JP2001170221A - ゴルフクラブセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アヴェレージ以下の技量が未熟なゴルファー
に対してセット機能を十分にまた無駄がなく発揮出来る
ゴルククラブセットを提供する。 【解決手段】 ロフト角１５度以上６０度未満のゴルフ
クラブの複数本からなるゴルフクラブセットにおいて、
ヘッドのロフト角が３１度未満でソール幅が３０ｍｍ以
上とされる2乃至６本のクラブ（グループ１）及び／又
はヘッドのロフト角が40度以上でソール幅が３０ｍｍ未
満とされ、しかもそのスイングバランスがロフト角度31
度未満のクラブより６インチオンス（４．２３Ｎ＊ｃ
ｍ）以上大きく設定された2乃至６本のクラブ（グルー
プ２）を含んだ構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】ドライバーとパターとを除く
ゴルフクラブセット内各クラブの形状及び構造の組み合
わせに関する。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフクラブのセット機能の一つにセッ
ト内の各番手間で飛距離の差が一定となることが要求さ
れている。そのため基本スペックとしては、クラブの長
さ及びロフト角度が番手間でほぼ一定の間隔で変化さ
れ、セット内の全てのクラブがほぼ一定のスイングバラ
ンスとされている。更に、ヘッドの大きさが番手間で一
定の割合で変化されると共に、同一の色彩や同種類の相
似形の形状が用いられている。即ち、従来のセットマッ
チでは、ライ角、ロフト角、クラブ長さ、クラブ重量、
スイングウエイトだけでなく、ヘッド重量、ヘッド形
状、シャフト硬さなど全てのクラブ設計要素が一定の秩
序に従ってセット展開がなされている。

【０００３】例えば、キャビティアイアンであれば３番
アイアンから９番アイアンまで全てがキャビティ形状と
されており、低重心タイプと呼称されるアイアンではセ
ット内のクラブが全て低重心のヘッドとされている。ま
た、アイアンクラブのフェース幅のセット展開を見る
と、図１０に示すように、クラブ番手が増加するに連れ
て各番手間のフェース幅がほぼ一定の間隔で増加されて
いる。この結果、フェース面の重心位置（リーディング
エッジからフェース面に沿った高さ）も、３番クラブか
ら９番クラブまでクラブ番手が増加するに連れて、一定
の間隔で大きく設定されている。従って、クラブヘッド
の重心を通る水平軸回りの慣性モーメントもまた同様に
クラブ番手が増加するにつれて一定の割合の下に大きく
なることから、フェース面の上下方向のスイートエリア
が番手が大きなるに従って広くなり、ショートアイアン
ほど方向性が良くなるように設定されている（図示省
略）。このように、従来のクラブのセットマッチは、一
定の秩序に従って、各設計要素が設定されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のセッ
トマッチでは整然として美しいセット展開が得られるの
であるが、実用に当たっては、大きな問題をはらんでい
る。図１１は、ヘッドスピードの異なるハードヒッタ
ー、アヴェレージゴルファー、別に、セット内の各クラ
ブ番手毎の平均的な飛距離を計測した本願で飛距離特性
と呼称するものである。前記のセットマッチからすれ
ば、番手が小さなクラブでは、クラブ長さを長くしてヘ
ッドスピードを増加させ、またロフト角を小さくして打
球が上がり過ぎないようにして大きな飛距離が得られる
ように設計されており、また番手の大きなクラブでは、
逆にクラブ長さを短くロフト角を大きくして、飛距離は
出ないが打球の方向性と着地点が重視された設計とされ
ているのであるが、図１１の計測結果によれば、ヘッド
スピードの速いハードヒッター例えばプロゴルファーの
場合には、ほぼセットマッチで企画された通りの飛距離
特性が得られているが、ヘッドスピードが遅くて非力な
アヴェレージ及びシニアゴルファーの場合には、期待通
りの飛距離特性が得られない実態にあることが判る。

【０００５】第一の問題点は、番手の大きなショートア
イアン側の特性では、ヘッドスピードに拘わらず番手間
の飛距離の差がほぼ一定の間隔となっていて従来のセッ
トマッチが期待する通りの飛距離特性が得られているの
であるが、ヘッドスピードが遅くて非力なパワーのない
プレーヤでは、特に使用クラブがロングアイアンになる
程、番手間の飛距離の差が減少してセットマッチで設計
された通りの飛距離特性が得られていない点である。
尚、アヴェレージゴルファーの飛距離のバラツキは、目
標の着地点の前後に５ｍづつ１０ｍとみられており、こ
の点から従来のセットマッチにおいては、番手間の飛距
離の差が１０ｍとなるように各設計要素が設定されてい
る。

【０００６】第二の問題は、番手間で最も飛ぶクラブと
最も飛ばないクラブとの飛距離の差がパワーのないプレ
ーヤーでは極めて少ないことである。図１１によれば、
パワーのあるプレーヤーでは約８０ｍであるのに対し、
パワーのないプレーヤーでは、５０ｍしかない。したが
って、パワーのないプレーヤーでは、番手の小さなクラ
ブの内何本かは実用上不要になってしまっていることで
ある。例えば、前記最大と最小の飛距離差が５０ｍであ
れば、元々番手間の飛距離差が１０ｍとなるようにセッ
トマッチされているので、必要なクラブ本数は６本でよ
いことになり、２〜３本のクラブが不要となる。従っ
て、前記の諸問題に鑑みて、本発明の目的とするところ
は、技量が未熟なアヴェレージゴルファーや非力なシニ
ヤゴルファーに対してセット機能を十分にまた無駄がな
く発揮出来るゴルククラブセットを提供することであ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明に係わるゴルフクラブセットは、請求項１
に記載のごとく、ロフト角１５度以上６０度未満のゴル
フクラブの複数本からなるゴルフクラブセットであっ
て、ヘッドのロフト角が３１度未満でソール幅が３０ｍ
ｍ以上とされる2乃至６本のクラブ（グループ１）及び
／又はヘッドのロフト角が40度以上でソール幅が３０ｍ
ｍ未満とされ、しかもそのスイングバランスがロフト角
度31度未満のクラブより６インチオンス（４．２３Ｎ＊
ｃｍ）以上大きく設定された2乃至６本のクラブ（グル
ープ２）を含んで構成されている。

【０００８】従来のセットマッチにおける第一の問題点
であったところの、ヘッドスピードが遅くて非力なパワ
ーのないプレーヤでは、特に使用クラブがロングアイア
ンになる程、番手間の飛距離の差が減少してセットマッ
チで設計された通りの飛距離特性が得られない点に関し
て考察すると、６番以下の番手のミドル及びロングアイ
アンクラブでは、クラブ長さが長くまたロフト角度が小
さいのが特徴とされていることから、これがパワーのな
いプレーヤーに悪影響して飛距離が延びない原因と即断
し勝ちになるのであるが、一方で、これらのアイアンク
ラブとほぼ同等のロフト角で長さは寧ろ長いクリーク
（＃５Ｗ）、バッフィー（＃４Ｗ）、スプーン（＃３
Ｗ）などのフェアウエイウッドクラブでは、パワーのな
いプレーヤーといえども十分な飛距離を出している事実
があることから、必ずしもクラブ長さやロフト角がその
原因とは言えないと考えられる。このことから、発明者
は、前記したロングアイアンにおける飛距離の延びない
原因をヘッドのソール幅に捉えて、これを３０ｍｍ以上
に設定したクラブを提唱するものである。ソール幅が広
いことによってプレーヤーはアドレス時にウッドクラブ
を構えた如き感じを得ることが出来てスムースなスイン
グが引き起こされ概ね打ち損じの少ない打撃を行うこと
が出来るのである。

【０００９】次に、従来のセットマッチにおける第二の
問題点であったところの、ヘッドスピードが遅くて非力
なパワーのないプレーヤでは、番手間で最も飛ぶクラブ
と最も飛ばないクラブとの飛距離の差が極めて少ない点
に関して考察すると、パワーのないプレーヤーにおいて
は、通常ゴルフ規則から最多で９本のアイアンクラブが
セットとされているが、前記したようにミドル及びロン
グアイアンでの番手間の飛距離に差がつかないことから
がこの部類のアイアンに無用のものが生じこれを除くこ
とで規則上クラブ本数に余裕が生じる。本発明では、こ
の余裕本数を利用して既存のショートアイアン（＃８、
＃９アイアン）よりも飛距離が短く設定されたクラブ
（グループ２）を新設してセット内に追加している。

【００１０】このようにすることで、パワーのないプレ
ーヤーにとって、最も飛ぶクラブと最も飛ばないクラブ
との飛距離の差が拡大してクラブセットとしてグリーン
を攻め易いものとなる。但し、追加されるクラブは既存
のショートアイアンよりもロフト角がより大きく設定さ
れることとなるので、クラブヘッドが低く寝た形状とな
って打球時にボール手前の地面を直接叩く所謂ダフリが
起こり易くなるので、ヘッド重量を一段と増加して地面
に打ち込まれたヘッドのフェース面の先端が地面から容
易に抜け出せるようにされている。従って、スイングバ
ランスは、Ｄ０からＥ０〜１迄の範囲に設定されるが、
特にＤ２以上が好ましい．

【００１１】更に、請求項２に記載のように、請求項１
に言うグループ１のクラブとしては、クラブ長さが３６
インチ（９１．４ｃｍ）以上のクラブにおいて、フェー
スプログレッションが７ｍｍ以上とされ、バルジ及びロ
ール半径が殆ど設けられていないものを宛がうことが好
ましいとしている。バルジ及びロール半径を殆ど設けな
いことで、ヘッド特性にギア効果を発生しにくいアイア
ン的な特性を残すと共に、フェースプログレッションが
付与されてヘッド形状がウッド的となるのでアドレスで
構え易く従来のロングアイアンのようなミスショットを
少なくすると共に方向性に優れた効果が期待出来る。

【００１２】また更に、請求項３に記載のように、前記
グループ１のクラブとしては、ロフト角が３５度以下、
またクラブ長さが３７インチ（９４ｃｍ）以上のものと
するのが好ましい。このように前記グループ１のクラブ
を設定することで、従来のミドルアイアンからロングア
イアンの全てを、ソール幅の大きなウッド的クラブで代
替することとなって、この範囲のアイアンでの飛距離の
伸び悩みを解消する事が出来る。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明に係わる実施例を以下に説
明する。図１に記す表は、実施例１のゴルフクラブセッ
トの構成を示すものである。実施例１では、本発明に係
わるグループ１のクラブに従来のミドルアイアン以下の
短距離用クラブが加えられたものである。大きな飛距離
が要求される本発明でグループ１として分類したクラブ
としては、番手ＮＯ．１からＮＯ．６まで６本のクラブ
が宛がわれ、３１°未満のロフト角（θ）及び３０ｍｍ
以上の広いソール幅（ｗ）が番手に従ってフロー設計さ
れている。しかも、各番手のクラブには、７ｍｍ以上
（本例では、１５ｍｍ以上）のフェースプレグレッショ
ン（ｐ）が設けられており、ウッドクラブとアイアンク
ラブの中間的なヘッド形状を有するクラブとされてい
る。（尚、θ、ｐ、ｗなどは、図２参照）。尚、前記グ
ループ１の各クラブの打球面（ｆ）は完全な平面とされ
て所謂ロール半径やバルジ半径が付されていないものと
されている。また、打球の方向性と着地点の正確さは要
求されるが大きな飛距離を要求されないクラブとして、
番手が＃７、＃８、＃９、ＰＷの従来のクラブセットの
一部であるミドルからショートアイアンの4本がそのま
ま本実施例の構成クラブとして加えられている。

【００１４】前記にごとく構成された本実施例のクラブ
セットについて、番手毎の飛距離（即ち、飛距離特性）
を実打試験により測定した結果を図３に示す。尚、図
中、プロットされた点は、５打の平均値である。同図か
ら判るように、本発明のセットでは、グループ１のクラ
ブの飛距離が伸び、その結果、ショートアイアンに至る
までの全ての番手間で適宜の飛距離差が確保出来てセッ
トとしての機能が十分に発揮されている。即ち、アベレ
ージ以下の技量のゴルファーに対して、従来のロングア
イアン領域での大きな飛距離とショートアイアン領域で
の正確な方向性とを兼ね備えたセット機能が得られてい
る。

【００１５】尚、本発明に属する大きな飛距離を必要と
するグループ１のクラブにおいて、ロフト角３１°以上
のものを試作した結果、アドレスでの大きな違和感が試
打者から訴えられ打球の方向性に不安感が出て使い難い
ことが判明した。また、ソール幅が３０ｍｍ未満の場合
には、ヘッド形状がアイアン的な形に近づくことから、
感覚的な打ち難さをプレーヤーに与えるため好ましくな
い。

【００１６】次に、本発明に係わる実施例２を説明す
る。図４に記す表は、実施例２のゴルフクラブセットの
構成を示すものである。本実施例では、従来のアイアン
クラブセットに本発明のグループ２が加えられたもので
ある。即ち、従来のゴルフクラブセットのアイアンクラ
ブ＃３〜＃８までのクラブ６本と、打球の方向性と着地
点の正確さに特徴を持つ本発明に係わるグループ２のア
イアンクラブα１〜α６までの６本のクラブから構成さ
れている。また、従来のアイアンクラブは、通常通りそ
の打球面（ｆ）が完全な平面とされており、所謂ロール
半径やバルジ半径がこの面に付されていない。また、グ
ループ２のクラブでは、ロフト角（θ’）が４０度以上
と大きく設定され（尚、４０度未満では、その飛距離
が、セット内で従来の短距離用アイアンクラブの飛距離
と殆ど重複することとなってクラブ番手に無駄なものが
発生する。）、ソール幅（ｗ）を３０ｍｍ未満とした上
でクラブ長さ（ｌ）が通常のアイアンクラブの＃７以下
に短く設定されている。尚、グループ２のクラブにおい
て、ソール幅（ｗ）が３０ｍｍ以上とされると地面上の
ボールを打つ際に、地面からの反力や抵抗を受け易くな
って、打ち難いクラブとなってしまう。

【００１７】しかも、ロフト角がこのように大きくなる
と、クラブヘッド（ｈ）の高さが低くなってボール手前
の地面にヘッドの打球面先端を打ち込む所謂ダフリのミ
スショットを起こし易くなることから、グループ２のク
ラブでは、従来のショートアイアンクラブに比してヘッ
ド重量を増加し、スイング時の慣性力で地面や芝の中か
らヘッドが容易に抜け出せるようにしている。即ち、ク
ラブのスイングバランスが６インチオンス以上大きく設
定されている。

【００１８】また、ロフト角を大としてクラブヘッドの
高さが低くなってくると、図５（ｂ）に示すように、打
球時にボールとヘッドの打球面（ｆ）との接触点が下が
り打球面の先端（リーディングエッジ、Ｒ）で地面上の
ボールの腹（側面）を叩く所謂トップ打ちのミスショッ
トが起こり易くなるが、この対策として本実施例では、
図６に斜線で示すように、打球面の先端に打球面と面一
の面を持つ突起（ｔ）が設けられている。

【００１９】実施例２の飛距離特性を調べてみると、図
７に示すように、セット内で最も飛ぶクラブ（＃３，＃
４，）と最も飛ばないクラブ（α６）との飛距離の差が
６５ｍとなって従来のクラブセットでの５０ｍに比べ１
５ｍも増加されている。この結果、クラブセットとして
ゴルフコースを攻略し易くなり、また、特にグリーンま
での短距離において、フルショットをして攻めることが
出来、打ち損じが少なくなる。つまり、この例において
も、飛びに対するセット機能が十分に発揮されている。

【００２０】次に、本発明に係わる実施例３を説明す
る。本実施例では、図８の表に示すように、大きな飛距
離を必要とされるグループ１のクラブとして、ロフト角
（θ）３５度未満、ソール幅（ｗ）が３０ｍｍ以上、フ
ェースプログレッションが７ｍｍ以上（本例では、１５
ｍｍ以上）、またヘッド（ｈ）がウッドクラブとアイア
ンクラブの中間的な形状とされたクラブが３本、番手を
１，３，５としてセットに組み込まれている。また、方
向性と着地点の正確性が重視されたグループ２のクラブ
としては、クラブ長さ（ｌ）を短かくしてロフト角
（θ）が４５度以上、またスイングバランスをグループ
１のクラブより１０インチオンス大きい、また従来のミ
ドル及びショートアイアンで通常採用されるＣ８〜Ｄ０
に対しても６インチオンス以上大きい値となるＤ４とさ
れた番手α１、３、５、６の４本のクラブが組み込まれ
ている。しかも、本実施例では、グループ１とグループ
２の間の飛距離を埋めるために、第３グループのクラブ
として、従来のアイアンクラブ＃７及び＃８の２本が組
み込まれている。

【００２１】本実施例の飛距離特性を実打試験で確認し
たもの図９に示す。同図より、最大の飛距離が略１６０
ｍ最小の飛距離が略６０ｍとなっており、その差が１０
０ｍと従来のセット以上の差が得られていてゴルフコー
スを攻略し易く、従ってまた本実施例のクラブセットは
飛距離に対するセット機能を十分に発揮していることが
判る。尚、本実施例では前記第３グループのクラブとし
ては、通常のアイアンクラブ＃７及び＃８の２本が採用
されたが、これに拘ることなく前記したウッドクラブと
アイアンクラブの中間的なヘッド形状を具える所謂ユー
ティリティクラブで番手の大きなものを採用することが
出来る。

【００２２】

【発明の効果】本発明に係わるクラブセットでは、従来
のアイアンクラブセットにおいてアベレージ以下の技量
のゴルファーに問題とされたロングアイアンでの飛距離
の伸び悩みが解消されて、大きな飛距離が出るクラブか
ら小さな飛距離だが方向性と着地点が正確なクラブまで
の全ての番手間の飛距離が適宜の大きさで秩序良く設定
される他、セット内のクラブにおいて最大の飛距離と最
小の飛距離との差が広がるために、アベレージ以下の技
量のゴルファーにとって、飛距離の加減や正確な方向性
などに対するセット機能が十分に発揮される。また、各
種の形態のゴルフコースに対応が効くクラブ番手の選択
が可能となり、また殆どのクラブでフルショットで攻め
ることが可能となって打ち損じが少なく、ゴルフコース
の攻略が容易となる。更に、本発明に従ってセット内の
クラブを構成すれば、従来のセットマッチの考えに捕ら
われることなくフレクシブルで自由度のあるクラブ組み
合わせによるセットマッチが可能となり、単体売りのユ
ーティリティクラブなども容易にセットに組み込むこと
が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１のゴルフセットの構成をを示す表であ
る。

【図２】クラブの各部の名称を示す図である。

【図３】実施例１の飛距離特性を示す図である。

【図４】実施例２のゴルフセットの構成をを示す表であ
る。

【図５】打球時、ボールとヘッドとの接触点を示す図で
ある。

【図６】打球面先端の突起を示す図である。

【図７】実施例２の飛距離特性を示す図である。

【図８】実施例３のゴルフセットの構成をを示す表であ
る。

【図９】実施例３の飛距離特性を示す図である。

【図１０】従来のアイアンクラブのフェース幅と重心位
置のセット展開を示す図である。

【図１１】従来のアイアンクラブのセットの飛距離特性
を示す図である。

【符号の説明】

ｈ ヘッド ｆ フェース ｌ クラブ長さ ｐ フェースプログレッション Ｒ リーディングエッジ ｔ 突起 ｗ ソール幅 θ ロフト角

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロフト角１５度以上６０度未満のゴルフ
   クラブの複数本からなるゴルフクラブセットであって、
   ヘッドのロフト角が３１度未満でソール幅が３０ｍｍ以
   上とされる2乃至６本のクラブ（グループ１）及び／又
   はヘッドのロフト角が40度以上でソール幅が３０ｍｍ未
   満とされ、しかもそのスイングバランスがロフト角度31
   度未満のクラブより６インチオンス（４．２３Ｎ＊ｃ
   ｍ）以上大きく設定された2乃至６本のクラブ（グルー
   プ２）を含んで構成されていることを特徴とするゴルフ
   クラブセット。
2. 【請求項２】 クラブ長さが３６インチ（９１．４ｃ
   ｍ）以上でフェースプログレッションが７ｍｍ以上とさ
   れしかもバルジ及びロール半径がが殆ど設けられていな
   い前記グループ１のクラブ、及び／又はクラブ長さが３
   ６インチ未満の前記グループ２のクラブを含んで構成さ
   れていることを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラ
   ブセット。
3. 【請求項３】 前記グループ（１）のクラブにおいて、
   ロフト角が３５度以下、またクラブ長さが３７インチ
   （９４ｃｍ）以上とされていることを特徴とする請求項
   １に記載のゴルフクラブセット。