JP2592242Y2 - センターベアリングサポート - Google Patents

センターベアリングサポート

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JP2592242Y2
JP2592242Y2 JP1993073364U JP7336493U JP2592242Y2 JP 2592242 Y2 JP2592242 Y2 JP 2592242Y2 JP 1993073364 U JP1993073364 U JP 1993073364U JP 7336493 U JP7336493 U JP 7336493U JP 2592242 Y2 JP2592242 Y2 JP 2592242Y2
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outer peripheral
bearing support
center bearing
gripped
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一登 大能
紀和 佐々木
哲教 安藤
孝良 高津佐
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等においてプロ
ペラシャフトを回転自在にかつ弾性的に支持するセンタ
ーベアリングサポートの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図23に示すように、内周側
にベアリング1を保持する剛材製の内環2と、内環2の
外周側に配置された剛材製の外環3と、内環2と外環3
を接続するとともに内環2の外周面および外環3の内周
面に加硫接着されたベロー状を呈するゴム状弾性材製の
弾性体4とを有するセンターベアリングサポートが知ら
れている。5はベアリング押え環、6,7はシールであ
る。
【0003】センターベアリングサポートは、自動車等
に装着されるのに先立って、プロペラシャフト8の回転
バランスを調整するバランス取りに使用されている。
【0004】バランス取りは、次のようにして行なわれ
るものである。すなわち、図24に示すように、ミッシ
ョン側9とデフ側10の間に架設したプロペラシャフト
8の中途に、全体を符号11で示したセンターベアリン
グサポートを取り付けてこれを治具により支持するとと
もにロードセル12に接続し、プロペラシャフト8を高
速で回転させる。そして回転中にプロペラシャフト8の
バランスを測定し、この測定結果に基づいてプロペラシ
ャフト8に重りを張り付け、これによりプロペラシャフ
ト8のアンバランスを除去する。
【0005】治具は、図25に示すように、三本の爪1
3を備えており、この三本の爪13を外周側から等配に
立ててセンターベアリングサポート11を支持し、更に
具体的には、センターベアリングサポート11を固定的
に支持し得るように、三本の爪13によりセンターベア
リングサポート11の内環2をその外周側から掴持す
る。しかしながら、このようにして内環2をその外周側
から掴持することについては、以下の問題がある。
【0006】すなわち、弾性体4が内環2の外周面に加
硫接着され、内環2の爪13に対する被掴持部において
も、弾性体4が薄膜4aとして内環2の外周面に加硫接
着されている。この薄膜4aは、内環2の形状が図示し
たようなものである限り、内環2と成形金型の組合わせ
の都合上、無くすことができないものである。したがっ
て上記従来技術よると、爪13が、薄膜4aであるとは
言え、柔らかな弾性体4を介して内環2を掴持すること
になるために、内環2を、延てはセンターベアリングサ
ポート11全体を精度良く掴持することができず、よっ
てプロペラシャフト8のバランス取りを旨く行なうこと
ができない問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上の点に鑑
み、バランス取りに際して爪により精度良く掴持される
構造を備えたセンターベアリングサポートを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の請求項1によるセンターベアリングサポー
トは、内環と外環を接続した弾性体が前記内環の外周面
に接着されており、前記内環がシャフトのバランス取り
時に爪により外周側から掴持されるセンターベアリング
サポートにおいて、前記内環の外周側に剛材製の被掴持
部材が取り付けられていることを特徴とする。
【0009】また本考案の請求項2によるセンターベア
リングサポートは、請求項1のセンターベアリングサポ
ートにおいて、前記内環の内周側にベアリング押え環が
取り付けられ、前記ベアリング押え環と前記被掴持部材
が一体成形されていることを特徴とする。
【0010】また本考案の請求項3によるセンターベア
リングサポートは、内環と外環を接続した弾性体が前記
内環の外周面に接着されており、前記内環がシャフトの
バランス取り時に爪により外周側から掴持されるセンタ
ーベアリングサポートにおいて、前記内環が軸方向に分
割されるとともに前記弾性体が前記内環の一の分割体に
接着されており、前記内環の他の分割体が爪により掴持
されることを特徴とする。
【0011】また本考案の請求項4によるセンターベア
リングサポートは、内環と外環を接続した弾性体が前記
内環の外周面に接着されており、前記内環の内周側にベ
アリングが保持され、シャフトのバランス取り時に爪に
より外周側から掴持されるセンターベアリングサポート
において、前記内環に径方向に貫通する貫通部が設けら
れており、前記ベアリングが前記貫通部を介して爪によ
り掴持されることを特徴とする。
【0012】また本考案の請求項5によるセンターベア
リングサポートは、内環と外環を接続した弾性体が前記
内環の外周面に接着されており、前記内環がシャフトの
バランス取り時に爪により外周側から掴持されるセンタ
ーベアリングサポートにおいて、前記内環の外周側に、
前記弾性体を接着する際のゴム回りを制限するゴム回り
制限部材が取り付けられ、前記内環の外周面のうち、前
記ゴム回り制限部材が有ることにより表面露出した部分
が前記爪に対する被掴持部とされていることを特徴とす
る。
【0013】また本考案の請求項6によるセンターベア
リングサポートは、内環と外環を接続した弾性体が前記
内環の外周面に接着されており、前記内環がシャフトの
バランス取り時に爪により外周側から掴持されるセンタ
ーベアリングサポートにおいて、前記内環の外周側に、
前記弾性体を接着する際のゴム回りを制限するゴム回り
制限凸部が設けられ、前記内環の外周面のうち、前記ゴ
ム回り制限凸部が有ることにより表面露出した部分が前
記爪に対する被掴持部とされていることを特徴とする。
【0014】また本考案の請求項7によるセンターベア
リングサポートは、内環と外環を接続した弾性体が前記
内環の外周面に接着されており、前記内環の内周側にベ
アリングが保持され、シャフトのバランス取り時に爪に
より外周側から掴持されるセンターベアリングサポート
において、前記内環に外周方向へ向けての立上り周縁部
を有する孔部が設けられ、前記弾性体が前記立上り周縁
部により堰き止められており、前記ベアリングが前記孔
部を介して爪により掴持されることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1もしくは2によるセンターベアリング
サポートのように、内環の外周側に剛材製の被掴持部材
が取り付けられていたり、請求項3によるセンターベア
リングサポートのように、内環の、弾性体が接着されて
いない分割体が爪に対する被掴持部とされていたり、請
求項4もしくは7によるセンターベアリングサポートの
ように、ベアリングが被掴持部とされていたり、または
請求項5もしくは6のセンターベアリングサポートのよ
うに、内環の外周面の表面露出した部分が被掴持部とさ
れていたりすると、内環またはベアリングが弾性体に邪
魔されることなく、爪により精度良く掴持される。
【0016】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明すると、図1ないし図19に示すセンターベアリング
サポートはそれぞれ、上記従来技術と比較して以下の特
徴を備えている。
【0017】実施例1 図1に示したセンターベアリングサポートにおいては、
内環2の外周側に、弾性体4の薄膜4aを介して、環状
を呈する金属等剛材製の被掴持部材14が嵌着されてお
り、この被掴持部材14がプロペラシャフト(図示せ
ず)のバランス取り時に爪13により外周側から掴持さ
れるようになっている。したがってこの構造によれば、
弾性体4の弾性に邪魔されることなく、内環2を、延て
はセンターベアリングサポート全体を爪13により精度
良く掴持することができる。
【0018】尚、上記したように内環2と被掴持部材1
4の間に弾性体4の薄膜4aが介在していると、この部
分に径方向荷重が入力したときに、内環2と被掴持部材
14が、薄膜4aが弾性変形することにより互いに偏心
することが懸念されるが、図2に示すように、被掴持部
材14の薄膜4aに対する締め代を予め大きく採って薄
膜4aを径方向に充分に圧縮(厚さをwからw’に圧縮
する)しておくことにより、上記懸念はこれを解消する
ことが可能である。これは、弾性体4が図3に示すよう
な非線形のバネ特性を備えていることを有効に利用して
いる。また図2に示したように、被掴持部材14を軸方
向の深くに嵌めて薄膜4aの軸方向端部(図上右端部)
に、環状の、被掴持部材14の嵌着されない非嵌着部分
4bを残しておくと、この部分4bに被掴持部材14が
係合することになるために、被掴持部材14を抜け止め
することができる。
【0019】実施例2 内環2の内周側に金属等剛材製のベアリング押え環5が
嵌着される場合は、図4に示すように、ベアリング押え
環5と被掴持部材14を一体成形することが可能であ
り、これにより部品点数の増加を阻止するとともに製造
または組立に掛かる手間暇の増加を阻止することができ
る。
【0020】実施例3 またベアリング押え環5と被掴持部材14を一体成形す
る場合は、必ずしも被掴持部材14を内環2の外周側に
弾性体4の薄膜4aを介して嵌着する必要はなく、図5
に示すように、薄膜4aと被掴持部材14の間には隙間
15を設定しても良い。
【0021】実施例4 或る種のセンターベアリングサポートの弾性体4には、
例えば、図5に示したように、ストッパ16が一体成形
されている。このストッパ16は、センターベアリング
サポートの作動時、内環2と外環3が大きく偏心したと
きに、外環3の内周面に当接してセンターベアリングサ
ポートのバネ特性(静特性)を切り換えるものである。
しかしてセンターベアリングサポートにこのようなスト
ッパ16が設けられるとともに内環2の外周側に被掴持
部材14が取り付けられている場合には、作動時に被掴
持部材14と外環3とでストッパ16を挾むようにする
ことにより、センターベアリングサポートのバネ特性
(静特性)を二段切換えとすることが可能であり、これ
により自動車等の急発進または急減速時のショック入力
による荷重の急激な立上がりを緩和することができる。
この場合、被掴持部材14、ストッパ16および外環3
はそれぞれ軸方向端部を必要なだけ軸方向に延長して、
図6に示すように三部品を径方向に並べておく。バネ特
性(静特性)の二段切換えは、図7に実線で示すよう
に、ストッパ16が外環3に当接したときに第一回の切
換えが行なわれ、ストッパ16が被掴持部材14と外環
3の間に挾まれたときに第二回の切換えが行なわれる。
【0022】実施例5 図8に示したセンターベアリングサポートにおいては、
内環2が軸方向に二分割されて第一の分割体2aと第二
の分割体2bとに分けられており、弾性体4が第一の分
割体2aの外周面に加硫接着されるとともに第二の分割
体2bがプロペラシャフト(図示せず)のバランス取り
時に爪13により外周側から掴持されるようになってい
る。したがってこの構造によれば、弾性体4の弾性に邪
魔されることなく、内環2を、延てはセンターベアリン
グサポート全体を爪13により精度良く掴持することが
できる。尚、第一の分割体2aと第二の分割体2bは両
者を同一形状とすることが可能であり、これにより部品
の共通化を図ることができる。
【0023】実施例6 内環2の分割体2a,2bは、図8では、互いに軸方向
に離れてそれぞれが別々にベアリング1の外周側に嵌着
されているが、図9に示すように、それぞれの円筒部2
c,2dを互いに嵌合させるようにしても良い。
【0024】実施例7 但し、この場合は、ベアリング1に対して二重の嵌着と
なり、締付け力が過大となってベアリング1に不具合
(ベアリング隙間の減少等)が発生する虞があるため
に、図10に示すように、ベアリング1と第二の分割体
2bの円筒部2dの間にゴム状弾性材製の緩衝体17を
挾んでベアリング1への影響を小さくすると良い。
【0025】実施例8 図11および図12に示したセンターベアリングサポー
トにおいては、内環2の、弾性体4を加硫接着した第一
の分割体2aの内周側にベアリング1が保持され、この
第一の分割体2aの軸方向一端側(図11における右端
側)に切欠2eが三箇所、等配に設けられ(図には一箇
所のみ描かれている)、この各切欠2eに、第二の分割
体2bの軸方向他端側(図11における左端側)に同
数、等配に設けられた軸方向凸部2fが一片ずつ当て嵌
められており、弾性体4を加硫接着されていない第二の
分割体2bがこの各軸方向凸部2fにおいて、プロペラ
シャフト(図示せず)のバランス取り時に爪13により
外周側から掴持されるようになっている。したがってこ
の構造によれば、内環2がベアリング1に対して二重嵌
着されないとともに、弾性体4の弾性に邪魔されること
なく、内環2を、延てはセンターベアリングサポート全
体を爪13により精度良く掴持することができる。尚、
第一の分割体2aの軸方向一端部(図11における右端
部)は、ベアリング1に対する保持力を充分に確保する
ため、図示したように、組立の最終段階において径方向
内方へ折り曲げられている。
【0026】実施例9 図13に示したセンターベアリングサポートにおいて
は、内環2の、弾性体4を加硫接着した第一の分割体2
aの内周側に第二の分割体2bとベアリング1が嵌着さ
れ、第一の分割体2aの軸方向一端側(図上右端側)に
切欠2eが三箇所、等配に設けられ(図には一箇所のみ
描かれている)、この各切欠2eの内周側に、第二の分
割体2bの軸方向他端側(図上左端側)に同数、等配に
設けられた軸方向凸部2fが一片ずつ配置されており、
弾性体4を接着されていない第二の分割体2bがこの各
軸方向凸部2fにおいて、プロペラシャフト(図示せ
ず)のバランス取り時に爪13により外周側から掴持さ
れるようになっている。したがってこの構造によれば、
弾性体4の弾性に邪魔されることなく、内環2を、延て
はセンターベアリングサポート全体を爪13により精度
良く掴持することができる。第一の分割体2aの軸方向
一端部(図上右端部)は、組立の最終段階において径方
向内方へ折り曲げられている。また第二の分割体2b
の、軸方向凸部2fの基端側(図上右側)には、図14
に示すように、ベアリング1の外周側に嵌着される環状
部2gが残されている。6,7はシールである。
【0027】実施例10 図15に示したセンターベアリングサポートにおいて
は、内環2の、弾性体4を加硫接着した第一の分割体2
aの内周側にベアリング1が保持され、この第一の分割
体2aの軸方向一端側(図上右端側)に切欠2eが三箇
所、等配に設けられ(図には一箇所のみ描かれてい
る)、この各切欠2eに、第二の分割体2bの軸方向他
端側(図上左端側)に同数、等配に設けられた軸方向凸
部2fが一片ずつ当て嵌められ、この各軸方向凸部2f
に、径方向に貫通する切欠状の貫通部2hが設けられて
おり、ベアリング1がこの各貫通部2hを介して、プロ
ペラシャフト(図示せず)のバランス取り時に爪13に
より外周側から掴持されるようになっている。貫通部2
hは切欠状の他、孔状であっても良い。したがってこの
構造によれば、弾性体4の弾性に邪魔されることなく、
ベアリング1を、延てはセンターベアリングサポート全
体を爪13により精度良く掴持することができる。第一
の分割体2aの軸方向一端部(図上右端部)は、図示し
たように、組立の最終段階において径方向内方へ折り曲
げられている。
【0028】実施例11 図16に示したセンターベアリングサポートにおいて
は、弾性体4を内環2に加硫接着するのに先立って、内
環2の外周側に、ゴム回りを制限するための、環状を呈
する金属等剛材製のゴム回り制限部材18が嵌着されて
おり、内環2の外周面のうち、このゴム回り制限部材1
8が有ることにより表面露出した部分2iが爪13に対
する被掴持部とされている。したがってこの構造によれ
ば、弾性体4の弾性に邪魔されることなく、内環2を、
延てはセンターベアリングサポート全体を爪13により
精度良く掴持することができる。尚、ゴム回りが制限さ
れるのは、弾性体4を内環2に加硫接着する際に、ゴム
回り制限部材18が成形金型のキャビティの内壁に圧接
するからである。
【0029】実施例12 ゴム回り制限部材18は、図16では、断面略矩形であ
るが、特にその形状を限定されるものではなく、例え
ば、図17に示すように、断面略L字形であっても良
い。
【0030】実施例13 図18に示したセンターベアリングサポートにおいて
は、弾性体4を内環2に加硫接着するのに先立って、内
環2の外周側に、ゴム回りを制限するための、環状を呈
するゴム回り制限凸部2jが設けられており、内環2の
外周面のうち、このゴム回り制限凸部2jが有ることに
より表面露出した部分2iが爪13に対する被掴持部と
されている。したがってこの構造によれば、弾性体4の
弾性に邪魔されることなく、内環2を、延てはセンター
ベアリングサポート全体を爪13により精度良く掴持す
ることができる。ゴム回りが制限されるのは、弾性体4
を内環2に加硫接着する際に、ゴム回り制限凸部2jが
成形金型のキャビティの内壁に圧接するからである。
【0031】実施例14 ゴム回り制限凸部2jを設ける位置(軸方向の位置)に
ついては特に限定されず、例えば図19に示すような位
置であっても良い。
【0032】実施例15 図20に示したセンターベアリングサポートにおいて
は、内環2の内周側にベアリング1が保持されるととも
にベアリング押え環5が嵌着され、内環2におけるベア
リング1の外周側の部分に、外周方向へ向けての立上り
周縁部2lを有する孔部2kが三箇所、等配に設けら
れ、弾性体4が各立上り周縁部2lにより堰き止められ
ており、ベアリング1が各孔部2kを介して、プロペラ
シャフト(図示せず)のバランス取り時に爪(図示せ
ず)により外周側から掴持されるようになっている。し
たがってこの構造によれば、弾性体4の弾性に邪魔され
ることなく、ベアリング1を、延てはセンターベアリン
グサポート全体を爪により精度良く掴持することができ
る。立上り周縁部2lは図21に示すようなもので、図
22(A)(B)(C)に示すように、先ず、内環2に
孔を開け、次いで、その周縁をしごき上げることにより
成形される。
【0033】
【考案の効果】本考案は以下の効果を奏する。すなわ
ち、請求項1もしくは2のように、内環の外周側に剛材
製の被掴持部材を取り付けたり、請求項3のように、内
環の、弾性体が接着されていない分割体を爪に対する被
掴持部としたり、請求項4もしくは7のように、ベアリ
ングを被掴持部としたり、または請求項5もしくは6の
ように、内環の外周面の表面露出した部分を被掴持部と
したりすることにより、内環またはベアリングを、延て
はセンターベアリングサポート全体を治具の爪により精
度良く掴持することができようになり、プロペラシャフ
トのバランス取りを旨く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図2】図1におけるA部拡大図
【図3】圧縮率とゴムの応力の関係を表わしたグラフ
【図4】本考案の実施例2に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図5】本考案の実施例3に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図6】本考案の実施例4に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図7】変位と荷重の関係を表わしたグラフ
【図8】本考案の実施例5に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図9】本考案の実施例6に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図10】本考案の実施例7に係るセンターベアリング
サポートの半裁断面図
【図11】本考案の実施例8に係るセンターベアリング
サポートの半裁断面図
【図12】図11におけるB方向矢視図
【図13】本考案の実施例9に係るセンターベアリング
サポートの半裁断面図
【図14】内環の第二の分割体の半裁断面図
【図15】本考案の実施例10に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図16】本考案の実施例11に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図17】本考案の実施例12に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図18】本考案の実施例13に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図19】本考案の実施例14に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図20】本考案の実施例15に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図21】立上り周縁部の斜視図
【図22】立上り周縁部の成形工程説明図
【図23】従来例に係るセンターベアリングサポートの
半裁断面図
【図24】バランス取りの作業方法を示す説明図
【図25】バランス取りの作業方法を示す説明図
【符号の説明】
1 ベアリング 2 内環 2a 第一の分割体(一の分割体) 2b 第二の分割体(他の分割体) 2c,2d 円筒部 2e 切欠 2f 軸方向凸部 2g 環状部 2h 貫通部 2i 表面露出部分 2j ゴム回り制限凸部 2k 孔部 2l 立上り周縁部 3 外環 4 弾性体 4a 薄膜 4b 非嵌着部分 5 ベアリング押え環 6,7 シール 8 プロペラシャフト 9 ミッション側 10 デフ側 11 センターベアリングサポート 12 ロードセル 13 爪 14 被掴持部材 15 隙間 16 ストッパ 17 緩衝体 18 ゴム回り制限部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安藤 哲教 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式 会社内 (72)考案者 高津佐 孝良 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式 会社内 (56)参考文献 特開 平5−1019(JP,A) 実開 平2−33728(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 27/06 F16F 15/08 B60K 17/24

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)がシャフトのバランス取り時に爪(1
    3)により外周側から掴持されるセンターベアリングサ
    ポートにおいて、前記内環(2)の外周側に剛材製の被
    掴持部材(14)が取り付けられていることを特徴とす
    るセンターベアリングサポート。
  2. 【請求項2】 請求項1のセンターベアリングサポート
    において、前記内環(2)の内周側にベアリング押え環
    (5)が取り付けられ、前記ベアリング押え環(5)と
    前記被掴持部材(14)が一体成形されていることを特
    徴とするセンターベアリングサポート。
  3. 【請求項3】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)がシャフトのバランス取り時に爪(1
    3)により外周側から掴持されるセンターベアリングサ
    ポートにおいて、前記内環(2)が軸方向に分割される
    とともに前記弾性体(4)が前記内環(2)の一の分割
    体(2a)に接着されており、前記内環(2)の他の分
    割体(2b)が爪(13)により掴持されることを特徴
    とするセンターベアリングサポート。
  4. 【請求項4】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)の内周側にベアリング(1)が保持さ
    れ、シャフトのバランス取り時に爪(13)により外周
    側から掴持されるセンターベアリングサポートにおい
    て、前記内環(2)に径方向に貫通する貫通部(2h)
    が設けられており、前記ベアリング(1)が前記貫通部
    (2h)を介して爪(13)により掴持されることを特
    徴とするセンターベアリングサポート。
  5. 【請求項5】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)がシャフトのバランス取り時に爪(1
    3)により外周側から掴持されるセンターベアリングサ
    ポートにおいて、前記内環(2)の外周側に、前記弾性
    体(4)を接着する際のゴム回りを制限するゴム回り制
    限部材(18)が取り付けられ、前記内環(2)の外周
    面のうち、前記ゴム回り制限部材(18)が有ることに
    より表面露出した部分(2i)が前記(13)爪に対す
    る被掴持部とされていることを特徴とするセンターベア
    リングサポート。
  6. 【請求項6】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)がシャフトのバランス取り時に爪(1
    3)により外周側から掴持されるセンターベアリングサ
    ポートにおいて、前記内環(2)の外周側に、前記弾性
    体(4)を接着する際のゴム回りを制限するゴム回り制
    限凸部(2j)が設けられ、前記内環(2)の外周面の
    うち、前記ゴム回り制限凸部(2j)が有ることにより
    表面露出した部分(2i)が前記爪(13)に対する被
    掴持部とされていることを特徴とするセンターベアリン
    グサポート。
  7. 【請求項7】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)の内周側にベアリング(1)が保持さ
    れ、シャフトのバランス取り時に爪(13)により外周
    側から掴持されるセンターベアリングサポートにおい
    て、前記内環(2)に外周方向へ向けての立上り周縁部
    (2l)を有する孔部(2k)が設けられ、前記弾性体
    (4)が前記立上り周縁部(2l)により堰き止められ
    ており、前記ベアリング(1)が前記孔部(2k)を介
    して爪により掴持されることを特徴とするセンターベア
    リングサポート。
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