JP2002325867A - ウッド型ゴルフクラブヘッド - Google Patents
ウッド型ゴルフクラブヘッドInfo
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- A63B53/04—Heads
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- A63B53/0408—Heads characterised by specific dimensions, e.g. thickness
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 方向性を安定させるウッド型ゴルフクラブヘ
ッドを提供する。 【解決手段】 ヘッド本体１ａとシャフト取付部１ｂと
を有するウッド型ゴルフクラブヘッド１である。ヘッド
体積が３００cm3 以上かつシャフト取付部１ｂの中心線
ＣＬからヘッドの重心点までの最短距離である重心距離
Ｌが２６〜３６mmである。スイートスポット点Ｓが実質
的にフェース中心Ｃに位置する。ヘッドを規定のライ角
β、ロフト角で水平面ＨＰに載置するとともに、ヘッド
の重心を原点としたＸ−Ｙ−Ｚ座標において、Ｘ−Ｚ平
面と平行な投影面において、中心線ＣＬから最もヒール
側に離間するヒール端Ｈｅまでの中心線と直角な距離Ａ
が１０〜１６mmであり、かつヘッド１のヘッドトウ側端
Ｔｅとフェース面のフェーストウ側端Ｆｅとの間のＸ軸
方向の距離Ｂが１３〜３０mmである。
ッドを提供する。 【解決手段】 ヘッド本体１ａとシャフト取付部１ｂと
を有するウッド型ゴルフクラブヘッド１である。ヘッド
体積が３００cm3 以上かつシャフト取付部１ｂの中心線
ＣＬからヘッドの重心点までの最短距離である重心距離
Ｌが２６〜３６mmである。スイートスポット点Ｓが実質
的にフェース中心Ｃに位置する。ヘッドを規定のライ角
β、ロフト角で水平面ＨＰに載置するとともに、ヘッド
の重心を原点としたＸ−Ｙ−Ｚ座標において、Ｘ−Ｚ平
面と平行な投影面において、中心線ＣＬから最もヒール
側に離間するヒール端Ｈｅまでの中心線と直角な距離Ａ
が１０〜１６mmであり、かつヘッド１のヘッドトウ側端
Ｔｅとフェース面のフェーストウ側端Ｆｅとの間のＸ軸
方向の距離Ｂが１３〜３０mmである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、打球の方向性を安
定させうるウッド型ゴルフクラブヘッドに関する。
定させうるウッド型ゴルフクラブヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
ウッド型のゴルフクラブヘッドの体積は、製造技術の向
上とともに大きくなる傾向にあり、特にチタン、チタン
合金、アルミ合金等の高強度かつ低比重の材料を用いる
ことなどにより、ドライバーなどでは３００cm3 以上の
ヘッド体積を有するゴルフクラブヘッドが製造可能とな
っている。ところが、ヘッドを大型化すると、図４に示
す如く、シャフトａの中心線ｃｌからヘッドｂの重心点
Ｇまでの最短距離である重心距離Ｌが大となる傾向があ
る。
ウッド型のゴルフクラブヘッドの体積は、製造技術の向
上とともに大きくなる傾向にあり、特にチタン、チタン
合金、アルミ合金等の高強度かつ低比重の材料を用いる
ことなどにより、ドライバーなどでは３００cm3 以上の
ヘッド体積を有するゴルフクラブヘッドが製造可能とな
っている。ところが、ヘッドを大型化すると、図４に示
す如く、シャフトａの中心線ｃｌからヘッドｂの重心点
Ｇまでの最短距離である重心距離Ｌが大となる傾向があ
る。
【０００３】前記重心距離Ｌが大になると、ボールを打
撃する際、「ヘッドの返り」が悪くなる傾向がある。ヘ
ッドの返りが悪いゴルフクラブは、図５に示す如く、打
球時において、フェース面ｃがアドレス時の状態（通
常、フェース面ｃが目標飛球線と直角の状態）まで十分
に戻りきらずに該フェース面ｃが開いた状態でボールｄ
を打撃し易い。このため、右打ちゴルファ（以下、特に
断りがない場合には右打ちゴルファを基準に説明してい
る。）の場合には、打球が目標飛球線よりも右側に打ち
出しされたり、またいわゆるカット打ちとなり、ボール
ｄにスライス回転を与えやすいなど方向性が安定しない
という不具合が生じる。
撃する際、「ヘッドの返り」が悪くなる傾向がある。ヘ
ッドの返りが悪いゴルフクラブは、図５に示す如く、打
球時において、フェース面ｃがアドレス時の状態（通
常、フェース面ｃが目標飛球線と直角の状態）まで十分
に戻りきらずに該フェース面ｃが開いた状態でボールｄ
を打撃し易い。このため、右打ちゴルファ（以下、特に
断りがない場合には右打ちゴルファを基準に説明してい
る。）の場合には、打球が目標飛球線よりも右側に打ち
出しされたり、またいわゆるカット打ちとなり、ボール
ｄにスライス回転を与えやすいなど方向性が安定しない
という不具合が生じる。
【０００４】従来、このような問題点を解決するため
に、図６に示すように、予めフェース面ｃのフェース角
α（ヘッドのライ角を規定値に合わせ、シャフトａを地
面に対して垂直面内に固定して、ソール面を地面につけ
た時のフェース面ｃのトゥｉ、ヒールｊ方向の角度）を
シャフトａの中心線ｃｌを通る垂直面Ｎよりもフック側
（図において＋側）に大きく設定することや、図７に示
すように、ヘッドの重量配分設計により、ヘッドを大型
化しつつ重心距離Ｌを減じることが行われていた。
に、図６に示すように、予めフェース面ｃのフェース角
α（ヘッドのライ角を規定値に合わせ、シャフトａを地
面に対して垂直面内に固定して、ソール面を地面につけ
た時のフェース面ｃのトゥｉ、ヒールｊ方向の角度）を
シャフトａの中心線ｃｌを通る垂直面Ｎよりもフック側
（図において＋側）に大きく設定することや、図７に示
すように、ヘッドの重量配分設計により、ヘッドを大型
化しつつ重心距離Ｌを減じることが行われていた。
【０００５】前者の方法では、フェース面ｃが予め左を
向いているので、フェースが返りきらなくともフェース
面ｃの開きをある程度低減させることができる。しか
し、このようにフェース角を大きくしたヘッドは、アド
レス時に、フェース面が目標線方向よりも大きく左を向
くため、一般に構えずらいという問題がある。
向いているので、フェースが返りきらなくともフェース
面ｃの開きをある程度低減させることができる。しか
し、このようにフェース角を大きくしたヘッドは、アド
レス時に、フェース面が目標線方向よりも大きく左を向
くため、一般に構えずらいという問題がある。
【０００６】また後者の方法では、フェースの返りは向
上させ得る。ところが、このようなヘッドでは、図７に
示したように、ヘッドの重心Ｇを通りかつフェース面と
直角な法線が該フェース面と交わるスイートスポット点
Ｓ（図では重心と一致させて描いている）がフェース中
心Ｃよりもヒール側に位置することとなる。一般的なゴ
ルファは、ボールをフェース中心Ｃで打球しようとする
傾向が強いため、このようなヘッドではボールをスイー
トスポット点Ｓよりもヒール側にずれた位置で打球する
こととなり、ギア効果によって打球にフック回転のサイ
ドスピンがかかり、方向性が安定しないという問題があ
る。
上させ得る。ところが、このようなヘッドでは、図７に
示したように、ヘッドの重心Ｇを通りかつフェース面と
直角な法線が該フェース面と交わるスイートスポット点
Ｓ（図では重心と一致させて描いている）がフェース中
心Ｃよりもヒール側に位置することとなる。一般的なゴ
ルファは、ボールをフェース中心Ｃで打球しようとする
傾向が強いため、このようなヘッドではボールをスイー
トスポット点Ｓよりもヒール側にずれた位置で打球する
こととなり、ギア効果によって打球にフック回転のサイ
ドスピンがかかり、方向性が安定しないという問題があ
る。
【０００７】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、ヘッド体積、スイートスポット点の位
置及びフェース形状などを限定することを基本として、
ヘッドの返りを向上させつつ打球の方向性などを安定化
しうるウッド型ゴルフクラブヘッドを提供することを目
的としている。
なされたもので、ヘッド体積、スイートスポット点の位
置及びフェース形状などを限定することを基本として、
ヘッドの返りを向上させつつ打球の方向性などを安定化
しうるウッド型ゴルフクラブヘッドを提供することを目
的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項１記
載の発明は、ヘッド本体と、シャフトが装着されるシャ
フト取付部とを有するウッド型ゴルフクラブヘッドであ
って、ヘッド体積が３００cm3 以上かつ前記シャフト取
付部の中心線からヘッドの重心点までの最短距離である
重心距離Ｌが２６〜３６mmであり、しかもヘッドの重心
を通りかつフェース面と直角な法線が該フェース面と交
わるスイートスポット点が実質的にフェース中心に位置
するととともに、ヘッドを規定のライ角、ロフト角で水
平面に載置するとともに、ヘッドの重心を原点として前
記水平面に対して垂直なＺ軸と、前記法線を水平面に投
影した直線と平行なＹ軸と、前記Ｚ軸とＹ軸とに直角な
Ｘ軸とからなるＸ−Ｙ−Ｚ座標において、Ｘ−Ｚ平面と
平行な平面への投影図において、前記中心線から最もヒ
ール側に離間するヒール端までの前記中心線と直角な距
離Ａが１０〜１６mmであり、かつヘッドのヘッドトウ側
端とフェース面のフェーストウ側端との間のＸ軸方向の
距離Ｂが１３〜３０mmであることを特徴としている。
載の発明は、ヘッド本体と、シャフトが装着されるシャ
フト取付部とを有するウッド型ゴルフクラブヘッドであ
って、ヘッド体積が３００cm3 以上かつ前記シャフト取
付部の中心線からヘッドの重心点までの最短距離である
重心距離Ｌが２６〜３６mmであり、しかもヘッドの重心
を通りかつフェース面と直角な法線が該フェース面と交
わるスイートスポット点が実質的にフェース中心に位置
するととともに、ヘッドを規定のライ角、ロフト角で水
平面に載置するとともに、ヘッドの重心を原点として前
記水平面に対して垂直なＺ軸と、前記法線を水平面に投
影した直線と平行なＹ軸と、前記Ｚ軸とＹ軸とに直角な
Ｘ軸とからなるＸ−Ｙ−Ｚ座標において、Ｘ−Ｚ平面と
平行な平面への投影図において、前記中心線から最もヒ
ール側に離間するヒール端までの前記中心線と直角な距
離Ａが１０〜１６mmであり、かつヘッドのヘッドトウ側
端とフェース面のフェーストウ側端との間のＸ軸方向の
距離Ｂが１３〜３０mmであることを特徴としている。
【０００９】また請求項２記載の発明は、前記フェース
面のＸ軸方向の長さが８０〜１０５mmであることを特徴
とする請求項１記載のウッド型ゴルフクラブヘッドであ
る。
面のＸ軸方向の長さが８０〜１０５mmであることを特徴
とする請求項１記載のウッド型ゴルフクラブヘッドであ
る。
【００１０】また請求項３記載の発明は、前記距離Ａが
１０〜１４mmであり、かつ前記距離Ｂが１８〜２５mmで
ある請求項１又は２記載のウッド型ゴルフクラブヘッド
である。
１０〜１４mmであり、かつ前記距離Ｂが１８〜２５mmで
ある請求項１又は２記載のウッド型ゴルフクラブヘッド
である。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図１には、本実施形態のウッド型ゴ
ルフクラブヘッド（以下、単に「ヘッド」ということが
ある。）１の正面図（ＸＺ平面と平行な平面への投影
図）、図２は図１のヘッドの平面図（ＸＹ平面と平行な
平面への投影図）、図３は図１の縦断面図（ＹＺ平面）
をそれぞれ示している。また図１〜３において、ヘッド
１は規定のライ角β、ロフト角γで水平面ＨＰに載置さ
れた測定状態とされている。
に基づき説明する。図１には、本実施形態のウッド型ゴ
ルフクラブヘッド（以下、単に「ヘッド」ということが
ある。）１の正面図（ＸＺ平面と平行な平面への投影
図）、図２は図１のヘッドの平面図（ＸＹ平面と平行な
平面への投影図）、図３は図１の縦断面図（ＹＺ平面）
をそれぞれ示している。また図１〜３において、ヘッド
１は規定のライ角β、ロフト角γで水平面ＨＰに載置さ
れた測定状態とされている。
【００１２】ヘッド１は、ヘッド本体１ａと、シャフト
（図示省略）が装着されるシャフト取付部１ｂとを一体
に具えて構成され、本例ではドライバー（＃１）用のも
のが例示されている。前記ヘッド本体１ａは、ボールを
打球する面であるフェース面２を外表面とするフェース
部３と、フェース面２の上縁２ａに連なりヘッド上面を
なすクラウン部４と、前記フェース面２の下縁２ｂに連
なりヘッド底面をなすソール部５と、前記クラウン部４
とソール部５との間をのびるサイド部６とを含み、内部
を中空形状としたものを示している。
（図示省略）が装着されるシャフト取付部１ｂとを一体
に具えて構成され、本例ではドライバー（＃１）用のも
のが例示されている。前記ヘッド本体１ａは、ボールを
打球する面であるフェース面２を外表面とするフェース
部３と、フェース面２の上縁２ａに連なりヘッド上面を
なすクラウン部４と、前記フェース面２の下縁２ｂに連
なりヘッド底面をなすソール部５と、前記クラウン部４
とソール部５との間をのびるサイド部６とを含み、内部
を中空形状としたものを示している。
【００１３】またシャフト取付部１ｂは、本例では前記
フェース部３、クラウン部４、サイド部５がヒール側で
交わる位置に小長さで上向きに突出形成されたパイプ状
体からなり、その内部にはシャフトが挿入されかつ例え
ば接着剤等にて固着されうるシャフト取付孔９（図２に
示す）を具えている。なおヘッド１をライ角βで傾ける
際には、このシャフト取付孔９の中心線を基準とし、以
下この中心線をシャフト取付部１ｂの中心線ＣＬとす
る。
フェース部３、クラウン部４、サイド部５がヒール側で
交わる位置に小長さで上向きに突出形成されたパイプ状
体からなり、その内部にはシャフトが挿入されかつ例え
ば接着剤等にて固着されうるシャフト取付孔９（図２に
示す）を具えている。なおヘッド１をライ角βで傾ける
際には、このシャフト取付孔９の中心線を基準とし、以
下この中心線をシャフト取付部１ｂの中心線ＣＬとす
る。
【００１４】このようなヘッド１は、各種の金属材料の
他、繊維強化樹脂などを用いて製造することができる。
金属材料としては、ステンレス、チタン、チタン合金、
アルミ合金などが挙げられ、１種或いは２種以上を用い
て構成することができ、その材料は特に限定されるもの
ではない。
他、繊維強化樹脂などを用いて製造することができる。
金属材料としては、ステンレス、チタン、チタン合金、
アルミ合金などが挙げられ、１種或いは２種以上を用い
て構成することができ、その材料は特に限定されるもの
ではない。
【００１５】前記ヘッド１は、ヘッド体積が３００cm3
以上で構成される。このヘッド体積は、ヘッド本体１ａ
とシャフト取付部１ｂとの外表面にて囲まれる全体積を
言う。ヘッド体積が３００cm3 未満であると、ヘッドが
小さく見えるため構えた際にゴルファに心理的に不安感
を与えやすい他、慣性モーメントも小さくなるため好ま
しくない。なお逆にヘッド体積が著しく大きいと、ヘッ
ド１の重量が増加して振りづらくなる傾向があるため、
ヘッド体積は好ましくは３００〜４５０cm3 、より好ま
しくは３００〜４３０cm3 程度に設定するのが特に好ま
しい。
以上で構成される。このヘッド体積は、ヘッド本体１ａ
とシャフト取付部１ｂとの外表面にて囲まれる全体積を
言う。ヘッド体積が３００cm3 未満であると、ヘッドが
小さく見えるため構えた際にゴルファに心理的に不安感
を与えやすい他、慣性モーメントも小さくなるため好ま
しくない。なお逆にヘッド体積が著しく大きいと、ヘッ
ド１の重量が増加して振りづらくなる傾向があるため、
ヘッド体積は好ましくは３００〜４５０cm3 、より好ま
しくは３００〜４３０cm3 程度に設定するのが特に好ま
しい。
【００１６】また本実施形態のヘッド１は、前記シャフ
ト取付部１ｂの前記中心線ＣＬからヘッドの重心点Ｇま
での最短距離である重心距離Ｌ（図２に示す）が２６〜
３６mmで、しかもヘッドの重心Ｇを通りかつフェース面
２と直角な法線Ｎが該フェース面２と交わるスイートス
ポット点Ｓが実質的にフェース中心Ｃに位置している。
ト取付部１ｂの前記中心線ＣＬからヘッドの重心点Ｇま
での最短距離である重心距離Ｌ（図２に示す）が２６〜
３６mmで、しかもヘッドの重心Ｇを通りかつフェース面
２と直角な法線Ｎが該フェース面２と交わるスイートス
ポット点Ｓが実質的にフェース中心Ｃに位置している。
【００１７】このように、ヘッド１は、体積が３００cm
3 以上と大型であるため、構えた際の安心感をゴルファ
に与えるとともに、大型ヘッドであるにも拘わらず、重
心距離Ｌが２６〜３６mmという比較的小さな値に設定さ
れているため、ボールを打撃する際にヘッド１の返りを
向上しフェース面２がアドレスした状態に戻りやすいも
のとなる。従って、フェース面４ａが開いた状態でボー
ルを打撃することなどを好適に防止でき、スライスなど
を抑制して打球の方向性を安定させ得る。またフェース
角を大きく設定しなくとも上述の効果が期待できるた
め、クラブ１の構え易さをも向上できる。なおフェース
角は、構え難さを防止するため、好ましくは＋２〜＋６
゜、より好ましくは＋２〜＋４゜程度に設定するのが好
ましい。
3 以上と大型であるため、構えた際の安心感をゴルファ
に与えるとともに、大型ヘッドであるにも拘わらず、重
心距離Ｌが２６〜３６mmという比較的小さな値に設定さ
れているため、ボールを打撃する際にヘッド１の返りを
向上しフェース面２がアドレスした状態に戻りやすいも
のとなる。従って、フェース面４ａが開いた状態でボー
ルを打撃することなどを好適に防止でき、スライスなど
を抑制して打球の方向性を安定させ得る。またフェース
角を大きく設定しなくとも上述の効果が期待できるた
め、クラブ１の構え易さをも向上できる。なおフェース
角は、構え難さを防止するため、好ましくは＋２〜＋６
゜、より好ましくは＋２〜＋４゜程度に設定するのが好
ましい。
【００１８】前記重心距離Ｌが２６mm未満であると、ヘ
ッドの返りが過度に良くなりすぎて打球が左方向に行き
やすくなり、逆に３６mmを超えるとヘッドの返りが今ま
で通り悪くなって打球が右方向に行きやすくなる。この
ように、重心距離Ｌが適切でないといずれの場合も方向
性が安定しない傾向がある。またこの重心距離Ｌが上記
範囲外になると、スイートスポット点Ｓを実質的にフェ
ース中心Ｃに位置させる（後述）のが困難な傾向があ
る。以上のような観点より、前記重心距離Ｌは、より好
ましくは２６〜３４mm、さらに好ましくは２８〜３３mm
に設定するのが望ましい。なおヘッド１の重心距離Ｌ
は、例えば重心測定器などを用いて測定することができ
る。
ッドの返りが過度に良くなりすぎて打球が左方向に行き
やすくなり、逆に３６mmを超えるとヘッドの返りが今ま
で通り悪くなって打球が右方向に行きやすくなる。この
ように、重心距離Ｌが適切でないといずれの場合も方向
性が安定しない傾向がある。またこの重心距離Ｌが上記
範囲外になると、スイートスポット点Ｓを実質的にフェ
ース中心Ｃに位置させる（後述）のが困難な傾向があ
る。以上のような観点より、前記重心距離Ｌは、より好
ましくは２６〜３４mm、さらに好ましくは２８〜３３mm
に設定するのが望ましい。なおヘッド１の重心距離Ｌ
は、例えば重心測定器などを用いて測定することができ
る。
【００１９】また前記スイートスポット点Ｓが実質的に
フェース中心Ｃに位置するとは、スイートスポット点Ｓ
がフェース中心Ｃに一致している態様の他、フェース中
心Ｃを中心としてフェース面２上に描かれる半径３mmの
円Ｊの中にスイートスポット点Ｓが含まれる態様を少な
くとも含む。また「フェース中心」とは、前記測定状態
において、ヘッドの重心Ｇを原点としかつ前記水平面Ｈ
Ｐに対して垂直なＺ軸と、前記法線Ｎを水平面ＨＰに投
影した直線と平行なＹ軸と、前記Ｚ軸とＹ軸とに直角な
Ｘ軸とからなるＸ−Ｙ−Ｚ座標とした場合、図１に示す
ように、ヘッド１のＸＺ平面と平行な平面への投影図に
おいて、フェース面２のＸ軸方向の最大の長さＬＦを２
等分しかつフェース面の上縁２ａと下縁２Ｂとの間を継
ぐ垂直な直線Ｋの中間点として定め得る。
フェース中心Ｃに位置するとは、スイートスポット点Ｓ
がフェース中心Ｃに一致している態様の他、フェース中
心Ｃを中心としてフェース面２上に描かれる半径３mmの
円Ｊの中にスイートスポット点Ｓが含まれる態様を少な
くとも含む。また「フェース中心」とは、前記測定状態
において、ヘッドの重心Ｇを原点としかつ前記水平面Ｈ
Ｐに対して垂直なＺ軸と、前記法線Ｎを水平面ＨＰに投
影した直線と平行なＹ軸と、前記Ｚ軸とＹ軸とに直角な
Ｘ軸とからなるＸ−Ｙ−Ｚ座標とした場合、図１に示す
ように、ヘッド１のＸＺ平面と平行な平面への投影図に
おいて、フェース面２のＸ軸方向の最大の長さＬＦを２
等分しかつフェース面の上縁２ａと下縁２Ｂとの間を継
ぐ垂直な直線Ｋの中間点として定め得る。
【００２０】一般にヘッドの反発特性は、スイートスポ
ット点Ｓで打球したときに最大となる。また多くのゴル
ファは、無意識のうちにフェース中心Ｃをボールに合わ
せて構えかつ該フェース中心Ｃで打球しようとする。従
って、スイートスポット点Ｓを実質的にフェース中心Ｃ
に位置させることによって、ヘッドの反発特性を最大限
に生かし飛距離の増大を図ることが期待できる。
ット点Ｓで打球したときに最大となる。また多くのゴル
ファは、無意識のうちにフェース中心Ｃをボールに合わ
せて構えかつ該フェース中心Ｃで打球しようとする。従
って、スイートスポット点Ｓを実質的にフェース中心Ｃ
に位置させることによって、ヘッドの反発特性を最大限
に生かし飛距離の増大を図ることが期待できる。
【００２１】また本実施形態のヘッド１は、図１に示し
たように、ヘッド１のＸＺ平面と平行な平面への投影図
において、前記シャフト取付部７の中心線ＣＬ（この中
心線ＣＬもＸＺ平面と平行な平面へ投影されている）か
ら最もヒール側に離間するヒール端Ｈｅまでの前記中心
線ＣＬと直角な距離Ａは１０〜１６mm、より好ましくは
１０〜１５mm、さらに好ましくは１０〜１４mmに設定さ
れる。
たように、ヘッド１のＸＺ平面と平行な平面への投影図
において、前記シャフト取付部７の中心線ＣＬ（この中
心線ＣＬもＸＺ平面と平行な平面へ投影されている）か
ら最もヒール側に離間するヒール端Ｈｅまでの前記中心
線ＣＬと直角な距離Ａは１０〜１６mm、より好ましくは
１０〜１５mm、さらに好ましくは１０〜１４mmに設定さ
れる。
【００２２】従来の一般的な大型ヘッドでは、この距離
Ａの値は概ね１０mm未満に設定されていたため、重心距
離Ｌが小さくなるとスイートスポット点Ｓがヒール側に
寄ってしまう。これに対して、本発明のように前記距離
Ａを従来に比して大としかつその値を一定範囲に規制す
ることにより、前記中心線ＣＬをトウ側に寄せることが
できるため、重心距離Ｌを小さく設定しつつもスイート
スポット点Ｓをフェース中心Ｃに実質的に一致させるこ
とが容易に実現できる。
Ａの値は概ね１０mm未満に設定されていたため、重心距
離Ｌが小さくなるとスイートスポット点Ｓがヒール側に
寄ってしまう。これに対して、本発明のように前記距離
Ａを従来に比して大としかつその値を一定範囲に規制す
ることにより、前記中心線ＣＬをトウ側に寄せることが
できるため、重心距離Ｌを小さく設定しつつもスイート
スポット点Ｓをフェース中心Ｃに実質的に一致させるこ
とが容易に実現できる。
【００２３】前記距離Ａが、１０mm未満であると、従来
のヘッドと同じとなり、重心距離Ｌを２６〜３６mmに設
定したような場合にはスイートスポット点Ｓをフェース
中心Ｃに実質的に一致させることが困難となる他、シャ
フト取付部７が相対的にトウ側に移行するため、ゴルフ
ァが構えた際にフェース面が小さく感じられやすく心理
的にも好ましくない。逆に前記距離Ａが１６mmを超える
と、今度は前記中心線ＣＬがトウ側に大きく寄ってしま
うため、同様にスイートスポット点Ｓをフェース中心Ｃ
に実質的に一致させることが困難となる。
のヘッドと同じとなり、重心距離Ｌを２６〜３６mmに設
定したような場合にはスイートスポット点Ｓをフェース
中心Ｃに実質的に一致させることが困難となる他、シャ
フト取付部７が相対的にトウ側に移行するため、ゴルフ
ァが構えた際にフェース面が小さく感じられやすく心理
的にも好ましくない。逆に前記距離Ａが１６mmを超える
と、今度は前記中心線ＣＬがトウ側に大きく寄ってしま
うため、同様にスイートスポット点Ｓをフェース中心Ｃ
に実質的に一致させることが困難となる。
【００２４】また本実施形態のヘッド１は、図１におい
て、ヘッド１の最もトウ側をなすヘッドトウ側端Ｔｅと
フェース面２の最もトウ側をなすフェーストウ側端Ｆｅ
との間のＸ軸方向の距離Ｂが１３〜３０mm、より好まし
くは１４〜２８mm、さらに好ましくは１８〜２５mmに設
定される。従来のヘッドでは、この距離Ｂが概ね１３mm
未満とされており、図２から明らかなように、本実施形
態のヘッド１では、フェーストウ側端Ｆｅから、さらに
トウ側にクラウン部４、サイド部５が滑らかに膨出して
いることが分かる。このようにヘッド１の形状を限定す
ることにより、前記距離Ａの限定と相まって、重心距離
Ｌを２６〜３６mmに設定しつつもスイートスポット点Ｓ
をフェース中心Ｃに実質的に一致させることができる。
て、ヘッド１の最もトウ側をなすヘッドトウ側端Ｔｅと
フェース面２の最もトウ側をなすフェーストウ側端Ｆｅ
との間のＸ軸方向の距離Ｂが１３〜３０mm、より好まし
くは１４〜２８mm、さらに好ましくは１８〜２５mmに設
定される。従来のヘッドでは、この距離Ｂが概ね１３mm
未満とされており、図２から明らかなように、本実施形
態のヘッド１では、フェーストウ側端Ｆｅから、さらに
トウ側にクラウン部４、サイド部５が滑らかに膨出して
いることが分かる。このようにヘッド１の形状を限定す
ることにより、前記距離Ａの限定と相まって、重心距離
Ｌを２６〜３６mmに設定しつつもスイートスポット点Ｓ
をフェース中心Ｃに実質的に一致させることができる。
【００２５】なお前記距離Ｂが１３mm未満であると、上
述のようにスイートスポット点Ｓをフェース中心Ｃに実
質的に一致させることが困難となり、逆に３０mmを超え
ると、スイートスポット点Ｓが相対的にフェース面のヒ
ール寄りに移行し過ぎたり、ヘッド形状に違和感を感じ
やすくなるため採用できない。このように、本発明のヘ
ッド１は、前記距離Ａ、Ｂを限定することによって、重
心距離Ｌを２６〜３６mmに設定しつつフェース面のスイ
ートスポット点Ｓを実質的にフェース中心Ｃに位置させ
ることができる。
述のようにスイートスポット点Ｓをフェース中心Ｃに実
質的に一致させることが困難となり、逆に３０mmを超え
ると、スイートスポット点Ｓが相対的にフェース面のヒ
ール寄りに移行し過ぎたり、ヘッド形状に違和感を感じ
やすくなるため採用できない。このように、本発明のヘ
ッド１は、前記距離Ａ、Ｂを限定することによって、重
心距離Ｌを２６〜３６mmに設定しつつフェース面のスイ
ートスポット点Ｓを実質的にフェース中心Ｃに位置させ
ることができる。
【００２６】またヘッド１では、ヘッド１のＸＺ平面と
平行な平面への投影図（図１）において、前記距離Ａ、
Ｂの範囲において、最適なフェース面２のＸ軸方向の長
さＬＦは８０〜１０５mm、より好ましくは８５〜１００
mm程度である。とくに前記フェース面２の長さＬＦが８
０mm未満であると、構えた際にフェース面２が小さく感
じられ心理的な不安感をゴルファーに与えるほか、ボー
ルが当たりにくくなる傾向があり、逆に１０５mmを超え
ると、スイートスポット点Ｓとフェース中心Ｃとを略一
致させるのが難しくなるためである。
平行な平面への投影図（図１）において、前記距離Ａ、
Ｂの範囲において、最適なフェース面２のＸ軸方向の長
さＬＦは８０〜１０５mm、より好ましくは８５〜１００
mm程度である。とくに前記フェース面２の長さＬＦが８
０mm未満であると、構えた際にフェース面２が小さく感
じられ心理的な不安感をゴルファーに与えるほか、ボー
ルが当たりにくくなる傾向があり、逆に１０５mmを超え
ると、スイートスポット点Ｓとフェース中心Ｃとを略一
致させるのが難しくなるためである。
【００２７】また図２に示すように、ヘッド１のＸＹ平
面と平行な平面への投影図において、前記ヘッドトウ側
端Ｔｅとフェーストウ側端ＦｅとのＹ軸方向の距離Ｄは
２０〜４０mm、より好ましくは２５〜３５mm程度とする
ことが望ましい。前記距離Ｄが２０mm未満又は４０mmを
超えると、ヘッドの形状がいびつとなり、構えた際にゴ
ルファーに違和感を与えやすい傾向がある。
面と平行な平面への投影図において、前記ヘッドトウ側
端Ｔｅとフェーストウ側端ＦｅとのＹ軸方向の距離Ｄは
２０〜４０mm、より好ましくは２５〜３５mm程度とする
ことが望ましい。前記距離Ｄが２０mm未満又は４０mmを
超えると、ヘッドの形状がいびつとなり、構えた際にゴ
ルファーに違和感を与えやすい傾向がある。
【００２８】
【実施例】図１〜３に示したウッド型ゴルフクラブヘッ
ドにシャフトを装着して本発明に係るウッド型ゴルフク
ラブ（実施例）を表１の仕様にて試作した。なお本発明
外のウッド型ゴルフクラブ（比較例）についても表１の
仕様にて試作し性能を比較した。そして、これらのクラ
ブを使用してボールを打撃する試打テストを行い性能を
比較した。なお試打テストは、ハンディキャップ５〜２
５の１０名のゴルファにより各クラブで試打を行い、打
球の方向性と反発係数とを調べた。
ドにシャフトを装着して本発明に係るウッド型ゴルフク
ラブ（実施例）を表１の仕様にて試作した。なお本発明
外のウッド型ゴルフクラブ（比較例）についても表１の
仕様にて試作し性能を比較した。そして、これらのクラ
ブを使用してボールを打撃する試打テストを行い性能を
比較した。なお試打テストは、ハンディキャップ５〜２
５の１０名のゴルファにより各クラブで試打を行い、打
球の方向性と反発係数とを調べた。
【００２９】打球の方向性は、目標飛球線方向を予め設
定しこれに向かって各ゴルファに試打させるとともに、
前記目標飛球線方向に対して左右両側±５ヤードの範囲
に打球が落下したものを「真っ直ぐ」と判定し、それ以
外を落下した方向に「右寄り」、「左寄り」として評価
した。さらに反発特性については、打ち出し直後のボー
ルスピードをヘッドスピードで除して求めた。数値が大
きいほど良好である。
定しこれに向かって各ゴルファに試打させるとともに、
前記目標飛球線方向に対して左右両側±５ヤードの範囲
に打球が落下したものを「真っ直ぐ」と判定し、それ以
外を落下した方向に「右寄り」、「左寄り」として評価
した。さらに反発特性については、打ち出し直後のボー
ルスピードをヘッドスピードで除して求めた。数値が大
きいほど良好である。
【００３０】また共通仕様として、クラブ全長が４６イ
ンチ、ロフト角１１゜、ライ角５６゜、ヘッド体積３１
０cm3 とした。テストの結果、表１に示すとおり、実施
例のクラブでは、安定した方向性が得られていることが
確認できた。
ンチ、ロフト角１１゜、ライ角５６゜、ヘッド体積３１
０cm3 とした。テストの結果、表１に示すとおり、実施
例のクラブでは、安定した方向性が得られていることが
確認できた。
【００３１】
【表１】
【００３２】
【発明の効果】上述したように、本発明のウッド型ゴル
フクラブヘッドは、ヘッド体積が３００cm3 以上と大型
であることにより構えた際の安心感等をうることがで
き、かつ重心距離Ｌが２６〜３６mmの小距離に設定され
ることによって、ボールを打撃する際のヘッドの返りの
悪化を防止することができる。さらに、距離Ａ、Ｂを限
定してスイートスポット点Ｓをフェース中心に実質的に
一致させることにより、飛距離を最大化しかつ方向性を
安定させることができる。
フクラブヘッドは、ヘッド体積が３００cm3 以上と大型
であることにより構えた際の安心感等をうることがで
き、かつ重心距離Ｌが２６〜３６mmの小距離に設定され
ることによって、ボールを打撃する際のヘッドの返りの
悪化を防止することができる。さらに、距離Ａ、Ｂを限
定してスイートスポット点Ｓをフェース中心に実質的に
一致させることにより、飛距離を最大化しかつ方向性を
安定させることができる。
【図１】本発明の一実施形態を示すウッド型ゴルフクラ
ブヘッドのＸＺ平面と平行な平面への投影図である。
ブヘッドのＸＺ平面と平行な平面への投影図である。
【図２】ヘッドのＸＹ平面と平行な平面への投影図であ
る。
る。
【図３】図１の断面図である。
【図４】従来のヘッドを説明する正面略図である。
【図５】フェースの開きを説明する概念図である。
【図６】フェース各を説明する概念図である。
【図７】従来のヘッドを説明する正面略図である。
１ ウッド型ゴルフクラブヘッド １ａ ヘッド本体 １ｂ シャフト取付部 ２ フェース面 Ｃ フェース中心 ＣＬ シャフト取付部の中心線 Ａ 距離 Ｂ 距離 Ｆｅ フェーストウ側端 Ｔｅ ヘッドトウ側端 Ｌ 重心距離
Claims (3)
- 【請求項１】ヘッド本体と、シャフトが装着されるシャ
フト取付部とを有するウッド型ゴルフクラブヘッドであ
って、 ヘッド体積が３００cm3 以上かつ前記シャフト取付部の
中心線からヘッドの重心点までの最短距離である重心距
離Ｌが２６〜３６mmであり、しかもヘッドの重心を通り
かつフェース面と直角な法線が該フェース面と交わるス
イートスポット点が実質的にフェース中心に位置すると
とともに、 ヘッドを規定のライ角、ロフト角で水平面に載置すると
ともに、ヘッドの重心を原点として前記水平面に対して
垂直なＺ軸と、前記法線を水平面に投影した直線と平行
なＹ軸と、前記Ｚ軸とＹ軸とに直角なＸ軸とからなるＸ
−Ｙ−Ｚ座標において、 Ｘ−Ｚ平面と平行な平面への投影図において、前記中心
線から最もヒール側に離間するヒール端までの前記中心
線と直角な距離Ａが１０〜１６mmであり、かつヘッドの
ヘッドトウ側端とフェース面のフェーストウ側端との間
のＸ軸方向の距離Ｂが１３〜３０mmであることを特徴と
するウッド型ゴルフクラブヘッド。 - 【請求項２】前記フェース面のＸ軸方向の長さが８０〜
１０５mmであることを特徴とする請求項１記載のウッド
型ゴルフクラブヘッド。 - 【請求項３】前記距離Ａが１０〜１４mmであり、かつ前
記距離Ｂが１８〜２５mmである請求項１又は２記載のウ
ッド型ゴルフクラブヘッド。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001132227A JP2002325867A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ウッド型ゴルフクラブヘッド |
| US10/132,181 US6716114B2 (en) | 2001-04-27 | 2002-04-26 | Wood-type golf club head |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001132227A JP2002325867A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ウッド型ゴルフクラブヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002325867A true JP2002325867A (ja) | 2002-11-12 |
Family
ID=18980266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001132227A Pending JP2002325867A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ウッド型ゴルフクラブヘッド |
Country Status (2)
| Country | Link |
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