JP2011212101A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2011212101A
JP2011212101A JP2010081166A JP2010081166A JP2011212101A JP 2011212101 A JP2011212101 A JP 2011212101A JP 2010081166 A JP2010081166 A JP 2010081166A JP 2010081166 A JP2010081166 A JP 2010081166A JP 2011212101 A JP2011212101 A JP 2011212101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
face portion
golf club
club head
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010081166A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Kodama
斎 児玉
Tsutomu Ibuki
努 伊吹
Kobun Ri
孔文 李
Chuken Rin
忠謙 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MRC Composite Products Co Ltd
O Ta Precision Industry Co Ltd
Original Assignee
MRC Composite Products Co Ltd
O Ta Precision Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MRC Composite Products Co Ltd, O Ta Precision Industry Co Ltd filed Critical MRC Composite Products Co Ltd
Priority to JP2010081166A priority Critical patent/JP2011212101A/ja
Priority to US13/075,786 priority patent/US20110263349A1/en
Publication of JP2011212101A publication Critical patent/JP2011212101A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

【課題】ヘッドスピード、また、フェース部におけるボールを打撃する位置に応じた飛距離を確保しつつ、方向性の向上を図ることが可能なゴルフクラブヘッドを提供する。
【解決手段】ゴルフクラブヘッド1は、フェース部2の図心Cfと、ヘッド重心からフェース部2に下ろした垂線とフェース部2との交点であるスイートスポットSsとが略一致している
【選択図】図1

Description

本発明は、フェースに曲率をもったウッドタイプ及び所謂ハイブリッドタイプのゴルフクラブヘッドに関する。
一般的に、ウッドタイプのゴルフクラブヘッドは、ボールの打撃面となるフェース部と、フェース部の上縁に連なり上部を構成するクラウン部と、フェース部の下縁に連なり下部を構成するソール部とを備え、フェース部が曲面を有して、全体としてフェース部から後方に向かうに従い高さ寸法が小さくなるような形状を有している。近年このようなウッドタイプのゴルフクラブヘッドでは、打球の方向性の向上を目的として様々な形状のものが提案されている。
例えば、フェース部を構成する曲面のバルジ半径(水平面で切った時の曲線の曲率半径)が、中央と両側とで、それぞれ異なる大きさに設定されたものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、バルジ半径を400mm以上とするものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、慣性モーメントとの関係で、所定の条件式を満たすようにバルジ半径を規定するものが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
そして、これらのゴルフクラブヘッドでは、いずれも、方向性を向上しうるとされている。
特開2005−111281号公報 特開2005−34540号公報 特開平11−89976号公報 特開2004−216173号公報
しかしながら、上記のようなゴルフクラブヘッドでは、大きな飛距離を得ることができるスイートスポットでボールを打撃した場合に、必ずしも目標とする方向に正確に打ち出すことができるとはいえず、安定した方向性を示すとはいえなかった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ヘッドスピード、また、フェース部におけるボールを打撃する位置に応じた飛距離を確保しつつ、方向性の向上を図ることが可能なゴルフクラブヘッドを提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、曲面を有してボールの打撃面となるフェース部と、該フェース部の上縁に連なり上部を構成するクラウン部と、前記フェース部の下縁に連なり下部を構成するソール部とを備えるゴルフクラブヘッドであって、前記フェース部の図心と、ヘッド重心から前記フェース部に下ろした垂線と該フェース部との交点であるスイートスポットとが略一致していることを特徴としている。
この構成によれば、フェース部の図心と、スイートスポットとが略一致していることで、スイートスポットでボールを打撃した際に、ヘッドスピードに応じた飛距離を得ることができるとともに、目標とする方向に正確に打ち出すことができる。また、スイートスポットからずれた位置で打撃したとしても、その位置及びヘッドスピードに応じた飛距離を得ることができるとともに、フェース部が有する曲面のバルジ半径に応じて安定した方向性を得ることができる。
また、上記のゴルフクラブヘッドにおいて、鉛直軸回りの慣性モーメントをIz、スイートスポットからヘッド重心までの距離をYgとして、前記フェース部のバルジ半径Rは、以下の<数1>に示す条件式を満たすことがより好ましい。
Figure 2011212101
この構成によれば、その全体形状によって決定される慣性モーメント、ヘッド重心までの距離に応じて上記<数1>に示す条件式を満たすことで、スイートスポット以外の位置でボールを打撃したとしても、打ち出される方向と、ボールに与えられる鉛直軸回りの回転数とのバランスを好適なものとして、目標とする位置の近傍に到達させることができる。
さらに、上記のゴルフクラブヘッドにおいて、前記フェース部のバルジ半径Rは、全体にわたって一定であることがより好ましい。
この構成によれば、フェース部のバルジ半径が全体にわたって一定であることで、容易かつ精度良くフェース部の曲面を形成することができるとともに、上記のようにボールに与えられる鉛直軸回りの回転数とのバランスを好適なものとして、目標とする位置の近傍に到達させることができる。
本発明のゴルフクラブヘッドでは、フェース部の図心とスイートスポットとが略一致しているので、ヘッドスピード、また、フェース部におけるボールを打撃する位置に応じた飛距離を確保しつつ、方向性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドの正面図である。 本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドの側面視した断面図である。 本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドの打撃時の状態を説明する上方視した説明図である。 本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドの打撃時の状態を説明する側方視した説明図である。 本発明の実施形態のゴルフクラブヘッドで、仰角と水平軸回りの回転数との関係を示したグラフである。
図1から図5は、本発明の実施形態を示している。図1及び図2に示すように、本実施形態のゴルフクラブヘッド1は、前部を構成するフェース部2と、上部を構成するクラウン部3と、下部を構成するソール部4と、シャフト10が取り付けられる側の側部を構成するヒール部5と、ヒール部5と反対側の側部を構成するトウ部6とを備え、全体としてフェース部2から後方に向かうに従い高さ寸法が小さくなるような形状を有している。フェース部2は、以下の詳述するように、水平方向に所定のバルジ半径R1で、また、鉛直方向に所定のロール半径R2で形成された曲面を有しており、ボールの打撃面を構成している。また、クラウン部3は、フェース部2の上縁に連なっており、後方にいくに従って、下方へと向かうような曲面を有している。また、ソール部4は、フェース部2の下縁に連なっており、後方にいくに従って上方へと向かうような曲面を有している。
ここで、図1及び図2において、符号Gは、本実施形態のゴルフクラブヘッド1のヘッド重心を示しており、その位置は、フェース部2、クラウン部3、ソール部4、ヒール部5及びトウ部6の形状、形成する材質などによって一義的に決定される。また、符号Ssは、ヘッド重心Gからフェース部2に下ろした垂線とフェース部2との交点であり、スイートスポットを示しているとともに、符号Cfは、フェース部2の図心を示しており、本実施形態では、スイートスポットSsとフェース部2の図心Cfとが略一致するように設定されている。なお、本実施形態では、ヘッド重心Gからソール部4に下ろした垂線を鉛直軸Lzとしている。また、ヘッド重心G及びスイートスポットSsを含む鉛直面に直交して左右方向に沿う軸を第一の水平軸Lx、第一の水平軸Lx及び鉛直軸Lzに直交して前後方向に沿う軸を第二の水平軸Lyとしている。
そして、本実施形態のゴルフクラブヘッド1では、フェース部2の図心Cfと、スイートスポットSsとが略一致していることで、スイートスポットSsでボールを打撃した際に、ヘッドスピードに応じた飛距離を得ることができるとともに、目標とする方向に正確に打ち出すことができる。また、本実施形態のゴルフクラブヘッド1では、フェース部2を、バルジ半径R1及びロール半径R2について、それぞれ<数2>、<数3>に示す条件を満たすように形成することで、安定した方向性、及び、飛距離を得ることを可能としている。
Figure 2011212101
Figure 2011212101
ここで、符号Ygは、ヘッド重心GからスイートスポットSsまでの距離である重心深さを示している。また、符号θは、フェース部2の図心Cfにおける鉛直軸Lzに対する傾斜角であるロフト角(度)を示している。また、符号Iz、Ixは、本実施形態のゴルフクラブヘッド1のそれぞれ鉛直軸Lz及び第一の水平軸Lx回りの慣性モーメントを示している。また、Zは、図心Cfを原点として、フェース部2上における鉛直軸Lz方向の位置を示している。以下に、バルジ半径R1の条件式である<数2>、また、ロール半径R2の条件式である<数3>の詳細について、順に説明する。
(バルジ半径R1について)
図3は、フェース部2において、図心Cf(スイートスポットSs)を原点として第一の水平軸Lxに沿って所定距離Xだけずれた位置でボールを打撃した状態を示している。図3において、ボール半径をRb(mm)、打撃時におけるボールとフェース部2との接触時間をt(s)、ボールによってフェース部2に作用する力をF(N)とすると、ボールに発生するする鉛直軸Lz回りの回転の内、図心Cfからずれて打撃してモーメントが作用することによって発生する、所謂ギア回転の回転数(以下、ギア回転数とする)Ng1(rpm)は、以下の式によって決定される。
Figure 2011212101
また、ボールと、本実施形態のゴルフクラブヘッド1のフェース部2との摩擦係数を表わすスピンレイトをSpとすると、ボールに発生する鉛直軸Lz回りの回転の内、ボールにフェース部2が接触した後に接触時間t(s)後にボールが反発して離間するまでの角度変化によって発生する、所謂圧縮回転の回転数(以下、圧縮回転数とする)Na1(rpm)は、以下の式によって決定される。
Figure 2011212101
従って、図3に示す状態で、ボールに発生する鉛直軸Lz回りの総回転数Nt1(rpm)は、ギア回転数Ng1と圧縮回転数Na1との和であり、以下に示す式となる。
Figure 2011212101
また、図3において、ボールを図心Cfからずれて打撃することにより、ボールCfを飛ばす目標となる方向である第二の水平軸Lyに沿う方向に対して生じる方向のずれ、所謂ギア角Ag1(度)は、以下の式によって決定される。
Figure 2011212101
また、ボールにフェース部2が接触した後に接触時間t(s)後にボールが反発して離間するまでの角度変化により、第二の水平軸Lyに沿う方向に対して生じる方向のずれ、所謂圧縮角Aa1(度)は、以下の式によって決定される。
Figure 2011212101
なお、<数7>、<数8>において、符号Kは、実効効率を表わしている。従って、図3に示す状態で、第二の水平軸Lyに沿う方向に対して、ボールが実際に飛ぶ方向のずれ角At1(度)は、ギア角Ag1と圧縮角Aa1との和であり、以下に示す式となる。
Figure 2011212101
ここで、上記のとおり、フェース部2の所定位置でボールを打撃すると、ボールは、第二の水平軸Lyに対してずれ角At1で飛球するとともに、鉛直軸Lz回りに総回転数Nt1で回転しながら飛球することで、その飛ぶ方向が変化することとなる。ここで、ずれ角At1と総回転数Nt1との比をP(=Nt1/At1)とすると、バルジ半径R1は、以下に示す式となる。
Figure 2011212101
一般のボールにおいて、半径Rbは13〜22mm程度であり、スピンレイトSpは100〜200程度である。また、上記実効効率Kは、一般的に0.8程度である。また、打撃時におけるボールとフェース部2との接触時間t、及び、ボールによってフェース部2に作用する力Fは、一般的な使用者のヘッドスピード(35m/s)で計算すると、接触時間tが2/10000(s)程度、力Fが7000(N)程度である。このため、これらを<数10>に代入すれば、バルジ半径R1は、ずれ角At1と総回転数Nt1との比P、ゴルフクラブヘッド1の鉛直軸Lz回りの慣性モーメントIz、及び、重心深さYgによって、以下の式のように表わされる。
Figure 2011212101
ここで、フェース部2のバルジ半径R1を変化させるとともに、ボールを打撃するフェース部2の位置を第一の水平軸Lxに沿う方向に様々に位置ずれさせて、実際にボールを打撃し、最終的にボールが落下する方向を計測した。なお、本計測においては、一定のヘッドスピード及び軌道で、正確に所望のフェース部2の位置で打撃する必要がある。このため、(株)ミヤマエ製のロボIV型試打ロボット試験機を使用して、当機にバルジ半径R1を変化させた様々なゴルフクラブヘッドを有するクラブをそれぞれ装着して計測を行った。また、フェース部2のバルジ半径R1を変化させるとともに、ボールを打撃するフェース部2の位置を第一の水平軸Lxに沿う方向に様々に位置ずれさせてボールを打撃した際のずれ角At1と総回転数Nt1との比Pを上記<数4>から<数9>に基づいて算出した。
その結果、ずれ角At1と総回転数Nt1との比Pが、以下の式を満たすことにより、ずれ角At1で飛び出したとしても、鉛直軸Lz回りに総回転数Nt1で回転してカーブすることにより所望の方向に落下させることが可能であると判明した。
Figure 2011212101
そして、<数12>に<数11>を代入することにより、<数13>に示す関係式を得ることができ、従って、バルジ半径R1としては、<数13>を満たすようにすることで、フェース部2において、第一の水平軸Lxに沿う方向にいずれの位置で打撃したとしても、打撃したボールを所望の方向に落下させるようにすることができる。なお、<数13>に含まれる各数値は、ボールの種類や、ヘッドスピードによって変化するものである。しかしながら、その変化は、Pの値の変化に対して小さく、結局、通常使用され得るボールで、通常考慮されるべきヘッドスピード25〜55m/sであれば、<数13>を満たすようなバルジ半径R1とすることで同様の効果を得ることができる。また、バルジ半径R1としては、<数13>を満たす範囲内で第一の水平軸Lxに沿う方向に変化させても良い。しかしながら、<数13>を満たしつつフェース部2の全体にわたって一定のバルジ半径R1とすることで、容易かつ精度良くフェース部の曲面を形成することができる。
Figure 2011212101
(ロール半径R2について)
図4は、フェース部2において、図心Cf(スイートスポットSs)を原点として鉛直軸Lzに沿って所定距離Zだけずれた位置でボールを打撃した状態を示している。図4において、ボールに発生する第一の水平軸Lx回りの回転の内、図心Cfからずれて打撃してモーメントが作用することによって発生するギア回転数Ng2(rpm)は、以下の式によって決定される。
Figure 2011212101
また、ボールに発生する第一の水平軸Lx回りの回転の内、ボールにフェース部2が接触した後に接触時間t(s)後にボールが反発して離間するまでの角度変化によって発生する圧縮回転数Na2(rpm)は、以下の式によって決定される。
Figure 2011212101
従って、図4に示す状態で、ボールに発生する第一の水平軸Lx回りの総回転数Nt2(rpm)は、ギア回転数Ng2と圧縮回転数Na2との和であり、以下に示す式となる。
Figure 2011212101
また、図4において、ボールCfの第二の水平軸Lyに対する打ち上げ角度、所謂仰角の内、ボールを図心Cfからずれて打撃することによる変化分であるギア角Ag2(度)は、以下の式によって決定される。
Figure 2011212101
また、仰角の内、ボールにフェース部2が接触した後に接触時間t(s)後にボールが反発して離間するまでの角度変化による変化分である圧縮角Aa2(度)は、以下の式によって決定される。
Figure 2011212101
従って、図4に示す状態で、ボールCfの仰角At2(度)は、ギア角Ag2と圧縮角Aa2との和であり、以下に示す式となる。
Figure 2011212101
ここで、フェース部2のロール半径R2を変化させるとともに、ボールを打撃するフェース部2の位置を鉛直軸Lzに沿う方向に様々に位置ずれさせて、実際にボールを打撃し、最終的にボールが静止する位置までの飛距離を計測した。なお、本計測においては、上記同様に(株)ミヤマエ製のロボIV型試打ロボット試験機を使用して、当機にロール半径R2を変化させた様々なゴルフクラブヘッドを有するクラブをそれぞれ装着して計測を行った。なお、本計測では、ヘッドスピードを35m/sと40m/sとの2つの条件に変えて行った。また、フェース部2のロール半径R2を変化させるとともに、ボールを打撃するフェース部2の位置を鉛直軸Lzに沿う方向に様々に位置ずれさせてボールを打撃した際のずれ角At2及び総回転数Nt2を上記<数14>から<数19>に基づいて算出した。なお、バルジ半径の計算同様に、<数14>から<数19>において、ボールの半径Rbを22mm、スピンレイトSpを90、実効効率Kを0.8、接触時間tを2/10000(s)、力Fを7000(N)とした。
表1には、ヘッドスピード35m/s及びヘッドスピード40m/sのそれぞれにおける各飛距離(ランを含む)、また、対応する仰角At2及び総回転数Nt2の計算結果を示している。また、図5には、表1に示す仰角At2と総回転数Nt2との関係を示している。表1及び図5に示すように、ヘッドスピードに対応した所定の飛距離を確保、具体的には、ヘッドスピード35m/sで飛距離183m以上、ヘッドスピード40m/sで飛距離242m以上を確保できる場合には、ヘッドスピードに関係なく、仰角At2と総回転数Nt2とのプロットが直線的な帯状の範囲に分布していることがわかる。すなわち、一定以上の飛距離を確保するためには、打ち出されたボールの仰角At2と、ボールに与えられた第一の水平軸Lx回りの回転数Nt2とを所定の関係を満たすようにすれば良く、図5から以下の近似式で表現することが可能である。
Figure 2011212101
Figure 2011212101
そして、<数20>に、半径Rb、スピンレイトSp、実効効率K、接触時間t及び力Fを上記値とした<数16>及び<数19>を代入することにより、<数21>に示す関係式を得ることができ、従って、ロール半径R2としては、<数21>を満たすようにすることで、フェース部2において、鉛直軸Lzに沿う方向にいずれの位置で打撃したとしても、ヘッドスピードに応じた一定の飛距離以上でボールを飛ばすことができる。なお、<数21>に含まれる各数値は、ボールの種類や、ヘッドスピードによって変化するものである。しかしながら、<数13>同様に、その変化は、Pの値の変化に対して小さく、結局、通常使用され得るボールで、通常考慮されるべきヘッドスピード25〜55m/sであれば、<数21>を満たすようなロール半径R2とすることで同様の効果を得ることができる。また、<数21>では、フェース部2に、鉛直軸Lzに沿う方向にボールを打撃する位置が異なることで、Zの値が変化し、これにより条件式が異なることになる。しかしながら、フェース部2のいずれの位置でも条件を満たす一定のロール半径R2とすることで、容易かつ精度良くフェース部の曲面を形成することができる。
Figure 2011212101
以上のように、本実施形態のゴルフクラブヘッド1によれば、フェース部2の図心CfとスイートスポットSsとが略一致しているので、ヘッドスピード、また、フェース部2におけるボールを打撃する位置に応じた飛距離を確保しつつ、方向性の向上を図ることができる。また、バルジ半径R1が<数13>を満たしていることで、スイートスポットSs以外の位置でボールを打撃したとしても、打ち出される方向(方向角)と、ボールに与えられる鉛直軸Lz回りの回転数とのバランスを好適なものとして、目標とする位置の近傍に到達させることができる。さらに、ロール半径R2が<数21>を満たしていることで、スイートスポットSs以外の位置でボールを打撃したとしても、打ち出される方向(仰角)と、ボールに与えられる第一の水平軸Lx回りの回転数とのバランスを好適なものとして、安定した飛距離を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェース部
3 クラウン部
4 ヒール部
Cf (フェース部の)図心
G ヘッド重心
R1 バルジ半径
Ss スイートスポット

Claims (3)

  1. 曲面を有してボールの打撃面となるフェース部と、該フェース部の上縁に連なり上部を構成するクラウン部と、前記フェース部の下縁に連なり下部を構成するソール部とを備えるゴルフクラブヘッドであって、
    前記フェース部の図心と、ヘッド重心から前記フェース部に下ろした垂線と該フェース部との交点であるスイートスポットとが略一致していることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    鉛直軸回りの慣性モーメントをIz、スイートスポットからヘッド重心までの距離をYgとして、前記フェース部のバルジ半径Rは、以下の<数1>に示す条件式を満たすことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
    Figure 2011212101
  3. 請求項2に記載のゴルフクラブヘッドにおいて、
    前記フェース部のバルジ半径Rは、全体にわたって一定であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
JP2010081166A 2010-03-31 2010-03-31 ゴルフクラブヘッド Pending JP2011212101A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010081166A JP2011212101A (ja) 2010-03-31 2010-03-31 ゴルフクラブヘッド
US13/075,786 US20110263349A1 (en) 2010-03-31 2011-03-30 Golf club head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010081166A JP2011212101A (ja) 2010-03-31 2010-03-31 ゴルフクラブヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011212101A true JP2011212101A (ja) 2011-10-27

Family

ID=44942515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010081166A Pending JP2011212101A (ja) 2010-03-31 2010-03-31 ゴルフクラブヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011212101A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013248035A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフクラブヘッド

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1119253A (ja) * 1997-07-01 1999-01-26 Shifuto:Kk ゴルフクラブのクラブヘッド
JPH1189976A (ja) * 1997-09-25 1999-04-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd ウッド型ゴルフクラブのメタルヘッド
JP2001170223A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd ウッド型ゴルフクラブヘッド
JP2001190715A (ja) * 2000-01-13 2001-07-17 Bridgestone Sports Co Ltd ウッドクラブヘッド
JP2002239040A (ja) * 2001-02-20 2002-08-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフクラブヘッド
JP2002325867A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd ウッド型ゴルフクラブヘッド
JP2004216173A (ja) * 2004-03-29 2004-08-05 Sumitomo Rubber Ind Ltd ウッド型ゴルフクラブヘッド

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1119253A (ja) * 1997-07-01 1999-01-26 Shifuto:Kk ゴルフクラブのクラブヘッド
JPH1189976A (ja) * 1997-09-25 1999-04-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd ウッド型ゴルフクラブのメタルヘッド
JP2001170223A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd ウッド型ゴルフクラブヘッド
JP2001190715A (ja) * 2000-01-13 2001-07-17 Bridgestone Sports Co Ltd ウッドクラブヘッド
JP2002239040A (ja) * 2001-02-20 2002-08-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフクラブヘッド
JP2002325867A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd ウッド型ゴルフクラブヘッド
JP2004216173A (ja) * 2004-03-29 2004-08-05 Sumitomo Rubber Ind Ltd ウッド型ゴルフクラブヘッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013248035A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフクラブヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11063996B2 (en) Golf club head
JP3984989B2 (ja) 複数のバルジ半径をもったフェースを有するゴルフクラブヘッド
EP2536473B1 (en) Golf club or golf club head having an adjustable ball striking face
JP2019535416A5 (ja)
JP2013506500A (ja) 取り外し可能な質量リングを有するゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド
JP5715520B2 (ja) ゴルフクラブヘッド及びその評価方法
US20160067560A1 (en) Golf club head
KR20130018148A (ko) 골프 클럽 세트
JP2015029545A (ja) ゴルフクラブヘッド
US20160144246A1 (en) Golf club head
JP5898697B2 (ja) スピンストリップを有するゴルフクラブフェース
US8342980B2 (en) Golf club heads with loft-based weights and methods to manufacture golf club heads
JP2006149478A (ja) ゴルフクラブ
JP2011212101A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2011212102A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP5660984B2 (ja) アイアンゴルフクラブヘッドおよびアイアンゴルフクラブ
JP4853597B1 (ja) ゴルフクラブヘッド
JP3193729U (ja) ゴルフ用パター
JPH08141116A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2006102023A (ja) ゴルフクラブセット
JP2015144806A (ja) ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド
JP2005040232A (ja) ゴルフクラブ
JPH1189976A (ja) ウッド型ゴルフクラブのメタルヘッド
JP2004147757A (ja) ウッド型ゴルフクラブヘッドおよびウッド型ゴルフクラブ
JP2009247408A (ja) ゴルフクラブヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160308