JP2597285B2 - オレフィン樹脂組成物およびフィルム - Google Patents
オレフィン樹脂組成物およびフィルムInfo
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- JP2597285B2 JP2597285B2 JP5065938A JP6593893A JP2597285B2 JP 2597285 B2 JP2597285 B2 JP 2597285B2 JP 5065938 A JP5065938 A JP 5065938A JP 6593893 A JP6593893 A JP 6593893A JP 2597285 B2 JP2597285 B2 JP 2597285B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンチブロッキング性フ
ィルム成形用オレフィン樹脂組成物およびその樹脂組成
物からなるフィルムに関する。
ィルム成形用オレフィン樹脂組成物およびその樹脂組成
物からなるフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ボリエチレンやポリプロピレンのような
ポリオレフィンフィルムは各種包装材料として最も汎用
されている。しかして、この種のポリオレフィンフィル
ムは、周知のように粘着性があるためブロッキングを起
し易く、そのためにフィルムの製造及びその高次加工に
おける作業性を損うのみならず使用の際にトラブルを発
生する。従って、通常この種のフィルムは、各種の無機
粉末を配合してアンチブロッキング処理を施している。
ポリオレフィンフィルムは各種包装材料として最も汎用
されている。しかして、この種のポリオレフィンフィル
ムは、周知のように粘着性があるためブロッキングを起
し易く、そのためにフィルムの製造及びその高次加工に
おける作業性を損うのみならず使用の際にトラブルを発
生する。従って、通常この種のフィルムは、各種の無機
粉末を配合してアンチブロッキング処理を施している。
【0003】かかるアンチブロッキング剤として、従
来、炭酸カルシウム、シリカゲルやタルクが代表的に用
いられてきたが、近時ゼオライトAやその改質物が提案
され使用されるに至っている。(特開昭58−1182
21号、特開昭60−32836号、特開昭58−18
0541号)
来、炭酸カルシウム、シリカゲルやタルクが代表的に用
いられてきたが、近時ゼオライトAやその改質物が提案
され使用されるに至っている。(特開昭58−1182
21号、特開昭60−32836号、特開昭58−18
0541号)
【0004】また、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)にゼオライト、タルク又はシリカの1種と有機アミ
ドを配合した樹脂組成物が、透明性、ブロッキング性、
スリップ性及び印刷性のバランスに優れていることが提
案されている。(特開昭59−22944号、特開昭6
1−281142号、特開昭61−281143号)
E)にゼオライト、タルク又はシリカの1種と有機アミ
ドを配合した樹脂組成物が、透明性、ブロッキング性、
スリップ性及び印刷性のバランスに優れていることが提
案されている。(特開昭59−22944号、特開昭6
1−281142号、特開昭61−281143号)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂フ
ィルムのアンチブロッキング性と透明性はアンチブロッ
キング剤が無機粉末であるだけに矛盾する特性関係にあ
る。すなわち、フィルムのアンチブロッキング性を高め
ようとする場合、アンチブロッキング剤の添加量を多く
すればよいが、透明性を損なうのみならず、フィルムの
コスト上昇につながる。
ィルムのアンチブロッキング性と透明性はアンチブロッ
キング剤が無機粉末であるだけに矛盾する特性関係にあ
る。すなわち、フィルムのアンチブロッキング性を高め
ようとする場合、アンチブロッキング剤の添加量を多く
すればよいが、透明性を損なうのみならず、フィルムの
コスト上昇につながる。
【0006】したがって、上記各種のアンチブロッキン
グ剤は、それぞれ一長一短があって、他の樹脂添加剤と
の選択的な併用によって使用されているのが実情であ
る。このように無機系のアンチブロッキング剤に要求さ
れる特徴は非常に厳しく、フィルムの品質特性を満足さ
せるアンチブロッキング剤を開発することは極めて難か
しいのが実状である。
グ剤は、それぞれ一長一短があって、他の樹脂添加剤と
の選択的な併用によって使用されているのが実情であ
る。このように無機系のアンチブロッキング剤に要求さ
れる特徴は非常に厳しく、フィルムの品質特性を満足さ
せるアンチブロッキング剤を開発することは極めて難か
しいのが実状である。
【0007】本発明者らは、従来のアンチブロッキング
剤の問題点を検討し、新たなるものを開発すべく鋭意研
究を重ねていたことろ、塩基性炭酸マグネシウムが従来
のものより優れていることを知見し本発明を完成した。
すなわち、本発明の目的とするところは、オレフィンフ
ィルムの透明性を損なわないで優れたアンチブロッキン
グ性を有するフィルム成形用オレフィン樹脂組成物およ
びその樹脂組成物からなるフィルムを提供するところに
ある。
剤の問題点を検討し、新たなるものを開発すべく鋭意研
究を重ねていたことろ、塩基性炭酸マグネシウムが従来
のものより優れていることを知見し本発明を完成した。
すなわち、本発明の目的とするところは、オレフィンフ
ィルムの透明性を損なわないで優れたアンチブロッキン
グ性を有するフィルム成形用オレフィン樹脂組成物およ
びその樹脂組成物からなるフィルムを提供するところに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、オ
レフィン樹脂に、該オレフィン樹脂100重量部に対
し、粉末度0.1〜10μmの塩基性炭酸マグネシウム
0.05〜0.5重量部及び高級脂肪酸または/および
その誘導体0.01〜1重量部が少なくとも配合されて
なることを特徴とするアンチブロッキング性フィルム成
形用オレフィン樹脂組成物を提供しようとするものであ
る。
レフィン樹脂に、該オレフィン樹脂100重量部に対
し、粉末度0.1〜10μmの塩基性炭酸マグネシウム
0.05〜0.5重量部及び高級脂肪酸または/および
その誘導体0.01〜1重量部が少なくとも配合されて
なることを特徴とするアンチブロッキング性フィルム成
形用オレフィン樹脂組成物を提供しようとするものであ
る。
【0009】また、本発明は、オレフィン樹脂に、該オ
レフィン樹脂100重量部に対し、粉末度0.1〜10
μmの範囲にある、塩基性炭酸マグネシウムとゼオライ
トA,シリカゲル,タルク,長石,アパタイト,硫酸バ
リウム又はゼオライトAの酸処理物である非晶質アルミ
ノシリケートから選ばれた少なくとも1種との混合粉末
0.05〜0.5重量部及び高級脂肪酸または/および
その誘導体0.01〜1重量部が少なくとも配合されて
なることを特徴とするアンチブロッキング性フィルム成
形用オレフィン樹脂組成物を提供しようとするものであ
る。さらに、本発明は、前記オレフィン樹脂組成物から
なるフィルムである。
レフィン樹脂100重量部に対し、粉末度0.1〜10
μmの範囲にある、塩基性炭酸マグネシウムとゼオライ
トA,シリカゲル,タルク,長石,アパタイト,硫酸バ
リウム又はゼオライトAの酸処理物である非晶質アルミ
ノシリケートから選ばれた少なくとも1種との混合粉末
0.05〜0.5重量部及び高級脂肪酸または/および
その誘導体0.01〜1重量部が少なくとも配合されて
なることを特徴とするアンチブロッキング性フィルム成
形用オレフィン樹脂組成物を提供しようとするものであ
る。さらに、本発明は、前記オレフィン樹脂組成物から
なるフィルムである。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る塩基性炭酸マグネシウムは、下記の一般式(I)
係る塩基性炭酸マグネシウムは、下記の一般式(I)
【0011】
【化1】 nMgCO3 ・Mg(OH)2 ・mH2 O (I) (式中、n=2.5〜3.5、m=0〜3を表わす)で
表される白色粉末で、代表的なものは、
表される白色粉末で、代表的なものは、
【0012】
【化2】 3MgCO3 ・Mg(OH) 2 ・3H2 O である。この塩基性炭酸マグネシウムは粉末度0.1〜
10μm、好ましくは0.5〜5μmの範囲のものであ
ることが望ましい。
10μm、好ましくは0.5〜5μmの範囲のものであ
ることが望ましい。
【0013】本発明における塩基性炭酸マグネシウム
は、粉末度0.1μm未満ではアンチブロッキング性に
劣り、一方10μmを越えると、アンチブロッキング性
はよいけれども、フィルム中にいわゆるフィッシュアイ
を生起する原因となって、フィルムの品質を損なうと共
に、透明性を著しく損なうため好ましくない。なお、粉
末度というのは、コールターカウンター粒度測定法で測
定したときの見かけの平均粒度をいう。
は、粉末度0.1μm未満ではアンチブロッキング性に
劣り、一方10μmを越えると、アンチブロッキング性
はよいけれども、フィルム中にいわゆるフィッシュアイ
を生起する原因となって、フィルムの品質を損なうと共
に、透明性を著しく損なうため好ましくない。なお、粉
末度というのは、コールターカウンター粒度測定法で測
定したときの見かけの平均粒度をいう。
【0014】また、本発明において、上記の塩基性炭酸
マグネシウムは、塩基性炭酸マグネシウム単独の他に、
これをフィルム用アンチブロッキング剤として使用する
場合に必要に応じ配合物、いわゆるワンパック剤として
供せられる成分であって、例えば、他のアンチブロッキ
ング剤又は/及び高級脂肪酸、その誘導体等を併用して
用いるのが好ましい。
マグネシウムは、塩基性炭酸マグネシウム単独の他に、
これをフィルム用アンチブロッキング剤として使用する
場合に必要に応じ配合物、いわゆるワンパック剤として
供せられる成分であって、例えば、他のアンチブロッキ
ング剤又は/及び高級脂肪酸、その誘導体等を併用して
用いるのが好ましい。
【0015】他のアンチブロッキング剤としては、例え
ばシリカ、タルク・長石・ゼオライトA、ゼオライトA
の酸処理物であって、ゼオライトAの粒子特性を有する
非晶質アルミノシリケート、硫酸バリウム又はアパタイ
トなどが挙げられる。
ばシリカ、タルク・長石・ゼオライトA、ゼオライトA
の酸処理物であって、ゼオライトAの粒子特性を有する
非晶質アルミノシリケート、硫酸バリウム又はアパタイ
トなどが挙げられる。
【0016】高級脂肪酸としては、例えば、ステアリン
酸,ラウリン酸,リノール酸,リノレン酸,パルミチン
酸,ナフテン酸等が挙げられ、高級脂肪酸誘導体として
は、金属石けんやアミド類が挙げられる。
酸,ラウリン酸,リノール酸,リノレン酸,パルミチン
酸,ナフテン酸等が挙げられ、高級脂肪酸誘導体として
は、金属石けんやアミド類が挙げられる。
【0017】金属石けんとしては、ステアリン酸,ラウ
リン酸,リノール酸,ナフテン酸等のカルシウム,バリ
ウム,マグネシウム又は亜鉛の金属塩である。アミド類
としては、カプロン酸,カプリル酸,カプリン酸,ラウ
リン酸,シリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,
オレイン酸,ベヘン酸,エルシン酸,リノール酸,リノ
レン酸等のアミド類が挙げられる。
リン酸,リノール酸,ナフテン酸等のカルシウム,バリ
ウム,マグネシウム又は亜鉛の金属塩である。アミド類
としては、カプロン酸,カプリル酸,カプリン酸,ラウ
リン酸,シリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,
オレイン酸,ベヘン酸,エルシン酸,リノール酸,リノ
レン酸等のアミド類が挙げられる。
【0018】本発明に係るアンチブロッキング剤を配合
したフィルム成形用オレフィン樹脂組成物は、オレフィ
ン樹脂に、オレフィン樹脂100重量部に対し上記の塩
基性炭酸マグネシウム、または塩基性炭酸マグネシウム
と他のアンチブロッキング剤との混合物0.05〜0.
5重量部及び高級脂肪酸または/およびその誘導体(以
下、高級脂肪酸誘導体と記す)0.01〜1重量部、好
ましくは0.05〜0.5重量部が少なくとも配合され
たものである。
したフィルム成形用オレフィン樹脂組成物は、オレフィ
ン樹脂に、オレフィン樹脂100重量部に対し上記の塩
基性炭酸マグネシウム、または塩基性炭酸マグネシウム
と他のアンチブロッキング剤との混合物0.05〜0.
5重量部及び高級脂肪酸または/およびその誘導体(以
下、高級脂肪酸誘導体と記す)0.01〜1重量部、好
ましくは0.05〜0.5重量部が少なくとも配合され
たものである。
【0019】アンチブロッキング剤が0.05重量部未
満ではフィルムのアンチブロッキング性が著しく悪くな
り、又0.5重量部を越えると透明性が著しく損なわれ
る。
満ではフィルムのアンチブロッキング性が著しく悪くな
り、又0.5重量部を越えると透明性が著しく損なわれ
る。
【0020】高級脂肪酸誘導体は、アンチブロッキング
剤と共に配合して用いる必要な添加剤であるが、アンチ
ブロッキング剤の分散性向上と共にフィルムのスリップ
性、印刷性、ヒートシール性を改善させるものである。
なお、この高級脂肪酸誘導体は、上記のようにアンチブ
ロッキング剤である無機粉末と予め混練して顆粒状にし
たワンパック添加剤として配合されるものであってもよ
い。
剤と共に配合して用いる必要な添加剤であるが、アンチ
ブロッキング剤の分散性向上と共にフィルムのスリップ
性、印刷性、ヒートシール性を改善させるものである。
なお、この高級脂肪酸誘導体は、上記のようにアンチブ
ロッキング剤である無機粉末と予め混練して顆粒状にし
たワンパック添加剤として配合されるものであってもよ
い。
【0021】この高級脂肪酸誘導体が0.01重量部未
満ではスリップ性、アンチブロッキング性が悪くなり、
又1重量部を越えると返ってフィルムの品質特性を悪く
する傾向がある。
満ではスリップ性、アンチブロッキング性が悪くなり、
又1重量部を越えると返ってフィルムの品質特性を悪く
する傾向がある。
【0022】他方、本発明に適用できるポリオレフィン
は、透明かつ結晶性の自己支持性フィルムの形成能を有
するものであれば特に限定されるものではないが、例え
ば炭素数2〜12程度のα−オレフィンの結晶性単独重
合体あるいは二種以上の結晶性共重合体又はエチレン−
酢酸ビニル共重合体等の他の樹脂とのブレンド品であっ
てもよい。
は、透明かつ結晶性の自己支持性フィルムの形成能を有
するものであれば特に限定されるものではないが、例え
ば炭素数2〜12程度のα−オレフィンの結晶性単独重
合体あるいは二種以上の結晶性共重合体又はエチレン−
酢酸ビニル共重合体等の他の樹脂とのブレンド品であっ
てもよい。
【0023】具体的には、ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,ポリ−4−メチルペンテン−1,エチレン−プロピ
レンランダムまたはブロック共重合体、エチレン−プロ
ピレン−ヘキセン共重合体が挙げられる。それらの中で
も、エチレンとプロピレン,ブテン−1,ヘキセン−
1,4−メチルペンテン−1,オクテン−1等の1種又
は2種以上との共重合体であって、いわゆるLLDPE
と呼ばれるものが好適である。
ン,ポリ−4−メチルペンテン−1,エチレン−プロピ
レンランダムまたはブロック共重合体、エチレン−プロ
ピレン−ヘキセン共重合体が挙げられる。それらの中で
も、エチレンとプロピレン,ブテン−1,ヘキセン−
1,4−メチルペンテン−1,オクテン−1等の1種又
は2種以上との共重合体であって、いわゆるLLDPE
と呼ばれるものが好適である。
【0024】なお、本発明に係るフィルム用オレフィン
樹脂組成物において、上記のアンチブロッキング剤及び
高級脂肪酸誘導体の二成分は少なくとも配合されるもの
であるが、他の配合成分として、必要に応じ、酸化防止
剤、安定剤、核剤、紫外線防止剤あるいは帯電防止剤等
の添加剤を配合することができる。
樹脂組成物において、上記のアンチブロッキング剤及び
高級脂肪酸誘導体の二成分は少なくとも配合されるもの
であるが、他の配合成分として、必要に応じ、酸化防止
剤、安定剤、核剤、紫外線防止剤あるいは帯電防止剤等
の添加剤を配合することができる。
【0025】また、上記のオレフィン樹脂組成物を製膜
してフィルムにする方法は、特に制限することはなく通
常の方法により行なうことができるが、製膜方法として
は例えばインフレーション成形法、押出し成形法等が挙
げられ、比較的薄肉の例えば50μm以下の厚さのフィ
ルムの製膜に効果的である。
してフィルムにする方法は、特に制限することはなく通
常の方法により行なうことができるが、製膜方法として
は例えばインフレーション成形法、押出し成形法等が挙
げられ、比較的薄肉の例えば50μm以下の厚さのフィ
ルムの製膜に効果的である。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
する。
【0027】実施例1〜7,比較例1〜6 ASTM−D−1238(190℃)によるメルトフロ
ーレート(MFR)が1g/10分、密度0.918
g/cm3 、共重合成分としてブテン−1を10重量%
含む線状低密度ポリエチレンに、下記添加剤を表1に示
したとおり配合して加工温度200℃のインフレーショ
ン成形によって厚さ30μmのフィルムを製造した。
ーレート(MFR)が1g/10分、密度0.918
g/cm3 、共重合成分としてブテン−1を10重量%
含む線状低密度ポリエチレンに、下記添加剤を表1に示
したとおり配合して加工温度200℃のインフレーショ
ン成形によって厚さ30μmのフィルムを製造した。
【0028】 (添加剤) A.アンチブロッキング剤 軽質塩基性炭酸マグネシウム 平均粒子径 3.1μm 重質塩基性炭酸マグネシウム 〃 6.4μm 合成ゼオライト:カルシウム置換A型 〃 2.8μm ゼオライト 非晶質アルミノシリケート: 〃 2.5μm A型ゼオライトの酸処理、焼成品 合成シリカ:微粉シリカゲル 〃 3.0μm タルク:天然品の精製粉砕品 〃 3.5μm 長石:天然ネフェリンサイエナイト粉砕品 〃 4.5μm (注)平均粒子径はコールターカウンター法で測定したR50の値を示す。
【0029】B.高級脂肪酸誘導体 エルカ酸アミド ベヘニン酸アミド ステアリン酸カルシウム 得られたフィルムについて下記物性を測定した。その結
果を表2に示す。
果を表2に示す。
【0030】(物性) (1)ヘイズ:ASTM−D−1003に準拠して求め
た。この値はフィルムの透明性の良否を表わし、小さい
程好ましい。 (2)ブロッキング性:2枚のフィルムを重ね合せ、常
温、荷重30g/cm2 の下で12時間密着を促進させ
た後、この2枚のフィルムを互いに引きはがすのに要し
た荷重を測定し、g/100cm2 で表わした。この値
はフィルムの開口性の良否を表わす尺度であり、小さい
方が好ましい。
た。この値はフィルムの透明性の良否を表わし、小さい
程好ましい。 (2)ブロッキング性:2枚のフィルムを重ね合せ、常
温、荷重30g/cm2 の下で12時間密着を促進させ
た後、この2枚のフィルムを互いに引きはがすのに要し
た荷重を測定し、g/100cm2 で表わした。この値
はフィルムの開口性の良否を表わす尺度であり、小さい
方が好ましい。
【0031】
【表1】
【0032】(注)phrは樹脂100重量部に対する
重量部を示す。
重量部を示す。
【0033】
【表2】
【0034】実施例8〜12,比較例7〜11 メルトフローレートが1.9g/10分のポリプロピレ
ン樹脂に添加剤を表3に示すとおり配合して、それぞれ
混合後、押出機でペレット化した。このペレットを押出
機を用いてシート状フィルムにした後、縦方向5倍、横
方向10倍に遂次延伸して厚さ30μmの延伸フィルム
を得た。これらのフィルムについて、下記の方法によっ
て透明性とブロッキング性を測定した結果を表4に示
す。
ン樹脂に添加剤を表3に示すとおり配合して、それぞれ
混合後、押出機でペレット化した。このペレットを押出
機を用いてシート状フィルムにした後、縦方向5倍、横
方向10倍に遂次延伸して厚さ30μmの延伸フィルム
を得た。これらのフィルムについて、下記の方法によっ
て透明性とブロッキング性を測定した結果を表4に示
す。
【0035】(物性) (1)透明性(ヘイズ):ASTM−D−1003に準
拠してフィルムを4枚重ねて測定した。 (2)ブロッキング性:2枚のフィルム面が10cm2
になるように重ねて50g/cm2 の荷重をかけて40
℃で7日間放置して密着を促進させた後、2枚のフィル
ムを引きはがすのに要した荷重を測定し、g/10cm
2 で表わした。
拠してフィルムを4枚重ねて測定した。 (2)ブロッキング性:2枚のフィルム面が10cm2
になるように重ねて50g/cm2 の荷重をかけて40
℃で7日間放置して密着を促進させた後、2枚のフィル
ムを引きはがすのに要した荷重を測定し、g/10cm
2 で表わした。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のアンチブロ
ッキング剤を用いることにより、オレフィンフィルムの
透明性を損なわないで優れたアンチブロッキング性を有
するフィルム成形用オレフィン樹脂組成物を得ることが
できる。また、上記オレフィン樹脂組成物を製膜するこ
とにより容易に透明性を損なわないで優れたアンチブロ
ッキング性を有するフィルムを得ることができる。
ッキング剤を用いることにより、オレフィンフィルムの
透明性を損なわないで優れたアンチブロッキング性を有
するフィルム成形用オレフィン樹脂組成物を得ることが
できる。また、上記オレフィン樹脂組成物を製膜するこ
とにより容易に透明性を損なわないで優れたアンチブロ
ッキング性を有するフィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高津 章造 東京都江東区亀戸9丁目15番1号 日本 化学工業株式会社研究開発本部内 (72)発明者 平松 恒之助 東京都中央区日本橋室町1丁目6番3号 株式会社耕正内 (72)発明者 山作 隆志 東京都中央区日本橋室町1丁目6番3号 栄伸化成株式会社内 (72)発明者 梅本 桂吾 東京都中央区日本橋室町1丁目6番3号 栄伸化成株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−118444(JP,A) 特開 昭58−96637(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】 オレフィン樹脂に、該オレフィン樹脂1
00重量部に対し、粉末度0.1〜10μmの塩基性炭
酸マグネシウム0.05〜0.5重量部及び高級脂肪酸
または/およびその誘導体0.01〜1重量部が少なく
とも配合されてなることを特徴とするアンチブロッキン
グ性フィルム成形用オレフィン樹脂組成物。 - 【請求項2】 オレフィン樹脂に、該オレフィン樹脂1
00重量部に対し、粉末度0.1〜10μmの範囲にあ
る、塩基性炭酸マグネシウムとゼオライトA,シリカゲ
ル,タルク,長石,アパタイト,硫酸バリウム又はゼオ
ライトAの酸処理物である非晶質アルミノシリケートか
ら選ばれた少なくとも1種との混合粉末0.05〜0.
5重量部及び高級脂肪酸または/およびその誘導体0.
01〜1重量部が少なくとも配合されてなることを特徴
とするアンチブロッキング性フィルム成形用オレフィン
樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のオレフィン樹脂
組成物からなるフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065938A JP2597285B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | オレフィン樹脂組成物およびフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5065938A JP2597285B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | オレフィン樹脂組成物およびフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256589A JPH06256589A (ja) | 1994-09-13 |
JP2597285B2 true JP2597285B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=13301410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5065938A Expired - Fee Related JP2597285B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | オレフィン樹脂組成物およびフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597285B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002273905A (ja) * | 2001-01-15 | 2002-09-25 | Konica Corp | インクジェットプリンタ用インク容器及びインクジェットプリンタ用インク供給システム |
WO2016152249A1 (ja) * | 2015-03-24 | 2016-09-29 | 三菱樹脂株式会社 | 農業用フィルム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56118444A (en) * | 1980-02-25 | 1981-09-17 | Mitsubishi Monsanto Chem Co | Soft vinyl chloride resin film |
JPS5896637A (ja) * | 1981-12-03 | 1983-06-08 | Tokuyama Soda Co Ltd | ポリオレフイン組成物 |
-
1993
- 1993-03-03 JP JP5065938A patent/JP2597285B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06256589A (ja) | 1994-09-13 |
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