JP4090228B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無段変速機、特に車両用のVベルト式無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特許第2548259号公報に示されるように、駆動プーリと、従動プーリと、駆動プーリと従動プーリとの間に巻きかけられた金属ベルトと、少なくとも一方のプーリ(例えば駆動プーリ)に設けられ、伝達トルクに対応した軸力を付与する調圧機構と、駆動プーリおよび従動プーリのそれぞれに設けられ、回転力により可動シーブを軸方向に移動させるストローク機構と、変速操作時にストローク機構を作動させる変速操作装置とを備えた無段変速機が提案されている。
【0003】
この変速操作装置は、変速用モータと、駆動プーリおよび従動プーリの各ストローク機構に連結される一対のギヤを有する操作軸と、モータと操作軸とを連結する可逆伝動可能なギヤ列からなる減速装置と、変速用モータの非作動時にモータの出力軸を停止状態に保持する電磁ブレーキとを備えたものである。
この場合には、減速装置として可逆回転可能なギヤを用いることができるので、減速装置の伝達効率を向上させ、変速用モータを小型化できる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、Vベルト式無段変速機の場合、高速走行状態からブレーキを操作して急減速した時、低速比(Low)方向への戻りが遅く、車両停止までに再発進可能な最低速比まで戻せないことがある。低速比方向への戻りは、駆動プーリのプーリ溝幅を広げ、従動プーリのプーリ溝幅を狭める必要があるが、上記変速操作装置では、駆動プーリおよび従動プーリのストローク機構がキヤ機構により機械的に連結されているので、従動プーリのプーリ溝幅が狭くなった分しか駆動プーリのプーリ溝幅を広げることができない。そのため、急減速時の低速比方向への戻りが遅く、再発進性が悪化する欠点がある。
また、駆動プーリに伝達トルクに対応した軸力を付与する調圧機構を設けた場合には、その軸力のために駆動プーリのプーリ溝幅を広げるのが妨げられ、低速比方向への戻りが一層遅れる原因となっている。
【0005】
そこで、本発明の目的は、急減速時のLow戻りを迅速に行い、再発進性を向上させることができる無段変速機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、プーリ軸に固定された固定シーブとプーリ軸に軸方向移動可能に支持された可動シーブとを有する駆動プーリと、プーリ軸に固定された固定シーブとプーリ軸に軸方向移動可能に支持された可動シーブとを有する従動プーリと、駆動プーリと従動プーリとの間に巻きかけられた無端状のVベルトと、ベルト推力を発生する推力発生手段と、駆動プーリおよび従動プーリのそれぞれに設けられ、回転力により上記可動シーブを軸方向に移動させるストローク機構と、単一の変速用モータと、この変速用モータの回転力を上記両ストローク機構へ伝達するギヤ機構と、上記ギヤ機構中に設けられ、上記変速用モータの回転に伴う両方のプーリの可動シーブの移動を同期させる同期状態と、駆動プーリの可動シーブの開き方向移動開始に比べて従動プーリの可動シーブの閉じ方向移動開始を遅らせる非同期状態とに変更可能な位相変更手段と、所定の条件を満足した時、上記位相変更手段を非同期状態に制御する制御手段と、を備え、上記位相変更手段は、上記変速用モータから従動プーリのストローク機構へ回転力を伝達する軸とこの軸に第1の回転位置と第2の回転位置との間で相対回転可能に取り付けられたギヤとの間に形成された油室と、上記油室に油圧を供給する油圧供給手段とを備え、上記油室に供給される油圧によって上記ギヤを上記軸に対して第1の回転位置と第2の回転位置の2位置に切替可能としたことを特徴とする無段変速機を提供する。
【0007】
変速用モータの回転力は、ギヤ機構を介して両プーリのストローク機構に伝達され、両プーリのプーリ溝幅を相反方向に変化させる。変速用モータの回転量はストローク機構を介して可動シーブの軸方向移動量に変換されるので、所望の変速比へ高精度に制御できる。
ギヤ機構の途中には、変速用モータの回転に伴う両方のプーリの可動シーブの移動を同期させる同期状態と、駆動プーリの可動シーブの開き方向移動開始に比べて従動プーリの可動シーブの閉じ方向移動開始を遅らせる非同期状態とに変更可能な位相変更手段が設けられている。所定の条件を満足した時、例えばブレーキを操作して急減速を行った場合には、制御手段は位相変更手段を非同期状態に制御する。ここで、同期状態とは、両方のプーリの可動シーブの移動に位相遅れがない状態を言い、非同期状態とは、駆動プーリの可動シーブの開き方向移動開始に比べて従動プーリの可動シーブの閉じ方向移動開始が遅れるような位相遅れを生じた状態を言う。そのため、駆動プーリのプーリ溝幅がいち早く拡大を開始し、これに遅れて従動プーリのプーリ溝幅が縮小を開始し、従動プーリはベルトを反力を受けずにプーリ溝幅を縮小させることができ、Vベルトが低速比方向へ速やかに移行する。その結果、急減速時にいち早く低速比まで到達でき、再発進性が向上する。
また、駆動プーリのプーリ溝幅がいち早く拡大することで、従動プーリのプーリ溝幅を縮小させるための変速用モータの負担が軽減されるので、小型,低トルクの電動モータでも低速比への迅速な変速を実現できる。
【0008】
請求項2のように、Vベルトとして乾式Vベルトを用い、推力発生手段として駆動プーリと従動プーリの中間部に配置され、ベルトの緩み側を押圧してベルト推力を得るテンショナ装置を用い、制御手段は、所定の条件を満足した時、位相変更手段を非同期状態に制御すると同時に、推力発生手段によるベルト推力を必要ベルト推力より低下させるように制御するのがよい。
Vベルトには金属ベルト(湿式ベルト)の他に、プーリとの接触面に樹脂、ゴムなどの摩擦面を持つ乾式ベルトがある。金属ベルトの場合には、油で潤滑されるので、プーリとの摩擦係数μが低く、所定の伝達効率を得るために調圧機構によってベルトを軸方向に強く挟圧する必要がある。これに対し、乾式ベルトでは油で潤滑されないので、プーリとの摩擦係数μが高く、プーリによってベルトを強く挟圧しなくても高い伝達効率を得ることができる。
このような乾式Vベルトを用いた無段変速機の場合、ベルトとプーリとの摩擦係数が高いので、伝達効率が向上する反面、プーリが停止した状態では変速を行うことは不可能となる。そのため、急減速時に、車両停止までの間に再発進可能な低速比まで確実に戻す必要がある。
そこで、請求項2では、ベルト推力を得るために、プーリに軸方向の挟圧力を与えるのではなく、テンショナ装置を用いてベルトの緩み側を押圧している。そのため、ストローク機構には余計な軸力が作用せず、ストローク機構が円滑に作動できる。また、変速用モータの回転力は伝達機構およびストローク機構を介して可動シーブの軸方向移動に無駄なく変換される。
また、所定の条件を満足した時、位相変更手段を非同期状態に制御すると同時に、テンショナ装置の押圧力を低くし、ベルト推力を必要ベルト推力より低下させるので、ストローク機構が円滑に移動することができる。そのため、低速比への変速が一層速くなり、乾式ベルトであっても急停止時に再発進可能な低速比まで確実に戻すことができる。
なお、必要ベルト推力とは、トルク伝達に必要な最低限のベルト推力のことである。ベルト推力とは、トルク伝達のためにベルトとプーリとを圧接させる力のことであり、テンショナ装置を用いた場合にはベルト張力やベルト押圧力と言い換えることができる。
【0009】
制御手段が制御を開始する所定の条件としては、ブレーキを操作して急減速を行う場合に限らないが、少なくとも大きな伝達トルクが掛からない状態とするのが望ましい。例えば、キックダウンのようにアクセルペダルを踏み込んだ場合も低速比へ変速するが、この場合にはベルト推力を低下させると動力性能が低下する。そのため、この場合には、位相変更手段を通常どおり同期状態に維持し、かつ推力発生手段も必要ベルト推力以上の推力を発生しながら変速すればよい。
【0010】
位相変更手段としては、変速用モータから従動プーリのストローク機構へ回転力を伝達する軸とこの軸に第1の回転位置と第2の回転位置との間で相対回転可能に取り付けられたギヤとの間に形成された油室と、上記油室に油圧を供給する油圧供給手段とを備え、上記油室に供給される油圧によって上記ギヤを上記軸に対して第1の回転位置と第2の回転位置の2位置に切替可能としたものがよい。
すなわち、位相変更手段として、軸とこの軸上に相対回転可能に設けられたギヤとの間に、油圧によってギヤを軸に対して第1の回転位置と第2の回転位置の2位置に切替可能な手段を設けた場合、油圧によって第1の回転位置と第2の回転位置とに自在に切り替えることができる。そのため、通常の変速時には可変機構に油圧を供給してギヤを軸に対して第1の回転位置に保持し、両者を一体回転させる。そのため、駆動プーリのストローク機構と従動プーリのストローク機構は同期駆動される。低速比方向への変速開始時には、油圧を抜いてギヤを軸に対して第2の回転位置まで自由に回転させ、従動プーリのストローク機構の動きを遅らせる。そして変速終了前に再び油圧を供給してギヤを第1の回転位置へ戻し、一体回転させる。このようにすれば、変速終了時には駆動プーリのストローク機構と従動プーリのストローク機構の同期が取れた状態にあり、不具合が発生しない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は本発明にかかる無段変速機の一例の具体的構造を示し、図6はその骨格構造を示す。
この無段変速機はFF横置き式の変速機であり、大略、エンジン出力軸1により発進機構2を介して駆動される入力軸3、カウンタ軸4、駆動プーリ11を支持する駆動軸10、従動プーリ21を支持する従動軸20、駆動プーリ11と従動プーリ21に巻き掛けられた乾式のVベルト15、減速軸30、車輪と連結された出力軸32、変速用モータ40、テンショナ装置50などで構成されている。入力軸3,カウンタ軸4,駆動軸10,従動軸20,減速軸30および出力軸32はいずれも非同軸で、かつ平行に配置されている。
【0012】
この実施例の発進機構2はクラッチやトルクコンバータなどで構成される。入力軸3は軸受を介して変速機ケース6によって回転自在に支持され、入力軸3には相対回転する前進用ギヤ3aと一体回転する後進用ギヤ3bとが設けられ、前進用ギヤ3aはシンクロ式の前進切替機構5によって入力軸3に固定されたクラッチハブ3cに対して選択的に連結される。この前進切替機構5は、フォーク7によって前進位置Dと中立位置Nと後退位置Rの3位置に切替可能である。
【0013】
カウンタ軸4には、前進用ギヤ3aと噛み合うギヤ4aと、駆動軸10のエンジン側端部に固定されたギヤ10aと噛み合うギヤ4bとが一体回転可能に設けられている。カウンタ軸4のギヤ4a,4bの減速比を適切に設定することで、入力軸3から駆動軸10へ駆動力をベルト駆動に適した減速比で伝達している。
【0014】
駆動プーリ11は、駆動軸10上に固定された固定シーブ11aと、駆動軸10上に軸方向移動自在に支持された可動シーブ11bと、可動シーブ11bの背後に設けられたストローク機構14とを備え、ストローク機構14はVベルト15よりエンジン側に配置されている。この実施例のストローク機構14は、変速用モータ40によって可動シーブ11bを軸方向に移動させるボールネジ機構であり、可動シーブ11bに軸受14aを介して相対回転自在に支持された雌ねじ部材14bと、変速機ケース6に固定された雄ねじ部材14cとを備え、雌ねじ部材14bの外周部には変速ギヤ14dが固定されている。変速ギヤ14dは駆動プーリ11を構成する可動シーブ11bより大径で、かつ薄肉なギヤである。
【0015】
従動プーリ21は、従動軸20上に固定された固定シーブ21aと、従動軸20上に軸方向移動自在に支持された可動シーブ21bと、可動シーブ21bの背後に設けられたストローク機構22とを備え、ストローク機構22はVベルト15より反エンジン側に配置されている。このストローク機構22も駆動プーリ11のストローク機構14と同様の構成を有するボールネジ機構であり、可動シーブ21bに軸受22aを介して相対回転自在に支持された雌ねじ部材22bと、変速機ケース6に固定された雄ねじ部材22cとを備え、雌ねじ部材22bの外周部には変速ギヤ22dが固定されている。この変速ギヤ22dも従動プーリ21を構成する可動シーブ21bより大径で、かつ薄肉なギヤである。
【0016】
従動軸20の従動プーリ21よりエンジン側の部位には、後進用ギヤ24が回転自在に支持されており、このギヤ24は入力軸3に固定された後進用ギヤ3bと噛み合っている。ギヤ24は後進切替機構25によって従動軸20に固定されたクラッチハブ26に対して選択的に連結される。後進切替機構25には、上述の前進切替機構5を操作するフォーク7が係合しており、フォーク7を操作することで両方の切替機構5,25を同時に切り替えることができる。
例えば、フォーク7を図6の右側にシフトすると、前進切替機構5がクラッチハブ3cと前進用ギヤ3aとを連結し、後進切替機構25は後進用ギヤ24から離れており、D位置となる。中間位置では、前進切替機構5および後進切替機構25がそれぞれ前進用ギヤ3a、後進用ギヤ24と離れており、N状態となる。フォーク7を図6の左側にシフトすると、後進切替機構25がクラッチハブ26と後進用ギヤ24とを連結し、前進切替機構5は前進用ギヤ3aと離れているため、R位置となる。
このように、1本のフォーク7で前進切替機構5および後進切替機構25を操作するので、前進切替機構5がD位置の時に後進切替機構25がR位置になるといった不具合を解消できる。
【0017】
従動軸20のエンジン側端部には、減速ギヤ27が一体に形成されており、この減速ギヤ27は減速軸30に固定されたギヤ30aと噛み合い、さらに減速軸30に一体に形成されたギヤ30bを介して差動装置31のリングギヤ31aに噛み合っている。そして、差動装置31に設けられた出力軸32を介して車輪が駆動される。
【0018】
上記入力軸3の前進用ギヤ3a、後進用ギヤ3b、前進切替機構5、カウンタ軸4のギヤ4a,4b、駆動軸10のギヤ10a、従動軸20に設けられた後進用ギヤ24、後進切替機構25、減速ギヤ27、減速軸30のギヤ30a,30bおよび差動装置31は、変速機ケース6のエンジン側に形成されたギヤ室6a内に収容されている。このギヤ室6aは油で潤滑されている。
一方、駆動プーリ11、従動プーリ21およびVベルト15は、ギヤ室6aと隔壁6cで仕切られた変速機ケース6のプーリ室6b内に配置されている。プーリ室6bは無潤滑空間である。
【0019】
上記構成よりなる無段変速機の前進時および後進時の動力伝達経路は次の通りである。
前進時には、フォーク7を操作して前進切替機構5を前進位置Dへ切り替える。発進機構2から入力軸3に入力されたエンジン動力は、前進用ギヤ3a、カウンタ軸4、駆動軸10、駆動プーリ11、Vベルト15、従動プーリ21、従動軸20、減速軸30、差動装置31を介して出力軸32に伝達される。
一方、後進時には、フォーク7を操作して後進切替機構25を後進位置Rへ切り替える。発進機構2から入力軸3に入力されたエンジン動力は、後進用ギヤ3b,24、従動軸20、減速軸30、差動装置31を介して出力軸32に伝達される。つまり、後退時にはVベルト15を経由せずに動力が伝達される。
【0020】
後述するように、Vベルト15の緩み側を押し付けてベルト張力を与えるテンショナ装置50が設けられているが、後進時にVベルト15が逆回転すると緩み側も逆転するので、テンショナ装置50が緊張側を押しつけることになり、Vベルト15に過大な負荷がかかる。しかしながら、この実施例では、前進時のみVベルト15にトルクが伝達され、後退時にはVベルト15にトルクが伝達されないので、テンショナ装置50は常にVベルト15の緩み側を押し付けることになり、Vベルト15の負担を軽減し、ベルトの寿命向上を実現できる。
【0021】
次に、この無段変速機における変速比可変機構について説明する。
変速機ケース6の外側部、特に駆動プーリ11より斜め上方の部位に変速用モータ40が取り付けられている。変速用モータ40はブレーキ41付きのサーボモータであり、その出力ギヤ42は第1変速軸45の一端に設けられた減速ギヤ45aに噛み合っている。第1変速軸45は変速機ケース6内に架け渡して設けられ、出力ギヤ42とともにプーリ室6b内に収容されている。第1変速軸45の他端部に設けられたギヤ45bは駆動プーリ11の可動シーブ11bの移動ストローク分の長さを有する平歯車またははすば歯車であり、駆動プーリ11に設けられた変速ギヤ14dと噛み合っている。第1変速軸45のギヤ45bを回転させると、変速ギヤ14dが追随回転することでボールネジ機構(ストローク機構)14の作用により、可動シーブ11bを軸方向へ移動させることができる。つまり、駆動プーリ11のプーリ溝幅(ベルト巻き掛け径)を連続的に変化させることができる。
【0022】
駆動プーリ11の変速ギヤ14dは、変速機ケース6に架け渡して設けられた第2変速軸46の第1アイドラギヤ46aとも噛み合い、さらに第2変速軸46の第2アイドラギヤ46bは従動プーリ21の変速ギヤ22dと噛み合っている。これらアイドラギヤ46a,46bも、第1変速軸45のギヤ45bと同様に、可動シーブ11b,21bの移動ストローク分の長さを有する平歯車またははすば歯車で構成されている。第2変速軸46は、図3に示すように、駆動プーリ11と従動プーリ21との間であって、かつVベルト15の周回内に配置されている。変速用モータ40の回転力は、第1変速軸45,駆動プーリ11の変速ギヤ14d,第2変速軸46を介して従動プーリ21の変速ギヤ22dへと伝達される。そのため、駆動プーリ11の可動シーブ11aと従動プーリ21の可動シーブ21aは互いに同期し、かつ互いにプーリ溝幅(ベルト巻き掛け径)を逆方向に変化させながら軸方向へ移動することができる。
なお、第2変速軸46と第2アイドラギヤ46の間には、後述するように位相変更手段60が設けられている。
【0023】
上記のように、変速用モータ40の回転力をストローク機構14,22に伝達し、かつ駆動プーリ11と従動プーリ21の両ストローク機構14,22を機械的に連結する伝達ギヤ機構(42,45a,45b,14d,46a,46b,22d)が設けられているので、可動シーブの位置、つまり変速比は機械的に決まる。そのため、変速用モータ40のみで変速比を高精度に制御でき、かつ温度変化などによって変速比が変化することもない。
【0024】
また、ギヤ機構(42,45a,45b,14d,46a,46b,22d)がすべて伝達効率のよい円形の可逆ギヤ(平歯車、はずば歯車など)で構成されている関係で、変速用モータ40の非通電時、ベルト張力による可動シーブの反力によってギヤ列が回転して変速比が変化する恐れがある。しかし、乾式ベルト15を用いているので、可動シーブの反力が小さく、非通電時、変速用モータ40に内蔵されたマグネットの起動抵抗のみでギヤ列の回転を防止することが可能である。なお、上記実施例では安全のために、変速用モータ40の非通電時に出力ギヤ42の回転を停止させるブレーキ41を設けたが、このブレーキ41を省略することも可能である。
【0025】
次に、Vベルト15にベルト張力を与える機構、すなわちテンショナ装置50について説明する。
上記のようにプーリ11,21のプーリ溝幅(ベルト巻き掛け径)は変速用モータ40によって可変されるが、それだけでは伝達トルクによってVベルト15とプーリ11,21との間に滑りが発生してしまう。そこで、Vベルト15に滑りを生じさせないベルト張力(ベルト推力)を与えるため、図3〜図5に示されるようなテンショナ装置50が設けられている。テンショナ装置50はテンションローラ51を備え、このテンションローラ51はリンク52を介してテンショナアーム53によって揺動可能に支持されている。リンク52の一端部両側に耳軸52aが突設され、これら耳軸52aがテンショナアーム52の先端部に回動自在に取り付けられ、リンク52の他端部に中心軸52bが架け渡して固定されている。中心軸52bにはベアリング51aを介してテンションローラ51が回転自在に支持されている。
【0026】
テンショナアーム53の回動軸53aは駆動プーリ11の近傍に設けられ、引張スプリング54によってVベルト15方向に付勢されている。そのため、テンションローラ51は所定の荷重でVベルト15の緩み側を内側に向かって押し付けている。このように外側から内側に向かってVベルト15を押圧することで、所定のベルト推力を得るとともに、プーリ11,21に対するVベルト15の巻き付け長さを長くし、伝達効率を高めている。アーム53の先端部外周面にはギヤ部53bが形成され、このギヤ部53bに張力調整用アシストモータ55のピニオンギヤ56が噛み合っている。上記スプリング54は初期推力を与えており、アシストモータ55を正逆いずれかの方向に駆動することによって、初期推力に対してモータ推力を加減し、最適なベルト推力が得られるように調整している。
なお、テンションローラ51はVベルト15を外側から内側に向かって押圧するものに限らず、内側から外側に向かって押圧してもよい。
【0027】
上記テンショナ装置50の場合、テンションローラ51がプーリ11,21と干渉しないように、テンションローラ51はリンク52を介してアーム53に取り付けられている。その理由を、図7〜図9を参照して説明する。すなわち、従来のようにアーム53にテンションローラ51を直接取り付けると、テンションローラ51がアーム53の揺動軸53aを中心とする回転軌跡で移動するので、無段変速機がLowからHighまで変速した時、テンションローラ51がいずれかのプーリと干渉する可能性がある。特に、Vベルト15の負担を軽減するため、大径のテンションローラ51を用いた場合に干渉しやすい。これに対し、テンションローラ51をリンク52を介してアーム53に取り付けると、2自由度のリンク構造となり、図7に示すLow(最低速比)状態、図8に示すMid(中間比)状態、図9に示すHigh(最高速比)状態での各変速比において、アーム53とリンク52との間の角度θが自動的に変化し、テンションローラ51が自動的にプーリ11,21と干渉のない位置へ移動できる。したがって、実施例のように大径のテンションローラ51を用いた場合でも、テンションローラ51とプーリ11,21との干渉を確実に防止できる。
なお、2自由度のリンク構造に限らず、2本のリンクを用いることで3自由度のリンク構造としてもよい。
【0028】
また、テンショナアーム53の回動軸53aを駆動プーリ11の近傍に配置してあるのは、次のような理由による。すなわち、図7〜図9に示すように、変速比の変化に伴って、テンションローラ51からVベルト15に加わる垂直方向の押し付け荷重T1が変化し、この押し付け荷重T1に比例したベルト張力が発生する。押し付け荷重T1は、スプリング54のばね荷重T2と、これと直角方向の荷重T3とのベクトル和で与えられる。なお、ここではアシストモータ55による付勢力を無視した。上記のようにテンショナアーム53の回動軸53aを駆動プーリ11の近くに配置することにより、Low〜Highの間でアーム53とリンク52との間の角度θが変化し、押し付け荷重T1がLow時に比べてMid,High時の方が小さくなる。したがって、アシストモータ55を使用しなくても、Mid,High時に小さく、Low時に大きなベルト張力を得ることが可能であるからである。
【0029】
第2変速軸46と第2アイドラギヤ46bとの間には、位相変更手段60が設けられている。位相変更手段60は、変速用モータ40の回転に伴う両方のプーリ11,21の可動シーブ11b,21bの移動を同期させる同期状態と、駆動プーリ11の可動シーブ11bの開き方向移動に比べて従動プーリ21の可動シーブ21bの閉じ方向移動を遅らせる非同期状態とに変更可能なものである。
【0030】
位相変更手段60の具体的構造を図10〜図13にしたがって説明する。
第2アイドラギヤ46bは第2変速軸46上に相対回転自在に設けられており、ギヤ46bの内部には例えば120度間隔で3個の油室61が形成され、これら油室を2室に仕切るベーン62が変速軸46に固定されている。変速軸46の内部には2本の油路63,64が軸方向に設けられ、これら油路63,64の一端部はベーン62で仕切られた2つの油室61a,61bにそれぞれ接続されている。変速軸46の一端部は変速機ケース6に固定されたカバー部材65によって回転自在に支持されており、上記油路63,64の他端部はカバー部材65によって支持された変速軸46の一端部外周面に開口している。油路63,64はカバー部材65を介して電磁切替弁66に接続されている。制御装置67にはブレーキ信号,車速信号などが入力され、電磁切替弁66をON/OFF制御する。そのため、電磁切替弁66をONした時には、図10に示されるように、油路63は電磁切替弁66を介して油圧ポンプ68と接続され、圧油が油路63を介して一方の油室61aに供給され、他方の油室61bは油路64を介してドレーン69へと排油される。一方、電磁切替弁66をOFFすると、油路63は電磁切替弁66を介してドレーン69と接続され、一方の油室61aの油圧がドレーンされ、他方の油室61bに油路64を介して圧油が供給される。
【0031】
低速比への変速時には、変速軸46は図11の矢印方向へ回転する。ここで電磁切替弁66をONすると、図12に実線で示すように、ベーン62が油室61の後面に押しつけられ、変速軸46とギヤ46bとが矢印方向に一体回転する(同期状態)。そのため、駆動プーリ11のストローク機構14と従動プーリ21のストローク機構22とが同期駆動される。一方、電磁切替弁66をOFFすると、一方の油室61aの油圧がドレーンされ、他方の油室61bに油圧が供給されるので、変速軸46に対してギヤ46bが後方へ相対回転する(図12に二点鎖線で示す)。つまり、駆動プーリ11のストローク機構14に対して従動プーリ21のストローク機構22に位相の遅れが生じる(非同期状態)。そのため、駆動プーリ11の可動シーブ11bの開き方向移動に比べて従動プーリ21の可動シーブ21bの閉じ方向移動を遅らせることができる。ベーン62が油室61の前面側に押しつけられた後は、変速軸46とギヤ46bとが一体回転する。その後、電磁切替弁66を再びONすると、変速軸46とギヤ46bとの位相の遅れが解消され、ベーン62が油室61の後面に押しつけられた状態で、両者は一体回転する(同期状態)。
【0032】
制御装置67は、ブレーキが操作されて急減速を行なう場合に、電磁切替弁66だけでなく、張力制御用のアシストモータ55も制御している。
すなわち、ブレーキが操作されて急減速を行なう時には、ベルト張力を必要としないので、テンショナ装置50によるベルト推力を伝達トルクに相当する力(必要ベルト推力)より低くしても動力性能上問題がない。そこで、制御装置67がブレーキを操作して急減速を行ったと判断した場合には、電磁切替弁66を一次的にOFFして非同期状態にするとともに、アシストモータ55によってベルト推力を必要ベルト推力より低く制御する。
【0033】
図13は、急減速時における本発明と従来例との変速比の時間変化、および駆動プーリ11および従動プーリ21のストローク移動量の時間変化を示す。
従来の場合、駆動プーリと従動プーリのストローク移動は常に同期しているので、図13の(a)に示すように急減速を行なった場合には、時として車両停止までの間に最低速比(Low)まで戻れないことがある。
これに対し、本発明では、位相変更手段60を制御して従動プーリ21のストローク移動を駆動プーリ11のストローク移動に対して遅らせ、しかもベルト張力を一時的に低下させることで、速やかな低速比への変速を実現している。
そのため、図13の(a)に示すように、本発明では車両停止までの間に最低速比(Low)まで確実に戻すことができる。
【0034】
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
上記実施例では、ストローク機構をボールネジ機構で構成したが、雄ねじ部材と雌ねじ部材とが直接螺合する通常のネジ機構で構成してもよい。
上記実施例のテンショナ装置50は、引張スプリング54の他にアシストモータ55を備え、アシストモータ55のトルクを制御することでベルト張力を可変としたが、アシストモータ55に代えて油圧シリンダを用いてテンショナアーム53を回動付勢し、ベルト張力を制御するようにしてもよい。
また、本発明の推力発生手段は実施例のようなテンショナ装置に限るものではなく、従来と同様に可動シーブを軸方向に付勢する加圧手段であってもよい。但し、所定の条件を満足した場合のみ軸力を低下させる必要があるので、油圧サーボ方式の推力発生手段が望ましい。
本発明は、急減速時に位相変更手段と推力発生手段とを同時に制御するものに限らず、推力発生手段は常に必要ベルト推力以上の推力を発生し、位相変更手段のみを非同期状態に制御するものでもよい。但し、両者を同時に制御した方がLow戻りをより高速化できることは言うまでもない。
さらに、本発明のVベルトは、実施例のような乾式ベルトに限るものではなく、公知の金属ベルトを用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に係る発明によれば、変速用モータの回転力を駆動プーリおよび従動プーリのストローク機構へ伝達する伝達する伝達機構中に、変速用モータの回転に伴う両方のプーリの可動シーブの移動を同期させる同期状態と、駆動プーリの可動シーブの開き方向移動に比べて従動プーリの可動シーブの閉じ方向移動を遅らせる非同期状態とに変更可能な位相変更手段を設け、所定の条件(例えば急減速時)を満足した時、位相変更手段を非同期状態に制御するようにしたので、急減速時には駆動プーリのプーリ溝幅がいち早く拡大を開始し、これに遅れて従動プーリのプーリ溝幅が縮小を開始する。そのため、急減速時にいち早く低速比まで到達でき、再発進性が向上するという作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる無段変速機の一例の展開断面図である。
【図2】図1の無段変速機のギヤ室の断面図である。
【図3】図1の無段変速機のプーリ室の断面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】テンショナ装置の斜視図である。
【図6】図1の無段変速機のスケルトン図である。
【図7】最低速比におけるテンションローラとベルトとの接触位置を示す図である。
【図8】中間変速比におけるテンションローラとベルトとの接触位置を示す図である。
【図9】最高速比におけるテンションローラとベルトとの接触位置を示す図である。
【図10】位相変更手段の全体構成を示す図である。
【図11】図10のB−B線断面図である。
【図12】図11の一部拡大図である。
【図13】急減速時における変速比の時間変化、および駆動プーリおよび従動プーリのストローク移動量の時間変化を示す図である。
【符号の説明】
6 変速機ケース
10 駆動軸(プーリ軸)
11 駆動プーリ
14 ストローク機構
15 Vベルト
20 従動軸(プーリ軸)
21 従動プーリ
22 ストローク機構
40 変速用モータ
46 変速軸
46b 第2アイドラギヤ
50 テンショナ装置(推力発生手段)
55 アシストモータ
60 位相変更手段
66 電磁切替弁
67 制御装置

Claims (2)

  1. プーリ軸に固定された固定シーブとプーリ軸に軸方向移動可能に支持された可動シーブとを有する駆動プーリと、
    プーリ軸に固定された固定シーブとプーリ軸に軸方向移動可能に支持された可動シーブとを有する従動プーリと、
    駆動プーリと従動プーリとの間に巻きかけられた無端状のVベルトと、
    ベルト推力を発生する推力発生手段と、
    駆動プーリおよび従動プーリのそれぞれに設けられ、回転力により上記可動シーブを軸方向に移動させるストローク機構と、
    単一の変速用モータと、
    この変速用モータの回転力を上記両ストローク機構へ伝達するギヤ機構と、
    上記ギヤ機構中に設けられ、上記変速用モータの回転に伴う両方のプーリの可動シーブの移動を同期させる同期状態と、駆動プーリの可動シーブの開き方向移動開始に比べて従動プーリの可動シーブの閉じ方向移動開始を遅らせる非同期状態とに変更可能な位相変更手段と、
    所定の条件を満足した時、上記位相変更手段を非同期状態に制御する制御手段と、を備え
    上記位相変更手段は、上記変速用モータから従動プーリのストローク機構へ回転力を伝達する軸とこの軸に第1の回転位置と第2の回転位置との間で相対回転可能に取り付けられたギヤとの間に形成された油室と、上記油室に油圧を供給する油圧供給手段とを備え、上記油室に供給される油圧によって上記ギヤを上記軸に対して第1の回転位置と第2の回転位置の2位置に切替可能としたことを特徴とする無段変速機。
  2. 上記Vベルトは乾式Vベルトであり、
    上記推力発生手段は、駆動プーリと従動プーリの中間部に配置され、ベルトの緩み側を押圧してベルト推力を発生するテンショナ装置であり、
    上記制御手段は、所定の条件を満足した時、上記位相変更手段を遅延位置に制御すると同時に、上記推力発生手段によるベルト推力を必要ベルト推力より低下させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
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