ
せ、そのまま内容物Ｂだけが上昇して上フラップＡ４，
Ａ４の粘着テープＣ２，Ｃ２が係合部４ｂから剥がれ、
図１及び図３に示す如く上フラップＡ４，Ａ４の突出長
さが内容物Ｂの高さ寸法より短い場合には、折り込みガ
イド５，５の内端５ａ，５ａにより引っ張り状態のまま
上フラップＡ４，Ａ４の粘着テープＣ２，Ｃ２が下フラ
ップＡ３，Ａ３に貼り付けられて封鎖し、耳折り工程が
終了する。

【００４７】また、上フラップＡ４，Ａ４の突出長さが
内容物Ｂの高さ寸法より長くて折り下げ終了後に上フラ
ップＡ４，Ａ４の先端が内容物Ｂの底面Ｂ５から下方へ
突出する場合には、上昇中の内容物Ｂが折り込みガイド
５，５の内端５ａ，５ａの間を通過し終わった時点で、
折り込みガイド５，５の内端５ａ，５ａが重り部５ｃ，
５ｃで内容物Ｂの底面Ｂ５の左右端部に沿って若干突出
し、これにより垂れ受け台１ｄ，１ｄに突き当たって突
出が停止すると同時に、突出量の小さなラッチ６ａ…が
底面Ｂ５の左右端部に沿って突出し、更に突出量が大き
なラッチ６ｂの起立片６ｄも底面Ｂ５に沿って中央部近
くまで突出する。

【００４８】これらラッチ６ａ…，６ｂにより内容物Ｂ
が支持された後に、次の包装の開始に伴ってエレベータ
ー１の載置面１ａ及び垂れ受け台１ｄ，１ｄが下降する
と同時に、折り込みガイド５，５の内端５ａ，５ａが重
り部５ｃ，５ｃで図７（ｅ）に示す如く更に突出して、
上フラップＡ４，Ａ４の先端を内容物Ｂの底面Ｂ５沿い
に折り込むと同時に、これらの先端に貼着した粘着テー
プＣ２，Ｃ２で貼り付けられて封鎖する。

【００４９】この耳折りが終了した内容物Ｂは、次の内
容物Ｂの包装が開始され、エレベーター１が下降を開始
して折り込みガイド５，５が互いに離れる方向へ移動し
ても、ラッチ６ａ…，６ｂにより支持されるから下降せ
ず、包装終了後の内容物Ｂを取り除かずに次の内容物Ｂ
を包装した場合には、これら内容物Ｂがラッチ６ａ…上
に積み重ねられる。

【００５０】更に、内容物Ｂの外形寸法がサイズ変更に
なってその内容物Ｂの長さ寸法が変更された時には、寸
法入力データや自動測長値などに基づいて前記制御部が
上折りガイド４，４、折り込みガイド５，５の支持フレ
ーム５ｂ，５ｂ及び垂れ受け台１ｄ，１ｄを夫々左右方
向へ移動してこれらの間隔を自動的に変え、高さ寸法が
変更された時には、エレベーター１の下降量と上折りガ
イド４，４の高さ位置を自動的に変え、内容物Ｂの幅寸
法が変更された時には、胴巻きガイド１１，１１を内容
物Ｂの移送方向へ移動してこれらの間隔を自動的に変え
る。

【００５１】一方、図８に示すものは、本発明の他の実
施例であり、このものは上述した実施例の垂れ受け台１
ｄ，１ｄに代えて、内容物Ｂの底面Ｂ５の左右端部に当
接する垂れ受け台１ｄ′，１ｄ′の上面部と、エレベー
ター１の下部から左右方向へ突設したアーム１ｃ，１ｃ
との間を、折り込みガイド５，５の突出方向へ屈曲可能
な例えばバネ鋼板などからなる弾性体１ｆ，１ｆで連結
して支持するものである。

【００５２】従って、図８に示すものは、通常、垂れ受
け台１ｄ′，１ｄ′の上面部が実線に示す如く内容物Ｂ
の底面Ｂ５の左右端部に当接して支持しているが、上昇
中の内容物Ｂが折り込みガイド５，５の内端５ａ，５ａ
の間を通過し終わった時点で、折り込みガイド５，５の
内端５ａ，５ａが重り部５ｃ，５ｃにより突出して垂れ
受け台１ｄ′，１ｄ′の上面部に突き当たると、二点鎖
線に示す如く弾性体１ｆ，１ｆが内端５ａ，５ａの突出
方向へ屈曲して、内容物Ｂの底面Ｂ５の左右端部を支持
したまま垂れ受け台１ｄ′，１ｄ′の上面部が移動し、
これにより上フラップＡ４，Ａ４の先端を内容物Ｂの底
面Ｂ５沿いに折り込むと同時に、これらの先端に貼着し
た粘着テープＣ２，Ｃ２で貼り付けられて封鎖する。

【００５３】尚、前示実施例では、折り込みガイド５，
５の突出移動により折り下げた上フラップＡ４，Ａ４の
先端を内容物Ｂの底面Ｂ５に沿って折り込んだが、これ
に限定されず、図示せぬが例えば実開平３−３２００３
号公報に開示される如く折り込みガイドの突出移動によ
り包装シートを内容物の底面に沿って胴巻きさせる場合
も同様である。

【００５４】更に、下フラップＡ３，Ａ３を折り上げた
後にエレベーター１による内容物Ｂの上昇により上フラ
ップＡ４，Ａ４を折り下げて下フラップＡ３，Ａ３の外
側に重ね合わせたが、これに限定されず、例えば上フラ
ップＡ４，Ａ４を下流側の横折りガイド１，１と上折り
ガイド２，２との間に配設した折り下げガイドで折り下
げた後に、下フラップＡ３，Ａ３を上折りガイド２，２
で折り上げて重ね合わせ、これら下フラップＡ３，Ａ３
の先端を予め貼着した粘着テープにて封鎖したり、更に
折り上げた下フラップＡ３，Ａ３の先端を折り込みガイ
ド３，３の突出動により、内容物Ｂの上面Ｂ４沿いに折
り込んで予め貼着した粘着テープにて封鎖しても良い。

【００５５】また、上フラップＡ４，Ａ４の先端を予め
貼着した粘着テープＣ２，Ｃ２にて封鎖したが、これに
限定されず、例えば包装工程の途中か又は包装終了位置
にテープ貼り付け機構を配設して、包装途中か包装終了
後に粘着テープＣ１，Ｃ２，Ｃ２を貼着したり、固着手
段が粘着テープ以外の糊付けであっても良い。

【００５６】

【発明の効果】本発明は上記の構成であるから、以下の
利点を有する。

【００５７】１．内容物のサイズ変更に対応して垂れ受
け台を調整移動させることにより、垂れ受け台が内容物
のサイズに関係なくエレベーターから突出した内容物の
底面端部近くに当接して支持し、この状態のまま垂れ受
け台及びエレベーターを共にラッチと折り込みガイドの
高さ位置まで上昇させることにより、上昇した内容物の
底面端部沿いにラッチが突出して内容物が支持され、そ
の後、これらエレベーター及び垂れ受け台を下降してか
ら折り込みガイドを突出移動させることにより、ラッチ
で支持された内容物の底面端部沿いに包装シートが折り
込まれるので、エレベーターを伸縮移動させずに内容物
の底面端部の垂れ下がりを防止しながら内容物の底面に
沿って包装シートを折り込める。

【００５８】従って、折り込みガイドの突出動に連動し
てエレベーターを短縮動させるための駆動部が必要にな
る従来のものに比べ、エレベーターの構造を簡素化して
コンパクト化できる。

【００５９】２．内容物のサイズ変更に対応して垂れ受
け台を調整移動させることにより、垂れ受け台が内容物
のサイズに関係なくエレベーターから突出した内容物の
底面端部近くに当接して支持し、この状態のまま垂れ受
け台及びエレベーターを共に折り込みガイドの高さ位置
まで上昇させてから、該折り込みガイドを突出移動する
ことにより、折り込みガイドの先端が垂れ受け台に突き
当たって弾性体が同方向へ屈曲し、内容物の底面端部を
支持したまま垂れ受け台が移動して内容物の底面端部沿
いに包装シートが折り込まれるので、エレベーターを伸
縮移動させずに内容物の底面端部の垂れ下がりを防止し
ながら内容物の底面に沿って包装シートを折り込める。
従って、ラッチを設ける必要があるものに比べ、ラッチ
を設けない分だけ構造を簡素化できる。

【００６０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す包装装置の縦断側面図
で上フラップの折り下げ状態を示すものである。

【図２】同平面図である。

【図３】同正面図で一部切欠して示すものである。

【図４】サイドフラップの折り込み開始状態を部分的に
示す横断平面図である。

【図５】サイドフラップの折り込み終了直前の状態を部
分的に示す横断平面図である。

【図６】装置全体を示す縮小縦断正面図で包装開始と包
装終了時を同時に示すものである。

【図７】耳折り工程を順番に示す斜視図である。

【図８】本発明の他の実施例を示す包装装置の縦断側面
図で上フラップの折り下げ状態を示すものである。

【符号の説明】

Ａ 包装シート Ｂ 内
容物 Ｂ５ 底面 １ エ
レベーター １ａ 載置面 １ｄ 垂
れ受け台 １ｄ′ 垂れ受け台 １ｆ 弾
性体 ５ 折り込みガイド ６ａ ラ
ッチ ６ｂ ラッチ

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サイズが異なる略直方体形状の内容物
   （Ｂ）を共通のエレベーター（１）上に載置し、このエ
   レベーター（１）の昇降に伴って内容物（Ｂ）のまわり
   に包装シート（Ａ）を折り込む包装装置において、前記
   エレベーター（１）に、それから突出した内容物（Ｂ）
   の底面（Ｂ５）端部近くに当接して支持する垂れ受け台
   （１ｄ）を、該エレベーター（１）と同じ高さ位置に連
   設し、この垂れ受け台（１ｄ）を、内容物（Ｂ）のサイ
   ズ変更に対応して内容物（１ｄ）の底面（Ｂ５）端部の
   突出方向へ調整移動自在に支持すると共にエレベーター
   （１）と連動して昇降させ、該エレベーター（１）及び
   垂れ受け台（１ｄ）により上昇した内容物（Ｂ）の底面
   （Ｂ５）端部に沿って弾性的に突出して支持するラッチ
   （６ａ）と、この底面（Ｂ５）端部に沿って往復動する
   折り込みガイド（５）とを同じ高さ位置に配設し、これ
   らラッチ（６ａ）と折り込みガイド（５）の配設位置ま
   でエレベーター（１）及び垂れ受け台（１ｄ）を上昇し
   てから下降させると共にこの下降後に折り込みガイド
   （５）を底面（Ｂ５）端部に沿って突出させる制御部を
   設けたことを特徴とする包装装置。
2. 【請求項２】 サイズが異なる略直方体形状の内容物
   （Ｂ）を共通のエレベーター（１）上に載置し、このエ
   レベーター（１）の昇降に伴って内容物（Ｂ）のまわり
   に包装シート（Ａ）を折り込む包装装置において、前記
   エレベーター（１）に、それから突出した内容物（Ｂ）
   の底面（Ｂ５）端部近くに当接して支持する垂れ受け台
   （１ｄ′）を、該エレベーター（１）と同じ高さ位置に
   連設し、この垂れ受け台（１ｄ′）を、内容物（Ｂ）の
   サイズ変更に対応して内容物（１ｄ′）の底面（Ｂ５）
   端部の突出方向へ調整移動自在に支持すると共にエレベ
   ーター（１）と連動して昇降させ、該エレベーター
   （１）及び垂れ受け台（１ｄ′）により上昇した内容物
   （Ｂ）の底面（Ｂ５）端部に沿って往復動する折り込み
   ガイド（５）を配設し、この折り込みガイド（５）の突
   出方向へ屈曲可能な弾性体（１ｆ）で上記垂れ受け台
   （１ｄ′）を、内容物（Ｂ）の底面（Ｂ５）端部に沿っ
   て往復動自在に支持し、上記折り込みガイド（５）の配
   設位置までエレベーター（１）及び垂れ受け台（１ｄ）
   を上昇してから折り込みガイド（５）を底面（Ｂ５）端
   部に沿って突出させる制御部を設けたことを特徴とする
   包装装置。