JPH0725330U - センターベアリングサポート - Google Patents

センターベアリングサポート

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JPH0725330U
JPH0725330U JP7336493U JP7336493U JPH0725330U JP H0725330 U JPH0725330 U JP H0725330U JP 7336493 U JP7336493 U JP 7336493U JP 7336493 U JP7336493 U JP 7336493U JP H0725330 U JPH0725330 U JP H0725330U
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outer peripheral
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gripped
center bearing
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一登 大能
紀和 佐々木
哲教 安藤
孝良 高津佐
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロペラシャフトのバランス取りに際して、
治具の爪13により精度良く掴持される構造を備えたセ
ンターベアリングサポートを提供する。 【構成】 内環2の外周側に剛材製の被掴持部材14を
取り付けて、この被掴持部材14を治具の爪13により
掴持することにした。また内環の、弾性体を接着してい
ない分割体を爪に対する被掴持部としたり、ベアリング
を被掴持部としたり、内環の外周面の表面露出した部分
を被掴持部としたりする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車等においてプロペラシャフトを回転自在にかつ弾性的に支持 するセンターベアリングサポートの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図23に示すように、内周側にベアリング1を保持する剛材製の内 環2と、内環2の外周側に配置された剛材製の外環3と、内環2と外環3を接続 するとともに内環2の外周面および外環3の内周面に加硫接着されたベロー状を 呈するゴム状弾性材製の弾性体4とを有するセンターベアリングサポートが知ら れている。5はベアリング押え環、6,7はシールである。
【0003】 センターベアリングサポートは、自動車等に装着されるのに先立って、プロペ ラシャフト8の回転バランスを調整するバランス取りに使用されている。
【0004】 バランス取りは、次のようにして行なわれるものである。すなわち、図24に 示すように、ミッション側9とデフ側10の間に架設したプロペラシャフト8の 中途に、全体を符号11で示したセンターベアリングサポートを取り付けてこれ を治具により支持するとともにロードセル12に接続し、プロペラシャフト8を 高速で回転させる。そして回転中にプロペラシャフト8のバランスを測定し、こ の測定結果に基づいてプロペラシャフト8に重りを張り付け、これによりプロペ ラシャフト8のアンバランスを除去する。
【0005】 治具は、図25に示すように、三本の爪13を備えており、この三本の爪13 を外周側から等配に立ててセンターベアリングサポート11を支持し、更に具体 的には、センターベアリングサポート11を固定的に支持し得るように、三本の 爪13によりセンターベアリングサポート11の内環2をその外周側から掴持す る。しかしながら、このようにして内環2をその外周側から掴持することについ ては、以下の問題がある。
【0006】 すなわち、弾性体4が内環2の外周面に加硫接着され、内環2の爪13に対す る被掴持部においても、弾性体4が薄膜4aとして内環2の外周面に加硫接着さ れている。この薄膜4aは、内環2の形状が図示したようなものである限り、内 環2と成形金型の組合わせの都合上、無くすことができないものである。したが って上記従来技術よると、爪13が、薄膜4aであるとは言え、柔らかな弾性体 4を介して内環2を掴持することになるために、内環2を、延てはセンターベア リングサポート11全体を精度良く掴持することができず、よってプロペラシャ フト8のバランス取りを旨く行なうことができない問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は以上の点に鑑み、バランス取りに際して爪により精度良く掴持される 構造を備えたセンターベアリングサポートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の請求項1によるセンターベアリングサポー トは、内環と外環を接続した弾性体が前記内環の外周面に接着されており、前記 内環がシャフトのバランス取り時に爪により外周側から掴持されるセンターベア リングサポートにおいて、前記内環の外周側に剛材製の被掴持部材が取り付けら れていることを特徴とする。
【0009】 また本考案の請求項2によるセンターベアリングサポートは、請求項1のセン ターベアリングサポートにおいて、前記内環の内周側にベアリング押え環が取り 付けられ、前記ベアリング押え環と前記被掴持部材が一体成形されていることを 特徴とする。
【0010】 また本考案の請求項3によるセンターベアリングサポートは、内環と外環を接 続した弾性体が前記内環の外周面に接着されており、前記内環がシャフトのバラ ンス取り時に爪により外周側から掴持されるセンターベアリングサポートにおい て、前記内環が軸方向に分割されるとともに前記弾性体が前記内環の一の分割体 に接着されており、前記内環の他の分割体が爪により掴持されることを特徴とす る。
【0011】 また本考案の請求項4によるセンターベアリングサポートは、内環と外環を接 続した弾性体が前記内環の外周面に接着されており、前記内環の内周側にベアリ ングが保持され、シャフトのバランス取り時に爪により外周側から掴持されるセ ンターベアリングサポートにおいて、前記内環に径方向に貫通する貫通部が設け られており、前記ベアリングが前記貫通部を介して爪により掴持されることを特 徴とする。
【0012】 また本考案の請求項5によるセンターベアリングサポートは、内環と外環を接 続した弾性体が前記内環の外周面に接着されており、前記内環がシャフトのバラ ンス取り時に爪により外周側から掴持されるセンターベアリングサポートにおい て、前記内環の外周側に、前記弾性体を接着する際のゴム回りを制限するゴム回 り制限部材が取り付けられ、前記内環の外周面のうち、前記ゴム回り制限部材が 有ることにより表面露出した部分が前記爪に対する被掴持部とされていることを 特徴とする。
【0013】 また本考案の請求項6によるセンターベアリングサポートは、内環と外環を接 続した弾性体が前記内環の外周面に接着されており、前記内環がシャフトのバラ ンス取り時に爪により外周側から掴持されるセンターベアリングサポートにおい て、前記内環の外周側に、前記弾性体を接着する際のゴム回りを制限するゴム回 り制限凸部が設けられ、前記内環の外周面のうち、前記ゴム回り制限凸部が有る ことにより表面露出した部分が前記爪に対する被掴持部とされていることを特徴 とする。
【0014】 また本考案の請求項7によるセンターベアリングサポートは、内環と外環を接 続した弾性体が前記内環の外周面に接着されており、前記内環の内周側にベアリ ングが保持され、シャフトのバランス取り時に爪により外周側から掴持されるセ ンターベアリングサポートにおいて、前記内環に外周方向へ向けての立上り周縁 部を有する孔部が設けられ、前記弾性体が前記立上り周縁部により堰き止められ ており、前記ベアリングが前記孔部を介して爪により掴持されることを特徴とす る。
【0015】
【作用】
請求項1もしくは2によるセンターベアリングサポートのように、内環の外周 側に剛材製の被掴持部材が取り付けられていたり、請求項3によるセンターベア リングサポートのように、内環の、弾性体が接着されていない分割体が爪に対す る被掴持部とされていたり、請求項4もしくは7によるセンターベアリングサポ ートのように、ベアリングが被掴持部とされていたり、または請求項5もしくは 6のセンターベアリングサポートのように、内環の外周面の表面露出した部分が 被掴持部とされていたりすると、内環またはベアリングが弾性体に邪魔されるこ となく、爪により精度良く掴持される。
【0016】
【実施例】
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明すると、図1ないし図19に示 すセンターベアリングサポートはそれぞれ、上記従来技術と比較して以下の特徴 を備えている。
【0017】 実施例1 図1に示したセンターベアリングサポートにおいては、内環2の外周側に、弾 性体4の薄膜4aを介して、環状を呈する金属等剛材製の被掴持部材14が嵌着 されており、この被掴持部材14がプロペラシャフト(図示せず)のバランス取 り時に爪13により外周側から掴持されるようになっている。したがってこの構 造によれば、弾性体4の弾性に邪魔されることなく、内環2を、延てはセンター ベアリングサポート全体を爪13により精度良く掴持することができる。
【0018】 尚、上記したように内環2と被掴持部材14の間に弾性体4の薄膜4aが介在 していると、この部分に径方向荷重が入力したときに、内環2と被掴持部材14 が、薄膜4aが弾性変形することにより互いに偏心することが懸念されるが、図 2に示すように、被掴持部材14の薄膜4aに対する締め代を予め大きく採って 薄膜4aを径方向に充分に圧縮(厚さをwからw’に圧縮する)しておくことに より、上記懸念はこれを解消することが可能である。これは、弾性体4が図3に 示すような非線形のバネ特性を備えていることを有効に利用している。また図2 に示したように、被掴持部材14を軸方向の深くに嵌めて薄膜4aの軸方向端部 (図上右端部)に、環状の、被掴持部材14の嵌着されない非嵌着部分4bを残 しておくと、この部分4bに被掴持部材14が係合することになるために、被掴 持部材14を抜け止めすることができる。
【0019】 実施例2 内環2の内周側に金属等剛材製のベアリング押え環5が嵌着される場合は、図 4に示すように、ベアリング押え環5と被掴持部材14を一体成形することが可 能であり、これにより部品点数の増加を阻止するとともに製造または組立に掛か る手間暇の増加を阻止することができる。
【0020】 実施例3 またベアリング押え環5と被掴持部材14を一体成形する場合は、必ずしも被 掴持部材14を内環2の外周側に弾性体4の薄膜4aを介して嵌着する必要はな く、図5に示すように、薄膜4aと被掴持部材14の間には隙間15を設定して も良い。
【0021】 実施例4 或る種のセンターベアリングサポートの弾性体4には、例えば、図5に示した ように、ストッパ16が一体成形されている。このストッパ16は、センターベ アリングサポートの作動時、内環2と外環3が大きく偏心したときに、外環3の 内周面に当接してセンターベアリングサポートのバネ特性(静特性)を切り換え るものである。しかしてセンターベアリングサポートにこのようなストッパ16 が設けられるとともに内環2の外周側に被掴持部材14が取り付けられている場 合には、作動時に被掴持部材14と外環3とでストッパ16を挾むようにするこ とにより、センターベアリングサポートのバネ特性(静特性)を二段切換えとす ることが可能であり、これにより自動車等の急発進または急減速時のショック入 力による荷重の急激な立上がりを緩和することができる。この場合、被掴持部材 14、ストッパ16および外環3はそれぞれ軸方向端部を必要なだけ軸方向に延 長して、図6に示すように三部品を径方向に並べておく。バネ特性(静特性)の 二段切換えは、図7に実線で示すように、ストッパ16が外環3に当接したとき に第一回の切換えが行なわれ、ストッパ16が被掴持部材14と外環3の間に挾 まれたときに第二回の切換えが行なわれる。
【0022】 実施例5 図8に示したセンターベアリングサポートにおいては、内環2が軸方向に二分 割されて第一の分割体2aと第二の分割体2bとに分けられており、弾性体4が 第一の分割体2aの外周面に加硫接着されるとともに第二の分割体2bがプロペ ラシャフト(図示せず)のバランス取り時に爪13により外周側から掴持される ようになっている。したがってこの構造によれば、弾性体4の弾性に邪魔される ことなく、内環2を、延てはセンターベアリングサポート全体を爪13により精 度良く掴持することができる。尚、第一の分割体2aと第二の分割体2bは両者 を同一形状とすることが可能であり、これにより部品の共通化を図ることができ る。
【0023】 実施例6 内環2の分割体2a,2bは、図8では、互いに軸方向に離れてそれぞれが別 々にベアリング1の外周側に嵌着されているが、図9に示すように、それぞれの 円筒部2c,2dを互いに嵌合させるようにしても良い。
【0024】 実施例7 但し、この場合は、ベアリング1に対して二重の嵌着となり、締付け力が過大 となってベアリング1に不具合(ベアリング隙間の減少等)が発生する虞がある ために、図10に示すように、ベアリング1と第二の分割体2bの円筒部2dの 間にゴム状弾性材製の緩衝体17を挾んでベアリング1への影響を小さくすると 良い。
【0025】 実施例8 図11および図12に示したセンターベアリングサポートにおいては、内環2 の、弾性体4を加硫接着した第一の分割体2aの内周側にベアリング1が保持さ れ、この第一の分割体2aの軸方向一端側(図11における右端側)に切欠2e が三箇所、等配に設けられ(図には一箇所のみ描かれている)、この各切欠2e に、第二の分割体2bの軸方向他端側(図11における左端側)に同数、等配に 設けられた軸方向凸部2fが一片ずつ当て嵌められており、弾性体4を加硫接着 されていない第二の分割体2bがこの各軸方向凸部2fにおいて、プロペラシャ フト(図示せず)のバランス取り時に爪13により外周側から掴持されるように なっている。したがってこの構造によれば、内環2がベアリング1に対して二重 嵌着されないとともに、弾性体4の弾性に邪魔されることなく、内環2を、延て はセンターベアリングサポート全体を爪13により精度良く掴持することができ る。尚、第一の分割体2aの軸方向一端部(図11における右端部)は、ベアリ ング1に対する保持力を充分に確保するため、図示したように、組立の最終段階 において径方向内方へ折り曲げられている。
【0026】 実施例9 図13に示したセンターベアリングサポートにおいては、内環2の、弾性体4 を加硫接着した第一の分割体2aの内周側に第二の分割体2bとベアリング1が 嵌着され、第一の分割体2aの軸方向一端側(図上右端側)に切欠2eが三箇所 、等配に設けられ(図には一箇所のみ描かれている)、この各切欠2eの内周側 に、第二の分割体2bの軸方向他端側(図上左端側)に同数、等配に設けられた 軸方向凸部2fが一片ずつ配置されており、弾性体4を接着されていない第二の 分割体2bがこの各軸方向凸部2fにおいて、プロペラシャフト(図示せず)の バランス取り時に爪13により外周側から掴持されるようになっている。したが ってこの構造によれば、弾性体4の弾性に邪魔されることなく、内環2を、延て はセンターベアリングサポート全体を爪13により精度良く掴持することができ る。第一の分割体2aの軸方向一端部(図上右端部)は、組立の最終段階におい て径方向内方へ折り曲げられている。また第二の分割体2bの、軸方向凸部2f の基端側(図上右側)には、図14に示すように、ベアリング1の外周側に嵌着 される環状部2gが残されている。6,7はシールである。
【0027】 実施例10 図15に示したセンターベアリングサポートにおいては、内環2の、弾性体4 を加硫接着した第一の分割体2aの内周側にベアリング1が保持され、この第一 の分割体2aの軸方向一端側(図上右端側)に切欠2eが三箇所、等配に設けら れ(図には一箇所のみ描かれている)、この各切欠2eに、第二の分割体2bの 軸方向他端側(図上左端側)に同数、等配に設けられた軸方向凸部2fが一片ず つ当て嵌められ、この各軸方向凸部2fに、径方向に貫通する切欠状の貫通部2 hが設けられており、ベアリング1がこの各貫通部2hを介して、プロペラシャ フト(図示せず)のバランス取り時に爪13により外周側から掴持されるように なっている。貫通部2hは切欠状の他、孔状であっても良い。したがってこの構 造によれば、弾性体4の弾性に邪魔されることなく、ベアリング1を、延てはセ ンターベアリングサポート全体を爪13により精度良く掴持することができる。 第一の分割体2aの軸方向一端部(図上右端部)は、図示したように、組立の最 終段階において径方向内方へ折り曲げられている。
【0028】 実施例11 図16に示したセンターベアリングサポートにおいては、弾性体4を内環2に 加硫接着するのに先立って、内環2の外周側に、ゴム回りを制限するための、環 状を呈する金属等剛材製のゴム回り制限部材18が嵌着されており、内環2の外 周面のうち、このゴム回り制限部材18が有ることにより表面露出した部分2i が爪13に対する被掴持部とされている。したがってこの構造によれば、弾性体 4の弾性に邪魔されることなく、内環2を、延てはセンターベアリングサポート 全体を爪13により精度良く掴持することができる。尚、ゴム回りが制限される のは、弾性体4を内環2に加硫接着する際に、ゴム回り制限部材18が成形金型 のキャビティの内壁に圧接するからである。
【0029】 実施例12 ゴム回り制限部材18は、図16では、断面略矩形であるが、特にその形状を 限定されるものではなく、例えば、図17に示すように、断面略L字形であって も良い。
【0030】 実施例13 図18に示したセンターベアリングサポートにおいては、弾性体4を内環2に 加硫接着するのに先立って、内環2の外周側に、ゴム回りを制限するための、環 状を呈するゴム回り制限凸部2jが設けられており、内環2の外周面のうち、こ のゴム回り制限凸部2jが有ることにより表面露出した部分2iが爪13に対す る被掴持部とされている。したがってこの構造によれば、弾性体4の弾性に邪魔 されることなく、内環2を、延てはセンターベアリングサポート全体を爪13に より精度良く掴持することができる。ゴム回りが制限されるのは、弾性体4を内 環2に加硫接着する際に、ゴム回り制限凸部2jが成形金型のキャビティの内壁 に圧接するからである。
【0031】 実施例14 ゴム回り制限凸部2jを設ける位置(軸方向の位置)については特に限定され ず、例えば図19に示すような位置であっても良い。
【0032】 実施例15 図20に示したセンターベアリングサポートにおいては、内環2の内周側にベ アリング1が保持されるとともにベアリング押え環5が嵌着され、内環2におけ るベアリング1の外周側の部分に、外周方向へ向けての立上り周縁部2lを有す る孔部2kが三箇所、等配に設けられ、弾性体4が各立上り周縁部2lにより堰 き止められており、ベアリング1が各孔部2kを介して、プロペラシャフト(図 示せず)のバランス取り時に爪(図示せず)により外周側から掴持されるように なっている。したがってこの構造によれば、弾性体4の弾性に邪魔されることな く、ベアリング1を、延てはセンターベアリングサポート全体を爪により精度良 く掴持することができる。立上り周縁部2lは図21に示すようなもので、図2 2(A)(B)(C)に示すように、先ず、内環2に孔を開け、次いで、その周 縁をしごき上げることにより成形される。
【0033】
【考案の効果】
本考案は以下の効果を奏する。すなわち、請求項1もしくは2のように、内環 の外周側に剛材製の被掴持部材を取り付けたり、請求項3のように、内環の、弾 性体が接着されていない分割体を爪に対する被掴持部としたり、請求項4もしく は7のように、ベアリングを被掴持部としたり、または請求項5もしくは6のよ うに、内環の外周面の表面露出した部分を被掴持部としたりすることにより、内 環またはベアリングを、延てはセンターベアリングサポート全体を治具の爪によ り精度良く掴持することができようになり、プロペラシャフトのバランス取りを 旨く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図2】図1におけるA部拡大図
【図3】圧縮率とゴムの応力の関係を表わしたグラフ
【図4】本考案の実施例2に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図5】本考案の実施例3に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図6】本考案の実施例4に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図7】変位と荷重の関係を表わしたグラフ
【図8】本考案の実施例5に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図9】本考案の実施例6に係るセンターベアリングサ
ポートの半裁断面図
【図10】本考案の実施例7に係るセンターベアリング
サポートの半裁断面図
【図11】本考案の実施例8に係るセンターベアリング
サポートの半裁断面図
【図12】図11におけるB方向矢視図
【図13】本考案の実施例9に係るセンターベアリング
サポートの半裁断面図
【図14】内環の第二の分割体の半裁断面図
【図15】本考案の実施例10に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図16】本考案の実施例11に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図17】本考案の実施例12に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図18】本考案の実施例13に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図19】本考案の実施例14に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図20】本考案の実施例15に係るセンターベアリン
グサポートの半裁断面図
【図21】立上り周縁部の斜視図
【図22】立上り周縁部の成形工程説明図
【図23】従来例に係るセンターベアリングサポートの
半裁断面図
【図24】バランス取りの作業方法を示す説明図
【図25】バランス取りの作業方法を示す説明図
【符号の説明】
1 ベアリング 2 内環 2a 第一の分割体(一の分割体) 2b 第二の分割体(他の分割体) 2c,2d 円筒部 2e 切欠 2f 軸方向凸部 2g 環状部 2h 貫通部 2i 表面露出部分 2j ゴム回り制限凸部 2k 孔部 2l 立上り周縁部 3 外環 4 弾性体 4a 薄膜 4b 非嵌着部分 5 ベアリング押え環 6,7 シール 8 プロペラシャフト 9 ミッション側 10 デフ側 11 センターベアリングサポート 12 ロードセル 13 爪 14 被掴持部材 15 隙間 16 ストッパ 17 緩衝体 18 ゴム回り制限部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安藤 哲教 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会 社内 (72)考案者 高津佐 孝良 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1 エ ヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会 社内

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)がシャフトのバランス取り時に爪(1
    3)により外周側から掴持されるセンターベアリングサ
    ポートにおいて、前記内環(2)の外周側に剛材製の被
    掴持部材(14)が取り付けられていることを特徴とす
    るセンターベアリングサポート。
  2. 【請求項2】 請求項1のセンターベアリングサポート
    において、前記内環(2)の内周側にベアリング押え環
    (5)が取り付けられ、前記ベアリング押え環(5)と
    前記被掴持部材(14)が一体成形されていることを特
    徴とするセンターベアリングサポート。
  3. 【請求項3】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)がシャフトのバランス取り時に爪(1
    3)により外周側から掴持されるセンターベアリングサ
    ポートにおいて、前記内環(2)が軸方向に分割される
    とともに前記弾性体(4)が前記内環(2)の一の分割
    体(2a)に接着されており、前記内環(2)の他の分
    割体(2b)が爪(13)により掴持されることを特徴
    とするセンターベアリングサポート。
  4. 【請求項4】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)の内周側にベアリング(1)が保持さ
    れ、シャフトのバランス取り時に爪(13)により外周
    側から掴持されるセンターベアリングサポートにおい
    て、前記内環(2)に径方向に貫通する貫通部(2h)
    が設けられており、前記ベアリング(1)が前記貫通部
    (2h)を介して爪(13)により掴持されることを特
    徴とするセンターベアリングサポート。
  5. 【請求項5】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)がシャフトのバランス取り時に爪(1
    3)により外周側から掴持されるセンターベアリングサ
    ポートにおいて、前記内環(2)の外周側に、前記弾性
    体(4)を接着する際のゴム回りを制限するゴム回り制
    限部材(18)が取り付けられ、前記内環(2)の外周
    面のうち、前記ゴム回り制限部材(18)が有ることに
    より表面露出した部分(2i)が前記(13)爪に対す
    る被掴持部とされていることを特徴とするセンターベア
    リングサポート。
  6. 【請求項6】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)がシャフトのバランス取り時に爪(1
    3)により外周側から掴持されるセンターベアリングサ
    ポートにおいて、前記内環(2)の外周側に、前記弾性
    体(4)を接着する際のゴム回りを制限するゴム回り制
    限凸部(2j)が設けられ、前記内環(2)の外周面の
    うち、前記ゴム回り制限凸部(2j)が有ることにより
    表面露出した部分(2i)が前記爪(13)に対する被
    掴持部とされていることを特徴とするセンターベアリン
    グサポート。
  7. 【請求項7】 内環(2)と外環(3)を接続した弾性
    体(4)が前記内環(2)の外周面に接着されており、
    前記内環(2)の内周側にベアリング(1)が保持さ
    れ、シャフトのバランス取り時に爪(13)により外周
    側から掴持されるセンターベアリングサポートにおい
    て、前記内環(2)に外周方向へ向けての立上り周縁部
    (2l)を有する孔部(2k)が設けられ、前記弾性体
    (4)が前記立上り周縁部(2l)により堰き止められ
    ており、前記ベアリング(1)が前記孔部(2k)を介
    して爪により掴持されることを特徴とするセンターベア
    リングサポート。
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