JP2001330093A - 無段変速機 - Google Patents

無段変速機

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JP2001330093A
JP2001330093A JP2000147552A JP2000147552A JP2001330093A JP 2001330093 A JP2001330093 A JP 2001330093A JP 2000147552 A JP2000147552 A JP 2000147552A JP 2000147552 A JP2000147552 A JP 2000147552A JP 2001330093 A JP2001330093 A JP 2001330093A
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pulley
belt
movable sheave
driven pulley
gear
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Takafumi Oshibuchi
孝文 鴛渕
Hisayasu Murakami
久康 村上
Yasuyuki Tenma
康之 天満
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Low時におけるベルトの負荷を軽減しなが
ら、プーリの直径を大きくせずに、変速比の可変幅を拡
張できる無段変速機を提供する。 【解決手段】駆動プーリ11と従動プーリ21の間にベ
ルト15を巻き掛け、両プーリ11,21に可動シーブ
11b,21bを軸方向へ移動させるアクチュエータ機
構14,22を設け、単一の電動モータ40によりアク
チュエータ機構を介して駆動プーリおよび従動プーリの
可動シーブ11b,21bを軸方向に同期駆動させ、変
速比を可変する。従動プーリ21の可動シーブ21bの
全軸方向移動量を駆動プーリ11の可動シーブ11bの
全軸方向移動量に比べて大きくすることで、変速比の可
変幅を拡張する。そして、両プーリ11,21間のベル
トを押圧して所定のベルト張力を得るテンショナ装置5
0を設け、変速比の変化に伴うベルトの弛みを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無段変速機、特に車
両用変速機として好適なVベルト式無段変速機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の形式の無段変速機が提
案され、一部が実用化されている。無段変速機は、駆動
プーリと、従動プーリと、両プーリ間に巻き掛けられた
ベルトとを備えており、駆動プーリと従動プーリのベル
ト巻き掛け径を逆方向に変化させることにより、変速比
を無段階に可変としたものである。そのため、変速ショ
ックがなく、円滑な走行を実現できるという利点があ
る。
【0003】特開昭62−159846号公報には、ベ
ルトを巻き掛けた駆動プーリと従動プーリとを備え、両
プーリに可動シーブを軸方向へ移動させるアクチュエー
タ機構を設け、単一の電動モータにより駆動プーリおよ
び従動プーリの可動シーブを軸方向に同期駆動させて変
速比を可変する無段変速機が提案されている。アクチュ
エータ機構としては、例えばボールネジ機構が用いら
れ、ボールネジ機構の雌ねじ部材または雄ねじ部材を電
動モータによって回転させることにより、可動シーブを
軸方向へ移動させ、変速比を高精度に制御することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、無段変速機の
場合、駆動プーリおよび従動プーリのベルト巻き掛け
径、および可動シーブの軸方向移動量は同等に設定され
ている。つまり、Low(最大変速比)時における駆動
プーリのベルト巻き掛け径と、High(最小変速比)
時における従動プーリのベルト巻き掛け径は等しく、L
ow時における従動プーリのベルト巻き掛け径と、Hi
gh時における駆動プーリのベルト巻き掛け径は等し
い。
【0005】Low時においては、駆動プーリのベルト
巻き掛け径が最小、従動プーリのベルト巻き掛け径が最
大となるが、Low時には駆動プーリに大きなトルクが
作用するので、ベルトには最大負荷がかかる。そのた
め、ベルト寿命を考慮すると、Low時の駆動プーリの
ベルト巻き掛け径をできるだけ大きく設定するのが望ま
しい。しかし、Low時における駆動プーリのベルト巻
き掛け径を大きくすると、必然的にHigh時における
従動プーリのベルト巻き掛け径も大きくなるので、変速
比の可変幅が減少し、燃費や動力性能が低下するという
欠点がある。また、Low時における駆動プーリのベル
ト巻き掛け径を大きくすると同時に、Low時における
従動プーリのベルト巻き掛け径を大きくすれば、変速比
の可変幅は確保できるが、プーリの直径が大きくなり、
車両への搭載の点で不利になる。このように、従来の無
段変速機では、ベルトに掛かる最大負荷を軽減しようと
すれば、変速比の可変幅が制限され、変速比の可変幅を
確保しようとすれば、プーリの外径寸法が大きくなると
いう問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、Low時におけ
るベルトの負荷を軽減しながら、プーリの直径を大きく
せずに、変速比の可変幅を拡張できる無段変速機を提供
することにある。また、他の目的は、ベルトの位置を変
速比によって自由に設定でき、テンションローラの位置
を調整することが可能な無段変速機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ベルトを巻き掛けた駆動
プーリと従動プーリとを備え、両プーリに可動シーブを
軸方向へ移動させるアクチュエータ機構を設け、単一の
電動モータによりアクチュエータ機構を介して駆動プー
リおよび従動プーリの可動シーブを軸方向に同期駆動さ
せ、変速比を可変する無段変速機において、最大変速比
から最小変速比までの従動プーリの可動シーブの軸方向
移動量が駆動プーリの可動シーブの軸方向移動量に比べ
て大きくなるように、駆動プーリおよび従動プーリのア
クチュエータ機構を設定するとともに、両プーリ間のベ
ルトを押圧して所定のベルト張力を得るテンショナ装置
を設けたことを特徴とする無段変速機を提供する。ま
た、請求項3に記載の発明は、ベルトを巻き掛けた駆動
プーリと従動プーリとを備え、両プーリに可動シーブを
軸方向へ移動させるアクチュエータ機構を設け、単一の
電動モータによりアクチュエータ機構を介して駆動プー
リおよび従動プーリの可動シーブを軸方向に同期駆動さ
せ、変速比を可変する無段変速機において、最大変速比
から最小変速比までの駆動プーリの可動シーブの軸方向
移動量と従動プーリの可動シーブの軸方向移動量とが等
しく、かつ上記電動モータの1回転当たりの各プーリの
可動シーブの軸方向移動量が変速比によって変化するよ
うに、駆動プーリおよび従動プーリのアクチュエータ機
構を設定するとともに、両プーリ間のベルトを押圧して
所定のベルト張力を得るテンショナ装置を設けたことを
特徴とする無段変速機を提供する。
【0008】本発明の場合、High〜Low間の駆動
プーリの可動シーブの軸方向移動量(ストローク量)に
比べて、従動プーリの可動シーブの軸方向移動量(スト
ローク量)の方が大きい。そのため、Low時における
駆動プーリのベルト巻き掛け径より、High時におけ
る従動プーリのベルト巻き掛け径を小さくできる。例え
ば、Low時における駆動プーリのベルト巻き掛け径を
通常の無段変速機と同等(Low時の変速比を通常の無
段変速機と同等)にした場合には、High時には、従
動プーリのベルト巻き掛け径を通常の無段変速機に比べ
て小さく(High時の変速比を通常の無段変速機に比
べて小さく)することができる。したがって、変速比の
可変幅を通常の無段変速機より拡張できるとともに、プ
ーリの直径が大きくなることがない。なお、High時
に従動プーリのベルト巻き掛け径が通常の無段変速機に
比べて小さくなるが、High時には伝達トルクが小さ
いので、ベルト巻き掛け径が小さくてもベルトの最大負
荷が増大せず、ベルト寿命を低下させることがない。
【0009】上記のように駆動プーリの可動シーブのス
トローク量に比べて従動プーリの可動シーブのストロー
ク量を大きくすると、Low時とHigh時とでベルト
の有効長さが変化してしまい、特にHigh時にベルト
に弛みが生じる。そこで、本発明では、両プーリ間のベ
ルトを押圧して所定のベルト張力を得るテンショナ装置
を設けてある。このテンショナ装置は、例えば特開昭6
2−159846号公報に記載のような、プーリの背後
に設けられ伝達トルクに対応した軸力を発生する調圧機
構とは異なり、ベルトの弛みを吸収し、ベルト巻き掛け
径を変化させずにベルト張力だけを調整できるものであ
る。テンショナ装置としては、テンションローラによっ
てベルトの緩み側を外側から押圧するもの、ベルトの緩
み側を内側から押圧するもの、ベルトの緩み側および張
り側の双方を押圧するものなどがある。テンションロー
ラの押圧力の発生源としては、スプリングのみを用いた
ものと、スプリングとアクチュエータとを併用したもの
とがある。アクチュエータとしては、電動モータ、エン
ジン負圧などの空気圧を用いたアクチュエータ、油圧を
用いたアクチュエータなどが使用可能である。
【0010】アクチュエータ機構としては、例えばボー
ルネジ機構やカム機構などがある。ボールネジ機構の場
合、雌ねじ部材または雄ねじ部材の一方を固定部に固定
し、他方を各プーリの可動シーブの背後に相対回転可能
に設け、この部材を電動(変速用)モータで駆動するこ
とにより、両プーリの可動シーブを逆方向に移動させ、
変速比を可変とすればよい。また、カム機構の場合に
は、固定部にカムを設けるとともに、可動シーブの背後
にカムと接触するカムフォロワを相対回転可能に設け、
カムフォロワを変速用モータで回転させることにより、
可動シーブを軸方向へ移動させればよい。
【0011】請求項2のように、電動モータの1回転当
たりの駆動プーリの可動シーブの軸方向移動量と従動プ
ーリの可動シーブの軸方向移動量とを、変速比に拘わら
ずそれぞれ一定とすれば、既存の機構を用いて簡単に実
現できる。例えばアクチュエータ機構としてボールネジ
を用いた場合、駆動プーリのボールネジに比べて従動プ
ーリのボールネジのねじピッチを大きくすれば、電動モ
ータの1回転当たりの従動プーリの可動シーブの軸方向
移動量を駆動プーリの可動シーブの軸方向移動量に比べ
て一定比率だけ大きくすることができる。また、カム機
構を用いた場合には、駆動プーリのカム面の勾配に比べ
て従動プーリのカム面の勾配を大きくすれば実現でき
る。さらに、電動モータの回転を各プーリに設けられた
変速ギヤを介してアクチュエータ機構に伝達する場合に
は、電動モータから従動プーリの変速ギヤへのギヤ比
を、電動モータから駆動プーリの変速ギヤへのギヤ比よ
り小さくすることでも、実現できる。
【0012】請求項3では、駆動プーリおよび従動プー
リの可動シーブの総ストローク量を同一とし、電動モー
タの1回転当たりの各プーリの可動シーブの軸方向移動
量を変速比によって変化させるものである。プーリ間に
巻き掛けられたベルトの位置は変速比によって変化する
ので、それに応じてテンショナ装置のテンションローラ
の位置も変化し、ベルト張力が変動したり、テンション
ローラがプーリと干渉することがある。これに対し、上
記のように変速比によって各プーリの可動シーブの移動
量を可変とすれば、ベルトの位置を変速比によって自由
に設定でき、テンションローラの位置も変速比によって
調整することができる。その結果、テンションローラの
移動量を少なくしたり、テンションローラをプーリと干
渉しない位置へ変位させることが可能となる。
【0013】請求項4のように、電動モータの1回転当
たりの駆動プーリの可動シーブの軸方向移動量を、Lo
w〜Mid(中間変速比)までの範囲に比べて、Mid
〜Highまでの範囲で小さくし、電動モータの1回転
当たりの従動プーリの可動シーブの軸方向移動量を、L
ow〜Midまでの範囲に比べて、Mid〜Highま
での範囲で大きくするのが望ましい。一般のVベルト式
無段変速機の場合、Mid(変速比≒1)において最も
ベルトの弛みが大きく、テンションローラをベルトに押
しつける場合には、Midにおいてテンションローラの
変位量が最も大きくなる。テンションローラの押し付け
力をスプリングで与えた場合には、Midにおけるベル
ト張力が最も低くなり、HighまたはLowにおける
ベルト張力との変動幅が大きい。そこで、請求項4のよ
うに駆動プーリの可動シーブの軸方向移動割合をLow
側が大きくなるようにし、従動プーリの可動シーブの軸
方向移動割合をHigh側が大きくなるようにすること
によって、Midにおけるベルト巻き掛け必要長さが長
くなり、テンションローラの変位量が少なくなり、ベル
ト張力の変動を少なくすることができる。なお、変速比
によって各プーリの可動シーブの移動量を可変とする方
法としては、例えばアクチュエータとしてカム機構を用
いた場合には、駆動プーリのカム面の勾配をHigh側
に比べてLow側が大きくなるようにし、従動プーリの
カム面の勾配をLow側に比べてHigh側が大きくな
るように設定すればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明にかかる無段
変速機の一例の具体的構造を示し、図5はその骨格構造
を示す。この無段変速機はFF横置き式の変速機であ
り、大略、エンジン出力軸1によって駆動される発進機
構2、発進機構2の出力軸である入力軸3、動力軸4、
駆動プーリ11を有する駆動軸10、従動プーリ21を
有する従動軸20、駆動プーリ11と従動プーリ21に
巻き掛けられたVベルト15、減速軸30、車輪と連結
された出力軸32、変速用モータ40、テンショナ装置
50などで構成されている。入力軸3,動力軸4,駆動
軸10,従動軸20,減速軸30および出力軸32はい
ずれも非同軸で、かつ平行に配置されている。
【0015】この実施例の発進機構2は乾式クラッチで
構成され、レリーズフォーク2aを発進制御用モータ
(図示せず)によって作動させることにより、断接制御
および半クラッチ制御を行なうことが可能である。入力
軸3は軸受を介して変速機ケース6によって回転自在に
支持され、入力軸3に一体回転可能に設けられた前進用
ギヤ3aと後進用ギヤ3bとが変速機ケース6の第2ギ
ヤ室6c内に挿入されている。
【0016】動力軸4は変速機ケース6の左右の側壁に
架け渡して設けられ、両端部が軸受によって回転自在に
支持されている。動力軸4のエンジン側端部には、入力
軸3の前進用ギヤ3aと噛み合う前進用ギヤ4aが一体
に設けられ、反エンジン側端部には減速ギヤ4bが固定
されている。動力軸4の減速ギヤ4bは、駆動軸10の
反エンジン側の端部に回転自在に支持された減速ギヤ1
0aと噛み合い、動力軸4から駆動軸10へ駆動力をベ
ルト駆動に適した減速比で伝達している。減速ギヤ10
aは駆動軸10の反エンジン側に設けられたシンクロ式
の前進切替手段12によって駆動軸10に対して選択的
に連結される。つまり、切替手段12は前進位置Dと中
立位置Nの2位置に切替可能である。減速ギヤ4b,減
速ギヤ10a,前進切替手段12は前進用直結伝達機構
13を構成しており、この前進用直結伝達機構13は変
速機ケース6の反エンジン側に形成された第1ギヤ室6
a内に収容されている。第1ギヤ室6a内は油で潤滑さ
れている。
【0017】駆動プーリ11は、駆動軸10上に固定さ
れた固定シーブ11aと、駆動軸10上に軸方向移動自
在に支持された可動シーブ11bと、可動シーブ11b
の背後に設けられたアクチュエータ14とを備え、アク
チュエータ14はVベルト15よりエンジン側に配置さ
れている。この実施例のアクチュエータ14は、変速用
モータ40によって軸方向に移動されるボールネジ機構
であり、可動シーブ11bに軸受14aを介して相対回
転自在に支持された雌ねじ部材14bと、変速機ケース
6に支持された雄ねじ部材14cとを備え、雌ねじ部材
14bの外周部には変速ギヤ14dが固定されている。
変速ギヤ14dは駆動プーリ11を構成する可動シーブ
11bより大径で、かつ薄肉なギヤである。
【0018】従動プーリ21は、従動軸20上に固定さ
れた固定シーブ21aと、従動軸20上に軸方向移動自
在に支持された可動シーブ21bと、可動シーブ21b
の背後に設けられたアクチュエータ22とを備え、アク
チュエータ22はVベルト15より反エンジン側に配置
されている。このアクチュエータ22も駆動プーリ11
のアクチュエータ14と同様の構成を有するボールネジ
機構であり、可動シーブ21bに軸受22aを介して相
対回転自在に支持された雌ねじ部材22bと、変速機ケ
ース6に支持された雄ねじ部材22cとを備え、雌ねじ
部材22bの外周部には変速ギヤ22dが固定されてい
る。この変速ギヤ22dも従動プーリ21を構成する可
動シーブ21bより大径で、かつ薄肉なギヤである。
【0019】従動軸20の従動プーリ21よりエンジン
側の部位には、後進用ギヤ24が回転自在に支持されて
おり、このギヤ24は入力軸3に固定された後進用ギヤ
3bと噛み合っている。ギヤ24はシンクロ式の後進切
替手段25によって従動軸20に対して選択的に連結さ
れる。つまり、切替手段25は後進位置Rと中立位置N
の2位置に切替可能である。上記後進用ギヤ3bとギヤ
24と後進切替手段25とで後進用直結伝達機構26が
構成される。
【0020】従動軸20のエンジン側端部には、減速ギ
ヤ27が一体に形成されており、この減速ギヤ27は減
速軸30に固定されたギヤ30aと噛み合い、さらに減
速軸30に一体に形成されたギヤ30bを介して差動装
置31のリングギヤ31aに噛み合っている。減速軸3
0のギヤ30a,30bおよびリングギヤ31aによっ
て減速機構29が構成されている。そして、差動装置3
1に設けられた出力軸32を介して車輪が駆動される。
上記後進用直結伝達機構26、減速軸30および差動装
置31は変速機ケース6のエンジン側に形成された第2
ギヤ室6b内に収容されている。このギヤ室6bは油で
潤滑されている。なお、ギヤ室6bには入力軸3の前進
用ギヤ3aと動力軸4の前進用ギヤ4aも収容され、同
様に潤滑されている。
【0021】変速機ケース6の第1ギヤ室6aと第2ギ
ヤ室6bとは、上述のように潤滑されており、駆動プー
リ11と従動プーリ21は、第1ギヤ室6aと第2ギヤ
室6bとの間に挟まれたプーリ室6c内に配置されてい
る。この実施例ではプーリ室6cは無潤滑空間であり、
Vベルト15も乾式駆動ベルトが用いられている。
【0022】軸方向に分離された第1ギヤ室6a内の潤
滑油と第2ギヤ室6b内の潤滑油とを循環させるため、
動力軸4の軸心穴4cと、後述する第2変速軸46と動
力軸4との半径方向隙間5とによって、供給油路とリタ
ーン油路とが形成されている。軸心穴4cと半径方向隙
間5は、いずれが供給油路またはリターン油路であって
もよい。このように動力軸4と第2変速軸46との隙間
5に油を流通させることで、両軸の間を潤滑できる。
【0023】上記構成よりなる無段変速機の前進時およ
び後進時の動力伝達経路について、図6,図7を参照し
て説明する。前進時には、シフトレバーを操作して前進
切替手段12を前進位置Dへ切り替える。このとき、後
進切替手段25は自動的にN位置へ切り替わる。図6に
示すように、発進機構2から入力軸3を介して入力され
た動力は、太線矢印で示すように、前進用ギヤ3a、前
進用ギヤ4a、動力軸4、前進用直結伝達機構13
(減速ギヤ4b,減速ギヤ10a,前進切替手段1
2)、駆動軸10、駆動プーリ11、Vベルト15、従
動プーリ21、従動軸20、減速ギヤ27、減速軸3
0、差動装置31を介して出力軸32に伝達される。一
方、後進時には、シフトレバーを操作して後進切替手段
25を後進位置Rへ切り替える。このとき、前進切替手
段12は自動的にN位置へ切り替わる。図7に示すよう
に、発進機構2から入力軸3を介して入力された動力
は、太線矢印で示すように、後進用直結伝達機構26
(後進用ギヤ3b,後進用ギヤ24,後進切替手段2
5)、従動軸20、減速ギヤ27、減速軸30、差動装
置31を介して出力軸32に伝達される。後述するよう
に、Vベルト15の緩み側を押し付けてベルト推力を与
えるテンショナ装置50が設けられているが、Vベルト
15が逆回転すると緩み側も逆転するので、テンショナ
装置50が緊張側を押しつけることになり、Vベルト1
5に過大な負荷がかかる。しかしながら、この実施例で
は、駆動プーリ11、従動プーリ21およびVベルト1
5からなる無段変速部は前進時のみ駆動され、後進時に
は駆動されないので、Vベルト15には逆負荷が掛から
ず、負担を軽減できる。
【0024】次に、この無段変速機における変速比可変
機構について、図1および図8,9を参照して説明す
る。変速機ケース6の外側部、特に駆動プーリ11より
斜め上方の部位に変速用モータ40が取り付けられてい
る(図1参照)。変速用モータ40はブレーキ41を有
するサーボモータであり、その出力ギヤ42は減速ギヤ
43に噛み合い、これらギヤ42,43は油で潤滑され
たモータハウジング44内に収容され、予め組立られて
いる。減速ギヤ43の軸部43aはモータハウジング4
4から突出しており、モータハウジング44を変速機ケ
ース6に固定したとき、軸部43aは変速機ケース6に
回転自在に支持されたスリーブ状の第1変速軸45にイ
ンロー嵌合され、一体回転可能に連結される。このよう
にモータハウジング44と変速機ケース6の内部とが隔
離されているので、モータハウジング44内の潤滑油が
変速機ケース6内に流れ込むのを防止できる。第1変速
軸45に設けられたギヤ45aは可動シーブ11bの移
動ストローク分の長さを有する台形ギヤであり、駆動プ
ーリ21に設けられた変速ギヤ14dと噛み合ってい
る。第1変速軸45のギヤ45aを回転させると、変速
ギヤ14dが追随回転することでボールネジ機構(アク
チュエータ14)の作用により、可動シーブ11bを軸
方向へ移動させることができる。つまり、駆動プーリ1
1のベルト巻き掛け径を連続的に変化させることができ
る。
【0025】駆動プーリ11の変速ギヤ14dは、動力
軸4の外周に相対回転自在に挿通されたスリーブ状の第
2変速軸46の第1アイドラギヤ46aと噛み合い、さ
らに第2変速軸46の第2アイドラギヤ46bは従動プ
ーリ21の変速ギヤ22dと噛み合っている。これらア
イドラギヤ46a,46bも、第1変速軸45のギヤ4
5aと同様に、可動シーブ11b,21bの移動ストロ
ーク分の長さを有する台形ギヤで構成されている。変速
用モータ40の回転力は、第1変速軸45,駆動プーリ
11の変速ギヤ14d,第2変速軸46を介して従動プ
ーリ21の変速ギヤ22dへと伝達される。そのため、
ボールネジ機構(アクチュエータ22)の作用により、
可動シーブ21bを軸方向へ移動させることができる。
駆動プーリ11の可動シーブ11aと従動プーリ21の
可動シーブ21aは互いに同期し、かつ互いにベルト巻
き掛け径を逆方向に変化させながら軸方向へ移動するこ
とができる。なお、変速用モータ40としてブレーキ付
きモータを用いた理由は、変速用モータ40の回転力を
伝達するギヤ列(42,43,45,14d,46a,
46b,22d)がすべて可逆ギヤで構成されている関
係で、ベルト張力による可動シーブの反力によってギヤ
列が回転して変速比が変化する恐れがあるので、ブレー
キ41の制動力によってギヤ列が回転するのを防止する
ためである。
【0026】図8に示すように、従動プーリ21のボー
ルネジ機構14のねじピッチP2 は、駆動プーリ11の
ボールネジ機構14のねじピッチP1 より大きい。すな
わち、 P1 <P2 変速用モータ40から駆動プーリ11の変速ギヤ14d
へのギヤ比と、変速用モータ40から従動プーリ21の
変速ギヤ22dへのギヤ比とは等しく設定されているの
で、変速用モータ40の1回転当たりの可動シーブの軸
方向移動量は、従動プーリ21の方が駆動プーリ11よ
り大きく、かつLowからHighまでの可動シーブの
全軸方向移動量も、従動プーリ21の方が駆動プーリ1
1より大きい。
【0027】図9に示すように、Low時における駆動
プーリ11のベルト巻き掛け径をDL1、Low時におけ
る従動プーリ21のベルト巻き掛け径をDL2、High
時における駆動プーリ11のベルト巻き掛け径をDH1
High時における従動プーリ21のベルト巻き掛け径
をDH2とすると、次の関係に設定されている。 DL1>DH2L2=DH1 Low時にはベルトに最大負荷がかかるので、ベルト寿
命を考慮してLow時における駆動プーリのベルト巻き
掛け径DL1を、High時における従動プーリ21のベ
ルト巻き掛け径DH2より大きく設定してある。これに対
し、High時には伝達トルクが小さいので、従動プー
リ21のベルト巻き掛け径DH2が小さくても、ベルト寿
命にはさほど影響しない。また、Low時における従動
プーリ21のベルト巻き掛け径DL2とHigh時におけ
る駆動プーリ11のベルト巻き掛け径DH1とを等しくす
ることで、プーリ径が大きくなるのを規制している。例
えば、DL1、DL2およびDH1の値を通常の無段変速機と
同等に設定した場合、Low時の変速比rL は、 rL =DL2/DL1 となり、その変速比rL は通常の無段変速機と等しい。
一方、High時の変速比rH は、 rH =DH2/DH1 となるが、DH2の値が通常の無段変速機より小さいの
で、変速比rH も通常の無段変速機より小さくなる。し
たがって、変速比rL と変速比rH との比(または差)
で与えられる変速比可変幅が通常の無段変速機より広く
なり、ワイドレンジな無段変速機を実現できる。なお、
上記のように変速比可変幅を拡張できる反面、両プーリ
11,21に巻きかけられたベルト有効長さが、Low
時とHigh時とで変化する。つまり、High時にお
ける従動プーリ21のベルト巻き掛け径DH2が小さいた
め、ベルト15に弛みが発生する。この弛みを後述する
テンショナ装置50で吸収している。
【0028】この実施例では、従動プーリ21の可動シ
ーブ21bの軸方向移動量を、駆動プーリ11の可動シ
ーブ11bの軸方向移動量より大きくするために、従動
プーリ21のボールネジ機構14のねじピッチP2 を、
駆動プーリ11のボールネジ機構14のねじピッチP1
より大きくしたが、これに限るものではない。例えば、
駆動プーリ11の変速ギヤ14dに比べて従動プーリ2
1の変速ギヤ22dの直径を小さくすることで、変速用
モータ40から駆動プーリ11の変速ギヤ14dへのギ
ヤ比より、変速用モータ40から従動プーリ21の変速
ギヤ22dへのギヤ比を小さくしても、同様の作用効果
を得ることができる。この場合には、駆動プーリ11の
ボールネジ機構14と従動プーリ21のボールネジ機構
14のねじピッチP1 ,P2 は等しくてよい。
【0029】次に、Vベルト15にベルト推力を与える
テンショナ装置50について説明する。上記のようにプ
ーリ11,21のベルト巻き掛け径は変速用モータ40
によって可変されるが、それだけでは伝達トルクによっ
てVベルト15とプーリ11,21との間に滑りが発生
してしまう。そこで、伝達トルクに応じたベルト推力
(ベルト張力)を与えるため、図3,図4に示されるよ
うなテンショナ装置50が設けられている。テンショナ
装置50はテンションローラ51を備え、このテンショ
ンローラ51はリンク52を介してアーム53によって
揺動可能に支持されている。アーム53の揺動軸53a
は駆動プーリ11の斜め上方の部位に設けられ、スプリ
ング54によってVベルト15方向に付勢されている。
そのため、テンションローラ51は所定の荷重でVベル
ト15の緩み側を内側に向かって押し付けている。この
ように外側から内側に向かってVベルト15を押圧する
ことで、所定のベルト推力を得るとともに、プーリ1
1,21に対するVベルト15の巻き付け長さを長く
し、伝達効率を高めている。リンク52は、その一端部
の軸52aがアーム52の先端部に回動自在に支承さ
れ、他端部の軸52bにテンションローラ51の中心部
が回転自在に支持されている。アーム53の先端部外周
面にはギヤ部53bが形成され、このギヤ部53bに張
力調整用アシストモータ55のピニオンギヤ56が噛み
合っている。上記スプリング54は初期推力を与えてお
り、アシストモータ55を正逆いずれかの方向に駆動す
ることによって、初期推力に対してモータ推力を加減
し、最適なベルト推力が得られるように調整している。
なお、伝達トルクの変動が比較的小さい車両の場合に
は、アシストモータ55を省略してスプリング54のみ
で推力を与えてもよい。また、テンションローラ51は
Vベルト15を外側から内側に向かって押圧するものに
限らず、内側から外側に向かって押圧してもよい。
【0030】上記テンションローラ51はリンク52を
介してアーム53に取り付けられている。その理由は、
もしアーム53にテンションローラ51を直接取り付け
ると、テンションローラ51がアーム53の揺動軸53
aを中心とする回転軌跡で移動するので、無段変速機が
LowからHighまで変速した時、テンションローラ
51がいずれかのプーリと干渉する可能性があるからで
ある。これに対し、テンションローラ51をリンク52
を介してアーム53に取り付けることで、2自由度のリ
ンク構造となり、LowからHighまでの各変速比に
おいて、テンションローラ51が自動的に干渉のない位
置へ移動できる。
【0031】テンショナ装置50は、スプリング54の
ばね力によるベルト15の初期張力に対して、アシスト
モータ55のアシスト力を付加することにより、任意の
ベルト張力特性に制御することが可能である。スプリン
グ54のばね力によるベルト張力をTsとし、アシスト
モータ55によるベルト張力をTaとすると、最終的な
ベルト張力Tbは、 Tb=Ts±Ta とすることができる。例えばTs=500N・m、Ta
=200N・mとすると、Tbは300N・m〜700
N・mの範囲で可変とすることができる。したがって、
比較的小さな発生トルクのアシストモータ55であって
も、広範囲でベルト張力を可変とすることができる。
【0032】図10〜図12は本発明にかかる無段変速
機の第2実施例を示す。なお、図8と同一部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。図10において、駆
動プーリ11の可動シーブ11bの背後にはカム機構よ
りなるアクチュエータ60が設けられている。このアク
チュエータ60は、可動シーブ11bに対し軸受14a
を介して相対回転自在に取り付けられた取付リング61
を備え、この取付リング61の外周部に変速ギヤ14d
が固定されている。取付リング61には複数個のカムフ
ォロワ62が取り付けられ、これらカムフォロワ62は
変速機ケースなどの固定部に固定されたカム63のカム
面63aに接触している。従動プーリ21の可動シーブ
21bの背後にもカム機構よりなるアクチュエータ70
が設けられている。このアクチュエータ70も、可動シ
ーブ21bに対し軸受22aを介して相対回転自在に取
り付けられた取付リング71を備え、この取付リング7
1の外周部に変速ギヤ14dが固定されている。取付リ
ング71には複数個のカムフォロワ72が取り付けら
れ、これらカムフォロワ72は変速機ケースなどの固定
部に固定されたカム73のカム面73aに接触してい
る。
【0033】図11に示すように、駆動プーリ11のカ
ム63のカム面63aの形状は、LowからMidまで
の勾配が大きく、MidからHighまでの勾配が小さ
い。つまり、変速用モータ40の1回転当たりの駆動プ
ーリ11の可動シーブ11bの軸方向移動量を、Low
とMidとの範囲に比べて、MidとHighとの範囲
で小さくしてある。一方、従動プーリ21のカム73の
カム面73aの形状は、LowからMidまでの勾配が
小さく、MidからHighまでの勾配が大きい。つま
り、変速用モータ40の1回転当たりの従動プーリ21
の可動シーブ21bの軸方向移動量を、LowとMid
との範囲に比べて、MidとHighとの範囲で大きく
してある。なお、カム面63a,73aの高さSは互い
に等しいので、駆動プーリ11の可動シーブ11bの全
ストローク量Sと従動プーリ21の可動シーブ21bの
全ストローク量Sとは等しい。
【0034】カム面63a,73aの形状を上記のよう
に設定することで、図12に示すように、駆動プーリ1
1のLowからMidまでのベルト巻き掛け半径の変化
幅Raは、MidからHighまでのベルト巻き掛け半
径の変化幅Rbより大きくなる。一方、従動プーリ21
のLowからMidまでのベルト巻き掛け半径の変化幅
Rcは、MidからHighまでのベルト巻き掛け半径
の変化幅Rdより小さくなる。 Ra>Rb Rc<Rd その結果、Mid状態では駆動プーリ11および従動プ
ーリ21ともにベルト巻き掛け径が、Low位置とHi
gh位置との中間位置におけるベルト巻き掛け径より大
きくなり、ベルトの弛みを少なくできる。すなわち、図
9と図12とを対比すれば明らかなように、Mid時に
おけるテンションローラ51の落ち込み量が少なくな
り、Mid時とLow時およびHigh時とにおけるテ
ンションローラ51の落ち込み量がほぼ等しくなり、ア
ーム53の振れ角をほぼ一定にできる。換言すれば、ア
ーム53にかかるスプリング54の付勢力をほぼ一定に
保つことができるので、ベルト張力の変動を少なくで
き、ベルトの寿命向上に役立つ。
【0035】第2実施例では、駆動プーリ11および従
動プーリ21のカム面63a,73aの高さSを互いに
等しくしたが、図11に破線で示すように、従動プーリ
21のカム面73aの高さS’を、駆動プーリ11のカ
ム面63aの高さSより高くしてもよい。この場合に
は、図8に説明した例と同様に、駆動プーリ11の可動
シーブ11bの全ストローク量Sに比べて、従動プーリ
21の可動シーブ21bの全ストローク量S’を大きく
できるので、変速比の可変幅を拡張することが可能であ
る。
【0036】第1,第2実施例では、テンショナ装置5
0として、アーム53とリンク52とを用いた2自由度
系の例を示したが、これに限るものではなく、アーム5
3やリンク52を使用せずに、テンションローラ51を
ベルト15に対して軸方向に直接付勢してもよい。ま
た、テンションローラ51をベルト15に押しつける付
勢手段として、スプリング力をアシストするアシストモ
ータ55を設けたが、モータ55に代えて油圧または空
圧を用いたシリンダなどを用いることが可能である。第
1実施例(図1〜図9参照)では、アクチュエータとし
てボールネジ機構を用いたが、ボールネジ機構に代えて
図10に示すようなカム機構を用いることもできる。こ
の場合には、カム面の勾配を変速比に関係なく一定に
し、かつ駆動プーリに比べて従動プーリのカム面の勾配
を大きくすればよい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、従動プーリの可動シーブの全ス
トローク量を駆動プーリの可動シーブの全ストローク量
に比べて大きくしたので、Low時の変速比を通常の無
段変速機と同等とした場合には、High時における変
速比を通常の無段変速機に比べて小さくできる。したが
って、Low時における駆動プーリのベルト巻き掛け径
を小さくせず、ベルト負荷を軽減しながら、変速比の可
変幅を通常の無段変速機より拡張できる。また、プーリ
の最大巻き掛け径を大きくする必要がないので、プーリ
の直径が大きくなることがなく、無段変速機が大型化す
ることがない。また、請求項3に記載の発明によれば、
駆動プーリおよび従動プーリの可動シーブの総ストロー
ク量を同一とし、電動モータの1回転当たりの各プーリ
の可動シーブの軸方向移動量を変速比によって変化させ
るので、ベルトの位置を変速比によって自由に設定で
き、テンションローラの位置も変速比によって自由に調
整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる無段変速機の一例の展開断面図
である。
【図2】図1の無段変速機の内部構造の側面図である。
【図3】図1の無段変速機のプーリ部分の断面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】図1の無段変速機のスケルトン図である。
【図6】前進時における無段変速機の動力伝達経路を示
すスケルトン図である。
【図7】後進時における無段変速機の動力伝達経路を示
すスケルトン図である。
【図8】図1に示す無段変速機の主要部分の詳細断面図
である。
【図9】図8に示す無段変速機構部分のベルト巻き掛け
径の変化を示す図である。
【図10】本発明にかかる無段変速機の第2実施例の詳
細断面図である。
【図11】図10に示す無段変速機のカム形状を示す図
である。
【図12】図10に示す無段変速機のベルト巻き掛け径
の変化を示す図である。
【符号の説明】
10 駆動軸 11 駆動プーリ 11b 可動シーブ 14 アクチュエータ(ボールネジ機構) 15 Vベルト 20 従動軸 21 従動プーリ 21b 可動シーブ 22 アクチュエータ(ボールネジ機構) 40 変速用モータ 50 テンショナ装置 54 スプリング 55 アシストモータ 60,70 アクチュエータ(カム機構)
フロントページの続き (72)発明者 天満 康之 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 3J050 AA02 AB07 BA03 BB02 BB05 CC08 CD06 DA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトを巻き掛けた駆動プーリと従動プー
    リとを備え、両プーリに可動シーブを軸方向へ移動させ
    るアクチュエータ機構を設け、単一の電動モータにより
    アクチュエータ機構を介して駆動プーリおよび従動プー
    リの可動シーブを軸方向に同期駆動させ、変速比を可変
    する無段変速機において、最大変速比から最小変速比ま
    での従動プーリの可動シーブの軸方向移動量が駆動プー
    リの可動シーブの軸方向移動量に比べて大きくなるよう
    に、駆動プーリおよび従動プーリのアクチュエータ機構
    を設定するとともに、両プーリ間のベルトを押圧して所
    定のベルト張力を得るテンショナ装置を設けたことを特
    徴とする無段変速機。
  2. 【請求項2】上記電動モータの1回転当たりの駆動プー
    リの可動シーブの軸方向移動量と従動プーリの可動シー
    ブの軸方向移動量とを、変速比に拘わらずそれぞれ一定
    としたことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
  3. 【請求項3】ベルトを巻き掛けた駆動プーリと従動プー
    リとを備え、両プーリに可動シーブを軸方向へ移動させ
    るアクチュエータ機構を設け、単一の電動モータにより
    アクチュエータ機構を介して駆動プーリおよび従動プー
    リの可動シーブを軸方向に同期駆動させ、変速比を可変
    する無段変速機において、最大変速比から最小変速比ま
    での駆動プーリの可動シーブの軸方向移動量と従動プー
    リの可動シーブの軸方向移動量とが等しく、かつ上記電
    動モータの1回転当たりの各プーリの可動シーブの軸方
    向移動量が変速比によって変化するように、駆動プーリ
    および従動プーリのアクチュエータ機構を設定するとと
    もに、両プーリ間のベルトを押圧して所定のベルト張力
    を得るテンショナ装置を設けたことを特徴とする無段変
    速機。
  4. 【請求項4】上記電動モータの1回転当たりの駆動プー
    リの可動シーブの軸方向移動量を、最大変速比から中間
    変速比までの範囲に比べて、中間変速比から最小変速比
    までの範囲で小さくし、上記電動モータの1回転当たり
    の従動プーリの可動シーブの軸方向移動量を、最大変速
    比から中間変速比までの範囲に比べて、中間変速比から
    最小変速比までの範囲で大きくしたことを特徴とする請
    求項1または3に記載の無段変速機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003090399A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 無段変速装置
CN112728029A (zh) * 2020-12-29 2021-04-30 哈尔滨剑桥学院 一种cvt变速器传动机构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003090399A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 無段変速装置
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