JP2011122671A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドリングストップを実施する際に、意図した発進制御が実施可能であり、且つ、高速走行時の燃費低下を抑制することができる車両用動力伝達装置を提供する。
【解決手段】エンジン12に動力伝達可能に連結された入力軸16より分岐してエンジン12の出力を駆動輪20へそれぞれ伝達する主動力伝達経路22および副動力伝達経路24を並列に備え、主動力伝達経路22は油圧式摩擦クラッチC1によって断続され、副動力伝達経路24は同期噛合式クラッチ52によって断続されるように構成されている。したがって、副動力伝達経路24は、油圧の供給を必要としない動力伝達経路であるため、エンジン12が停止されてそのエンジン12によって駆動されるオイルポンプが停止した場合であっても副動力伝達経路24による動力伝達が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用動力伝達装置に係り、特に、駆動源から駆動輪への動力を伝達する主動力伝達経路および副動力伝達経路を並列に備えた車両用動力伝達装置に関するものである。
車両において、駆動源から駆動力を駆動輪に伝達する主動力伝達経路および副動力伝達経路を並列に備え、車両の走行状態に応じてそれらの動力伝達経路が切り替えられる形式の車両用動力伝達装置が提案されている。例えば、特許文献1の車両の動力伝達装置がその一例である。特許文献1では、変速可能に構成されている主変速経路(主動力伝達経路)と固定減速比(固定変速比)の副変速経路(副動力伝達経路)とを並列に備え、副変速経路の入力部は、第1ワンウェイクラッチを介して主変速経路の入力部から前進方向に駆動されるように連結され、主変速経路の出力部は、第2ワンウェイクラッチを介して副変速経路の出力部を前進方向に駆動するように連結されている。また、副変速経路の固定変速比は、主変速経路の最大変速比よりも僅かに低い変速比に設定されている。
そして、車両発進時において、副変速経路の変速比が主変速経路の最大変速比よりも僅かに低いことから、副変速経路側の出力が駆動輪に伝達され、主変速経路の出力は第2ワンウェイクラッチによって遮断される。また、車両発進後において車速が上昇して主変速経路の変速比が低下すると、副変速経路に代わって主変速経路の動力が駆動輪に伝達され、副変速経路の出力は第1ワンウェイクラッチによって遮断される。上記より第1ワンウェイクラッチおよび第2ワンウェイクラッチによって自動的に変速経路(動力伝達経路)が切り替えられることで、動力循環によるインターロックが防止され、例えば主変速経路がベルト式無段変速機である場合には、ベルト滑りが防止される。
特開2005−308041号公報
ところで、近年燃費向上を目的として、車両停止時においてエンジンを停止させる所謂アイドリングストップが実現されるようになっている。このとき、エンジンが停止されると、エンジンによって駆動されるオイルポンプも同様に停止されるが、例えばベルト式無段変速機においてアイドリングストップを実施する場合、車両停止中であっても発進応答性を確保するため、ベルト式無段変速機を制御する油圧シリンダに所定の油圧(待機圧)を供給する必要がある。したがって、車両停止時(エンジン停止時)に油圧を発生させるため、オイルポンプとは別に電動オイルポンプを使用して油圧を発生させる必要がある。
また、車両発進時においてエンジンを始動させる際、エンジンを起動させるスタータに電力がとられ、油圧回路を制御する電磁弁の制御が不安定となり、意図した発進制御ができなくなることを回避するため、電力を確保する目的で、サブバッテリや昇圧コンバータを備える必要があった。したがって、電動オイルポンプやサブバッテリ等を備えるに伴い、装置が大型化する問題があった。
これに対して、特許文献1の車両の動力伝達装置では、車両発進時において副変速経路から駆動力を発生させるため、無段変速機の油圧シリンダへの油圧の供給は回避することができるが、副変速経路から駆動力を発生させる場合であっても、車両の発進性を維持するために、車両停止中に前進クラッチを予め係合もしくは半係合させておく必要がある。したがって、副変速経路によって車両を発進させる場合であっても油圧を確保するために電動オイルポンプを使用して油圧を発生させる必要があった。また、特許文献1をはじめとするベルト式無段変速機を備えた車両の動力伝達装置では、ベルトの伝達効率が悪いために、高速走行時に燃費が悪化する問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、駆動源の駆動力を駆動輪へ伝達する主動力伝達経路および副動力伝達経路を並列に備えた車両用動力伝達装置において、アイドリングストップを実施する際に、電動オイルポンプやサブバッテリ等を設けることなく意図した発進制御が実施可能であり、且つ、高速走行時の燃費低下を抑制することができる車両用動力伝達装置を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)駆動源に動力伝達可能に連結された入力部より分岐し、その駆動源の出力を駆動輪へそれぞえ伝達する主動力伝達経路および副動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置であって、(b)前記主動力伝達経路は、油圧によって制御される無段変速部とその主動力伝達経路の動力伝達を断続する油圧式摩擦クラッチとを直列に備え、(c)前記副動力伝達経路は、噛合式の有段変速部とその副動力伝達経路の動力伝達を断続する噛合式クラッチとを直列に備え、(d)前記副動力伝達経路の有段変速部の最小変速比は、前記主動力伝達経路の最小変速比よりも小さく、(e)前記副動力伝達経路の有段変速部の最大変速比は、前記主動力伝達経路の最大変速比よりも小さいことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、請求項1の車両用動力伝達装置において、(a)前記無段変速部は、ベルト式無段変速部であり、(b)前記主動力伝達経路において、前記油圧式摩擦クラッチは該ベルト式無段変速部の出力側に設けられており、(c)前記主動力伝達経路および前記副動力伝達経路間の切替時において、前記油圧式摩擦クラッチのトルク容量が、前記ベルト式無段変速部のトルク容量を越えないように制御されることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明の要旨とするところは、請求項1または2の車両用動力伝達装置において、前記噛合式クラッチは、機械式の同期機構を有する噛合式クラッチであることを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明の要旨とするところは、請求項3の車両用動力伝達装置において、前記同期機構を有する噛合式クラッチのスリーブは、アクチュエータによって駆動されるウォームギヤにスプリングを介して連結されたシフトフォークに嵌合され、そのアクチュエータによってその噛合式クラッチの断続状態が切り替えられることを特徴とする。
請求項1にかかる発明の車両用動力伝達装置によれば、駆動源に動力伝達可能に連結された入力部より分岐して駆動源の出力を駆動輪へそれぞれ伝達する主動力伝達経路および副動力伝達経路を並列に備え、主動力伝達経路は油圧式摩擦クラッチによって断続され、副動力伝達経路は噛合式クラッチによって断続されるように構成されている。したがって、副動力伝達経路は、油圧の供給を必要としない動力伝達経路であるため、駆動源が停止されてその駆動源によって駆動されるオイルポンプが停止した場合であっても副動力伝達経路による動力伝達が可能となる。これより、例えばアイドリングストップ後の車両発進時に油圧・電力の不足によって無段変速部の油圧制御が実施できない状態(制御不可状態)が生じることがあるが、そのときに油圧式摩擦クラッチを遮断すると共に、噛合式クラッチを接続させて副動力伝達経路による動力伝達に切替えることで、アイドリングストップ後の制御不可状態を回避することができる。なお、副動力伝達経路は噛合式クラッチによって接続されるため、主動力伝達経路と異なり、油圧・電力の不足に拘わらず制御可能となる。また、無段変速部がベルト式無段変速部であった場合、ベルト伝達効率が悪いために、高速走行時において燃費が悪くなるが、このような場合に副動力伝達経路の最小変速比に切替えることで、燃費の悪化を抑制することができる。
また、前記副動力伝達経路の有段変速部の最小変速比は、前記主動力伝達経路の無段変速部の最小変速比よりも小さく、前記副動力伝達経路の有段変速部の最大変速比は、前記主動力伝達経路の無段変速部の最大変速比よりも小さいため、副動力伝達経路から主動力伝達経路への切替時において、スムーズな切替が可能となる。具体的には、走行時の副動力伝達経路から主動力伝達経路への切替に際して、油圧式摩擦クラッチが徐々に係合されると、主動力伝達経路の方が変速比が大きいために、主動力伝達経路側の回転速度の方が速くなるが、その主動力伝達経路の回転速度の影響で、噛合式クラッチにかかるトルクに抜けが生じるので、噛合式クラッチがスムーズに遮断される。
また、請求項2にかかる発明の車両用動力伝達装置によれば、主動力伝達経路において、油圧式摩擦クラッチはベルト式無段変速部の出力側に設けられており、前記主動力伝達経路および副動力伝達経路間の切替時において、前記油圧式摩擦クラッチのトルク容量が、前記ベルト式無段変速部のトルク容量を越えないように制御されるため、主動力伝達経路にベルト式無段変速部のトルク容量を超えるトルクが伝達されても油圧式摩擦クラッチが先に滑るので、ベルト式無段変速部のベルト滑りが防止される。
また、請求項3にかかる発明の車両用動力伝達装置によれば、噛合式クラッチは機械式の同期機構を有する噛合式クラッチであるため、主動力伝達経路から副動力伝達経路への切替に際して、その同期機構の同期作用によってスムーズな切替が可能となる。
また、請求項4にかかる発明の車両用動力伝達装置によれば、前記噛合式クラッチのスリーブは、アクチュエータによって駆動されるウォームギヤにスプリングを介して連結されたシフトフォークに嵌合され、そのアクチュエータによってその噛合式クラッチの断続状態が切り替えられるため、アクチュエータによって容易に噛合式クラッチの断続状態を切替えることができる。
本発明の一実施例である車両用動力伝達装置の構造を説明するための骨子図である。 図1の車両用動力伝達装置において、主動力伝達経路に切り替えられている状態を示す図である。 図1の車両用動力伝達装置において、副動力伝達経路の低速変速段に切り替えられている状態を示す図である。 図1の車両用動力伝達装置において、副動力伝達経路の高速変速段に切り替えられている状態を示す図である。 図1の車両用動力伝達装置を模式的に示した図である。 アイドリングストップ後の車両発進時において、油圧状態および電源状態に対する理想的な切替状態を示す図である。 車両減速から車両停止された際にアイドリングストップを実施し、再び車両を発進させた場合の動力伝達状態を示す図である。 図1の車両用動力伝達装置の一態様を説明するための図である。 図1の車両用動力伝達装置の一態様を説明するための他の図である。 車両減速停止から発進までの間の動力伝達装置の作動を説明するタイムチャートである。 本発明の他の実施例である車両用動力伝達装置の構成を説明するための骨子図である。 本発明のさらに他の実施例である車両用動力伝達装置の構成を説明するための骨子図である。 図12の乾式クラッチの拡大図である。
ここで、好適には、エンジンを停止して車両を減速停止させる際、車両が走行レンジ(例えばDレンジ)にあっても、予め噛合式クラッチを動力伝達遮断状態に切替えるものである。このようにすれば、運転者が車両停止後にDレンジ(走行レンジ)からNレンジ(非走行レンジ)に切り替えた場合、噛合式クラッチのスリーブが有段変速部のギヤと噛み合っていると、噛合式クラッチのスリーブにはトルクがかかった状態で停止しているため、そのスリーブを外すことができず、Nレンジへの切替は不可能となる。したがって、その状態でエンジンを始動させると、意図しないトルク伝達が発生する可能性がある。これに対して、車両減速中に予め噛合式クラッチを動力伝達遮断に切替えることで、車両停止時にNレンジに切り替えられてもDレンジに維持されることがなくなり、意図しないトルク伝達の発生が防止される。
また、上記より車両停止時に噛合式クラッチのスリーブが外れた状態にあるので、車両発進性が悪くなる可能性があるが、予め車両停止中にアクチュエータによってスリーブを有段変速部のギヤ側へ移動させておく。このようにすれば、通常スリーブの内歯と有段変速部のギヤとは噛み合わず、スリーブの内歯の先端と有段変速部のギヤの先端とが押し当てられ、アクチュエータと噛合式クラッチとの間に介装されるスプリングが収縮された状態となる。そして、車両の発進に伴ってギヤが回転すると、スプリングの弾性復帰力によってスリーブの内歯と有段変速部のギヤとが速やかに噛み合うので、車両を速やかに発進させることができる。
また、好適には、前記主動力伝達経路の最大変速比と前記副動力伝達経路間の最大変速比との間の変速比差、および前記主動力伝達経路の最小変速比と前記副動力伝達経路間の最小変速比との間の変速比差は、微小な値に設定されるものである。このようにすれば、主動力伝達経路および副動力伝達経路間での切替時において、切替にともなうショックが抑制される。
また、好適には、前記噛合式クラッチは、副動力伝達経路において、有段変速部の入力側または出力側に設けられる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例である車両用動力伝達装置10の構造を説明するための骨子図である。図1に示すように、駆動源として機能するエンジン12と、そのエンジン12のクランク軸14に連結されてエンジン12の出力を入力軸16に伝達する流体伝動装置であるトルクコンバータ18と、トルクコンバータ18を介して伝達されるエンジン12の出力を駆動輪20に伝達する主動力伝達経路22と、その主動力伝達経路22に並列に設けられ主動力伝達経路22と同様にエンジン12の出力を駆動輪20に伝達する副動力伝達経路24と、主動力伝達経路22および副動力伝達経路24の出力軸26に接続された入力歯車28および出力歯車30の一対の歯車から成るカウンタギヤ32と、カウンタギヤ28と駆動輪20との間に設けられている差動歯車装置であるデフギヤ36および駆動輪20に接続されているドライブシャフト34とを、備えている。
主動力伝達経路22および副動力伝達経路24は、それぞれ共通の入力軸16および出力軸26を有し、互いに並列に設けられている。そして、入力軸16からそれぞれ分岐して出力軸26に動力を伝達する。なお、入力軸16が、本発明の入力部に対応している。
主動力伝達経路22は、破線で示すように、入力軸16と出力軸26との間に、入力軸16側から無段変速部であるベルト式無段変速部38(本発明の無段変速部に対応)および油圧式摩擦クラッチC1を直列に備えている。ベルト式無段変速部38は、入力軸16に連結されているプライマリプーリ40と、油圧式摩擦クラッチC1を介して出力軸26に連結されているセカンダリプーリ42と、プライマリプーリ40とセカンダリプーリ42との間に動力伝達可能に巻き掛けられている伝動ベルト46とを備えており、プライマリプーリ40およびセカンダリプーリ42と伝動ベルト46との間の摩擦力を介して動力伝達が行われる。
プライマリプーリ40は、入力軸16に固定されている固定シーブ40aと、入力軸16に対して軸心回りの相対回転不能、且つ、軸方向への移動可能に設けられた可動シーブ40bと、それら固定シーブ40aと可動シーブ40bとの間のプーリ溝幅を可変とする推力を付与するプライマリ油圧シリンダ40cとを、備えている。また、セカンダリプーリ40は、油圧式摩擦クラッチC1に接続された動力伝達軸48に固定されている固定シーブ42aと、動力伝達軸48に対して軸心回りの相対回転不能、且つ、軸方向への移動可能に設けられた可動シーブ42bと、それら固定シーブ42aと可動シーブ42bとの間のプーリ溝幅を可変とする推力を付与するセカンダリ油圧シリンダ42cとを、備えている。
そして、プライマリプーリ40のプライマリ油圧シリンダ40cへの油圧が制御されることにより、両プーリ40、42のプーリ溝幅が変化して伝動ベルト46の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(入力軸16の回転速度Nin/動力伝達軸48の回転速度Nout)が最小変速比γmin〜最大変速比γmaxの間で連続的に変化させられる。一方、セカンダリプーリ42のセカンダリ油圧シリンダ42cの油圧が制御されることにより、伝動ベルト46を狭圧する狭圧力が変更される。また、伝動ベルト46は、例えば多数の金属製の駒に左右に複数枚に重ねられたスチールバンドをはめた構造となっている。
油圧式摩擦クラッチC1は、ベルト式無段変速部38の出力側である動力伝達軸48と出力軸26との間に設けられ、油圧式摩擦クラッチC1に備えられる図示しない油圧シリンダに供給される油圧を制御することにより、その伝達トルク容量を制御可能な摩擦クラッチである。例えば油圧式摩擦クラッチC1に供給される油圧が高くなると、油圧式摩擦クラッチC1の伝達トルク容量が増加し、主動力伝達経路22が動力伝達可能状態となる。また、油圧式摩擦クラッチC1に供給される油圧が低くなると、油圧式摩擦クラッチC1のトルク容量が減少し、最終的には油圧式摩擦クラッチC1が遮断され、主動力伝達経路22が遮断される。したがって、油圧式摩擦クラッチC1へ供給される油圧を制御することで、油圧式摩擦クラッチC1のトルク容量が制御されるため、主動力伝達経路22の伝達可能なトルクを制御することができる。なお、動力伝達装置10においては、主動力伝達経路22が副動力伝達経路24と並列に設けられているため、主動力伝達経路22の油圧式摩擦クラッチC1の断続状態に拘わらず、副動力伝達経路24による動力伝達が可能に構成されている。
副動力伝達経路24は、一点鎖線で示すように、入力軸16と出力軸26との間において、高速変速段Hi’および低速変速段Lo’の2速の変速段に変速可能な有段変速部50、および副動力伝達経路24の動力伝達状態を機械的に切替える同期噛合式クラッチ52(本発明の噛合式クラッチに対応)を直列に備えている。有段変速部50において、低速変速段Lo’および高速変速段Hi’は、それぞれ斜歯歯車で構成される噛合式の低速歯車機構54および高速歯車機構56に動力が伝達されることで成立させられる。
低速変速段Lo’を成立させる低速歯車機構54は、出力軸16に相対回転不能に固定されたドライブギヤ54aと、出力軸26に対して相対回転可能なドリブンギヤ54bと、ドライブギヤ54aおよびドリブンギヤ54bに噛み合わされた状態で介装されているカウンタギヤ54cと、ドライブギヤ54aと一体回転するクラッチギヤ54dとを、備えている。また、高速変速段Hi’を成立させる高速歯車機構56は、出力軸16に相対回転不能に固定されたドライブギヤ56aと、出力軸26に対して相対回転可能なドリブンギヤ56bと、ドライブギヤ56aおよびドリブンギヤ56bに噛み合わされた状態で介装されているカウンタギヤ56cと、ドライブギヤ56aと一体回転するクラッチギヤ56dとを、備えている。
同期噛合式クラッチ52は、副動力伝達経路24を低速変速段Lo、高速変速段Hi、或いは動力伝達遮断状態に切替えるものであり、公知である同期機構(シンクロメッシュ機構)を有して構成されている。例えば、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60は、出力軸26と一体回転されるものであり、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が軸方向においてクラッチギヤ54d側に移動させられると、同期噛合式クラッチ52の同期作用によってクラッチギヤ54dおよびスリーブ60の回転速度が同期された後、クラッチギヤ54dと同期噛合式クラッチ52のスリーブ60の内周面に形成されている図示しない内歯とが噛み合わされることで、クラッチギヤ54d(低速歯車機構54)と出力軸26とが同期噛合式クラッチ52を介して接続される。このとき、低速変速段Lo’が成立させられ、変速比γが機械的に設定される最大変速比γ'maxに固定される。
一方、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が軸方向においてクラッチギヤ56d側に移動させられると、同期噛合式クラッチ52の同期作用によってクラッチギヤ56dおよびスリーブ60の回転速度が同期された後、クラッチギヤ56dと同期噛合式クラッチ52のスリーブ60の図示しない内歯とが噛み合わされることで、クラッチギヤ56d(高速歯車機構56)と出力軸26とが同期噛合式クラッチ52を介して接続される。このとき、高速変速段Hi’が成立させられ、変速比γが機械的に設定される最小変速比γ'minとなる。
また、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が図1に示す中間位置(動力伝達遮断位置)にある場合、低速歯車機構54および高速歯車機構56共に空転状態となり、副動力伝達経路24の動力伝達が遮断される。
上記同期噛合式クラッチ52は、例えば電動モータ等から構成されるアクチュエータ62によってその断続状態が切替られる。具体的には、同期噛合式クラッチ50のスリーブ60の外周部は、アクチュエータ62によって駆動されるウォームギヤにスプリング66を介して連結されたシフトフォーク68に嵌合されている。そして、アクチュエータ62が駆動されると、ウォームギヤ64がその回転方向に応じて伸縮され、スプリング66を介して連結されたシフトフォーク68が出力軸26と平行に移動させられる。したがって、シフトフォーク68の移動量に応じてスリーブ60が移動させられ、同期噛合式クラッチ52の断続状態が切り替えられる。上記より、アクチュエータ62によって同期噛合式クラッチ52の断続状態が切り替えられることとなる。
上記のように構成される車両用動力伝達装置10についての作動を説明する。図1は、例えば動力伝達経路が遮断される「N」レンジ(非走行レンジ)がに切り替えられた状態でエンジン停止(アイドリングストップ)された状態を示している。このとき、油圧式摩擦クラッチC1が遮断されることで主動力伝達経路22が遮断されると共に、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が中間位置(動力伝達遮断位置)に位置されることで副動力伝達経路24が遮断される。
図2は、主動力伝達経路22に切り替えられた状態を示している。なお、図2以降に示す車両用動力伝達装置10においては、駆動輪20が省略されている。図2においては、油圧式摩擦クラッチC1が係合されることによって主動力伝達経路22が選択され、一方、副動力伝達経路24においては、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が中間位置とされることで動力伝達経路が遮断される。したがって、図の矢印に示すように、エンジン12の出力が、主動力伝達経路22から駆動輪20へ伝達される。
図3は、副動力伝達経路24の低速変速段Lo’に切り替えられた状態を示している。なお、上記走行状態は、例えばアイドリングストップ時からのエンジン始動を伴う車両発進時において選択される。図3においては、油圧式摩擦クラッチC1が遮断されることで主動力伝達経路22が遮断され、一方、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が低速歯車機構54のクラッチギヤ54dと噛み合うことで低速変速段Lo’が形成されている。したがって、図の矢印に示すように、エンジン12の出力が、副動力伝達経路24の低速歯車機構54から駆動輪20へ伝達される。
図4は、副動力伝達経路24の高速変速段Hi’に切り替えられた状態を示している。なお、上記走行状態は、ベルト式無段変速部38はベルト伝達効率の影響によって高速走行時に燃費が低下することを考慮し、例えば高速走行中において機械的な動力伝達に切替える場合に選択される。図4においては、油圧式摩擦クラッチC1が遮断されるに従い主動力伝達経路22が遮断され、一方、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が高速歯車機構56のクラッチギヤ56dと噛み合うことで高速変速段Hi’が形成されている。したがって、図の矢印に示すように、エンジン12の出力が、副動力伝達経路24の高速歯車機構56から駆動輪20へ伝達される。上記副動力伝達経路4の高速変速段Hi’に切り替えられることにより、ベルト式無段変速部38のベルト伝達による動力伝達損失がなくなるので、燃費低下が抑制される。
次に、アイドルリングストップからの車両発進時の作動について説明する。ここで、アイドリングストップ時はエンジン12が停止されるので、エンジン12によって駆動されるオイルポンプも同様に停止されるに伴い、油圧の供給が不可能となる。したがって、従来のベルト式無段変速部においては以下のような問題があった。
従来のベルト式無段変速部を備えた車両用動力伝達装置においてアイドリングストップを実施する場合、アイドリングストップ時においても発進応答性を向上させるため、ベルト式無段変速部のプライマリおよびセカンダリの油圧シリンダに予め所定の待機圧を供給する必要があった。したがって、エンジンによって駆動されるオイルポンプ以外に、電動オイルポンプを使用して油圧を発生させる必要があった。ここで、車両発進時にエンジンを始動させる際、スタータによってエンジンを所定の回転速度まで上昇させるが、このときにスタータに電力が取られ、油圧制御を実施するソレノイドバルブの制御が不安定となり、意図した油圧制御が実施できない問題があった。したがって、電力を確保するためにサブバッテリや昇圧コンバータを備える必要があった。
これに対して、車両用動力伝達装置10においては、電動オイルポンプ、サブバッテリ、並びに昇圧コンバータ等を使用することなく、アイドリングストップ時からの発進制御が可能に構成されている。
図5は、上記車両用動力伝達装置10の構成を模式的に示した図である。図において、上側の油圧ラインが主動力伝達経路22に対応しており、下側のメカラインが副動力伝達経路24に対応している。上記油圧ラインは、油圧式摩擦クラッチC1およびベルト式無段変速部38を制御するために、油圧および電力(ソレノイドバルブの電力)を必要とする動力伝達経路である。一方、メカラインは、メカクラッチによってその動力伝達状態が制御されるため、油圧および電力を必要としない動力伝達経路である。
ここで、図5に示すメカ/油圧切替部、メカクラッチ、およびLo/Hi切替部は、図1において同期噛合式クラッチ52に対応するものである。具体的には、同期噛合式クラッチ52が遮断されると、メカ/油圧切替部が油圧ライン(主動力伝達経路22)に切り替えられ、一方、同期噛合式クラッチ52が接続されると、メカ/油圧切替部がメカライン(副動力伝達経路24)に切り替えられる。同様に、同期噛合式クラッチ52が遮断されると、メカクラッチが遮断され、一方、同期噛合式クラッチ52が接続されると、メカクラッチが接続される。さらに、同期噛合式クラッチ52において、高速変速段Hi’に切り替えられると、Lo/Hi切替部がHi’側に切り替えられ、一方、低速変速段Lo’に切り替えられると、Lo/Hi切替部がLo’側に切り替えられる。上記より、同期噛合式クラッチ52が、図5において、メカ/油圧切替部、メカクラッチ、およびLo/Hi切替部としての機能を果たす。
図6は、アイドリングストップ後の車両発進時において、油圧状態および電源状態に対する車両用動力伝達装置10の理想的な切替状態を示している。例えば、電源および油圧共に不足した状態(1)では、図5においてメカ/油圧切替部はメカライン側に切り替えられ、油圧式摩擦クラッチC1は遮断側に切り替えられ、メカクラッチは伝達側(接続側)に切り替えられる。すなわち、油圧および電源が不足しているに伴い、油圧ラインは制御不可となるため、メカライン側に切り替えられる。また、電源は確保され、油圧が不足した状態(2)では、メカ/油圧切替部はメカライン側に切り替えられ、油圧式摩擦クラッチC1は遮断側に切り替えられ、メカクラッチは伝達側(接続側)に切り替えられる。この場合であっても油圧ライン(主動力伝達経路24)が制御不可となるため、メカライン側に切り替えられる。また、電源が不足し、油圧が確保された状態(3)では、メカ/油圧切替部はメカライン側に切り替えられ、油圧式摩擦クラッチC1は伝達側に切り替えられ、メカクラッチは伝達側(接続側)に切り替えられる。この場合であっても電源不足によって油圧ライン(主動力伝達経路24)が制御不可となるため、メカライン側に切り替えられる。また、電源および油圧が確保されている状態(4)では、メカ/油圧切替部は両方の選択が可能となり、油圧ラインは制御可能となり、メカクラッチも同様に伝達・遮断のいずれの選択が可能となる。
図7は、車両減速から車両停止された際にアイドリングストップを実施し、再び車両を発進させた場合の動力伝達状態を示している。なお、図7において、「ECO」がアイドリングストップを実施した場合を示しており、「通常」が比較対象として、アイドリングストップを実施しない(エンジン常時駆動)場合を示している。また、状態1〜4は、図6の数字に対応する各状態を示している。
例えば、アイドリングストップを実施しない場合(通常)、エンジンが駆動された状態であるため、油圧および電力が確保される。したがって、車両の減速、停止、発進のいずれにおいても、図6に示す状態4となる。このとき、車両が減速されてもエンジンは駆動されるので、シフトレンジが走行レンジ(動力伝達レンジ)である「D」レンジである場合には、油圧による動力伝達状態となる。また、車両停止中および車両発進時においても同様である。また、動力遮断レンジである「N」レンジが選択されている場合、油圧伝達遮断状態となる。
一方、車両用動力伝達装置10においては、車両減速中に車両の停止が予測されると、エンジン12が稼働状態から停止させられる(ECO)。このとき、オイルポンプが停止されることから、油圧が不足する状態2となる。ここで、「D」レンジが選択されている場合、油圧ライン(主動力伝達経路22)は制御不能となるため、副動力伝達経路24に対応するメカラインによる動力伝達(メカ伝達)に切り替えられる。また、車両が停止された場合も同様に、メカラインに切り替えられる。そして、車両発進時においてエンジン始動させることで、スタータによって電力が失われ、状態1(電源不足・油圧不足)となり、エンジン12が始動すると、オイルポンプが駆動されて状態3(電源不足・油圧十分)となる。このとき、油圧ライン(主動力伝達経路22)は制御不能となることから、車両はメカラインである副動力伝達経路24(低速変速段Lo’)によって発進させられる。なお、上記動力伝達状態は、図3に示す状態に対応している。
また、「N」レンジが選択されている場合であっても同様に、油圧ライン(主動力伝達経路22)は制御不能であるため、副動力伝達経路24に対応するメカラインに切り替えられる。なお、「N」レンジであるため、メカラインに切り替えられてもメカラインの動力伝達は遮断される(メカ遮断)。なお、車両減速、停止、発進時において、シフトレンジが「D」レンジおよび「N」間で運転者によって切り替えられた場合、矢印に示すように、選択されたレンジに対応する動力伝達状態に切替られる(なお、破線の矢印で示す車両停止時(ECO)の切替については後に説明する)。
上記のように、アイドリングストップ時において、動力伝達経路が副動力伝達経路24に対応する油圧および電力を必要としないメカライン側に切り替えられることで、油圧および電力が不足した場合であっても発進時の制御が可能となる。
次に、車両走行中の主動力伝達経路22および副動力伝達経路24間の切替について説明する。なお、主動力伝達経路22から副動力伝達経路24への切替については、同期噛合式クラッチ52による同期作用によってスムーズな切替が可能となる。しかしながら、副動力伝達経路24から主動力伝達経路22に切替える場合、接続状態にある同期噛合式クラッチ52のスリーブ60を、図1または図2に示す位置に対応する中立位置に移動させる必要があるが、走行中においては通常トルクがかかった状態にあるため、スリーブ60をスムーズに移動させることが困難となる。
これに対して、車両用動力伝達装置10では、副動力伝達経路24の高速変速段Hi’に対応する高速歯車機構56の変速比(以下、最小変速比)γmin'は、主動力伝達経路22に対応するベルト式無段変速部38の最小変速比γminよりも小さく設定されている。また、副動力伝達経路24の低速変速段Lo’に対応する低速歯車機構54の変速比(以下、最大変速比)γ'maxは、主動力伝達経路22に対応するベルト式無段変速部38の最大変速比γmaxよりも小さく設定されている。上記のように設定されることで、副動力伝達経路24から主動力伝達経路22への切替がスムーズに実施される。なお、
先ず、車両走行中において、副動力伝達経路24の低速変速段Lo’に切り替えられている状態で走行中、主動力伝達経路22に切り替えられる場合について説明する。なお、ベルト式無段変速部38の最大変速比γmaxは、例えば2.39に設定され、副動力伝達経路24の低速変速段Lo’の最大変速比γ'maxは、例えば2.38に設定されているものとする。また、ベルト式無段変速部38の最大変速比γmaxと有段変速部50の最大変速比γ'maxとの差は、小さな値に設定されている。
主動力伝達経路22に切り替えられる場合、ベルト式無段変速部38は、予め最大変速比γmax(2.39)に変速され、この状態で油圧式摩擦クラッチC1が徐々に係合される。このとき、図1の同期噛合式クラッチ52において、ベルト式無段変速部38の最大変速比γmax(=2.39)は、低速変速段Lo’の最大変速比γ'max(=2.38)よりも大きいため、出力軸26と共に回転するスリーブ60の回転速度が、低速歯車機構54のドリブンギヤ54b(クラッチギヤ54d)の回転速度よりも速くなる。したがって、スリーブ60がクラッチギヤ54に対して僅かに相対回転されるため、スリーブ60とクラッチギヤ54との間で伝達されるトルクの抜けが生じるに従い、スリーブ60をスムーズに中間位置(動力伝達遮断位置)へ移動させることが可能となる。また、ベルト式無段変速部38の最大変速比γmaxと有段変速部50の最大変速比γ'maxとの差が小さく設定されることで、切替時のショックも小さくなる。
次に、車両走行中において、副動力伝達経路24が高速変速段Hi’に切り替えられている状態で走行中、主動力伝達経路22に切り替えられる場合について説明する。なお、ベルト式無段変速部38の最小変速比γminは、例えば0.44に設定され、副動力伝達経路24の高速変速段Hi’の最小変速比γmin'は、例えば0.43に設定されているものとする。また、ベルト式無段変速部38の最小変速比γminと有段変速部50の最小変速比γ'minとの差は、小さな値に設定されている。
主動力伝達経路22に切り替えられる場合、ベルト式無段変速部38は、最小変速比γminに変速され、この状態で油圧式摩擦クラッチC1が徐々に係合される。このとき、図1の同期噛合式クラッチ52において、ベルト式無段変速部38の最小変速比γmin(=0.44)は高速変速段Hi’の最小変速比γ'min(=0.43)よりも大きいため、高速変速機構56のドリブンギヤ56b(クラッチギヤ56d)の回転速度よりも同期噛合式クラッチ52のスリーブ60の回転速度が速くなる。したがって、スリーブ60とクラッチギヤ56dとの間で伝達されるトルクの抜けが生じるに従い、スリーブ60をスムーズに移動させることが可能となる。また、ベルト式無段変速部38の最小変速比γminと有段変速部50の最小変速比γ'minとの差が小さく設定されることで、切替時のショックも小さくなる。
ここで、副動力伝達経路24および主動力伝達経路22間で切替を実施するに際して、ベルト無段変速部38において伝動ベルト46の滑りが生じないように、ベルト式無段変速部38が伝達可能なトルク容量を超えるトルクが伝達されないように油圧式摩擦クラッチC1の油圧が制御される。例えば、セカンダリプーリ42のセカンダリ油圧シリンダ42cの油圧を検出し、その油圧に基づいて伝動ベルト46の狭圧力およびベルト式無段変速部38のトルク容量を算出する。そして、油圧式摩擦クラッチC1のトルク容量が上記トルク容量を超えないように、その油圧が制御される。なお、油圧式摩擦クラッチC1の油圧とトルク容量との関係は、予め実験や計算によって求められ、油圧式摩擦クラッチC1の図示しない摩擦材の材質、形状、枚数などに基づいて求められる。したがって、例えば主動力伝達経路22への切替中に、油圧式摩擦クラッチC1の係合に伴って互いの動力伝達経路が接続される動力循環が発生した場合であっても先に油圧式摩擦クラッチC1が滑ることとなり、ベルト式無段変速部38の伝動ベルト46の滑りは防止される。言い換えれば、油圧式摩擦クラッチC1は車両用動力伝達装置10においてヒューズ的な役目を果たす。また、油圧式摩擦クラッチC1は、副動力伝達経路24から主動力伝達経路22に切り替える際に発生するショックを抑制する機能も果たす。
ところで、図7において、副動力伝達経路24が選択された状態でエンジン停止させて車両停止させた後、運転者が「D」レンジから「N」レンジに切り替えると、スリーブ60にはトルクがかかった状態で停止しているため、スリーブ60を外すことができず、実質的に「N」レンジに切替えることが不可能となる。このとき、エンジン12は停止した状態にあるが、その状態でエンジン12が始動されると、「N」レンジにあっても瞬間的に意図しないトルク伝達が発生する可能性がある。
これに対して、車両減速中に車両停止が予測されると、図8に示すように、「D」レンジにあっても減速中に予め同期噛合式クラッチ52のスリーブ60を中間位置(動力伝達遮断位置)に移動させ、副動力伝達経路24を遮断しておく。したがって、車両停止中に「D」レンジから「N」レンジに切り替えられてもエンジン始動時の意図しないトルク伝達が防止される。
上記より、「D」レンジであっても同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が動力伝達遮断位置にあるが、停止中にアクチュエータ62によってスリーブ60を副動力伝達経路24の低速歯車機構54側に移動させ、スリーブ60の内歯が速やかにクラッチギヤ54dと噛み合う状態とする。具体的には、スリーブ60をクラッチギヤ54d側に移動させると、通常互いの回転位置の違いにより、スリーブ60の先端とクラッチギヤ54dの先端とが押し当てられた状態となって噛み合わない。したがって、図9に示すように、スプリング66が収縮された状態で保持される。そして、車両の発進の際には、クラッチギヤ54dの回転に伴ってスリーブ60とクラッチギヤ54dとが噛合可能な回転位置となり、スプリング66の弾性復帰力によってスリーブ60がクラッチギヤ54dと速やかに噛み合うこととなる。したがって、予め噛み合っている場合と略変わらない発進応答性が得られる。
図10は、車両減速停止から発進までの間の動力伝達装置10の作動を説明するタイムチャートの一例である。図10において、変速比γは、ベルト式無段変速部38の変速比γに対応しており、スリーブの各位置(Lo’、中間、Hi’)は、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60の切替位置を示している。たとえば、スリーブが中立(中立位置)にある場合、副動力伝達経路24が遮断されていることを示しており、スリーブがLo’にある場合、低速変速段Lo’に切り替えられていることを示しており、スリーブがHi’にある場合、高速変速段Hi’に切り替えられていることを示している。また、油圧式摩擦クラッチがON位置にある場合、油圧式摩擦クラッチC1が接続されていることを示しており、OFF位置にある場合、油圧式摩擦クラッチC1が遮断されていることを示している。
図10においては、主動力伝達経路22に切り替えられた状態で車両が減速停止されている。例えば、ブレーキペダルの踏み込みなどによって車両が減速されると、それに従ってベルト式無段変速部38が最大変速比γmax側に変速され、最後には、最大変速比γmaxで維持される。また、エンジン回転速度Neも低下させられ、所定の回転速度を下回ると、エンジン停止させられる(エンジン回転速度Ne=0)。さらに、エンジン12が停止されると、油圧式摩擦クラッチC1が遮断される。
そして、t1時点において車両が停止されると、次の発進に備えて、アクチュエータ62が駆動され、スリーブ60がLo’の位置に移動させられる。なお、ウォームギヤ64は、低速変速段Lo’と対応する位置まで移動されるが、実際には、破線に示すように、スリーブ60の先端とクラッチギヤ54dの先端とが衝突するために噛み合わず、スプリング66が伸縮された状態でスリーブ60をクラッチギヤ54dに押し当てた状態で維持される(図9参照)。
上記状態でt2時点において車両発進に伴い、エンジン12が始動されると、クラッチギヤ54dが回転されて、スリーブ60とクラッチギヤ54dとが噛合可能な位置となる。このとき、実線に示すように、スプリング66の弾性復帰力によってスリーブ60がクラッチギヤ54d側に押し出されることにより、スリーブ60とクラッチギヤ54dとが速やかに噛み合わされる。上記より、油圧および電源が不足した場合であっても、副動力伝達経路24によって駆動されるため、車両の発進制御が可能となる。
次いで、エンジン回転速度Neおよび車速Vが上昇すると、t3時点において副動力伝達経路24から主動力伝達経路22に切り替えられる。ここで、副動力伝達経路24の最大変速比γ'max(=2.38)は、主動力伝達経路24(ベルト式無段変速部38)の最大変速比γmax(=2.39)よりも小さいため、油圧式摩擦クラッチC1が徐々に接続されるに従い、無段変速部38に油圧式摩擦クラッチC1を介して連結されているスリーブ60の回転速度がクラッチギヤ54dよりも速くなる。このとき、スリーブ60とクラッチギヤ54dとの間のトルク抜けが発生し、スリーブ60がスムーズに移動させられる。
さらに、主動力伝達経路22に切り替えられた状態で走行中、車速Vが上昇して高車速状態となると、ベルト式無段変速部38のベルト伝達効率により燃費性が低下することを考慮して、t4時点において主動力伝達経路22から副動力伝達経路24の高速変速段Hi’に切り替えられる。このとき、同期噛合式クラッチ52の同期作用によってスリーブ60およびクラッチギヤ56dの回転速度が同期され、スムーズにスリーブ60がクラッチギヤ56dに噛み合わされる。
上述のように、本実施例によれば、エンジン12に動力伝達可能に連結された入力軸16より分岐してエンジン12の出力を駆動輪20へそれぞれ伝達する主動力伝達経路22および副動力伝達経路24を並列に備え、主動力伝達経路22は油圧式摩擦クラッチC1によって断続され、副動力伝達経路24は同期噛合式クラッチ52によって断続されるように構成されている。したがって、副動力伝達経路24は、油圧の供給を必要としない動力伝達経路であるため、エンジン12が停止されてそのエンジン12によって駆動されるオイルポンプが停止した場合であっても副動力伝達経路24による動力伝達が可能となる。これより、例えばアイドリングストップ後の車両発進時に油圧・電力の不足によってベルト式無段変速部38の油圧制御が実施できない状態(制御不可状態)が生じることがあるが、そのときに油圧式摩擦クラッチC1を遮断すると共に、同期噛合式クラッチ52を接続させて副動力伝達経路24による動力伝達に切替えることで、アイドリングストップ後の制御不可状態を回避することができる。なお、副動力伝達経路24は同期噛合式クラッチ52によって接続されるため、主動力伝達経路22と異なり、油圧・電力の不足に拘わらず制御可能となる。また、ベルト式無段変速部38では、ベルト伝達効率が悪いために、高速走行時において燃費が悪くなるが、このような場合に副動力伝達経路24の最小変速比に切替えることで、燃費の悪化を抑制することができる。
また、本実施例によれば、副動力伝達経路24の有段変速部50(高速歯車機構56)の最小変速比γ'minは、主動力伝達経路22のベルト式無段変速部38の最小変速比γminよりも小さく、副動力伝達経路24の有段変速部50(低速歯車機構54)の最大変速比γ'maxは、主動力伝達経路22のベルト式無段変速部38の最大変速比γmaxよりも小さいため、副動力伝達経路24から主動力伝達経路22への切替時において、スムーズな切替が可能となる。具体的には、走行時の副動力伝達経路24から主動力伝達経路22への切替に際して、油圧式摩擦クラッチC1が徐々に係合されると、主動力伝達経路22の方が変速比γが大きいために、主動力伝達経路22側の回転速度の方が速くなるが、その主動力伝達経路22の回転速度の影響で、スリーブ60の回転が速くなるに従い、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60にかかるトルクに抜けが生じるので、同期噛合式クラッチ52がスムーズに遮断される。
また、本実施例によれば、主動力伝達経路22において、油圧式摩擦クラッチC1はベルト式無段変速部38の出力側に設けられており、主動力伝達経路22および副動力伝達経路間24の切替時において、油圧式摩擦クラッチC1のトルク容量が、ベルト式無段変速部38のトルク容量を越えないように制御されるため、主動力伝達経路38にベルト式無段変速部のトルク容量を超えるトルクが伝達されても油圧式摩擦クラッチC1が先に滑るので、ベルト式無段変速部38のベルト滑りが防止される。
また、本実施例によれば、主動力伝達経路22から副動力伝達経路24への切替に際して、同期噛合式クラッチ52の同期作用によってスムーズな切替が可能となる。
また、本実施例によれば、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60は、アクチュエータ62によって駆動されるウォームギヤ64にスプリング66を介して連結されたシフトフォーク68に嵌合され、そのアクチュエータ62によってその同期噛合式クラッチ52の断続状態が切り替えられるため、アクチュエータ62によって容易に同期噛合式クラッチ52の断続状態を切替えることができる。
また、本実施例によれば、エンジン12を停止して車両を減速停止させる際、車両が走行レンジ(例えばDレンジ)にあっても、予め同期噛合式クラッチ52を動力伝達遮断状態に切替えるめ、車両停止時にNレンジに切り替えられてもDレンジに維持されることがなくなり、意図しないトルク伝達の発生が防止される。なお、運転者が車両停止後にDレンジ(走行レンジ)からNレンジ(非走行レンジ)に切り替えた場合、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が有段変速部50のギヤと噛み合っていると、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60にはトルクがかかった状態で停止しているため、そのスリーブを外すことができず、Nレンジへの切替は不可能となる。したがって、その状態でエンジン12を始動させると、意図しないトルク伝達が発生する可能性がある。
また、本実施例によれば、予め車両停止中において、アクチュエータ62によってスリーブ60を有段変速部50のギヤ側へ移動させておくため、車両を速やかに発進させることができる。アクチュエータ62によってスリーブ60が有段変速部50のギヤ側へ移動されると、通常スリーブ60の内歯と有段変速部50のクラッチギヤとは噛み合わず、スリーブ60の内歯の先端に有段変速部50のクラッチギヤの先端が押し当てられ、アクチュエータ62と同期噛合式クラッチ52との間に介装されるスプリング66が収縮された状態となる。そして、車両の発進に伴ってクラッチギヤが回転すると、スプリング66の弾性復帰力によってスリーブ60の内歯と有段変速部50のクラッチギヤとが速やかに噛み合うので、車両を速やかに発進させることができる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、本発明の他の実施例である車両用動力伝達装置80の構成を説明するための骨子図である。車両用動力伝達装置80を図1の動力伝達装置10と比較すると、同期噛合式クラッチ52の配置位置がエンジン12側に変更されている。なお、他の構成および作動については、車両用動力伝達装置10と変わらないので、その説明を省略する。
同期噛合式クラッチ52は、副動力伝達経路24においてエンジン12側に配設されており、そのスリーブ60は入力軸16と一体的に回転させられている。副動力伝達機構24の低速変速段Lo’を構成する低速歯車機構82は、入力軸16に対して相対回転可能なドライブギヤ82aと、出力軸26に相対回転不能に固定されているドリブンギヤ82bと、ドライブギヤ82aおよびドリブンギヤ82bと噛み合わされた状態で介装されているカウンタギヤ82cと、ドライブギヤ82aと一体的に回転するクラッチギヤ82dとを、備えている。また、副動力伝達経路24の高速変速段Hi’を構成する高速歯車機構84は、入力軸16に対して相対回転可能なドライブギヤ84aと、出力軸26に相対回転不能に固定されているドリブンギヤ84bと、ドライブギヤ84aおよびドリブンギヤ84bと噛み合わされた状態で介装されているカウンタギヤ84cと、ドライブギヤ84aと一体的に回転するクラッチギヤ84dとを、備えている。
図11に示す状態は、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60が中間位置に移動させられている状態を示している。このとき低速歯車機構82および高速歯車機構84ともにエンジン12の出力が伝達されないので、副動力伝達経路24は遮断された状態となる。また、同期噛合式クラッチ52のスリーブ60がアクチュエータ62によってドライブギヤ82a側に移動させられると、ドライブギヤ82aと一体的に回転するクラッチギヤ82dとスリーブ60の内歯とが噛み合い、入力軸16(エンジン12)の動力がドライブギヤ82aに伝達される。したがって、低速変速段Lo’が成立させられ、エンジン12の出力が低速歯車機構82を介して駆動輪20へ伝達される。一方、スリーブ60がドライブギヤ84a側に移動させられると、ドライブギヤ84aと一体的に回転するクラッチギヤ84dとスリーブ60の内歯とが噛み合い、入力軸16の動力がドライブギヤ84aに伝達される。したがって、高速変速段Hi’が成立させられ、エンジン12の出力が高速歯車機構84を介して駆動輪20へ伝達される。
また、上記車両用動力伝達装置80においても、副動力伝達経路24の低速歯車機構82の最大変速比γ'maxは、主動力伝達経路22(ベルト式無段変速部38)の最大変速比γmaxよりも小さく、副動力伝達経路24の高速歯車機構84の最小変速比γ'minは、主動力伝達経路22の最小変速比γminよりも小さく設定されることにより、スリーブ60のスムーズな移動が可能となる。
上述のように、本実施例の車両用動力伝達装置80においても、前述した車両用動力伝達装置10と同様の作用および効果を得ることができる。
図12は、本発明の他の実施例である車両用動力伝達装置90の構成を説明するための骨子図である。車両用動力伝達装置90を図1の車両用動力伝達装置10と比較すると、副動力伝達経路24の切替機構が同期噛合式クラッチ52から乾式クラッチ92に変更されている。乾式クラッチ92は、図13に示すように、スリーブ94の両面にクラッチフェーシング96が固着されている。なお、他の構成および作動については、車両用動力伝達装置10と変わらないので、その説明を省略する。
上記のように構成される車両用動力伝達装置90においても、乾式クラッチ92がアクチュエータ62によって低速歯車機構54のドリブンギヤ54b側に移動させられると、ドリブンギヤ54bが乾式クラッチ92を介して出力軸26と接続され、低速変速段Lo’が成立させられる。また、乾式クラッチ92が高速歯車機構56のドリブンギヤ56b側に移動させられると、ドリブンギヤ56bが乾式クラッチ92を介して出力軸26と接続され、高速変速段Hi’が成立させられる。したがって、車両用動力伝達装置10と同様の効果を得ることができる。
上述のように、本実施例の車両用動力伝達装置90においても、前述した車両用動力伝達装置10と略同様の作用および効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、無段変速部としてベルト式無段変速部38が使用されているが、その他にも、例えばトロイダル式CVTなど、油圧によって変速される無段変速部であれば矛盾のない範囲において適宜使用することができる。
また、前述の実施例において、ベルト式無段変速部38、低速歯車機構54、および高速歯車機構56の具体的な変速比γは、一例であって車両の形式等に応じて適宜変更される。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用動力伝達装置
12:エンジン
16:入力軸(入力部)
20:駆動輪
22:主動力伝達経路
24:副動力伝達経路
38:ベルト式無段変速部(無段変速部)
50:有段変速部
52:同期噛合式クラッチ(噛合式クラッチ)
62:アクチュエータ
64:ウォームギヤ
66:スプリング
68:シフトフォーク
80:車両用動力伝達装置
γmax:ベルト式無段変速部の最大変速比(無段変速部の最大変速比)
γ'max:低速変速段の最大変速比(有段変速部の最大変速比)
γmin:ベルト式無段変速部の最小変速比(無段変速部の最小変速比)
γ'min:高速変速段の最小変速比(有段変速部の最小変速比)
C1:油圧式摩擦クラッチ

Claims (4)

  1. 駆動源に動力伝達可能に連結された入力部より分岐し、該駆動源の出力を駆動輪へそれぞれ伝達する主動力伝達経路および副動力伝達経路を並列に備える車両用動力伝達装置であって、
    前記主動力伝達経路は、油圧によって制御される無段変速部と該主動力伝達経路の動力伝達を断続する油圧式摩擦クラッチとを直列に備え、
    前記副動力伝達経路は、噛合式の有段変速部と該副動力伝達経路の動力伝達を断続する噛合式クラッチとを直列に備え、
    前記副動力伝達経路の有段変速部の最小変速比は、前記主動力伝達経路の無段変速部の最小変速比よりも小さく、
    前記副動力伝達経路の有段変速部の最大変速比は、前記主動力伝達経路の無段変速部の最大変速比よりも小さいことを特徴とする車両用動力伝達装置。
  2. 前記無段変速部は、ベルト式無段変速部であり、
    前記主動力伝達経路において、前記油圧式摩擦クラッチは該ベルト式無段変速部の出力側に設けられており、
    前記主動力伝達経路および前記副動力伝達経路間の切替時において、前記油圧式摩擦クラッチのトルク容量が、前記ベルト式無段変速部のトルク容量を越えないように制御されることを特徴とする請求項1の車両用動力伝達装置。
  3. 前記噛合式クラッチは、機械式の同期機構を有する噛合式クラッチであることを特徴とする請求項1または2の車両用動力伝達装置。
  4. 前記同期機構を有する噛合式クラッチのスリーブは、アクチュエータによって駆動されるウォームギヤにスプリングを介して連結されたシフトフォークに嵌合され、
    該アクチュエータによって該噛合式クラッチの断続状態が切り替えられることを特徴とする請求項3の車両用動力伝達装置。
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