JP2004068865A - 車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット - Google Patents

車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット Download PDF

Info

Publication number
JP2004068865A
JP2004068865A JP2002226382A JP2002226382A JP2004068865A JP 2004068865 A JP2004068865 A JP 2004068865A JP 2002226382 A JP2002226382 A JP 2002226382A JP 2002226382 A JP2002226382 A JP 2002226382A JP 2004068865 A JP2004068865 A JP 2004068865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
oil pump
sprocket
driving sprocket
cylindrical protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002226382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4237453B2 (ja
Inventor
Yoshiji Sato
佐藤 佳司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002226382A priority Critical patent/JP4237453B2/ja
Publication of JP2004068865A publication Critical patent/JP2004068865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4237453B2 publication Critical patent/JP4237453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】オイルポンプ駆動用スプロケットの回転にケースとの無用な摩擦の発生や、引きずり音の発生を有効に防止する。
【解決手段】オイルポンプ駆動用スプロケット35をエンジン側に押圧する油圧による押圧力と反エンジン側に押圧する油圧による押圧力が略等しくなるように、オイルポンプ駆動用スプロケット35の反エンジン側円筒突出部44の内径(寸法D2)が、オイルポンプ駆動用スプロケット35のエンジン側円筒突出部46の略外径(寸法D1)以下となるように形成する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トルクコンバータのポンプから反エンジン側に延出したスリーブ上に固設し、ケーシング間に位置させて、巻装したチェーンを介しオイルポンプを駆動させる車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、トルクコンバータを有する車両用トランスミッションにおいては、図3の無段変速機の例に示すように、トルクコンバータ100のポンプ101から反エンジン側にスリーブ102を延出し、このスリーブ102の端部に、巻装したチェーン103を介し図示しないオイルポンプを駆動させるオイルポンプ駆動用スプロケット104を固設したものがある。
【0003】
トルクコンバータ100のポンプ101からのスリーブ102の内側には、トルクコンバータ100のステータ105のワンウェイクラッチ106と連接されたスリーブ107が同軸上に配設され、更に、このステータスリーブ107の内側には、トルクコンバータ100のタービン108から延出されるタービン出力軸109が同軸上に配設されている。
【0004】
ステータスリーブ107は、オイルポンプ駆動用スプロケット104を超えて変速機側に延出されており、オイルポンプ駆動用スプロケット104の外側の部分でコンバータハウジング110と連結されるセンタサポートケース111が一体的に設けられている。
【0005】
オイルポンプ駆動用スプロケット104は、コンバータハウジング110とセンタサポートケース111との間に位置され、コンバータハウジング110とセンタサポートケース111のオイルポンプ駆動用スプロケット104と対向する面は、それぞれオイルポンプ駆動用スプロケット104に向けて円筒状に突出されて(コンバータハウジング側突出部112、センタサポートケース側突出部113)、これら突出部112、113により、オイルポンプ駆動用スプロケット104の位置が規制されている。
【0006】
また、オイルポンプ駆動用スプロケット104は、反エンジン側の面であるセンタサポートケース111側の面は、センタサポートケース側突出部113の内側に内装される反エンジン側円筒突出部114が形成されており、この反エンジン側円筒突出部114の外周に形成した溝115には、センタサポートケース側突出部113と反エンジン側円筒突出部114との間の隙間をシールするシールリング116が設けられている。
【0007】
更に、オイルポンプ駆動用スプロケット104は、エンジン側の面であるコンバータハウジング110側の面は、コンバータハウジング側突出部112の内側に内装されるエンジン側円筒突出部117が形成されており、このエンジン側円筒突出部117の外周には、コンバータハウジング側突出部112との間にブッシュ118が設けられている。そして、エンジン側円筒突出部117には、ブッシュ118へのオイル通路119が軸直方向に形成され、また、エンジン側円筒突出部117の先端面117aは、ブッシュ118への潤滑の背圧が加わる部分に臨まされている。
【0008】
このような従来の構成のオイルポンプ駆動用スプロケット104では、ロックアップクラッチ120のアプライ圧(例えば、油圧約0.1〜0.7MPa)が、トルクコンバータ100のポンプ101からのスリーブ102とセンタサポートケース111との間の油路を通じて反エンジン側円筒突出部114の端面とセンタサポートケース111との間隙部121に達し、反エンジン側円筒突出部114の先端面114aをエンジン側に押圧する。
【0009】
また、このロックアップクラッチ120のアプライ圧は、トルクコンバータ100のポンプ101からのスリーブ102とセンタサポートケース111との間の油路を通じ、更に、エンジン側円筒突出部117のオイル通路119を介してブッシュ118とエンジン側円筒突出部117の基部との間に達し、エンジン側円筒突出部117の基部を反エンジン側に押圧する。
【0010】
更に、エンジン側円筒突出部117の端面には、ロックアップクラッチ120のアプライ圧を元圧として使用するブッシュ118の潤滑圧(油圧はアプライ圧と略同等)の背圧(0〜0.03MPa程度)が加わり、エンジン側円筒突出部117の先端面117aを反エンジン側に押圧する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構造のものでは、反エンジン側円筒突出部114の先端面114aに作用するエンジン側へ押圧する油圧による押圧力が、エンジン側円筒突出部117の基部及びエンジン側円筒突出部117の先端面117aに作用する反エンジン側へ押圧する油圧による押圧力に対して大きいと、オイルポンプ駆動用スプロケット104にエンジン側へ押される荷重が働き、コンバータハウジング110のコンバータハウジング側突出部112との当接面で摩擦抵抗が発生したり、摩擦が発生したり、引きずり音が発生する虞がある。
【0012】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、オイルポンプ駆動用スプロケットのエンジン側と反エンジン側の面に加わる油圧による押圧力を略一致させ、オイルポンプ駆動用スプロケットの回転にケースとの無用な摩擦の発生や、引きずり音の発生を有効に防止することが可能な車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットは、トルクコンバータのポンプから反エンジン側に延出したスリーブ上に固設し、ケーシング間に位置させて、巻装したチェーンを介しオイルポンプを駆動させる車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットにおいて、エンジン側の面に加わる油圧による押圧力と反エンジン側の面に加わる油圧による押圧力が略同一となる形状にエンジン側の面の部分と反エンジン側の面の部分とを形成したことを特徴としている。
【0014】
また、請求項2記載の本発明による車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットは、請求項1記載の車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットにおいて、上記反エンジン側の面の部分は、反エンジン側に円筒状に突出して反エンジン側円筒突出部を形成し、該反エンジン側円筒突出部の内面に上記オイルポンプ駆動用スプロケットをエンジン側に押圧する第1の油圧作用面を有する一方、上記エンジン側の面の部分は、エンジン側に円筒状に突出してエンジン側円筒突出部を形成し、該エンジン側円筒突出部の先端面に上記オイルポンプ駆動用スプロケットを反エンジン側に押圧する第2の油圧作用面を有すると共に、上記エンジン側円筒突出部の外側表面の基部近傍に上記オイルポンプ駆動用スプロケットを反エンジン側に押圧する第3の油圧作用面を有するものであって、上記第1の油圧作用面に作用する油圧による押圧力が、上記第2の油圧作用面に作用する油圧による押圧力と上記第3の油圧作用面に作用する油圧による押圧力との和に略等しくなる形状に形成したことを特徴としている。
【0015】
更に、請求項3記載の本発明による車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットは、請求項2記載の車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットにおいて、上記反エンジン側円筒突出部の内径は、上記エンジン側円筒突出部の略外径以下に形成したことを特徴としている。
【0016】
すなわち、請求項1記載の車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットは、エンジン側の面に加わる油圧による押圧力と反エンジン側の面に加わる油圧による押圧力の値が略同一となる形状にエンジン側の面の部分と反エンジン側の面の部分とを形成したので、オイルポンプ駆動用スプロケットを一方の側へと押圧する無用な力が作用することがなく、オイルポンプ駆動用スプロケットの回転にケースとの無用な摩擦の発生や、引きずり音の発生を有効に防止することが可能となる。
【0017】
そして具体的には、請求項2記載のように、反エンジン側の面の部分は、反エンジン側に円筒状に突出して反エンジン側円筒突出部を形成し、反エンジン側円筒突出部の内面にオイルポンプ駆動用スプロケットをエンジン側に押圧する第1の油圧作用面を有する一方、エンジン側の面の部分は、エンジン側に円筒状に突出してエンジン側円筒突出部を形成し、エンジン側円筒突出部の先端面にオイルポンプ駆動用スプロケットを反エンジン側に押圧する第2の油圧作用面を有すると共に、エンジン側円筒突出部の外側表面の基部近傍にオイルポンプ駆動用スプロケットを反エンジン側に押圧する第3の油圧作用面を有するものであって、第1の油圧作用面に作用する油圧による押圧力が、第2の油圧作用面に作用する油圧による押圧力と第3の油圧作用面に作用する油圧による押圧力との和に略等しくなる形状に形成する。この請求項2を実現するため、具体的には、請求項3記載のように、反エンジン側円筒突出部の内径を、エンジン側円筒突出部の略外径以下に形成する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2は本発明の実施の形態を示し、図1は無段変速装置の動力伝達系を示す全体構成図、図2はオイルポンプ駆動用スプロケットとその近傍の要部断面図である。
【0019】
図1において、符号1はエンジンを示し、このエンジン1の出力軸2が、無段変速装置を構成する、無段変速部3、終減速部4を介して駆動輪5を支承する駆動軸6に連設されている。
【0020】
無段変速部3は、入力側からトルクコンバータ7、前後進切換装置8、変速機の一例としての無段変速機9で主要に構成されており、エンジン1の出力軸2がトルクコンバータ7のポンプ10に連設され、このトルクコンバータ7のタービン11がタービン出力軸12を介して前後進切換装置8に連設されている。
【0021】
前後進切換装置8は、プラネタリギヤ13が内装されており、フォワードクラッチ14とリバースブレーキ15とが共に開放状態にあるとき、ニュートラル状態となる。また、フォワードクラッチ14のみを係合させると、プラネタリギヤ13が一体回転して、トルクコンバータ7のタービン11からの動力を無段変速機9へそのまま伝達する。
【0022】
一方、フォワードクラッチ14を開放し、リバースブレーキ15を係合させると、プラネタリギヤ13を介してトルクコンバータ7のタービン11からの動力を逆転させた状態で無段変速機9へ伝達する。
【0023】
無段変速機9のプライマリ軸16には、プライマリプーリ17が軸着されており、プライマリ軸16と平行に設けられる中空のセカンダリ軸18には、プライマリプーリ17と対向してセカンダリプーリ19が軸着されている。そして、これら両プーリ17、19には、駆動ベルト20が巻装されている。
【0024】
また、各プーリ17、19の、それぞれの可動シーブ(プライマリシーブ21、セカンダリシーブ22)の側には、それぞれ油圧室(プライマリ油圧室23、セカンダリ油圧室24)が形成されており、これら各油圧室23、24に供給される作動圧により、両プーリ17、19の溝幅を反比例状態に設定して変速制御が行われる。
【0025】
更に、無段変速機9の中空のセカンダリ軸18内には、無段変速機9からの出力軸25が挿通されており、この出力軸25の反エンジン側の端部は、出力クラッチ26を介してセカンダリ軸18と連結されている。そして、出力軸25のエンジン側の端部には、リダクションギヤ軸27がスプライン嵌合により連結され、このリダクションギヤ軸27に設けられた、リダクションドライブギヤ28からドライブピニオン軸29のリダクションドリブンギヤ30、ドライブピニオン31を介し、ファイナルギヤ32に駆動力が伝達され、駆動軸6に軸着されているデファレンシャル装置33に駆動力が伝達される。
【0026】
尚、出力クラッチ26は、通常は接続状態にあり、急ブレーキの際等、駆動ベルト20に大きな負荷が印加される場合に開放動作させて駆動ベルト20の損傷を防止すると共に、急停車の際に開放動作させることで停車時における無段変速機9のダウンシフト制御を可能とし、良好な再発進性を得るようにする。
【0027】
又、エンジン1の底部に設けられるオイルパンには、無段変速部3の変速比制御や伝達トルク制御等に必要な作動圧を制御する、コントロールバルブユニットが配設されており、このコントロールバルブユニットはオイルの供給圧を、ギヤポンプ(以上、オイル制御系は図示せず)からの吐出圧を元圧として制御する。
【0028】
上述のギヤポンプは、トルクコンバータ7のポンプ10から反エンジン側に延出したスリーブ34の端部に固設されたオイルポンプ駆動用スプロケット35により、このオイルポンプ駆動用スプロケット35に巻装したチェーン36、図示しないスプロケットを介して駆動される。
【0029】
オイルポンプ駆動用スプロケット35とその近傍は、図2に示すように、オイルポンプ駆動用スプロケット35が固設されたスリーブ34の内側には、トルクコンバータ7のステータ37のワンウェイクラッチ38と連接されたスリーブ39が同軸上に配設され、更に、このステータスリーブ39の内側には、トルクコンバータ7のタービン11から延出されるタービン出力軸12が同軸上に配設されている。
【0030】
ステータスリーブ39は、オイルポンプ駆動用スプロケット35を超えて変速機側に延出されており、このステータスリーブ39の端部には、オイルポンプ駆動用スプロケット35の外側(反エンジン側)の部分で、トルクコンバータ7と前後進切換装置8との間を区画するコンバータハウジング40と連結されるセンタサポートケース41が一体的に設けられている。
【0031】
オイルポンプ駆動用スプロケット35は、コンバータハウジング40とセンタサポートケース41との間に位置されている。そして、コンバータハウジング40のオイルポンプ駆動用スプロケットと対向する面は、オイルポンプ駆動用スプロケット35に向けて円筒状に突出されている(コンバータハウジング側突出部42)。また、センタサポートケース41のオイルポンプ駆動用スプロケット35と対向する面は、オイルポンプ駆動用スプロケット35に向けて太径に段状に突出されている(センタサポートケース側突出部43)。
【0032】
また、オイルポンプ駆動用スプロケット35は、反エンジン側の面であるセンタサポートケース41側の面は、センタサポートケース側突出部43の外側に外装される反エンジン側円筒突出部44が形成されており、センタサポートケース側突出部43の外周に形成した溝には、センタサポートケース側突出部43と反エンジン側円筒突出部44との間の隙間をシールするシールリング45が設けられている。
【0033】
そして、上述のコンバータハウジング40のコンバータハウジング側突出部42と、オイルポンプ駆動用スプロケット35の反エンジン側円筒突出部44とにより、オイルポンプ駆動用スプロケット35の位置が規制されている。
【0034】
更に、オイルポンプ駆動用スプロケット35は、エンジン側の面であるコンバータハウジング40側の面は、コンバータハウジング側突出部42の内側に内装されるエンジン側円筒突出部46が形成されており、このエンジン側円筒突出部46の外周には、コンバータハウジング側突出部42との間にブッシュ47が設けられている。そして、エンジン側円筒突出部46には、ブッシュ47へのオイル通路48が軸直方向に形成され、また、エンジン側円筒突出部46の先端面46aは、ブッシュ47への潤滑の背圧が加わる部分に臨まされている。
【0035】
このような本発明の実施の形態の構成のオイルポンプ駆動用スプロケット35では、トルクコンバータ7のロックアップクラッチ50のアプライ圧(例えば、油圧約0.1〜0.7MPa)が、トルクコンバータ7のポンプ10からのスリーブ34とセンタサポートケース41との間を通じて、オイルポンプ駆動用スプロケット35とセンタサポートケース側突出部43の端面との間隙部49に達し、オイルポンプ駆動用スプロケット35をエンジン側に押圧する(すなわち、第1の油圧作用面)。
【0036】
また、このロックアップクラッチ50のアプライ圧は、トルクコンバータ7のポンプ10からのスリーブ34とセンタサポートケース41との間を通じ、更に、オイルポンプ駆動用スプロケット35のエンジン側円筒突出部46のオイル通路48を介してブッシュ47とエンジン側円筒突出部46の基部との間に達し、エンジン側円筒突出部46の基部を反エンジン側に押圧する(すなわち、第3の油圧作用面)。
【0037】
更に、オイルポンプ駆動用スプロケット35のエンジン側円筒突出部46の先端面46aには、ロックアップクラッチ50のアプライ圧を元圧として使用するブッシュ47の潤滑圧(油圧はアプライ圧と略同等)の背圧(0〜0.03MPa程度)が加わり、エンジン側円筒突出部46の先端面46aを反エンジン側に押圧する(すなわち、第2の油圧作用面)。
【0038】
このため、オイルポンプ駆動用スプロケット35をエンジン側に押圧する油圧による押圧力と反エンジン側に押圧する油圧による押圧力が略等しくなるように、すなわち、上述の第1の油圧作用面に作用する油圧による押圧力と、第2の油圧作用面と第3の油圧作用面とに作用する油圧による押圧力とが相殺されるように、オイルポンプ駆動用スプロケット35の反エンジン側円筒突出部44の内径(図2中、寸法D2)が、オイルポンプ駆動用スプロケット35のエンジン側円筒突出部46の略外径(図2中、寸法D1)以下となるように形成されている。
【0039】
これにより、オイルポンプ駆動用スプロケット35が、エンジン側、或いは、反エンジン側に移動されることがないため、オイルポンプ駆動用スプロケット35が、コンバータハウジング40やセンタサポートケース41と強く摺接して、オイルポンプ駆動用スプロケット35の回転に無用な摩擦の発生や、引きずり音の発生を引き起こすことが有効に防止される。尚、本実施の形態では、無段変速機を例に説明しているが、これに限るものではなく、トルクコンバータを有する通常の自動変速機等にも適用できることは云うまでもない。
【0040】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、オイルポンプ駆動用スプロケットのエンジン側と反エンジン側の面に加わる油圧による押圧力を略一致させ、オイルポンプ駆動用スプロケットの回転にケースとの無用な摩擦の発生や、引きずり音の発生を有効に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速装置の動力伝達系を示す全体構成図
【図2】オイルポンプ駆動用スプロケットとその近傍の要部断面図
【図3】従来のオイルポンプ駆動用スプロケットとその近傍の要部断面図
【符号の説明】
1  エンジン
7  トルクコンバータ
8  前後進切換装置
9  無段変速機
10  ポンプ
11  タービン
12  タービン出力軸
34  スリーブ
35  オイルポンプ駆動用スプロケット
36  チェーン
37  ステータ
38  ワンウェイクラッチ
39  ステータスリーブ
40  コンバータハウジング
41  センタサポートケース
42  コンバータハウジング側突出部
43  センタサポートケース側突出部
44  反エンジン側円筒突出部
45  シールリング
46  エンジン側円筒突出部
47  ブッシュ
48  オイル通路
49  間隙部
50  ロックアップクラッチ

Claims (3)

  1. トルクコンバータのポンプから反エンジン側に延出したスリーブ上に固設し、ケーシング間に位置させて、巻装したチェーンを介しオイルポンプを駆動させる車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケットにおいて、
    エンジン側の面に加わる油圧による押圧力と反エンジン側の面に加わる油圧による押圧力が略同一となる形状にエンジン側の面の部分と反エンジン側の面の部分とを形成したことを特徴とする車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット。
  2. 上記反エンジン側の面の部分は、反エンジン側に円筒状に突出して反エンジン側円筒突出部を形成し、該反エンジン側円筒突出部の内面に上記オイルポンプ駆動用スプロケットをエンジン側に押圧する第1の油圧作用面を有する一方、上記エンジン側の面の部分は、エンジン側に円筒状に突出してエンジン側円筒突出部を形成し、該エンジン側円筒突出部の先端面に上記オイルポンプ駆動用スプロケットを反エンジン側に押圧する第2の油圧作用面を有すると共に、上記エンジン側円筒突出部の外側表面の基部近傍に上記オイルポンプ駆動用スプロケットを反エンジン側に押圧する第3の油圧作用面を有するものであって、
    上記第1の油圧作用面に作用する油圧による押圧力が、上記第2の油圧作用面に作用する油圧による押圧力と上記第3の油圧作用面に作用する油圧による押圧力との和に略等しくなる形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット。
  3. 上記反エンジン側円筒突出部の内径は、上記エンジン側円筒突出部の略外径以下に形成したことを特徴とする請求項2記載の車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット。
JP2002226382A 2002-08-02 2002-08-02 車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット Expired - Fee Related JP4237453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002226382A JP4237453B2 (ja) 2002-08-02 2002-08-02 車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002226382A JP4237453B2 (ja) 2002-08-02 2002-08-02 車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004068865A true JP2004068865A (ja) 2004-03-04
JP4237453B2 JP4237453B2 (ja) 2009-03-11

Family

ID=32013743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002226382A Expired - Fee Related JP4237453B2 (ja) 2002-08-02 2002-08-02 車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4237453B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100716A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Fuji Heavy Ind Ltd ドライブスプロケット支持構造
JP2009527709A (ja) * 2006-02-23 2009-07-30 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト モータ乗物変速機のオイルポンプのための駆動装置
JP2011106521A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Honda Motor Co Ltd 変速機
WO2013077160A1 (ja) * 2011-11-22 2013-05-30 日産自動車株式会社 電動車両の駆動力伝達装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100716A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Fuji Heavy Ind Ltd ドライブスプロケット支持構造
JP2009527709A (ja) * 2006-02-23 2009-07-30 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト モータ乗物変速機のオイルポンプのための駆動装置
JP2011106521A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Honda Motor Co Ltd 変速機
WO2013077160A1 (ja) * 2011-11-22 2013-05-30 日産自動車株式会社 電動車両の駆動力伝達装置
JPWO2013077160A1 (ja) * 2011-11-22 2015-04-27 日産自動車株式会社 電動車両の駆動力伝達装置
US9915339B2 (en) 2011-11-22 2018-03-13 Nissan Motor Co., Ltd. Drive force transmission device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4237453B2 (ja) 2009-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6997831B2 (en) Vehicular transmission
JP2006266305A (ja) プラネタリギヤの潤滑装置
JP2004052948A (ja) 車両用駆動装置
WO2015146616A1 (ja) シール機構付き車両用無段変速機
KR101713468B1 (ko) 동력 전달 장치
JP3797041B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH11125273A (ja) 自動変速装置
US20190293129A1 (en) Frictional coupling device of vehicular power transmitting system
JP2004316832A (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP5060338B2 (ja) 車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット支持構造
JP2007139142A (ja) 自動変速機
JPH1163176A (ja) 遊星歯車装置の潤滑油供給構造
JP4237453B2 (ja) 車両用トランスミッションのオイルポンプ駆動用スプロケット
JP2016136053A (ja) 潤滑油供給装置
WO2014054692A1 (ja) ブリーザ構造
JP2004286144A (ja) 補機駆動装置
JP2001108074A (ja) 動力伝達装置の潤滑制御装置
JP4035423B2 (ja) 変速機
JPH1150972A (ja) オイルポンプ構造
JP5375714B2 (ja) 自動変速機
JP3890798B2 (ja) 無段変速機のオイル通路構造
JP2949833B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP2001099187A (ja) 油圧クラッチ構造
JP2004019770A (ja) 無段変速機の油供給装置
KR200158190Y1 (ko) 다중유로 오일펌프

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081015

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081218

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees