JP2016136053A - 潤滑油供給装置 - Google Patents

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拓也 平田
Takuya Hirata
拓也 平田
朋亮 ▲柳▼田
朋亮 ▲柳▼田
Tomoaki Yanagida
謙大 木村
Kenta Kimura
謙大 木村
拓郎 森野
Takuro Morino
拓郎 森野
有 永里
Yu Nagasato
有 永里
知恵 長田
Tomoe Osada
知恵 長田
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Abstract

【課題】MOPの出力側のワンウェイクラッチへの潤滑油の供給量の不足を抑制する。【解決手段】潤滑油供給装置は、エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられ、前後進切替え手段を有する変速機構と、動力によって駆動して潤滑油を吐出するように構成された機械式オイルポンプと、前記動力伝達経路上の前記エンジンからの動力を前記機械式オイルポンプへ伝達する第1ワンウェイクラッチと、前記動力伝達経路上の前記前後進切替え手段より前記駆動輪側に設けられ、前記動力伝達経路上の前記駆動輪からの動力を前記機械式オイルポンプへ伝達する第2ワンウェイクラッチと、を備えた車両に搭載される潤滑油供給装置であって、車両の後進走行時において、前記第1ワンウェイクラッチよりも前記第2ワンウェイクラッチへの潤滑油供給量を増大させる制御部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、潤滑油供給装置に関する。
従来、車両の潤滑油供給装置において、変速機構の入力側(エンジン側)の軸および出力側(駆動輪側)の軸の両方からワンウェイクラッチを介して機械式オイルポンプ(MOP)に動力を伝達する構成が開示されている(たとえば特許文献1)。この潤滑油供給装置では、車両の前進時および後進時のいかなる運転状態においても、変速機構の入力側および出力側の軸のいずれか回転の速い方の動力がMOPに伝達される。ここで、回転の速い方とは、MOPに動力を伝達する軸の回転方向に噛み合う方向に沿って回転が速いことを意味する。
実開昭60−87826号公報
このような潤滑油供給装置において、車両の後進時には、変速機構の出力側の軸が前進時と逆回転するため、変速機構の入力側の軸の動力がMOPに伝達される。その結果、変速機構の出力側の軸から動力を伝達されるギヤとMOPの出力側に接続されるワンウェイクラッチの軸部との回転方向が逆になり、差回転が大きくなる。差回転が大きくなると、このワンウェイクラッチにおける発熱量が増大する。ここで、ワンウェイクラッチには、潤滑油が供給されており、これにより熱が発散される。
しかしながら、車両全体に供給できる潤滑油の総量は制限されていること、潤滑油の供給量は車両の前進時に適正になるように設計されることから、車両の後進時にMOPの出力側のワンウェイクラッチへの潤滑油の供給量が発熱を発散する上で不足する場合があるという課題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、MOPの出力側に接続されるワンウェイクラッチへの潤滑油の供給量の不足を抑制できる潤滑油供給装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る潤滑油供給装置は、エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられ、前後進切替え手段を有する変速機構と、動力によって駆動して潤滑油を吐出するように構成された機械式オイルポンプと、前記動力伝達経路上の前記エンジンからの動力を前記機械式オイルポンプへ伝達する第1ワンウェイクラッチと、前記動力伝達経路上の前記前後進切替え手段より前記駆動輪側に設けられ、前記動力伝達経路上の前記駆動輪からの動力を前記機械式オイルポンプへ伝達する第2ワンウェイクラッチと、を備えた車両に搭載される潤滑油供給装置であって、車両の後進走行時において、前記第1ワンウェイクラッチよりも前記第2ワンウェイクラッチへの潤滑油供給量を増大させる制御部を備えることを特徴とする。
本発明に係る潤滑油供給装置は、車両の後進走行時において、第1ワンウェイクラッチよりも第2ワンウェイクラッチへの潤滑油供給量を増大させる制御部を備えるので、MOPの出力側に接続されるワンウェイクラッチへの潤滑油の供給量の不足を抑制できるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係る潤滑油供給装置を搭載された車両の概略構成を示すスケルトン図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る潤滑油供給装置の車両前進時における概略構成を示す断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る潤滑油供給装置の車両後進時における概略構成を示す断面図である。 図4は、本発明の変形例1に係る潤滑油供給装置を搭載された車両の概略構成を示すスケルトン図である。 図5は、本発明の変形例2に係る潤滑油供給装置を搭載された車両の概略構成を示すスケルトン図である。
以下に、本発明に係る潤滑油供給装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施形態]
図1を参照して本発明の一実施形態に係る潤滑油供給装置の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る潤滑油供給装置を搭載された車両の概略構成を示すスケルトン図である。図1に示すように、本実施形態に係る潤滑油供給装置100は、車両1に搭載される。車両1は、エンジン2と、エンジン切り離しクラッチ3と、トルクコンバータ4と、変速機構5と、減速・差動機構6と、駆動輪7と、MOP8と、電動オイルポンプ9と、ポンプ駆動機構10と、油圧制御部11と、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)12と、を備える。エンジン2から出力された動力は、エンジン切り離しクラッチ3およびトルクコンバータ4を介して変速機構5に入力され、変速機構5から減速・差動機構6を介して駆動輪7に伝達される。このように、エンジン2と駆動輪7との間に動力伝達経路が構成されている。本実施形態に係る潤滑油供給装置100は、電動オイルポンプ9と、ポンプ駆動機構10と、油圧制御部11と、ECU12と、を含んで構成される。
エンジン2は、車両1の動力源であり、燃料の燃焼エネルギをクランクシャフト(出力軸)13の回転運動に変換して出力することができる。エンジン2は、該エンジン2の始動時に、該エンジン2をクランキングするためのエンジン始動手段2a(たとえばスタータモータ)を有している。
エンジン切り離しクラッチ3は、動力伝達経路上のエンジン2とトルクコンバータ4との間に配置され、エンジン2とトルクコンバータ4との間の動力伝達を断接可能に構成されている。エンジン切り離しクラッチ3は、より詳細には、エンジン2のクランクシャフト13とトルクコンバータ4の入力軸との間に配置されている。エンジン切り離しクラッチ3は、たとえば摩擦係合式のクラッチ装置である。エンジン切り離しクラッチ3が係合することで、エンジン2とトルクコンバータ4との間の動力伝達が接続され、エンジン2が動力伝達経路に接続される。一方、エンジン切り離しクラッチ3が開放することで、エンジン2とトルクコンバータ4との間の動力伝達が遮断され、エンジン2が動力伝達経路から切り離される。
トルクコンバータ4は、潤滑油(作動流体)を介して、エンジン2から出力された動力を伝達する流体伝達装置である。トルクコンバータ4は、動力伝達経路上において、エンジン切り離しクラッチ3と変速機構5との間に配置されている。トルクコンバータ4は、ポンプインペラ4a、タービンランナ4bおよびステータ4cを備えて構成されている。ポンプインペラ4aは、エンジン2のクランクシャフト13に接続され、エンジン2からの動力が入力される入力部材である。タービンランナ4bは、変速機構5のインプットシャフト14に接続され、エンジン2から入力された動力を出力する出力部材である。ステータ4cは、ワンウェイクラッチを有し、トルク増幅機能を有する。
トルクコンバータ4は、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの間で作動流体を介して動力を伝達することができる。トルクコンバータ4は、ロックアップクラッチ15を有している。トルクコンバータ4は、ロックアップクラッチ15が開放している場合、作動流体を介してエンジン2のクランクシャフト13と変速機構5のインプットシャフト14とで動力を伝達する。一方、トルクコンバータ4は、ロックアップクラッチ15が係合している場合、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとが直結され、作動流体を介さずにクランクシャフト13とインプットシャフト14とで直接動力を伝達する。ロックアップクラッチ15の係合および開放は、トルクコンバータ4に供給される潤滑油の油圧により制御される。
変速機構5は、車両1の前進・後進を切り替えるとともにトルクコンバータ4を介してエンジン2から出力された動力を変速する機能を有する。変速機構5は、動力伝達経路上のトルクコンバータ4と減速・差動機構6との間に配置されている。変速機構5は、具体的には、クラッチC1、ブレーキB1を有する前後進切替え手段としての前後進クラッチ16と、プライマリプーリ17、セカンダリプーリ18、金属ベルト19を有する無段変速機(CVT)と、を備える。
前後進クラッチ16は、油圧により制御されて車両1の前進・後進を切り替える。前後進クラッチ16は、車両1の前進時において、クラッチC1へ所定の油圧の潤滑油が供給されてクラッチC1が係合される一方、ブレーキB1へは潤滑油は供給されずに解放される。また、前後進クラッチ16は、車両1の後進時において、ブレーキB1へ所定の油圧の潤滑油が供給されてブレーキB1が係合される一方、クラッチC1へは潤滑油は供給されずに解放される。
変速機構5のCVTは、車両1の走行状態に応じて変速比を変更するベルト式のCVTである。このCVTは、エンジン2側のプライマリプーリ17と、駆動輪7側のセカンダリプーリ18と、これらのプライマリプーリ17とセカンダリプーリ18とに巻回されて動力伝達を行う金属ベルト19と、を有する。このCVTは、ECU12からの制御指令に応じて、プライマリプーリ17、セカンダリプーリ18を制御することにより、インプットシャフト14に入力された動力を所定の変速比に変速して駆動輪7側に向けて出力する。
減速・差動機構6は、動力伝達経路上の変速機構5と駆動輪7との間に配置されている。減速・差動機構6は、ギヤの組合せによる減速機構6aおよび差動機構6bを有している。減速・差動機構6は、変速機構5から入力される回転を減速し、且つ、左右の駆動輪7に分配する。
MOP8および電動オイルポンプ9は、エンジン切り離しクラッチ3、トルクコンバータ4のロックアップクラッチ15、および変速機構5(クラッチC1、ブレーキB1)等に作動、潤滑、熱の発散のための潤滑油を供給する潤滑油供給源である。MOP8は、ポンプ駆動機構10により伝達されるエンジン2または駆動輪7からの動力により駆動して潤滑油を吐出するように構成された油圧ポンプである。電動オイルポンプ9は、モータ等の電気で作動する動力源により駆動する油圧ポンプである。電動オイルポンプ9は、たとえば車両1の低速走行時から停車時のエンジン2が停止される際に、上記の各部の制御油圧を確保するために使用される。
ポンプ駆動機構10は、MOP8に動力を伝達して駆動させるための装置である。ポンプ駆動機構10は、前後進クラッチ16よりエンジン2側のインプットシャフト14と、前後進クラッチ16より駆動輪7側の動力伝達経路上とに接続され、いずれか回転の速い方の動力をMOP8に伝達する。なお、回転の速い方とは、MOP8に動力を伝達する軸の回転方向に噛み合う方向に沿って回転が速いことを意味する。
油圧制御部11は、ECU12から入力された制御信号に基づいて、MOP8と電動オイルポンプ9とから供給された潤滑油を、エンジン切り離しクラッチ3、トルクコンバータ4、変速機構5、ポンプ駆動機構10等の各部に所定の油圧に調整して供給する。油圧制御部11は、モジュレータバルブ11aと、ソレノイド11bと、マニュアルバルブ11cと、を有する。モジュレータバルブ11aは、MOP8と電動オイルポンプ9とから供給された潤滑油の油圧を調整して所定のモジュレータ油圧としてソレノイド11bに出力する。ソレノイド11bは、各クラッチ等を制御する制御油圧を出力する。マニュアルバルブ11cは、シフトレバーの操作位置にしたがって、前後進クラッチ16のクラッチC1およびブレーキB1を油圧制御するものである。
ECU12は、ドライバによるエンジン2の操作状態やこのエンジン2の運転状態に基づいて、エンジン2、エンジン切り離しクラッチ3、トルクコンバータ4、変速機構5等の車両1の各部の制御を行い、車両1の走行を総合的に制御する。また、ECU12は、油圧制御部11の制御を行い、油圧制御部11が各部に供給する潤滑油の油圧を制御する。
ECU12は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびインターフェースなどを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路である。上述したECU12の各機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、CPUの制御のもとで車両1内の各種装置を動作させるとともに、RAMやROMにおけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
つぎに、潤滑油供給装置100について詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る潤滑油供給装置の車両前進時における概略構成を示す断面図である。図2に示すように、潤滑油供給装置100は、ケース101と、オイルポンプドリブンシャフト102と、シールリング103と、チェックボール104と、を備える。
ケース101は、内部に入力側(エンジン2側)潤滑経路P1と出力側(駆動輪7側)潤滑経路P2とを有し、油圧制御部11から供給された潤滑油の油圧をオリフィス101aで調整してオイルポンプドリブンシャフト102に供給する。本実施形態において、出力側潤滑経路P2には、前後進クラッチ16のブレーキB1に潤滑油を供給する経路から分岐された潤滑油が供給される。すなわち、出力側潤滑経路P2には、車両1の後進時にのみ潤滑油が供給される。
オイルポンプドリブンシャフト102は、ケース101に回転可能に固定され、ポンプ駆動機構10からの動力により回転する。オイルポンプドリブンシャフト102は、MOP8に挿通され、MOP8にポンプ駆動機構10からの動力を伝達する。また、オイルポンプドリブンシャフト102は、内部に油路を有し、入力側潤滑経路P1と出力側潤滑経路P2とから供給された潤滑油を入力側潤滑油供給孔102aおよび出力側潤滑油供給孔102bからポンプ駆動機構10に供給する。
シールリング103は、ケース101とオイルポンプドリブンシャフト102との間を潤滑油が漏れないように密封する。
チェックボール104は、オイルポンプドリブンシャフト102の油路内の第1プラグ102cと第2プラグ102dとの間に軸方向に移動可能に収容される。
つぎに、この潤滑油供給装置100が潤滑油を供給するポンプ駆動機構10について詳細に説明する。ポンプ駆動機構10は、入力側(エンジン2側)の入力側ギヤ10aと、入力側ベアリング10bと、第1ワンウェイクラッチとしての入力側ワンウェイクラッチ10cと、出力側(駆動輪7側)の出力側ギヤ10dと、出力側ベアリング10eと、第2ワンウェイクラッチとしての出力側ワンウェイクラッチ10fと、を備える。
図1に示すように、入力側ギヤ10aは、前後進クラッチ16よりエンジン2側のインプットシャフト14に接続され、トルクコンバータ4の出力する動力により回転する。また、出力側ギヤ10dは、前後進クラッチ16より駆動輪7側の動力伝達経路上に接続され、駆動輪7側からの動力により回転する。
図2に戻り、入力側ベアリング10bは、入力側ギヤ10aをMOP8のケースに回転可能に支持する。同様に、出力側ベアリング10eは、出力側ギヤ10dをMOP8のケースに回転可能に支持する。
入力側ワンウェイクラッチ10cは、動力伝達経路上のエンジン2からの動力をMOP8へ伝達する。出力側ワンウェイクラッチ10fは、動力伝達経路上の前後進クラッチ16より駆動輪7側に設けられ、動力伝達経路上の駆動輪7からの動力をMOP8へ伝達する。入力側ワンウェイクラッチ10cおよび出力側ワンウェイクラッチ10fは、入力側ギヤ10aと出力側ギヤ10dとのうち、いずれか回転の速い方では、ギヤの回転と連動して回転し、オイルポンプドリブンシャフト102に動力を伝達する。これに対して、入力側ワンウェイクラッチ10cおよび出力側ワンウェイクラッチ10fのもう一方は、ギヤと連動せずに空転する開放状態となる。
つぎに、潤滑油供給装置100の動作について説明する。まず、車両1の前進時において、入力側ギヤ10aと出力側ギヤ10dとは、オイルポンプドリブンシャフト102と噛み合う方向に沿って回転している。そして、入力側ワンウェイクラッチ10cおよび出力側ワンウェイクラッチ10fは、入力側ギヤ10aと出力側ギヤ10dとのうち、いずれか回転の速い方では、ギヤの回転と連動して回転する。これに対して、入力側ワンウェイクラッチ10cおよび出力側ワンウェイクラッチ10fのもう一方は開放状態となる。このとき、開放状態のギヤとオイルポンプドリブンシャフト102とは同一方向に回転する。
ここで、車両1の前進時において、入力側潤滑経路P1からは潤滑油が供給されるが、出力側潤滑経路P2からは潤滑油が供給されない。このとき、図2に示すように、チェックボール104は油圧によって第2プラグ102d側に移動する。そして、入力側潤滑経路P1から供給された潤滑油が入力側潤滑油供給孔102aおよび出力側潤滑油供給孔102bから入力側ワンウェイクラッチ10cおよび出力側ワンウェイクラッチ10fに供給される。この潤滑油により、入力側ワンウェイクラッチ10cおよび出力側ワンウェイクラッチ10fで生じた熱が発散される。
図3は、本発明の一実施形態に係る潤滑油供給装置の車両後進時における概略構成を示す断面図である。車両1の後進時において、入力側ギヤ10aがオイルポンプドリブンシャフト102と噛み合う方向に沿って回転しているのに対し、出力側ギヤ10dは、前進時と逆方向に回転している。したがって、オイルポンプドリブンシャフト102は、入力側ギヤ10aから入力される動力で回転する。このとき、出力側ギヤ10dとオイルポンプドリブンシャフト102とが逆方向に回転するため、差回転が非常に大きくなる。そのため、出力側ワンウェイクラッチ10fにおける発熱が、前進時に比して増大する。
車両1の後進時において、出力側潤滑経路P2には、前後進クラッチ16のブレーキB1に潤滑油を供給する経路から分岐された潤滑油が供給される。このとき、入力側潤滑経路P1に供給される潤滑油の油圧よりも、出力側潤滑経路P2に供給される潤滑油の油圧の方が高い圧で供給されるため、チェックボール104は第1プラグ102c側に移動する。そして、出力側潤滑経路P2から供給された潤滑油が出力側潤滑油供給孔102bから出力側ワンウェイクラッチ10fに供給される。出力側潤滑経路P2からは高い油圧で潤滑油が供給されるため、出力側ワンウェイクラッチ10fには前進時よりも多量の潤滑油が供給される。そのため、潤滑油により出力側ワンウェイクラッチ10fの差回転の増大により生じた熱が発散される。このように、潤滑油供給装置100は、車両1の後進走行時において、入力側ワンウェイクラッチ10cよりも出力側ワンウェイクラッチ10fへの潤滑油の供給量を増大させる構成とされている。その結果、潤滑油供給装置100は、MOP8の出力側に接続されるワンウェイクラッチへの潤滑油の供給量の不足を抑制できる潤滑油供給装置である。
[変形例1]
つぎに、図4を参照して本発明の変形例1に係る潤滑油供給装置の構成について説明する。図4は、本発明の変形例1に係る潤滑油供給装置を搭載された車両の概略構成を示すスケルトン図である。図4に示すように、変形例1に係る潤滑油供給装置100において、駆動輪7側のポンプ駆動機構10、すなわち出力側潤滑経路P2には、マニュアルバルブ11cから直接潤滑油が供給される。このように、出力側潤滑経路P2に供給する潤滑油の油圧をマニュアルバルブ11cで制御してもよい。
[変形例2]
つぎに、図5を参照して本発明の変形例2に係る潤滑油供給装置の構成について説明する。図5は、本発明の変形例2に係る潤滑油供給装置を搭載された車両の概略構成を示すスケルトン図である。図5に示すように、変形例2に係る潤滑油供給装置100において、モジュレータバルブ11aからマニュアルバルブ11cにモジュレータ油圧の潤滑油が供給され、さらに、マニュアルバルブ11cから駆動輪7側のポンプ駆動機構10、すなわち出力側潤滑経路P2にモジュレータ油圧の潤滑油が供給される。このように、出力側潤滑経路P2に供給する潤滑油の油圧はモジュレータ油圧であってもよい。
なお、上記実施形態では、オイルポンプドリブンシャフト102内を軸方向に移動する移動部材として、チェックボール104を用いる構成を例示したが、プレート等を用いる構成としてもよい。さらに、本実施形態と異なる構成であっても、潤滑油供給装置100は、車両1の後進走行時において、入力側ワンウェイクラッチ10cよりも出力側ワンウェイクラッチ10fへの潤滑油の供給量を増大させる構成であれば本発明の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、車両1の変速機構5としてベルト式の無段変速機(CVT)を適用する構成を例示したが、変速機構5は、車両1の走行状態に応じて変速比(変速段)を変更するものであればよく、無段変速機(CVT)以外を適用することもできる。たとえば、車両1の変速機構5として、有段自動変速機(AT)、手動変速機(MT)、トロイダル式の無段自動変速機(CVT)、マルチモードマニュアルトランスミッション(MMT)、シーケンシャルマニュアルトランスミッション(SMT)、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)、などを用いてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 車両
2 エンジン
5 変速機構
6 減速・差動機構
8 MOP
9 電動オイルポンプ
10 ポンプ駆動機構
10a 入力側ギヤ
10b 入力側ベアリング
10c 入力側ワンウェイクラッチ
10d 出力側ギヤ
10e 出力側ベアリング
10f 出力側ワンウェイクラッチ
11 油圧制御部
11a モジュレータバルブ
11b ソレノイド
11c マニュアルバルブ
12 ECU
16 前後進クラッチ
100 潤滑油供給装置
101 ケース
101a オリフィス
102 オイルポンプドリブンシャフト
102a 入力側潤滑油供給孔
102b 出力側潤滑油供給孔
102c 第1プラグ
102d 第2プラグ
103 シールリング
104 チェックボール
B1 ブレーキ
C1 クラッチ
P1 入力側潤滑経路
P2 出力側潤滑経路

Claims (1)

  1. エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上に設けられ、前後進切替え手段を有する変速機構と、
    動力によって駆動して潤滑油を吐出するように構成された機械式オイルポンプと、
    前記動力伝達経路上の前記エンジンからの動力を前記機械式オイルポンプへ伝達する第1ワンウェイクラッチと、
    前記動力伝達経路上の前記前後進切替え手段より前記駆動輪側に設けられ、前記動力伝達経路上の前記駆動輪からの動力を前記機械式オイルポンプへ伝達する第2ワンウェイクラッチと、を備えた車両に搭載される潤滑油供給装置であって、
    車両の後進走行時において、前記第1ワンウェイクラッチよりも前記第2ワンウェイクラッチへの潤滑油供給量を増大させる制御部を備える
    ことを特徴とする潤滑油供給装置。
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