JP2019143756A - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

車両用動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019143756A
JP2019143756A JP2018030498A JP2018030498A JP2019143756A JP 2019143756 A JP2019143756 A JP 2019143756A JP 2018030498 A JP2018030498 A JP 2018030498A JP 2018030498 A JP2018030498 A JP 2018030498A JP 2019143756 A JP2019143756 A JP 2019143756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
power transmission
clutch
vehicle
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018030498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6973168B2 (ja
Inventor
京平 鈴村
Kyohei Suzumura
京平 鈴村
勇介 大形
Yusuke Ogata
勇介 大形
幸典 桑田
Yukinori Kuwata
幸典 桑田
雅浩 柄澤
Masahiro Karasawa
雅浩 柄澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018030498A priority Critical patent/JP6973168B2/ja
Publication of JP2019143756A publication Critical patent/JP2019143756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6973168B2 publication Critical patent/JP6973168B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】スムーズな発進を実現することができる車両用動力伝達装置を提供すること。【解決手段】ギヤ段を有する有段変速機構、第1クラッチ、及び、シンクロ機構を介して動力を伝達する第1動力伝達経路と、ベルト式の無段変速機と第2クラッチとを介して動力を伝達する第2動力伝達経路と、が並列に設けられ、有段変速機構、無段変速機、第1クラッチ、及び、第2クラッチに対して、作動油を供給する機械式オイルポンプ及び電動式オイルポンプを備えており、前進レンジと非前進レンジとを含む複数のシフトレンジが、シフト操作によって選択的に切り替え可能な車両用動力伝達装置において、アイドリングストップ中にシフトレンジが、前進レンジから非前進レンジに切り替えられ、その後、非前進レンジから前進レンジへ切り替えられた際に、ヘジテーションの可能性があると判断される場合には、第2動力伝達経路によって動力伝達を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用動力伝達装置に関する。
特許文献1には、車両用動力伝達装置において、非前進レンジにシフト操作がなされると、電動式オイルポンプが起動し、その後のエンジン停止動作に伴うエンジン回転数の低下によって、機械式オイルポンプからの供給油圧が低下したとしても、アクチュエータストロークがシンクロ機構の係合位置に保持させるように、電動式オイルポンプによって噛み合いクラッチへ油圧を供給することが開示されている。
特開20016−050617号公報
前進レンジであるDレンジでアイドリングストップ中に、非前進レンジであるNレンジへシフト操作されると、オイルポンプと前進用クラッチとの間のアキュームレータに蓄圧された油圧が解放される。その後、NレンジからDレンジに再シフト操作されるとアキュームレータが再蓄圧されるが、エンジンが停止した状態では、機械式オイルポンプから油圧が供給されないため、電動式オイルポンプからの油圧だけではライン圧が低下してしまいシンクロ機構が解放されてしまう。この状態で、エンジンが始動されると、機械式オイルポンプからの油圧によってライン圧が低圧状態から復帰するため、シンクロ機構を再係合してから前進用クラッチの係合となる。そのため、アイドリングストップ中のシフト操作によって、D→N→Dシフト操作がなされた際に、前進用クラッチを係合させて車両を発進させようとすると、ヘジテーションが発生するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、スムーズな発進を実現することができる車両用動力伝達装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用動力伝達装置は、ギヤ段を有する有段変速機構、第1クラッチ、及び、シンクロ機構を介して動力を伝達する第1動力伝達経路と、ベルト式の無段変速機と第2クラッチとを介して動力を伝達する第2動力伝達経路と、が並列に設けられ、前記有段変速機構、前記無段変速機、前記第1クラッチ、及び、前記第2クラッチに対して、作動油を供給する機械式オイルポンプ及び電動式オイルポンプを備えており、前進レンジと非前進レンジとを含む複数のシフトレンジが、シフト操作によって選択的に切り替え可能な車両用動力伝達装置において、アイドリングストップ中に前記シフトレンジが、前記前進レンジから前記非前進レンジに切り替えられ、その後、前記非前進レンジから前記前進レンジへ切り替えられた際に、ヘジテーションの可能性があると判断される場合には、前記第2動力伝達経路によって動力伝達を行うことを特徴とするものである。
本発明に係る車両用動力伝達装置は、ヘジテーションの可能性があると判断される場合に、第2動力伝達経路を経由したベルト駆動による動力伝達を選択するため、スムーズな発進を実現することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両用駆動装置の構成を説明するスケルトン図である。 図2は、S&S制御を実行してDレンジでアイドリングストップ中からのD→N→Dシフト操作時における、クラッチ係合目標演算制御の一例を示したフローチャートである。 図3は、S&S制御を実施してDレンジでアイドリングストップ中からのD→N→Dシフト操作時における、クラッチ係合目標演算制御の他例を示したフローチャートである。 図4は、S&S制御を実施してDレンジでアイドリングストップ中からのD→N→Dシフト操作時における、ベルト走行用クラッチ選択時のタイムチャートである。 図5は、S&S制御を実施してDレンジでアイドリングストップ中からのD→N→Dシフト操作時における、前進用クラッチ選択時のタイムチャートである。
以下に、本発明に係る車両用動力伝達装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る車両用動力伝達装置12を備えた車両用駆動装置8のスケルトン図である。車両用駆動装置8は、走行用の駆動力源として用いられるエンジン10、及び、車両用動力伝達装置12を備えている。エンジン10は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関である。車両用動力伝達装置12は、流体式伝動装置としてのトルクコンバータ14と自動変速機16と差動歯車装置18とを備えており、エンジン10の出力は、トルクコンバータ14から自動変速機16を介して差動歯車装置18に伝達され、左右の駆動輪20L,20Rへ分配される。トルクコンバータ14は、エンジン10のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、及び、自動変速機16の入力軸22に連結されたタービン翼車14tを備えており、流体を介して動力伝達を行うとともに、ロックアップクラッチ15を介して直結されるようになっている。ポンプ翼車14pには、機械式オイルポンプ74が設けられており、エンジン10により回転駆動されて油圧を出力することにより、図1中破線で示す油圧制御回路70の油圧源として用いられる。
自動変速機16は、トルクコンバータ14の出力回転部材であるタービン軸と一体的に設けられた入力軸22、入力軸22に連結されたベルト式の無段変速機24、同じく入力軸22に連結されて無段変速機24と並列に設けられた前後進切換装置26及びギヤ段を有する有段変速機構であるギヤ変速機構28、無段変速機24及びギヤ変速機構28の共通の出力回転部材である出力軸30、並びに、減速歯車装置32を備えている。減速歯車装置32の小径ギヤ34は、差動歯車装置18のリングギヤ36と噛み合わされている。前後進切換装置26及びギヤ変速機構28は歯車伝達機構に相当する。このように構成された自動変速機16においては、エンジン10の出力が、トルクコンバータ14から無段変速機24を介して出力軸30へ伝達され、あるいは、無段変速機24を介することなく前後進切換装置26及びギヤ変速機構28を介して出力軸30へ伝達され、さらに減速歯車装置32及び差動歯車装置18を経て左右の駆動輪20L,20Rへ伝達される。
このように、本実施形態の自動変速機16は、エンジン10の出力を入力軸22から前後進切換装置26及びギヤ変速機構28を介して出力軸30へ伝達する第1動力伝達経路TP1と、エンジン10の出力を入力軸22から無段変速機24を介して出力軸30へ伝達する第2動力伝達経路TP2と、を備えており、車両の走行状態に応じて第1動力伝達経路TP1と第2動力伝達経路TP2とが切り換えられる。このため、自動変速機16は、第1動力伝達経路TP1における動力伝達を断接する第1断接装置としての第1クラッチである前進用クラッチC1、及び、第2動力伝達経路TP2における動力伝達を断接する第2断接装置としての第2クラッチであるベルト走行用クラッチC2を備えている。第1動力伝達経路TP1には、さらに、前進用クラッチC1及びギヤ変速機構28に対して直列であって、それらよりも下流側に、噛合い式伝達装置である油圧噛合い式のドグクラッチCdが設けられている。
前後進切換装置26は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置を主体として構成されており、サンギヤ26sが入力軸22に一体的に連結され、キャリア26cが入力軸22に対して同軸に相対回転可能に配設された小径ギヤ42に連結されている。一方、リングギヤ26rが後進用ブレーキB1を介して選択的にケース40に連結されて回転停止させられるとともに、入力軸22とキャリア26cとが前進用クラッチC1を介して選択的に連結されるようになっている。そして、前進用クラッチC1が係合させられるとともに後進用ブレーキB1が解放されると、入力軸22が小径ギヤ42に直結されて前進用動力伝達状態が成立させられる。また、後進用ブレーキB1が係合させられるとともに前進用クラッチC1が解放されると、小径ギヤ42は入力軸22に対して逆方向へ回転させられ、後進用動力伝達状態が成立させられる。また、前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1がともに解放されると、動力伝達を遮断するニュートラル状態となる。
前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1は、何れも複数の摩擦材が油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式の摩擦係合装置であり、油圧シリンダに供給されるC1油圧PC1及びB1油圧PB1が、それぞれ油圧作動制御部72によって調圧制御されることにより、前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1の係合力すなわち伝達トルク容量が連続的に調整される。
ギヤ変速機構28は、小径ギヤ42、カウンタ軸44に相対回転不能に設けられ小径ギヤ42と噛み合う大径ギヤ46、及び、カウンタ軸44に対して同軸に相対回転可能に設けられた小径のアイドラギヤ48を備えている。カウンタ軸44とアイドラギヤ48との間には、ドグクラッチCdが設けられており、それらの間の動力伝達が断接される。ドグクラッチCdは、シンクロナイザリングなどのシンクロ機構を備えており、クラッチハブスリーブ50が、油圧アクチュエータ52により接続方向へ移動させられると、シンクロ機構を介してアイドラギヤ48がカウンタ軸44と同期回転させられるようになり、クラッチハブスリーブ50がさらに移動させられると、クラッチハブスリーブ50の内周面に設けられたスプライン歯を介してアイドラギヤ48がカウンタ軸44に連結される。油圧アクチュエータ52は油圧シリンダであり、油圧アクチュエータ52に供給される油圧(ライン油圧PL)によって、リターンスプリングの付勢力に抗してアイドラギヤ48とカウンタ軸44との連結状態が保持される。
アイドラギヤ48は、出力軸30に設けられた大径ギヤ58と噛み合っており、前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1の何れか一方が係合し、且つ、ドグクラッチCdが接続されることによって、エンジン10の出力が入力軸22から前後進切換装置26、ギヤ変速機構28、アイドラギヤ48、及び、大径ギヤ58を順次経由して出力軸30に伝達される第1動力伝達経路TP1が成立させられる。すなわち、第1動力伝達経路TP1を経由して動力伝達が行われるギヤ駆動モードによる走行が可能になる。なお、小径のアイドラギヤ48と大径ギヤ58との間でも変速(減速)が行われ、アイドラギヤ48と大径ギヤ58とを含めてギヤ変速機構28が構成されているとみなすこともできる。
無段変速機24は、入力軸22に設けられたプライマリプーリ60、出力軸30と同軸のプーリ回転軸62に設けられたセカンダリプーリ64、及び、プライマリプーリ60とセカンダリプーリ64とに巻き掛けられた伝動ベルト66を備えており、プライマリプーリ60及びセカンダリプーリ64と伝動ベルト66との間の摩擦を介して動力伝達が行われる。プライマリプーリ60及びセカンダリプーリ64は、それぞれV溝幅を変更する推力を付与する油圧アクチュエータとして油圧シリンダ60c,64cを備えている。そして、例えば、油圧シリンダ60cに供給されるプライマリ油圧Ppriが、油圧制御回路70の油圧作動制御部72によって制御されることによって、プライマリプーリ60及びセカンダリプーリ64のV溝幅が変化し、伝動ベルト66の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ2が連続的に変化させられる。また、油圧シリンダ64cに供給されるセカンダリ油圧Psecが油圧作動制御部72によって調圧制御されることによって、伝動ベルト66が滑りを生じないようにベルト挟圧力が調整される。
ここで、ギヤ変速機構28のギヤ比などによって定まる第1動力伝達経路TP1の変速比γ1は、第2動力伝達経路TP2の変速比γ2の最大値γ2maxよりも大きく、例えば、車両発進時や高負荷走行時に第1動力伝達経路TP1が用いられ、車速Vの上昇や要求駆動力の減少などに伴って第2動力伝達経路TP2に切り換えられる。変速比γ1及び変速比γ2は、出力軸30の回転数である出力回転数Noに対するタービン回転数Ntの比(Nt/No)である。タービン回転数Ntは、入力軸22の回転数である入力回転数と一致する。
出力軸30は、プーリ回転軸62に対して同軸に相対回転可能に配設されており、その出力軸30とセカンダリプーリ64との間に設けられたベルト走行用クラッチC2によって、出力軸30とセカンダリプーリ64との間の動力伝達が断接される。ベルト走行用クラッチC2が係合すると、エンジン10の出力が入力軸22から無段変速機24を経由して出力軸30に伝達されるようになり、第2動力伝達経路TP2が成立する。すなわち、第2動力伝達経路TP2を経由して動力伝達が行われるベルト駆動モードによる走行が可能になる。無段変速機24の出力側に設けられたベルト走行用クラッチC2は、複数の摩擦材が油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式の摩擦係合装置であり、その油圧シリンダに供給されるC2油圧PC2が油圧作動制御部72によって調圧制御されることによって、係合力すなわち伝達トルク容量が連続的に調整される。
油圧制御回路70は、機械式オイルポンプ74の他に電動式オイルポンプ76を備えている。機械式オイルポンプ74及び電動式オイルポンプ76は、ギヤ変速機構28、無段変速機24、前進用クラッチC1、及び、ベルト走行用クラッチC2などに対して作動油を供給する。電動式オイルポンプ76は、ポンプ用電動モータ78によって任意の時間に任意の駆動トルクで回転駆動されることにより所定の油圧を出力する。また、油圧制御回路70は、電動式オイルポンプ76及び機械式オイルポンプ74と前進用クラッチC1との間には、アキュームレータを備えている。ポンプ用電動モータ78は、ECU80によって制御され、例えば、アクセルOFFの惰性走行時やブレーキ操作された減速時、または、車両停止時などに、ロックアップクラッチ15が解放されて動力伝達経路からエンジン10が切り離されるとともに、フューエルカットなどによりエンジン10が回転停止させられた場合など、機械式オイルポンプ74では十分な油圧が得られない場合に作動させられ、電動式オイルポンプ76から所定の油圧を出力する。なお、電動式オイルポンプ76の最大出力油圧は、機械式オイルポンプ74に比較してはるかに低く、必要最小限の油圧を出力するだけである。
油圧作動制御部72は、油路を切り換える電磁式切換弁や油圧を制御する電磁式油圧制御弁などが設けられたバルブボデーなどで、ECU80によって切換弁や油圧制御弁が電気的に制御される。これにより、プライマリ油圧Ppri、セカンダリ油圧Psec、C1油圧PC1、C2油圧PC2、及び、B1油圧PB1が調圧制御されるほか、ロックアップクラッチ15に対して係合及び解放の制御がなされる。また、油圧アクチュエータ52を介してクラッチハブスリーブ50が軸方向へ移動させられることにより、ドグクラッチCdが接続または遮断される。
ECU(電子制御装置)80は、エンジン10の出力制御や無段変速機24の変速制御、第1動力伝達経路TP1及び第2動力伝達経路TP2の切換制御などを行う。このECU80は、CPU、ROM、RAM、及び、入出カインターフェースなどを有する所謂マイクロコンピュータを含んで構成されている。ECU80は、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムにしたがって信号処理を行うものである。ECU80には、エンジン回転数Ne、タービン回転数Nt、出力回転数No、アタセルペグルの操作量であるアクセル操作量Acc、及び、ブレーキ操作(踏み込み操作)を表す信号であるブレーキ操作信号Brなど、各種の制御に必要な種々の情報が供給されるようになっている。
また、ユーザーがシフトレバーを操作することによって、ECU80は、D(ドライブ)レンジなどの前進レンジと、N(ニュートラル)レンジ、P(パーキング)レンジ、及び、R(リバース)レンジなどの非前進レンジと、を含む複数のシフトレンジを、シフトレバーの位置に応じたシフトレンジに切り替える。
ECU80は、S&S(ストップアンドスタート)制御を実施可能である。S&S制御では、前進走行中にブレーキが踏み込み操作されたブレーキONの減速時に、ロックアップクラッチ15を解放することによって、エンジン10を動力伝達経路から切り離すとともに、エンジン10に対する燃料供給などを停止(フューエルカット)してエンジン10の回転を停止させる(アイドリングストップさせる)。なお、ブレーキONか否かは、ブレーキ操作信号Brの有無によって判断することができる。そして、ブレーキ操作が解除されるなど所定の解除条件が成立すると、直ちにエンジン10への燃料供給などを再開してエンジン10を再始動し、通常運転に復帰する。
図2は、S&S制御を実施してDレンジでアイドリングストップ中からのD→N→Dシフト操作時における、クラッチ係合目標演算制御の一例を示したフローチャートである。
まず、ECU80は、Dレンジでアイドリングストップ中であるかを判断する(ステップS1)。Dレンジでアイドリングストップ中ではないと判断した場合(ステップS1でNo)、ECU80は、Dレンジでアイドリングストップ中と判断されるまで、ステップS1の処理を繰り返し実行する。一方、Dレンジでアイドリングストップ中であると判断した場合(ステップS1でYes)、ECU80は、DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われたか判断する(ステップS2)。
DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われていないと判断した場合(ステップS2でNo)、ECU80は、DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われたと判断されるまで、ステップS2の処理を繰り返し実行する。一方、DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われたと判断した場合(ステップS2でYes)、ECU80は、S&S制御から復帰するとともに、Dレンジへ再シフト操作が行われたかを判断する(ステップS3)。
Dレンジへ再シフト操作が行われていないと判断した場合(ステップS3でNo)、ECU80は、Dレンジへ再シフト操作が行われるまで、ステップS3の処理を繰り返し実行する。一方、Dレンジへ再シフト操作が行われたと判断した場合(ステップS3でYes)、ECU80は、アキュームレータ充填によるシンクロ機構外れの可能性があるかを判断する(ステップS4)。
アキュームレータ充填によるシンクロ機構外れの可能性があると判断した場合(ステップS4でYes)、ECU80は、クラッチの係合目標をベルト走行用クラッチC2として(ステップS5)、一連の制御を終了する。これにより、アキュームレータ充填によるシンクロ機構外れの可能性がある、言い換えれば、ヘジテーションの可能性があると判断した場合、ECU80は、ベルト走行用クラッチC2を係合させて、第2動力伝達経路TP2を経由したベルト駆動モードによる動力伝達を選択するため、よりスムーズな発進を実現することができる。
一方、アキュームレータ充填によるシンクロ機構外れの可能性がないと判断した場合(ステップS4でNo)、ECU80は、クラッチの係合目標を前進用クラッチC1として(ステップS6)、一連の制御を終了する。これにより、アキュームレータ充填によるシンクロ機構外れの可能性がない、言い換えれば、ヘジテーションの可能性がないと判断した場合、ECU80は、前進用クラッチC1を係合させて、第1動力伝達経路TP1を経由したギヤ駆動モードによる動力伝達によって車両を発進させることができる。
次に、D→Nシフト操作から所定時間経過し、且つ、N→Dシフト操作時にエンジン回転数Neが所定値以下であるか否かによって、ヘジテーションの可能性の有無の判断を行う場合におけるクラッチ係合目標演算制御について説明する。
図3は、S&S制御を実施してDレンジでアイドリングストップ中からのD→N→Dシフト操作時における、クラッチ係合目標演算制御の他例を示したフローチャートである。図4は、S&S制御を実施してDレンジでアイドリングストップ中からのD→N→Dシフト操作時における、ベルト走行用クラッチC2選択時のタイムチャートである。図5は、S&S制御を実施してDレンジでアイドリングストップ中からのD→N→Dシフト操作時における、前進用クラッチC1選択時のタイムチャートである。
まず、図3に示すように、ECU80は、Dレンジでアイドリングストップ中であるかを判断する(ステップS11)。Dレンジでアイドリングストップ中ではないと判断した場合(ステップS11でNo)、ECU80は、Dレンジでアイドリングストップ中と判断されるまで、ステップS11の処理を繰り返し実行する。一方、Dレンジでアイドリングストップ中であると判断した場合(ステップS11でYes)、ECU80は、DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われたかを判断する(ステップS12)。
DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われていないと判断した場合(ステップS12でNo)、ECU80は、DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われたと判断されるまで、ステップS12の処理を繰り返し実行する。一方、DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われたと判断した場合(ステップS12でYes、図4の時刻t1、図5の時刻t11)、ECU80は、S&S制御から復帰するとともに、Dレンジへ再シフト操作が行われたかを判断する(ステップS13)。
Dレンジへ再シフト操作が行われていないと判断した場合(ステップS13でNo)、ECU80は、Dレンジへ再シフト操作が行われるまで、ステップS13の処理を繰り返し実行する。一方、Dレンジへ再シフト操作が行われたと判断した場合(ステップS13でYes)、ECU80は、Dレンジ外れから(DレンジからNレンジ(Pレンジ,Rレンジ)へシフト操作が行われてから)所定時間以上経過したかを判断する(ステップS14)。なお、図4における時刻t2、及び、図5における時刻t12は、解放時のクラッチC1指示圧になったタイミングである。そして、図4における前記所定時間はt2−t1であり、図5における前記所定時間はt12−t11である。
Dレンジ外れから所定時間以上経過していないと判断した場合(ステップS14でNo)、ECU80は、クラッチの係合目標を前進用クラッチC1として(ステップS17)、一連の制御を終了する。そして、ECU80は、前進用クラッチC1が解放状態から係合状態となるようにクラッチC1指示圧を高めて(図5の時刻t14)、前進用クラッチC1を係合させて、第1動力伝達経路TP1を経由したギヤ駆動モードによる動力伝達によって車両を発進させる。一方、Dレンジ外れから所定時間以上経過したと判断した場合(ステップS14でYes)、ECU80は、Dレンジへの再シフト操作時にエンジン回転数Neが所定値以下であるかを判断する(ステップS15)。
Dレンジへの再シフト操作時にエンジン回転数Neが所定値以下であると判断した場合(ステップS15でYes、図4の時刻t3)、ECU80は、クラッチの係合目標をベルト走行用クラッチC2として(ステップS16)、一連の制御を終了する。これにより、ヘジテーションの可能性があると判断される場合、ECU80は、ベルト走行用クラッチC2が解放状態から係合状態となるようにクラッチC2指示圧を高めて(図4の時刻t4)、ベルト走行用クラッチC2を係合させて、第2動力伝達経路TP2を経由したベルト駆動モードによる動力伝達を選択する。そのため、よりスムーズな発進を実現することができる。
一方、Dレンジへの再シフト操作時にエンジン回転数Neが所定値以下ではないと判断した場合(ステップS15でNo、図5の時刻t13)、ECU80は、クラッチの係合目標を前進用クラッチC1として(ステップS17)、一連の制御を終了する。そして、ECU80は、前進用クラッチC1が解放状態から係合状態となるようにクラッチC1指示圧を高めて(図5の時刻t14)、前進用クラッチC1を係合させて、第1動力伝達経路TP1を経由したギヤ駆動モードによる動力伝達によって車両を発進させる。
8 車両用駆動装置
10 エンジン
12 車両用動力伝達装置
70 油圧制御回路
74 機械式オイルポンプ
76 電動式オイルポンプ
80 ECU
C1 前進用クラッチ
C2 ベルト走行用クラッチ
TP1 第1動力伝達経路
TP2 第2動力伝達経路

Claims (1)

  1. ギヤ段を有する有段変速機構、第1クラッチ、及び、シンクロ機構を介して動力を伝達する第1動力伝達経路と、ベルト式の無段変速機と第2クラッチとを介して動力を伝達する第2動力伝達経路と、が並列に設けられ、
    前記有段変速機構、前記無段変速機、前記第1クラッチ、及び、前記第2クラッチに対して、作動油を供給する機械式オイルポンプ及び電動式オイルポンプを備えており、
    前進レンジと非前進レンジとを含む複数のシフトレンジが、シフト操作によって選択的に切り替え可能な車両用動力伝達装置において、
    アイドリングストップ中に前記シフトレンジが、前記前進レンジから前記非前進レンジに切り替えられ、その後、前記非前進レンジから前記前進レンジへ切り替えられた際に、ヘジテーションの可能性があると判断される場合には、前記第2動力伝達経路によって動力伝達を行うことを特徴とする車両用動力伝達装置。
JP2018030498A 2018-02-23 2018-02-23 車両用動力伝達装置 Active JP6973168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018030498A JP6973168B2 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 車両用動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018030498A JP6973168B2 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 車両用動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019143756A true JP2019143756A (ja) 2019-08-29
JP6973168B2 JP6973168B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=67772096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018030498A Active JP6973168B2 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 車両用動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6973168B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011122671A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置
JP2016020710A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 マツダ株式会社 自動変速機の制御装置
JP2016050617A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP2016098922A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置の制御装置
WO2017098898A1 (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP2017180536A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 油圧制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011122671A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置
JP2016020710A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 マツダ株式会社 自動変速機の制御装置
JP2016050617A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP2016098922A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置の制御装置
WO2017098898A1 (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP2017180536A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 油圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6973168B2 (ja) 2021-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4200679B2 (ja) 車輌の制御装置
JP6176197B2 (ja) 車両の制御装置
US10260575B2 (en) Control apparatus for power transmission system
JP6070623B2 (ja) 車両の制御装置
US9494204B2 (en) Controller for vehicle transmission
US10539229B2 (en) Control apparatus for power transmission system
WO2014133021A1 (ja) 変速機の制御装置および制御方法
JP6142859B2 (ja) 車両用変速機の制御装置
JP2017026008A (ja) 車両制御装置
JP6187548B2 (ja) 車両制御装置
CA3011678C (en) Control device for vehicle and control method of the same
JP6973168B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP2017020622A (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP2018132151A (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2019027507A (ja) 車両用駆動装置の制御装置
US11236820B2 (en) Shift control apparatus for vehicle automatic transmission
JP2017129192A (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP7006427B2 (ja) 車両の制御装置
JP2015232380A (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP6907955B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP6206319B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2019027497A (ja) 車両制御装置
JP2023065270A (ja) 車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211018

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6973168

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151