JP2596355B2 - マイクロコンピュータ - Google Patents

マイクロコンピュータ

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JP2596355B2
JP2596355B2 JP5311106A JP31110693A JP2596355B2 JP 2596355 B2 JP2596355 B2 JP 2596355B2 JP 5311106 A JP5311106 A JP 5311106A JP 31110693 A JP31110693 A JP 31110693A JP 2596355 B2 JP2596355 B2 JP 2596355B2
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dynamic
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元暁 吉野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
に関し、特に、ダイナミックバーンインテスト(「ダイ
ナミックBT」という)を効率的且つ確実に実行するマ
イクロコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロコンピュータは、図2に
示すようにユーザープログラムを格納するユーザーRO
M1と、マイクロコンピュータをテストするためのプロ
グラムを格納し、テスト時のみ読み出すことができるテ
ストROM2と、ユーザーROM1又はテストROM2
に格納されているプログラムを実行する中央処理装置3
と、ダイナミックBTコントロールユニット4と、その
他の周辺機能ユニット5から構成されている。
【0003】ダイナミックBTとは、マイクロコンピュ
ータ等のデバイスを例えば高温下において、定格もしく
はそれを越える電源電圧を印加することにより、温度及
び電圧ストレスを加え、テストモードにおいてデバイス
の入力回路に実動作に近い信号を印加することにより、
固有欠陥、潜在的不良を有するデバイスを除去するため
スクリーニングを行なうバーンイン試験をいう。
【0004】従来のダイナミックBTでは、ダイナミッ
クBTモード設定端子6によりダイナミックBTモード
に設定し、リセット端子10よりリセット信号11を入
力する。すると、中央処理装置3の不図示のアドレスレ
ジスタはユーザーROM1又はテストROM2の先頭ア
ドレスに初期設定される。
【0005】そしてクロック生成ユニット13からのク
ロックを入力することにより、ユーザーROM1又はテ
ストROM2に格納されている命令を所定時間実行す
る。
【0006】所定時間経過後、中央処理装置3のアドレ
スレジスタがインクリメントされ、中央処理装置3は次
の命令をフェッチし、該命令を所定時間実行する。この
処理動作を繰り返し行うことによってマイクロコンピュ
ータの不良のスクリーニングが行なわれる。
【0007】テストROM2は、一般にメモリ容量が少
ないために、限られた範囲で各周辺機能ユニットを動作
可能状態に設定するプログラムが格納されている。
【0008】一方、ユーザーROM1にはユーザーがそ
れぞれの製品向けに開発したプログラムが格納されてい
るが、通常、電源立ち上げ時にリセット信号11により
各周辺機能ユニット5に設けられた特殊機能レジスタ
(制御レジスタ)は動作不可状態に初期設定される。
【0009】そして、リセット動作終了後、ユーザープ
ログラムによりユーザーが使用する周辺機能ユニット5
を制御する特殊機能レジスタについてのみ動作可能状態
に設定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロコンピ
ュータでは、ダイナミックBTモードに設定した後、外
部よりリセット信号及びクロック信号を供給して、ユー
ザーROM又はテストROMに格納されているプログラ
ムを実行させることによりスクリーニングを行ってい
た。
【0011】ユーザーROM1に格納されたプログラム
を実行させる場合は、ユーザーが開発したプログラムが
使用しない周辺機能ユニットが存在する場合があり、単
にユーザーROM1のプログラムを実行させるだけでは
全ての周辺機能ユニットのスクリーニングができないこ
とになる。
【0012】また、テストROM2に格納されたプログ
ラムを中央処理装置3で実行することにより周辺機能ユ
ニット5をスクリーニングする場合、テスト用のプログ
ラムは周辺機能ユニット5に対して制御データの入出力
を行なうIO命令の他各種命令シーケンスから構成され
る。そして、中央処理装置3で実行されるIO命令は、
通常、オペランド部に周辺機能ユニットに対する制御デ
ータが格納される。
【0013】この場合、テストROM2の容量によって
は、全ての周辺機能ユニット5の特殊機能レジスタを動
作可能状態に設定するためのプログラムが格納できず、
スクリーニング対象から外される周辺機能ユニットが存
在する可能性があり、ダイナミックBT試験が確実に行
なえないことになる。
【0014】このため、不十分なスクリーニングによ
り、信頼性及び品質が劣るマイクロコンピュータを製造
出荷してしまう危険性があるという問題があった。
【0015】したがって、本発明は、前記問題点を解消
し、マイクロコンピュータの信頼性を保証するためのダ
イナミックBT試験において、全周辺機能ユニットを効
果的且つ確実にスクリーニングすることを可能としたマ
イクロコンピュータを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ユーザープログラムを格納するユーザー
ROMと、テスト用のデータ及び/又はプログラムを格
納するテストROMと、中央処理装置と、ダイナミック
BTコントロールユニットと、複数の周辺機能ユニット
から構成されるマイクロコンピュータにおいて、前記テ
ストROMの各アドレスは前記各周辺機能ユニットの制
御レジスタのアドレスと一対一に対応し、前記テストR
OMには前記周辺機能ユニットをそれぞれ動作状態に
設定するデータが予め格納されており、ダイナミックB
Tモードにエントリーした際に、前記ダイナミックBT
コントロールユニットは、前記テストROMに格納され
前記データを該テストROMのアドレスに対応する前
記各周辺機能ユニットの制御レジスタに転送し、転送
終了後、前記ユーザーROMに格納されているプログラ
ムを前記中央処理装置が実行するように制御すること
を特徴とするマイクロコンピュータを提供する。
【0017】また、本発明においては、前記テストRO
Mと前記ダイナミックBTコントロールユニットを相
互に接続する双方向バスと、更に前記複数の周辺機能ユ
ニットと前記ダイナミックBTコントロールユニット
を接続するバスを備え、前記ダイナミックBTコントロ
ールユニットはダイナミックBTモードにエントリー
した際に前記中央処理装置に対しアドレスのインクリ
メントをウェイトさせる信号を出力し、前記バスを介し
前記テストROMのデータを前記各周辺機能ユニット
の制御レジスタに前記中央処理装置を介することなく自
動転送する、よう制御する
【0018】
【作用】本発明においては、ダイナミックBTにエント
リー後、ダイナミックBTコントロールユニットは、テ
ストROMに格納されたデータを各アドレスに一対一に
対応している特殊機能レジスタに中央処理装置を介する
ことなく自動転送し、その後ユーザーROMに格納され
たプログラムを先頭アドレスから実行させるように各ユ
ニットを制御し、限られた容量のテストROMにおいて
も、複数周辺機能ユニットの全てを動作可能状態に設定
して確実にダイナミックBTを行なうことを可能とし、
マイクロコンピュータの信頼性、品質を向上させる。
【0019】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0020】図1は、本発明の一実施例のマイクロコン
ピュータのブロック図である。ユーザーROM1は、ユ
ーザーが開発したプログラムを格納するROM(リード
オンリーメモリ)である。
【0021】本実施例においてテストROM2は、ダイ
ナミックBTモード時に各周辺機能ユニットの特殊機能
レジスタに転送するデータとマイクロコンピュータをテ
ストするためのプログラムが格納されている。テストR
OM2はダイナミックBTモード時にのみ読み出すこと
ができるROMである。
【0022】中央処理装置3は、ユーザーROM1又は
テストROM2に格納されているプログラムの読み出し
及び実行を行う。
【0023】図1に示すように、本実施例においては、
テストROM2はダイナミックBTコントロールユニッ
ト4と双方向バスを介して接続され、更に前記複数の周
辺機能ユニット5はダイナミックBTコントロールユニ
ット4と専用のバスを介して接続されている。
【0024】ダイナミックBTコントロールユニット4
は、ダイナミックBTモード時に、各周辺機能ユニット
の特殊機能レジスタに対応するテストROM2の各アド
レスに格納されたデータを特殊機能レジスタに自動転送
する。
【0025】そしてデータの転送が終了した後、ダイナ
ミックBTコントロールユニット4は、中央処理装置3
に対してアドレス・レジスタをユーザーROM1の先頭
番地に設定し、ユーザープログラムの先頭から実行する
ように制御する。
【0026】本実施例において、複数の周辺機能ユニッ
トの動作を制御する特殊機能レジスタは、図3に示すよ
うにテストROM2の各アドレスと一対一に対応してお
り、更に各ビットも一対一に対応している。
【0027】従って、周辺機能ユニット0の特殊機能レ
ジスタ0において、例えばビット7が周辺機能ユニット
の動作を指定するビットであり、“0”が動作停止、
“1”が動作開始に対応する場合、図3に示すテストR
OM2の0番地のビット7に“1”のデータを予め書き
込んでおく。
【0028】同様にして、周辺機能ユニット1の特殊機
能レジスタ1から周辺機能ユニットN−1の特殊機能レ
ジスタN−1についても、それぞれの周辺機能ユニット
の動作開始に対応するデータをテストROM2の1番地
からN−1番地までにそれぞれ書き込んでおく。
【0029】本実施例におけるダイナミックBT時の動
作を以下に説明する。
【0030】図1において、ダイナミックBTコントロ
ールユニット4は、ダイナミックBTモード設定端子6
からダイナミックBTを指示する信号が入力され、リセ
ット端子10からリセット信号11が入力されると、中
央処理装置3に対して不図示のアドレス・レジスタのア
ドレスをインクリメントすることを待機させるウェイト
信号14を出力する。
【0031】この時、上記の如く、中央処理装置3の不
図示のアドレス・レジスタは、リセット信号11により
リセットされ、ユーザーROM1の先頭アドレスに設定
されている。
【0032】ダイナミックBTコントロールユニット4
は、テストROM2の0番地からN−1番地(図3参
照)までのデータを順次周辺機能ユニット0の特殊機能
レジスタ0から周辺機能ユニットN−1の特殊機能レジ
スタN−1に双方向バス及び専用バスを介して転送す
る。
【0033】テストROM2のN−1番地のデータが周
辺機能ユニットN−1の特殊機能レジスタN−1に転送
されると、周辺機能ユニット0から周辺機能ユニットN
−1までの全ての周辺機能ユニットが動作可能状態に設
定されたことになる。
【0034】ダイナミックBTコントロールユニット4
は、データ転送終了後、ウェイト信号14をインアクテ
ィブとしてウェイトを解除する。
【0035】アドレス・インクリメントのウェイトが解
除されると、中央処理装置3はユーザーROM1のアド
レスを逐次フェッチしてユーザープログラムを実行す
る。
【0036】このように、本実施例においては、ユーザ
ーが使用する周辺機能ユニットだけではなく、ユーザー
が不使用の周辺機能ユニットも動作させるため、ダイナ
ミックBT実行時には、図1において周辺機能ユニット
0から周辺機能ユニットN−1の全ての周辺機能ユニッ
トが動作し、このため全ての周辺機能ユニットに対しス
クリーニングが行える。
【0037】また、テストROM2に格納するデータを
単に周辺機能ユニットの特殊機能レジスタに転送するデ
ータだけでなく、周辺機能ユニットを動作開始状態に保
持しながら、且つ周辺機能ユニットを機能及び動作を評
価するプログラムとして作成することにより、テストR
OM2のデータを、ダイナミックBTと周辺機能ユニッ
トの評価の2通りに適用することができる。例えば、周
辺機能ユニットに対する制御コードをテストROMにデ
ータとして格納しておき、これをダイナミックBTコン
トロールユニットによって対応する周辺機能ユニットの
制御レジスタに順次転送する構成とすることにより、テ
ストROM2の容量の制約下においても、ダイナミック
BTと周辺機能ユニットの評価を包括的且つ効率的に実
行することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、テスト
ROMのアドレスを周辺機能ユニットの特殊機能レジス
タのアドレスと一対一に対応させ、テストROMには、
対応する各周辺機能ユニットを動作開始状態に設定する
データを予め格納しておき、ダイナミックBTにエント
リー時、テストROMに格納されたデータを対応する特
殊機能レジスタに順次自動転送することにより、全周辺
機能ユニットを動作状態に設定することが保証され、限
られた容量のテストROMにおいても、複数周辺機能ユ
ニットの全てを確実にスクリーニングすることができ、
マイクロコンピュータの信頼性及び品質を向上させる。
【0039】また、ユーザーROMに格納するデータと
して、単に周辺機能ユニットを動作させるだけでなく、
周辺機能ユニットの評価用のプログラムとして作成する
ことにより、テストROMに格納するデータをダイナミ
ックBTと周辺機能ユニットの評価の2通りに効率的に
使うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るマイクロコンピュータ
の構成を示すブロック図である。
【図2】ダイナミックBT機能を備えた従来のマイクロ
コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図3】テストROMと各周辺機能ユニットの特殊機能
レジスタとの対応を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 ユーザーROM 2 テストROM 3 中央処理装置 4 ダイナミックBTコントロールユニット 5 周辺機能ユニット 6 ダイナミックBTモード設定端子 7,8 クロック端子 9 データバス 10 リセット端子 11 リセット信号 12 クロック信号 13 クロック生成ユニット 14 ウェイト信号

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザープログラムを格納するユーザーR
    OMと、テスト用のデータ及び/又はプログラムを格納
    するテストROMと、中央処理装置と、ダイナミックB
    Tコントロールユニットと、複数の周辺機能ユニットか
    ら構成されるマイクロコンピュータにおいて、 前記テストROMの各アドレスは前記各周辺機能ユニッ
    トの制御レジスタのアドレスと一対一に対応し、前記テ
    ストROMには前記周辺機能ユニットをそれぞれ動作
    状態に設定するデータが予め格納されており、ダイナミ
    ックBTモードにエントリーした際に、前記ダイナミッ
    クBTコントロールユニットは、前記テストROMに格
    納された前記データを該テストROMのアドレスに対応
    する前記各周辺機能ユニットの制御レジスタに転送し、
    転送終了後、前記ユーザーROMに格納されているプ
    ログラムを前記中央処理装置が実行するように制御す
    ことを特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. 【請求項2】前記テストROMと前記ダイナミックBT
    コントロールユニットを相互に接続する双方向バス
    と、更に前記複数の周辺機能ユニットと前記ダイナミッ
    クBTコントロールユニットを接続するバスを備え、
    前記ダイナミックBTコントロールユニットはダイナ
    ミックBTモードにエントリーした際に、前記中央処理
    装置に対しアドレスのインクリメントをウェイトさせる
    信号を出力し、前記バスを介して前記テストROMのデ
    ータを前記各周辺機能ユニットの制御レジスタに前記
    央処理装置を介することなく自動転送する、よう制御す
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロコンピュー
    タ。
  3. 【請求項3】前記テストROMに格納するデータとし
    て、更に前記周辺装置ユニットを評価するプログラムを
    格納したことを特徴とする請求項1又は2記載のマイク
    ロコンピュータ。
JP5311106A 1993-11-18 1993-11-18 マイクロコンピュータ Expired - Lifetime JP2596355B2 (ja)

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JPH07141219A JPH07141219A (ja) 1995-06-02
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JP3509001B2 (ja) * 1999-12-07 2004-03-22 松下電器産業株式会社 自己診断テスト回路機能を備えた半導体集積回路および半導体集積回路のテスト方法

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JPH02285431A (ja) * 1989-04-26 1990-11-22 Fujitsu Ltd 命令処理装置

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Effective date: 19961112