JP2001108074A - 動力伝達装置の潤滑制御装置 - Google Patents

動力伝達装置の潤滑制御装置

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JP2001108074A
JP2001108074A JP28864199A JP28864199A JP2001108074A JP 2001108074 A JP2001108074 A JP 2001108074A JP 28864199 A JP28864199 A JP 28864199A JP 28864199 A JP28864199 A JP 28864199A JP 2001108074 A JP2001108074 A JP 2001108074A
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power transmission
lubricating oil
planetary gear
gear mechanism
control device
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JP28864199A
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English (en)
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Arata Murakami
新 村上
Tomoe Osada
知恵 長田
Yuji Iwase
雄二 岩瀬
Hisatoku Nomoto
久徳 野本
Nobuyuki Nagashima
伸幸 長島
Masakuni Otake
正訓 大竹
Shinichi Kojima
真一 小島
Mitsuhiro Umeyama
光広 梅山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0434Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星歯車機構を備えた動力伝達装置の潤滑
を、動力損失を防止しつつ必要十分におこなう制御装置
を提供する。 【解決手段】 相対回転可能な複数の回転要素を有する
遊星歯車機構3を備えた動力伝達装置の潤滑制御装置に
おいて、前記回転要素同士の相対回転が生じる動力伝達
状態と前記回転要素同士の相対回転の生じない動力伝達
状態とを検出する動力伝達状態検出手段と、前記回転要
素同士の相対回転が生じる動力伝達状態が前記動力伝達
状態検出手段で検出された場合の前記遊星歯車機構に対
する潤滑油の供給量を、前記回転要素同士の相対回転が
生じない動力伝達状態が前記動力伝達状態検出手段で検
出された場合の前記遊星歯車機構に対する潤滑油の供給
量に対して増量する潤滑量制御手段35とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動力源から出力
された動力を所定箇所に伝達する動力伝達装置の潤滑を
制御するための装置に関し、特に遊星歯車機構をその動
力の伝達経路に含む動力伝達装置においてその遊星歯車
機構の潤滑を制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の要素が相対的に動作する動力伝達
装置では、それらの要素の摩擦接触が不可避であるか
ら、潤滑を確実におこなう必要がある。その潤滑の方法
は、潤滑油を加圧して摩擦部位に強制的に供給する強制
潤滑と、動作する部材で潤滑油を掻き上げて摩擦部位に
供給する自然潤滑あるいは掻き上げ潤滑とが一般的であ
る。前者の強制潤滑では、潤滑油を加圧するポンプを駆
動するために動力を消費し、また後者の自然潤滑あるい
は掻き上げ潤滑では、潤滑油を撹拌することになるため
に撹拌に要する動力を消費することになる。いずれの場
合であっても動力の消費を避けることができないので、
過剰に潤滑油を供給するとすれば、動力の消費がその
分、多くなり、車両にあっては燃費の悪化原因となる。
【0003】そこで例えば、特開平8−105520号
公報に記載された発明では、潤滑の不足が判断された場
合に、潤滑油を増量するようにしている。すなわち、こ
の公報に記載された発明は、電気自動車における動力伝
達装置を対象とした潤滑装置であって、車速およびアク
セル操作量から潤滑油の不足を判断し、その判断が成立
した場合に、予め貯留してある潤滑油を流出させ、ある
いは電動式オイルポンプを駆動し、これにより潤滑油の
供給量を増大させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電気自動車における動
力伝達装置では、車速が増大することにより動力伝達装
置を構成している回転要素の回転数が増大し、またアク
セル操作量が大きければ、モータから動力伝達装置に入
力されるトルクが大きくなる。したがってこのような場
合には、軸受などの摩擦部位の負荷が大きくなるので、
上記の公報に記載された発明では、潤滑油を増量するこ
とにより、潤滑不足を未然に防止することができる。
【0005】しかしながら、遊星歯車機構などの差動作
用のある機構を主体として構成された動力伝達装置で
は、回転数の増大や入力トルクの増大が直ちに遊星歯車
機構における摩擦部位の負荷の増大にならない場合があ
る。すなわち、遊星歯車機構は、その回転要素同士が相
対回転することにより差動作用をおこなうが、出力回転
数が大きい場合や入力トルクが大きい場合に必ず差動作
用をおこなうとは限らないので、上記の公報に記載され
ているように、単純にこれらの場合に潤滑油の供給量を
増大したのでは、潤滑油の供給量が過剰になって、動力
の損失を生じる可能性がある。
【0006】また反対に低車速あるいは低アクセル開度
の状態であっても、遊星歯車機構に関連する機構の構成
によっては遊星歯車機構が差動作用をおこなってその回
転要素同士の相対回転が生じるので、その摩擦部位の潤
滑負荷が大きくなる場合がある。このような場合、上記
の公報に記載された発明では、潤滑油の増量をおこなわ
ないので、潤滑不足が生じる可能性がある。
【0007】この発明は、上記の技術的課題に着目し、
遊星歯車機構を含む動力伝達装置の潤滑を確実におこな
い、かつ潤滑に伴う動力の損失を可及的に抑制すること
のできる潤滑制御装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、相対回転可能
な複数の回転要素を有する遊星歯車機構を備えた動力伝
達装置の潤滑制御装置であって、前記回転要素同士の相
対回転が生じる動力伝達状態と前記回転要素同士の相対
回転の生じない動力伝達状態とを検出する動力伝達状態
検出手段と、前記回転要素同士の相対回転が生じる動力
伝達状態が前記動力伝達状態検出手段で検出された場合
の前記遊星歯車機構に対する潤滑油の供給量を、前記回
転要素同士の相対回転が生じない動力伝達状態が前記動
力伝達状態検出手段で検出された場合の前記遊星歯車機
構に対する潤滑油の供給量に対して増量する潤滑量制御
手段とを備えていることを特徴とする装置である。
【0009】したがって請求項1の発明では、遊星歯車
機構の全体が一体となって回転している場合、すなわち
その回転要素同士の相対回転が生じていない場合に対し
て、回転要素の相対回転が生じる場合には、その遊星歯
車機構に対する潤滑油の供給量が増大させられる。すな
わち摩擦部位での相対速度や面圧などの増大、言い換え
れば、潤滑負荷の増大に応じて潤滑油が増量されるの
で、摩耗や焼き付きなどの不都合を未然に防止すること
ができる。また、遊星歯車機構の回転要素同士の相対回
転が生じない動力伝達状態の時には潤滑油が増量されな
いので、過剰な潤滑が回避され、動力損失が防止され
る。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の構成
における遊星歯車機構が、相互に関連して回転する3つ
の回転要素を有し、第1の回転要素に第1の動力源が連
結され、かつ第2の回転要素に第2の動力源が連結され
ていることを特徴とする潤滑制御装置である。
【0011】したがって請求項2の発明では、第1の動
力源と第2の動力源との両方から動力が入力され、かつ
その回転数が異なっていることにより回転要素同士の相
対回転が生じる。その結果、遊星歯車機構に対して大き
い動力が入力され、かつ回転要素同士の相対回転が生じ
る場合に潤滑油が増量される。すなわち負荷の大きい状
態での潤滑が促進されるので、摩耗や焼き付きなどの不
都合を確実に防止することができ、かつ過剰な潤滑が回
避されて動力損失が防止される。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、前記第2の回転要素を出力部材に選択的に連結する
第1の連結手段と、前記遊星歯車機構における第3の回
転要素を前記出力部材に選択的に連結する第2の連結手
段とを更に備えていることを特徴とする潤滑制御装置で
ある。
【0013】したがって請求項3の発明では、第2の連
結手段を連結状態とすることにより、遊星歯車機構にお
ける3つの回転要素がそれぞれ異なる部材に連結される
ことになり、その結果、第1の動力源が出力する動力と
第2の動力源が出力する動力とを合成して出力部材に出
力することができる。その場合、各動力源から入力され
る動力の回転数が異なっていると、遊星歯車機構の回転
要素同士の相対回転が生じ、それに伴って遊星歯車機構
に対する潤滑油の供給量が増量される。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の構成におけ
る前記潤滑量制御手段が、前記第2の連結手段のみが連
結状態となった場合に潤滑油の供給量を増量する手段を
備えていることを特徴とする潤滑制御装置である。
【0015】したがって請求項4の発明では、請求項3
の発明と同様に、遊星歯車機構における3つの回転要素
がそれぞれ異なる部材に連結され、その結果、第1およ
び第2の動力源から動力が入力されることによって摩擦
部位の負荷が大きくなり、それに伴って潤滑油が増量さ
れる。
【0016】請求項5の発明は、請求項2の構成におけ
る前記潤滑量制御手段が、前記第1の動力源と第2の動
力源とが動作した場合に潤滑油の供給量を増量する手段
を備えていることを特徴とする潤滑制御装置である。
【0017】したがって請求項5の発明では、遊星歯車
機構に対して2つの動力源から動力が入力され、かつ遊
星歯車機構における回転要素同士の相対回転が生じた場
合に、遊星歯車機構に対する潤滑油が増量される。すな
わち遊星歯車機構に入力される動力が大きい場合に潤滑
油が増量され、摩耗や焼き付きなどの不都合が回避され
る。
【0018】請求項6の発明は、請求項2ないし5のい
ずれかの構成における前記第2の動力源が電動機によっ
て構成され、かつ潤滑油の一部をその電動機に導く油路
を更に備えていることを特徴とする潤滑制御装置であ
る。
【0019】したがって請求項6の発明では、電動機が
動作し、それに伴って遊星歯車機構に対して2つの動力
源から動力が入力されるとともに遊星歯車機構の回転要
素同士の相対回転が生じると、遊星歯車機構に対する潤
滑油が増量され、同時に電動機に対して潤滑油が供給さ
れる。その結果、電動機が潤滑油によって冷却される。
【0020】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかの構成において、前記潤滑量制御手段が、流路断
面積の小さい第1の潤滑油用油路と、流路断面積が大き
い第2の潤滑油用油路と、前記回転要素同士の相対回転
が生じる動力伝達状態が前記動力伝達状態検出手段で検
出された場合に前記第2の潤滑油用油路を開く切換バル
ブとを有することを特徴とする潤滑制御装置である。
【0021】したがって請求項7の発明では、遊星歯車
機構の回転要素同士の相対回転が生じる場合に、切換バ
ルブによって、流路断面積の大きい第2の潤滑油用油路
が開かれ、遊星歯車機構もしくは電動機に対する潤滑油
の供給量が増大させられる。
【0022】請求項8の発明は、請求項7の構成におい
て、前記切換バルブが、前記第2の連結手段を連結状態
にする油圧が供給されて第2の潤滑油用油路を開くよう
に構成されていることを特徴とする潤滑制御装置であ
る。
【0023】したがって請求項8の発明では、第2の連
結手段が連結状態となる場合、すなわち遊星歯車機構の
各回転要素がそれぞれ異なる部材に連結され、したがっ
て遊星歯車機構に対して2つの動力源から動力が入力さ
れる場合に、その第2の連結手段を連結状態とする油圧
を信号として切換バルブが動作し、潤滑油の供給量が増
大させられる。
【0024】請求項9の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかの構成において、前記潤滑量制御手段が、潤滑油
の油圧を高くする昇圧機構を備えていることを特徴とす
る潤滑制御装置である。
【0025】したがって請求項9の発明では、遊星歯車
機構における回転要素同士の相対回転が生じる場合に潤
滑油が昇圧されるので、その流量が増大し、その結果、
遊星歯車機構もしくは電動機に対する潤滑油の供給量が
増大させられる。
【0026】そして、請求項10の発明は、請求項9の
構成において、前記昇圧機構が、前記潤滑油の圧力を所
定の圧力に設定する調圧弁と、その調圧弁の調圧レベル
を変更する調圧レベル変更手段とを備えていることを特
徴とする潤滑制御装置である。
【0027】したがって請求項10の発明では、遊星歯
車機構の回転要素同士の相対回転が生じる場合に調圧レ
ベル変更手段によって調圧弁の調圧レベルが高くされ、
その結果、潤滑油の圧力が高くなってその流量が増大
し、遊星歯車機構に対する潤滑油の供給量が増大する。
【0028】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図に示す具体例
に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とすること
のできる動力伝達装置の一例を示すと図3のとおりであ
る。図3に示す例は、ハイブリッド駆動装置における動
力伝達装置として構成した例であり、第1の動力源とし
ての内燃機関1および第2の動力源としての電動機2の
動力を個別にもしくは合成して出力するように構成され
ている。その内燃機関1は、ガソリンエンジンやディー
ゼルエンジンなどの燃料を燃焼して動力を出力する動力
装置である。以下の説明では、内燃機関をエンジン(E
ng.)1と記す。
【0029】また電動機2は、要は、電流が供給される
ことにより回転して動力を出力する動力装置であって、
同期型などの各種の形式のモータを使用することがで
き、さらには発電機能を備えた電動機を使用することが
できる。以下の説明では、電動機として発電機能を備え
たものを例として示し、電動機をモータ・ジェネレータ
(M/G)2と記す。
【0030】これらエンジン1およびモータ・ジェネレ
ータ2の動力を個別にもしくは合成して出力する装置と
してダブルピニオン型遊星歯車機構3を主体とした動力
伝達装置が設けられている。この遊星歯車機構3は、外
歯歯車であるサンギヤ4と、このサンギヤ4と同心円上
に配置した内歯歯車であるリングギヤ5と、サンギヤ4
に噛合する第1ピニオンギヤ6およびこの第1ピニオン
ギヤ6とリングギヤ5とに噛合した第2ピニオンギヤ7
とを自転かつ公転自在に保持したキャリヤ8とを回転要
素とし、これら3つの回転要素の間で差動作用をおこな
う公知の構成のものである。
【0031】これらの回転要素のうちサンギヤ4にエン
ジン1の出力軸(例えばクランクシャフト)が連結され
ている。エンジン1としてレシプロエンジンを使用した
場合には、燃料の間欠的な燃焼によるトルクの変動すな
わち振動が生じるので、その振動を吸収もしくは緩和す
るために、エンジン1とサンギヤ4との間にダンパ機構
(図示せず)を介在させてもよい。その場合、エンジン
1とモータ・ジェネレータ2との共振を考慮してダンパ
機構のねじれ特性を設定する。また、キャリヤ8にモー
タ・ジェネレータ2のロータ2rが連結されている。
【0032】さらに、リングギヤ5とケーシング9との
間にブレーキB1 が設けられている。このブレーキB1
はリングギヤ5を選択的に固定するためのものであっ
て、ケーシング9との間に設けた多板ブレーキやバンド
ブレーキなどの摩擦係合式の装置を使用することができ
る。また、このブレーキB1 は、油圧によって動作する
形式のもの以外に、電気的に動作する形式のものを使用
することもできる。
【0033】出力部材である出力軸10がエンジン1と
同一軸線上に配置されている。この出力軸10に対して
動力を選択的に伝達するための連結手段として2つのク
ラッチが設けられている。すなわちキャリヤ8と出力軸
10とを選択的に連結する第1クラッチC1 と、リング
ギヤ5と出力軸10とを選択的に連結する第2クラッチ
C2 とが設けられている。これらのクラッチC1 ,C2
は、油圧によって係合・解放する多板式のもの以外に、
噛み合い式のクラッチなど各種の形式のものを使用する
ことができ、またその係合・解放のための手段として電
気式の手段を備えたものを使用することもできる。
【0034】前記出力軸10が変速機11に連結されて
いる。この変速機11は、変速比を変更して駆動トルク
を増減するためのものであって、遊星歯車機構を主体と
して構成された有段式の変速機や、同期切換機構(シン
クロナイザー)などによって回転部材の連結関係を変更
するタイプの有段式変速機、ベルト式の無段変速機、ト
ロイダル式の無段変速機などの各種の変速機を使用する
ことができる。図1には、ベルト式の無段変速機11を
模式的に示してある。
【0035】この無段変速機11は、公知の構成のもの
であって、溝幅を変更することのできる駆動プーリ12
と従動プーリ13とを平行に配置し、これらのプーリ1
2,13に対するベルト(図示せず)の巻き掛け半径
を、各プーリ12,13の溝幅を変更することにより変
更して変速比を連続的に変化させるように構成されてい
る。
【0036】その従動プーリ13と平行にカウンタ軸1
4が配置され、これら従動プーリ13とカウンタ軸14
とが1対のカウンタギヤ15,16によって連結されて
いる。また、このカウンタ軸14に取り付けられた他の
ギヤ17が出力ギヤ18に噛合している。この出力ギヤ
18は、一例としてディファレンシャル装置のリングギ
ヤである。
【0037】上記の遊星歯車機構3も差動作用をおこな
うから、その機能を利用して各種の走行モードを選択す
ることができる。その各種の走行モードは、前記のブレ
ーキB1 およびクラッチC1,C2 を選択的に係合させ
ることにより設定される。その制御をおこなうために油
圧制御装置20と、その油圧制御装置20に制御信号を
出力する電子制御装置(T−ECU)21と、油圧制御
装置20の油路の切り換えをおこなうシフト装置22と
が設けられている。その油圧制御装置20は、各種の切
換弁や調圧弁ならびに制御のための信号圧を出力するソ
レノイドバルブ(それぞれ図示せず)などを主体として
構成されている。また、電子制御装置21は入力される
各種のデータに基づいて演算をおこない、その結果に基
づいて油圧制御装置20におけるソレノイドバルブに指
示信号を出力し、所定の走行モードを設定するように構
成されている。さらに、シフト装置22は、シフトレバ
ー23によって各走行モードに対応するレンジ(ポジシ
ョン)を選択するように構成されている。
【0038】そのレンジは、パーキング(P)、リバー
ス(R)、ニュートラル(N)、ドライブ(D)、ブレ
ーキ(B)の各レンジである。これらのレンジのうち、
パーキングおよびニュートラルの各レンジは、車両を停
止状態に維持するレンジであり、各クラッチC1 ,C2
が係合することはない。また、ドライブおよびブレーキ
の各レンジは前進走行のためのレンジであり、前記ブレ
ーキB1 が連結状態(係合状態)になることはない。さ
らにリバースレンジは、後進走行のためのレンジであ
り、第1のクラッチC1 が連結状態(係合状態)となっ
てキャリヤ8が出力要素とされる。そして、各レンジに
応じて後述する走行モードが設定されるようになってい
る。
【0039】また、各走行モードに応じてエンジン1お
よびモータ・ジェネレータ2を駆動・停止する必要があ
るので、エンジン1およびモータ・ジェネレータ2のそ
れぞれのための電子制御装置(EーECU、MG−EC
U)24,25が設けられている。上記の各電子制御装
置21,24,25は、演算処理装置(CPUもしくは
MPU)と記憶装置(RAM、ROM)ならびに入出力
インターフェースを主体とし、入力されたデータと予め
記憶しているプログラムとに従って演算をおこない、そ
の演算結果に応じた信号を出力するように構成されてい
る。そして、各電子制御装置21,24,25が、同じ
く電子制御装置であるハイブリッド制御装置26にデー
タ通信可能に接続されている。このハイブリッド制御装
置(HV−ECU)26が走行モードを判断して各電子
制御装置21,24,25に制御信号を出力するように
構成されている。これらの電子制御装置21,24,2
5およびハイブリッド制御装置26で使用されるデータ
を例示すれば、車速、アクセル開度(図示しないアクセ
ルペダルの踏み込み量)、シフト装置22で選択されて
いるレンジ信号、前記モータ・ジェネレータ2に対して
充放電するバッテリ(図示せず)の充電状態(SOC:
State of Charge)、バッテリ温度、変速機11で設定
されている変速比などである。
【0040】ここで走行モードについて説明すると、各
レンジに応じて図4に示す各走行モードが設定される。
すなわちドライブレンジおよびブレーキレンジでは、E
TCモードと、直結モードと、モータ走行モードとが設
定される。そのETCモードは、相対的に大きい駆動力
が要求されている際に設定されるモードであって、エン
ジン1の出力トルクを遊星歯車機構3およびモータ・ジ
ェネレータ2によって増幅して出力するモードである。
したがってこのモードでは、第2クラッチC2のみが係
合させられる。すなわち遊星歯車機構3におけるサンギ
ヤ4にエンジン1のトルクが入力されてこれが入力要素
となり、また、キャリヤ8にモータ・ジェネレータ2が
連結されてこれが反力要素となり、さらにリングギヤ5
が第2クラッチC2 を介して出力軸10に連結されてこ
れが出力要素となる。この場合、エンジン1からサンギ
ヤ4にトルクを入力すると、キャリヤ8がサンギヤ4と
は反対方向に回転しようとするが、そのキャリヤ8にモ
ータ・ジェネレータ2によってエンジン1の回転方向の
反力トルクを入力すると、出力要素であるリングギヤ5
には、エンジン1から入力されたトルクを、遊星歯車機
構3のギヤ比(サンギヤの歯数とリングギヤの歯数との
比)に応じて増幅したトルクが生じる。その結果、大き
い駆動力を得ることができる。またこの場合、遊星歯車
機構3の3つの回転要素は相対回転する。そして特に、
キャリヤ8によって保持されているピニオンギヤ6,7
の回転数が、サンギヤ4やキャリヤ8の回転数より大き
くなる。
【0041】直結モードは、主としてエンジン1によっ
て走行するモードであって、遊星歯車機構3の全体を直
結状態として走行するモードである。したがって各クラ
ッチC1 ,C2 が共に連結状態(係合状態)に制御され
る。その結果、遊星歯車機構3における2つの回転要素
すなわちキャリヤ8とリングギヤ5とが一体化するよう
に連結されるので、遊星歯車機構3の全体が一体化され
る。その結果、エンジン1の出力するトルクがそのまま
出力軸10に伝達される。したがってこの走行モード
は、エンジン1の運転効率の良い比較的低負荷の定速走
行の際に設定される。なおこの場合、モータ・ジェネレ
ータ2から出力して駆動トルクを大きくしてもよく、あ
るいはエンジン1のトルクでモータ・ジェネレータ2を
駆動して発電をおこなうこともできる。
【0042】モータ走行モードは、モータ・ジェネレー
タ2のみによって走行するモードであり、したがって第
1クラッチC1 のみが連結状態(係合状態)となってモ
ータ・ジェネレータ2が出力軸10に直接連結される。
モータ・ジェネレータ2の出力トルクはその回転数に拘
わらず大きくすることができるので、このモータ走行モ
ードは発進の際に設定される。
【0043】したがって車両が走行する場合、モータ走
行モードで発進し、その後にエンジン1を駆動し、エン
ジン1とモータ・ジェネレータ2との回転数がほぼ一致
した時点で直結モードに切り換えられる。その発進の際
あるいは直結モードで走行している際に、アクセルペダ
ルが大きく踏み込まれて要求駆動力が大きくなった場
合、ETCモードが設定されてエンジン1による駆動力
をモータ・ジェネレータ2の出力で補助(アシスト)す
ることになる。また、これらいずれの走行モードにおい
ても、モータ・ジェネレータ2と出力軸10とがトルク
伝達可能に連結されるので、減速時には車両の有する走
行慣性力によってモータ・ジェネレータ2を回転させて
エネルギーの回生をおこなうことができる。
【0044】ニュートラルレンジとパーキングレンジと
では、ニュートラル状態と、充電モードと、極低温時の
エンジン起動との各駆動状態が設定される。ニュートラ
ル状態は、遊星歯車機構3が動力の伝達の機能を果たさ
ない状態であり、したがって各クラッチC1 ,C2 およ
びブレーキB1 が解放状態とされる。
【0045】また、充電モードは、出力軸10に動力を
伝達しない状態でエンジン1によってモータ・ジェネレ
ータ2を駆動する動作状態であり、ブレーキB1 のみが
係合状態とされる。したがって遊星歯車機構3のリング
ギヤ5を固定した状態でサンギヤ4をエンジン1によっ
て回転させることになるので、キャリヤ8が出力要素と
なってこれがサンギヤ4とは反対方向に回転する。すな
わちモータ・ジェネレータ2がエンジン1によってエン
ジン1とは反対方向に駆動され、その結果、モータ・ジ
ェネレータ2が発電作用をおこなう。
【0046】さらに、極低温時でのエンジン1の起動に
は、大きいトルクが必要となるので、モータ・ジェネレ
ータ2によってエンジン1を駆動してエンジン1を起動
する。これは、上記の充電モードでの動力の入出力状態
が反対の状態である。すなわちブレーキB1 のみを係合
させてリングギヤ5を固定した状態でモータ・ジェネレ
ータ2をエンジン1の正回転方向と反対方向に駆動す
る。その結果、キャリヤ8が逆回転することにより、サ
ンギヤ4およびこれに連結されているエンジン1が正回
転し、エンジン1が起動される。
【0047】リバースレンジは、後進走行するためのレ
ンジであって、その動力源としてモータ・ジェネレータ
2およびエンジン1のいずれも使用することができる。
すなわちモータ走行モードが可能であって、第1クラッ
チC1 のみを係合させてモータ・ジェネレータ2を出力
軸10に直接連結し、その状態でモータ・ジェネレータ
2を逆回転させることにより、出力軸10を後進走行方
向に回転させる。その場合、モータ・ジェネレータ2の
出力トルクは、回転数に拘わらず制御できるので、第1
クラッチC1 を完全に連結状態としたまま後進方向に発
進することができる。
【0048】これに対してエンジン1によって後進走行
する場合には、遊星歯車機構3で反転機能を生じさせる
とともに、ブレーキB1 での伝達トルクを次第に増大さ
せてショックのない発進をおこなう。すなわちフリクシ
ョン走行モードである。具体的には、ブレーキB1 を係
合状態としてリングギヤ5を固定し、また第1クラッチ
C1 を連結状態(係合状態)としてキャリヤ8を出力要
素とする。この状態でサンギヤ4をエンジン1によって
正回転させると、キャリヤ8が逆回転(後進走行方向の
回転)する。しかしながら、エンジン1を始動する場合
には、エンジン1に出力軸10からの負荷を掛けること
ができないうえに、ニュートラル状態から後進走行する
際にブレーキB1 を直ちに係合状態とすると出力軸10
のトルクが急激に増大し、ショックが生じる。そのた
め、エンジン1の動力で後進走行する場合、ブレーキB
1 を解放してリングギヤ5に反力トルクを与えないこと
により、出力軸10のトルクを零にしておき、その状態
からブレーキB1 を次第に係合させてリングギヤ5の反
力トルクを徐々に増大させる。すなわちブレーキB1を
解放状態からスリップ状態を経て次第に完全に係合させ
る。こうすることにより、出力軸10のトルクが零から
次第に増大するので、円滑に発進することができる。
【0049】ところで車両は、一般に、前進走行する時
間が最も長く、またその走行の際の負荷変動も大きい。
上述した図3に示す駆動装置を備えたハイブリッド車に
おいてもその状況は同様であり、ドライブレンジやブレ
ーキレンジでの前進走行をおこなう時間が最も長い。し
たがって動力伝達装置を構成している前記遊星歯車機構
3は、モータ・ジェネレータ2のみからの入力によって
動作しており、またモータ・ジェネレータ2およびエン
ジン1の両方から入力される場合は直結モードであって
遊星歯車機構3の全体が一体となって回転する。さらに
後進走行する際は、通常、モータ・ジェネレータ2を駆
動し、後進のために大きい動力が要求される場合には、
モータ・ジェネレータ2に加えてエンジン1を駆動し、
さらにモータ・ジェネレータ2を駆動できない状態では
エンジン1の動力で後進走行するように制御される。す
なわち、頻度の高い一般的な走行形態の場合には、遊星
歯車機構3に対して入力される動力がモータ・ジェネレ
ータ2もしくはエンジン1のいずれか一方のみからであ
って相対的に小さく、また両方の動力源から遊星歯車機
構3に動力が入力される場合には、遊星歯車機構3の回
転要素同士の相対回転が生じない。そのため、遊星歯車
機構3の潤滑の要求度合い(すなわち潤滑負荷)は比較
的低い。
【0050】これに対して、前述したETCモードで
は、エンジン1から遊星歯車機構3に対して動力を入力
すると同時にモータ・ジェネレータ2からトルクを入力
し、しかも遊星歯車機構3の回転要素同士の相対回転を
生じさせるので、遊星歯車機構3における摩擦部位の潤
滑の要求度合いが高くなる。特に、遊星歯車機構3の回
転要素同士の相対回転が生じた場合、各ピニオンギヤ
6,7の回転数が高くなるので、その軸受部分での潤滑
の要求度合いが高くなる。
【0051】そこで、上記の動力伝達装置を対象とした
この発明の潤滑制御装置は、遊星歯車機構3に供給する
潤滑油量を駆動状態に応じて変更するように構成されて
いる。その一例を図1に示してあり、潤滑油の元圧を発
生させる潤滑調圧バルブ30と、前記遊星歯車機構3を
含む潤滑部位とが、流路断面積の小さい第1油路31、
すなわち開口径の小さい小オリフィス32を介装した第
1油路31によって連通されている。その小オリフィス
32をバイパスする、流路断面積の大きい第2の油路3
3、すなわち前記小オリフィス32より開口径の大きい
大オリフィス34を介装した第2油路33が設けられて
いる。
【0052】その第2油路33を開閉する切換バルブ3
5がこの第2油路33に介装されている。この切換バル
ブ33は、一例としてスプールバルブであって、スプー
ル36を一方向に押圧するスプリング37が設けられる
とともに、そのスプリング37と同方向に油圧を作用さ
せる第1制御ポート38と、スプール36を挟んで第1
制御ポート38とは反対側に設けられた第2制御ポート
39とを備えている。そして第1制御ポート38に第1
クラッチC1 の油圧が印加され、また第2制御ポート3
9に第2クラッチC2 の油圧が印加されている。したが
って第2クラッチC2 の油圧のみが印加されている場合
に、スプール36がスプリング37に抗して移動し、第
2油路33を開くようになっている。
【0053】したがって前進走行時にアクセルペダルが
大きく踏み込まれるなどのことによって駆動力の増大要
求があると、ハイブリッド制御装置26によってETC
モードが判断され、それに伴ってエンジン1およびモー
タ・ジェネレータ2の両方が駆動され、かつそれぞれの
電子制御装置24,25によって制御される。また、電
子制御装置21から油圧制御装置20に指示信号が出力
されて第2クラッチC2 に油圧が供給され、その結果、
第2クラッチC2 のみが係合させられる。
【0054】第2クラッチC2 に供給された油圧が、同
時に、切換バルブ35の第2制御ポート39に印加され
るので、そのスプール36がスプリング37を圧縮する
方向に移動して第2油路33を開く。したがって潤滑油
が、流路断面積の小さい第1油路31に加えて流路断面
積の大きい第2油路33を介して遊星歯車機構3に供給
される。すなわち遊星歯車機構3に対する潤滑油の供給
量が増大させられる。したがってエンジン1およびモー
タ・ジェネレータ2の両方から動力が入力され、かつ回
転要素同士の相対回転が生じる動力伝達状態では、特に
ピニオンギヤ6,7の回転数が増大すると同時に摩擦部
位の接触圧が高くなるが、その動力伝達状態が設定され
ると同時に潤滑油の供給量が増大させられるので、ピニ
オンギヤ6,7の軸受部分などの摩擦部位での潤滑が充
分におこなわれ、摩耗や焼き付きなどが確実に防止され
る。
【0055】一方、上記のETCモード以外の走行モー
ドでは、遊星歯車機構3に対してエンジン1もしくはモ
ータ・ジェネレータ2のいずれか一方のみから動力が入
力される。その場合、各クラッチC1 ,C2 を係合させ
て遊星歯車機構3の全体を一体化するので、潤滑の要求
度合いが低い。そして、各クラッチC1 ,C2 に係合圧
が供給されることにより、前記切換バルブ35の各制御
ポート38,39に油圧が印加されるから、スプール3
6を挟んだ両側の油圧が釣り合い、スプール36にはス
プリング37による押圧力のみが作用してスプール36
がスプリング37の押圧方向に移動し、第2油路33が
閉じられる。その結果、潤滑油は流路断面積の小さい第
1油路31を介して供給されるので、潤滑の要求度合い
に合わせて潤滑油の供給量が低下させられる。すなわ
ち、潤滑油を不必要に多量に供給することがないので、
動力の損失が防止され、車両の全体としての燃費の低下
が防止され、あるいは燃費が向上する。
【0056】上記の各油路31,33を介して潤滑油が
供給される箇所として上記の遊星歯車機構3や図示しな
い軸受部分に加えて、モータ・ジェネレータ2に潤滑油
を供給するように構成することができる。すなわち潤滑
油の供給される油路の適宜の位置から油路を分岐させて
モータ・ジェネレータ2に潤滑油を導くことができる。
このように構成した場合、上記のETCモードにおいて
遊星歯車機構3に対する潤滑油量の増大と同時に、モー
タ・ジェネレータ2に対して多量の潤滑油が供給される
ので、モータ・ジェネレータ2の冷却を良好におこなう
ことが可能になる。
【0057】ここで上記の具体例とこの発明との関係を
説明すると、前記切換バルブ35に各クラッチC1 ,C
2 の油圧を印加する構成が、請求項1の発明における動
力伝達状態検出手段に相当し、第1油路31と前記切換
バルブ35および第2油路33とが請求項1および請求
項4ならびに請求項5の発明における潤滑量制御手段に
相当する。また、請求項2の発明については、サンギヤ
4が第1の回転要素に相当し、エンジン1が第1の動力
源に相当し、キャリヤ8が第2の回転要素に相当し、モ
ータ・ジェネレータ2が第2の動力源に相当する。さら
に請求項3の発明については、第1クラッチC1 が第1
の連結手段に相当し、リングギヤ5が第3の回転要素に
相当し、出力軸10が出力部材に相当し、第2クラッチ
C2 が第2の連結手段に相当する。上記の例で述べた、
適宜の箇所で分岐してモータ・ジェネレータ2に潤滑油
を導く油路が、請求項6の発明における油路に相当して
いる。上記の第1油路31が請求項7の発明における第
1の潤滑油用油路に相当し、第2油路33が請求項7の
発明における第2の潤滑油用油路に相当し、切換バルブ
35が請求項7および8の発明における切換バルブに相
当している。
【0058】この発明の他の具体例について次に説明す
る。遊星歯車機構3やモータ・ジェネレータ2に対する
潤滑油を増量する場合、上述したように全体としての流
路断面積を拡大する以外に、供給圧を高くしてもよい。
図2にその例を示してあり、潤滑用調圧バルブ40はラ
イン圧を元圧として潤滑油圧を調圧する調圧バルブであ
って、スプール41がその軸線方向に移動することによ
り、入力ポート42とドレーンポート43とを連通・遮
断するように構成されている。そのスプール41の一方
の端部には、調圧レベルを決めているスプリング44が
配置され、これとは反対側の端部にフィードバックポー
ト45が形成され、このフィードバックポート45がオ
リフィス46を介して入力ポート42に連通されてい
る。そしてその入力ポート42が潤滑油路47に連通さ
れている。したがって潤滑油路47の油圧すなわち潤滑
油圧が、スプール41をスプリング44に抗して移動さ
せる程度の圧力に高くなるまでは、スプール41が図示
の位置にとどまって入力ポート42を遮断し、その圧力
に達するとスプール41がスプリング44の弾性力に抗
して移動し、その結果、入力ポート42がドレーンポー
ト43に連通するので、それ以上の圧力に高くなること
がない。すなわち、スプリング44の弾性力によって定
まる油圧が潤滑油路47に生じるようになっている。
【0059】この構成に加えて、スプリング44を配置
してある端部に、制御ポート48が形成され、ここにオ
ン・オフ制御されるソレノイドバルブ49が連通されて
いる。このソレノイドバルブ49は、例えばオフ状態で
信号圧を出力するノーマルオーブンタイプのバルブであ
って、その信号圧を調圧バルブ40におけるスプリング
44側に印加するように構成されている。すなわち調圧
バルブ40の調圧レベルは、スプール41をフィードバ
ックポート45側に押圧する荷重によって決まるので、
上記のソレノイドバルブ49は潤滑油圧の調圧レベルを
高くする手段として構成されている。なお、このソレノ
イドバルブ49は、前記電子制御装置21によって制御
されるようになっている。
【0060】図2に示す油圧回路を備えた動力伝達装置
においても、前述した具体例と同様に、駆動力の増大要
求などに基づいてハイブリッド制御装置26がETCモ
ードを判断し、それに伴って電子制御装置21が油圧制
御回路20に指示信号を出力して第2クラッチC2 のみ
が連結状態(係合状態)となるように油圧が出力され
る。また同時に、電子制御装置21からソレノイドバル
ブ49をオフにする指示信号が出力され、その結果、調
圧バルブ40の制御ポート48に信号圧が印加される。
【0061】したがってETCモードでは、調圧バルブ
40のスプール41をフィードバックポート45側に押
圧する荷重が、スプリング44の弾性力に、制御ポート
48に印加される信号圧に基づく圧力を加えた荷重にな
る。すなわち調圧レベルが高くなる。その結果、潤滑油
圧が昇圧されるので、潤滑油の流量が増大し、遊星歯車
機構3におけるピニオンギヤ6,7の軸受部分の摩耗や
焼き付きなどが未然に防止され、また同時にモータ・ジ
ェネレータ2の冷却が促進される。
【0062】また、ETCモード以外の走行モードで
は、ソレノイドバルブ49がオン状態に制御されて信号
圧を出力しないので、調圧バルブ40における調圧レベ
ルが低くなる。すなわち調圧バルブ40の制御ポート4
8に信号圧が印加されないので、スプリング44の弾性
力のみによる調圧レベルとなり、潤滑油圧が相対的に低
く設定される。それに伴って潤滑油の流量が相対的に少
なくなるので、潤滑油を流動させるために消費される動
力が少なくなり、車両の燃費が向上し、あるいは燃費の
悪化が防止される。
【0063】また特に、図2に示す構成では、元来備え
ている潤滑油圧の調圧バルブ40の調圧レベルを変更す
ることにより、潤滑油の供給量を制御できるので、フェ
ールによる潤滑不足を未然に回避することができる。す
なわち、前述した切換バルブを設けた具体例と比較する
と、必要とするバルブの数が少なくなるので、フェール
の発生する可能性がある可動部品数が少なくなり、した
がってフェールによって潤滑油の供給量を増大できない
事態が生じにくく、フェールによる潤滑不足を未然に回
避することができる。
【0064】ここで、図2に示す具体例とこの発明との
関係を説明すると、ハイブリッド制御装置26が請求項
1の発明における動力伝達状態検出手段に相当し、また
ソレノイドバルブ49および調圧バルブ40が請求項1
および請求項4ならびに請求項5の発明における潤滑量
制御手段に相当し、さらに請求項9の発明における昇圧
機構および請求項10の発明における調圧レベル変更手
段に相当する。
【0065】なお、上述した各具体例では、ハイブリッ
ド駆動装置における動力伝達装置を対象とした例につい
て説明したが、この発明は、上述した各具体例に限定さ
れないのであって、有段式自動変速機やその他の動力伝
達装置を対象とする潤滑制御装置に適用することができ
る。また、上述した各具体例では、遊星歯車機構3に対
して2つの動力源から入力されるETCモードのみで潤
滑油の供給量を増大させることとしたが、この発明で
は、要は、遊星歯車機構における回転要素同士の相対回
転が生じる場合に潤滑油の供給量を増大すればよいので
あり、したがってそのような相対回転が生じる走行モー
ドであれば、ETCモード以外の走行モードで潤滑油の
供給量を増大させてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、遊星歯車機構の全体が一体となって回転している
場合、すなわちその回転要素同士の相対回転が生じてい
ない場合に対して、回転要素の相対回転が生じる場合に
は、その遊星歯車機構に対する潤滑油の供給量が増大さ
せられる。すなわち摩擦部位での相対速度や面圧などの
増大、言い換えれば、潤滑負荷の増大に応じて潤滑油が
増量されるので、摩耗や焼き付きなどの不都合を未然に
防止することができる。また、それ以外の動力の伝達状
態では、潤滑油の供給量が相対的に低減されるので、潤
滑油を過剰に供給することに伴う動力の損失を回避し、
車両にあっては燃費を向上させることができる。
【0067】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明での効果に加え、第1の動力源と第2の動力源と
の両方から動力が入力され、かつその回転数が異なって
いることにより回転要素同士の相対回転が生じる場合に
潤滑油が増量され、負荷の大きい状態での潤滑が促進さ
れるので、摩耗や焼き付きなどの不都合を確実に防止す
ることができる。
【0068】請求項3の発明によれば、更に、第2の連
結手段を連結状態とすることにより、遊星歯車機構にお
ける3つの回転要素がそれぞれ異なる部材に連結される
ことになり、その結果、第1の動力源が出力する動力と
第2の動力源が出力する動力とを合成して出力部材に出
力することができ、その場合、各動力源から入力される
動力の回転数が異なっていると、遊星歯車機構の回転要
素同士の相対回転が生じ、それに伴って遊星歯車機構に
対する潤滑油の供給量が増量されるので、入力される動
力が大きい状態での遊星歯車機構の潤滑を必要十分にお
こなうことができ、その摩耗や焼き付きなどを未然に防
止できる。
【0069】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
と同様に、遊星歯車機構における3つの回転要素がそれ
ぞれ異なる部材に連結され、その結果、第1および第2
の動力源から動力が入力されることによって摩擦部位の
負荷が大きくなり、それに伴って潤滑油が増量されるの
で、動力の損失を防止しつつ、負荷の大きい状態での潤
滑を必要十分におこなうことができる。
【0070】請求項5の発明によれば、上述した各効果
に加え、遊星歯車機構に対して2つの動力源から動力が
入力され、かつ遊星歯車機構における回転要素同士の相
対回転が生じた場合に、遊星歯車機構に対する潤滑油が
増量されるので、摩耗や焼き付きなどの不都合を回避す
ることができる。
【0071】請求項6の発明によれば、上述した各効果
に加え、電動機が動作し、それに伴って遊星歯車機構に
対して2つの動力源から動力が入力されるとともに遊星
歯車機構の回転要素同士の相対回転が生じると、遊星歯
車機構に対する潤滑油が増量され、同時に電動機に対し
て潤滑油が供給されるので、負荷の大きい状態での電動
機の冷却を充分におこなうことができる。
【0072】請求項7の発明によれば、遊星歯車機構の
回転要素同士の相対回転が生じる場合に、切換バルブに
よって、流路断面積の大きい第2の潤滑油用油路が開か
れ、遊星歯車機構もしくは電動機に対する潤滑油の供給
量を増大させることができる。また、請求項8の発明に
よれば、第2の連結手段が連結状態となる場合、すなわ
ち遊星歯車機構の各回転要素がそれぞれ異なる部材に連
結され、したがって遊星歯車機構に対して2つの動力源
から動力が入力される場合に、その第2の連結手段を連
結状態とする油圧を信号として切換バルブが動作し、潤
滑油の供給量を増大させることができる。したがってこ
れらの発明によれば、連結手段の動作状態に基づいて潤
滑油の増量の必要性を判定し、その結果に基づいて充分
な潤滑油を供給できるので、摩擦部位の摩耗や焼き付き
などの不都合を防止できると同時に動力損失を回避する
ことができる。
【0073】さらに、請求項9の発明によれば、遊星歯
車機構における回転要素同士の相対回転が生じる場合に
潤滑油が昇圧されるので、その流量が増大し、その結
果、遊星歯車機構もしくは電動機に対する潤滑油の供給
量を増大させて、必要十分な潤滑および冷却をおこなう
ことができ、また不必要に潤滑油を供給することによる
動力の損失を防止することができる。
【0074】そして、請求項10の発明によれば、遊星
歯車機構の回転要素同士の相対回転が生じる場合に調圧
レベル変更手段によって調圧弁の調圧レベルが高くさ
れ、その結果、潤滑油の圧力が高くなってその流量が増
大し、遊星歯車機構に対する潤滑油の供給量を高負荷時
に増大させて必要十分な潤滑をおこなうことができ、ま
たそれ以外の動力伝達状態の時には潤滑油の供給量を増
大させないので、動力の損失を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の潤滑制御装置が備えている油圧回
路の一例を示す部分回路図である。
【図2】 この発明の潤滑制御装置が備えている油圧回
路の他の例を示す部分回路図である。
【図3】 この発明で対象とする動力伝達装置の一例を
模式的に示すスケルトン図である。
【図4】 図3に示す動力伝達装置で選択可能なレンジ
および各レンジごとに設定される走行モードをまとめて
示す図表である。
【符号の説明】
1…エンジン、 2…モータ・ジェネレータ、 3…遊
星歯車機構、 4…サンギヤ、 5…リングギヤ、
6,7…ピニオンギヤ、 8…キャリヤ、 10…出力
軸、 20…油圧制御装置、 21,24,25…電子
制御装置、 26…ハイブリッド制御装置、 30…潤
滑調圧バルブ、 31…第1油路、 33…第2油路、
35…切換バルブ、 40…潤滑用調圧バルブ、 4
8…制御ポート、 49…ソレノイドバルブ、 C1 ,
C2 …クラッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 雄二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野本 久徳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 長島 伸幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大竹 正訓 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小島 真一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 梅山 光広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J063 AA02 AB12 AC01 BA20 CA01 CB02 XD03 XD62 XE16 XJ08 XJ11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転可能な複数の回転要素を有する
    遊星歯車機構を備えた動力伝達装置の潤滑制御装置にお
    いて、 前記回転要素同士の相対回転が生じる動力伝達状態と前
    記回転要素同士の相対回転の生じない動力伝達状態とを
    検出する動力伝達状態検出手段と、 前記回転要素同士の相対回転が生じる動力伝達状態が前
    記動力伝達状態検出手段で検出された場合の前記遊星歯
    車機構に対する潤滑油の供給量を、前記回転要素同士の
    相対回転が生じない動力伝達状態が前記動力伝達状態検
    出手段で検出された場合の前記遊星歯車機構に対する潤
    滑油の供給量に対して増量する潤滑量制御手段とを備え
    ていることを特徴とする動力伝達装置の潤滑制御装置。
  2. 【請求項2】 前記遊星歯車機構が、相互に関連して回
    転する3つの回転要素を有し、第1の回転要素に第1の
    動力源が連結され、かつ第2の回転要素に第2の動力源
    が連結されていることを特徴とする請求項1に記載の動
    力伝達装置の潤滑制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の回転要素を出力部材に選択的
    に連結する第1の連結手段と、前記遊星歯車機構におけ
    る第3の回転要素を前記出力部材に選択的に連結する第
    2の連結手段とを更に備えていることを特徴とする請求
    項2に記載の動力伝達装置の潤滑制御装置。
  4. 【請求項4】 前記潤滑量制御手段が、前記第2の連結
    手段のみが連結状態となった場合に潤滑油の供給量を増
    量する手段を備えていることを特徴とする請求項3に記
    載の動力伝達装置の潤滑制御装置。
  5. 【請求項5】 前記潤滑量制御手段が、前記第1の動力
    源と第2の動力源とが動作した場合に潤滑油の供給量を
    増量する手段を備えていることを特徴とする請求項2に
    記載の動力伝達装置の潤滑制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の動力源が電動機によって構成
    され、かつ潤滑油の一部をその電動機に導く油路を更に
    備えていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれ
    かに記載された動力伝達装置の潤滑制御装置。
  7. 【請求項7】 前記潤滑量制御手段が、流路断面積の小
    さい第1の潤滑油用油路と、流路断面積が大きい第2の
    潤滑油用油路と、前記回転要素同士の相対回転が生じる
    動力伝達状態が前記動力伝達状態検出手段で検出された
    場合に前記第2の潤滑油用油路を開く切換バルブとを有
    することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
    載の動力伝達装置の潤滑制御装置。
  8. 【請求項8】 前記切換バルブが、前記第2の連結手段
    を連結状態にする油圧が供給されて第2の潤滑油用油路
    を開くように構成されていることを特徴とする請求項7
    に記載の動力伝達装置の潤滑制御装置。
  9. 【請求項9】 前記潤滑量制御手段が、潤滑油の油圧を
    高くする昇圧機構を備えていることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載の動力伝達装置の潤滑制御
    装置。
  10. 【請求項10】 前記昇圧機構が、前記潤滑油の圧力を
    所定の圧力に設定する調圧弁と、その調圧弁の調圧レベ
    ルを変更する調圧レベル変更手段とを備えていることを
    特徴とする請求項9に記載の動力伝達装置の潤滑制御装
    置。
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