JP2593013Y2 - 車両のモノレバー操作装置 - Google Patents

車両のモノレバー操作装置

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JP2593013Y2
JP2593013Y2 JP1992075860U JP7586092U JP2593013Y2 JP 2593013 Y2 JP2593013 Y2 JP 2593013Y2 JP 1992075860 U JP1992075860 U JP 1992075860U JP 7586092 U JP7586092 U JP 7586092U JP 2593013 Y2 JP2593013 Y2 JP 2593013Y2
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valve
swing
swinging
steering
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博司 中上
晋吾 大田
晴茂 西田
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はブルドーザ等の車両のモ
ノレバー操作装置に関し、特に、車両の前後進切換、速
度段切換、操向制御等の複数の操作を、互いに他の操作
に干渉することなくモノレバーにより操作可能にするこ
とによってオペレータの操作性を向上すると共に、疲労
軽減を図ることを目的とする車両のモノレバー操作装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブルドーザ等の車両の変速・操向
操作は前後進切換、速度段切換、左右操向操作を各専用
の操作レバー3本で必要に応じて持ち換えて操作してい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術においては左操向から右操向に切り換える時、
あるいは操向操作から変速操作に切り換える時にレバー
を持ち換える必要があり、スムーズなレバー操作がしに
くく、またオペレータにレバーを持ち換える労力を強要
することによってオペレータの疲労につながる欠点があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は前記従来の技術
における課題を解決するためになされたもので、請求項
1は、車両の運転室に、車両の左右方向に揺動自在に設
置した第1揺動部材と、該第1揺動部材に、車両の前後
方向に揺動自在に設置した第2揺動部材と、該第2揺動
部材に、車両の前後方向に揺動自在に設置した第3揺動
部材と、該第3揺動部材に固定された操作レバーと、該
操作レバーを車両の前後方向に揺動するとき、中立位置
から前方第1位置、あるいは後方第1位置まで揺動する
間は前記第2揺動部材に対する第3揺動部材の揺動を固
定し、前記操作レバーを前方第1位置、あるいは後方第
1位置を超えて前方第2位置、あるいは後方第2位置に
揺動するとき、前記第2揺動部材に対する第3揺動部材
の揺動を可能とするロック機構と、前記操作レバーを前
方第1位置、あるいは後方第1位置に揺動するとき、前
記第1揺動部材に対する第2揺動部材の揺動により所定
の伝動装置を介して操作されると共に、該操作位置に保
持する操作位置保持機構を有する第2制御装置と、前記
操作レバーを前方第2位置、あるいは後方第2位置に揺
動するとき、前記第2揺動部材に対する第3揺動部材の
揺動により所定の伝動装置を介して操作されると共に、
該操作位置に保持する操作位置保持機構を有する第3制
御装置と、前記操作レバーにより第1揺動部材を揺動す
るとき、前記第1揺動部材の揺動により所定の伝動装置
を介して操作されると共に、中立復帰機構を有する第1
制御装置よりなり、
【0005】請求項2は、前記第1制御装置は操向バル
ブであり、第2制御装置は前後進切換バルブであり、第
3制御装置は速度段切換バルブであり、前記第1揺動部
材の揺動により操向バルブを制御する所定の伝動装置
は、前記車両の運転室に固定されると共に、前記第1揺
動部材の揺動によりその入力部を操作される油圧サーボ
バルブと、、該油圧サーボバルブの出力レバーと操向バ
ルブの操作部とを連結する操向ケーブルよりなり、前記
第2揺動部材の揺動により前後進切換バルブを制御する
所定の伝動装置は、前記車両の運転室に固定されると共
に、前記第2揺動部材と前後進切換バルブの操作部とを
連結する前後進ケーブルよりなると共に、前記第3揺動
部材の揺動により速度段切換バルブを操作する伝達機
構、および速度段ケーブルよりなり、
【0006】請求項3は、前記第1制御装置は操向バル
ブであり、第2制御装置は前後進切換バルブであり、第
3制御装置は速度段切換バルブであり、前記第1揺動部
材の揺動により操向バルブを操作する所定の伝動装置、
および前記第1揺動部材に対する第2揺動部材の揺動に
より前後進切換バルブを操作する所定の伝動装置は、前
記操向バルブ制御用パイロット圧を発生すると共に、左
右操向用の各スプールを前記運転室の左右方向に配置、
固定し、また前記前後進切換バルブ制御用パイロット圧
を発生すると共に、前後進切換用の各スプールを前記運
転室の前後方向に配置、固定した操向用比例圧力制御
弁、および前後進切換用比例圧力制御弁と、該操向用比
例圧力制御弁の各スプール、および前後進切換用比例圧
力制御弁の各スプールを操作すると共に、前記第2揺動
部材に固定された操作板と、前記操向用比例圧力制御弁
と操向バルブ、および前後進切換用比例圧力制御弁と前
後進切換バルブとをそれぞれ連結するパイロット配管と
により構成される。
【0007】
【作用】前記構成によるときは次のように作用する。請
求項1は、前記操作レバーを車両の前後方向に揺動する
とき、中立位置から前方第1位置、あるいは後方第1位
置まで揺動する間は、前記第2揺動部材に対する第3揺
動部材の揺動は固定機構によりロックされているため、
前記第2揺動部材と第3揺動部材は一体となって第1揺
動部材に対して揺動し、該第1揺動部材に対する第2揺
動部材の揺動により所定の伝動装置を介して第2制御装
置が操作され、該第2制御装置の操作位置保持機構によ
って前記操作位置に保持される。
【0008】操作レバーを前方第1位置、あるいは後方
第1位置を超えて前方第2位置、あるいは後方第2位置
に揺動するときは、前記第2揺動部材に対する第3揺動
部材の揺動が可能となるため、前記第2揺動部材に対す
る第3揺動部材の揺動により所定の伝動装置を介して第
3制御装置が操作され、該第3制御装置の操作位置保持
機構によって前記操作位置に保持される。前記第2制御
装置、および第3制御装置がその操作位置保持機構によ
って前記各操作位置に保持された状態で、前記操作レバ
ーにより第1揺動部材を揺動すると、前記第1揺動部材
の揺動により所定の伝動装置を介して第1制御装置が操
作され、前記操作レバーから手を離すと該第1制御装置
は中立復帰機構により中立に復帰する。
【0009】請求項2は、前記操作レバーを車両の前後
方向に揺動するとき、中立位置から前方第1位置、ある
いは後方第1位置まで揺動する間は、前記第2揺動部材
に対する第3揺動部材の揺動は固定機構によりロックさ
れているため、前記第2揺動部材と第3揺動部材は一体
となって第1揺動部材に対して揺動し、該第1揺動部材
に対する第2揺動部材の揺動により、前後進ケーブルを
介して前後進切換バルブが操作され、該前後進切換バル
ブの操作位置保持機構によって前記操作位置に保持され
る。
【0010】操作レバーを前方第1位置、あるいは後方
第1位置を超えて前方第2位置、あるいは後方第2位置
に揺動するときは、前記第2揺動部材に対する第3揺動
部材の揺動が可能となるため、前記第2揺動部材に対す
る第3揺動部材の揺動により伝達機構、および速度段ケ
ーブルを介して速度段切換バルブが操作され、該速度段
切換バルブの操作位置保持機構によって前記操作位置に
保持される。前記前後進切換バルブ、および速度段切換
バルブが各操作位置保持機構によって前記操作位置に保
持された状態で、前記操作レバーにより第1揺動部材を
揺動すると、該第1揺動部材の揺動により前記車両の運
転室に固定された油圧サーボバルブの入力部を操作し、
該油圧サーボバルブの出力レバーと操向ケーブルを介し
て操向バルブが操作され、前記操作レバーから手を離す
と操向バルブは中立復帰機構により中立に復帰する。
【0011】請求項3は、前記操作レバーを車両の前後
方向に揺動するとき、中立位置から前方第1位置、ある
いは後方第1位置まで揺動する間は、前記第2揺動部材
に対する第3揺動部材の揺動は固定機構によりロックさ
れているため、前記第2揺動部材と第3揺動部材は一体
となって第1揺動部材に対して揺動し、該第1揺動部材
に対する第2揺動部材の揺動により、該第2揺動部材に
固定された操作板を介して、前記運転室の前後方向に配
置、固定された前後進切換用比例圧力制御弁の各スプー
ルを操作することにより、該前後進切換用比例圧力制御
弁の発生するパイロット圧によりパイロット配管を介し
て前後進切換バルブが操作され、該前後進切換バルブの
操作位置保持機構によって前記操作位置に保持される。
【0012】操作レバーを前方第1位置、あるいは後方
第1位置を超えて前方第2位置、あるいは後方第2位置
に揺動するときは、前記第2揺動部材に対する第3揺動
部材の揺動が可能となるため、前記第2揺動部材に対す
る第3揺動部材の揺動により伝達機構、および速度段ケ
ーブルを介して速度段切換バルブが操作され、該速度段
切換バルブの操作位置保持機構によって前記操作位置に
保持される。前記前後進切換バルブ、および速度段切換
バルブが各操作位置保持機構によって前記操作位置に保
持された状態で、前記操作レバーにより第1揺動部材を
揺動すると、該第2揺動部材に固定された操作板を介し
て、前記運転室の左右方向に配置、固定された操向用比
例圧力制御弁の各スプールを操作することにより、該操
向用比例圧力制御弁の発生するパイロット圧によりパイ
ロット配管を介して操向バルブが操作され、前記操作レ
バーから手を離すと該操向バルブは中立復帰機構により
中立に復帰する。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1乃至図12に基
づいて詳述する。図1は本考案第1実施例における車両
のモノレバー操作装置の運転室内への装着関係、および
操作説明を示す図、図2は本考案第1実施例における操
作レバーの操作パターンを示す図、図3は本考案第1実
施例における車両のモノレバー操作装置の前後進、およ
び操向共に中立における概略外観斜視図、図4は図3に
おける一部A−A断面図、図5は図4におけるC−C断
面図、図6は図3における一部B−B断面図、図7は図
6におけるV矢視図、図8は図6における一部D−D断
面図、図9は本考案第1実施例の前進1速段における図
6と同様な図、図10は本考案第1実施例の前進2速段
における図6と同様な図、図11は本考案第1実施例の
前進3速段における図6と同様な図、図12は本考案第
2実施例を示す図で、(A)は操向中立時における図6
と同様な図、(B)は(A)におけるE−E断面図であ
る。
【0014】図1において、車両の運転室1内の前方左
側には本考案における車両のモノレバー操作装置2が設
置されており、該モノレバー操作装置2は、車両の前後
方向に中立位置Nから、前進1速;F1、前進2速;F
2、前進3速;F3、後進1速;R1、後進2速;R
2、後進3速;R3の六つの速度段位置に操作され、該
各速度段に保持された状態において、前記モノレバー操
作装置2を車両の左右方向に操作すると、車両はそれぞ
れ左右方向に操向する。
【0015】図2において、前記モノレバー操作装置2
を、操向中立(●印)の状態で中立位置Nから車両の前
後方向に前進1速;F1、前進2速;F2、前進3速;
F3、後進1速;R1、後進2速;R2、後進3速;R
3の六つの速度段位置に操作すると、図示されない前後
進切換バルブがそれぞれ中立から前進、または後進に操
作され、該前後進切換バルブのデテントにより該操作位
置に保持されると共に,図示されない速度段切換バルブ
が1速度段位置から2速度段位置、3速度段位置に操作
され、該速度段切換バルブのデテントにより該操作位置
に保持される。また、前記六つの速度段位置に保持され
ている状態で、前記モノレバー操作装置2を車両の左右
方向に操作すると、車両は前記六つの速度段における速
度で図示されない操向バルブを操作して左右方向に操向
する。前記モノレバー操作装置2から手を離せば操向バ
ルブは中立に自動復帰する。
【0016】図3〜図11は本考案の第1実施例を示す
図で、図3〜図8において、3は運転室1に固定された
ブラケット1aに設置された軸受6の軸3a回りに揺動
可能に設置された第1揺動部材、4は前記第1揺動部材
3の軸4a回りに揺動可能に設置された第2揺動部材、
5は前記第2揺動部材4の軸5a回りに揺動可能に設置
された第3揺動部材、2aは前記第3揺動部材5の上面
に立設された操作レバー、7,7は前記第3揺動部材5
の側面に枢支されたローラ、3bは該ローラ7の転動す
る、前記第1揺動部材3の上面に形成された前記軸4a
を中心とする円筒面、8は前記第2揺動部材4に枢支さ
れたボールジョイント、9は該ボールジョイント8に連
結された前後進ケーブル、10a(図示せず)は前記第
3揺動部材5に立設された前進用ピン、10bは同じく
後進用ピン、11aは前進用レバー、11bは後進用レ
バー、11cは前進用ピン穴、11dは後進用ピン穴、
12は伝動装置で、12aは前進用入力軸、12bは後
進用入力軸、12cは出力軸、12dはアイドル軸、1
3aは前進用入力ギヤ、13bは後進用入力ギヤ、13
cは出力ギヤ、13dはアイドルギヤ、14はレバー、
15はボールジョイント、16はロッド、17はボール
ジョイント、18はL形リンク、18aは該L形リンク
18の揺動中心、19はヨーク、20は該ヨーク19に
連結した速度段ケーブルである。
【0017】また、21は油圧サーボバルブ、21aは
該油圧サーボバルブ21の入力スプール、21bは同じ
く出力軸、22は出力レバー、23a,23bはヨー
ク、24a,24bは該ヨーク23a,23bにそれぞ
れ連結された操向ケーブル、25は前記操作レバー2a
の軸上で、前記運転室1に固定されたブラケット1aに
一方を固定し、他方をレバー部材26に固定した自在継
手、26aは前記レバー部材26の一端を構成する球
部、26bは同じく他端を構成する球部、4bは前記第
2揺動部材4の下端部に形成され、前記レバー部材26
の球部26aを嵌合するシリンダ部である。
【0018】次に図3〜図8の作用について説明する。
前記操作レバー2aを車両の前後方向に揺動すると、中
立位置Nから前進1速位置、あるいは後進1速位置まで
揺動する間は、前記第3揺動部材5の側面に枢支された
ローラ7,7が第1揺動部材3の上面に形成された円筒
面3b上を転動するため、前記第3揺動部材5は第2揺
動部材4に対して揺動せず、該第3揺動部材5と第2揺
動部材4は一体となって第1揺動部材3の軸4aの回り
を揺動する。該第1揺動部材3に対する第2揺動部材4
の揺動により、前後進ケーブル9を介して図示しない前
後進切換バルブが操作され、該前後進切換バルブの操作
位置保持機構によって前記操作位置に保持される。該操
作位置保持機構によって保持される前後進切換バルブの
操作位置においては、前記第2揺動部材4に対する第3
揺動部材5の揺動中心である軸5aは伝動装置12の前
進用レバー11aの回転中心である前進用入力軸12a
の軸心、あるいは後進用レバー11bの回転中心である
後進用入力軸12bの軸心と一致する。
【0019】また、操作レバー2aを中立位置Nから前
進1速位置、あるいは後進1速位置を超えて前進2速位
置、前進3速位置、後進2速位置、後進3速位置に揺動
するときは、前記第3揺動部材5の側面に枢支されたロ
ーラ7,7の一方が第1揺動部材3の上面に形成された
円筒面3bから外れて(図10、図11参照)、前記第
2揺動部材4に対して第3揺動部材5の揺動が可能とな
るため、前記第2揺動部材4の軸5a回りに第3揺動部
材5が揺動して、前進用ピン10a、あるいは後進用ピ
ン10bが前進用入力軸12aに固定された前進用レバ
ー11aのピン穴10c、あるいは後進用入力軸12b
に固定された後進用レバー11bのピン穴10dに嵌合
して、前進用入力軸12a、後進用入力軸12b、出力
軸12c、アイドル軸12d、前進用入力ギヤ13a、
後進用入力ギヤ13b、出力ギヤ13c、アイドルギヤ
13dより構成される伝動装置12を介して出力レバー
14、ボールジョイント15、ロッド16、ボールジョ
イント17、軸18a回りに揺動するL形リンク18、
ヨーク19を介して速度段ケーブル20により、図示し
ない速度段切換バルブが操作され、該速度段切換バルブ
の操作位置保持機構によって前記操作位置に保持され
る。
【0020】前記操作レバー2aを中立位置Nから前進
1速位置を超えて前進2速位置、前進3速位置に揺動す
ると、図7、図8における伝動装置12の前進用入力軸
12aは右回りに回転するため、前進用入力ギヤ13
a、該前進用入力ギヤ13aに噛合する出力ギヤ13c
を介して、出力レバー14を左回りに回転させて速度段
切換バルブが前進2速位置、前進3速位置に操作され
る。また、前記操作レバー2aを中立位置Nから後進1
速位置を超えて後進2速位置、後進3速位置に揺動する
と、図7、図8における伝動装置12の後進用入力軸1
2bは左回りに回転するため、後進用入力ギヤ13b、
該後進用入力ギヤ13bに噛合するアイドルギヤ13
d、該アイドルギヤ13dに噛合する出力ギヤ13cを
介して、出力レバー14をやはり左回りに回転させて速
度段切換バルブが後進2速位置、後進3速位置に操作さ
れる。
【0021】前記前後進切換バルブ、および速度段切換
バルブが各操作位置保持機構によって前記操作位置に保
持された状態で、前記操作レバー2aにより第1揺動部
材3を車両の左右方向に揺動すると、前記第2揺動部材
4の下端部に形成されシリンダ部4bに嵌合する球部2
6aを有し、前記運転室1に取り付けられたブラケット
1aに一方を固定した自在継手25の他方に、固定され
たレバー部材26の一端を構成する球部26bにより、
前記運転室1に取り付けられたブラケット1aに固定さ
れた油圧サーボバルブ21の入力スプール21aを操作
すると、出力軸21bより増幅された操作力が出力され
る。該出力軸21bの増幅された操作力により出力レバ
ー22を揺動すると、ヨーク23a,23b、操向ケー
ブル24a,24bを介して図示しない操向バルブが操
作され、前記操作レバー2aから手を離すと操向バルブ
は中立復帰機構により中立に復帰する。
【0022】図9は操作レバー2aを、図4に示す前後
進中立位置Nから前進1速;F1に操作した場合を示す
図であるが、図4と同様であるため説明を省略する。ま
た、図10は操作レバー2aを、図4に示す前後進中立
位置Nから前進2速;F2に操作した場合を示す図であ
るが、図9と同じく、図4と同様であるため説明を省略
する。更に、図11は操作レバー2aを、図4に示す前
後進中立位置Nから前進3速;F3に操作した場合を示
す図であるが、図9と同じく、図4と同様であるため説
明を省略する。また、操作レバー2aを前後進中立位置
Nから後進1速;R1、後進2速;R2、後進3速;R
3に操作した場合についても前記前進1速;F1、前進
2速;F2、前進3速;F3に操作した場合と同様のた
め説明を省略する。
【0023】図4における操作レバー2aのカバー部分
について説明する。27は運転室1のブラケット1aに
固定された内面が球面状の外カバー、28は該外カバー
27の内面にその外面を嵌合しながら摺動する内カバ
ー、29は前記操作レバー2aと内カバー28との嵌合
部を密封するシール材、28aは前記内カバー28に形
成された第1ばね、31は前記操作レバー2aに嵌着し
た第2ばね座、30は前記第1ばね座28aと第2ばね
31との間に装着されたばねである。
【0024】次に図4の作用についで説明する。前記操
作レバー2aを車両の前後方向、および左右方向に操作
して、前後進切換バルブ、速度段切換バルブ、および操
向バルブを制御すると、操作レバー2aは内カバー28
の嵌合穴と傾斜するが、シール材29によってモノレバ
ー操作装置2の内部を外部より密封する。また、運転室
1のブラケット1aに固定された外カバー27の球面状
内面には、前記操作レバー2aに嵌着された第2ばね座
31から反力を受けるばね30によって、第1ばね座2
8aを介して内カバー28の外面を押しつけて嵌合しな
がら摺動することによってモノレバー操作装置2の内部
を外部より密封する。操作レバー2aのカバー部分につ
いては前記構成に限らず、例えばブーツ等、どの様な構
成であってもよいことは勿論である。
【0025】図12は本考案の第2実施例を示す図で、
ボールジョイント8、前後進ケーブル9、油圧サーボバ
ルブ21、入力スプール21a、出力軸21b、出力レ
バー22、ヨーク23a,23b、操向ケーブル24
a,24b、レバー部材26、球部26a,26bがな
い以外は図3と同様のため、該同様の構成、および作用
に関する説明は省略し、図3と異なる部分について説明
する。32は図3における自在継手25の一方に取り付
けられた操作板、32aは該操作板32に装着され、第
2揺動部材4の下端部に形成されシリンダ部4bに嵌合
する球部、33は運転室1のブラケット1aに取り付け
られた前後進・操向用比例圧力制御弁、34は該前後進
・操向用比例圧力制御弁33に形成された右操向スプー
ル、35は同じく、左操向スプール、36は同じく、前
進スプール、37は同じく、後進スプール、38は前記
前後進・操向用比例圧力制御弁33に元圧を供給する圧
力配管、39は前記前後進・操向用比例圧力制御弁33
のドレン配管、40は前記操作板32の操作量に応じた
パイロット圧を出力する後進・右操向パイロットポー
ト、41は同じく、前進・左操向パイロットポート、4
2,43はそれぞれパイロット配管である。
【0026】前記図12の構成によるときは次のように
作用する。前記操作レバー2aを車両の前後方向に揺動
するとき、中立位置Nから前進1速F1位置、あるいは
後進1速R1位置まで揺動する間は、図3同様、前記第
3揺動部材5の側面に枢支されたローラ7,7が第1揺
動部材3の上面に形成された円筒面3b上を転動するた
め、前記第3揺動部材5は第2揺動部材4に対して揺動
せず、該第2揺動部材4と第3揺動部材5は一体となっ
て第1揺動部材3の軸4aの回りを揺動する。該第1揺
動部材3の軸4aに対する第2揺動部材4の揺動によ
り、第2揺動部材4の下端部に形成されシリンダ部4
b、該シリンダ部4bに嵌合された球部32aを介して
操作される操作板32により、前進スプール36、後進
スプール37を操作する。
【0027】また、前記操作レバー2aを車両の左右方
向に揺動すると、第2揺動部材4の揺動により、第2揺
動部材4の下端部に形成されシリンダ部4b、該シリン
ダ部4bに嵌合された球部32aを介して操作される操
作板32により、右操向スプール34、左操向スプール
35を操作する。圧力配管42を介して供給される圧力
ポート38の一定制御圧は、前記前後進・操向用比例圧
力制御弁33の各スプール34〜37の操作量に応じて
一部ドレンポート39からドレン配管45を介してドレ
ンすることによって減圧され、後進・右操向パイロット
ポート40、あるいは前進・左操向パイロットポート4
1からパイロット配管42,43を介して図示しない前
後進切換バルブ、および操向バルブに供給されて、該前
後進切換バルブ、および操向バルブを制御する。速度段
切換バルブの制御については図3と同じであるため、説
明を省略する。
【0028】前記前後進切換バルブ、速度段切換バル
ブ、操向バルブの制御については、前記前後進切換バル
ブ、および速度段切換バルブを制御し、各操作位置保持
機構により前記操作位置に保持された状態で、前記操作
レバー2aにより操向バルブを制御することにより、前
後進の各速度段における操向制御が行われる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によるときは
次のような効果を得ることができる。 (1)車両の前後進切換、速度段切換、操向操作等、複
数の操作をモノレバーにより操作可能とすることによっ
てオペレータの操作性を向上すると共に、疲労軽減を図
ることができる。 (2)複数の操作を他の操作に干渉することなく操作で
きるモノレバー操作装置をコンパクト化することにより
運転室内を広く使用することができる。 (3)操作レバーを車両の前方、あるいは後方に操作す
ることにより、前後進切換に続いて、速度段切換ができ
るため、オペレータの操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案第1実施例における車両のモノレ
バー操作装置の運転室内への装着関係、および操作説明
を示す図である。
【図2】本考案第1実施例における操作レバーの操作パ
ターンを示す図である。
【図3】本考案第1実施例における車両のモノレバー操
作装置の前後進、および操向共に中立における概略外観
斜視図である。
【図4】図3における一部A−A断面図である。
【図5】図4におけるC−C断面図である。
【図6】図3における一部B−B断面図である。
【図7】図6におけるV矢視図である。
【図8】図6における一部D−D断面図である。
【図9】本考案第1実施例の前進1速段における図6と
同様な図である。
【図10】本考案第1実施例の前進2速段における図6
と同様な図である。
【図11】本考案第1実施例の前進3速段における図6
と同様な図である。
【図12】本考案第2実施例を示す図で、(A)は操向
中立時における図6と同様な図、(B)は(A)におけ
るE−E断面図である。
【符号の説明】
1 運転室 1a ブラケット 2 モノレバー操作装置 2a 操作レバー 3 第1揺動部材 3a,4a,5a 軸 3b 円筒面 4 第2揺動部材 4b シリンダ部 5 第3揺動部材 6 軸受 7 ローラ、 8 ボールジョイント 9 前後進ケーブル 10a 前進用ピン10 10b 後進用ピン11 11a 前進用レバー 11b 後進用レバー 11c 前進用ピン穴 11d 後進用ピン穴 12 伝動装置 12a 前進用入力軸 12b 後進用入力軸 12c 出力軸 12d アイドル軸 13a 前進用入力ギヤ 13b 後進用入力ギヤ 13c 出力ギヤ 13d アイドルギヤ 14 レバー 15 ボールジョイント 16 ロッド 17 ボールジョイント 18 L形リンク 18a 揺動中心 19 ヨーク 20 速度段ケーブル 21 油圧サーボバルブ 21a 入力スプール 21b 出力軸 22 出力レバー 23a,23b ヨーク 24a,24b 操向ケーブル 25 自在継手 26 レバー部材 26a,26b 球部 27 外カバー 28 内カバー 28a 第1ばね座 29 シール材 30 ばね 31 第2ばね座 32 操作板 32a 球部 33 前後進・操向用比例圧力制御弁 34 右操向スプール 35 左操向スプール 36 前進スプール 37 後進スプール 38 圧力配管 39 ドレン配管 40 後進・右操向パイロットポート 41 前進・左操向パイロットポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05G 1/00 - 25/04 E02F 9/20

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転室に、車両の左右方向に揺動
    自在に設置した第1揺動部材と、該第1揺動部材に、車
    両の前後方向に揺動自在に設置した第2揺動部材と、該
    第2揺動部材に、車両の前後方向に揺動自在に設置した
    第3揺動部材と、該第3揺動部材に固定された操作レバ
    ーと、該操作レバーを車両の前後方向に揺動するとき、
    中立位置から前方第1位置、あるいは後方第1位置まで
    揺動する間は前記第2揺動部材に対する第3揺動部材の
    揺動を固定し、前記操作レバーを前方第1位置、あるい
    は後方第1位置を超えて前方第2位置、あるいは後方第
    2位置に揺動するとき、前記第2揺動部材に対する第3
    揺動部材の揺動を可能とするロック機構と、前記操作レ
    バーを前方第1位置、あるいは後方第1位置に揺動する
    とき、前記第1揺動部材に対する第2揺動部材の揺動に
    より所定の伝動装置を介して操作されると共に、該操作
    位置に保持する操作位置保持機構を有する第2制御装置
    と、前記操作レバーを前方第2位置、あるいは後方第2
    位置に揺動するとき、前記第2揺動部材に対する第3揺
    動部材の揺動により所定の伝動装置を介して操作される
    と共に、該操作位置に保持する操作位置保持機構を有す
    る第3制御装置と、前記操作レバーにより第1揺動部材
    を揺動するとき、前記第1揺動部材の揺動により所定の
    伝動装置を介して操作されると共に、中立復帰機構を有
    する第1制御装置よりなることを特徴とする車両のモノ
    レバー操作装置。
  2. 【請求項2】 前記第1制御装置は操向バルブであり、
    第2制御装置は前後進切換バルブであり、第3制御装置
    は速度段切換バルブであり、前記第1揺動部材の揺動に
    より操向バルブを制御する所定の伝動装置は、前記車両
    の運転室に固定されると共に、前記第1揺動部材の揺動
    によりその入力部を操作される油圧サーボバルブと、、
    該油圧サーボバルブの出力レバーと操向バルブの操作部
    とを連結する操向ケーブルよりなり、前記第2揺動部材
    の揺動により前後進切換バルブを制御する所定の伝動装
    置は、前記車両の運転室に固定されると共に、前記第2
    揺動部材と前後進切換バルブの操作部とを連結する前後
    進ケーブルよりなると共に、前記第3揺動部材の揺動に
    より速度段切換バルブを操作する伝達機構、および速度
    段ケーブルよりなることを特徴とする請求項1の車両の
    モノレバー操作装置。
  3. 【請求項3】 前記第1制御装置は操向バルブであり、
    第2制御装置は前後進切換バルブであり、第3制御装置
    は速度段切換バルブであり、前記第1揺動部材の揺動に
    より操向バルブを操作する所定の伝動装置、および前記
    第1揺動部材に対する第2揺動部材の揺動により前後進
    切換バルブを操作する所定の伝動装置は、前記操向バル
    ブ制御用パイロット圧を発生すると共に、左右操向用の
    各スプールを前記運転室の左右方向に配置、固定し、ま
    た前記前後進切換バルブ制御用パイロット圧を発生する
    と共に、前後進切換用の各スプールを前記運転室の前後
    方向に配置、固定した操向用比例圧力制御弁、および前
    後進切換用比例圧力制御弁と、該操向用比例圧力制御弁
    の各スプール、および前後進切換用比例圧力制御弁の各
    スプールを操作すると共に、前記第2揺動部材に固定さ
    れた操作板と、前記操向用比例圧力制御弁と操向バル
    ブ、および前後進切換用比例圧力制御弁と前後進切換バ
    ルブとをそれぞれ連結するパイロット配管とにより構成
    されることを特徴とする請求項1の車両のモノレバー操
    作装置。
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