JP2594580Y2 - ポンプと合成樹脂製オイルタンクとの連結構造 - Google Patents

ポンプと合成樹脂製オイルタンクとの連結構造

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JP2594580Y2
JP2594580Y2 JP1991108653U JP10865391U JP2594580Y2 JP 2594580 Y2 JP2594580 Y2 JP 2594580Y2 JP 1991108653 U JP1991108653 U JP 1991108653U JP 10865391 U JP10865391 U JP 10865391U JP 2594580 Y2 JP2594580 Y2 JP 2594580Y2
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JP
Japan
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pump
oil tank
suction hole
discharge cylinder
bolt
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JP1991108653U
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JPH0546657U (ja
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善明 浜崎
弘 上野
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ポンプと合成樹脂製オ
イルタンクとを配管を介さず直接連結するための構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば油圧パワーステアリング装置にお
いては、圧油供給用ポンプの上部にオイルタンクを直接
連結するため、そのポンプの上部に形成された吸入孔に
オイルタンクから下向きに突出する吐出筒を挿入すると
共に、ポンプとオイルタンクとをボルトにより連結する
構造が採用されている。
【0003】車両の重量軽減とコスト低減のため、上記
のような油圧パワーステアリング装置のオイルタンクを
合成樹脂により成形することが提案されている。しか
し、オイルタンクを合成樹脂製にすると、ポンプとの連
結のためにボルトにより締め付けた際に塑性変形し、連
結部の強度が低下したりボルトが緩んでしまうという問
題があった。また、振動がオイルタンクに伝達される
と、タンク内のオイルが波打って給油口から漏洩する原
因になる。
【0004】そこで、ポンプの上部に形成された吸入孔
にオイルタンクから下向きに突出する吐出筒を挿入し、
オイルタンクの外周に環状の弾性部材を嵌合し、この弾
性部材の上面に当接するバンド部材によりオイルタンク
を締め付け、そのバンド部材にブラケットを取り付け、
このブラケットをボルトによりポンプに連結する構造が
提案されている(実公昭62‐28716号公報参
照)。
【考案が解決しようとする課題】
【0005】上記公報に記載されたポンプとオイルタン
クとの連結構造は、その連結に際しバンドによりオイル
タンクを締め付け、そのバンドに取り付けたブラケット
をボルトによりポンプに連結する必要があり、その連結
作業が極めて面倒なものである。
【0006】本考案は上記従来技術の問題を解決するこ
とのできるポンプとオイルタンクとの連結構造を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴とするとこ
ろは、上部に吸入孔を有するポンプと、その吸入孔に挿
入される下向きに突出する吐出筒を有する合成樹脂製オ
イルタンクと、そのポンプの側面に形成される凹部と、
そのオイルタンクと一体成形される抜け止め片とを備
え、前記吐出筒の吸入孔への挿入途中において抜け止め
片はポンプの側面に押されて弾性変形され、その吐出筒
の吸入孔への挿入完了により抜け止め片は復元して凹部
に挿入され、その吐出筒の吸入孔への挿入によりポンプ
に対するオイルタンクの横方向への相対移動が阻止さ
れ、その凹部の内面と抜け止め片との当接によりポンプ
に対するオイルタンクの上方への相対移動が阻止され
そのオイルタンクにボルト受けが一体成形され、そのボ
ルト受けに下方開放の切欠が形成され、その切欠の内部
に弾性変形可能な筒部材が嵌合され、その筒部材に挿入
されるボルトがポンプにねじ合わされる点にある。
【0008】
【作用】本考案の構成によれば、ポンプの上部に形成さ
れた吸入孔にオイルタンクの吐出筒を上方から挿入する
と、その挿入途中においてオイルタンクと一体成形され
た抜け止め片はポンプの側壁に押されて弾性変形する。
その吐出筒の吸入孔への挿入が完了すると、抜け止め片
は復元して凹部に挿入される。しかる後に、ボルトを筒
部材に挿入してポンプにねじ合わせることで、ポンプに
対するオイルタンクの横方向への相対移動と上方への相
対移動とが阻止される。そのポンプに対するオイルタン
クの上方への相対移動の阻止は弾性変形可能な抜け止め
と筒部材を介する連結によりなされるため、オイルタ
ンクへの振動伝達を防止でき、また、その連結部が塑性
変形することはない。その筒部材は下方開放のボルト受
けに嵌合されるので嵌合が容易で連結作業の能率を低下
させることはなく、その凹部と抜け止め片によりオイル
タンクのポンプに対する上方移動が阻止されるので、そ
のような下方開放の切欠であってもボルト受けがボルト
に対して上方移動することはない。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0010】図1に示すポンプ1は、油圧パワーステア
リング装置の圧油供給用に用いられるものであって、そ
の側面から突出する駆動軸に駆動プーリ2が取り付けら
れ、このプーリ2に巻掛けられるベルトを介してエンジ
ンにより駆動される。このポンプ1は、その上部に吸入
孔4が形成され、この吸入孔4からオイルタンク3内の
オイルを吸入する。そのオイルタンク3は合成樹脂製で
あって、下向きに突出する吐出筒5を有し、この吐出筒
5が吸入孔4に挿入される。なお、その吐出筒5の外周
部と、吸入孔4を囲むポンプ1の上部に形成された周溝
にOリング8、9が嵌合され、ポンプ1とオイルタンク
3との間のシールを行なっている。この吐出筒5の吸入
孔4への挿入により、ポンプ1に対するオイルタンク3
の横方向への相対移動が阻止される。
【0011】そのポンプ1の図1において右方の側面1
aに、図2にも示すように一対の凹部6が形成されてい
る。各凹部6に挿入される一対の抜け止め片7がオイル
タンク3と一体成形されている。すなわち、オイルタン
ク3の底壁から下向きに突出する一対の突出部10がタ
ンク3と一体成形され、この突出部10の中央に形成さ
れた開口10aの下縁部に抜け止め片7の下端が一体化
されている。この抜け止め片7は、通常状態においては
上方に向かうに従い凹部6内に向かって傾斜するものと
され、横方向(図1において左右方向)に弾性変形可能
とされている。これにより、図3に示すように、前記吐
出筒5の吸入孔4への挿入途中においては、抜け止め片
7はポンプの側面1aに押されて弾性変形すると共に、
図1に示すように吐出筒5の吸入孔4への挿入完了によ
り抜け止め片7は復元して凹部6に挿入される。この凹
部6の内面と抜け止め片7とが当接することで、ポンプ
1に対するオイルタンク3の上方への抜けが阻止され
る。
【0012】また、オイルタンク3の底壁から下向きに
突出する一対のボルト受け11がタンク3と一体成形さ
れている。各ボルト受け11は、ポンプ1の図1におけ
る左方の側面1bに対向し、図4にも示すように下方開
放の切欠11aが形成されている。この切欠11aの内
部にゴム製の筒部材12が、その外周に形成された周溝
12aを介し嵌合される。その筒部材12に金属製のブ
ッシュ13が挿入されている。このブッシュ13の一端
にはフランジ13aが形成され、このフランジ13aに
座金14を介して当接する頭部15aを有するボルト1
5が、そのブッシュ13に挿入されると共にポンプの側
面1bにねじ合わされる。
【0013】上記構成のポンプ1とオイルタンク3とを
連結するには、先ずオイルタンク3の吐出筒5をポンプ
1の吸入孔4に挿入し、次に抜け止め片7を凹部6内に
挿入する。しかる後に、ボルト15をブッシュ13に挿
入してポンプ1にねじ合わせる。
【0014】上記構成によれば、吐出筒5を吸入孔4に
挿入するだけでポンプ1に対するオイルタンク3の横方
向への相対移動と上方への相対移動とを阻止でき、ポン
プ1とオイルタンク3を連結するボルト15の数を低減
して連結作業の能率を向上できる。また、ポンプ1とオ
イルタンク3は弾性変形可能な抜け止め片7とゴム製の
筒部材12を介し連結されるため、オイルタンク3に伝
達される振動を吸収することができる。
【0015】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではない。
【0016】
【考案の効果】本考案によるポンプとオイルタンクとの
連結構造によれば、ポンプの上部に形成された吸入孔に
オイルタンクの吐出筒を上方から挿入するだけで、ポン
プに対するオイルタンクの横方向への相対移動と上方へ
の相対移動とを阻止できるので、ポンプとオイルタンク
とを連結するボルトの数を低減し、連結作業の能率を向
上できる。また、弾性変形可能な抜け止め片と筒部材
介してポンプとオイルタンクとの連結を行なうため、オ
イルタンクへの振動伝達の低減を効果的に行うことが
きると共に連結部において塑性変形が生じるのを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るポンプとオイルタンクの連結構造
の側面図
【図2】図1の11矢視図
【図3】実施例に係るポンプとオイルタンクの連結構造
の作用説明図
【図4】図1のIV矢視図
【符号の説明】
1 ポンプ 3 オイルタンク 4 吸入孔 5 吐出筒 6 凹部 7 抜け止め片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/07

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に吸入孔を有するポンプと、 その吸入孔に挿入される下向きに突出する吐出筒を有す
    る合成樹脂製オイルタンクと、 そのポンプの側面に形成される凹部と、 そのオイルタンクと一体成形される抜け止め片とを備
    え、 前記吐出筒の吸入孔への挿入途中において抜け止め片は
    ポンプの側面に押されて弾性変形され、 その吐出筒の吸入孔への挿入完了により抜け止め片は復
    元して凹部に挿入され、 その吐出筒の吸入孔への挿入によりポンプに対するオイ
    ルタンクの横方向への相対移動が阻止され、 その凹部の内面と抜け止め片との当接によりポンプに対
    するオイルタンクの上方への相対移動が阻止され、そのオイルタンクにボルト受けが一体成形され、 そのボルト受けに下方開放の切欠が形成され、 その切欠の内部に弾性変形可能な筒部材が嵌合され、 その筒部材に挿入されるボルトがポンプにねじ合わされ
    ることを特徴とするポンプとオイルタンクとの連結構
    造。
JP1991108653U 1991-12-04 1991-12-04 ポンプと合成樹脂製オイルタンクとの連結構造 Expired - Lifetime JP2594580Y2 (ja)

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JPH0546657U JPH0546657U (ja) 1993-06-22
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JPS59100101U (ja) * 1982-12-25 1984-07-06 豊田工機株式会社 リザ−バ

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