JP2596201Y2 - ベルト無段変速装置 - Google Patents

ベルト無段変速装置

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JP2596201Y2
JP2596201Y2 JP1992024875U JP2487592U JP2596201Y2 JP 2596201 Y2 JP2596201 Y2 JP 2596201Y2 JP 1992024875 U JP1992024875 U JP 1992024875U JP 2487592 U JP2487592 U JP 2487592U JP 2596201 Y2 JP2596201 Y2 JP 2596201Y2
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belt
pulley
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piece
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実 平岡
昌義 中田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ベルト無段変速装置の
変速操作構造に係り、詳しくは、駆動プーリと従動プー
リの双方を、回転軸に一体回転状態に嵌装された固定プ
ーリ片と回転軸に軸方向スライド自在な可動プーリ片と
で成る割プーリ構造に構成するとともに、これら両プー
リに亘って巻回されるベルトを常時張り付勢する緊張機
構を備えてあるベルト無段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3‐260456号公報の
図面第1図で示されたもののように、割プーリにおける
ベルト巻回半径の拡縮操作を電動シリンダで駆動操作さ
れるベルト緊張用テンションアームの揺動移動によって
行うようにしたものが知られている。この場合、実開昭
62‐82449号公報の図面第2図で示されたものの
ように、割プーリはベルト巻回半径が大きくなる側、す
なわち、可動プーリ片を固定プーリ片に接近する側に巻
きバネによって押圧付勢する構造を採ることになり、同
時にその押圧付勢力がベルトに対する緊張機構に相当す
るものとなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構造のベルト無段
変速装置を変速操作するには、テンションアームをベル
ト押圧側に揺動操作して巻きバネの付勢力に抗して割プ
ーリを縮径作動させる縮径変速操作と、テンションアー
ムをベルト弛緩側に揺動操作して巻きバネの付勢力によ
って割プーリを拡径作動させる拡径変速操作とがある
が、これらのうち拡径変速操作の場合に不都合の生じる
ことがある。
【0004】つまり、巻きバネの付勢力で可動プーリ片
がスライド移動することによるベルト巻回周長の単位時
間当たりの増加率よりも、テンションアームのベルト弛
緩側への揺動移動によるベルト巻回周長の単位時間当た
りの増加率が上回ると、可動プーリ片の移動がベルトの
周長増加に追いつかなくなり、ベルトスリップが生じて
しまうのである。これは、ベルト無段変速装置を走行系
に用いれば、変速に伴って一旦走行機体の駆動力が無く
なり、場合によっては停止するという不具合を招くよう
になる。
【0005】以上のように、前記不具合の現象を片側の
プーリのみが割プーリであるもので説明したが、駆動及
び従動の両プーリを共に割プーリとしたベルト無段変速
装置でも同様に前記不具合が生じるものであり、本考案
の目的は、簡単な改造により、上記不具合の発生しない
ように改善された両割プーリ構造のベルト無段変速装置
を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本考案は、駆動プーリと従動プーリの双方を、回転軸に
一体回転状態に嵌装された固定プーリ片と回転軸に軸方
向スライド自在な可動プーリ片とで成る割プーリ構造に
構成するとともに、これら両プーリに亘って巻回される
ベルトを常時張り付勢する緊張機構を備えてあるベルト
無段変速装置において、緊張機構を、両プーリのうちの
一方のプーリにおける可動プーリ片をベルト巻回径が拡
がる方向にスライド移動させるように付勢するバネで構
成するとともに、他方のプーリにおける可動プーリ片を
軸方向にスライド移動させてベルト巻回半径を変更自在
なカム機構と、このカム機構を強制操作する調速機構と
を設け、カム機構と調速機構との連結部分には、調速機
構がカム機構を介して他方のプーリの可動プーリ片を固
定プーリ片に近づける方向に強制移動操作するための操
作部分と、緊張機構のベルト緊張力によって可動プーリ
片が固定プーリ片から遠ざかる方向にスライド移動する
ことを許容する融通部分とを備え、さらに、一方のプー
リにおける固定プーリ片を、回転軸に軸方向移動可能に
嵌装してあることを特徴構成とする。
【0007】
【作用】例えば、従動プーリに、可動プーリ片を固定プ
ーリ片に向けてバネ付勢する緊張機構を設けると、駆動
プーリにおける可動プーリ片が固定プーリ片から遠ざか
る方向、すなわち低速側に付勢されるようになる。つま
り、カム機構は可動プーリ片を固定プーリ片に近づける
方向、すなわち高速側には付勢力に抗して強制操作する
ことになり、低速側については緊張機構の付勢力によっ
て比較的緩速で可動プーリ片が固定プーリ片から遠ざか
り移動する。
【0008】そこで、本願では緊張機構を備えない側の
プーリにおける可動プーリ片を固定プーリ片に近づくス
ライド方向には調速機構がカム機構を介して強制移動操
作し、かつ、遠ざかる方向には緊張機構のベルト緊張力
によってスライド移動するように、カム機構と調速機構
とを融通機構を介して連動連結したので、調速機構がベ
ルトを弛緩側に強制操作しても、その操作力が融通機構
の存在によってカム機構には直ぐには作用しないように
なり、緊張機構の付勢力によって移動する可動プーリ片
による拡径作動にベルトの周長増大現象を追従させるこ
とができ、ベルトスリップを回避できるようになる。
【0009】つまり、緊張機構の付勢力に逆らう側への
変速操作は調速機構の操作力によって行われ、かつ、緊
張機構の付勢力が作用する側への変速操作はその緊張機
構の付勢力によって行われるようになり、円滑な変速操
作が現出されるようになる。従って、調速機構は一方向
にのみ変速操作力を発揮すれば良いようになるから、両
方向共に操作力が必要であった従来に比べて変速操作に
要する電力や労力といった仕事量(エネルギー)を節約
することも可能である。
【0010】又、一方のプーリにおける固定プーリ片
を、回転軸に軸方向移動可能に嵌装してあるから、その
固定プーリ片の軸方向への追従移動により、駆動及び従
動の各プーリのベルトセンターの位置が、変速操作に伴
って芯ズレを招くことを防止でき、良好な伝動状態を維
持できるようになる。
【0011】
【考案の効果】その結果、ベルト伝動機構に元々装備さ
れている緊張機構の緊張力を利用することにより、変速
操作部に融通機構を介装させるだけの比較的簡単な改造
によって、両割プーリ構造のベルト無段変速装置におけ
る変速操作時のベルトスリップ現象を回避できて円滑な
変速挙動が現出できるるとともに、固定プーリ片のスラ
イド可能構造によって良好な伝動効率を維持できる合理
的なものとして提供することができた。
【0012】
【実施例】以下に、本考案の実施例をコンバインの走行
系における変速装置に適用されたベルト無段変速装置に
ついて図面に基づいて説明する。図2にベルト無段変速
装置Aが示され、1は駆動プーリ、2は従動プーリ、3
はベルト、4はエンジン動力が入力される入力プーリ、
5は走行用ミッション、6はベルト変速ケース、7は駆
動プーリ軸、8は従動プーリ軸である。
【0013】駆動プーリ1及び従動プーリ2は、共に割
プーリ構造に構成され、従動プーリ2において可動プー
リ片2aを固定プーリ片2b側に押圧付勢する圧縮タイ
プの巻きバネ9がベルト3を緊張する緊張機構に相当す
る。駆動プーリ1における可動プーリ片1aはカム機構
Bによって駆動プーリ軸(回転軸に相当)7上をスライ
ド移動する構造であり、カム機構Bを操作するカム軸1
1に取付けられたカムレバー10の揺動操作により、可
動プーリ片1aが固定プーリ片1bから遠ざかる低速操
作と、可動プーリ片1aが固定プーリ片1bに接近する
高速操作とが行えるのである。
【0014】尚、27は可動プーリ片1aを固定プーリ
片1b側に向けて軽く付勢するスプリングであり、巻き
バネ9の付勢力によるベルト3周長増大に伴う可動プー
リ片1aを図中左方に押圧する付勢力よりも十分弱いも
のに設定してある。
【0015】低速操作時には、駆動プーリ1のベルト巻
回半径の縮小化により、従動プーリ2はその可動プーリ
片2aが巻きバネ9の付勢力によって固定プーリ片2b
に接近移動し、ベルト3を緊張しての駆動状態を維持す
る。高速操作時には、駆動プーリ1のベルト巻回半径の
拡大化により、従動プーリ2はその可動プーリ片2aが
巻きバネ9の付勢力に抗して固定プーリ片2bから遠ざ
かる側に移動し、ベルト3を緊張しての駆動状態を維持
する。
【0016】図1に示すように、カムレバー10は、電
動モータ12とその出力アーム13とによる調速機構C
によって揺動操作される構造であり、出力アーム13と
カムレバー10とを融通機構D介して連動連結してあ
る。融通機構Dは、出力アーム13に枢支連結される操
作部材14の長孔14aと、カムレバー10のピン10
aとの嵌合によって構成され、図中出力アーム13を上
方に揺動することになる高速側への変速操作では、調速
機構Cの操作力が直接カムレバー10に伝達されるよう
になる。つまり、前記操作部材14の長孔14aの端縁
とピン10とが可動プーリ片1aを強制移動操作するた
めの操作部分を構成し、前記長孔14aが、可動プーリ
片1aの固定プーリ片1b から遠ざかる側へ移動するこ
とを許す融通部分を構成している。
【0017】そして、図中出力アーム13を下方に揺動
することになる低速側への変速操作では、融通機構Dの
作動によって出力アーム13がカムレバー10に先行し
て揺動移動可能であるから、巻きバネ9の押圧付勢力に
起因しての従動プーリ2の拡径作動による単位時間当た
りのベルト巻回長さの増加率よりも、駆動プーリ1にお
ける可動プーリ片1aを固定プーリ片1bから遠ざかる
側へ強制移動させることによる単位時間当たりのベルト
巻回長さの減少率が多い場合では操作部材14だけが移
動し、カムレバー10は遅れて移動することが可能にな
る。つまり、巻きバネ9の付勢力のみによる減速操作が
現出されるのである。
【0018】図2に示すように、従動プーリ2における
可動プーリ片2aは固定プーリ片2bにスプライン外嵌
され、固定プーリ片2bはベルトセンターの芯ズレを吸
収できるように従動プーリ軸8に対して若干左右に位置
ずれ可能にスプライン外嵌してある。
【0019】又、図1に示すように、入力プーリ4とエ
ンジン出力軸17とに亘るベルト伝動機構18のテンシ
ョン式の主クラッチ19はモータ22でテンションアー
ム23を揺動操作する構成であり、副変速レバー20で
作動するスイッチ21によって通常のクラッチ切り位置
OFF1 の半分程度のストロークでもって主クラッチ1
9の切り状態を、すなわち、副変速操作時のクラッチ切
り位置OFF2 を現出するように制御装置24を構成し
てある。つまり、副変速操作時には半クラッチ気味にし
た方が機敏な走行挙動が得られるのである。
【0020】更に、主クラッチ19の繋がり速度を、副
変速の「低」では速く、「中」「高」になるに従って遅
くするように制御すれば一層好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速操作構造の主要部を示す系統図
【図2】ベルト無段変速装置の構造を示す断面図
【符号の説明】
1,2 プーリ 1a,2a 可動プーリ片 1b,2b 固定プーリ片 3 ベルト 7,8 回転軸 9 緊張機構 B カム機構 C 調速機構 D 融通機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−296071(JP,A) 特開 平2−150571(JP,A) 実開 平2−54967(JP,U) 実開 昭62−125921(JP,U) 実開 昭62−82449(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 9/00 - 9/26 F16H 61/00 - 61/38

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動プーリと従動プーリの双方を、回転
    軸に一体回転状態に嵌装された固定プーリ片と前記回転
    軸に軸方向スライド自在な可動プーリ片とで成る割プー
    リ構造に構成するとともに、これら両プーリに亘って巻
    回されるベルトを常時張り付勢する緊張機構を備えてあ
    ベルト無段変速装置であって、前記緊張機構を、前記両プーリのうちの一方のプーリに
    おける可動プーリ片をベルト巻回径が拡がる方向にスラ
    イド移動させるように付勢するバネで構成するととも
    に、他方のプーリにおける可動プーリ片を軸方向にスラ
    イド移動させてベルト巻回半径を変更自在なカム機構
    と、このカム機構を強制操作する調速機構とを設け、 前記カム機構と前記調速機構との連結部分には、前記調
    速機構が前記カム機構を介して前記他方のプーリの可動
    プーリ片を固定プーリ片に近づける方向に強制移動操作
    するための操作部分と、前記緊張機構のベルト緊張力に
    よって前記可動プーリ片が固定プーリ片から遠ざかる方
    向にスライド移動することを許容する融通部分とを備
    え、 さらに、前記一方のプーリにおける固定プーリ片を、前
    記回転軸に軸方向移動可能に嵌装してある ベルト無段変
    速装置。
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JPH0583520U JPH0583520U (ja) 1993-11-12
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