JPH0587616U - 車両のモノレバー操作装置 - Google Patents
車両のモノレバー操作装置Info
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- JPH0587616U JPH0587616U JP3400492U JP3400492U JPH0587616U JP H0587616 U JPH0587616 U JP H0587616U JP 3400492 U JP3400492 U JP 3400492U JP 3400492 U JP3400492 U JP 3400492U JP H0587616 U JPH0587616 U JP H0587616U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案はブルドーザ等の車両のモノレバー操
作装置に関し、特に、車両の前後進切換、速度段切換、
操向等、複数の操作をモノレバーにより操作可能とする
ことによってオペレータの操作性を向上すると共に、疲
労軽減を図ることを目的とする。 【構成】 各操作位置保持機構を有する第1制御装置、
および第2制御装置と、中立復帰機構を有する第3制御
装置を有する車両において、運転室に、車両の左右方向
に揺動可能に設置した第1揺動部材と、該第1揺動部材
に立設したブラケットに、車両の前後方向に揺動可能に
設置した第2揺動部材と、該第2揺動部材に、車両の左
右方向に揺動可能に設置した第3揺動部材からなり、該
第3揺動部材には操作レバーが固定され、該操作レバー
には前記第2揺動部材に対する第3揺動部材の揺動を固
定するロック機構が設置されており、前記第1揺動部材
の揺動により第1制御装置を制御し、前記第2揺動部材
の揺動により第2制御装置を制御し、前記第3揺動部材
の揺動により第3制御装置を制御する。
作装置に関し、特に、車両の前後進切換、速度段切換、
操向等、複数の操作をモノレバーにより操作可能とする
ことによってオペレータの操作性を向上すると共に、疲
労軽減を図ることを目的とする。 【構成】 各操作位置保持機構を有する第1制御装置、
および第2制御装置と、中立復帰機構を有する第3制御
装置を有する車両において、運転室に、車両の左右方向
に揺動可能に設置した第1揺動部材と、該第1揺動部材
に立設したブラケットに、車両の前後方向に揺動可能に
設置した第2揺動部材と、該第2揺動部材に、車両の左
右方向に揺動可能に設置した第3揺動部材からなり、該
第3揺動部材には操作レバーが固定され、該操作レバー
には前記第2揺動部材に対する第3揺動部材の揺動を固
定するロック機構が設置されており、前記第1揺動部材
の揺動により第1制御装置を制御し、前記第2揺動部材
の揺動により第2制御装置を制御し、前記第3揺動部材
の揺動により第3制御装置を制御する。
Description
【0001】
本考案はブルドーザ等の車両のモノレバー操作装置に関し、特に、車両の前後 進切換、速度段切換、操向等、複数の操作をモノレバーにより操作可能とするこ とによってオペレータの操作性を向上すると共に、疲労軽減を図ることを目的と する車両のモノレバー操作装置に関する。
【0002】
従来、ブルドーザの変速・操向操作は前後進切換、速度段切換、左右操向操作 を各専用のレバー3本で必要に応じて持ち換えて操作している。
【0003】
しかしながら、前記従来の技術においては左操向から右操向に切り換える時、 あるいは操向操作から変速操作に切り換える時にレバーを持ち換える必要があり 、スムーズなレバー操作がしにくく、またオペレータにレバーを持ち換える労力 を強要することになりオペレータの疲労につながる欠点があった。
【0004】
本考案は前記従来の技術における課題を解決するためになされたもので、請求 項1は、各操作位置保持機構を有する第1制御装置、および第2制御装置と、中 立復帰機構を有する第3制御装置を有する車両において、運転室に、車両の左右 方向に揺動可能に設置した第1揺動部材と、該第1揺動部材に立設したブラケッ トに、車両の前後方向に揺動可能に設置した第2揺動部材と、該第2揺動部材に 、車両の左右方向に揺動可能に設置した第3揺動部材からなり、該第3揺動部材 には操作レバーが固定され、該操作レバーには前記第2揺動部材に対する第3揺 動部材の揺動を固定するロック機構が設置されており、前記第1揺動部材の揺動 により第1制御装置を制御し、前記第2揺動部材の揺動により第2制御装置を制 御し、前記第3揺動部材の揺動により第3制御装置を制御するように構成した。
【0005】 請求項2は、前記第1制御装置は速度段切換バルブであり、第2制御装置は前 後進切換バルブであり、第3制御装置は操向バルブである車両の変速・操向装置 において、前記第1揺動部材の揺動によりケーブルを介して速度段切換バルブを 制御し、前記第2揺動部材の揺動によりケーブルを介して前後進切換バルブを制 御し、前記第3揺動部材の揺動により油圧サーボバルブの入力側を制御し、該油 圧サーボバルブの出力側からケーブルを介して操向バルブを制御するように構成 した。
【0006】 請求項3は、前記第1制御装置は速度段切換バルブであり、第2制御装置は前 後進切換バルブであり、第3制御装置は操向バルブである車両の変速・操向装置 において、前記操作レバーに設置されている第2揺動部材に対する第3揺動部材 の揺動ロック機構は、前記操作レバーの中心を貫通し、ばねにより外方に付勢さ れたロッドを押仕込むことにより、前記第3揺動部材に遊嵌し、第2揺動部材に 固定されたピンのロッド穴に前記ロッドを挿入することによって達成されるよう に構成した。
【0007】 請求項4は、前記第1制御装置は速度段切換バルブであり、第2制御装置は前 後進切換バルブであり、第3制御装置は操向バルブである車両の変速・操向装置 において、前記第1揺動部材の揺動によりケーブルを介して速度段切換バルブが 制御され、前記操向バルブ制御用パイロット圧を発生するための操向用比例圧力 制御弁の各スプールが車両の左右方向に、また前後進切換バルブ制御用パイロッ ト圧を発生するための前後進切換用比例圧力制御弁の各スプールが車両の前後方 向に配置されるように、前記操向用比例圧力制御弁および前後進切換用比例圧力 制御弁を前記第1揺動部材に固定し、前記第2揺動部材、および第3揺動部材の 揺動により前記操向用比例圧力制御弁、および前後進切換用比例圧力制御弁の各 スプールを制御する操作板を前記第3揺動部材に固定するように構成した。
【0008】 請求項5は、前記ユニバーサル状に操作可能な車両の操作レバーと、運転室に 固定された内面が球面状の外カバーと、該外カバーの内面にその外面を嵌合しな がら摺動すると共に、その内面が球面状の中間カバーと、該中間カバーの内面に その外面を嵌合しながら摺動する内カバーと、前記操作レバーのロッドをその中 心部に嵌着した外表面が球状の駒と、該駒の外表面に摺接し、その外周面を前記 内カバーに固着した軸受と、その中心部を前記操作レバーのロッドに嵌着した第 1ばね座と、その中心部を前記操作レバーに遊嵌し、前記第1ばね座との間にば ねを装着した第2ばね座と、該ばね力により前記第2ばね座を介して前記内カバ ーを前記中間カバーの内面に、また、前記中間カバーの外面を前記外カバーの内 面に押し付けるように構成した。
【0009】
前記構成によれば次のように作用する。 請求項1は、操作レバーに設置されているロック機構により第2揺動部材に対す る第3揺動部材の揺動を固定した状態で前記操作レバーを車両の左右方向、何れ か一方に揺動して第1揺動部材により第1制御装置を操作すると、該第1制御装 置の操作位置保持機構により該操作位置に保持される。また前記操作レバーを車 両の前後方向、何れか一方に揺動して第2揺動部材により第2制御装置を操作す ると、該第2制御装置の操作位置保持機構により該操作位置に保持される。続い て、前記操作レバーに設置されているロック機構を解除した状態で前記操作レバ ーを車両の左右方向、何れか一方に揺動して第3揺動部材により第3制御装置を 操作すると、前記第1制御装置の操作位置、および第2制御装置の操作位置にお いて該第3制御装置の操作量に応じた制御が行われる。前記操作レバーから手を 放せば第3制御装置は中立復帰機構により直ちに中立に復帰する。
【0010】 請求項2は、前記第1揺動部材の揺動によりケーブルを介して速度段切換バル ブが制御され、該速度段切換バルブの操作位置保持機構により該速度段に保持さ れる。また前記操作レバーを車両の前後方向、何れか一方に揺動して第2揺動部 材により前後進切換バルブを操作すると、該前後進切換バルブの操作位置保持機 構により該前後進何れか一方に保持される。続いて、前記操作レバーに設置され ているロック機構を解除した状態で前記操作レバーを車両の左右方向、何れか一 方に揺動して第3揺動部材を揺動することにより、油圧サーボバルブの入力側を 制御すると、該油圧サーボバルブの出力側からケーブルを介して操向バルブが操 作される。従って、前記速度段切換バルブの速度段、および前後進切換バルブの 前後進何れか一方において、該操向バルブの操作量に応じた操向制御が行われる 。前記操作レバーから手を放せば操向バルブは中立復帰機構により直ちに中立に 復帰して直進走行する。
【0011】 請求項3は、操作レバーの中心を貫通し、ばねにより外方に付勢されたロッド を、前記ばね力に抗して押し込むと、該ロッド先端が第2揺動部材に固定された ピンのロッド穴に挿入されるため、第2揺動部材に対する第3揺動部材の揺動が 固定される。この状態で前記操作レバーを操作すると第1揺動部材が揺動するこ とにより、ケーブルを介して速度段切換バルブが制御され、該速度段切換バルブ の操作位置保持機構により該速度段に保持される。 前記ロッドを押し込む手を離せば、該ロッドはばね力により外方に移動するため 前記ロッド先端が第2揺動部材に固定されたピンのロッド穴から抜け出る。この 状態において前記操作レバーを車両の左右方向に操作すると、第3揺動部材が左 右方向に揺動して油圧サーボバルブの入力側が制御されるため、該油圧サーボバ ルブの出力側からケーブルを介して操向バルブが操作される。従って、前記速度 段切換バルブの速度段、および前後進切換バルブの前後進何れか一方において、 該操向バルブの操作量に応じた操向制御が行われる。前記操作レバーから手を放 せば操向バルブは中立復帰機構により直ちに中立に復帰して直進走行する。
【0012】 請求項4は、第1揺動部材の揺動によりケーブルを介して速度段切換バルブが 制御され、該速度段切換バルブの操作位置保持機構により該速度段に保持される 。また前記操作レバーを車両の前後方向、何れか一方に操作して第2揺動部材を 揺動すると共に、前記操作レバーに設置されているロック機構を解除した状態で 前記操作レバーを車両の左右方向、何れか一方に操作して第3揺動部材を揺動す ると、該第3揺動部材に固定された操作板が前記第2揺動部材と第3揺動部材と の揺動に応じて揺動する。従って、前記操向用比例圧力制御弁、および前後進切 換用比例圧力制御弁の各スプールは前記操作板の揺動に応じて制御されるため、 該操作板の揺動に応じた前後進切換バルブ制御用パイロット圧、および操向バル ブ制御用パイロット圧を発生し、該各パイロット圧により前後進切換バルブ、お よび操向バルブが操作される。従って、前記速度段切換バルブの保持されている 速度段、および前後進切換バルブの前後進何れか一方において、前記操向バルブ の操作量に応じた操向制御が行われる。前記操作レバーから手を放せば操向バル ブは中立復帰機構により直ちに中立に復帰して直進走行する。
【0013】 請求項5は、操作レバーと内カバーとは、外表面が球状の駒と、該駒の外表面 に摺接する軸受により密封され、前記内カバーの外表面と、運転室に固定された 外カバーの内面に嵌合されながら摺動する中間カバーを、前記操作レバーに嵌着 した第1ばね座と、その中心部を前記操作レバーに遊嵌し、前記第1ばね座との 間にばねを装着した第2ばね座を介して前記内カバーを前記中間カバーの内面に 、また、前記中間カバーの外面を前記外カバーの内面に押し付けて、前記内カバ ー、中間カバー、外カバーの各摺接部を完全に密封すると共に、前記内カバー、 中間カバーの少ない変位で操作レバーの広い作動範囲が得られる。
【0014】
以下に本考案の実施例につき添付図面を参照して詳述する。 図1乃至図11は本考案の実施例を示す図で、図1は本考案実施例における車両 のモノレバー操作装置の運転室内への装着関係、および操作説明を示す図、図2 (A)は本考案実施例における車両のモノレバー操作装置の前後進および速度段 切換時の操作パターンを示す図、同(B)は同じく2速時における操向操作時の 操作パターンを示す図、図3は本考案実施例における車両のモノレバー操作装置 の概略を示す外観斜視図、図4は本考案第1実施例における車両のモノレバー操 作装置の前後進操作を説明するための一部断面図、図5は図4におけるA−A断 面図、図6は図4におけるZ視図、図7は本考案第1実施例における車両のモノ レバー操作装置の2速における操向操作を説明するための一部断面図、図8は本 考案第1実施例における車両のモノレバー操作装置の1速における操向操作を説 明するための一部断面図、図9は本考案第1実施例における車両のモノレバー操 作装置の3速における操向操作を説明するための一部断面図、図10は本考案実 施例における車両のモノレバー操作装置のカバーの部分を説明するための一部断 面図、図11(A)は本考案第2実施例における車両のモノレバー操作装置の1 速における操向操作を説明するための一部断面図、同(B)は(A)のZ視図で ある。
【0015】 図1において、車両の運転室1内前方には本考案のモノレバー操作装置2が設 置されており、該モノレバー操作装置2の先端には操向ロック用のボタン3を備 えている。前記モノレバー操作装置2を車両の前後方向に操作すると、前後進切 換バルブがそれぞれ前進、および後進に操作され、該前後進切換バルブのデテン トにより該操作位置に保持される。また、前記操向ロック用のボタン3を押すこ とにより操向をロックした状態で前記モノレバー操作装置2を車両の左右方向に 操作すると、速度段切換バルブが運転室内方向では1速度段、外方向では3速度 段に操作され、該速度段切換バルブのデテントにより該操作速度段に保持される 。前記操向ロック用のボタン3から手を離すことにより操向ロックを解除した状 態で、前記モノレバー操作装置2を車両の左右方向に操作すると、前記前後進切 換バルブ、および速度段切換バルブの保持位置において前記操向バルブの操作量 に応じて車両が左方、または右方に操向作動される。
【0016】 図2(A)において、前記モノレバー操作装置2を車両の前後方向に操作する と、前後進切換バルブがそれぞれ前進、あるいは後進に操作され、該前後進切換 バルブのデテントにより該操作位置に保持される。その状態において、前記操向 ロック用のボタン3を押すことにより操向をロックして、前記モノレバー操作装 置2を車両の左右方向に操作すると、速度段切換バルブが所定の速度段に操作さ れ、該速度段切換バルブのデテントにより該操作速度段に保持される。従って、 前記モノレバー操作装置2は操向中立時において前進1速、前進2速、前進3速 、後進1速、後進2速、後進3速、中立1速、中立2速、中立3速、の9位置に 保持されることになる。しかし、中立1速、中立2速、中立3速の位置で車両は 停止している。前記各前後進および速度段において、前記操向ロック用のボタン 3から手を離すことによって操向ロックを解除してモノレバー操作装置2を車両 の左右方向に操作すると、図2(A)の2速度段(黒丸印)については(B)に 示すような操向操作パターンの操向制御が行われる。なお他の1速度段、3速度 段についても2速度段と同様な操向操作パターンとなるが、図示を省略する。
【0017】 図3は本発明の請求項1および請求項2に対応する実施例を示す図で、第1ブ ラケット4a,4bにより第1揺動部材5が図4示される運転室1のダッシュボ ード30に、車両の左右方向に揺動可能に取り付けられている。該第1揺動部材 5には第2ブラケット6a,6bが立設固着されており、該第2ブラケット6a ,6bに固着された軸受7a,7bには第2揺動部材9に固着された軸8a,8 bが車両の前後方向に揺動可能に支持されている。また前記第2揺動部材9に固 着された軸10には第3揺動部材11が遊嵌されており、該第3揺動部材11の 上方には操作レバー12が垂直に固着されていると共に、下方にはシリンダ部材 13が固着されている。前記第1揺動部材5の下方には操向用サーボバルブ14 がボルトにより固定されており、該操向用サーボバルブ14の入力部のスプール 15は、前記シリンダ部材13に自在嵌合し、前記第1揺動部材5上に回動支点 (図4におけるP点)を有するレバー部材16の球部16aを、前記スプール1 5に形成された穴に嵌合させることにより操作される。また、前記操向用サーボ バルブ14にはサーボ油圧の圧力配管17とドレン配管18が接続され、該操向 用サーボバルブ14の出力レバー19は支点20の回りで揺動し、該出力レバー 19の両端はケーブル21a,21bを介して図示しない操向バルブの操作レバ ーに連結されている。前記第2揺動部材9に固着された軸8b(図示されていな いが、図における右方の軸)には、ヨーク22にピン23により枢着されたレバ ー24が固着された締結金具25がボルトにより締め付けられており、前記ヨー ク22はケーブル26を介して図示しない前後進切換バルブの操作レバーに連結 されている。また前記第1揺動部材5はブラケット27、ボールジョイント28 およびケーブル29を介して図示しない速度段切換バルブの操作レバーに連結さ れている。
【0018】 次に、図3の作用について図4乃至図9により説明する。 図4は本発明の請求項1乃至請求項3に対応する実施例を示す、操作レバー12 が中立位置における一部断面図であるが、操作レバー12が中立位置であるため 第2揺動部材9は図の位置となり、ヨーク22のピン23位置はC点にあるが、 操作レバー12を前進方向に操作すると第2揺動部材9は反時計回りに回転して ヨーク22のピン23位置はF点に移動する。また、操作レバー12を前記中立 位置から後進方向に操作すると、第2揺動部材9は時計回りに回転してヨーク2 2のピン23位置はR点に移動する。前記ピン23位置がF−C−Rと移動する ことによりケーブル26を介して図示しない前後進切換バルブを切り換え、該前 後進切換バルブのデテントにより前記切換位置に保持される。前記操作レバー1 2の中心にはロッド12aが摺動可能に配置され、該ロッド12aの外方端には ボタン3が固着されており、該ボタン3は前記操作レバー12から僅か突出して いる。前記ロッド12aを操作レバー12の握り部に固定されたケース12b内 に装着したばね12cにより軸方向外方に付勢することにより、前記ロッド12 aの内方端部が前記軸10のロッド穴10aから抜け出る位置に保持されている 。次に、前記ボタン3をばね12cのばね力に抗して押し込むと、ロッド12a の内方端部が前記軸10のロッド穴10aに嵌合するため、第3揺動部材11が 第2揺動部材9に対して揺動できなくなる。従って、前記操作レバー12を操作 すると第3揺動部材5が車両の左右方向に揺動することによりブラケット27、 ボールジョイント28、ケーブル29を介して図示しない速度段切換バルブを切 り換え、該速度段切換バルブのデテントにより該切換位置に保持される。
【0019】 図7は速度段が2速に切り換えられ、操向用油圧サーボバルブ14が垂直を向 いた状態を示す図で、この状態で操作レバー12に固着されたボタン3を押し込 んでいた手を離すと、ばね12cのばね力によりロッド12aの内方端部が前記 軸10のロッド穴10aから抜け出すため、操作レバー12の操作により第3揺 動部材11が車両の左右方向に揺動する。従って、該第3揺動部材11に固着さ れているシリンダ部材13を介して前記第1揺動部材5に設置された支点Pの回 りに回動するレバー部材16により、操向用サーボバルブ14のスプール15を 操作することにより2速度段における操向操作を行うことができる。
【0020】 図8は速度段が1速に切り換えられ、操向用油圧サーボバルブ14が前記2速 度段の垂直を向いてた状態から反時計方向に揺動した図であり、該1速度段にお ける操向操作については前記図7と同様のため説明を省略する。 図9は速度段が3速に切り換えられ、操向用油圧サーボバルブ14が前記3速度 段の垂直を向いてた状態から時計方向に揺動した図であり、該3速度段における 操向操作については前記図7と同様のため説明を省略する。
【0021】 図10は本発明の請求項5に対応する実施例を示す、車両のモノレバー操作装 置のカバーの部分を説明するための一部断面図である。前記ユニバーサル状に操 作可能な操作レバー12と、運転室1のダッシュボード31に固定された内面が 球面状の外カバー32と、該外カバー32の内面にその外面を嵌合しながら摺動 すると共に、その内面が球面状の中間カバー33と、該中間カバー33の内面に その外面を嵌合しながら摺動する内カバー34と、前記操作レバー12をその中 心部に嵌着した外表面が球状の駒35と、該駒35の外表面に摺接し、その外周 面を前記内カバー34に固着した軸受36と、その中心部を前記操作レバー12 のロッドに嵌着した第1ばね座37と、その中心部を前記操作レバー12に遊嵌 し、前記第1ばね座37との間にばね39を装着した第2ばね座38と、該ばね 39のばね力により前記第2ばね座38を介して前記内カバー34を前記中間カ バー33の内面に、また、前記中間カバー33の外面を前記外カバー32の内面 に押し付けるように構成した。
【0022】 次に図10の作用についで説明する。 操作レバー12と内カバー34とは、外表面が球状の駒35と、該駒35の外表 面に摺接する軸受36により密封され、前記内カバー34の外表面と、運転室1 に固定された外カバー32の内面に嵌合されながら摺動する中間カバー33を、 前記操作レバー12に嵌着した第1ばね座37と、その中心部を前記操作レバー 12に遊嵌し、前記第1ばね座37との間にばね39を装着した第2ばね座38 を介して前記内カバー34を前記中間カバー33の内面に、また、前記中間カバ ー33の外面を前記外カバー32の内面に押し付けて、前記内カバー34、中間 カバー33、外カバー32の各摺接部を完全に密封すると共に、前記内カバー3 4、中間カバー33の少ない変位で操作レバー12の広い作動範囲が得られる。
【0023】 図11の構成において、速度段切換バルブの制御機構、前後進切換バルブの制 御機構、操作レバー12の操向ロック機構、および操作レバー12の密封機構に ついては前記図4乃至図10と同様のため説明を省略する。第1揺動部材5の下 方には操向用比例圧力制御弁47が固定されており、該操向用比例圧力制御弁4 7には操向用パイロット圧を制御するための各スプール40,41が車両の左右 方向に配列設置されており、該各スプール40,41の上方端が摺接している操 作板44は前記第1揺動部材5上の支点Pの回りに回動する。また、前記操作板 44の他方端の球面部は、前記操作レバー12と一体の第3揺動部材11に固着 されているシリンダ部材13に嵌合されており、操作レバー12の揺動に応じて 第3揺動部材11、シリンダ部材13、操作板44を介して前記各スプール40 ,41を制御するように構成されている。前記各スプール40,41の操作量に 応じて発生する前記操向用比例圧力制御弁47からの操向用パイロット圧は、前 進・右操向(後進・左操向)ポート45、または前進・左操向(後進・右操向) ポート46を介して図示しない操向バルブに供給されるように配管されている。
【0024】 次に、図11の作用について説明する。 操向ロック用のボタン3を押し込んだ状態で、操作レバー12を車両の左右方向 に操作すると第1揺動部材5も該方向に揺動され、ブロック27、ボールジョイ ント28、ケーブル29を介して速度段切換バルブが制御され、該速度段切換バ ルブのデテントにより前記制御された速度段に保持される。また、操作レバー1 2を車両の前後方向に操作すると第2揺動部材9に固着されている軸8b締結金 具25、レバー24、該レバー24にピン23により連結されているヨーク22 、ケーブル26を介して前後進切換バルブが制御され、該前後進切換バルブのデ テントにより前記制御された位置に保持される。
【0025】 前記デテントにより保持されている速度段、および前後進位置において、前記 操向ロック用のボタン3から手を離して操向ロックを解除した状態で、操作レバ ー12を車両の左右方向に操作すると第3揺動部材11も該方向に揺動されるた め、該第3揺動部材11に固着されているシリンダ部材13、および第1揺動部 材5に設置されている支点Pの回りに回動する操作板44を介して操向用比例圧 力制御弁の各スプール40,41を操作する。前記各スプール40,41の操作 量に応じて前記操向用比例圧力制御弁47から発生する操向用パイロット圧が、 前進・右操向(後進・左操向)ポート45、あるいは前進・左操向(後進・右操 向)ポート46から図示しない操向バルブに供給されることによって所定の操向 制御が行われる。即ち、前記各デテントにより保持されている速度段、および前 後進位置における、前記操向バルブの制御量に応じた車両の操向が行われる。前 記操作レバー12から手を放せば操向バルブは中立復帰機構により直ちに中立に 復帰して直進走行する。なお、図11は1速度段の場合について説明しているが 、他の速度段についても同様のため説明を省略する。
【0026】
以上詳述したように本考案によるときは次のような効果が得られる。 (1) 車両の前後進切換、速度段切換、操向等、複数の操作をモノレバーによ り操作可能とすることによってオペレータの操作性を向上すると共に、疲労軽減 を図ることができる。 (2) 複数の操作をモノレバーにより操作可能にして操作装置をコンパクトに したので、運転室内を広く使用することができる。 (3)操作レバーのカバー部を二段球面カバー構造にし、該各球面カバー間の摺 接部をばねにより付勢すると共に、前記球面カバー構造と操作レバーとの間を球 面軸受によりシールするように構成すれば、各摺接部を完全に密封すると共に、 装置の耐久性を向上することができる。 また、二段球面カバー構造としたので操作レバーのカバー部をコンパクトに構成 することができる。
【図1】本考案実施例における車両のモノレバー操作装
置の運転室内への装着関係、および操作説明図である。
置の運転室内への装着関係、および操作説明図である。
【図2】(A)は本考案実施例における車両のモノレバ
ー操作装置の前後進、および速度段切換時の操作パター
ンを示す図である。(B)は同じく操向操作時の操作パ
ターンを示す図である。
ー操作装置の前後進、および速度段切換時の操作パター
ンを示す図である。(B)は同じく操向操作時の操作パ
ターンを示す図である。
【図3】本考案実施例における車両のモノレバー操作装
置の概略を示す外観斜視図である。
置の概略を示す外観斜視図である。
【図4】本考案第1実施例における車両のモノレバー操
作装置の前後進操作を説明するための一部断面図であ
る。
作装置の前後進操作を説明するための一部断面図であ
る。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】図4におけるBーB断面図である。
【図7】本考案第1実施例における車両のモノレバー操
作装置の2速における操向操作を説明するための一部断
面図である。
作装置の2速における操向操作を説明するための一部断
面図である。
【図8】本考案第1実施例における車両のモノレバー操
作装置の1速における操向操作を説明するための一部断
面図である。
作装置の1速における操向操作を説明するための一部断
面図である。
【図9】本考案第1実施例における車両のモノレバー操
作装置の3速における操向操作を説明するための一部断
面図である。
作装置の3速における操向操作を説明するための一部断
面図である。
【図10】本考案第1実施例における車両のモノレバー
操作装置のカバーの部分を説明するための一部断面図で
ある。
操作装置のカバーの部分を説明するための一部断面図で
ある。
【図11】(A)は本考案第2実施例における車両のモ
ノレバー操作装置の1速における操向操作を説明するた
めの一部断面図である。(B)は(A)のZ視図であ
る。
ノレバー操作装置の1速における操向操作を説明するた
めの一部断面図である。(B)は(A)のZ視図であ
る。
1 運転室 2 モノレバー操作装置 3 ボタン 4a,4b 第1ブラケット 5 第1揺動部材 6a,6b 第2ブラケット 7a,7b 軸受 8a,8b 軸 9 第2揺動部材 10 軸 11 第3揺動部材 12 操作レバー 13 シリンダ部材 14 操向用サーボバルブ 15 スプール 16 レバー部材 17 圧力配管 18 ドレン配管 19 出力レバー 20 支点 21a,21b ケーブル 22 ヨーク 23 ピン 24 レバー 25 締結金具 26 ケーブル 27 ブラケット 28 ボールジョイント 29 ケーブル 30 ダッシュボード 31 台座 32 外カバー 33 中間カバー 34 内カバー 35 駒 36 軸受 37 第1ばね座 38 第2ばね座 39 ばね 40 右操向スプール 41 左操向スプール 42 前進スプール 43 後進スプール 44 操作板 45 前進・右操向パイロットポート 46 後進・左操向パイロットポート 47 操向用比例圧力制御弁
Claims (5)
- 【請求項1】 各操作位置保持機構を有する第1制御装
置、および第2制御装置と、中立復帰機構を有する第3
制御装置を有する車両において、運転室に、車両の左右
方向に揺動可能に設置した第1揺動部材と、該第1揺動
部材に立設したブラケットに、車両の前後方向に揺動可
能に設置した第2揺動部材と、該第2揺動部材に、車両
の左右方向に揺動可能に設置した第3揺動部材からな
り、該第3揺動部材には操作レバーが固定され、該操作
レバーには前記第2揺動部材に対する第3揺動部材の揺
動を固定するロック機構が設置されており、前記第1揺
動部材の揺動により第1制御装置を制御し、前記第2揺
動部材の揺動により第2制御装置を制御し、前記第3揺
動部材の揺動により第3制御装置を制御することを特徴
とする車両のモノレバー操作装置。 - 【請求項2】 前記第1制御装置は速度段切換バルブで
あり、第2制御装置は前後進切換バルブであり、第3制
御装置は操向バルブである車両の変速・操向装置におい
て、前記第1揺動部材の揺動によりケーブルを介して速
度段切換バルブを制御し、前記第2揺動部材の揺動によ
りケーブルを介して前後進切換バルブを制御し、前記第
3揺動部材の揺動により油圧サーボバルブの入力側を制
御し、該油圧サーボバルブの出力側からケーブルを介し
て操向バルブを制御することを特徴とする請求項1の車
両のモノレバー操作装置。 - 【請求項3】 前記第1制御装置は速度段切換バルブで
あり、第2制御装置は前後進切換バルブであり、第3制
御装置は操向バルブである車両の変速・操向装置におい
て、前記操作レバーに設置されている第2揺動部材に対
する第3揺動部材の揺動ロック機構は、前記操作レバー
の中心を貫通し、ばねにより外方に付勢されたロッドを
押仕込むことにより、前記第3揺動部材に遊嵌し、第2
揺動部材に固定されたピンのロッド穴に前記ロッドを挿
入することによって達成されることを特徴とする請求項
1の車両のモノレバー操作装置。 - 【請求項4】 前記第1制御装置は速度段切換バルブで
あり、第2制御装置は前後進切換バルブであり、第3制
御装置は操向バルブである車両の変速・操向装置におい
て、前記第1揺動部材の揺動によりケーブルを介して速
度段切換バルブが制御され、前記操向バルブ制御用パイ
ロット圧を発生するための操向用比例圧力制御弁の各ス
プールが車両の左右方向に、また前後進切換バルブ制御
用パイロット圧を発生するための前後進切換用比例圧力
制御弁の各スプールが車両の前後方向に配置されるよう
に、前記操向用比例圧力制御弁および前後進切換用比例
圧力制御弁を前記第1揺動部材に固定し、前記第2揺動
部材、および第3揺動部材の揺動により前記操向用比例
圧力制御弁、および前後進切換用比例圧力制御弁の各ス
プールを制御する操作板を前記第3揺動部材に固定した
ことを特徴とする請求項1の車両のモノレバー操作装
置。 - 【請求項5】 前記ユニバーサル状に操作可能な車両の
操作レバーと、運転室に固定された内面が球面状の外カ
バーと、該外カバーの内面にその外面を嵌合しながら摺
動すると共に、その内面が球面状の中間カバーと、該中
間カバーの内面にその外面を嵌合しながら摺動する内カ
バーと、前記操作レバーのロッドをその中心部に嵌着し
た外表面が球状の駒と、該駒の外表面に摺接し、その外
周面を前記内カバーに固着した軸受と、その中心部を前
記操作レバーのロッドに嵌着した第1ばね座と、その中
心部を前記操作レバーに遊嵌し、前記第1ばね座との間
にばねを装着した第2ばね座と、該ばね力により前記第
2ばね座を介して前記内カバーを前記中間カバーの内面
に、また、前記中間カバーの外面を前記外カバーの内面
に押し付けることを特徴とする請求項1の車両のモノレ
バー操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3400492U JPH0587616U (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 車両のモノレバー操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3400492U JPH0587616U (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 車両のモノレバー操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587616U true JPH0587616U (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=12402300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3400492U Pending JPH0587616U (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 車両のモノレバー操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0587616U (ja) |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP3400492U patent/JPH0587616U/ja active Pending
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