JP2596073Y2 - ウッドゴルフクラブ - Google Patents
ウッドゴルフクラブInfo
- Publication number
- JP2596073Y2 JP2596073Y2 JP1993023095U JP2309593U JP2596073Y2 JP 2596073 Y2 JP2596073 Y2 JP 2596073Y2 JP 1993023095 U JP1993023095 U JP 1993023095U JP 2309593 U JP2309593 U JP 2309593U JP 2596073 Y2 JP2596073 Y2 JP 2596073Y2
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- JP
- Japan
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- club
- angle
- ball
- head
- shaft
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、ウッドゴルフクラブ
に係わり、更に詳しくはフェース角、ライ角、重心角等
をゴルフクラブの最適な角度に設定することにより、打
球の方向が右方向へ曲がる、所謂スライスボールが出難
く、特に初心者に最適なウッドゴルフクラブに関するも
のである。
に係わり、更に詳しくはフェース角、ライ角、重心角等
をゴルフクラブの最適な角度に設定することにより、打
球の方向が右方向へ曲がる、所謂スライスボールが出難
く、特に初心者に最適なウッドゴルフクラブに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】一般にウッドゴルフクラブは、ボールの
飛距離を得る目的で使用されるために、アイアンゴルフ
クラブに比べてシャフトの長さも長く形成されている
が、クラブシャフトが長くなると、特に初級者やヘッド
スピードが遅いローヒッターの場合、アドレス時にクラ
ブフェースが外側に開いたり、また打球時にフェースが
外側に開いて打球の方向が右方向へ曲がる、所謂スライ
スボールが出易くなり、いくらやってもゴルフが上達し
ないと言う問題があった。
飛距離を得る目的で使用されるために、アイアンゴルフ
クラブに比べてシャフトの長さも長く形成されている
が、クラブシャフトが長くなると、特に初級者やヘッド
スピードが遅いローヒッターの場合、アドレス時にクラ
ブフェースが外側に開いたり、また打球時にフェースが
外側に開いて打球の方向が右方向へ曲がる、所謂スライ
スボールが出易くなり、いくらやってもゴルフが上達し
ないと言う問題があった。
【０００３】
【考案が解決しようとする問題点】そこで、従来ではス
ライスボールが出難くなるように、フェース角や、ライ
角、クラブシャフトを水平台に載置してクラブヘッドを
自由垂下状態にした時、クラブシャフトの中心軸線を通
る鉛直線に対しクラブヘッドのフェース面の延長線がな
す角度として定義される重心角等をそれぞれ単独に調整
したゴルフクラブが提案されているが、このようなゴル
フクラブは、ゴルフの上級者から中級者を対象としてお
り、初級者やヘッドスピードが遅いローヒッターの場合
には、依然としてスライスボールが出易いと言う問題が
あった。この考案は、かかる従来の課題に着目して案出
されたもので、特に初級者やヘッドスピードが遅いロー
ヒッターの場合でも、打球の方向が右方向へ曲がる、所
謂スライスボールが出難く、また打ち易いウッドゴルフ
クラブを提供することを目的とするものである。
ライスボールが出難くなるように、フェース角や、ライ
角、クラブシャフトを水平台に載置してクラブヘッドを
自由垂下状態にした時、クラブシャフトの中心軸線を通
る鉛直線に対しクラブヘッドのフェース面の延長線がな
す角度として定義される重心角等をそれぞれ単独に調整
したゴルフクラブが提案されているが、このようなゴル
フクラブは、ゴルフの上級者から中級者を対象としてお
り、初級者やヘッドスピードが遅いローヒッターの場合
には、依然としてスライスボールが出易いと言う問題が
あった。この考案は、かかる従来の課題に着目して案出
されたもので、特に初級者やヘッドスピードが遅いロー
ヒッターの場合でも、打球の方向が右方向へ曲がる、所
謂スライスボールが出難く、また打ち易いウッドゴルフ
クラブを提供することを目的とするものである。
【０００４】この考案は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、特に初級者やヘッドスピードが遅い
ローヒッターの場合でも、打球の方向が右方向へ曲が
る、所謂スライスボールが出難く、また打ち易いウッド
ゴルフクラブを提供することを目的とするものである。
案出されたもので、特に初級者やヘッドスピードが遅い
ローヒッターの場合でも、打球の方向が右方向へ曲が
る、所謂スライスボールが出難く、また打ち易いウッド
ゴルフクラブを提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するため、クラブヘッドのフェース面を飛球方向に向
けて構えた時に前記飛球方向と直交し、かつ前記クラブ
シャフトの中心軸線を含む面に対して前記フェース面か
なすフェース角を、シャフト取付側と反対側から前記飛
球方向側へ測定した時のフェース角（θ１）と、ライ角
（θ２）、及び前記クラブシャフトを水平台に載置して
前記クラブヘッドを自由垂下状態にした時、該クラブシ
ャフトの中心軸線を通る鉛直線に対し前記クラブヘッド
のフェース面の延長線がなす角度として定義される重心
角（θ３）をそれぞれ下記のように設定し、かつ正面視
で前記クラブシャフトの中心軸線に対する平行線に接す
るヒール端から該中心軸線までの最短の距離Ｌを、クラ
ブヘッドとクラブシャフトとを連結するクランク状に形
成されたホーゼル部材を介して下記の範囲に設定したこ
とを要旨とするものである。
成するため、クラブヘッドのフェース面を飛球方向に向
けて構えた時に前記飛球方向と直交し、かつ前記クラブ
シャフトの中心軸線を含む面に対して前記フェース面か
なすフェース角を、シャフト取付側と反対側から前記飛
球方向側へ測定した時のフェース角（θ１）と、ライ角
（θ２）、及び前記クラブシャフトを水平台に載置して
前記クラブヘッドを自由垂下状態にした時、該クラブシ
ャフトの中心軸線を通る鉛直線に対し前記クラブヘッド
のフェース面の延長線がなす角度として定義される重心
角（θ３）をそれぞれ下記のように設定し、かつ正面視
で前記クラブシャフトの中心軸線に対する平行線に接す
るヒール端から該中心軸線までの最短の距離Ｌを、クラ
ブヘッドとクラブシャフトとを連結するクランク状に形
成されたホーゼル部材を介して下記の範囲に設定したこ
とを要旨とするものである。
【０００６】
【考案の作用】この考案は上記のように構成され、フェ
ース角（θ１）、ライ角（θ２）、及び重心角（θ３）
の３者をそれぞれ上記の範囲に特定し、かつヒール端か
らクラブシャフトの中心軸線までの距離Ｌをクランク状
に形成されたホーゼル部材を介して大きくしてクラブシ
ャフトをヘッド重心側に近づけたので、初級者やヘッド
スピードが遅いローヒッターが打球した時にクラブヘッ
ドを返し易くして、フェース面をスクエアーの状態に近
づけて打つことが出来るため、スライスボールが出難い
打ち易いウッドゴルフクラブとすることが出来るもので
ある。
ース角（θ１）、ライ角（θ２）、及び重心角（θ３）
の３者をそれぞれ上記の範囲に特定し、かつヒール端か
らクラブシャフトの中心軸線までの距離Ｌをクランク状
に形成されたホーゼル部材を介して大きくしてクラブシ
ャフトをヘッド重心側に近づけたので、初級者やヘッド
スピードが遅いローヒッターが打球した時にクラブヘッ
ドを返し易くして、フェース面をスクエアーの状態に近
づけて打つことが出来るため、スライスボールが出難い
打ち易いウッドゴルフクラブとすることが出来るもので
ある。
【０００７】
【考案の実施例】以下、添付図面に基づき、この考案の
実施例を説明する。図１は、この考案のウッドゴルフク
ラブの正面図を示し、このウッドゴルフクラブは、クラ
ブヘッド１のヒール側に屈曲したホーゼル部材３を介し
てクラブシャフト２が連結されている。
実施例を説明する。図１は、この考案のウッドゴルフク
ラブの正面図を示し、このウッドゴルフクラブは、クラ
ブヘッド１のヒール側に屈曲したホーゼル部材３を介し
てクラブシャフト２が連結されている。
【０００８】上記ゴルフクラブは、図３に示すように、
クラブヘッド１のフェース面１ａを飛球方向Ｋに向けて
構えた時に飛球方向Ｋと直交し、かつクラブシャフト２
の中心軸線５を含む面Ｚ−Ｚ（と平行な面Ｚ１）に対し
てフェース面１ａがなすフェ ース角において、シャフト
取付側と反対側から飛球方向Ｋ側へ測定した時のフェー
ス角（θ１）を０゜〜５゜に設定すると共に、図１に示
すライ角（θ２）を５８゜〜６２゜に設定し、更に図５
に示す重心角（θ ３ ）を２７゜〜３３゜に設定してあ
る。
クラブヘッド１のフェース面１ａを飛球方向Ｋに向けて
構えた時に飛球方向Ｋと直交し、かつクラブシャフト２
の中心軸線５を含む面Ｚ−Ｚ（と平行な面Ｚ１）に対し
てフェース面１ａがなすフェ ース角において、シャフト
取付側と反対側から飛球方向Ｋ側へ測定した時のフェー
ス角（θ１）を０゜〜５゜に設定すると共に、図１に示
すライ角（θ２）を５８゜〜６２゜に設定し、更に図５
に示す重心角（θ ３ ）を２７゜〜３３゜に設定してあ
る。
【０００９】この重心角（θ３）とは、図４に示すよう
にクラブシャフト２を水平台４に載置し、クラブヘッド
１を水平台４から突出させて自由垂下状態にした時、ク
ラブシャフト２の中心軸線５を通る鉛直線Ｘ−Ｘ（図
５）に対しクラブヘッド１のフェース面１ａの延長線Ｙ
がなす角度として定義されるものである。本考案者らに
よれば、初級者やヘッドスピードが遅いローヒッターの
場合にスライスボールが出易い点について鋭意検討した
結果、フェース角、ライ角、重心角は互いに関連しあ
い、それぞれを単独で調整してもスライスボールの改善
が難しく、それらを同時に上述したような特定の範囲に
することが重要であることが判ったのである。
にクラブシャフト２を水平台４に載置し、クラブヘッド
１を水平台４から突出させて自由垂下状態にした時、ク
ラブシャフト２の中心軸線５を通る鉛直線Ｘ−Ｘ（図
５）に対しクラブヘッド１のフェース面１ａの延長線Ｙ
がなす角度として定義されるものである。本考案者らに
よれば、初級者やヘッドスピードが遅いローヒッターの
場合にスライスボールが出易い点について鋭意検討した
結果、フェース角、ライ角、重心角は互いに関連しあ
い、それぞれを単独で調整してもスライスボールの改善
が難しく、それらを同時に上述したような特定の範囲に
することが重要であることが判ったのである。
【００１０】上記フェース角（θ１）が０゜未満（マイ
ナス）であると、打球がスライスし易くなって不都合が
生じ、逆にフェース角（θ１）が５゜を超えると、打球
が左方向へ飛び出し易くなり、大きくフックする傾向が
生ずるものである。上記ライ角（θ２）が５８゜未満で
あると、打球が右方向へ飛び出し易くなり、大きくスラ
イスする傾向となり、逆にライ角（θ２）が６２゜を超
えると、打球が左方向へ飛び出し易くなり、大きくフッ
クすると言う不都合が生ずるものである。
ナス）であると、打球がスライスし易くなって不都合が
生じ、逆にフェース角（θ１）が５゜を超えると、打球
が左方向へ飛び出し易くなり、大きくフックする傾向が
生ずるものである。上記ライ角（θ２）が５８゜未満で
あると、打球が右方向へ飛び出し易くなり、大きくスラ
イスする傾向となり、逆にライ角（θ２）が６２゜を超
えると、打球が左方向へ飛び出し易くなり、大きくフッ
クすると言う不都合が生ずるものである。
【００１１】上記重心角（θ３）が２７゜未満である
と、打球は大きくスライスし易くなって不都合が生じ、
逆に重心角（θ３）が３３゜を超えると、打球が左方向
へ飛び出し易くなり、大きくフックする傾向が生ずるも
のである。
と、打球は大きくスライスし易くなって不都合が生じ、
逆に重心角（θ３）が３３゜を超えると、打球が左方向
へ飛び出し易くなり、大きくフックする傾向が生ずるも
のである。
【００１２】また、この考案にかかるウッドゴルフクラ
ブでは、従来のウッドゴルフクラブに比較して、よりス
ライスボールが出難く、かつ打ち易くするために、図２
に示すように正面視において、クラブシャフト２の中心
軸線５に対する平行線Ｐに接するクラブヘッド１のヒー
ル端ｘから中心軸線５までの最短の距離Ｌをゴルフクラ
ブのルールである最大１６ｍｍの許容範囲、即ち、１２
ｍｍ〜１６ｍｍの範囲に設定してある。即ち、ホーゼル
部材３の形状を、クランク状に形成することで、シャフ
ト２の取付け側をクラブヘッド１の重心側に向けるよう
にしたものである。初級者やヘッドスピードが遅いロー
ヒッターの場合には上述したフェース角、ライ角、重心
角の３者を特定してもまだ不十分であり、クラブシャフ
ト２をこのようにヘッド重心側に近づけることがもう一
つの要素として重要になるのである。
ブでは、従来のウッドゴルフクラブに比較して、よりス
ライスボールが出難く、かつ打ち易くするために、図２
に示すように正面視において、クラブシャフト２の中心
軸線５に対する平行線Ｐに接するクラブヘッド１のヒー
ル端ｘから中心軸線５までの最短の距離Ｌをゴルフクラ
ブのルールである最大１６ｍｍの許容範囲、即ち、１２
ｍｍ〜１６ｍｍの範囲に設定してある。即ち、ホーゼル
部材３の形状を、クランク状に形成することで、シャフ
ト２の取付け側をクラブヘッド１の重心側に向けるよう
にしたものである。初級者やヘッドスピードが遅いロー
ヒッターの場合には上述したフェース角、ライ角、重心
角の３者を特定してもまだ不十分であり、クラブシャフ
ト２をこのようにヘッド重心側に近づけることがもう一
つの要素として重要になるのである。
【００１３】理論的には、クラブヘッド１の重心位置近
傍にシャフト２の取付け位置を設ければ設けるほど、打
球は打ち易くなり、また打球の方向性も安定し、スライ
スボール（打球の方向が右方向へ曲がる）や、フックボ
ール（打球の方向が左方向へ曲がる）が出難くなるので
ある。以上のように、この考案ではウッドゴルフクラブ
において、特に初級者やヘッドスピードが遅いローヒッ
ターが打球した際に生じやすいスライスボールを出難く
するために、上記４つの要素、即ち、フェース角
（θ１）、ライ角（θ２）、重心角（θ ３ ）及びヒール
端ｘからクラブシャフト２の中心軸線５までの距離Ｌ
（ｍｍ）を、最適な範囲に設定することで、クラブヘッ
ド１を返し易くして、フェース面１ａをスクエアーの状
態に近づけて打つことが可能になり、従来のウッドゴル
フクラブに比べて、著しくスライスボールが出難くで
き、また初級者等でも安心して使用することが出来るウ
ッドゴルフクラブとすることが出来るものである。
傍にシャフト２の取付け位置を設ければ設けるほど、打
球は打ち易くなり、また打球の方向性も安定し、スライ
スボール（打球の方向が右方向へ曲がる）や、フックボ
ール（打球の方向が左方向へ曲がる）が出難くなるので
ある。以上のように、この考案ではウッドゴルフクラブ
において、特に初級者やヘッドスピードが遅いローヒッ
ターが打球した際に生じやすいスライスボールを出難く
するために、上記４つの要素、即ち、フェース角
（θ１）、ライ角（θ２）、重心角（θ ３ ）及びヒール
端ｘからクラブシャフト２の中心軸線５までの距離Ｌ
（ｍｍ）を、最適な範囲に設定することで、クラブヘッ
ド１を返し易くして、フェース面１ａをスクエアーの状
態に近づけて打つことが可能になり、従来のウッドゴル
フクラブに比べて、著しくスライスボールが出難くで
き、また初級者等でも安心して使用することが出来るウ
ッドゴルフクラブとすることが出来るものである。
【００１４】次に、この考案にかかるウッドゴルフクラ
ブ（実施例Ａ，Ｂ）と、従来のウッドゴルフクラブ（従
来例Ａ，Ｂ）とを作製した例を、フェース角θ １ 、ライ
角θ ２ 、重心角θ ３ 、距離Ｌと共に表１に示す。なお、
従来のウッドゴルフクラブＡ（従来例Ａ）は、図６及び
図８、従来のウッドゴルフクラブＢ（従来例Ｂ）は、図
７及び図９に示す通りである。
ブ（実施例Ａ，Ｂ）と、従来のウッドゴルフクラブ（従
来例Ａ，Ｂ）とを作製した例を、フェース角θ １ 、ライ
角θ ２ 、重心角θ ３ 、距離Ｌと共に表１に示す。なお、
従来のウッドゴルフクラブＡ（従来例Ａ）は、図６及び
図８、従来のウッドゴルフクラブＢ（従来例Ｂ）は、図
７及び図９に示す通りである。
【００１５】また、図６〜９において、この考案と同一
構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
【００１６】
【表１】 この考案は、上記のような構成のもとに設計したウッド
ゴルフクラブを、初級者やヘッドスピードが遅いローヒ
ッターが使用して打球した結果、スライスボールが出難
くなり、かつ打ち易いウッドゴルフクラブであった。次
に、以下の条件で、この本考案品Ｘ並びに従来品Ｙのウ
ッドゴルフクラブを試打した。１．試打者 （ａ）初心者Ａ：ゴルフ歴１年未満，年令５０才
（男），Ｈ／Ｓ ３７ｍ／ｓｅｃ （ｂ）初心者Ｂ：ゴルフ歴２年未満，年令３５才
（男），Ｈ／Ｓ ４３ｍ／ｓｅｃ （ｃ）中級者Ｃ：ゴルフ歴５年未満，年令４０才
（男），Ｈ／Ｓ ４０ｍ／ｓｅｃ２．試打した場所，日時，気象条件 東京都内のゴルフセンター、１９９３年４月中旬，快
晴，無風 ３．試打した条件 試打の方法は、各人が本考案品Ｘ並びに従来品Ｙのウッ
ドゴルフクラブを用いて各２０打ずつボールを打球し、
スライス率を比較した。 ４．試打の結果 注１）．スライス率：打球正面５０ｍに設けた的に向か
って、３０゜以上、右に外れた打球をスライスと判定
し、打球数に対する１００分率で計算した（フックとな
った打球は打数に入れない）。 注２）．打球順：各人とも慣れによる上達と疲労による
伎倆低下がデータに与える影響を打ち消すべく、本考案
のクラブＸと従来のクラブＹ（各２０打）の打順を予め
乱数表によりランダマイズして決めて打球を行った。
ゴルフクラブを、初級者やヘッドスピードが遅いローヒ
ッターが使用して打球した結果、スライスボールが出難
くなり、かつ打ち易いウッドゴルフクラブであった。次
に、以下の条件で、この本考案品Ｘ並びに従来品Ｙのウ
ッドゴルフクラブを試打した。１．試打者 （ａ）初心者Ａ：ゴルフ歴１年未満，年令５０才
（男），Ｈ／Ｓ ３７ｍ／ｓｅｃ （ｂ）初心者Ｂ：ゴルフ歴２年未満，年令３５才
（男），Ｈ／Ｓ ４３ｍ／ｓｅｃ （ｃ）中級者Ｃ：ゴルフ歴５年未満，年令４０才
（男），Ｈ／Ｓ ４０ｍ／ｓｅｃ２．試打した場所，日時，気象条件 東京都内のゴルフセンター、１９９３年４月中旬，快
晴，無風 ３．試打した条件 試打の方法は、各人が本考案品Ｘ並びに従来品Ｙのウッ
ドゴルフクラブを用いて各２０打ずつボールを打球し、
スライス率を比較した。 ４．試打の結果 注１）．スライス率：打球正面５０ｍに設けた的に向か
って、３０゜以上、右に外れた打球をスライスと判定
し、打球数に対する１００分率で計算した（フックとな
った打球は打数に入れない）。 注２）．打球順：各人とも慣れによる上達と疲労による
伎倆低下がデータに与える影響を打ち消すべく、本考案
のクラブＸと従来のクラブＹ（各２０打）の打順を予め
乱数表によりランダマイズして決めて打球を行った。
【００１７】
【考案の効果】この考案は、上記のようにフェース角
（θ１）、ライ角（θ２）、及び重心角（θ３）の３者
をそれぞれ上記の範囲に特定し、かつヒール端からクラ
ブシャフトの中心軸線までの距離Ｌをクランク状に形成
されたホーゼル部材を介して大きくしてクラブシャフト
をヘッド重心側に近づけるように構成したので、以下の
ような優れた効果を奏するものである。 ．特に初級者やヘッドスピードが遅いローヒッターが
打球した場合でも、クラブヘッドを返し易くてフェース
面をスクエアーの状態に近づけて打つことが出来るた
め、打球の方向が右方向へ曲がる、所謂スライスボール
が出難く、また打ち易いゴルフクラブとすることが出来
る。 ．ヒール端からクラブシャフトの中心軸線までの距離
Ｌをクランク状に形成されたホーゼル部材を介して大き
くし、クラブシャフトをヘッド重心側に近づけるように
構成したので、フェース・プログレッション（ホーゼル
の中心線とリーディングエッジとの距離）を小さくする
ことが出来、この結果、右方向（スライスする方向）へ
ボールは出に難くなり、特に初級者やヘッドスピードが
遅いゴルファーに対して有効である。 なお、クラブヘッ
ドの重心側にクラブシャフトを直接連結するゴルフクラ
ブでは、クラブシャフトの連結部の関係からフェース・
プログレッションを小さくすることは難しく、この考案
のゴルフクラブに比較してスライスボールが出や易くな
るものである。 ．クランク状に形成されたホーゼル部材を採用したの
で、ホーゼル部材の取付け角度を調整することで、前記
距離Ｌを任意に調整することが出来る。
（θ１）、ライ角（θ２）、及び重心角（θ３）の３者
をそれぞれ上記の範囲に特定し、かつヒール端からクラ
ブシャフトの中心軸線までの距離Ｌをクランク状に形成
されたホーゼル部材を介して大きくしてクラブシャフト
をヘッド重心側に近づけるように構成したので、以下の
ような優れた効果を奏するものである。 ．特に初級者やヘッドスピードが遅いローヒッターが
打球した場合でも、クラブヘッドを返し易くてフェース
面をスクエアーの状態に近づけて打つことが出来るた
め、打球の方向が右方向へ曲がる、所謂スライスボール
が出難く、また打ち易いゴルフクラブとすることが出来
る。 ．ヒール端からクラブシャフトの中心軸線までの距離
Ｌをクランク状に形成されたホーゼル部材を介して大き
くし、クラブシャフトをヘッド重心側に近づけるように
構成したので、フェース・プログレッション（ホーゼル
の中心線とリーディングエッジとの距離）を小さくする
ことが出来、この結果、右方向（スライスする方向）へ
ボールは出に難くなり、特に初級者やヘッドスピードが
遅いゴルファーに対して有効である。 なお、クラブヘッ
ドの重心側にクラブシャフトを直接連結するゴルフクラ
ブでは、クラブシャフトの連結部の関係からフェース・
プログレッションを小さくすることは難しく、この考案
のゴルフクラブに比較してスライスボールが出や易くな
るものである。 ．クランク状に形成されたホーゼル部材を採用したの
で、ホーゼル部材の取付け角度を調整することで、前記
距離Ｌを任意に調整することが出来る。
【図１】この考案のウッドゴルフクラブを一部省略して
示す正面図である。
示す正面図である。
【図２】この考案のウッドゴルフクラブにおいて、ヒー
ル端からクラブシャフトの中心軸線までの距離Ｌを示す
要部正面図である。
ル端からクラブシャフトの中心軸線までの距離Ｌを示す
要部正面図である。
【図３】この考案のウッドゴルフクラブにおいて、フェ
ース角（θ１）を示すクラブヘッドの平面図である。
ース角（θ１）を示すクラブヘッドの平面図である。
【図４】この考案のおける重心角（θ３）の測定方法を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図５】図４のＡ−Ａ矢視側面図である。
【図６】従来のウッドゴルフクラブＡを一部省略して示
す正面図である。
す正面図である。
【図７】従来のウッドゴルフクラブＢを一部省略して示
す正面図である。
す正面図である。
【図８】従来のウッドゴルフクラブＡのフェース角（θ
１）を示す説明図である。
１）を示す説明図である。
【図９】従来のウッドゴルフクラブＢのフェース角（θ
１）を示す説明図である。
１）を示す説明図である。
【符号の説明】
１ クラブヘッド
１ａ フェース
面 ２ クラブシャフト ３ ホーゼル部
材 ４ 水平台 ５ 中心軸線 Ｋ 飛球方向 Ｐ 平行線 Ｘ 鉛直線 Ｙ 延長線 Ｚ 面 ｘ ヒール端
面 ２ クラブシャフト ３ ホーゼル部
材 ４ 水平台 ５ 中心軸線 Ｋ 飛球方向 Ｐ 平行線 Ｘ 鉛直線 Ｙ 延長線 Ｚ 面 ｘ ヒール端
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A63B 53/04
Claims (1)
- 【請求項１】 クラブヘッドのヒール側にホーゼル部材
を介してクラブシャフトを連結したウッドゴルフクラブ
において、 前記クラブヘッドのフェース面を飛球方向に向けて構え
た時に前記飛球方向と直交し、かつ前記クラブシャフト
の中心軸線を含む面に対して前記フェース面がなすフェ
ース角を、シャフト取付側と反対側から前記飛球方向側
へ測定した時のフェース角（θ１）と、ライ角
（θ２）、及び前記クラブシャフトを水平台に載置して
前記クラブヘッドを自由垂下状態にした時、該クラブシ
ャフトの中心軸線を通る鉛直線に対し前記クラブヘッド
のフェース面の延長線がなす角度として定義される重心
角（θ３）をそれぞれ下記のように設定し、かつ正面視
で前記クラブシャフトの中心軸線に対する平行線に接す
るヒール端から該中心軸線までの最短の距離Ｌを、クラ
ブヘッドとクラブシャフトとを連結するクランク状に形
成されたホーゼル部材を介して下記の範囲に設定したこ
とを特徴とするウッドゴルフクラブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993023095U JP2596073Y2 (ja) | 1992-08-10 | 1993-04-30 | ウッドゴルフクラブ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5607892 | 1992-08-10 | ||
| JP4-56078 | 1992-08-10 | ||
| JP1993023095U JP2596073Y2 (ja) | 1992-08-10 | 1993-04-30 | ウッドゴルフクラブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0629557U JPH0629557U (ja) | 1994-04-19 |
| JP2596073Y2 true JP2596073Y2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=26360391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993023095U Expired - Fee Related JP2596073Y2 (ja) | 1992-08-10 | 1993-04-30 | ウッドゴルフクラブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2596073Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3439148B2 (ja) * | 1999-03-15 | 2003-08-25 | 住友ゴム工業株式会社 | ウッド型ゴルフクラブ |
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1993
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