JP2003090399A - 無段変速装置 - Google Patents

無段変速装置

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JP2003090399A JP2001284671A JP2001284671A JP2003090399A JP 2003090399 A JP2003090399 A JP 2003090399A JP 2001284671 A JP2001284671 A JP 2001284671A JP 2001284671 A JP2001284671 A JP 2001284671A JP 2003090399 A JP2003090399 A JP 2003090399A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より軽い操作力で、ベルトプーリ式無段変速
装置10を操作する。 【解決手段】 駆動軸20に固定された固定シーブ25
に接離動する可動シーブ26を有する駆動側プーリ21
と、従動軸22に固定された固定シーブ39に接離動す
る可動シーブ41とから成る従動側プーリ23とにベル
ト24を巻掛け、固定カム31と可動カム34(固定カ
ム44と可動カム45)との相対回動にて可動シーブ2
6と可動シーブ41とを互いに移動方向を逆にして変速
するように構成し、共通作動軸92に軸92に固定した
出力ブラケット93a,93bの回転半径を等しくし
て、駆動側作動ロッド37と従動側ロッド48とを同一
量だけ移動させるときに、可動カム34の作動アーム長
さr1を可動カム45の作動アーム長さr2より大きく
して、固定シーブ39に対する可動シーブ26の移動量
を、固定シーブ39に対する可動シーブ41の移動量よ
り少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原動機からの出力
を無段階に変速するためのベルトプーリ式の無段変速装
置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、農作業機等においてエンジン
(原動機)の動力を変速して駆動車輪あるいは各種の作
業部(PTO軸)に伝達するためのベルトプーリ式の無
段変速装置として、例えば、特開平5−49852号公
報では、駆動軸に固定された固定シーブに対して遠近動
する可動シーブとから成る駆動側可動プーリと、従動軸
に固定された固定シーブに対して遠近動する可動シーブ
とから成る従動側可動プーリとにベルトを巻掛けし、前
記駆動側プーリにおける可動シーブの移動方向と、従動
側プーリにおける可動シーブの移動方向とを互いに逆作
動させて変速されるように構成してなる無段変速装置に
おいて、各プーリには、可動シーブを固定シーブに対し
て接近離間させてプーリのプーリ径(プーリに対するベ
ルトの有効半径)を変化させるためのカム機構を備え、
両プーリにおける可動シーブ同士を1本の連結杆にて連
結すると共に、一方の可動シーブを移動させる操作レバ
ーにて、前記両可動シーブを同一方向に回動させること
により、無段階に変速するという構成が開示されてい
る。
【0003】この構成では両カム機構の可動カムが1本
の連結杆にて互いに連動連結されているので、駆動軸と
従動軸との両回転軸間の変速切替え時に、駆動及び従動
の両プーリにおける各可動シーブが互いに逆方向に同期
して開閉(広狭)し、両プーリ間の開閉力が逆になっ
て、両プーリ間の開閉力が部分的に互いに相殺し合い、
両回転軸間の変速操作を小さい操作力で行えるというも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記先行技
術では、その公報にも記載されているように、一般に、
ベルトに作用する初張力は、駆動側プーリに入力される
回転トルクにより張り側及び弛み側張力に分かれ、この
両張力の差により駆動側プーリから従動側プーリに動力
伝達が行われる。各プーリに発生する推力(ベルトをプ
ーリが推す力)は、プーリが回転しない静的状態或いは
回転している状態でも、伝動負荷が小さい状態では略同
じであるが、伝動負荷が大きくなると、ベルトにおける
張力分布の変化により駆動側プーリの推力が常に従動側
プーリの推力よりも大きくなり、両推力に差が生じ、そ
の両推力の差よりも大きい操作力で変速操作する必要が
あった。
【0005】そして、変速操作のために駆動側プーリの
カム手段(可動カム)と、従動側プーリのカム手段(可
動カム)とを1つの操作部にて互いに逆方向に移動させ
る場合には、駆動側操作ロッドと、従動側操作ロッドと
に、互い逆向きの力が作用することになる。その場合、
もし、前記駆動側プーリにおける固定シーブに対する可
動シーブの移動量と、従動側プーリにおける固定シーブ
に対する可動シーブの移動量とを等しくした場合には、
特に、低速状態から高速状態に変速するとき、駆動側プ
ーリにおける可動シーブがベルトの推進力に抗して開こ
うとする力(駆動側プーリの推力)が、従動側プーリの
推力よりも大きくなるから、前記駆動側操作ロッドに作
用する引張力が従動側操作ロッドの押される力より大き
くなる。従って、前記1つの操作部に作用する抵抗力
は、低速から高速に変速操作するときと、高速から低速
に変速操作するときとでちぐはぐとなり、操作フィーリ
ングが揃わないという問題があった。
【0006】そして、前記先行技術のように、変速のた
めに両プーリのカム機構を1本の連結杆を介して回転軸
回りに同一角度だけ回動させると、駆動側プーリと従動
側プーリとにおけるカム機構を同じ寸法形状にしている
こととが相俟って、低速側から高速側に変速操作すると
きの操作力が大きくなり、操作し難いという問題があっ
た。
【0007】このような問題は、両可動シーブのカム機
構を1本の連結杆で連結することに変えて、別々の作動
機構とし、この両作動機構を1つの操作部で、変速操作
を実行したい場合にも同様である。また、そのような不
具合を解決するために、いわゆるトルクカムを利用して
操作力を低減することも考えられるが、部品点数が増大
し、コストも増えるという問題があった。
【0008】本発明は、前述の問題を解決すべくなされ
たものであって、操作力を極めて少なくできるようにし
たベルトプーリ式の無段変速装置を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明の無段変速装置は、駆動軸に固
定された固定シーブに対して接離動する可動シーブとか
ら成る駆動側プーリと、従動軸に固定された固定シーブ
に対して遠近動する可動シーブとから成る従動側プーリ
とにベルトを巻掛けし、前記駆動側プーリにおける可動
シーブの移動方向と、従動側プーリにおける可動シーブ
の移動方向とを互いに逆作動させて変速されるように構
成してなる無段変速装置において、前記駆動側プーリに
おける可動シーブを移動させる作動機構と、従動側プー
リにおける可動シーブを移動させる作動機構とを1つの
操作部を介して作動させるように構成し、前記駆動側プ
ーリにおける固定シーブに対する可動シーブの移動量
を、従動側プーリにおける固定シーブに対する可動シー
ブの移動量より少なくなるように設定したことを特徴と
するものである。
【0010】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の無段変速装置において、前記両作動機構は、
可動シーブに設けたカム手段からなり、カム手段におけ
る固定カムに接触する可動カムを各プーリの回転軸線回
りに回動可能に構成し、該各可動カムを回動操作させる
作動アームのアーム長さを、駆動側プーリのものを従動
側プーリのものより長くなるように設定したものであ
る。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の無段変速装置において、前記両作動機構は、可
動シーブに設けたカム手段からなり、カム手段における
固定カムに接触する可動カムを各プーリの回転軸線回り
に回動可能に構成し、前記固定カムと可動カムのうちの
一方にカム面が形成され、他方には前記カム面に接触す
るホロアーを備え、駆動側プーリにおけるカム面の傾斜
角度より従動側プーリにおけるカム面の傾斜角度を大き
くなるように設定したものである。
【0012】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の無段変速装置におい
て、駆動側プーリと従動側プーリとの間に、ベルトの緩
み側の外周に張力を付与するためのテンションローラを
配置し、該テンションローラの支持アームの回動中心軸
を原動機の取付け台に設けたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明を適用した農作業機としての
田植機の側面図、図2は平面図、図3はエンジン、ミッ
ションケース及び本発明に係るベルトプーリ式の無段変
速装置の斜視図、図4は車体フレームの斜視図、図5は
無段変速装置及びその操作部を示す平面図、図6は無段
変速装置の側面図、図7は断面図、図8は駆動側プーリ
の平面図、図9は従動側プーリの平面図、図10は変速
操作を説明するための側面図、図11は無段変速装置の
操作部の側面図、図12は無段変速装置の操作部の斜視
図である。
【0015】本発明における田植機は4条植え式の乗用
型田植機であり(図2参照)、当該田植機は、走行機体
1とその後部に連結された苗植装置9とにより構成され
ている。走行機体1の車体フレーム2の前部及び後部に
は各々左右一対の前輪3,3、後輪4,4が懸架されて
いる。車体フレーム2は図3〜図5に示すように、走行
機体1の前後方向に長い左右一対のメインフレーム8
0、81と、それらの前端をつなぐ平面視略U字状のフ
ロントフレーム82と、該フロントフレーム82の左右
中央に前端が接続され、前記左右一対のメインフレーム
80、81から横に延びるフロント連結フレーム83に
後寄り側部が連結されたエンジン台84と、前記左右一
対のメインフレーム80、81の後端間に接続した下向
きU字状のリアフレーム85とからなり、メインフレー
ム80、81の前後方向中途部はセンター連結フレーム
86にて連結され、前記フロント連結フレーム83の外
側両端とフロントフレーム82の左右後端とが連結され
て強固な枠体が構成されている。
【0016】車体フレーム2の前部におけるエンジン台
84には原動機としてのエンジン5が搭載されており、
当該エンジン5より後方の車体フレーム2の左右略中央
部位には、前後(走行機体1の進行方向に沿う方向)に
長いミッションケース6が配置されている。該ミッショ
ンケース6の前端はエンジン台84の後端の取付け部材
87に取付けられ、ミッションケース6の前後中途部は
センター連結フレーム86の左右中央部に固定した取付
け部材88の下部に連結され、さらに、ミッションケー
ス6の後端部は一体的に設けられたリアアクスルケース
6aを介して取付けプレート89によりリアフレーム8
5の下端に連結されている。
【0017】エンジン5の動力は、後に詳述するベルト
プーリ式の無段変速装置10を介してミッションケース
6に伝達されたのち、ミッションケース6の前部に設け
たフロントアクスルケース6bを介して左右両前輪3,
3に伝達されるとともに、ミッションケース6の後部に
設けたリヤアクスルケース6aを介して左右両後輪4,
4にも伝達されるように構成されている。
【0018】ミッションケース6等を覆う車体カバー1
1の上部には、運転座席7が設けられており、これに座
る作業者は、エンジン5を覆うボンネットカバー12の
後端に立設した操向丸ハンドル8を操作して、前輪3,
3の操向を行う。なお、ボンネットカバー12の下部左
右両側に配置されたサイドデッキパネル13、13の外
側であって、前記前記フロント連結フレーム83の外側
両端に設けた角パイプ状の取付け部材14、14には、
予備苗載台15,15のための支柱状の支持部16(図
1で一方のみ示す)が立設されている。
【0019】なお、走行機体1の後端に配設した平行リ
ンク機構17を介して苗植装置9が上下動可能に連結さ
れている。当該苗植装置9は、昇降用油圧シリンダ18
で昇降調節可能に構成されており、ミッションケース6
に後向き突設した植付PTO軸(図示せず)から自在継
手伝動軸(図示せず)等を介して動力伝達される伝動ケ
ース50,50(実施形態では2つ)と、該各伝動ケー
ス50、50から立設する支柱52に上レールと、左右
両伝動ケース50,50の上面間に装架した下レールと
に左右摺動可能に載置された苗載台51は、その上端が
走行機体1の後部に接近するように前傾状に配置され、
左右往復移動するように構成されている。
【0020】各伝動ケース50、50の左右両側面に
は、上下回転するロータリ式の苗植付機構53が配設さ
れている。これら各苗植付機構53の植付杆54は、苗
載台51の下端と圃場面との間を上下昇降しながら、当
該各植付杆22の先端の植付爪にて苗載台51から1株
分の苗を取り出して、この苗を圃場に植え付けるように
構成されている(図1及び図2参照)。
【0021】また、苗植装置9の下部には、圃場の泥面
を滑走するフロート55(実施形態では3つ)が配設さ
れており、苗植装置9の左右のバランスを良好に保ち、
苗の植付け姿勢を安定させるようになっている。
【0022】なお、図1及び図2に示すように、施肥装
置60は、運転座席7の後方で左右(走行機体1の横幅
方向)に並べて配置した複数(実施形態では4つ)の肥
料貯蔵用のホッパ61と、これら各ホッパ61の下部に
設けた繰出し機構62と、当該各繰出し機構62と、フ
ロート55の側方に配置した作溝器63とを接続する搬
送管64等からなり、送風機65からの圧風(空気)
は、横長のエアタンク66を介して各繰出し機構62の
下部のホースジョイント(図示せず)に向かって吹き込
む。これにより、各ホースジョイント内に放出された肥
料は、前記圧風とともに各搬送管64を経て、対応する
作溝器63から圃場における植付条の側部に放出され
る。
【0023】なお、車体カバー11のうち運転席7の側
方(実施形態では右側)には、副変速兼用の植付昇降レ
バー66が配置され、また運転部には主変速レバー67
及び苗継ぎレバー68が設けられ、サイドデッキパネル
13、13には主クラッチペタル69やブレーキペタル
70等が配置されている。
【0024】次に、図3、図5〜図10を参照しなが
ら、ベルトプーリ式の無段変速装置10の構成について
説明する。無段変速装置10は、エンジン5とミッショ
ンケース6との一側(実施形態では左側面)と一方(左
側)のメインフレーム80との間に配置され、エンジン
5の側面から突出する駆動軸20に設けられた駆動側プ
ーリ21と、ミッションケース6の側面に突出する従動
軸(入力軸)22に設けられた従動側プーリ23と、両
プーリ21、23に巻掛けるベルト24等から構成され
ている。
【0025】駆動側プーリ21における固定シーブ25
及び可動シーブ26、従動側プーリ23における固定シ
ーブ39、可動シーブ41は共に円錐面を対向させて配
置するものである。
【0026】駆動側プーリ21における固定シーブ25
は、エンジン5の側面に近い側に配置されるものとし、
そのボス部25aを前記駆動軸20に被嵌し、キー等に
より軸線方向に移動不能に固定して一体的に回転するよ
うに構成する。可動シーブ26のボス部内径に形成した
キー溝を前記ボス部25aの外周に固定した滑りキー2
7に摺動自在に被嵌させたり、別の実施形態として固定
シーブ25のボス部25aと可動シーブ26のボス部と
にスプライン溝とスプライン軸とを形成する等して、可
動シーブ26が固定シーブ25に対して接近・離間可能
となるように構成する。この可動シーブ26は固定シー
ブ25よりも前記一方のメインフレーム80の内面側に
近い側に配置されている。
【0027】前記エンジン5の側面に基端をボルト等に
て固定したカバー兼用の支持体29は、平面視において
前記一方のメインフレーム80の内面側と前記エンジン
5の側面との間に配置され(図3、図5及び図7参
照)、該支持体29には、作動機構におけるカム手段3
0の一方の要素としての固定カム31がボルト28にて
固定されており、該固定カム31の内径部に対してベア
リング軸受32を介して固定シーブ25のボス部25a
が相対的に回転可能に軸支されている。他方、可動シー
ブ26の背面側にはベアリング軸受33を介してカム手
段30の他方の要素としての可動カム34が相対的に回
動可能に装着されている。実施形態においては、前記カ
ム手段30は、可動カム34の背面に形成される傾斜カ
ム面34aと、この傾斜カム面34aに当接するように
固定カム31の円盤面に支持台36を介して回転可能に
設けられたベアリング等の転動体35とからなる。実施
形態では円周方向に三等分した3箇所の各傾斜カム面3
4aは、駆動軸20の中心軸線と直交する平面に対して
所定の傾斜角度θ1に設定されている(図8参照)。図
10に示すように、前記駆動軸20の中心軸線から半径
r1だけ離れた箇所のアーム部34bに駆動側作動ロッ
ド37の先端部が回動可能に装着されており、この駆動
側作動ロッド37により可動シーブ26を固定シーブ2
5に対して接離移動するように作動させるものである。
【0028】なお、前記駆動軸20に螺着したボルト3
8aと止め輪38bが固定シーブ25のボス部25aの
内径部に配置され、このボルト38aの頭にて止め輪3
8bをボス部25aに押しつけて位置固定され、ボルト
38aと止め輪38bとを外すことにより、固定シーブ
25を駆動軸20の軸線方向に脱着可能としている(図
7参照)。
【0029】従動側プーリ23における固定シーブ39
は、ミッションケース6の側面から離れた側(換言する
と、一方のメインフレーム80の内面に近い側)に配置
されるものとし、そのボス部39aを前記従動軸22に
被嵌し、キー等により軸線方向に移動不能に固定して一
体的に回転するように構成する。この従動軸22に螺着
したボルト40aと止め輪40bが固定シーブ39のボ
ス部39aの内径部に配置されている(図7参照)。こ
のボルト40aの頭にて止め輪40bをボス部39aに
押しつけて位置固定され、ボルト40aと止め輪40b
とを外すことにより、固定シーブ39を従動軸22の軸
線方向に脱着可能としている。従動側プーリ23におけ
る可動シーブ41はミッションケース6の側面に近い側
に配置され、可動シーブ41のボス部内径に形成したキ
ー溝を前記固定シーブ39のボス部39aの外周に固定
した滑りキー42に摺動自在に被嵌させたり、別の実施
形態として固定シーブ39のボス部39aと可動シーブ
41のボス部とにスプライン溝とスプライン軸とを形成
する等して、可動シーブ41が固定シーブ39に対して
接近・離間可能となるように構成する。
【0030】そして、前記可動シーブ41の背面とミッ
ションケース6の側面との間に作動機構のカム手段43
を配置する。実施形態では、カム手段43の一方の要素
としての固定カム44はミッションケース6の側面にボ
ルト等にて固定される一方、カム手段43の他方の要素
としての可動カム45がベアリング軸受46を介して可
動シーブ41の背面側に対して相対的に回動可能に装着
されている。実施形態においては、図9に示すように、
前記カム手段43は、可動カム45の背面に形成される
傾斜カム面45aと、この傾斜カム面45aに当接する
ように固定カム44の円盤面に支持台36を介して回転
可能に設けられたベアリング等の転動体47とからな
る。実施形態では、駆動側プーリ21及び従動側プーリ
23に配置するカム手段30、43は同じ寸法形状のも
のを共用する。従って、傾斜カム面45aの傾斜角度θ
2はθ1と等しくなように設計されている。但し、図1
0に示すように、前記従動軸22の中心軸線から半径r
2(<r1)だけ離れた箇所のアーム部45bに従動側
作動ロッド48の先端部が回動可能に装着されており、
この従動側作動ロッド48により可動シーブ41を固定
シーブ39に対して接離移動させるように作動させるも
のである。従って、駆動側プーリ21における可動シー
ブ26の移動方向と、従動側プーリ23における可動シ
ーブ41の移動方向とが互いに逆作動させる配置関係と
なる。
【0031】駆動側プーリ21と従動側プーリ23とに
巻掛けたベルト24の張力を略一定に保持するためのテ
ンションローラ49を回動可能に支持するアーム71の
基端軸72は、前記エンジン台84の側面に固定されて
おり、ベルト24の緩み側の外周にテンションローラ4
9を押圧するようにバネ73にて付勢されている(図6
及び図7参照)。
【0032】また、前記無段変速装置の操作部90は、
図5、図10、図11及び図12に示すように、前記副
変速兼用植付昇降レバー66にて行うものである。即
ち、前記左右のメインフレーム80、81の間に横設し
た丸軸91に回転可能に被嵌したパイプ状の共通操作軸
92には、前記駆動側作動ロッド37及び従動側作動ロ
ッド48のそれぞれ基端が連結される出力ブラケット9
3a,93bが同位相にて固定されている(図5、図1
0参照)。また、共通操作軸92には、進行方向を向い
て右側のメインフレーム81に近い部位にて入力ブラケ
ット94を固定し、該入力ブラケット94と作動リンク
96とをロッド95を介して連結する。作動リンク96
は、支軸97の回りで前記副変速兼用植付昇降レバー6
6と一体的に回動するデデント体98の外周側にて支軸
99の回りに回動可能であり、作動リンク96の中途部
に設けたコロ101がデデント体98の外周縁に常時当
接するようにバネ100にて付勢されている(図11参
照)。なお、押圧リンク102の先端のコロ103が前
記デデント体98の外周縁のデデント部98aに常時当
接するように、押圧リンク102の基端が前記支軸99
の回りに回動可能であって図示しない捩じりばねにより
付勢されている。
【0033】なお、図11において、前記副変速兼用植
付昇降レバー66が最右位置UP(図2においては走行
機体1の進行方向と逆位置に対応する)では、苗植装置
9を圃場面より大きく上昇させる苗植上げ位置となり、
その左隣のN位置では中立位置)さらに左隣のDW位置
では苗植装置9のフロート55が圃場面に接する苗植下
げ位置となる。そして、さらに左のLOの位置まで副変
速兼用植付昇降レバー66を前傾させると、図示しない
植付けクラッチがONとなり、且つ、図11において、
デデント体98を時計回りに回動させ、デデント体98
が二点鎖線状態になると、当該デデント体98の半径の
小さい箇所にコロ101が当接する。このコロ101を
介して作動リンク96の上端が下向きとなり、ロッド9
5を介して入力ブラケット94が時計回りに回動する。
これにより、図10に示すように、共通操作軸92を介
して出力ブラケット93a(93b)は時計回りに回動
して実線状態となるので、駆動側作動ロッド37及び従
動側作動ロッド48を図10の左方向に押し、前記無段
変速装置10は低速状態(LO)となる。即ち、駆動側
作動ロッド37を図10において左方向(矢印A)に移
動させると、可動カム34は時計方向に回動し、図10
の実線状態の位置の可動カム34により、可動シーブ2
6が固定シーブ25から離れ、駆動側プーリ21に対す
るベルト24の巻回有効径が小さくなる。他方、従動側
作動ロッド48が図10において左方向(矢印A′)に
移動させられると、可動カム45は同じく時計方向に回
動し、図10の実線状態の位置の可動カム45により、
可動シーブ41が固定シーブ39に接近し、従動側プー
リ23に対するベルト24の巻回有効半径は大きくな
り、これにより、従動軸22は駆動軸20よりも低速回
転となる。
【0034】副変速兼用植付昇降レバー66を、図11
のHIの位置まで前傾させると、デデント体98は反時
計回りに回動して、図11の実線状態となり、該出テン
ト体98の半径の大きい箇所に前記コロ101が当接
し、作動リンク96の先端(上端)を引き上げるから、
ロッド95を上向きに引きこれにより、図10に示すよ
うに、共通操作軸92を介して出力ブラケット93a
(93b)は反時計回りに回動して二点鎖線状態となる
ので、駆動側作動ロッド37及び従動側作動ロッド48
を図10の右方向に引き、前記無段変速装置10は高速
状態(HI)となる。
【0035】即ち、低速状態から高速状態に変速すると
きには、駆動側作動ロッド37を図10において右方向
(矢印B)に移動させると、図10の二点鎖線状態のご
とく反時計方向に回動した可動カム34により、可動シ
ーブ26が固定シーブ25に接近し、前記ベルト24の
巻回有効半径が大となる一方、従動側作動ロッド48が
図10において右方向(矢印B′)に移動させられる
と、可動カム45は同じく反時計方向に回動し、図10
の二点鎖線状態の位置の可動カム45により、可動シー
ブ41が固定シーブ39から離れ、ベルト24の有効半
径が小となり、従動軸22は高速回転するのである。
【0036】ところで、前述したように、各プーリ2
1、23に発生する推力(ベルト24をプーリが推す力
=ベルト発生推力)は、プーリが回転しない静的状態或
いは回転している状態でも、伝動負荷が小さい状態では
略同じであるが、伝動負荷が大きくなると、ベルトにお
ける張力分布の変化により駆動側プーリ21の推力が常
に従動側プーリ23の推力よりも大きくなり、両推力に
差が生じ、その両推力の差よりも大きい操作力で変速操
作する必要があった。
【0037】そして、特に、低速状態から高速状態に変
速するとき、駆動側プーリ21における可動シーブ26
がベルト24の推進力に抗して開こうとする力(駆動側
プーリ21の推力)が、従動側プーリ23の推力よりも
大きくなる。そして、本発明のように、変速操作のため
に駆動側プーリ21のカム手段30(可動カム34)
と、従動側プーリ23のカム手段43(可動カム45)
とを1つの操作部90にて互いに逆方向に移動させる場
合には、駆動側操作ロッド37には左向き(図10の矢
印A方向)に引っ張られる力が作用し、従動側操作ロッ
ド48には、逆に右向きに押される力(図10の矢印
B′方向)が作用することになる。その場合、もし、前
記駆動側プーリ21における固定シーブ25に対する可
動シーブ26の移動量と、従動側プーリ23における固
定シーブ39に対する可動シーブ41の移動量とを等し
くした場合には、前述のように、駆動側プーリ21の推
力が従動側プーリ23の推力よりも大きいから、前記駆
動側操作ロッド37に作用する引張力が従動側操作ロッ
ド48の押される力より大きくなる。従って、前記共通
操作軸92に固定した出力ブラケット93a,93bの
回転半径を等しくして、その駆動側作動ロッド37と従
動側ロッド48とを同一量だけ移動させるようにすると
き、共通操作軸92が図10において、時計回りに回動
しようとするモーメントが働くことになり、低速から高
速に変速操作するとき、前記副変速兼用植付昇降レバー
66を操作する力を大きくしなければならず、逆に高速
から低速に変速操作するときには前記レバー66の操作
力が小さくなり、当該副変速兼用植付昇降レバー66の
操作フィーリングがちぐはぐとなる。即ち、同じ操作力
(回転モーメント)で変速操作できないのであった。
【0038】例えば、デデント体98のデテント部98
aに対する抵抗力を、低速→高速の操作時と高速→低速
の操作時とで異なるように設定しなければならず、副変
速兼用植付昇降レバー66の操作フィーリングが異なる
のであった。
【0039】そこで、本発明では、変速操作のために駆
動側プーリ21のカム手段30(可動カム34)と、従
動側プーリ23のカム手段43(可動カム45)とを1
つの操作部90にて互いに逆方向に移動させる場合に、
前記駆動側プーリ21における固定シーブ25に対する
可動シーブ26の移動量を、従動側プーリ23における
固定シーブ39に対する可動シーブ41の移動量より少
なくなるように設定することにより、前記両推力の差を
できる限り少なくし(できれば両者等しくし)軽い操作
力にて、無段変速装置10を作動させるのである。
【0040】その第1実施形態では、両カム手段30、
43における固定カム31、44を等しい寸法形状(共
通部品)とし、(従って、両固定カム31、44の傾斜
カム面31a(44a)の傾斜角度θ1とθ2とを等し
く設定すると共に、その半径方向の配置位置並びに転動
体35、47との当接半径も等しくする一方、前記駆動
側作動ロッド37の先端部が可動カム34のアーム部3
4aへの取付け箇所と駆動軸20の軸心との距離(作動
アーム長さ)r1を、従動側作動ロッド48の先端部が
可動カム45のアーム部45aへの取付け箇所と従動軸
22の軸心との距離(作動アーム長さ)r2よりも大き
く設定することにより、変速操作のために駆動側プーリ
21のカム手段30(可動カム34)と、従動側プーリ
23のカム手段43(可動カム45)とを1つの操作部
90にて互いに逆方向に移動させる場合に、前記共通操
作軸92に固定した出力ブラケット93a,93bの回
転半径を等しくして、その駆動側作動ロッド37と従動
側ロッド48とを同一量だけ移動させるようにすると
き、前記駆動側プーリ21における固定シーブ25に対
する可動シーブ26の移動量を、従動側プーリ23にお
ける固定シーブ39に対する可動シーブ41の移動量よ
り少なくなるように設定できる。そして、この構成によ
り、駆動側作動ロッド37と従動側作動ロッド48とに
作用する操作力が逆向きで大きさが等しくなり、操作力
が相殺されるから、副変速兼用植付昇降レバー66を軽
い力で操作できると共に、操作部90である副変速兼用
植付昇降レバー66の操作フィーリングを同じくするこ
とができるという顕著な効果を奏する。
【0041】前記駆動側プーリ21における固定シーブ
25に対する可動シーブ26の移動量を、従動側プーリ
23における固定シーブ39に対する可動シーブ41の
移動量より少なくする第2実施形態としては、前記両可
動カム34、45のアーム長さr1=r2とする一方、
駆動側プーリ21におけるカム手段30の傾斜カム面3
4aの傾斜角度θ1を、従動側プーリ23におけるカム
手段43の傾斜カム面45aの傾斜角度θ2より小さく
設定することにより、前記共通操作軸92に固定した出
力ブラケット93a,93b、及び駆動側作動ロッド3
7と従動側作動ロッド48を介して両可動カム34、4
5を同じく回動角度だけ回動させるときの前記移動量を
異ならせることができ、同じ操作力(回転モーメント)
で操作することができる。
【0042】第3実施形態としては、前記傾斜角度θ1
=θ2とし、且つ両可動カム34、45のアーム長さr
1=r2とする一方、前記共通操作軸92に固定した駆
動側作動ロッド37の出力ブラケット93aのアーム長
さ(共通操作軸92の回転中心から駆動側作動ロッド3
7の出力ブラケット対する連結点までの半径=作動アー
ム長)を、従動側作動ロッド48の出力ブラケット93
bのアーム長さ(共通操作軸92の回転中心から従動側
作動ロッド48の出力ブラケット対する連結点までの半
径=作動アーム長)より短くすることで、前記両移動量
を変更することができるのである。
【0043】なお、図3、図5、図6、図7及び図8に
示すように、駆動側プーリ21の前面及び側面を覆うカ
バー機能を有する支持体29の外面に、油圧ポンプ10
4を固定し、エンジン5の出力軸である駆動軸20の先
端部に対して、オルダム継手等の継手手段105を介し
て油圧ポンプ104の入力軸に直列的に連結することに
より、油圧ポンプ104への動力伝達手段をコンパクト
にできる。また、前記支持体29の後端部にボルト連結
した連結ブラケット106を介して前記一方のメインフ
レーム80に固定する(図6、図7参照)ことにより、
油圧ポンプ104の支持状態を強固にできる。
【0044】固定カムと可動カムは両者とも傾斜カム面
同士による接触でも良いが、傾斜カム面と転動体との接
触によれば、固定カムは可動カムとの接触抵抗力を少な
くでき、変速操作力を軽くできるという効果を奏する。
また、前記実施形態において、可動カム34、45に傾
斜カム面34a,45aを形成し、固定カム31、44
にホロアーとしての転動体35、47が設けられていた
が、逆に固定カム31、44に傾斜カム面を形成し、可
動カム34、45にホロアーとしての転動体35、47
を設けるようにしても良い。さらに、一方のカムを傾斜
カム面とし、他方のカムをホロアーとしての摺動体もし
くはカム面に形成しても良い。
【0045】本発明は農作業機ばかりでなく、他の産業
用の作業部に適用できることはいうまでもない。その場
合、操作レバーは前記共通操作軸92を回動させるもの
であれば良い。
【0046】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
の無段変速装置は、駆動軸に固定された固定シーブに対
して接離動する可動シーブとから成る駆動側プーリと、
従動軸に固定された固定シーブに対して遠近動する可動
シーブとから成る従動側プーリとにベルトを巻掛けし、
前記駆動側プーリにおける可動シーブの移動方向と、従
動側プーリにおける可動シーブの移動方向とを互いに逆
作動させて変速されるように構成してなる無段変速装置
において、前記駆動側プーリにおける可動シーブを移動
させる作動機構と、従動側プーリにおける可動シーブを
移動させる作動機構とを1つの操作部を介して作動させ
るように構成し、前記駆動側プーリにおける固定シーブ
に対する可動シーブの移動量を、従動側プーリにおける
固定シーブに対する可動シーブの移動量より少なくなる
ように設定したことを特徴とするものである。
【0047】このように構成することにより、駆動側の
可動シーブを作動させる作動機構と従動側の可動シーブ
を作動させる作動機構とに作用する操作力が逆向きで大
きさが等しくなり、操作力が相殺されるから、一つの操
作部を軽い力で操作できると共に、操作部の操作フィー
リングを同じくすることができるという顕著な効果を奏
する。
【0048】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の無段変速装置において、前記両作動機構は、
可動シーブに設けたカム手段からなり、カム手段におけ
る固定カムに接触する可動カムを各プーリの回転軸線回
りに回動可能に構成し、該各可動カムを回動操作させる
作動アームのアーム長さを、駆動側プーリのものを従動
側プーリのものより長くなるように設定したものであ
る。
【0049】このように構成すれば、駆動側及び従動側
の両カム手段の形態、寸法を前記作動アーム長さを除い
て同一にしたものを使用することができるから、請求項
1に記載の発明による効果に加えて、無段変速装置の製
造コストを低減できる。
【0050】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の無段変速装置において、前記両作動機構は、可
動シーブに設けたカム手段からなり、カム手段における
固定カムに接触する可動カムを各プーリの回転軸線回り
に回動可能に構成し、前記固定カムと可動カムのうちの
一方にカム面が形成され、他方には前記カム面に接触す
るホロアーを備え、駆動側プーリにおけるカム面の傾斜
角度より従動側プーリにおけるカム面の傾斜角度を大き
くなるように設定したものである。この構成によって
も、前記駆動側プーリにおける固定シーブに対する可動
シーブの移動量を、従動側プーリにおける固定シーブに
対する可動シーブの移動量より少なくなるように設定す
ることができる。
【0051】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の無段変速装置におい
て、駆動側プーリと従動側プーリとの間に、ベルトの緩
み側の外周に張力を付与するためのテンションローラを
配置し、該テンションローラの支持アームの回動中心軸
を原動機の取付け台に設けたものであるから、原動機の
駆動軸に取付けられる駆動側プーリとテンションローラ
との位置関係を共通の前記取付け台を元に設定できて、
ベルトの直線化の精度を向上させることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の側面図である。
【図2】田植機の平面図である。
【図3】車体フレーム、エンジン、ミッションケース及
び無段変速装置の概略斜視図である。
【図4】車体フレームの斜視図である。
【図5】車体フレーム、エンジン、ミッションケース及
び無段変速装置の概略平面図である。
【図6】無段変速装置の側面図である。
【図7】無段変速装置の断面図である。
【図8】駆動側プーリ部の箇所の拡大平面図である。
【図9】従動側プーリ部の箇所の拡大平面図である。
【図10】作用説明図である。
【図11】無段変速装置の操作部の側面図である。
【図12】無段変速装置の操作部の斜視図である。
【符号の説明】
1 走行機体 5 エンジン 6 ミッションケース 10 無段変速装置 15 苗植装置 20 駆動軸 21 駆動側プーリ 22 従動軸 23 従動側プーリ 24 ベルト 25、39 固定シーブ 26、41 可動シーブ 30、43 カム手段 31、44 固定カム 34、45 可動カム 34a,45a 傾斜カム面 35、47 転動体 37 駆動側作動ロッド 48 従動側作動ロッド 66 副変速兼用植付昇降レバー 90 操作部 92 共通操作軸 93a,93b 出力ブラケット 98 デテント体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸に固定された固定シーブに対して
    接離動する可動シーブとから成る駆動側プーリと、従動
    軸に固定された固定シーブに対して遠近動する可動シー
    ブとから成る従動側プーリとにベルトを巻掛けし、前記
    駆動側プーリにおける可動シーブの移動方向と、従動側
    プーリにおける可動シーブの移動方向とを互いに逆作動
    させて変速されるように構成してなる無段変速装置にお
    いて、 前記駆動側プーリにおける可動シーブを移動させる作動
    機構と、従動側プーリにおける可動シーブを移動させる
    作動機構とを1つの操作部を介して作動させるように構
    成し、 前記駆動側プーリにおける固定シーブに対する可動シー
    ブの移動量を、従動側プーリにおける固定シーブに対す
    る可動シーブの移動量より少なくなるように設定したこ
    とを特徴とする無段変速装置。
  2. 【請求項2】 前記両作動機構は、可動シーブに設けた
    カム手段からなり、カム手段における固定カムに接触す
    る可動カムを各プーリの回転軸線回りに回動可能に構成
    し、該各可動カムを回動操作させる作動アームのアーム
    長さを、駆動側プーリのものを従動側プーリのものより
    長くなるように設定したことを特徴とする請求項1に記
    載の無段変速装置。
  3. 【請求項3】 前記両作動機構は、可動シーブに設けた
    カム手段からなり、カム手段における固定カムに接触す
    る可動カムを各プーリの回転軸線回りに回動可能に構成
    し、前記固定カムと可動カムのうちの一方にカム面が形
    成され、他方には前記カム面に接触するホロアーを備
    え、駆動側プーリにおけるカム面の傾斜角度より従動側
    プーリにおけるカム面の傾斜角度を大きくなるように設
    定したことを特徴とする請求項1に記載の無段変速装
    置。
  4. 【請求項4】 駆動側プーリと従動側プーリとの間に、
    ベルトの緩み側の外周に張力を付与するためのテンショ
    ンローラを配置し、該テンションローラの支持アームの
    回動中心軸を原動機の取付け台に設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無段変速装
    置。
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