JP2003094964A - 農作業機 - Google Patents
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Abstract
置10の保護を確実にし、且つメインテナンス性を良好
にする。 【解決手段】 車体フレーム2の左右一対の前後長手の
メインフレーム80、81の間に、エンジン5と、ミッ
ションケース6と、ベルト24が巻掛けられた駆動側プ
ーリ21及び従動側プーリ23とを配置する。側面視に
おいて駆動側プーリ21の取付け部としての駆動軸20
及び従動側プーリ23の取付け部としての従動軸22が
メインフレーム80の上面より上方に配置されるように
する。
Description
エンジンからの出力を無段階に変速するためのベルトプ
ーリ式の無段変速装置を備えた農作業機の構造に関する
ものである。
動機)の動力を変速して駆動車輪あるいは各種の作業部
(PTO軸)に伝達するためのベルトプーリ式の無段変
速装置を備えたものが知られている。例えば、特開平7
−315063号公報では、田植機における車体フレー
ムを進行方向に延びる左右一対のメインフレームとその
前端間を繋ぐ枠体等により構成し、車体フレームの前部
の上面側に搭載したエンジンと、前記車体フレームの下
面側に配置して前輪への出力軸を備えたミッションケー
スと、前記エンジン及びミッションケースの側面であっ
て平面視で車体フレームの一方のメインフレームとの間
に配置されたベルトプーリ式の無段変速装置とを配置し
た構成が開示されている。そして、田植機の側面視にお
いて、エンジンの側面に突出する駆動軸に配置する駆動
側プーリは、前記メインフレームより上方に配置され、
ミッションケースの側面に突出する従動軸に配置する従
動側プーリは、その全体がメインフレームよりも下方に
配置されていた。
では、無段変速装置が側面からの障害物に対して強固な
保護部材を別途設けていないと、損傷を受けて故障する
おそれがあった。特にメインフレームより下方に配置さ
れた従動側プーリが走行中地面に近接した位置にあるた
め、圃場や路上の障害物に衝突して損傷し易いという問
題があった。
んで上側に駆動側プーリを、下方側に従動側プーリを配
置したものでは、メインテナンスの際に、メインフレー
ムを挟んで上側と下側とで別々の箇所から作業しなけれ
ばならず、メインテナンス性が悪いという問題があっ
た。
くなされたものであって、無段変速装置に損傷を与える
ことが極めて少なくできるようにし、且つメインテナン
ス性の良い農作業機を提供することを目的とするもので
ある。
るため、請求項1の発明の農作業機は、車体フレームに
搭載したエンジンと、ミッションケースと、エンジンか
らその出力をミッションケースに伝達するベルトプーリ
式の無段変速装置とを搭載した農作業機において、前記
車体フレームのうち進行方向に沿って延びる左右一対の
メインフレーム間に前記エンジン及びミッションケース
を前記進行方向に沿って配置し、前記エンジン及びミッ
ションケースの側面と前記一方のメインフレームとの間
に、エンジンの側面から突出した駆動軸に設ける駆動側
プーリと、ミッションケースの側面から突出した従動軸
に設ける従動側プーリと、両プーリに巻掛けたベルトと
からなる無段変速装置を配置し、車体フレームの側面視
において、前記従動側プーリの少なくとも下半部がメイ
ンフレームと重なり合うように配置されていることを特
徴とするものである。
1に記載の農作業機において、前記車体フレームの平面
視において、前記ミッションケースと前記一方のメイン
フレームとの間に従動側プーリを着脱可能とする空間を
設けたものである。
または請求項2に記載の農作業機において、前記エンジ
ンの側面に対する駆動側プーリの取付け部及びミッショ
ンケースの側面に対する従動側プーリの取付け部は側面
視において、前記車体フレームより上方に配置したもの
である。
態を図面に基づいて説明する。
田植機の側面図、図2は平面図、図3はエンジン、ミッ
ションケース及び本発明に係るベルトプーリ式の無段変
速装置の斜視図、図4は車体フレームの斜視図、図5は
無段変速装置及びその操作部を示す平面図、図6は無段
変速装置の側面図、図7は断面図、図8は駆動側プーリ
の平面図、図9は従動側プーリの平面図、図10は変速
操作を説明するための側面図、図11は操作部の側面
図、図12は操作部の斜視図である。
型田植機であり(図2参照)、当該田植機は、走行機体
1とその後部に連結された苗植装置9とにより構成され
ている。走行機体1の車体フレーム2の前部及び後部に
は各々左右一対の前輪3,3、後輪4,4が懸架されて
いる。車体フレーム2は図3〜図5に示すように、走行
機体1の進行方向に沿って前後に長い左右一対のメイン
フレーム80、81と、それらの前端をつなぐ平面視略
U字状のフロントフレーム82と、該フロントフレーム
82の左右中央に前端が接続され、前記左右一対のメイ
ンフレーム80、81から横に延びるフロント連結フレ
ーム83に後寄り側部が連結されたエンジン台84と、
前記左右一対のメインフレーム80、81の後端間に接
続した下向きU字状のリアフレーム85とからなり、メ
インフレーム80、81の前後方向中途部はセンター連
結フレーム86にて連結され、前記フロント連結フレー
ム83の外側両端とフロントフレーム82の左右後端と
が連結されて強固な枠体が構成されている。
84には原動機としてのエンジン5が搭載されており、
当該エンジン5より後方の車体フレーム2の左右略中央
部位には、前後(走行機体1の進行方向に沿う方向)に
長いミッションケース6がエンジン5と直列状に配置さ
れている。該ミッションケース6の前端はエンジン台8
4の後端の取付け部材87に取付けられ、ミッションケ
ース6の前後中途部はセンター連結フレーム86の左右
中央部に固定した取付け部材88の下部に連結され、さ
らに、ミッションケース6の後端部は一体的に設けられ
たリアアクスルケース6aを介して取付けプレート89
によりリアフレーム85の下端に連結されている。
プーリ式の無段変速装置10を介してミッションケース
6に伝達されたのち、ミッションケース6の前部に設け
たフロントアクスルケース6bを介して左右両前輪3,
3に伝達されるとともに、ミッションケース6の後部に
設けたリヤアクスルケース6aを介して左右両後輪4,
4にも伝達されるように構成されている。
1の上部には、運転座席7が設けられており、これに座
る作業者は、エンジン5を覆うボンネットカバー12の
後端に立設した操向丸ハンドル8を操作して、前輪3,
3の操向を行う。なお、ボンネットカバー12の下部左
右両側に配置されたサイドデッキパネル13、13の外
側であって、前記前記フロント連結フレーム83の外側
両端に設けた角パイプ状の取付け部材14、14には、
予備苗載台15,15のための支柱状の支持部16(図
1で一方のみ示す)が立設されている。
ンク機構17を介して苗植装置9が上下動可能に連結さ
れている。当該苗植装置9は、昇降用油圧シリンダ18
で昇降調節可能に構成されており、ミッションケース6
に後向き突設した植付PTO軸(図示せず)から自在継
手伝動軸(図示せず)等を介して動力伝達される伝動ケ
ース50,50(実施形態では2つ)と、該各伝動ケー
ス50、50から立設する支柱52に上レールと、左右
両伝動ケース50,50の上面間に装架した下レールと
に左右摺動可能に載置された苗載台51は、その上端が
走行機体1の後部に接近するように前傾状に配置され、
左右往復移動するように構成されている。
は、上下回転するロータリ式の苗植付機構53が配設さ
れている。これら各苗植付機構53の植付杆54は、苗
載台51の下端と圃場面との間を上下昇降しながら、当
該各植付杆22の先端の植付爪にて苗載台51から1株
分の苗を取り出して、この苗を圃場に植え付けるように
構成されている(図1及び図2参照)。
を滑走するフロート55(実施形態では3つ)が配設さ
れており、苗植装置9の左右のバランスを良好に保ち、
苗の植付け姿勢を安定させるようになっている。
置60は、運転座席7の後方で左右(走行機体1の横幅
方向)に並べて配置した複数(実施形態では4つ)の肥
料貯蔵用のホッパ61と、これら各ホッパ61の下部に
設けた繰出し機構62と、当該各繰出し機構62と、フ
ロート55の側方に配置した作溝器63とを接続する搬
送管64等からなり、送風機65からの圧風(空気)
は、横長のエアタンク66を介して各繰出し機構62の
下部のホースジョイント(図示せず)に向かって吹き込
む。これにより、各ホースジョイント内に放出された肥
料は、前記圧風とともに各搬送管64を経て、対応する
作溝器63から圃場における植付条の側部に放出され
る。
方(実施形態では右側)には、副変速兼用の植付昇降レ
バー66が配置され、また運転部には主変速レバー67
及び苗継ぎレバー68が設けられ、サイドデッキパネル
13、13には主クラッチペタル69やブレーキペタル
70等が配置されている。
ら、ベルトプーリ式の無段変速装置10の配置及び構成
について説明する。無段変速装置10は、エンジン5と
ミッションケース6との一側(実施形態では左側面)と
一方(左側)のメインフレーム80との間に配置され、
エンジン5の側面から突出する駆動軸20に設けられた
駆動側プーリ21と、ミッションケース6の側面に突出
する従動軸(入力軸)22に設けられた従動側プーリ2
3と、両プーリ21、23に巻掛けるベルト24等から
構成されている。
及び可動シーブ26、従動側プーリ23における固定シ
ーブ39、可動シーブ41は共に円錐面を対向させて配
置するものである。
は、エンジン5の側面に近い側に配置されるものとし、
そのボス部25aを前記駆動軸20に被嵌し、キー等に
より軸線方向に移動不能に固定して一体的に回転するよ
うに構成する。可動シーブ26のボス部内径に形成した
キー溝を前記ボス部25aの外周に固定した滑りキー2
7に摺動自在に被嵌させたり、別の実施形態として固定
シーブ25のボス部25aと可動シーブ26のボス部と
にスプライン溝とスプライン軸とを形成する等して、可
動シーブ26が固定シーブ25に対して接近・離間(接
離)可能となるように構成する。この可動シーブ26は
固定シーブ25よりも前記一方のメインフレーム80の
内面側に近い側に配置されている。
0等にて固定したカバー兼用の支持体29は、平面視に
おいて前記一方のメインフレーム80の内面側と前記エ
ンジン5の側面との間に配置され(図3、図5及び図7
参照)、該支持体29には、作動機構におけるカム手段
30の一方の要素としての固定カム31がボルト28に
て固定されており、該固定カム31の内径部に対してベ
アリング軸受32を介して固定シーブ25のボス部25
aが相対的に回転可能に軸支されている。他方、可動シ
ーブ26の背面側にはベアリング軸受33を介してカム
手段30の他方の要素としての可動カム34が相対的に
回動可能に装着されている。実施形態においては、前記
カム手段30は、可動カム34の背面に形成される傾斜
カム面34aと、この傾斜カム面34aに当接するよう
に固定カム31の円盤面に支持台36を介して回転可能
に設けられたベアリング等の転動体35とからなる。実
施形態では円周方向に三等分した3箇所の各傾斜カム面
34aは、駆動軸20の中心軸線と直交する平面に対し
て所定の傾斜角度θ1に設定されている(図8参照)。
図10に示すように、前記駆動軸20の中心軸線から半
径r1だけ離れた箇所のアーム部34bに駆動側作動ロ
ッド37の先端部が回動可能に装着されており、この駆
動側作動ロッド37により可動シーブ26を固定シーブ
25に対して接離移動するように作動させるものであ
る。
8aと止め輪38bが固定シーブ25のボス部25aの
内径部に配置され、このボルト38aの頭にて止め輪3
8bをボス部25aに押しつけて位置固定され、ボルト
38aと止め輪38bとを外すことにより、固定シーブ
25を駆動軸20の軸線方向に脱着可能としている(図
7参照)。
は、ミッションケース6の側面から離れた側(換言する
と、一方のメインフレーム80の内面に近い側)に配置
されるものとし、そのボス部39aを前記従動軸22に
被嵌し、キー等により軸線方向に移動不能に固定して一
体的に回転するように構成する。この従動軸22に螺着
したボルト40aと止め輪40bが固定シーブ39のボ
ス部39aの内径部に配置されている(図7参照)。こ
のボルト40aの頭にて止め輪40bをボス部39aに
押しつけて位置固定され、ボルト40aと止め輪40b
とを外すことにより、固定シーブ39を従動軸22の軸
線方向に脱着可能としている。従動側プーリ23におけ
る可動シーブ41はミッションケース6の側面に近い側
に配置され、可動シーブ41のボス部内径に形成したキ
ー溝を前記固定シーブ39のボス部39aの外周に固定
した滑りキー42に摺動自在に被嵌させたり、別の実施
形態として固定シーブ39のボス部39aと可動シーブ
41のボス部とにスプライン溝とスプライン軸とを形成
する等して、可動シーブ41が固定シーブ39に対して
接近・離間可能となるように構成する。
て、駆動側プーリ21の全体がカバー兼用の支持体29
と共に前記一方のメインフレーム80の上面よりも上方
に配置されており、また、従動側プーリ23はその従動
軸22より下方の部分のみがメインフレーム80と側面
視で重なり合うように配置されているため、駆動側プー
リ21のエンジン5の側面に対する取付け部(駆動軸2
0)及び従動側プーリ23のミッションケース6の側面
に対する取付け部(従動軸23)が、メインフレーム8
0の上面より上方となることで、メインテナンス時には
メインフレーム80よりも上方向において、駆動側プー
リ21及び従動側プーリ23を着脱する作業を実行で
き、メインテナンス性が良い。
プーリ23は、平面視において、一方のメインフレーム
80の内面との間に、寸法L1の空間112が形成され
ており、従動側プーリ23を従動軸22から横方向に引
き抜くときの部品着脱用空間とすることができる。
21、従動側プーリ23及びベルト24の上側を着脱可
能なサイドデッキパネル13等の車体カバーにて上方か
ら覆って保護しているから、メインテナンス時にはこの
サイドデッキパネル13等の車体カバーを取り外すこと
で容易に作業ができるのである。
ションケース6の側面との間に作動機構のカム手段43
を配置する。実施形態では、カム手段43の一方の要素
としての固定カム44はミッションケース6の側面にボ
ルト111等にて固定される一方(図7及び図9参
照)、カム手段43の他方の要素としての可動カム45
がベアリング軸受46を介して可動シーブ41の背面側
に対して相対的に回動可能に装着されている。実施形態
においては、図9に示すように、前記カム手段43は、
可動カム45の背面に形成される傾斜カム面45aと、
この傾斜カム面45aに当接するように固定カム44の
円盤面に支持台36を介して回転可能に設けられたベア
リング等の転動体47とからなる。実施形態では、駆動
側プーリ21及び従動側プーリ23に配置するカム手段
30、43は同じ寸法形状のものを共用する。従って、
傾斜カム面45aの傾斜角度θ2はθ1と等しくなよう
に設計されている。但し、図10に示すように、前記従
動軸22の中心軸線から半径r2(<r1)だけ離れた
箇所のアーム部45bに従動側作動ロッド48の先端部
が回動可能に装着されており、この従動側作動ロッド4
8により可動シーブ41を固定シーブ39に対して接離
移動させるように作動させるものである。従って、駆動
側プーリ21における可動シーブ26の移動方向と、従
動側プーリ23における可動シーブ41の移動方向とが
互いに逆作動させる配置関係となる。
巻掛けたベルト24の張力を略一定に保持するためのテ
ンションローラ49を回動可能に支持するアーム71の
基端軸72は、前記エンジン台84の側面に固定されて
おり、ベルト24の緩み側の外周にテンションローラ4
9を押圧するようにバネ73にて付勢されている(図6
及び図7参照)。
図5、図10、図11及び図12に示すように、前記副
変速兼用植付昇降レバー66にて行うものである。即
ち、前記左右のメインフレーム80、81の間に横設し
た丸軸91に回転可能に被嵌したパイプ状の共通操作軸
92には、前記駆動側作動ロッド37及び従動側作動ロ
ッド48のそれぞれ基端が連結される出力ブラケット9
3a,93bが同位相にて固定されている(図5、図1
0参照)。また、共通操作軸92には、進行方向を向い
て右側のメインフレーム81に近い部位にて入力ブラケ
ット94を固定し、該入力ブラケット94と作動リンク
96とをロッド95を介して連結する。作動リンク96
は、支軸97の回りで前記副変速兼用植付昇降レバー6
6と一体的に回動するデデント体98の外周側にて支軸
99の回りに回動可能であり、作動リンク96の中途部
に設けたコロ101がデデント体98の外周縁に常時当
接するようにバネ100にて付勢されている(図11参
照)。なお、押圧リンク102の先端のコロ103が前
記デデント体98の外周縁のデデント部98aに常時当
接するように、押圧リンク102の基端が前記支軸99
の回りに回動可能であって図示しない捩じりばねにより
付勢されている。
付昇降レバー66が最右位置UP(図2においては走行
機体1の進行方向と逆位置に対応する)では、苗植装置
9を圃場面より大きく上昇させる苗植上げ位置となり、
その左隣のN位置では中立位置)さらに左隣のDW位置
では苗植装置9のフロート55が圃場面に接する苗植下
げ位置となる。そして、さらに左のLOの位置まで副変
速兼用植付昇降レバー66を前傾させると、図示しない
植付けクラッチがONとなり、且つ、図11において、
デデント体98を時計回りに回動させ、デデント体98
が二点鎖線状態になると、当該デデント体98の半径の
小さい箇所にコロ101が当接する。このコロ101を
介して作動リンク96の上端が下向きとなり、ロッド9
5を介して入力ブラケット94が時計回りに回動する。
これにより、図10に示すように、共通操作軸92を介
して出力ブラケット93a(93b)は時計回りに回動
して実線状態となるので、駆動側作動ロッド37及び従
動側作動ロッド48を図10の左方向に押し、前記無段
変速装置10は低速状態(LO)となる。即ち、駆動側
作動ロッド37を図10において左方向(矢印A)に移
動させると、可動カム34は時計方向に回動し、図10
の実線状態の位置の可動カム34により、可動シーブ2
6が固定シーブ25から離れ、駆動側プーリ21に対す
るベルト24の巻回有効径が小さくなる。他方、従動側
作動ロッド48が図10において左方向(矢印A′)に
移動させられると、可動カム45は同じく時計方向に回
動し、図10の実線状態の位置の可動カム45により、
可動シーブ41が固定シーブ39に接近し、従動側プー
リ23に対するベルト24の巻回有効半径は大きくな
り、これにより、従動軸22は駆動軸20よりも低速回
転となる。
のHIの位置まで前傾させると、デデント体98は反時
計回りに回動して、図11の実線状態となり、該出テン
ト体98の半径の大きい箇所に前記コロ101が当接
し、作動リンク96の先端(上端)を引き上げるから、
ロッド95を上向きに引きこれにより、図10に示すよ
うに、共通操作軸92を介して出力ブラケット93a
(93b)は反時計回りに回動して二点鎖線状態となる
ので、駆動側作動ロッド37及び従動側作動ロッド48
を図10の右方向に引き、前記無段変速装置10は高速
状態(HI)となる。
きには、駆動側作動ロッド37を図10において右方向
(矢印B)に移動させると、図10の二点鎖線状態のご
とく反時計方向に回動した可動カム34により、可動シ
ーブ26が固定シーブ25に接近し、前記ベルト24の
巻回有効半径が大となる一方、従動側作動ロッド48が
図10において右方向(矢印B′)に移動させられる
と、可動カム45は同じく反時計方向に回動し、図10
の二点鎖線状態の位置の可動カム45により、可動シー
ブ41が固定シーブ39から離れ、ベルト24の有効半
径が小となり、従動軸22は高速回転するのである。
示すように、駆動側プーリ21の前面及び側面を覆うカ
バー機能を有する支持体29の外面に、油圧ポンプ10
4を固定し、エンジン5の出力軸である駆動軸20の先
端部に対して、オルダム継手等の継手手段105を介し
て油圧ポンプ104の入力軸に直列的に連結することに
より、油圧ポンプ104への動力伝達手段をコンパクト
にできる。また、前記支持体29の後端部にボルト連結
した連結ブラケット106を介して前記一方のメインフ
レーム80に固定する(図6、図7参照)ことにより、
駆動側プーリ21及び油圧ポンプ104の支持状態を強
固にできる。
同士による接触でも良いが、傾斜カム面と転動体との接
触によれば、固定カムは可動カムとの接触抵抗力を少な
くでき、変速操作力を軽くできるという効果を奏する。
また、前記実施形態において、可動カム34、45に傾
斜カム面34a,45aを形成し、固定カム31、44
に転動体35、47が設けられていたが、逆に固定カム
31、44に傾斜カム面を形成し、可動カム34、45
に転動体35、47を設けるようにしても良い。
農作業機にも適用できることはいうまでもない。その場
合、操作レバーは前記共通操作軸92を回動させるもの
であれば良い。
の農作業機は、車体フレームに搭載したエンジンと、ミ
ッションケースと、エンジンからその出力をミッション
ケースに伝達するベルトプーリ式の無段変速装置とを搭
載した農作業機において、前記車体フレームのうち進行
方向に沿って延びる左右一対のメインフレーム間に前記
エンジン及びミッションケースを前記進行方向に沿って
配置し、前記エンジン及びミッションケースの側面と前
記一方のメインフレームとの間に、エンジンの側面から
突出した駆動軸に設ける駆動側プーリと、ミッションケ
ースの側面から突出した従動軸に設ける従動側プーリ
と、両プーリに巻掛けたベルトとからなる無段変速装置
を配置し、車体フレームの側面視において、前記従動側
プーリの少なくとも下半部がメインフレームと重なり合
うように配置されていることを特徴とするものであるか
ら、車体フレームの平面視及び側面視の両方において、
無段変速装置がメインフレームにより保護され、無段変
速装置の損傷を免れ易いという効果を奏する。
1に記載の農作業機において、前記車体フレームの平面
視において、前記ミッションケースと前記一方のメイン
フレームとの間に従動側プーリを着脱可能とする空間を
設けたものであるから、メインテナンス時にミッション
ケースを外すことなく、従動側プーリを着脱でき、メイ
ンテナンス性を良好にできるという効果を奏する。
または請求項2に記載の農作業機において、前記エンジ
ンの側面に対する駆動側プーリの取付け部及びミッショ
ンケースの側面に対する従動側プーリの取付け部は側面
視において、前記車体フレームより上方に配置したもの
であるから、メインテナンス時にはメインフレームより
上側だけで駆動側プーリ、従動側プーリを装着・取外し
でき、またベルトの交換も可能となり、メインテナンス
作業を至極容易にできるとい効果を奏するのである。
び無段変速装置の概略斜視図である。
び無段変速装置の概略平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 車体フレームに搭載したエンジンと、ミ
ッションケースと、エンジンからその出力をミッション
ケースに伝達するベルトプーリ式の無段変速装置とを搭
載した農作業機において、 前記車体フレームのうち進行方向に沿って延びる左右一
対のメインフレーム間に前記エンジン及びミッションケ
ースを前記進行方向に沿って配置し、 前記エンジン及びミッションケースの側面と前記一方の
メインフレームとの間に、エンジンの側面から突出した
駆動軸に設ける駆動側プーリと、ミッションケースの側
面から突出した従動軸に設ける従動側プーリと、両プー
リに巻掛けたベルトとからなる無段変速装置を配置し、 車体フレームの側面視において、前記従動側プーリの少
なくとも下半部がメインフレームと重なり合うように配
置されていることを特徴とする農作業機。 - 【請求項2】 前記車体フレームの平面視において、前
記ミッションケースと前記一方のメインフレームとの間
に従動側プーリを着脱可能とする空間を設けたことを特
徴とする請求項1に記載の農作業機。 - 【請求項3】 前記エンジンの側面に対する駆動側プー
リの取付け部及びミッションケースの側面に対する従動
側プーリの取付け部は側面視において、前記車体フレー
ムより上方に配置したことを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の農作業機。
Priority Applications (1)
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JP2001284674A JP4458508B2 (ja) | 2001-09-19 | 2001-09-19 | 農作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001284674A JP4458508B2 (ja) | 2001-09-19 | 2001-09-19 | 農作業機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003094964A true JP2003094964A (ja) | 2003-04-03 |
JP4458508B2 JP4458508B2 (ja) | 2010-04-28 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4458508B2 (ja) |
-
2001
- 2001-09-19 JP JP2001284674A patent/JP4458508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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